JPH039290Y2 - - Google Patents

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JPH039290Y2
JPH039290Y2 JP2204485U JP2204485U JPH039290Y2 JP H039290 Y2 JPH039290 Y2 JP H039290Y2 JP 2204485 U JP2204485 U JP 2204485U JP 2204485 U JP2204485 U JP 2204485U JP H039290 Y2 JPH039290 Y2 JP H039290Y2
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coil
conductor
solenoid
insulating substrate
magnetomotive force
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は電磁バルブ等に用いられるソレノイド
に関する。
(従来技術) 従来、この種ソレノイドとしては、例えば第7
図及び第8図に示すようなものがある。これは、
エナメル線等の線状被覆導体31をボビン32の
外周に軸方向に沿つて螺旋状に巻回すると共に、
順次半径外方に層状となるよう一連に多数回巻回
して構成されている。然しながら、この従来技術
の場合には、次のような問題点を有している。す
なわち、前記線上被覆導体31の一層あたりの巻
数をn、同じく一層あたりの抵抗をR、線状被覆
導体31の層の数をN、印加電圧をVとした場
合、第9図に示す回路図から明らかなように、線
状被覆導体31の総巻数と該線状被覆導体31に
流れる電流との積で与えられるソレノイドの起磁
力Fは、 F=NnV/NR =nV/R となる。しかして、起磁力Fを大きくしようとし
た場合、抵抗Rを一定として考えると、線状被覆
導体31の一層あたりの巻数nを多くするか、印
加電圧Vを大きくしなければならない。上記線状
被覆導体31の一層あたりの巻数nを多くした場
合にはソレノイドが大型となり、また、印加電圧
Vを大きくするには電圧増幅器等の装置が別途に
必要となるという問題点があつた。
そこで、ソレノイドのコイルを複数個のコイル
に分割し、各コイルを互いに並列に接続し、各コ
イルに流れる電流を大きくすることも考えられ
る。この場合には、第10図に示す回路図から明
らかなように、起磁力Fは、 F=NnV/R となる。従つて、コイル1個あたりの巻数n、コ
イルの個数N、コイル1個あたりの抵抗R及び印
加電圧Vを第7図に示すソレノイドと同じ値とし
た場合には、原理的に同図に示すソレノイドと同
一の大きさであつて起磁力がN倍のソレノイドが
得られることになる。
(考案が解決しようとする問題点) しかし、斯かる従来例の場合には、線状被覆導
体31をボビン32に螺旋状かつ層状となるよう
所定数nだけ巻回して各コイルを形成した後、こ
れら各コイルの巻始め端同士と巻終り端同士を互
いに接続しなければならず、組立てが非常に面倒
であると共に、多くの製造工程を必要とするとい
う問題点がある。
本考案は、従来技術の斯かる問題点を解決する
ためになされたもので、その目的とするところ
は、従来と同一の大きさ及び印加電圧にて大きな
起磁力を得ることができ、しかも数少ない工程で
容易に製造できるようにしたソレノイドを提供す
ることにある。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、上記の目的を達成するために、可撓
性を有する絶縁性基板の表面に、可撓性を有する
帯状導体を複数貼着し、当該絶縁性基板とともに
帯状導体を螺旋状に巻いてコイルを形成し、前記
各コイルの内周端を内側導体に接続すると共に、
前記各コイルの外周端を外側導体に接続するよう
に構成されている。
(実施例) 以下に本考案を図示の実施例に基づいて説明す
る。第1図乃至第4図において、1はソレノイド
を示しており、このソレノイド1は、概して、積
層状態に複数配置されたコイル2と、各コイル2
の内周端に接続された内側導体3と、各コイル2
の外周端に接続された外側導体4とよりなつてい
る。上記コイル2は、次のように形成される。す
なわち、第2図に示すように、ポリミイド、ポリ
エチレンテレフタレート等からなる可撓性を有す
る絶縁性基板5の表面に、接着剤6によつて可撓
性を有する薄板状の導電板を貼着する。さらに、
エツチング等により導電板を互いに平行な帯状導
体7とその両端の内側導体3と外側導体4とを残
して、他の部分を除去し、エツチングにより除去
された部分に、第3図に示すように、絶縁材8を
埋設する。
上記複数の帯状導体7が表面に形成された絶縁
性基板5は、第4図に示すように、螺旋状に巻か
れて各帯状導体7によつてコイル2が形成され
る。この絶縁性基板5は、第1図に示すように、
絶縁材からなる内側円筒9と外側円筒10とを環
状の底板11で同軸的に連結したハウジング12
内に嵌合され、内側円筒9内には通路13が貫通
状に形成されている。前記内側導体3及び外側導
体4の上端には、先端に端子14を備えたリード
線15が接続されてハウジング12の外側に伸び
ていると共に、該ハウジング12の上端には絶縁
材からなる環状の蓋体16が嵌着されている。
以上の構成において、本考案のソレノイドで
は、第5図に示すように、ハウジング12の通路
13に摺動自在に嵌挿された可動鉄心17が、次
のように駆動される。すなわち、端子14,14
に電圧Vを印加することにより、各コイル2には
内側導体3及び外側導体4を介して電流が流れ、
各コイル2が励磁され、可動鉄心17は図中A方
向に駆動され、電圧Vの印加を解除することによ
り、可動鉄心17がバネ等の復帰手段(図示せ
ず)によつて図中B方向に移動するようになつて
いる。しかして、上記ソレノイド1は、第6図に
示すように、各コイル2が端子14,14に対し
て互いに並列に接続されているため、各コイル2
の巻数をn、コイル2の個数をN、各コイル2の
抵抗をRとした場合、起磁力Fは、 F=NnV/R となる。従つて、各数値を第7図に示す従来のソ
レノイドと同じ値にすることにより、従来のN倍
の起磁力が得られる。
なお、図示の実施例では、内側導体3及び外側
導体4を絶縁性基板5の表面に帯状導体7と一体
的に形成した場合について説明したが、これに限
定されるわけではなく、内側導体3及び外側導体
4を帯状導体7とは別体とし、該帯状導体7を螺
旋状に巻いてコイル2を形成した後、各コイル2
の内周端と外周端にそれぞれ内側導体3と外側導
体4とを接触させて接続するようにしても良い。
その際、内側導体3及び外側導体4の形状は、帯
板状あるいは円筒状等に形成される。
また、図示の実施例では、1枚の絶縁性基板5
に複数の帯状導体7を形成した場合について説明
したが、必要に応じて絶縁性基板5を複数とし、
各絶縁性基板5に複数の帯状導体7を形成してこ
れを巻くことによりコイル2を形成し、各絶縁性
基板5を積層配置するようにしてもよい。
(考案の効果) 本考案は以上の構成及び作用よりなるもので、
可撓性を有する絶縁性基板の表面に、電子回路の
パターン技術(エツチング等により回路を形成す
る技術)により形成された可撓性を有する帯状導
体を複数貼着してこれを巻いてコイルを形成する
ため、複数のコイルが極めて容易に形成できると
共に、各コイルの内周端及び外周端を内側導体及
び外側導体に接続するだけで、各コイルが互いに
並列に接続されたソレノイドを極めて容易に製造
することができる。そのため、従来と同一の大き
さ及び印加電圧で大きな起磁力が得られ、逆に従
来と同一の起磁力を得るのであれば、より小さく
薄型に又は印加電圧を小さくできるソレノイド
を、数少ない工程で容易に製造することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るソレノイドの一実施例を
示す縦断面図、第2図は帯状導体が貼着された絶
縁性基板を示す正面図、第3図は第2図の−
線断面図、第4図は帯状導体が貼着された絶縁性
基板を巻いた状態を示す斜視図、第5図は第1図
に示すソレノイドの使用状態を示す斜視図、第6
図は同ソレノイドの回路図、第7図は従来のソレ
ノイドを示す斜視図、第8図は同縦断面図、第9
図は同回路図、第10図は従来のソレノイドにお
けるコイルの他の接続状態を示す回路図である。 符号の説明、1……ソレノイド、2……コイ
ル、3……内側導体、4……外側導体。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 可撓性を有する絶縁性基板の表面に、可撓性を
    有する帯状導体を複数貼着し、当該絶縁性基板と
    ともに帯状導体を螺旋状に巻いてコイルを形成
    し、前記各コイルの内周端を内側導体に接続する
    と共に、前記各コイルの外周端を外側導体に接続
    してなることを特徴とするソレノイド。
JP2204485U 1985-02-20 1985-02-20 Expired JPH039290Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2204485U JPH039290Y2 (ja) 1985-02-20 1985-02-20

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JP2204485U JPH039290Y2 (ja) 1985-02-20 1985-02-20

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61140506U JPS61140506U (ja) 1986-08-30
JPH039290Y2 true JPH039290Y2 (ja) 1991-03-08

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