JP2002138915A - 車両用吸気ダクト - Google Patents
車両用吸気ダクトInfo
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- Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
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Abstract
放側の先端形状をファンネル形状にも容易に対応可能に
して、スペース確保も簡単な消音器を備える車両用吸気
ダクトを提供する。 【解決手段】 ダクト軸方向の縦割りニ分割の半円筒状
体で、中空室10のある雨樋状にブロー成形され、且つ
該半円筒状体の内周壁側11の所定位置で前記中空室1
0に連通する開孔13を設けた一対の半割り品1a,1
bが、それらの両側縁14同士を結合一体化させること
により内側に空気通路5を形成すると共に外周部に消音
器4を形成するようにした。
Description
室へ外気を導入する車両用吸気ダクトに関する。
機類の増加やエンジンルーム自体のスペース縮小等によ
りエンジンルーム内の温度が上昇する傾向にある。エン
ジンルーム内の温度が上昇すると、エンジンに吸入され
る空気温度も上昇し、それに伴い空気中の酸素量が減少
してエンジン出力が低下するといった不具合が発生す
る。斯る対策として例えば特開昭53−30660号公
報や特開平10−77920号公報記載の技術がある。
そこにはブロー成形されたダクトの連通管を取り囲む部
位の外周に空間をおいて略同心円状に形成されると共に
両端部(及び中央部)がダクトの外周面に緊縛及び溶着
されてなる消音器を備えた例が開示されている。これら
の従来技術によれば、消音器の内部空間が断熱空間とし
て作用するためにエンジンルーム内の熱がダクト内の空
気に伝わるのを遮断することができる。両公報技術はど
ちらも予めブロー成形して連通管を空けておいたダクト
をブロー型にセットし、該ダクトに外側から円筒状パリ
ソンが覆い被さるようして型閉じし、その後、ブロー成
形を行っている。
術による製法では、その成形方法の特性上、三次元に曲
がっている形状には対応できず、エンジン補機類の隙間
をぬうように通らざるを得ない吸気ダクトに対して適用
できなかった。また、成形方法の特性上、両端末形状は
ダクトの外周面に緊縛及び溶着のための溶着代を必要と
し、特に大気解放側において、その大気解放側の先端形
状をファンネル形状(ラッパ状)にすれば通気抵抗を下
げることができるが、端末形状がストレート形状に限定
されるため通気抵抗が悪化していた。目標とするエンジ
ン性能が得られない場合はダクト内径を拡大せざるを得
ず、そうすると、今度は吸気口からの放射音が悪化し、
改善策として新たなレゾネータを追加したりレゾネータ
部の容量を増やしたりする必要があった。しかしなが
ら、車室内空間の増加によるエンジンルームスペースの
減少,エンジン補器類の増加によりスペース確保が難し
い状況にあった。
々な三次元形状に対応させ、さらに大気解放側の先端形
状をファンネル形状にも容易に対応可能にして、スペー
ス確保も簡単な消音器を備える車両用吸気ダクトを提供
することを目的とする。
請求項1に記載の発明の要旨は、ダクト軸方向の縦割り
ニ分割の半円筒状体で、中空室のある雨樋状にブロー成
形され、且つ該半円筒状体の内周壁側の所定位置で前記
中空室に連通する開孔を設けた一対の半割り品が、それ
らの両側縁同士を結合一体化させることにより内側に空
気通路を形成すると共に外周部に消音器を形成するよう
にしたことを特徴とする車両用吸気ダクトにある。
請求項1で、空気通路を形成する内周壁の内筒ダクト全
長がL0であって、空気通路の大気解放側先端からエア
クリーナ側へL3の距離の所を起点に、エアクリーナ側
へ向けダクト方向長さL4を有して該内周壁に前記開孔
が形成され、該開孔の大気解放側先端より空気通路の大
気解放側へ向かった長さL5の地点から、エアクリーナ
側へ全長がL2の外筒部で中空室を確保しながら前記開
孔を覆って内筒ダクトに被着して外周部に消音器を形成
することを特徴とする。ここで、L0(1−0.05)
/2≦L2≦L 0(1+0.05)/2、L0/4≦L
3≦3L0/8、L0(1−0.05)/8≦L4≦L
0(1+0.05)/8、L0(1−0.05)/8≦
L5≦L 0(1+0.05)/8である。
について詳述する。 (1)実施形態1 図1〜図4は、本発明に係る車両用吸気ダクト(以下、
単に「吸気ダクト」という。)の一形態で、図1はその
分解斜視図、図2は図1の縦断面図、図3は図2の状態
から貼着を終えた吸気ダクトの縦断面図、図4は図3の
IV-IV線矢視図である。
の半割り品1を一対成形し、両半割り品1の側縁14同
士を結合して一体化したダクトである。
状態で、中空室10のある雨樋状にブロー成形されてい
る。ここでの半割り品1a,1bは、開孔13a,13b
の大きさの違いを除けば、吸気ダクトの中心軸を通るよ
うにして両者が対称形にニ分割された半円筒状体になっ
ている。半割り品1には、ブロー成形によって図2のご
とく内周壁11と外周壁12と側縁14と後端部18と
で囲んだ中空室10が設けられる。そして、半円筒状体
の内周壁11側の所定位置で前記中空室10に連通する
開孔13が設けられている。ブロー成形時に半円筒状体
の内側の所定位置に所定大きさの連通管となる開孔13
を設けるが、該開孔13はブロー成形に必要な吹込みノ
ズルを開孔13に収まるよう設定するとより好ましくな
る。後加工で吹込み孔を埋める必要がなく、加工の手間
が省けるからである。
に係る側縁14同士を重ね合わせ、接着剤等により結合
一体化させて内側に吸入流路となる空気通路5を形成す
ると共に、外周部に消音器4を形成する格好になってい
る。符号6は側縁同士を一体化させた結合部分(ここで
は接着剤による貼着部分)を示す。前記結合一体化させ
る方法は、例えば熱カシメ,超音波溶着,振動溶着,接着
剤等による方法、或いは爪嵌合,タッカー等による機械
的接合方法があり、いずれの方法を採ってもよい。ま
た、側縁14同士を結合するのに、半割り品1の軸方向
側縁14にフランジを設けたフランジ付き半円筒状体と
し、フランジ側縁14同士を結合一体化させるのでもよ
い。このケースも、本発明でいう「一対の半割り品1
が、それらの両側縁14同士を結合一体化させる」内容
に含むものとする。
であり、該内周壁11がブロー型に接する面であること
から、型内面粗度を小さくして通気抵抗の小さな吸気ダ
クトが得られるようにしている。また図示のごとく内周
壁11の大気解放側先端17の口を広げ、吸気ダクトに
なったとき大気解放側の先端形状をほぼファンネル形状
に設定して通気抵抗を小さくしている。通気抵抗を小さ
くするのに、さらに内周壁11の大気解放側先端17の
口を図5のごとくラッパ状に広げると、効を奏する。本
発明では中空半割り品1を組み付けて吸気ダクトを造る
ことから、中空半割り品1の形状に自由度があり、図5
のような内周壁11の大気解放側先端17が通気抵抗を
小さくするラッパ状にでも楽に製造できる。また、半割
り品1の場合は、その側縁14形状が図5のように曲が
っていても何ら造るうえで支障がないことから、ダクト
中心軸の軸方向で曲線を描く吸気ダクトでも比較的簡単
に製造でき、エンジンルーム内で確保できたスペースを
有効活用できる。
らず、既述のごとく開孔13を設けて外周壁12,側縁
14,後端部18と共に消音器4を形成する。吸気ダク
トの外周部にある消音器4は、各半割り品1に最低一つ
形成できることから二個以上設けることができる。開孔
13の大きさ、また仕切部31の追加によって中空室1
0の容量を変えられ、消音器4の共鳴周波数の調整を図
ることが可能になる。中空部の仕切部31は、半割り品
1のブロー成形時に形成することにより簡単に得ること
ができる(図6参照)。
図3に対応する吸気ダクトの縦断面図、図7は図6の吸
気ダクトを構成する一対の半割り品1のうちの片方(図
6の上側)の縦断面図を示す。
の半割り品1a,1bの両側縁14同士を結合一体化さ
せることにより内側に空気通路5を形成すると共に外周
部に消音器4を形成するようにしている。一対の半割り
品1a,1bは、ダクト中心軸を中心にして線対称形
(面対称形)にニ分割された半円筒状体になっている。
半割り品1はダクト軸方向の縦割りニ分割の半円筒状体
で、中空室10のある雨樋状にブロー成形され、且つ該
半円筒状体の内周壁11側の所定位置で前記中空室10
に連通する開孔13を設けている。
壁11の内筒ダクト2全長をL0としたとき、図7のご
とく空気通路5すなわち内周壁11の大気解放側先端1
7からエアクリーナ側へ所定長さL3の地点をスタート
として、ここからエアクリーナ側へ向けL4の範囲のダ
クト方向長さを有して内周壁11に開孔13を形成す
る。ここで、前記L3,L4は次式を満たす。 L0/4≦L3≦3L0/8 … (1)式 L0(1−0.05)/8≦L4≦L0(1+0.05)/8 … (2)式
式のごとく、理想値L0/8の前後5%を変化させても
周波数特性に殆ど影響がでない。開孔13の形状は問わ
ない。半割り品1aについて詳述すれば、外筒部3bは
図6のような筒部30(外周壁12の一部)の両端に仕
切部31のある筒体である。符号8は仕切部31の形成
に伴いできた窪みを示す。筒部30は前記内周壁11の
外径より大なる内径を有する。外筒部3は前記開孔13
aの大気解放側先端より内周壁11の大気解放側へ向か
った長さL5の地点から、エアクリーナ側へ全長がL2
の範囲にある筒部30で前記開孔13aを覆って内周壁
11に被着される。仕切部31が内周壁11に接合して
開孔13aをカバーした外筒部3ができる。内周壁11
と外筒部3とで囲まれた中空室10bを設け且つ内周壁
11に設けた開孔13aだけが空いた空洞型消音器4の
中空室10bが形成される。開孔13aの大気解放側先
端より内周壁11の大気解放側へ向かった長さL5の地
点から、全長L2の外筒部3が内周壁11に被着される
ことから、開孔13aが動いても開孔13aに対する外
筒部3の位置関係は変わらない。外筒部3の断面形状は
特に問わない。ここで、前記L2,L5は次式を満た
す。 L0(1−0.05)/2≦L2≦L0(1+0.05)/2 … (3)式 L0(1−0.05)/8≦L5≦L0(1+0.05)/8 … (4)式
はL0/2の値であるが、その値が前後5%変化しても
周波数特性の影響が殆ど見られないことを種々の試験か
ら確認し、L2の好適長さとして(3)式を得た。L5
の値についても前後5%変化させても周波数特性に殆ど
影響がでないことを試験確認し、(4)式を得た。以
上、半割り品1aについて述べたが、他の半割り品1b
についても同じことがいえる。
長さL2の理想値をL0/2とするのは以下の理由に基
づく。本願発明の狙いは内周壁11の長さL0で決まる
気柱共鳴を低減することにある。気柱共鳴は1次,2次
…のように発生し、その共鳴周波数f(Hz)は、 f=nc/2L0 … (5)式 で表される。ここで、nは共鳴次数、cは音速を示す。
洞型消音器4を応用したものとなっている。挿入管付き
空洞型消音器4では空洞部(すなわち外筒部3)の長さ
L2で周波数特性が決まる。挿入管付き空洞型消音器の
消音器(図8の右上図)においては、図8に示すグラフ
となり、周波数は消音量最大値f1とすると、 f1=(2N−1)×c/4L2 … (6)式 となる。消音量最大値f2とすると、 f2=2N×c/4L2 … (7)式 となる。本願発明ではL2の理想値がL0/2であり、
これを(6)式,(7)式に代入すれば、 f1=(2N−1)×c/2L0 … (8)式 f2=2N×c/2L0 … (9)式 となる。この(8)式,(9)式をよく見ると、前記
(5)式で表された気柱共鳴の周波数fと同じになる。
すなわち、気柱共鳴の周波数が全て消音されることとな
る。挿入管付き空洞型消音器4としての外筒部3の長さ
L2をL0/2とすれば、気柱共鳴の周波数が全て消音
されるという訳である。図8中、符号D2は空洞部の外
径、D1は管の内径を示す。
述のごとくL4の範囲で表されるが、L4の理想値はL
0/8の値になる。図8の右上の挿入管付き空洞型消音
器4において、空洞部の長さL2に対し、大気解放側挿
入管長さがL2/4で、エアクリーナ側挿入管長さがL
2/2であることから、開孔13のダクト方向長さL 4
(挿入管の隙間)は、L2−L2/4−L2/2=L2
/4になる。本願発明の場合はL2の理想値がL0/2
であることから、開孔13aのダクト方向長さL4はL
2/4=(L0/2)/4=L0/8が導かれる。他の
構成は実施形態1と同様で、その説明を省く。実施形態
1と同一符号は同一又は相当部分を示す。外周壁12を
仕切部31によって区画化してできた他の外筒部3a,
3c,3d,3fも個々に開孔13を設ければ、消音器と
して勿論役立つ。
体化させて形成しているので、従来品と違って、ブロー
成形で造る半割り品1の形状に自由度があり、三次元に
曲がったような形状でも成形可能でエンジンルームの空
きスペースを有効活用できる。また、吸気ダクトの大気
解放側先端17をファンネル形状にすることも容易で、
通気抵抗の小さな製品を造ることが出来る。さらに、一
対の半割り品1の内周壁11に開孔13を設けて二個以
上の消音器4の形成ができるので消音効果の優れた吸気
ダクトになる。本吸気ダクトは、空気通路5を形成する
内周壁11が消音器4の一部を担ってダクト周囲の空間
を利用して消音器4を形成するので、消音器4の場所を
あまり必要としない。省スペース設置で優れた消音特性
を有する吸気系部品を提供できる。また、吸気ダクトが
半割り品1の組付けにより出来上がるため、半割り品1
は既述のごとく型内面粗度を小さくして内周壁11の通
気抵抗を小さくしたり、内周壁11の大気解放側先端1
7の口を広げることによって通気抵抗を容易に小さくで
きる。通気抵抗が小さくなればレゾネータ容量も小さく
出来ることから、より省スペースで対応可能となる。加
えて、実施形態2のように構成した吸気ダクトは、既述
のごとく広い周波数域で騒音低減効果が得られる。しか
も、本吸気ダクトは挿入管付き空洞型消音器4を応用し
たものであるが、挿入管にあたる内周壁11が分断され
ておらず、連続していることから所定の機械的強度を保
持し、挿入管付き空洞型消音器4の強度的な問題を解消
している。
すものに限られず、目的,用途に応じて本発明の範囲で
種々変更できる。半割り品1,内筒ダクト2,外筒部
3,消音器4,空気通路5等の形状,大きさ,個数,材
質等は用途に合わせて適宜選択できる。本実施形態では
両半割り品1に開孔3を形成したが、一方の半割り品1
だけに開孔13を設けた一対の半割り品1とすること
も、本発明の範囲内にある。
トは、エンジンルームの空きスペースに応じた三次元形
状製品を造ることができ、さらに大気解放側先端形状を
ファンネル形状にも容易に対応可能にして、スペース確
保も簡単な消音器を備えるなど優れた効果を発揮する。
る。
面図である。
断面図である。
うちの片方の縦断面図である。
フである。
Claims (2)
- 【請求項1】 ダクト軸方向の縦割りニ分割の半円筒状
体で、中空室のある雨樋状にブロー成形され、且つ該半
円筒状体の内周壁側の所定位置で前記中空室に連通する
開孔を設けた一対の半割り品が、それらの両側縁同士を
結合一体化させることにより内側に空気通路を形成する
と共に外周部に消音器を形成するようにしたことを特徴
とする車両用吸気ダクト。 - 【請求項2】 前記空気通路を形成する内周壁の内筒ダ
クト全長がL0であって、空気通路の大気解放側先端か
らエアクリーナ側へL3の距離の所を起点に、エアクリ
ーナ側へ向けダクト方向長さL4を有して該内周壁に前
記開孔が形成され、該開孔の大気解放側先端より空気通
路の大気解放側へ向かった長さL5の地点から、エアク
リーナ側へ全長がL2の外筒部で中空室を確保しながら
前記開孔を覆って内筒ダクトに被着して外周部に消音器
を形成する請求項1記載の車両用吸気ダクト。 ここで、L0(1−0.05)/2≦L2≦L0(1+
0.05)/2 L0/4≦L3≦3L0/8 L0(1−0.05)/8≦L4≦L0(1+0.0
5)/8 L0(1−0.05)/8≦L5≦L0(1+0.0
5)/8
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Cited By (4)
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FR2864168A1 (fr) * | 2003-12-17 | 2005-06-24 | Trelleborg Fluid Systems Geie | Dispositif d'attenuation des bruits sur un circuit d'admission d'air pour moteur a combustion interne ainsi que circuit d'admission d'air pour moteur equipe d'un tel dispositif d'attenuation des bruits |
JP2006234265A (ja) * | 2005-02-24 | 2006-09-07 | Mitsubishi Electric Corp | 換気装置および換気装置付き空気調和機 |
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JP2012193692A (ja) * | 2011-03-17 | 2012-10-11 | Sekiso:Kk | 吸気ダクト |
-
2000
- 2000-10-31 JP JP2000332480A patent/JP4453854B2/ja not_active Expired - Fee Related
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EP1553284A1 (fr) * | 2003-12-17 | 2005-07-13 | Trelleborg Fluid Systems Geie | Dispositif d'atténuation des bruits sur un circuit d'admission d'air pour moteur à combustion interne ainsi que circuit d'admission d'air pour moteur équipé d'un tel dispositif d'atténuation des bruits |
JP2006234265A (ja) * | 2005-02-24 | 2006-09-07 | Mitsubishi Electric Corp | 換気装置および換気装置付き空気調和機 |
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