JPH0393595A

JPH0393595A - 熱転写用受像紙

Info

Publication number: JPH0393595A
Application number: JP1232010A
Authority: JP
Inventors: Kenichiro Ito; 健一郎伊藤; Tatsuo Wada; 和田　達男; Shigeru Katayama; 茂片山
Original assignee: Nitto Denko Corp
Current assignee: Nitto Denko Corp
Priority date: 1989-09-06
Filing date: 1989-09-06
Publication date: 1991-04-18

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は、インク紙と組み合わせ熱転写プリンターなど
に用いられる熱転写用受像紙に関する。

［従来技術とその課題］従来、熱転写記録に用いられる受像紙は、基村上に昇華
性集料に対して効果的に染着される熱可塑性樹脂からな
る受像層（以下、染着樹脂層ということもある）を設け
たものが知られている。かかる受像紙の基材としては、
例えば天然紙、アートコート紙等のセルロース系基材、
ポリエチレン、ボリブロピレン、ボリカーボネート、ポ
リエチレンテレフタレート等のボリマーフィルム、及び
それら基材に充填剤、軟化剤等を配合したもの、またこ
れらを延押したもの、あるいはこれらセルロース系基材
とボリマーフィルムの積層体などがある。また、これら
基材上に設けられる染着樹脂層に用いられる樹脂として
は、ポリエステル樹脂、ボリアミド樹脂、エボキシ′樹
脂等に代表される昇華性染料に対し効果的に染着される
熱可塑性樹脂が用いられる。

これら受像紙に求められる特性としては、印画性及び画
質が良好であること、即ち印画濃度にムラがなく、印画
濃度が充分に得られること、色再現性がよいこと、画像
安定性、即ち高温保存時（約６０℃）や、太陽光照射時
に、印画濃度が減少せず変色しないことなどがある。特
に色再現性において受像紙の白色度は重要である。

しかしながら、前記のごとき基材及び集着樹脂層を用い
た受像紙では、未だ充分な白色度は得られていない。受
像紙の白度を改善するため、基材及び染着樹脂層に白色
粉末を混合した受像紙もあるが、印画濃度が減少するな
どの別の問題が生じる。また、蛍光増白剤を基材に混合
したものも提案されているが、この上に染着樹脂層を設
けると基材に到達する紫外光成分が減少し、充分な蛍光
増白効果が得られない。

本発明の目的は、画像安定性を損なうことなく、前記問
題点を解決し、見た目の白色度を向上させた受像紙を提
供することにある。

［課題を解決するための手段］本発明は基材および該基村上に設けられた受像層からな
る熱転写受像紙であって、該受像層に蛍光増白剤を配合
したことを特徴とする熱転写用受像紙を提供するもので
ある。

本発明熱転写用受像紙の染着樹脂層には、高温（約６０
℃）及び太陽光に対して安定な蛍光増白剤が混合される
。

（ｉ）基材本発明に用いられる受像紙用の基材としては、例えば天
然紙、アートコート紙等のセルロース系基材、ポリエチ
レン、ボリプロビレン、ボリカーボネート、ポリエチレ
ンテレフタレート等のごときボリマーフィルム、および
それら基材に充填剤や軟化剤等が配合されたものなどが
ある。また、これらを延押したもの、またこれらセルロ
ース系基材とボリマーフィルムとの積層体などが使用で
きる。

（　ｉｉ　）染着樹脂染着樹脂としては、例えばポリエステル樹脂、ボリアミ
ド樹脂、二Ｈ！キシ樹脂等の昇華性染料に対し効果的に
染着され得る熱可塑性樹脂を挙げることができる。例え
ば、バイロン＃２００，バイロン＃！０３、バイロン＃
２９０（東洋紡績（株）製）のごとき熱可塑性高分子量
ポリエステル樹脂、Ｖボル？−Ｖ−１００、Ｐ−５００
１（ユ＝チカ社製）のごときボリアリール樹脂、バーサ
ミド７２５、バーサロン１１４０、バーサロン１１６３
（ヘンケル白水社製）のごときボリアミド樹脂を挙げる
ことができる。

（　ｉｉｉ　）蛍光増白剤蛍光堆白剤としては、ジアミノスチルベン系、ジスチリ
ルベンゼン系、ベンジジン系、イミダゾール系、チアゾ
ール系、オキサゾール系、クマリン系、ペンゾチアゾー
ル系、アミノクマリン系などがあり、例えば下記の式［
Ｉ１］〜［ＩＶ］に示すものが好ましい。

ＣＨ．なお、染着樹脂層に対し種々の蛍光増白剤の配合を検討
したところ、通常の蛍光増白剤は画像安定性に悪影響を
与えることが多いが、前記特定の蛍光増白剤はかかる恐
れがなく、特に好ましい。

該蛍光増白剤の添加量は、染着樹脂固形分に対しｏ．ｏ
　ｏ　ｔ〜３重量％、好ましくはｏ．ｏｔ−ｔ重量％で
ある。蛍光増白剤の添加量が０．０　０　１重量％未満
であると増白剤の効果は少なくなる。

また添加量が多すぎると濃度消光を生じ、かえって白色
度が低下する傾向がある。染着樹脂の違いにより異なる
が、通常５重量％を越えると好ましくない。また、蛍光
増白剤の融点が７０℃未満の場合は高温保存時にプリー
ドが多く、印画の際に色ムラが生じる恐れがある。

［作用］本発明の熱転写用受像紙には、染着樹脂層中に蛍光増白
剤を配合されており、日光または人工光線中の紫外部（
３４０〜４００ｎｍ）のエネルギーが効率よく蛍光増白
剤に吸収されて、可視部（４００〜５００ｎｍ）の青色
として放射され、高分子物質特有の黄色味を帯びた色調
が除去され見た目の白度が増加する。

また、本発明の熱転写用受像紙上に染料により画像が形
成された場合、染着樹脂層中の蛍光堆白剤が紫外光を吸
収するため、染料に照射される紫外光量を減少させるこ
とができ、染料の耐光性が向上する。

［実施例］つぎに本発明を実施例、比較例によりさらに具体的に説
明する。

実施例ｌ染着樹脂層として飽和ポリエステル樹脂（バイロン＃２
００．東洋紡績（株）製）１００重量部と、蛍光増白剤
として融点１９８℃の２．５ビス［５゛ｔ−ブヂルベン
ゾオキザゾリル（２）コチオフエン０．１５重量部とを
有機溶剤（トルエン／メチルエチルケトン＝４／ｌの混
合溶剤）に・て均一混合した溶液を、天然紙を心材とし
てＰＰ合成紙を張り合わせて三層構造とした基材上に塗
布し、乾燥後の厚みがｌＯμｍの染着層を形成した。さ
らにその上に、異常転写防七層として紫外線硬化型シリ
コン樹脂（Ｘ−６２−５０２８　，信越シリコーン（株
）製）のヘキサン１％溶液を、乾燥塗布量が０．０５ｇ
／ｓ”になるように塗布、乾燥（２５℃×３分）し硬化
した。

上記方法にて作製した受像紙の白色度をマクベス社製濃
度計（ＲＤ−９２０）にて反射率濃度として測定した。

その結果を後記第ｌ表に示す。

また、上記方法にて作製した受像紙に、下式［Ｖ］で示
される染料を通常の昇華型熱転写記録用インクリボンを
用いて印画した。

次にこの印画物に５ｍｍ厚のソーダガラスを通して太陽
光を２４日間照射し、印画濃度の変化をマクベス社製濃
度計（ＲＤ−９２０）にて測定した。耐光性は初期濃度
をｌＯＯとしたときの保持率として表し、その結果を後
記第２表に示す。この受像紙を６０℃で３日間保存した
後、印画を行ったところ印画ムラは認められなかった。

比較例ｌ蛍光増白剤を添加しない以外は実施例１と同様にして受
像紙を作製し、実施例ｌと同様に測定を行った。結果を
後記第１表および第２表に示す。

比較例２実施例ｌにおいて蛍光増白剤に融点６９℃のケイコール
Ｅ（日本曹達（株）製）を使用する以外は実施例ｌと同
様にして受像紙を作製し、実施例ｌと同様に測定を行っ
た。結果を後記第ｌ表および第２表に示す。

比較例３蛍光増白剤の添加量を３重量部とした以外は実施例ｌと
同様にして受像紙を製造した。白色度を同様に測定した
結果を後記第１表に示す。また、この受像紙を実施例ｌ
と共に保存し、印画を行ったところ明らかに印画ムラが
認められた。

第　　　ｌ　　表第２表［発明の効果］本発明により得られた受像紙は優れた白さを長期にわた
り維持し、かつ印画物の耐光性ら向上する。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）基材および該基材上に設けられた受像層からなる
熱転写受像紙であって、該受像層に蛍光増白剤を配合し
たことを特徴とする熱転写用受像紙。
（２）蛍光増白剤の融点が７０℃以上であることを特徴
とする前記請求項１記載の熱転写用受像紙。
（３）蛍光増白剤の配合量が、受像層の固形分に対し０
．００１〜３％であることを特徴とする前記請求項１記
載の熱転写用受像紙。
（４）蛍光増白剤が、下式［ I ］： ▲数式、化学式、表等があります▼［ I ］［式中、Ｒ＿１、Ｒ＿２は炭素数１〜１０のアルキル基
を意味する。］で表される化合物であることを特徴とする前記請求項１
記載の熱転写用受像紙。