JPH0397521A - サイレンサの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的〕 〈産業上の利用分野〉 本発明は、隔壁を介して互いに分割された膨脹室体及び
レゾネータ室体の両者を一体的にブロー成形するための
サイレンサの製造方法に関し、特に排気脈動を利用して
二次空気を触媒コンバータに供給する際に生じる吸気音
を消去するためのエンジンの二次空気供給装置に好適な
サイレンサの製造方法に関する。

〈従来の技術〉 従来、アイドリング及び減速時に二次空気を触媒コンバ
ータに供給することにより、触媒の熱負荷の軽減及び排
気ガスの浄化を行うための二次空気供給装置が知られて
いる。このような装置に於では、例えば同一出願人によ
る実開昭６０−３２６５号公報に開示されていように、
排気脈動により開閉するリード弁を用いて二次空気を排
気管内に供給するが、リード弁が二次空気を吸入する際
に発生する吸気音を消去するために、二次空気通路に膨
張室構造のサイレンサが設けられている。

ところで、エンジンルームのコンパクト化等によりサイ
レンサの形状が制限されると、エンジン回転数に応じて
変化する排気脈動の特定の周波数に於で膨脹室内にて共
鳴現象が生じるが、その共鳴を消去するためには、二次
空気通路の途中にレゾネータ室体を設けると良い。その
レゾネータ室に通じる連通路は、その断面積及び軸線方
向長さにより共鳴周波数が定まるため、従来は、連通路
としてのコネクティングチューブを介して膨脹室体にレ
ゾネータ室体を連結していた。しかしながら、上記構造
によると部品点数が多く、かつ組み付け作業が煩雑化す
るという不都合があった。

」二記不都合を解消するには、隔壁を介して互いに分割
された膨脹室体及びレゾネータ室体の両者を一体的にブ
ロー成形すると良く、両室内同士を連通ずる連通路を、
エア吹出し口を有するマンドレルの中間部を利用して成
形することができる。

しかしながら、ブロー成形により形戊された連通路では
、その開口縁部の断面形状が円弧状にだれることから、
そのだれ部により連通路の軸線方向長さが不確定のもの
となって、共鳴周波数が設計通りに定まり難いという問
題がある。

〈発明が解決しようとする課題〉 このような従来技術の問題点に鑑み、本発明の主な目的
は、膨脹室体及びレゾネータ室体の両者を一体化された
ブロー成形品からなり、かつ両室体内間を連通ずる連通
路の形状を高精度化し得るサイレンサの製造方法を提供
することにある。

［発明の構成］ 〈課題を解決するための手段〉 このような目的は、本発明によれば、隔壁を介して互い
に分割された膨脹室体及びレゾネータ室体の両者を一体
的にブロー成形するためのサイレンサの製造方法であっ
て前記各室体に対応する各エア吹出し口を軸線方向に互
いに離隔した位置に有するマンドレルを、その外周面の
前記両エア吹出し口間に前記両室体内同士を連通ずるた
めのカラーを嵌装した状態でパリソン内に挿入する過程
と、前記パリソンの前記隔壁として成形される部分によ
り前記カラーをインサート成形するように形成された一
対の金型を閉じる過程と、前記パリソンを、前記両エア
吹出し口からエアを吹出すことにより膨脹させて前記金
型の内壁におさえつけることにより、前記隔壁にインサ
ート成形された前記カラーを有する前記両室体を一体成
形する過程とを有することを特徴とするサイレンサの製
造方法を提供することにより達成される。

〈作用〉 このようにすれば、膨張室体とレゾネータ室体とをブロ
ー成形により一体成形すると共に、両室体内間を連通ず
る連通孔にカラーがインサート成形により設けられるこ
とから、カラーの内周面により連通路が形成されるため
、カラーの形状により、連通路の所面積及び軸線方向長
さを設定することができる。

〈実施例〉 以下、本発門の好適実施例を添付の図面について詳しく
説明する。

第１図には、本発明が適用されたエンジンのニ次空気供
給装置を示す分解斜視図が示されている。

エンジン本体１の側部には吸気マニホールド２が接続さ
れており、吸気マニホールド２の各吸気技管が集合する
上流部の上面に設けられた取付け面３には気化器４及び
エアクリーナ５がこの順に接続される。エアクリーナ５
に設けられた接続管５ａには、チューブ６を介してサイ
レンサ７の空気流入口８が接続される。このサイレンサ
７は、吸気マニホールド２の下面の２カ所に突設された
ボス９に、対応する位置に一体的に設けられたフランジ
１１をボルト止めすることにより、吸気マニホールド２
に取付けられる。サイレンサ７の空気流出口１２には、
チューブ１３及び接続ジョイント１４を介して、エアサ
クションバルブ１５の吸気ポートが接続され、エアサク
ションバルブ１５の排気口が、図示されない連結パイプ
を介して排気マニホールド１６即ち触媒コンバータ１７
の上流側に連通ずる。

ユアサクションバルブ１５は、ブラケット１８を介して
吸気マニホールド２の側部にねじ止めにより取付けられ
るが、運転条件に応じて開閉するようにされたり一ド弁
を内蔵しており、そのり−ド弁を排気脈動により開閉す
ることにより、エアクリーナ５から二次空気を吸い込み
、排気マニホールド１６に供給するものである。このよ
うにして、アイドリング及び減速時に、二次空気を排気
マニホールド１６に供給して、触媒の熱負荷の軽減及び
排気を浄化するための二次空気導入装置が構成されてい
る。

前記したサイレンサ７は、ブロー成形品であり、第２図
及び第３図に示されるように、空気流入口８がら空気流
出口１２に至るＬ字状をなす空気通路としての膨張室１
９ａを郭戊する膨張室体１９と、Ｌ字状通路の両辺部に
より挾まれるように配設されたレゾネータ室２０ａを郭
成するレゾネータ室体２０とを一体成形されている。両
室体１９、２０は、中間部を結合された２枚壁からなる
隔壁２】により分割されており、膨張室体１９に形成さ
れた前記空気流出口１２が、隔壁２１の一部に対向する
位置に配設されている。

隔壁２１の空気流出口１２に対向する部分には、空気流
出口１２の内径より拡径された連通孔２２が設けられて
おり、連通孔２２には偏平な円筒形状をなすカラー２３
がインサート成形により固着されている。尚、連通孔２
２の軸線と空気流出口１２の軸線とは互いに平行しかつ
偏倚している。

カラー２３の内側には、第４図に併せて示されるように
、カラー２３の軸線に平行する軸線を有しかつカラー２
３の内径の約半分の内径をもって形成された小円筒部２
４が、カラー２３の内周面の一部と結合するように偏っ
て一体的に設けられている。尚、小円筒部２４の外周面
とカラー２３の内周面の他の部分とが３本のリブを介し
て互いに結合されて、小円筒部２４の剛性が確保されて
いる。

カラー２３の外周面には周方向に連続する突条部２３ａ
が突設されており、隔壁２１にインサート成形されるこ
とにより軸線方向に抜け止めされている。また、小円筒
部２４の内周面の適所には、第２図乃至第４図に示され
るように小突部２４ａが凸設されているが、これは、ブ
ロー成形時にカラー２３を後記するマンドレル２６に嵌
装した際の位置決め用である。

このようにして構成されたサイレンサ７をブロー成形す
る工程を、第２図に於ける■一■線に沿って見た部分に
対応させて模式的に示す第５図乃至第７図を参照して以
下に示す。

まず、第５図に示されるように、左右分割構造の一対の
金型２６間に、その上方に設けられた図示されないパリ
ソン供給装置から円筒形状のパリソン２５が供給され、
このパリソン２５内に下方からマンドレル２７が挿入さ
れる。マンドレル２７には、基端部２７ａよりも若干縮
径された中間部２７ｂと、前記したカラー２３の小円筒
部２４の内径と略同一径になるように中間部２７ｂより
も縮径された先端部２７ｃとが設けられている。

マンドレル２７内には、基端部２７ａ側から先端部２７
ｃに至るまで軸線方向に延在するエア通路２８が設けら
れており、中間部２７ｂと先端部２７ｃとの外周面には
、エア通路２８からの分岐路によるエア吹出し口２８ａ
，２８ｂがそれぞれ開口している。また、先端部２７ｃ
にはカラー２３の小円筒部２３が嵌装されており、カラ
ー２３は、中間部２７ｃとの肩部に当接し、かつ小円筒
部２４の内周面の突部２４ａと先端部２７ｃの外周面に
凹設された図示されない軸線方向溝とを互いに嵌合させ
て位置決めされている。

次に第６図に示されるように、両金型２６を閉じると、
パリソン２５の図に於ける上部が両金型２６間に挟み込
まれると共に、金型２６の内部に形成された隔壁用型部
２９とカラー２３の外周面との間にパリソン２５の中間
部が挟み込まれ、金型２６の下部とマンドレル２７の基
端部２７ａとの間にパリソン２５の下部が挟み込まれる
。

金型２６を閉じた状態で、マンドレル２７の両吹出し口
２８ａ、２８ｂからエアを吹出して、パリソン２５を、
第７図に示されるように膨張させてエア圧により金型２
６の内壁に押え付ける。パリソン２５が冷却固化するこ
とにより、カラー２３が隔壁２１にインサート成形され
、第７図の想像線に示されるように金型２６内からマン
ドレル２７を引抜くことより、前記した両室体１つ、２
０を一体化してなるサイレンサ７が成形される。

そして、金型２６の下部とマンドレル２７の中間部２７
ｂとにより空気流出口１２が成形され、空気流出口１２
の開口端縁部及び金！Ｌ’２６の合せ部から張り出した
ばりを取除いて、サイレンサ７が完成品となる。

このようにして、両室１　９　ａ　ｓ　２　０　ａを連
通ずる連通孔２２にカラー２３をインサート成形により
固着したことにより、レゾネータ室２０ａに通じる連通
路がカラー２３により形成される。カラー２３を取付け
ない場合には、連通孔２２の開口縁部の断面形状がブロ
ー成形により円弧状にだれることから、そのだれ部によ
り連通路の長さが不確定のものとなって、設計通りの共
鳴効果を得ることが困難であるが、本発明によれば、カ
ラー２３を用いて、連通路の断面積及び軸線方向長さを
高精度に形成することができるため、連通路の断面積及
び軸線方向長さにより定まる共鳴効果が設計通りに得ら
れる。また、マンドレル２７の中間部２７ｂの断面と少
しでも重なり合う断面を有するように連通孔２２を設け
れば良く、カラー２３の位置及び形状を自由に設計変更
することができ、設計自山度が大きい。

［発明の効果］ このように本発明によれば、ブロー成形品であるにも拘
らず、膨張室とレゾネータ室とを連通ずる連通路を高精
度に形或することができ、設計通りの共鳴効果を容易に
得ることができると共に、連通路としてのカラーの形状
を白山に設計変更でき、サイレンサの設計白山度が大き
くなり、その効果は極めて大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明が適用されたエンジンの二次空気供給
装置を示す分解斜視図である。 第２図は、本発明に基づくサイレンサを一部破断して示
す平面図である。 第３図は、第２図の■−曲線に沿って見た断面図である
。 第４図は、第２図の■線についてみたカラーの正面図で
ある。 第５図乃至第７図は、本発明に基づくブロー成形の工程
を示す模式的説明図である。 １・・・エンジン本体　　２・・・吸気マニホールド３
・・・取付面　　　　　４・・・気化器５・・・エアク
リーナ　　５ａ・・・接続管６・・・チューブ　　　　
７・・・サイレンサ８・・・空気流入口　　　９・・・
ボス１１・・・フランジ部　　１２・・・空気流出口１
３・・・チューブ　　　１４・・・接続ジョイント１５
・・・エアサクションバルブ １６・・・排気マニホールド １７・・・触媒コンバータ１８・・・ブラケット１９・
・・膨張室体　　　１９ａ・・・膨張室２０・・・レゾ
ネータ室体２０ａ・・・レゾネータ室２１・・・隔壁　
　　　　２２・・・連通孔２３・・・カラー　　　　２
３ａ・・・突条部２４・・・小円筒部　　　２４ａ・・
・突部２５・・・パリソン　　　２６・・・金型７・・
・マンドレル　　２７ａ・・・基端部７ｂ・・・中間部
　　　２７ｃ・・・先端部８・・・エア通路 ８ａ，２８ｂ・・・エア吹出し口 ９・・・隔壁用型部 特　許　出　願　人　本田技研工業株式会社代　　　理
　　　人　　弁理士　大　島　陽　一第１図 第３図 ２１ 第４ 図 第 ２図 第５図 第６図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 隔壁を介して互いに分割された膨脹室体及びレゾネータ
   室体の両者を一体的にブロー成形するためのサイレンサ
   の製造方法であって 前記各室体に対応する各エア吹出し口を軸線方向に互い
   に離隔した位置に有するマンドレルを、その外周面の前
   記両エア吹出し口間に前記両室体内同士を連通するため
   のカラーを嵌装した状態でパリソン内に挿入する過程と
   、前記パリソンの前記隔壁として成形される部分により
   前記カラーをインサート成形するように形成された一対
   の金型を閉じる過程と、前記パリソンを、前記両エア吹
   出し口からエアを吹出すことにより膨脹させて前記金型
   の内壁におさえつけることにより、前記隔壁にインサー
   ト成形された前記カラーを有する前記両室体を一体成形
   する過程とを有することを特徴とするサイレンサの製造
   方法。