JPH039927B2 - - Google Patents

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Publication number
JPH039927B2
JPH039927B2 JP58036441A JP3644183A JPH039927B2 JP H039927 B2 JPH039927 B2 JP H039927B2 JP 58036441 A JP58036441 A JP 58036441A JP 3644183 A JP3644183 A JP 3644183A JP H039927 B2 JPH039927 B2 JP H039927B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chlorhexidine
vinyl monomer
antibacterial
resin
polymerization
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP58036441A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS59161414A (ja
Inventor
Yoshinori Matsui
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aska Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Teikoku Hormone Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teikoku Hormone Manufacturing Co Ltd filed Critical Teikoku Hormone Manufacturing Co Ltd
Priority to JP58036441A priority Critical patent/JPS59161414A/ja
Publication of JPS59161414A publication Critical patent/JPS59161414A/ja
Publication of JPH039927B2 publication Critical patent/JPH039927B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
この発明は、クロルヘキシジン(化学名1,6
−ジ−(N5−P−クロロフエニル−N1−ジグア
ナイド)ヘキサン)またはその塩体を、これと反
応する基を有する重合性ビニルモノマーと反応さ
せ、これを共重合成分として、他の重合性ビニル
モノマーと共重合し、抗菌性能を有する新規な樹
脂を得ることに係る抗菌性樹脂の製造方法に関す
るものである。 本発明により提供される抗菌性樹脂は、水分散
液又は溶液の状態であるので、これを適宜稀釈し
て織布、不織布、その他の材料を樹脂加工すれ
ば、抗菌力を持つた材料が得られることに益す
る。かくして得られた抗菌力を持つた材料は、ベ
ツドカバー、シーツまたは創傷手当材料などに使
用される。一方、病院、保健所その他のところで
使用しているベツドカバー、シーツ、手術着その
他を本発明により提供される抗菌性樹脂で加工し
ておけば、これらを細菌汚染の無い状態に保つこ
とができる。 従来、抗菌性材料を得る方法として知られてい
るものに、特公昭56−34203記載のごとく、酸性
基を有するビニルモノマーを他のビニルモノマー
と共重合した樹脂で各種材料を加工し、酸性基を
有する樹脂を各種材料表面に附着させたのち、ク
ロルヘキシジン塩の水溶液に接触させ、クロルヘ
キシジンを重合成分として含有されている樹脂中
の酸性基に反応させて固定し、各種材料に抗菌性
を賦与するという方法が知られている。しかし、
これには、二回処理(樹脂加工と抗菌剤付加加工
及び余剰抗菌剤除去)をしなければならないとい
う隘路がある。 本発明者らは種々研究の結果、薬物を塩体に変
換しても生物学的活性は影響を受けないけれど
も、他の官能基と反応させると、当該薬物の生物
学的活性は変化すると考えるのが通常であるとこ
ろからみると、意外にもクロルヘキシジンにあつ
てはこれと反応する基を有する重合成モノマー
(例えば、グリシジルメタクリレート、グリシジ
ルアクリレート、)と反応させ、これを他の重合
性モノマーと共重合してもクロルヘキシジンの抗
菌性樹脂が保持されていることを見い出した。 以下本発明を詳述する。 本発明抗菌性樹脂の主成分であるところのクロ
ルヘキシジンまたは、その塩体と反応した重合性
ビニルモノマーとしては、クロルヘキシジンとグ
リシジルメタクリレート、グリシジルアクリレー
トなどのエポキシ基を持つモノマーとの反応物、
アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸などのカ
ルボシル基を持つモノマーとの反応物、スチレン
スルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプ
ロパンスルホン酸などのスルホン酸基を持つモノ
マーとの反応物、そのほかメチルアクリレート、
エチルアクリレート、メチルメタクリレート、エ
チルメタクリレートなどのエステル基を持つモノ
マーとの反応物、無水マレイン酸、無水イタコン
酸などの酸無水物との反応物も好適に用いられ
る。その他クロルヘキシジンと反応する基を有す
るモノマーもここに記載した反応物を得るために
使用される。こゝに記載した反応物を得るには、
クロルヘキシジンと、これを反応する基を存する
重合性モノマーとを適宜溶媒中または溶媒の不存
在で室温乃至加温して撹拌すればよい。また、エ
ステル基を持つもの及び酸無水物にクロルヘキシ
ジンを反応させる場合には、両者を混合し、加温
すればよい。 かくして得られたクロルヘキシジンまたはその
塩体を付加して成る重合性モノマーは、他の重合
性モノマーと混じ共重合される。重合は、(水)
溶液重合、乳化重合、バルク重合などの方法によ
つて行われる。中でも乳化重合方法は、得られた
重合物が水系エマルジヨンとなつているため、有
機溶媒による大気汚染の心配がなく且つ、稀釈に
際しても水を加えて撹拌すればよく、織布、不織
布その他材料の加工も極めて溶易であるので、本
発明の実施の方法として特に推奨できる。 クロルヘキシジンを附加して成る重合性ビニル
モノマーの使用量は、全モノマーに対し0.01%〜
10%の範囲であることが、得られた樹脂の抗菌性
能及び安定性の点からみて、望ましい範囲であ
る。次に、用いられる他の重合性モノマーとして
は、アクリル酸、メタクリル酸、エチルアクリレ
ート、メチルメタクリレート、エチルメタクリレ
ート、ブチルメタクリレート、ブチルアクリレー
ト、ビニルアセテートなどが挙げられる。重合に
際して用いられる重合触媒としては、過硫酸カリ
ウム、過硫酸アンモニウムなどの過硫酸塩、アゾ
ビスイソブチロニトリル、アゾイソバレロニトリ
ルなどのアゾ化合物、過酸化水素、ベンゾイルパ
ーオキサイド、t−ブチルハイドロパーオキサイ
ド、t−ブチルベンゾイルパーオキサイドなどの
過酸化物が用いられる。これら酸化型重合触媒に
還元剤を併用していわゆる酸化−還元重合を行う
こともできる。用いられる還元剤としては重亜硫
酸ナトリウム、ロンガリツト、アスコルビン酸、
アルカノールアミンなどが挙げられる。 尚、クロルヘキシジンと反応する基を有するモ
ノマーを、他の重合性モノマーを共重合したもの
に、クロルヘキシジンを加えると重合物が沈澱す
るという現象が現われることは、本発明の独自性
とその価値を示唆するものといえる。 以下本発明を具体的に例示するため実施例を記
述する。 本発明の実施例は下記のとおりである。 実施例 1 300mlの4つ口フラスコにノニオンNS−230(日
本油脂製)6gをイオン交換水140gに溶解し、
ついで、グリシジルメタクリレート6g(0.04モ
ル)にクロルヘキシジン1.5g(0.003モル)を40
℃に1時間加温して反応させたものをエチルアク
リレート24gに溶解して加えた。 窒素気流下、撹拌しながら温水浴上で65℃に加
熱し、t−ブチルハイドロパーオキサイドの5%
水溶液1mlを加え、ついで、ロンガリツトの5%
水溶液1mlを加えて重合を開始した。更に、エチ
ルアクリレート30gを加え、t−ブチルハイドロ
パーオキサイドの5%水溶液1ml、ロンガリツト
の5%水溶液1mlを順次加え、重合を継続した。
最後に前記開始剤を順次加え、75〜80℃に2時間
加熱して重合を完結した。 固形分28%の乳白色エマルジヨンを得た。 このエマルジヨンを、固形分が3%、5%の各
濃度になるように水で稀釈し、テトロンおよび綿
を浸漬したのち、絞り率が100%になるようにマ
ングルで絞つた。これを80℃で10分間熱風乾燥し
たのち、130℃で3分間加熱して試験布とした。 樹脂加工した試験片を10cm×10cmの大きさに切
り無リンニユービーズの0.12%、水溶液200mlに
1枚ずつ入れランダオメーターを使い、40℃で15
分間洗濯試験をし、毎回水ですすぎながら、これ
を20回繰り返して最後に乾燥させた。 実施例 2 実施例1で使用したグリシジルメタクリレート
6gとクロルヘキシジン1.5gを反応させたもの
のかわりに、アクリル酸6gとクロルヘキシジン
1.5gを常温で混合溶解させたものを使用し、実
施例1と全く同様にして試験布を得た。 実施例 3 実施例1で使用したグリシジルメタクリレート
6gとクロルヘキシジン1.5gを反応させたもの
のかわりに、メチルアクリレート6gとクロルヘ
キシジン1.5gを混合して40℃で1時間加熱した
ものを使用し、実施例1と全く同様にして試験布
を作成した。 実施例1〜3で得た試験布を3cm×3cmの大き
さに切り、これを黄色ぶどう球菌1×108個/ml
の濃度の液をトリプトソーヤ寒天100mlに0.1mlの
比で混合しペトリ皿に10mlずつ入れ薄層培地を形
成させた上に置き、37℃で24時間培養した。 菌の発育阻止状態を観察し抗菌性の判定を行な
つた。 抗菌性テスト結果:
【表】
【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 クロルヘキシジンをエポキシ基を持つビニル
    モノマー、カルボキシル基を持つビニルモノマ
    ー、スルホン酸基を持つビニルモノマー、エステ
    ル基を持つビニルモノマー、酸無水物であるビニ
    ルモノマーから選ばれるビニルモノマーと反応さ
    せて得られる、クロルヘキシジンを結合したビニ
    ルモノマーと他の重合性ビニルモノマーとを共重
    合させて、抗菌性能を有する樹脂を造ることを特
    徴とする抗菌性樹脂重合物の製造方法。
JP58036441A 1983-03-04 1983-03-04 抗菌性樹脂の製造方法 Granted JPS59161414A (ja)

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JP58036441A JPS59161414A (ja) 1983-03-04 1983-03-04 抗菌性樹脂の製造方法

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JP58036441A JPS59161414A (ja) 1983-03-04 1983-03-04 抗菌性樹脂の製造方法

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Publication Number Publication Date
JPS59161414A JPS59161414A (ja) 1984-09-12
JPH039927B2 true JPH039927B2 (ja) 1991-02-12

Family

ID=12469891

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JPS62146851U (ja) * 1986-02-26 1987-09-17
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JPS5634203A (en) * 1979-08-29 1981-04-06 Nec Corp Fm demodulator

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JPS59161414A (ja) 1984-09-12

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