JPH0396309A

JPH0396309A - パッキンシートカレンダ

Info

Publication number: JPH0396309A
Application number: JP2071728A
Authority: JP
Inventors: Hermann Siebert; ヘルマン・ジーベルト
Original assignee: Paul Troester MaschinenfabriK
Current assignee: Paul Troester MaschinenfabriK
Priority date: 1989-03-20
Filing date: 1990-03-20
Publication date: 1991-04-22
Also published as: EP0389819A1; DE3909134C2; US5131323A; DE3909134A1; EP0389819B1; DD292873A5; DE59001992D1

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は小径の冷却ロールと、外套及び中心から一方に
軸端を突設した２個の基底部を有する大径の加熱ロール
とからなり、軸端は少なくとも熱媒体の供給及び／又は
排出のために中空となっているパッキンシートカレンダ
に関するものである。

（従来技術及び発明が解決しようとする課題）繊維で強
化されたゴム製パッキンシ一ト製造用として、同様なカ
レンダが数十年来製作されている。しかしながら加熱ロ
ールは少なくとも１０００　ｍｍ又はそれ以上という直
径の大きさのために中空状に作威され、同時に蒸気槽と
してロール表面の加熱に供される。このとき蒸気は一方
の軸端の中心穿孔より供給され、凝結水は軸端の中心に
貫装した管を通って排出されるものである。

蒸気による加熱は顕著な欠点を有する。すなわち、一方
ではこの種ロールに対しては検査官庁の立場から特に構
造上の条件が規制され、他方、かかる蒸気槽の表面温度
を現行技術処理に要求される充分な早さ及び精度で調節
することは不可能である。

従って、１５年前からはドイツ連邦共和国特許公告公報
第２，　３２１，　３６７号で提案されているように、
パッキンシートカレンダの加熱ロールは温水で加熱し、
温水は加熱ロールの外套に設けた軸平行の穿孔を貫流さ
せる手段が採られている。このため加熱ロールに一貫し
て中空にした軸を設け、この軸からロール基底部の穿孔
に合流する放射上の水路が出て、外套内の軸平行の穿孔
に連通している。

しかし、この提案は克服できない困難性が立はだかって
いるので実現不可能である。この困難性とは一方では軸
と基底部間に機械的に強固な結合を創成することであり
、他方ではパッキンの困難性である。すなわち、頑丈さ
を基本として巨大にロール外套を作或すれば質量が大と
なり、軸回転を急速に減速するとき基底部と軸との結合
部に大きな回転モーメントを生起する。しかも該部分で
軸の中空部から基底部へ放射状の水路を連通させるので
、当該部分でロール基底部と中空軸を充分強固に固定す
ることは構造上克服不可能な困難性を生ずるのである。

また同じ部分に、外套の軸平行の水路に一方では供給し
、他方で該水路から排出する水を流通させる放射状の水
路を設けるには、空間的に極めて窮屈な配列を必要とす
るのでパッキンに困難性を生ずるのである。従って、例
えばドイツ連邦共和国特許公報第２，　３１５，　６６
９号に示す温水路の配置によってロール表面を均一に加
熱するためには、供給水路も排出水路もそれぞれの（ロ
ール）前面に配置する必要がある。

パツキンシートカレンダの加熱ロールを無垢の素材で形
成することはできない。なぜなら通常その質量が大とな
るため大きな制動力が要求されるので緊急の場合、ある
いは経済的に生産する場合充分素早い減速手段がとれず
、またその重量のゆえに技術的に面白くないからである
。従ってドイツ連邦共和国特許公報第２，　３１５，　
６６９号における放射状水路配置は可能性が少ないし、
また米国特許第２，　９３６，　１５８号に示すように
ロールの溝付表面部を緊縮した外套シリンダで囲繞した
大質量ロールにおいても同様である。しかも後者の形態
では、ロールの一方の前面の範囲では熱媒体の供給が、
また他方の前面では排出が行われるため外套表面の加熱
が不均一となり、実施不可能である。

他方、パッキンシートカレンダの加熱ロールは製紙機械
の乾燥シリンダに関するドイツ連邦共和国特許公報第８
３８，　８５６号におけるように軽量に作威されること
はない。なぜならパツキンシートカレンダにおけるロー
ル表面にかかる圧接力は著しく犬で、ロール外套は高い
硬度と耐磨性が要求されるからである。

（発明の目的）本発明は従来技術の欠点を克服するものである。

本発明の目的は、加熱ロールのロール外套に設けた軸平
行の穿孔という簡単な手段で、加熱ロール構造の強度を
損なうことなく、また加熱ロールを迅速かつ有効に、し
かも同時に優れた適法性を達或しつつ加熱することを可
能ならしめることにある。

（課題を解決するための手段及び作用効果）本発明は冒
頭に述べた加熱ロール構造から出発して、両基底部間の
加熱ロール内部に温水の供給排出用の管路系統を延設し
て、これより水路が分岐して、加熱ロール外套に配設さ
れて温水路に供される穿孔に連通していることに存在す
る。

このパッキンシートカレンダの加熱ロールは、従来蒸気
槽として構成された加熱ロールに安定性とともに強度を
付与したことが優れている。なぜなら両基底部は軸頸と
一体に形威され、軸頸から基底部への移行部は最大の安
定性を示す。同時に常時安定性が持続されるにかかわら
ず加熱ロールの重量は軽減される。なぜなら外套におけ
る軸方向の穿孔と基底部の放射状の穿孔によって、公知
の蒸気槽に形成した現行の加熱ロールよりも減量され、
他方ドイツ連邦共和国特許公報第２，　３２１，　３６
７号における加熱ロール内部空間に存在する軸部分を省
略することによって、著しく重量を節約できるからであ
る。従って安定性を持続させながら温水を熱媒体として
利用し、この温水が加熱ロールを加熱し、これによって
温度の急速かつ有効な調節が可能となる。

従って一方の軸端を中空にし、これに管路系統を貫設す
ることは実用的であり、かかる管路系統はパッキンの問
題を最も簡単に解決するものである。

また両軸端を中空にし、一方に温水の供給導管、他方に
排出導管を設けることも可能である。

ロール基底部に放射状に穿孔した水路を構成するのが望
ましい。しかし水路はロール基底部の側面に敷設した管
で構成してもよい。

重量をより軽減するためには、基底部に肉抜孔を設ける
か、特にスポーク構造にすることが望ましい。

パッキンの問題は管路系統の端末を平組、又は円錐状の
パッキンシ一トを配設して封止することにより最も簡単
に解決できる。

同時に管路系統としては、２本の同心に配置した管路と
少なくとも外套を同心に囲繞した第３の短管とからなり
、後者は１本の水路で内管と連通ずる構成にするのが有
利であると実証された。かくして各前面にロール表面の
均一加熱に必要な温水の給排導管が実現したのである。

（実施例）以下本発明を図示した実施例に基づいて詳細に説明する
。

加熱ロールは外套ｌを有し、その周面に軸平行に穿孔２
が穿設されている。外套１は基底部４にねじ３で螺着さ
れ、基底部４には軸頸５が一体的に突設されている。両
基底部４には温水の供給水路としての放射状水路６及び
温水の排出水路としての放射状水路７が設けられており
、これらはそれぞれ軸平行の穿孔２に連通している。こ
れら放射状水路６，７は両基底部４内にそれぞれ穿設さ
れねばならない。カレンダロールの重量軽減のために基
底部４には肉抜き孔８とその間のスポーク９が設けてあ
る。

少なくとも一方の軸頸５には軸心に穿孔１０を穿設し、
この中に第２図の管路系統を貫装または嵌装する。この
管路系統は右側軸頸５の放射状穿孔のある袋小路に形成
された軸心穿孔ＩＯ部まで続いている。

第２図の管路系統は温水排出用の中心管１１と、中心管
１Ｉを囲繞する温水供給用の管１２からなる。温水供給
用の管１２から直接放射状水路６が出て基底部４内を通
過する。温水排出用の水路７は内管ｌ１に直接連通でき
ないのでまず基底部４に予め設けたリング状の肉抜き部
１３と連通し、ここから短管ｌ４を経て内管１ｌに連通
している。

両基底部４の間の空間においては、管１２を莢体ｌ５が
囲繞している。管１２に冠着したパッキン１６が温水の
漏出又は浸入を防いでいる。固定した筐体を有する温水
給排装置１７の温水流入口１８及び温水排出管１９はそ
れぞれ加熱ロールと共に回転する管路系統の供給管及び
排出管に接続されている。

莢体１５の内部には熱膨張を吸収する手段として、外管
１２のためには蛇腹１２ｃが外管の一端１２Ａと外管の
多端１２Ｂとを連結しており、同様に内管の一端１１Ａ
と他端１１Ｂとの間には可変位の短管１１Ｃが介装され
、この短管１ｌＣは内管の両端１１ＡとＩＩＢに緊密な
重合によって摺接し、熱膨張を許容するものである。

第３図に示すように、外管１２は加熱ロールより外方に
延設されることなく、むしろ温水給排装置１７側の管端
を支承部で支承されている。該支承部はスリーブ継手２
０により形成されて、内管１１Ａ、外管１２Ａ及び管１
１の延長上に設けた温水給排装置１７に連通ずる短管Ｌ
ＩＤをそれぞれ担持している。該短管１１Ｄはその雄ね
じで継手２０の雌ねじに螺着され、継手２０の雄ねじに
短管１１Ａが螺着されている。該スリーブ継手２０はリ
ング２ｌに囲繞されており、．該リング２１はスリーブ
継手２０と一体形威されて雌ねじを有し、これに管１２
Ａが螺着されている。またリング２１は孔２２を有し、
これを通って温水が管ｌＩＡと１２Ａ間の空間に流入し
、給排装置１７と反対側の基底部４に導入される。該ス
リーブ継手２０はその外周リング２１が水路６の一部の
閉塞を解除して、水路６に流入する温水の量を調整する
ものである。この調整は短管ｌ１Ｄに嵌着され孔２４を
設けたリング２５を扶持するスペーサ２３によって行わ
れる。該スペーサ２３は基底部４又は基底部４に連設し
た軸頸５に抜け止めねじ２６によって圧接されている。

スペーサをリング２５の左側から右側に、又はその逆に
移動変換することでリング２ｌと共にスリーブ継手２０
の軸頸５前面に対する位置を変えることができ、かくし
てリング２ｌの外縁の水路６に対する閉塞面積を変える
ことができるのである。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の実施例を示すもので、第１図は加熱ロール
の側面図、第２図は加熱ロールに組み込まれた管路系統
の断面図、第３図は管路系統と加熱ロールの固定手段の
断面図である。ｌ・・外套２゜軸平行の穿孔４一基底部５−・・軸頸６，７・・−・放射状水路８，１３・一肉抜き穴１０−・゛軸心穿孔１１・・・一温水排出管１２”一温水供給管ｌ４・・・・一短管１５・・一莢体１７・・・・一給排装置２０・−スリーブ継手２３−・−スベーサ

Claims

【特許請求の範囲】１、小径の冷却ロールと、外套及び中心から一方に軸端
を突設した２個の基底部を有する大径の加熱ロールとか
ら成り、前記軸端は少なくとも熱媒体の供給及び／又は
排出のために中空とされ、２個の基底部（４）の間の加
熱ロール（１、４）の内部に温水給排用の管路系統（１
１、１２、１３）が延設され、これより分岐した水路（
６、７）が、加熱ロール（１、４）の外套（１）に周面
と軸並行で配設されて温水路用に供される穿孔（２）に
連通したことを特徴とするパッキンシートカレンダ。２、軸端（５）は中空で、内部に管路系統（１１、１２
、ｌ３）を貫通して延設した特許請求の範囲第１項記載
のパッキンシートカレンダ。３、両軸端（５）は中空で、一方には温水供給導管を、
他方には温水排出導管を貫設した特許請求の範囲第１項
記載のパッキンシートカレンダ。４、水路としてロール基底部（４）内に放射状の穿孔（
６、７）を形成した特許請求の範囲第１項記載のパッキ
ンシートカレンダ。５、水路として管路を形成した特許請求の範囲第１項記
載のパッキンシートカレンダ。６、基底部（４）に肉抜き孔（８）及び、特にスポーク
（９）を設けた特許請求の範囲第１項記載のパッキンシ
ートカレンダ。７、管路系統の端末を平面又は円錐状又はリング状パッ
キンを配設して封止した特許請求の範囲第１項記載のパ
ッキンシートカレンダ。８、管路系統は同心状に配設した２本の管（１１、１２
）と、少なくとも外管を同心状に囲繞した第３の短管（
１３）からなり、該短管は内管（１１）と水路（ｌ４）
で連通している特許請求の範囲第１項記載のパッキンシ
ートカレンダ。９、管路系統は軸周に同心状に多数配設した温水供給又
は排出用の管路からなり、該管路の両側端は基底部（４
）の穿孔（１０）内で支承部に固定され、給排装置（１
７）と反対側の支承部には温水の給排管の間に隔壁及び
特に方向転換装置を設け、一方給排装置（１７）側の支
承部には同様に温水の給排管の間に隔壁装置を設けると
ともに、両基底部の間に位置する同心配設管は外管で囲
繞した特許請求の範囲第１項記載のパッキンシートカレ
ンダ。１０、内管（１１）と外管（１２）の支承具としてのス
リーブ継手（２０）にリング面（２１）を設け、これに
よって水路（６）の一部を閉塞するとともに該スリーブ
継手（２０）は外周に中空リング（２５）を担持した管
（１１Ｄ）に固着され、該中空リングの位置は軸頸（５
）の前面に対してスペーサー（２３）を介して可変とし
た特許請求の範囲第１項記載のパッキンシートカレンダ
。