JPH0394039A - 電解コンデンサ陰極用アルミニウム合金箔 - Google Patents
電解コンデンサ陰極用アルミニウム合金箔Info
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、静電容量の高い電解−コンデンサ陰極用アル
ミニウム合金箔に関する。
ミニウム合金箔に関する。
電解コンデンサの静電容量を増大させるためには、陽極
部の静電容量が支配的である。しかし、酸化皮膜厚さが
薄くなり、化戒電圧が低くなると陰極の持つ静電容量の
影響が大きく、陰極部の静電容量を増大させる必要があ
る。この陰極部には通常99.4%以上のアルミニウム
か、またはこれにCu, MnXNiなどを添加したア
ルミニウム合金の厚さ10〜60μmの箔が使用されて
いる。箔の静電容量を増大させるためには、箔にエッチ
ングを施して表面に微細な凹部を形或させ、その表面積
を大きくすることが行なわれている。
部の静電容量が支配的である。しかし、酸化皮膜厚さが
薄くなり、化戒電圧が低くなると陰極の持つ静電容量の
影響が大きく、陰極部の静電容量を増大させる必要があ
る。この陰極部には通常99.4%以上のアルミニウム
か、またはこれにCu, MnXNiなどを添加したア
ルミニウム合金の厚さ10〜60μmの箔が使用されて
いる。箔の静電容量を増大させるためには、箔にエッチ
ングを施して表面に微細な凹部を形或させ、その表面積
を大きくすることが行なわれている。
従来、電解エッチング時のピットの発生と伝播を調整し
た箔用アルミニウム合金として■ 静雫容量が大きく、
かつエッチングの際に腐食減量が過度にならないように
81を0.5〜1.0%、Feを0.5%以下に調整し
たアルミニウム合金M(特公昭6 2−5 8 1 3
2号公報)■ 静電容量の低下や漏洩電流の増大を防
止するために、Fe% Sl含有量およびPeとSiの
析出量を微量に制限し、かつ微量のCuを含有させた電
解コンデンザ箔(特開昭6 3−2 6 5 415号
公報、特開昭6 3−2 6 5 4 1 6号公劃 ■ エッチング後の静電容量を高めるために、Si含有
量をFe含有量の1.0〜2.0倍とし、さらにTi含
有量を微量に制限したアニミニウム合金箔(特ISFl
ll86 3−2 9 0 2 3 9号公報)■ 引
張破断強度ならびに静電容量を改善するために、Pe,
Cu, Zr, Ceを調整した箔用合金(特開昭5
9−1 0 1 8 2 1号公報)が提案されてい
る。
た箔用アルミニウム合金として■ 静雫容量が大きく、
かつエッチングの際に腐食減量が過度にならないように
81を0.5〜1.0%、Feを0.5%以下に調整し
たアルミニウム合金M(特公昭6 2−5 8 1 3
2号公報)■ 静電容量の低下や漏洩電流の増大を防
止するために、Fe% Sl含有量およびPeとSiの
析出量を微量に制限し、かつ微量のCuを含有させた電
解コンデンザ箔(特開昭6 3−2 6 5 415号
公報、特開昭6 3−2 6 5 4 1 6号公劃 ■ エッチング後の静電容量を高めるために、Si含有
量をFe含有量の1.0〜2.0倍とし、さらにTi含
有量を微量に制限したアニミニウム合金箔(特ISFl
ll86 3−2 9 0 2 3 9号公報)■ 引
張破断強度ならびに静電容量を改善するために、Pe,
Cu, Zr, Ceを調整した箔用合金(特開昭5
9−1 0 1 8 2 1号公報)が提案されてい
る。
前記公知例には以下のような問題点が存在する。
■は、Si量が0.5%以上では析出物が多く、または
粗大化し、表面積の拡大効果が認められなくなる。
粗大化し、表面積の拡大効果が認められなくなる。
■は、Si量が0.01%以下であり、析出量が少ない
ため十分な表面積拡大効果が期待できない。
ため十分な表面積拡大効果が期待できない。
■は、析出化合物はAI−Re−Si化合物であり、粒
子の大きさが大きく、エッチング核が大きくなり表面積
の拡大が期待できない。
子の大きさが大きく、エッチング核が大きくなり表面積
の拡大が期待できない。
しかしこれらの材料を表面積を拡大させるため電気的ま
たは化学的にtツチングし、水洗してコンデンサに組み
込む必要があり、このとき重金属のMn, Ni等が排
水中に溶出して、公害問題を引き起こすことがあり、ま
た、コンデンザの使用時にCuが析出し、電気的な短絡
が発生ずる様な問題が引き起こされる。また、不純物の
FeXSiを微量にすることは、高純度のアルミニウム
地金を使用する必要があり、製造コストアップにつなが
るという欠点がある。
たは化学的にtツチングし、水洗してコンデンサに組み
込む必要があり、このとき重金属のMn, Ni等が排
水中に溶出して、公害問題を引き起こすことがあり、ま
た、コンデンザの使用時にCuが析出し、電気的な短絡
が発生ずる様な問題が引き起こされる。また、不純物の
FeXSiを微量にすることは、高純度のアルミニウム
地金を使用する必要があり、製造コストアップにつなが
るという欠点がある。
本発明の目的は、上記したような問題点を解消し、静電
容量の高い電解コンデンサ陰極用アルミニウム合金箔を
提供することにある。
容量の高い電解コンデンサ陰極用アルミニウム合金箔を
提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明者らはSiおよびF
e含有量の異なる各種のアルミニウム合金を用い、エッ
チングによる表面積の拡大による静電容量の増加と戊分
組或との関係を調査した結果、Si含有量とFe含有量
との差およびSi析出物の大きさと数量が、表面積の拡
大率に影響することの知見を得、本発明を完或するに至
った。
e含有量の異なる各種のアルミニウム合金を用い、エッ
チングによる表面積の拡大による静電容量の増加と戊分
組或との関係を調査した結果、Si含有量とFe含有量
との差およびSi析出物の大きさと数量が、表面積の拡
大率に影響することの知見を得、本発明を完或するに至
った。
すなわち、本発明の要旨は、Si:0.05〜0.50
%および不純物として0.2%以下のPeを含みSiと
Feの含有量の差CSi−Fe)が0.03〜0.3%
およびその他の不純物の総量が0、15%以下であり、
かつSi析出物の中で大きさが直径0.1μm以下の占
める数が1000〜3000個/mm2存在することを
特徴とする電解コンデンサ陰極用アルミニウム合金箔で
ある。
%および不純物として0.2%以下のPeを含みSiと
Feの含有量の差CSi−Fe)が0.03〜0.3%
およびその他の不純物の総量が0、15%以下であり、
かつSi析出物の中で大きさが直径0.1μm以下の占
める数が1000〜3000個/mm2存在することを
特徴とする電解コンデンサ陰極用アルミニウム合金箔で
ある。
本発明において構或用件を限定した理由を説明する。
SI
Siは、冷間圧延時に単体析出物として微細に析出し、
エッチング時の腐食の核として作用するので、多いほど
好ましい。しかし、エッチングビットが過密になるとエ
ッチングピット同志の合体が起き、表面積はかえって減
少する。
エッチング時の腐食の核として作用するので、多いほど
好ましい。しかし、エッチングビットが過密になるとエ
ッチングピット同志の合体が起き、表面積はかえって減
少する。
Peは、Siを含有する金属間化合物を形或し、腐食度
を高めるために好ましくないが、余剰のSiを調整する
ために0.2%以下の含有は許容される。
を高めるために好ましくないが、余剰のSiを調整する
ために0.2%以下の含有は許容される。
(Si−Re)量
(Si−Fe)量は、Siの単体析出物量を適量にする
ために0.03から0.3%とする必要がある。
ために0.03から0.3%とする必要がある。
0.03%以下では車体で析出するSi量が少なすぎ、
0.3%以上では単体で析出するSi量が多すぎて、好
ましくない。(Si−tie)量の調整は、Fe含有量
を0.2%以下に制限し、Si添加量を決定することに
よって行うことができる。
0.3%以上では単体で析出するSi量が多すぎて、好
ましくない。(Si−tie)量の調整は、Fe含有量
を0.2%以下に制限し、Si添加量を決定することに
よって行うことができる。
Si単体の析出物
直径0.1μm以下のSi単体の析出物は、エッチング
時の腐食の核として適当なエッチングピットを得るため
に、1000〜3000個/mm2とする必要がある。
時の腐食の核として適当なエッチングピットを得るため
に、1000〜3000個/mm2とする必要がある。
1000個/mm”以下ではその密度が不十分であるた
め、表面積の拡大効果が認められず、3000個/mm
’以上では逆に密度が多過ぎて、ピット同志の合体が起
こり、好ましくはない。なお、Si単体の析出物を10
00〜3000個/mm2に調整するには(Si−Re
)量を0.03 〜0.3%とし、冷間圧延前または中
間において150〜250℃の低温焼鈍することによっ
て得られる。
め、表面積の拡大効果が認められず、3000個/mm
’以上では逆に密度が多過ぎて、ピット同志の合体が起
こり、好ましくはない。なお、Si単体の析出物を10
00〜3000個/mm2に調整するには(Si−Re
)量を0.03 〜0.3%とし、冷間圧延前または中
間において150〜250℃の低温焼鈍することによっ
て得られる。
本発明を実施例によって詳細に説明する。
第1表に示す10種類の鋳塊を、通常の条件で、均質化
処理、熱間圧延および200℃で5時間保持する中間低
温焼鈍を挿入しなから冷間圧延を行い、50μmの箔を
得た。
処理、熱間圧延および200℃で5時間保持する中間低
温焼鈍を挿入しなから冷間圧延を行い、50μmの箔を
得た。
Si単体析出物の観察は、本試料を過塩素酸・メタノー
ル溶液中で電解研磨後、透過型電子顕微鏡10000倍
でIO視野(480μm2相当)検鏡し、Si単体析出
物の大きさと数量を計測した。
ル溶液中で電解研磨後、透過型電子顕微鏡10000倍
でIO視野(480μm2相当)検鏡し、Si単体析出
物の大きさと数量を計測した。
静電気容量の測定は、本試料を12.5%の塩酸、0.
6%の燐酸および0.5%の硝酸溶液の55℃溶液中で
電流密度6 0 A/dm2の交流電流により1分間の
エッチングを行った。その後、15%アジピン酸アンモ
ニウム水溶液で3Vに化戒し、LCRメーターで静電容
量を測定した。
6%の燐酸および0.5%の硝酸溶液の55℃溶液中で
電流密度6 0 A/dm2の交流電流により1分間の
エッチングを行った。その後、15%アジピン酸アンモ
ニウム水溶液で3Vに化戒し、LCRメーターで静電容
量を測定した。
本発明例のNo. 1〜5はいずれも80μF/cm2
以上の静電容量が得られた。
以上の静電容量が得られた。
しかし、比較例のNo. 6は、Si, Fe含有料が
低いがSi−Re量が0と差がなく、0.1μm以下の
Si単体析出物760個/mm2と少なく、静電容量が
33μF/cm”と低くなった。
低いがSi−Re量が0と差がなく、0.1μm以下の
Si単体析出物760個/mm2と少なく、静電容量が
33μF/cm”と低くなった。
No. 7は、Si − Fe量が0,02%と低く、
0.1μm以下の81単体析出物が910個/mm2と
少なく、静電容量が55μF/cm2と低くなった。
0.1μm以下の81単体析出物が910個/mm2と
少なく、静電容量が55μF/cm2と低くなった。
No. 8は、S1、Fe含有量が高いが、Si−Fe
量が0.01%と低<、Si単体析出物が0.17μm
と大きくなり、静電容量が56μF/cm”と低くなっ
た。
量が0.01%と低<、Si単体析出物が0.17μm
と大きくなり、静電容量が56μF/cm”と低くなっ
た。
No. 9は、Si含有量が高く、0.1μm以下のS
i単体析出物が4350個/mm2と多く、静電容量が
34μF/cm2と低くなった。
i単体析出物が4350個/mm2と多く、静電容量が
34μF/cm2と低くなった。
No. 1 0は、Si−Remit, 0. 1 μ
m以下のSi単体析出物の個数および大きさは本発明の
範凹に含まれるが、Pe含有量が高く、静電容量は22
μF/cm2と低くなった。
m以下のSi単体析出物の個数および大きさは本発明の
範凹に含まれるが、Pe含有量が高く、静電容量は22
μF/cm2と低くなった。
以上説明したように本発明は構或されているので、Si
含有量に応じRe添加量を調整し、Si単体析出物を調
整することによって、高い表面積拡大率を得ることが可
能であり、一次精錬地金の生産場所によるSi含有量の
ばらつきに左右されることなく、高静電容量の電解コン
デンサの陰極用箔が安定して提供できることになり、産
業上きわめて有益である。
含有量に応じRe添加量を調整し、Si単体析出物を調
整することによって、高い表面積拡大率を得ることが可
能であり、一次精錬地金の生産場所によるSi含有量の
ばらつきに左右されることなく、高静電容量の電解コン
デンサの陰極用箔が安定して提供できることになり、産
業上きわめて有益である。
9
10
Claims (1)
- Si:0.05〜0.50%(重量%、以下同様)およ
び不純物として0.2%以下のFeを含みSiとFeの
含有量の差(Si−Fe)が0.03〜0.3%であり
、その他不可避的不純物およびAlからなり、Si単体
析出物が直径0.1μm以下であり、その数が1000
〜3000個/mm^2であることを特徴とする電解コ
ンデンサ陰極用アルミニウム合金箔。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23046189A JPH0394039A (ja) | 1989-09-07 | 1989-09-07 | 電解コンデンサ陰極用アルミニウム合金箔 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23046189A JPH0394039A (ja) | 1989-09-07 | 1989-09-07 | 電解コンデンサ陰極用アルミニウム合金箔 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0394039A true JPH0394039A (ja) | 1991-04-18 |
Family
ID=16908216
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23046189A Pending JPH0394039A (ja) | 1989-09-07 | 1989-09-07 | 電解コンデンサ陰極用アルミニウム合金箔 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0394039A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014065940A (ja) * | 2012-09-25 | 2014-04-17 | Nippon Light Metal Co Ltd | 多孔性アルミニウム体、アルミニウム電解コンデンサ、および多孔性アルミニウム体の製造方法 |
-
1989
- 1989-09-07 JP JP23046189A patent/JPH0394039A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014065940A (ja) * | 2012-09-25 | 2014-04-17 | Nippon Light Metal Co Ltd | 多孔性アルミニウム体、アルミニウム電解コンデンサ、および多孔性アルミニウム体の製造方法 |
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