JPH039572Y2 - - Google Patents

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JPH039572Y2
JPH039572Y2 JP1986010070U JP1007086U JPH039572Y2 JP H039572 Y2 JPH039572 Y2 JP H039572Y2 JP 1986010070 U JP1986010070 U JP 1986010070U JP 1007086 U JP1007086 U JP 1007086U JP H039572 Y2 JPH039572 Y2 JP H039572Y2
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valve
spool valve
housing
ball
screw shaft
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JP1986010070U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、例えば動力舵取装置のパワーシリン
ダの両端室の間等に設けられ、車速等に応じて開
度が制御されて操舵特性を変化させるために使用
するのに適した制御弁に関する。
〔従来技術〕
この種の制御弁においては、例えば特開昭58−
209655号公報に示す如く、ハウジングの弁収納孔
内に設けられてスプリングにより一方向に付勢さ
れたスプール弁を、車速等に応じた電流が印加さ
れるソレノイドにより吸引して軸方向に移動し、
弁収納孔に開口するポートの開度を制御してい
る。しかしながらこのような従来の制御弁では、
車速等に応じて開度を制御することが困難であ
る。これに対し、例えば実開昭60−43476号公報
に示す如く、ステツプモータを用いたものがあ
り、これによれば開度の制御を高精度で行うこと
ができる。しかしながら、この技術においては、
バルブ孔を設けたバルブ軸の回動により制御弁の
開度を制御しており、一方ステツプモータのステ
ツプ角は比較的大(例えば7.5度)であるので、
ステツプモータのロータ軸とバルブ軸の間に減速
比の大なる減速機構を設ける必要があり、構造が
複雑で大型になるという問題がある。
〔考案が解決しようとする問題点〕
前記ステツプモータを用いた技術を軸方向に移
動するスプール弁により開度を制御する制御弁に
適用しようとする場合は、ステツプモータのロー
タ軸に設けたねじ軸をスプール弁と同軸とし、こ
の両者をねじ係合してスプール弁を軸方向に駆動
することが考えられ、このようにすれば、ねじ軸
のリード角を選定することによりステツプモータ
の1ステツプ角当たりのスプール弁の移動量を必
要な程度にまで充分小さくして減速機構を省略す
ることもできる。しかしながらスプール弁は弁収
納孔内に液密に嵌合されているので、スプール弁
に対しねじ軸が僅かでも偏心あるいは傾斜してい
るとねじ係合部にこじりを生じて円滑な作動が妨
げられ、このためねじ軸の取付精度を高めなけれ
ばならず、これがコストダウンの障害になるとい
う問題がある。本考案はねじ軸とスプール弁との
係合構造を改良してこのような問題を解決したも
のである。
〔問題を解決するための手段〕
このため、本考案によるモータを用いた制御弁
は、第1図〜第3図に例示する如く、弁収納孔2
1及びこの弁収納孔に開口するポート22が形成
されたハウジング20と、前記弁収納孔21に軸
方向に摺動のみ可能に嵌合されて前記ポート22
の開度を制御するスプール弁30を備えてなる制
御弁において、前記スプール弁30の一端に同軸
に形成され半径方向に貫通するボール保持孔32
を有する筒状部31と、前記スプール弁30と同
軸に回動のみ可能に前記ハウジング20に支持さ
れ先端部にねじ溝41を形成すると共に同先端部
が多少の隙間をおいて前記筒状部の内周に挿入さ
れたボールねじ軸40と、前記筒状部31の外周
に多少の隙間をおいて半径方向移動可能に設けら
れた筒状のリテーナ37と、前記ボール保持孔3
2に半径方向移動可能に嵌合保持されると共に内
外側部において前記ねじ溝41及びリテーナ37
の内周37aに係合するボール42と、前記ハウ
ジング20との間に介装され前記リテーナ37を
介して前記スプール弁30を軸方向に付勢するス
プリング38と、前記ハウジング20に支持さ
れ、前記ボールねじ軸40に結合されるロータ軸
46を有するステツプモータ45を備えたことを
特徴とするものである。
〔作用〕
ステツプモータ45により回動するボールねじ
軸40は、ボール42を介してスプール弁30を
軸方向に摺動してポート22を開閉制御する。ボ
ールねじ軸40の軸線がスプール弁30の軸線に
対し偏心あるいは傾斜していても、この偏心量あ
るいは傾斜角が所定の値に達しなければボールね
じ軸40の先端部と筒状部31の内周との間の隙
間の存在により、同先端部と内周とが接触するこ
とはないので、この両者30,40の間にこじり
が生ずることはない。なお、ねじ溝41とボール
42とリテーナ37の内周37aの間に必要なガ
タは、スプリング38がスプール弁30を軸方向
に付勢することにより吸収され、スプール弁30
に軸方向のガタが生じることはない。また、この
ような状態においてボールねじ軸40が回動すれ
ば、ボール42は筒状部31に対し半径方向に多
少往復動するが、筒状部31に形成されたボール
保持穴32はボール42の半径方向往復動を自由
に許容するので、このボール42の往復動により
ボールねじ軸30とスプール弁40の間にこじり
を生ずることもない。以上の如く、ボールねじ軸
30がスプール弁30に対し多少偏心あるいは傾
斜していても、両者30,40の間にこじりが生
ずることはなく、ひいてはスプール弁30と弁収
納孔21の間にこじりを生ずることもなく、また
スプール弁30に軸方向のガタが生じることもな
いので、ボールねじ軸40の回動はスプール弁3
0の軸方向移動に円滑にしかも精度よく変換され
る。
〔考案の効果〕
上述の如く、本考案によればボールねじ軸の取
付精度が低くてもボールねじ軸の回動はこじりを
生じることなくスプール弁の軸方向移動に円滑に
しかも精度よく変換されるので、ステツプモータ
のロータ軸とボールねじ軸との間の減速機構を省
略できることと相まつて、安価で小型かつ作動が
円滑で高精度なモータを用いた制御弁を得ること
ができる。
〔実施例〕
以下に、添付図面により、本考案の実施例を説
明する。第1図及び第2図に示す如く、制御弁の
ハウジング20の下半部には弁収納孔21が形成
され、弁収納孔21の中央よりやや下部には環状
のポート22が設けられ、このポート22はこれ
に対応してハウジング20の外周に形成された環
状溝23と、複数個の開口24により連通されて
いる。ハウジング20の下端内周には、2個の回
り止め突起27を有する環状のストツパ26が圧
入固定されている。
ハウジング20の弁収納孔21内にはスプール
弁30が軸方向摺動可能に嵌合されている。スプ
ール弁30は下半部に同軸の内孔35を有すると
共にその下端には前記突起27を挿通する2個の
スリツト36が形成され、第2図に示す如く、こ
のスリツト36を突起27に係合することによ
り、スプール弁30は回動が阻止されている。ス
プール弁30の上端には同軸に突出して筒状部3
1が形成され、第1図及び第3図に示す如く、筒
状部31には後述するボール42を保持する2個
のボール保持孔32が形成されている。筒状部3
1の外周には多少隙間の隙間をおいて半径方向移
動可能にリテーナ37が設けられている。弁収納
孔21上方のハウジング20内部に形成された段
部25aとリテーナ37の間に介装されたコイル
スプリング38によりスプール弁30はリテーナ
37を介して軸方向下向きに付勢され、これによ
りスプール弁30の下端は、第1図及び第2図に
示す最下位置においては、ストツパ26の上面に
当接している。この最下位置においては、スリツ
ト36の上縁はポート22の下縁よりも下方に位
置してポート22は閉じられているが、後述のボ
ールねじ軸40の回動によりスプリング38に抗
してスプール弁30が上方に移動すればスリツト
36の上縁がポート22の下縁よりも上方になつ
てポート22を開くようになつている。リテーナ
37の下半部にはボール42の最外端に当接する
やや大径の内周面37aが形成されている。
第1図に示す如く、ステツプモータ45はその
ロータ軸46がスプール弁30と同軸となるよう
にハウジング20の上面に取り付けられ、ロータ
軸46には圧入ピン等を介してボールねじ軸40
が同軸に固定されている。第1図及び第2図に示
す如く、ねじ溝41が形成されたボールねじ軸4
0の先端部は多少の隙間をおいてスプール弁30
の円筒部31の内周に挿入されている。第1図及
び第3図に示す如く、円筒部31には、円周方向
に180度の位相をおくと共に軸方向にねじ溝41
のリードの半分の距離をおいて、鋼製のボール4
2の外径を回動かつ半径方向移動可能に嵌合保持
する2個のボール保持孔32が貫通して形成さ
れ、各ボール保持孔32に嵌合保持された2個の
ボール42の内側部はねじ溝41に係合し、外側
部はリテーナ37の内周面37aに当接してい
る。第1図に示す如く、ボールねじ軸40の大径
の根本部はハウジング20の段部25aの上側に
形成された支持孔25にOリングを介して液密に
回動自在に嵌合されている。
第1図に示す如く、ハウジング20は動力舵取
装置等の本体10に形成された嵌合孔13に2個
のOリングを介して液密に螺着固定され、嵌合孔
13の内周に形成された環状溝12を介してポー
ト22に油路11が連通されている。
次に、本実施例の作動につき説明する。
スプール弁30が第1図及び第2図に示す最下
位置にある状態ではポート22は閉じられ、油路
11と嵌合孔13とは遮断されている。ステツプ
モータ45のロータ軸46に固定されたボールね
じ軸40が第3図において時計回りに回動すれば
ねじ軸41に係合したボール42は上方に移動
し、ボール42が嵌合された筒状部31を介して
スプール弁30も上方に移動される。この移動に
よりポート22は開かれて油路11と嵌合孔13
とは連通され、移動量の増大に応じてポート22
の開度も大となる。
以上の作動に際して、ボールねじ軸40の軸線
がスプール弁30の軸線に対して偏心または傾斜
していれば、ボールねじ軸40は円筒部31の内
部において偏心運動またはみそすり運動を行う
が、ボールねじ軸40の先端部と筒状部31の内
周との間には隙間が設けられているので、前記偏
心量または傾斜角が所定の範囲内であれば前記先
端部と内周とが接触してボールねじ軸40とスプ
ール弁30の間にこじりが生ずることはない。こ
の際に、互いに係合するねじ溝41とボール42
とリテーナ37の内周面37の間に生じるこじり
を減小させるには、此等の各部分の間の係合部に
多少のガタを与える必要があるが、このガタはス
プール弁30がスプリング38により軸方向に付
勢されてボール24がねじ溝41の最底部よりも
半径外方に多少ずれた位置で係合することにより
吸収され、従つてスプール弁30に軸方向のガタ
が生じることはない。また、ボールねじ軸40が
偏心運動またはみそすり運動をすればボール42
は半経方向に往復動し、これに応じてリテーナ3
7も半径方向に往復動するが、ボール保持孔32
はボール42の半径方向の往復動を自由に許容す
るのでこのボール42の往復動によりボールねじ
軸40とスプール弁30の間にこじりを生ずるこ
とはない。
以上のようにスプール弁30はボールねじ軸4
0とのこじりにより無理な力を受けることもない
ので、弁収納孔21との間にこじりを生ずること
はなく、またこれにともないスプール弁30に軸
方向のガタが生じることもない。従つてボールね
じ軸40がスプール弁30に対し偏心または傾斜
していても、ボールねじ軸40の回動はスプール
弁30の軸方向移動に円滑にしかも精度よく変換
される。
【図面の簡単な説明】
添付図面は本考案によるモータを用いた制御弁
の一実施例を示し、第1図は全体の長手方向断面
図、第2図は第1図の−断面図、第3図は第
2図の−断面図である。 符号の説明、20……ハウジング、21……弁
収納孔、22……ポート、30……スプール弁、
31……筒状部、32……ボール保持孔、37…
…リテーナ、37a……内周面、38……スプリ
ング、40……ボールねじ軸、41……ねじ溝、
42……ボール、45……ステツプモータ、46
……ロータ軸。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 弁収納孔及びこの弁収納孔に開口するポートが
    形成されたハウジングと、前記弁収納孔に軸方向
    に摺動のみ可能に嵌合されて前記ポートの開度を
    制御するスプール弁を備えてなる制御弁におい
    て、前記スプール弁の一端に同軸に形成され半径
    方向に貫通するボール保持孔を有する筒状部と、
    前記スプール弁と同軸に回動のみ可能に前記ハウ
    ジングに支持され先端部にねじ溝を形成すると共
    に同先端部が多少の隙間をおいて前記筒状部の内
    周に挿入されたボールねじ軸と、前記筒状部の外
    周に多少の隙間をおいて半径方向移動可能に設け
    られた筒状のリテーナと、前記ボール保持孔に半
    径方向移動可能に嵌合保持されると共に内外側部
    において前記ねじ溝及びリテーナの内周面に係合
    するボールと、前記ハウジングとの間に介装され
    前記リテーナを介して前記スプール弁を軸方向に
    付勢するスプリングと、前記ハウジングに支持さ
    れ前記ボールねじ軸に結合されるロータ軸を有す
    るステツプモータを備えたことを特徴とするモー
    タを用いた制御弁。
JP1986010070U 1986-01-27 1986-01-27 Expired JPH039572Y2 (ja)

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JPS62122971U JPS62122971U (ja) 1987-08-04
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