JPH0397770A - インクジェット用記録液 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明はインクジェット記録に適する顔料を用いた記録
液に関する。

（従来の技術） インクジェット記録方式は騒音が少ないこと、ランニン
グコストが安いこと、カラー化が容易であること等の特
徴があり、近年急速に普及しつつある。通常、インクジ
ェット記録用の記録液に用いる着色剤としては、酸性染
料、直接染料等の水溶性染料が用いられているが、該記
録液を用いた記録画像は耐光性、耐水性等、堅牢性の面
で十分とはいえず、改良が検討されている。

水溶性染料を用いた記録液の記録画像の耐光性、耐水性
を改良するため、特開昭６３　＋　２８９０７９、特開
昭６４　−　６２３７２、特開昭６４　−　４８８７３
、特開昭６４−１６８８０等、多くの特許出願がなされ
ているが未だ十分ではない。

一方、着色剤として顔料を用いる記録液も古くから研究
されており、特開昭４７−１２１０４、特開昭５６−　
１４７８５９、特開昭５６　−　１４７８６３、特開昭
５６−１４７８６９、特開昭５６−１５７４６８、特開
昭５７−２１４６６、特開昭６２　−　７４９７３等、
多くの出願がなされている。ところが、着色剤として顔
料を用いた場合、記録画像の耐光性、耐水性は、染料に
比べて格段に向上するものの、記録液としての保存安定
性が劣るため、実用化されるに至っていない。

（発明が解決しようとする課題） 本発明は、記録画像としての耐光性、耐水性が高く、か
つ、記録液としての保存安定性にも優れた、インクジェ
ット用記録液の提供を目的とするものである。

［課題を解決するための手段］ 本発明は特定物性の顔料と、特定の分赦剤を組合ぜるこ
とによって、前記目的を達或するものである。

すなわち、本発明は水性媒体、ポリオキシエチレンスチ
リルフェニルエーテル及び一次粒子径カ２０　〜４０ｎ
ｍ，ＤＢＰ吸？出量が４０〜１２０ｍｆｆ／１００ｇ　
，　ｐＨが７．０以上であるカーボンブラックを含有す
ることを特徴とするインクジェット用記録液に関する。

以下本発明について詳細に説明する。

本発明で用いる顔料としてのカーボンブラックは、その
一次粒子径が２０〜４０ｎｍ，　ＤＢＰ吸油量が４０〜
１２０ｒｎｔ’／１００ｇ，　ｐＨが７．０以上の物性
を満足するものであれば、いずれのものも使用すること
ができる。好ましくは、一次粒子径２０〜３０ｎｍ，　
ＤＢＰ吸油量が４０〜１１５ｍｆｆ／１００ｇであり、
カーボンブラックのｐＨの測定は、ＪＩＳ　Ｋ　−　６
２２１（１９６８）の測定方法により、ｐＨが７．５〜
９．０の範囲のものが特に好ましい。

具体的には、三菱化或（株〉製商品名＃３０，＃４０，
＃４５等として市販されているカーボンブラックが挙げ
られる。

これらの物性を満足しない場合には、カーボンブラック
の凝集等が生じやすく、吐出安定性、保存安定性等に問
題を有する。

本発明の記録液において、」二記カーボンブラックの含
有量としては、記録液全重量に対して０．５〜８ｗｔ％
の範囲、好ましくは１〜５ｗｔ％の範囲が挙げられる。

次に、本発明の記録液に分散剤として用いられるポリオ
キシエチレンスチリルフェニルエーテルは、スチリルフ
ェノールにエチレンオキサイドを通常の方法で付加する
ことにより得ることができる。

このポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテルとし
ては、分子量が１０００〜５０００　，　ＨＬＢ植が１
０〜２０のものが好ましく使用される。

具体的には、エマルゲンＡ　−　５００（花王（株）製
），エマルゲンＡ　−　９０（花王（株）製），　Ｎｅ
ｗｃｏａｌ　６２３（ｔＥ本乳化剤（株）製）の商品名
で市販されているもの等が挙げられこれらをそのまま使
用することができる。

これらの分散剤は、単独で用いても、併用しても良い。

本発明の記録液において、これらの分散剤の含有量とし
ては、顔料の重量に対して、３０〜１００重量％、好ま
しくは３０〜６０重量％の範囲が挙げられる。

本発明の記録液に用いられる水性媒体としては、水の他
、水溶性有機溶剤としてエチレングリコール、ブロビレ
ングリコール、ブチレングリコール、ジエチレングリコ
ール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコー
ル（＃２００）、ポリエチレングリコール（＃４００）
、グリセリン、Ｎ−メチルービロリドン、Ｎ一エチルー
ビロリドン、Ｎ−ビニルービロリドン、１，３−ジメチ
ルーイミダゾリジノン、エチレングリコールモノアリル
エーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、ジ
エチレングリコールモノメチルエーテル等を含有してい
るのが好ましい。水及び水溶性有機溶剤の含有量として
は、各々記録液全重量に対し、１０〜９０重量％、好ま
しくは１０〜７０重量％、特に、好ましくは１０〜５０
重量％の範囲が挙げられる。

更に本発明の記録液に０．５〜２０重量％の界面活性剤
を添加することにより印字後の速乾性及び印字品位を改
良することができる。

（発明の効果） 本発明の記録液は、インクジェット記録用として用いら
れ、記録画像の耐光性及び耐水性に優れている他、記録
液としての保存安定性も著しく良好である。

（実施例） 本発明を以下の実施例で更に詳細に説明するが、本発明
はこれら実施例により何等限定されるものではない。

実施例１ 記録液の組戒 ポリエチレングリコール（＃２００） エマルゲンＡ−５００（花王（株製） カーボンブラック＃４５ （三菱化成（株製） 合計　　　　　　　　　１００ 尚、上記で用いたカーボンブラック＃４５（三菱化戒（
株）製）は一次粒子径２４ｎｒｎ．　ＤＢＰ吸油量５３
ｍｌ！１００ｇ，　ｐＨ８．０である。又、エマルゲン
Ａ　−　５００のＨＬＢ値は１８．５である。

上記の各或分を容器にとり、平均Ｏ．５ｍｍ径のガラス
ビーズ１３０ｍｆｆと共に、サンドグラインダー（五十
嵐機械製造（掬製）を用いて２０時間粉砕処理を行った
。孔径３ｐｍのテフロンフィルターで加圧枦過したのち
、真空ポンプ及び超音波洗浄機を用いて脱気処理し、記
録液を調製した。

得られた記録液を用いて、インクジェットプリンター（
ＩＯ　−　７３５、シャープ株式会社製造）を用いて電
子写真用紙（富士ゼロックス■製造）にインクジェット
記録を行ない、下記（ａ），　（ｂ）及び（ｅ）の方法
に従って、諸評価を行った。

（ａ）　　記録画像の耐光性 キセノンフェードメーター（スガ試験機■製造）を用い
て印字物を１００時間照射した後の変退色は小さかった
。

（ｂ）　　保存安定性 記録液をテフロン容器に密閉し、６００Ｃで２ケ月保存
した後でもゲル化することなく、又、沈降物も認められ
なかった。

（ｃ）吐出安定性 室温下、４８時間の連続吐出を行ったが、終始安定した
高品質の記録が行えた。

比較例１ 実施例１におけるエマルゲンＡ　−　５００の代りにス
チレンーマレイン酸系分散剤である、ポリスター８２　
−　１０２０（日本油脂（株製）を用いて記録液を調整
し、実施例１と同様の評価を行った結果、６０°Ｃ、３
日で沈降し、又、室温下での連続吐出においては、１５
時間で吐出不能となった。

比較例２ 実施例１におけるエマルゲンＡ　−　５００の代りに、
ジイソブチレンーマレイン酸系分散剤である、ボリスタ
ーＯＭ（日本油脂ｑＭ製）を用いて記録液を調整し、実
施例１と同様の評価を行った結果、６０’Ｃ、４日でゲ
ル化し、又室温下での連続吐出においては、２０時間で
吐出不能となった。

比較例３ 実施例１におけるカーボンブラック＃４５の代りに、Ｍ
Ａ−１００　（一次粒子径２２ｎｍ　，　ＤＢＰ　１０
１　ｍｌ　／１００ｇ，　ｐＨ３．５）（三菱化或（株
製）を用いて記録液を調整し、実施例１と同様の評価を
行った結果、６０°Ｃ、１０目で沈降し、又、室温下で
の連続吐出においては、２５時間で吐出不能となった。

実施例２ 記録液の組或　　　　　　使用量（ｇ）ジエチレングリ
コール　　　　　　　　２０Ｎｅｗｅｏｌ　６２３　（
日本乳化剤（株製）　　　　１カーボンブラック＃４０
３ （三菱化成（｛９製） 合計 １００ 尚、上記で用いるカーボンブラック＃４０（三菱化成（
株）製）は一次粒子径２０ｎｍ，　ＤＢＰ吸？ＩｊＡ　
Ｎ　１１０　ｒｎｅ／１００ｇ，ｐＨ８．０である。又
、Ｎｅｗｅｏｌ　６２３のＨＬＢ値は１６．７である。

実施例ｌと同様にして記録液を調整し諸評価を行った結
果実施例１と同様いずれも良好であった。

実施例３ 記録液の組或　　　　　　使用量（ｇ）グリセリン　　
　　　　　　　　　　２０エマルゲンＡ−９０　（花王
■製冫　　　　０．８カーボンブラック＃３０２ （三菱化成（４菊製） 合計　　　　　　　　　１００ カーボンブラックＩＩ３０　（三菱化或（株）製）は一
次粒子径３０ｎｍ，　ＤＢＰ吸油量１１３　ｍｌ／　１
００ｇ，　ｐＨ　８．０である。又、エマルゲンＡ−９
０のＨＬＢ値は１４．５である。

実施例１と同様にして記録液を調整し、諸評価を行った
結果、実施例１と同様いずれも良好であった。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 水性媒体、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテ
   ル及び一次粒子径が２０〜４０ｎｍ、ＤＢＰ吸油量が４
   ０〜１２０ｍｌ／１００ｇ、ｐＨが７．０以上であるカ
   ーボンブラックを含有することを特徴とするインクジェ
   ット用記録液。