JPH039121A - 4輪駆動用駆動連結装置 - Google Patents

4輪駆動用駆動連結装置

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JPH039121A
JPH039121A JP13995189A JP13995189A JPH039121A JP H039121 A JPH039121 A JP H039121A JP 13995189 A JP13995189 A JP 13995189A JP 13995189 A JP13995189 A JP 13995189A JP H039121 A JPH039121 A JP H039121A
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oil
wheel drive
shaft
oil passage
drive
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JP13995189A
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Megumi Kawai
恵 川井
Yoshihiro Nakagawa
義浩 中川
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Koyo Seiko Co Ltd
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Koyo Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は前輪及び後輪を同一のエンジンにて駆動する4
輪駆動車の前輪駆動軸と後輪駆動軸との間に介装される
駆動連結装置に関し、更に詳述すれば、油圧ポンプを用
いてなる駆動連結装置に関する。
〔従来技術〕
エンジンの駆動力を前輪及び後輪に伝達して走行する4
輪駆動車は、エンジンの駆動力を、無駄なく確実に路面
に伝えることができるため、雪道等の摩擦係数の低い路
面又は砂利道等の荒れた路面での走行性に優れているだ
けでなく、通常の路面においても、2輪駆動車に比較し
て、加速性及び高速走行時の安定性に優れており、路面
の状況及び天候の変化に影響されることなく快適な高速
走行を実現するものとして近年特に脚光を浴びるように
なってきた。
さてこのような4輪駆動車の最も単純な構成は、前輪の
駆動軸と後輪の駆動軸とを、例えばドッグクラッチを用
いてリジッドに結合したものであるが、この構成におい
ては、エンジンの駆動力がタイヤの接地圧に応じて前輪
及び後輪に有効に配分されるという有利さがある反面、
旋回走行時における前輪と後輪との旋回半径の相違によ
り、前輪の回転数と後輪の回転数との間に差異を生じた
場合、この回転数差を吸収できず、特に内側の後輪がす
べりを生じた状態で引きずられる、所謂タイトコーナブ
レーキング現象を生じ、コーナリング特性に難点があり
、前輪と後輪との間のプロペラシャフトに捩りを生じた
り、タイヤの異常摩耗を招来する虞があった。
そこで、従来の4輪駆動車においては、前輪駆動軸と後
輪駆動軸との間に、両輪間の回転数差を許容すべく差動
歯車を用いてなる駆動連結装置を介装したものがその主
流となっている。
しかしながら、差動歯車は、その2つの出力軸の内、よ
り大きい抵抗が加えられた方の出力軸を遅く回転させる
特性を有するため、このような駆動連結装置を備えた4
輪駆動車においては、前輪又は後輪のいずれか一方が空
転状態となった場合、空転した方の駆動軸へエンジンの
駆動力の大部分が伝達され、他方の駆動軸に駆動力が伝
達されなくなるという離点かあり、この難点を解消する
ため、前記駆動連結装置には、再駆動軸間の回転数差が
所定値よりも大となった場合に、前記差動歯車の差動を
停止せしめるデフロック機構、又は前記差動を制限せし
める、例えば湿式多板クラッチを用いてなる差動制限機
構を備えざるを得す、その構造はかなり複雑であった。
前述の如く、4輪駆動車における前輪駆動軸と後輪駆動
軸との間の駆動連結装置としては、再駆動軸間の回転数
差が小さい場合には、これが確実に吸収されるように、
前記差動歯車の如く、再駆動軸をルーズに結合する特性
を有し、一方、前記回転数差が大である場合には、前、
後輪におけるタイヤの接地圧に応じてエンジンの駆動力
が再駆動軸に適切に配分されるように、前記ドッグクラ
ッチの如く、再駆動軸をタイトに結合する特性を有する
ものが望ましい。このような相反する両特性を簡単な構
造にて実現する駆動連結装置として、本願出願人は特開
昭63−315326号に示されている、油圧ポンプを
用いてなる駆動連結装置を提案している。
この駆動連結装置は、前、後輪駆動軸のいずれか一方と
共に回転するロータを、該ロータと同軸上において、他
方と共に回転するケーシング内に配して油圧ポンプを構
成し、該ポンプの吐出油路に適宜の可変絞り弁を設けた
構成としており前。
後輪駆動軸間に回転数差が生じた場合に、油圧ポンプ内
部に、この回転数差に応じた圧力を発生するようにした
ものであり、この駆動連結装置においては、ロータとケ
ーシングとは、両者間に介在する圧油との間に生ずる摩
擦力によって互いに結合され、この摩擦力は、前記油圧
ポンプにおける発生圧力の増減、即ち前記前、後輪駆動
軸間の回転数差の増減に応じて増減するから、再駆動軸
は、両者間の回転数差が大である場合にはタイトに連結
され、回転数差が小である場合にはルーズに連結される
ことになる。
それにより雪道等の摩擦係数の低い路面又は砂利道等の
荒れた路面での、より確実な走行を可能にしている。
〔発明が解決しようとする課題〕
さて、前述した駆動連結装置においては、それを長時間
にわたり駆動すると油圧ポンプが吐出する圧油が連続的
に還流することによって、その温度が次第に上昇してそ
の粘度が低下する。また外気温度の変化によっても圧油
の温度が変化する。
そのように圧油の温度が変化した場合は第5図に横軸を
回転数差とし、縦軸を伝達トルクとして示しているよう
に、前、後輪側駆動軸間の同じ回転数差Nにおいて伝達
トルクがT、、T、、T3のように異なることになる。
即ち、同一回転数差であっても圧油の温度が低下してい
て粘度が高い場合は伝達トルクが大になり、反対に圧油
の温度が上昇して粘度が低い場合は伝達トルクが小にな
り、前、後輪駆動軸間の伝達トルクが圧油の温度変化に
より安定せず常に適正な伝達トルクが得られないという
問題がある。
本発明は斯かる問題に鑑み、送油ポンプにより循環する
圧油の温度が変化しても、前輪駆動軸と後輪駆動軸との
間に常に適正な伝達トルクが得られる4輪駆動用駆動連
結装置を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係る4輪駆動用駆動連結装置は、前輪駆動軸と
後輪駆動軸との相対的な回転数差に応じた圧油を発生す
る油圧ポンプを有し、該油圧ポンプの圧油を適宜油路を
介して還流させ、その圧油の油量を制御することにより
、前記前、後輪駆動軸間の伝達力を制御すべく構成して
ある4輪駆動用駆動連結装置において、前記圧油の温度
を検出する温度センサ及び前記油圧ポンプの吐出口と吸
込口とを連通ずる油路に設けた可変絞り弁を備え、前記
温度センサの出力に関連して前記可変絞り弁の絞り量を
制御する構成としてあることを特徴とす゛る。
〔作用〕
本発明においては、温度センサは油圧ポンプにより循環
する圧油の温度を検出する。温度センサの出力に関連し
て可変絞り弁を制御する。可変絞り弁は温度センサの出
力に関連してその絞り量を変える。
これにより、圧油の温度が上昇すると可変絞り弁の絞り
量が大に、圧油の温度が下降すると絞り量が小になる。
〔実施例〕
以下本発明をその実施例を示す図面に基づいて詳述する
。第1図は本発明に係る4輪駆動用駆動連結装W(以下
本発明装置という)を装備した車両の伝動系の構成を示
す模式的平面図である。
図において1は、車体の前部に横置きされたエンジンで
あり、該エンジン1にて発生された駆動力は、この−側
に連設した変速装置2を経て、該変速装置2から左右方
向に延設された出力軸3に伝達され、該出力軸3の先端
部に嵌装したドライブギヤ4が回転する。
また8は、前記出力軸3と平行をなして配設され、両端
部に一対の平歯車6,7を夫々嵌装してなる中間伝動軸
であり、該伝動軸8の一方の平歯車6は、前記ドライブ
ギヤ4にその一側を噛合させであるアイドルギヤ5の他
側に噛合させてあり、他方の平歯車7は前輪9,9駆動
用の差動歯車装置10のケーシングの外周に形成された
平歯車10aの一側に噛合されている。
而して前記ドライブギヤ4の回転は、アイドルギヤ5及
び平歯車6を介して中間伝動軸8に伝達され、更に平歯
車7及び平歯車10aを介して差動歯車装置10に伝達
され、該装置10の動作により、前記エンジン1の駆動
力が、左右の前輪9.9に各別に伝達される。
一方前記平歯車10aの他側は、車体の左右方向に延設
された第1回動軸11の一端部に嵌装した平歯車12に
噛合させてあり、該回動軸11の他端部は、ベーンポン
プ20(第2.3図参照)を主たる構成要素としてなる
駆動連結装置13の一側に後述する如く装着してある。
また駆動連結装置13の他側には、前記第1回動軸11
とその軸心を一致させ、−端部に傘歯車15を嵌装して
なる第2回動軸14の他端部が、後述する如く装着して
ある。前記傘歯車15は、車体の前後方向に延設された
プロペラシャフト16の前端部に嵌装された傘歯車16
aに噛合させてあり、該プロペラシャフト16の後端部
に嵌装された他の傘歯車16bは、後輪17.17駆動
用の差動歯車装置18のケーシングの外周に形成された
傘歯車18aに噛合させである。
而して、前記中間伝動軸8から平歯車10a及び平歯車
12を介して第1回動軸11に伝達される駆動力は、駆
動連結装置13を経て第2回動軸14に伝達され、更に
傘歯車15.傘歯車16a、プロペラシャフト16及び
傘歯車16bを介して差動歯車装置18に伝達され、該
装置18の動作により左右の後輪17.17に各別に伝
達される。
第2図は、本発明装置たる駆動連結装置13の構造を示
す一部破断縦断面図、第3図は、本発明装置の油圧回路
図である。
駆動連結装置13の主たる構成要素は、ベーンポンプ2
0と、これに付随する油圧回路30である。ベーンポン
プ20は、短寸円筒状をなすロータ21、該ロータ21
の外径に略等しい直径の円の周方向の等配をなす三個所
に円弧状の凹部を設け、第3図に示す如き断面形状をな
す空洞部22aをその軸心位置に形成してあり、ロータ
21と略同−の軸長方向寸法を有する偏肉環状のカムリ
ング22、及び該カムリング22の軸長方向両側夫々に
配され、これを挾持するように、相互に固定ボルト23
.23・・・にて固定されたサイドプレート24.25
とからなる。
ロータ21には、外周面から軸心に向かう方向への所定
の深さ寸法を有する複数の細幅の溝が、円周方向に等配
をなし、軸長方向の全長にわたって形成されており、夫
々の溝には、矩形板状をなすベーン21a、 21a・
・・が、善導に沿ってロータ21の半径方向に摺動自在
に挿着されている。そしてロータ2Iは、前記ベーン2
1a、21a・・・を挿着した状態で、前記サイドプレ
ート24.25との間に、前記カムリング22の空洞部
22aにより形成される空間内に配されており、その軸
心位置には、主軸19の先端部がスプライン結合され、
該主軸19の回動に伴って回動するようになっている。
また主軸19は、その基端部が、円筒状をなす主軸ハウ
ジング13aの内部において、ボルト19a、19a・
・・にて、前記第1回動軸11にこれと同軸をなすよう
に固着されていると共に、玉軸受19bにて支承されて
おり、該回動軸11の回動に伴って回動する。
また、前記サイドプレー)24.25の内、主軸ハウジ
ング13a側に位置する一方のサイドプレート25の前
記ハウジング13aに面する側の側面には、円筒形の一
側に円板状をなすフランジ26aを連設してなる支持部
材26が、フランジ26aを前記固定ボルト23.23
・・・にて固定して装着され、該支持部材26の他側は
、前記主軸ハウジング13aにこれと軸心が一致するよ
うに、また該軸心廻りに回動自在となるよう嵌合されて
おり、該支持部材26とこの内部に位置する主軸19と
の間には、両者が同軸上に位置するように、針状ころ軸
受19cが介装されている。更に、他方のサイドプレー
ト24のカムリング22との接触面と逆側の側面には、
前記第2回動軸14が、これと同軸をなすように、ボル
ト14a。
14aにて固着されており、該サイドプレート24と前
記主軸19との間には、両者が同軸上に位置するように
、玉軸受19dが介装されている。従って、固定ポル)
23.23・・・にて一体化され、油圧ポンプ20のケ
ーシングを構成する前記カムリング22及びサイドプレ
ー)24.25は、支持部材26.針状ころ軸受19c
及び玉軸受19dにより、主軸19に嵌合された前記ロ
ータ21と同軸をなした状態に保持されつつ、前記第2
回動軸14と共にその軸心廻りに回動する。
さて、カムリング22の空洞部22aの内部に前述の如
く配されたロータ21の外周面と、空洞部22aにおけ
る3個所の前記凸部の内面との間には、これらとサイド
プレート24.25とにて囲繞され、第3図に示す如く
、三日月形断面をなす3つのポンプ室27,27.27
が夫々形成されており、各ポンプ室27には、三日月形
の端部に位置して、前記両サイドプレー)24.25の
双方に夫々開口する一対の吸込吐出口27a、27bが
、第3図に白抜矢符にて示すロータ21の回転方向に、
この順に形成されている。
各3個の吸込吐出口27a、27bは、ロータ21の回
転方向に応じて夫々異なる機能を果たすものであり、ロ
ータ21が、カムリング22に対して相対的に、第3図
の白抜矢符方向に回転(以下正回転という)する場合に
は、吸込吐出口27a、27a、27aが吸込口となり
、吸込吐出口27b 、 27b 、 27bが吐出口
となる一方、ロータ21が、第3図の白抜矢符方向と逆
方向に回転(以下逆回転という)する場合には、吸込吐
出口27b、 27b、27bが吸込口となり、吸込吐
出口27a、27a、27aが吐出口となる。
第3図に示す如く、吸込吐出口27a 、 27a 、
 27aは第1油路31により、また吸込吐出口27b
、 27b、27bは第2油路32により夫々連通され
ており、第1油路31と第2油路32とは、夫々の油路
からの流入のみを許容するチエツク弁31a、32aを
夫々介して、吐出油路33に連通されている。吐出油路
33の途中には、固定オリフィス34と可変オリフィス
40とが直列に配設されており、第1油路31又は第2
油路32から吐出油路33内に流入する油は、固定オリ
フィス34と可変絞り弁たる可変オリフィス40とをこ
の順に通過して油タンクTに還流するようになっている
。可変オリフィス40は、吐出油路33の延設方向に略
直交した状態に形成された円形断面を有する弁室40a
内に、スプリングSで黒人矢符の方向に付勢力を与えて
おり、軸長方向への移動自在に弁体40bを挿入し、該
弁体40bが、ソレノイド40cへの通電に応じて進退
動作するように構成してあり、弁体40bが進出した場
合にはその開口量が小となり、逆に弁体40bが退入し
た場合にはその開口量が大となる。
また前記第1油路31と第2油路32とは、夫々の油路
への流入のみを許容するチエツク弁31b、32bを夫
々介して、吸込油路35に連通されており、油タンクT
内の油は、該吸込油路35からチエツク弁31b又はチ
エツク弁32bのいずれかを通過して、第1油路31又
は第2油路32に流入するようになっている。
油タンクTは、第2図に示す如く、サイドプレート24
の外周面と支持部材26の外周面とにその一部を嵌合さ
せ、サイドプレート24.カムリング22゜サイドプレ
ート25及び支持部材26の外側を囲む態様にて装着さ
れた有底円筒状をなす薄肉の囲繞部材36と、前記各部
との間に形成されており、サイドプレート25側に開口
する吸込吐出口27a、27bが、チエツク弁31b、
32bを夫々介して油タンクTに連通されており、サイ
ドプレート24側に開口する吸込吐出口27a、27b
が、チエ7り弁31a、32aを夫々介して、吐出油路
33に連通されている。
そしてチエツク弁31a又はチエツク弁32aを通過し
た油は、ロータ21の前記溝の底部をその長手方向に通
流して、サイドプレート25に形成した固定オリフィス
34に導かれるようになっており、該オリフィス34を
通過した後は、主軸19の外周面に形成された環状溝3
3aから、主軸19の軸心位置に軸長方向を長手方向と
して形成された油路33bに導かれ、核油路33b内を
通流した後、主軸ハウジング13a内に位置する主軸1
9の外周面に形成された環状溝33cから、該ハウジン
グ13aに形成された油路33dに導入される。可変オ
リフィス40の弁室40aは、油路33dの途中に位置
するように、主軸ハウジング13aの適宜位置に形成し
てあり、ソレノイド40cのケーシング40dは、前記
弁室40a内に弁体40bが前述の如く挿入せしめられ
た状態となるように、主軸ハウジング13aにねじ止め
されている。而して、前記油路33d内に導入された油
は、弁室40aを通過した後主軸ハウジング13aの内
周面に形成された環状溝33eから、支持部材26に、
これの軸長方向を長手方向として形成された油路33f
に導入され、該油路33f内を通流した後、油タンクT
に還流する。前記環状溝33eには、それに連通させた
センサ取付部を開設してあり、そのセンサ取付部内に感
温部50aを挿入した状態となるように、主軸ハウジン
グ13aに温度センサ50が油密にねし止めされている
。そして、この温度センサ50はベーンポンプ20から
吐出して環状溝33eに流入した圧油の温度を検出する
ようになっており、検出温度が高くなるにともない出力
電圧が増加する特性となっている。
なお、前記前記吐出油路33は、油路33b、33d、
33f及び環状溝33a、33c、33e等にて構成さ
れたものであり、第2図に示す如(、本発明装置の構成
部品中に効率的に形成することが可能である。
第4図は可変オリフィス40の開口量制御回路の回路図
である。前輪駆動軸と後輪駆動軸との所定回転数差に対
して所定の伝達トルクを得る場合のベーンポンプ20が
吐出する圧油の基準温度を設定するポテンショメータ5
1の出力を比較器52の一方の入力端子十へ人力してお
り、その他方の入力端子−には温度センサ50の出力を
入力した増幅回路53の出力が入力されている。比較器
52の出力はパルス幅変調回路54へ入力されており、
パルス幅変調回路54は比較器52からの入力信号が正
のときはパルス幅変調のデユーティ比(オン/オフ比)
を太き((高出力)し、負のときは小さく (低出力)
するように制御する。このパルス幅変調回路54の出力
はソレノイド駆動回路55へ入力されてソレノイド40
cを駆動するためのソレノイド駆動回路55の出力を、
可変オリフィス40を開口制御するソレノイド40cへ
与えるようになっている。
さて、以上の如く構成された本発明装置の動作について
説明する。
まず、通常の路面における直進定速走行時においては、
前輪9と後輪17との有効半径が同一である限り、両者
間にスリップ回転が殆ど生じないから、第1回動軸11
の回転数と第2回動軸14の回転数とは等しく、ベーン
ポンプ20のロータ21とカムリング22との間に相対
回転が生じない。従って、ベーンポンプ20は油圧を発
生せず、エンジンlの駆動力は、後輪17.17に伝達
されることなく、前輪9.9のみに伝達され、本発明装
置を装備した車両は、前2輪駆動にて走行する。
次に、前輪9,9の回転数と後輪17.17の回転数が
異なる場合、例えば、雪道での走行時において、前輪9
,9がスリップを生じて空転した場合には、第1回動軸
11の回転数が第2回動軸14のそれよりも大となる結
果、この回転数差に相当する回転数にて、ロータ21が
カムリング22に対して相対的に正回転する。この相対
回転に伴い、ベーンポンプ20の前記各ポンプ室27の
内部においては、この回転の方向の下流側に位置する吸
込吐出口27bにおける圧力が、上流側に位置する吸込
吐出口27aにおける圧力よりも大となるような油圧が
発生する。従って、吸込吐出口27aに連通する第1油
路31は、チエツク弁31aが閉となると共にチエツク
弁31bが開となる結果、吸込油路35に連通し、また
吸込吐出口27bに連通する第2油路32は、チエツク
弁32aが開となると共に、チエツク弁32bが閉とな
る結果、吐出油路33に連通して、油圧回路20には、
第3図に矢符にて示す方向への流れが生じる。
逆に、第1回動軸11の回転数が第2回動軸14のそれ
よりも小となった場合には、この回転数差に相当する速
度にて、ロータ21がカムリング22に対して相対的に
逆回転する結果、ベーンポンプ20の前記各ポンプ室2
7の内部においては、この回転の方向の下流側に位置す
る吸込吐出口27aにおける圧力が、上流側に位置する
吸込吐出口27bにおける圧力よりも大となるような油
圧が発生する。
従って、前述の場合とは逆に、第1油路31が吐出油路
33に連通し、第2油路32が吸込油路35に連通して
、油圧回路20には、第3図に矢符にて示す方向と逆の
方向への流れが生じる。
このように、第1回動軸11と第2回動軸14との間に
回転数差が生じた場合には、ベーンポンプ20の各ポン
プ室27,27.27において油圧が発生し、カムリン
グ22の内周面には、この発生圧力に応じた摩擦力が、
これとロータ21との間の相対回転を抑制する方向に作
用し、この摩擦力により、カムリング22に連結された
第2回動軸14に、ロータ21に連結された第1回動軸
11の駆動力の一部が伝達され、本発明装置を装備した
車両は4輪駆動にて走行する。
さて、この時第2回動軸14に伝達される駆動力は、前
述の摩擦力の大きさに比例し、この摩擦力は、ベーンポ
ンプ20の各ポンプ室27.27.27内における発生
圧力に比例する。そして、この発生圧力はロータ21と
カムリング22との間の回転数差に対応するベーンポン
プ20の特性曲線において、油圧回路30における流路
抵抗によって一義的に定まるものであり、回転数差が同
一である場合には、前記流路抵抗の増大に伴って前記発
生圧力は増大する。従って、本発明装置においては、可
変オリフィス40のソレノイド40cへの通電制御を行
って、ベーンポンプ20が吐出する圧油の温度に関連し
て前記オリフィス40の開口量を変更し、吐出油路33
の流路抵抗を変更することにより、第1回動軸11から
第2回動軸14への駆動力の伝達割合、即ち伝達トルク
を変更せしめることができる。
ところで、本発明装置においてはベーンポンプ20が吐
出する圧油の温度を検出する温度センサ50を設けてお
り、その温度センサ50の出力に関連して可変オリフィ
ス40の開口量を制御するようにしている。
いま、ポテンショメータ51に例えば40℃の基準温度
を設定していた場合に、4輪駆動車の走行開始時に温度
センサ50が例えば20℃の圧油の温度を検出すると、
比較器52はその検出温度20℃と基準温度40℃とを
比較して、その温度差に関連する負の出力をパルス幅変
調回路54へ入力する。それによりパルス幅変調回路5
4は、40℃の基準温度に対応づけているデユーティ比
より大きい高出力にしたパルス幅変調回路54の出力を
ソレノイド駆動回路55へ入力して、その出力をソレノ
イド40cへ与える。それによりソレノイド40cが強
い駆動力で弁体40bを駆動して、弁体40bを退入さ
せる力とスプリングSの付勢力とが平衡した位置に弁体
40bを位置させる。それにより可変オリフィス40の
開口量が大きくなる。つまり基準温度40℃における圧
油の粘度より高くなると吐出油路33の流路抵抗を小に
なして、ベーンポンプ20の内部の圧力を低下させるよ
うにして、圧油の温度上昇によって第1回動軸11と第
2回動軸14との間に生じている伝達力が増大するのを
補償することになる。
しかして、連続走行するにともないベーンポンプ20が
吐出した圧油が循環してその温度が上昇し、温度センサ
50が例えば100℃を検出すると、比較器52はその
100℃の検出温度と40℃の基準温度とを比較して、
その温度差に関連する負の出力をパルス幅変調回路54
へ入力する。それによりパルス幅変調回路54はデユー
ティ比をそれまでより小さ(した、低出力のパルス幅変
調回路54の出力をソレノイド駆動回路55へ入力して
、その出力をソレノイド40cへ与える。それによりソ
レノイド40cの駆動力が弱くなりその弁体40bが進
出して可変オリフィス40の開口量が小さくなる。そし
て、このように基準温度40℃における圧油の粘度より
低くなった場合には、吐出油路33の流路抵抗が大にな
って、ベーンポンプ20内部の圧力が増大し、圧油の温
度上昇によって第1回動輪11と第2回動軸14との間
に生じている伝達力が低下するのを補償することになる
また、圧油の温度が40℃の基準温度と同温度になった
ことを温度センサ50が検出した場合は、比較器52の
出力がOになってソレノイド40cにソレノイド駆動回
路55の出力を与えず、その弁体40bはスプリングS
の付勢力により極限位置まで進出させられて可変オリフ
ィス40の開口量がOになって吐出油路33が完全に閉
路される。そしてベーンポンプ20は締切り運転状態と
なる結果、該ポンプ20内部の圧力は最大となり、第1
回動軸11と第2回動軸14との間には、可及的にリジ
ッドな結合状態が得られ、前輪9.9と後輪17.17
とには、エンジン1の駆動力が、夫々の接地圧に応じて
配分される。
このようにして、ベーンポンプ20が吐出した圧油の温
度に関連して可変オリフィス40のソレノイド40cへ
の通電量を制御して、吐出油路33の流路抵抗を変化さ
せるので、圧油の温度変化によってベーンポンプ20内
部の圧力が変わらない。それにより第1回動軸11と第
2回動軸14との間の伝達力は圧油の温度変化により変
化しないことになって伝達力を常に適正にすることがで
きる。また、外気温度の変化により圧油の温度も変化す
るから、吐出油路33の流路抵抗は、外気温度に関連し
て変化することにもなる。
なお、本実施例では吐出油路33を流通する油温度を検
出するようにしたが、油タンクT内の油温度を検出する
ようにしてもよい。
また、第1回動軸11と第2回動軸14との間に介装さ
れる油圧ポンプとしてベーンポンプ20を用いたが、内
接ギヤポンプ、トロコイドポンプ等、第1回動軸11と
第2回動軸14との回転数差に応じて発生圧力が変化す
るものであれば、他の形式の油圧ポンプを用いてもよい
ことは勿論である。
更に、本実施例においては、駆動連結装置13を第1回
動軸11と第2回動軸14との間に設けたが、プロペラ
シャフト16を前後に分割し、これらの間に駆動連結装
置13を設けることも可能であり、それらいずれの場合
も前述したと同様の効果が得られる。
〔発明の効果〕
以上詳述したように本発明は送油ポンプの吐出口と吸込
口とに連通した油路を介して還流させる圧油の温度を検
出する温度センサと、前記油路に設けた可変絞り弁とを
設けて、温度センサの出力に関連して可変絞り弁の絞り
量を制御するようにしたから、還流する圧油の温度変化
によって送油ポンプの内部圧力が変化しない。したがっ
て本発明によれば、送油ポンプにより還流する圧油の温
度変化により、前輪駆動軸と後輪駆動軸との間の伝達ト
ルクが変化せず、伝達トルクを常に適正値になし得ると
いう優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すものであり、第1図は本
発明装置を装備した車両の伝動系の模式的平面図、第2
図は本発明装置の一部破断縦断面図、第3図は本発明装
置の油圧回路図、第4図は可変オリフィスの開口量制御
回路の回路図、第5図は回転数差と伝達トルクの関係を
示すグラフである。 1・・・エンジン 2・・・変速機 9・・・前輪 1
1・・・第1回動軸 13・・・駆動連結装置 14・
・・第2回動軸17・・・am  20・・・ベーンポ
ンプ 21・・・ロータ21a・・・ベーン 22・・
・カムリング 27a、27b・・・吸込吐出口 30
・・・油圧回路 31・・・第1油路 32・・・第2
油路33・・・吐出油路 34・・・固定オリフィス 
35・・・吸込油路 40・・・可変オリフィス 40
b・・・弁体 40c・・・ソレノイド 50・・・温
度センサ 50a・・・感温部 52・・・比較器 T
・・・油タンク

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、前輪駆動軸と後輪駆動軸との相対的な回転数差に応
    じた圧油を発生する油圧ポンプを有し、該油圧ポンプの
    圧油を適宜油路を介して還流させ、その圧油の油量を制
    御することにより、前記前、後輪駆動軸間の伝達力を制
    御すべく構成してある4輪駆動用駆動連結装置において
    、 前記圧油の温度を検出する温度センサ及び前記油圧ポン
    プの吐出口と吸込口とを連通する油路に設けた可変絞り
    弁を備え、前記温度センサの出力に関連して前記可変絞
    り弁の絞り量を制御する構成としてあることを特徴とす
    る4輪駆動用駆動連結装置。
JP13995189A 1989-06-01 1989-06-01 4輪駆動用駆動連結装置 Pending JPH039121A (ja)

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