JPH0391123A - 光ヘッド装置とこれに用いられる半導体レーザ駆動装置 - Google Patents

光ヘッド装置とこれに用いられる半導体レーザ駆動装置

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JPH0391123A
JPH0391123A JP1226590A JP22659089A JPH0391123A JP H0391123 A JPH0391123 A JP H0391123A JP 1226590 A JP1226590 A JP 1226590A JP 22659089 A JP22659089 A JP 22659089A JP H0391123 A JPH0391123 A JP H0391123A
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semiconductor laser
photodetector
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Michio Miura
三浦 美智雄
Yasuo Otsuka
康男 大塚
Yuji Kishi
岸 祐司
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、光ディスク等の記録媒体に対して情報を記録
、再生、消去する光ヘッド装置に係り。
特に、光磁気ヘッドのように光ディスクからの反射光が
光源である半導体レーザに戻るような場合に、好適な光
ヘッド装置およびこれに用いる半導体レーザ駆動装置に
関するものである。
[従来の技術] 第14図は、従来からよく用いられている光ヘッド装置
の構成を示すブロック図である。
lは半導体レーザであり、前方光2および後方光12を
出射するレーザチップ1aと、後方光12を受光する内
部光検出器1bが同一パッケージ内に収納されている。
レーザチップ1aから前方に出射された前方光2は、コ
リメートレンズ3により平行光とされ、ビームスプリッ
タ4に入射される。ビームスプリッタ4は、入射された
光ビームのうち大部分を反射し、残部を透過させる。ビ
ームスプリッタ4を反射した光ビームは、全反射ミラー
5で反射され、対物レンズ6で収束され、光ディスク7
の記録膜7aに微小スポットを形成し、情報の記録、再
生、消去がなされる。記録膜7aで反射された光ビーム
は、対物レンズ6によって再び平行光とされ、全反射ミ
ラー5を経てビームスプリッタ4に入射する。ビームス
プリッタ4は、光ディスク7からの反射光のうち一部を
反射させ、残部を透過させる。ビームスプリッタ4を透
過した光ビームは。
検出レンズ8により光検出器9に収束される。光検出器
9は、周知のように受光面が複数の領域に分割されてお
り、各領域で光電変換された電気信号を演算することに
より、情報信号およびサーボ信号が得られる。ビームス
プリッタ4で反射された光ビームは、コリメートレンズ
3を経て、レーザチップ1aに戻ることになる。
一方、レーザチップ1aから後方に出射された後方光上
2は、内部光検出器1bへ入射され、光電変換がなされ
る。内部光検出器1bの出力は。
差動増幅器14に入力されて、光出力設定信号e工との
差分が演算されると共に増幅される。差動増幅器14の
出力は、レーザチップlaに供給される。これにより、
半導体レーザ1の光出力が一定となるように(正確には
内部光検出器1bの出力が一定となるように)制御がな
される。
また、従来の光ヘッド装置の他の例として、特開昭62
−57143号公報に開示された装置がある。
この装置は、半導体レーザと、コリメートレンズと、楕
円状ビームを円形状ビームに変換する整形プリズムを設
け、コリメートレンズを経て整形プリズムに入射する半
導体レーザの前方光の一部を表面反射させ、この表面反
射光を外部に設けた専用のモニタ用光検出器で受光して
光電変換し、この出力を半導体レーザにフィードバック
して、半導体レーザの光出力を一定値に制御するもので
ある。
さらに、他の従来例として、特開昭63−55988号
公報に開示された光ヘッド装置がある。
この光ヘッド装置は、半導体レーザの前方光をコリメー
トレンズを介してビームスプリッタに入射させ、光ビー
ムの一部を分岐させる。そして、この分岐された光ビー
ムを専用の収束レンズでモニタ用光検出器に収束させて
光電変換し、モニタ用光検出器の出力を半導体レーザに
フィードバックして、半導体レーザの光出力を一定値に
制御するようにしている。
[発明が解決しようとする課題] 第14図に示した光ヘッド装置においては、後方光12
によって半導体レーザ1の光出力を制御している。ここ
で、情報の記録再生には前方光2が使用されているので
、前方光2と後方光12の光出力が常に比例関係にあれ
ば、前方光2の出力は一定値に制御できる。しかし、比
例関係から変動する場合は、前方光2の光出力の正確な
制御は困難である。
一般に、光ディスク7からの反射光がレーザチップ1a
に戻る場合は、前方光2と後方光12の光出力は、比例
関係から変動することが知られている。この変動は、前
方光2に対する戻り光の割合により決まり、この割合が
大きくなると、前方光出力に対して後方光出力が相対的
に大きくなる性質がある。ここで、レーザチップ1aへ
の戻り光量は、記録膜の反射率によって変化し、反射率
が大きい場合は、戻り光量も増大する。
第14図の光ヘッド装置においては、レーザチップla
への戻り光があると、上記したように、前方光2よりも
後方光12の光出力が大きくなり、内部光検出器1bの
出力は増大しようとする。これに対応して、差動増幅器
14は、内部光検出器1bの出力を一定値に抑えるべく
、半導体レーザ1への供給電流を減少せしめる。その結
果、前方光2は、出力設定信号e1による設定値を下回
る光出力で発光することになる。よって、記録、再生に
用いる前方光2の光出力の正確な制御は困難という問題
があった。
これに対し、特開昭62−57143号公報に開示され
た光ヘッド装置は、前方光の一部をモニタ光検出器で検
出し、この出力を半導体レーザにフィードバックしてい
るため、前方光の光出力を所定値に制御でき、上記の課
題を解決できる。
しかし、この従来のものは、前方光の検出方法として、
前方光の一部を整形プリズムで表面反射させる方式を採
用しており、第14図に示したような整形プリズムを使
用しない装置には適用できないという問題があった。ま
た、モニタ用光検出器は、整形プリズムで表面反射した
平行光を検出するため、受光面積の大きなものが必要で
あるが。
受光面積の大きな光検出器は、一般に接合容量が大きく
時定数も大きいため、高速応答は困難であり、半導体レ
ーザの光出力の高速な制御は困難であるという問題があ
った。
特開昭63−55988号公報に開示された光ヘッド装
置は、前方光の検出方法としてビームスプリッタで分岐
された光ビームを使用しているため、ll形プリズムを
用いない装置にも適用できる。
また、収束レンズを用いてビームスプリッタで分岐した
光ビームを収束させ、この収束ビームをモニタ用光検出
器を入射させて、前方光の光出力を検出しているため、
モニタ用光検出器として受光面積の小さなものが使用で
き、その接合容量を小さくできるため、高速応答性の点
では問題ない。
しかし、この従来のものは、専用の収束レンズが必要で
あり、これを光ヘッド上に固定するための部品も新たに
必要となるという問題があった。
また、前方光をモニタ用光検出器で正しく検出するには
、上述したように、モニタ用光検出器の受光面を収束レ
ンズの光軸上に位置させる必要があるが、従来の受光面
積が小さいため、I/Ii立の際に位置調整が不可欠と
いう問題があった。
本発明の目的は、反射率の異なる記録媒体に対しても前
方光の光出力を所定値に制御でき、しかも、光学系の構
成を複雑にすることなく実現できる光ヘッド装置を提供
することにある。
また、本発明の他の目的は、前記光ヘッド装置に好適に
用いることができる半導体レーザ駆動装置を提供するこ
とにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的は、前方光および後方光を放射する半導体レー
ザと、前方光を記録媒体に照射する光学系と、前記後方
光を検出して、その検出値に基づいてレーザ出力を所定
値に制御する駆動回路とを備える光ヘッド装置において
、前記半導体レーザに、戻り光が実質的には入射してい
ない状態と。
入射している状態とについて、各々前方光の光出力を検
出する手段と、前記検出手段によって検出された前記前
状態についての検出値を用いて、光出力設定値に対する
補正値を求める手段とを備えることにより達成される。
補正値を求めるに際しては、好ましくは、前状態につい
ての検出値の比を用いる。
上記目的は、より具体的には、半導体レーザの前方光の
一部を受光して光出力を検出する光検出器と、半導体レ
ーザに戻り光が戻らない状態の光検出器の出力を保持す
る第1の保持手段と、記録媒体からの反射光が半導体レ
ーザに戻る状態の光検出器の出力を保持する第2の保持
手段とを設けると共に、この第1および第2の保持手段
の出力を用いて光出力設定信号に対して補正を行なう演
算手段を設けることにより、達成される。
また、上記目的は、上記光検出器に代えて、光位置検出
装置を用いることによっても達成される。
この光位置検出装置は、入射光の位置に応じて出力電流
が変化する光位置検出器と、この光検出器の出力電流か
ら入射光の位置に対応する電気信号を取り出す処理回路
とを有して構成される0本発明では、処理回路から、位
置に無関係で、入射光の強度に対応する出力信号を取り
出して、第1または第2の保持手段に送る。
前記演算手段は、後述するように、前記第1、第2の保
持手段の出力の比を求め、この比を用いて補正を行なう
構成とする。
前記第1の保持手段は、半導体レーザに戻り光がない状
態、すなわち、光記録媒体からの反射光が入射しない状
態における光検出器または光位置検出器の出力を保持す
る。ここで、戻り光がない状態には、戻り光が全くない
場合のほか、半導体レーザの出力に影響を与えない程度
の戻り光がある場合をも含むものである。
本発明は、光磁気ディスク、追記可能光ディスク、再生
専用光ディスク、光記録カード等の光磁気記録媒体、光
記録媒体などの光を用いる記録媒体に関する記録、再生
、消去などを行なう記録/再生装置のヘッドに広く用い
ることができる。
[作用] 光検出器は、半導体レーザから放射された前方光のうち
光ディスク等の記録媒体に照射されない光ビームを受光
して、その光出力を検出する。
第1の保持手段は、記録媒体の装着前などのように半導
体レーザに戻り光が戻らない時の光検出器の出力P、を
保持する。この時、半導体レーザは、戻り光がないため
、前方光の光出力が低下することなく発光する。
第2の保持手段は、記録媒体が装着された後、この記録
媒体からの反射光が半導体レーザに戻る状態における、
光検出器の出力P2を保持する。
この時、半導体レーザは、戻り光があるため、前方光の
光出力が、p z / p 1倍(ここに、P z /
 P L<1)低下して発光することになる。
そして、演算手段は、上記の第1の保持手段の出力P1
.第2の保持手段の出力P2をもとに、前方光の光出力
を設定するための光出力設定信号e1に対して、 1 で表わされる演算を行ない、光出力補正信号e2を出力
する。
光出力補正信号e2は、光出力設定信号e1をP i/
 P *倍した信号であり、上述の前方光の光出力低下
を補う、この光出力補正信号e2を暇動回路に入力して
、半導体レーザを開動することにより、記録媒体からの
反射光が半導体レーザに戻るにもかかわらず、前方光の
光出力を光出力設定信号e4で表わされる所定値に制御
できる。
本発明は、光検出器に代えて、光位置検出装置を用いる
ことができる。この場合の作用について。
光ディスクを例にして説明する。
光位置検出装置は、本来、入射された光ビームの位置を
検出する機能を有する。この光位置検出装置の検出器に
、半導体レーザから放射された前方光のうち光ディスク
に照射されない光ビームを入射させることにより、光学
系の光ディスク半径方向の位置を検出できる。そして光
位置検出装置から、光の位置にかかわらず、光の強度を
表わす出力を取り出すことにより、前方光の光出力を検
出できる。
以下の作用は、前述した光検出器の場合と同じであり、
同様の効果が得られる。なお、光位置検出装置を用いる
場合には、光検出器の機能を兼ねることができるので、
別途光検出器を設ける必要がない、従って、構成がより
簡単化できる。
(以下余白) [実施例] 以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する
。なお、以下の各実施例において、同一の構成要素には
同一符号を付することとし、特に必要でない限り、重複
した説明を省略する。
第1図は、本発明の第1の実施例の構成を示すブロック
図である。
本実施例は、図示しないローディング機構によって装着
された光ディスク7を、ディスクメモリ11により回転
させ、この光ディスクに対し、情報の記録、再生、消去
等を行なう光ヘッド装置およびこれに用いる半導体レー
ザ開動装置の一例を示す、これに、書き込み、読み出し
信号の処理系等の構成を加えて、情報記録/再生装置を
構成することができる。なお、以下に述べる他の実施例
についても同様である。
本実施例は、前方光および後方光を放射する半導体レー
ザ1と、この前方光を光ディスク7に照射する光学系1
0と、半導体レーザ1を開動制御する制動@路部とを備
えて構成される。
半導体レーザエは、前方光2および後方光12を出射す
るレーザチップ1aと、後方光12を受光して光電変換
する内部光検出器1bとを、同一パッケージ内に収容し
て構成される。
光学系10は、コリメートレンズ3.ビームスプリッタ
4、全反射ミラー5.対物レンズ6、収束レンズ8およ
び光検出器9を備えて構成される。
光検出器21は、前方光2のうちビームスプリッタ4を
透過した光ビーム22が入射され、これを光電変換する
前記開動回路部は、光出力設定信号e工または光出力補
正信号と前記内部光検出器1bの出力とを差動増幅して
半導体レーザ1への供給電流を制御する差動増幅器14
と、ビームスプリッタ4の透過光(前方光の一部)を検
出する光検出器21と、この光検出器21の出力を保持
する第1の保持回路25および第2の保持回路26と、
光検出器21の出力を第1の保持回路25および第2の
保持回路26のいずれかに切り換えて入力させるスイッ
チ23と、第1の保持回路25および第2の保持回路2
6の出力p1.p2および光出力設定信号e工を用いて
光出力補正信号e2を算出する演算回路27と、光出力
設定信号および光出力補正信号を切り換えて選択的に差
動増幅器14に入力させるスイッチ28と、前記スイッ
チ23.28゜第1の保持回路25および第2の保持回
路26の動作を制御するコントローラ24とを備えて構
成される。
第1の保持回路25および第2の保持回路26は、例え
ば、A/D変換器およびレジスタ(いずれも図示せず)
を有して構成される。第Iの保持回路25は、半導体レ
ーザ1に戻り光がない状態における光検出器21の出力
の保持に用いられ、第2の保持回路26は、半導体レー
ザlに戻り光がある状態における光検出器21の出力の
保持に用いられる。
この第1の保持回路25および第2の保持回路26と、
スイッチ23と、コントローラ24におけるこのスイッ
チ23の切り換え制御機能とを含んで、第1の保持手段
および第2の保持手段が構成される。
演算回路27は、後述する演算を実行する演算部(図示
せず)および演算結果をD/A変換するD/A変換器(
図示せず)を有して構成される。
演算部は、例えば、論理回路により構成することができ
る。また、後述する他の実施例のように、マイクロプロ
セッサを用いて構成してもよい。
さらに、演算部は、アナログ演算回路により構成しても
よい。この場合には、出力信号D/A変換を行なわず出
力できる一方、入力信号をアナログとしておく必要があ
る。
コントローラ24は、例えば、マイクロコンピュータに
より構成され、マイクロプロセッサ、メモリ、インタフ
ェース等を備えている。このコントローラ24は、半導
体レーザ1の駆動回路の制御の他、情報記fi/再生装
置の駆動制御を行なう。
半導体レーザ1の駆動制御としては、前記スイッチ23
および24の切り換え制御機能と、第1の保持回路25
および第2の保持回路26の動作制御機能を有している
次に、本実施例の作用について、第1〜第3@を用いて
説明する。
第2図および第3図は第Iの実施例の動作を説明する動
作説明図であり、第2図は光ディスクが装着される前の
状態を示し、第3図は光ディスクが装着された直後の状
態を示す。
第2図に示すように、光ディスクの装着前においては、
スイッチ28は、コントローラ24の指令により28a
の方に切り換えられる。先出カ設定信号e工は、差動増
幅器14に直接的に入力される。レーザチップlaは、
内部光検出器1bの出力信号と光出力設定信号e□が等
しくなるように差動増幅器14により開動される。これ
により、レーザチップ1aは、光出力設定信号e□で表
わされる光出力で発光する。
レーザチップ1aから前方に出射された前方光2は、コ
リメートレンズ3により平行光とされ、ビームスプリッ
タ4に入射される。ビームスプリッタ4は、入射された
光ビームのうち一部を透過させ、残部を反射させる。こ
こで、ビームスプリツタ4で透過される光量と反射され
る光量との比率は、入射光量にかかわらず一定である。
この時、前方光2のうちビームスプリッタ4で反射され
た光ビームは、全反射ミラー5.対物レンズ6を経て収
束されるが、光ディスクが装着されていないため拡散光
となって直進し、光ディスク装置内で乱反射または吸収
される。このため、レーザチップ1aに光ビームは戻ら
ない。従って前方光2は、従来技術で述べたような光出
力の低下なしに、光出力設定信号e1で表わされる光出
力に保たれる。
一方、前方光2のうちビームスプリッタ4を透過した光
ビーム22は、光検出器21に入射し、光電変換され、
電気信号となる。ビームスプリッタ4は、前方光2のう
ち一定の割合だけ透過させるのであるから、光検出器2
1の出力信号は前方光2の光出力を表わしている。
スイッチ23は、光ディスクの装着前においては、コン
トローラ24の指令により端子23aの方に切り換えら
れ、光検出ll!21の出力は、第1の保持回路25に
入力される。第1の保持回路25は、光検出器21の出
力PLを記憶保持する。
この記憶保持動作は、コントローラ24からリセット信
号が送られるまで続けられる。
以上の動作が終了すると、第3図に示すように、光ディ
スク7が装着されて、ディスクモータ11により回転さ
れると共に、対物レンズ6の焦点が記録膜7aに位置す
るように周知のフォーカシング制御がなされる。
この状態で、半導体レーザ1から放射された前方光2の
うち、ビームスプリッタ4で反射された光ビームは、全
反射ミラー5で反射され、対物レンズ6で収束光となり
、光ディスク7の記録膜7aに微小スポットを形威し、
情報の記録/再生がなされる。
そして、記録膜7aで反射された光ビームは、対物レン
ズ6によって再び平行光とされ、全反射ミラー5を経て
ビームスプリッタに入射する。ビームスプリッタ4は、
光ディスク7からの反射光のうち一部を反射させ、残部
を透過させる。
ビームスプリッタ4を透過した光ビームは、検出レンズ
8により光検出器9に収束される。光検出器9は、周知
のように、受光面が複数の領域に分割されており、各領
域で光電変換された電気信号を演算することにより、情
報信号およびサーボ信号が得られる。
光ディスク7からの反射光のうちビームスプリッタ4で
反射された光ビームは、コリメートレンズ3を経て、レ
ーザチップ1aに戻る。
なお、光ディスク7の装着は、図示しない検出素子によ
り検知され、その検知信号は、コントローラ24に入力
される。これは、以下の他の実施例においても同様であ
る。
これにより、記録膜7aで反射された光ビームの一部が
レーザチップlaに戻るようになり、前述したように、
前方光2に比較して後方光12の光出力が大きくなるた
め、内部光検出器1bの出力が増大しようとする。差動
増幅器14は、内部光検出器1bの出力の増大を抑圧す
べく、レーザチップ1aへの供給電流を減少させる。従
って。
第3図の状態における前方光2の光出力は、第2図に示
した光ディスク装着前と比較して低下する。
これに応じて、光検出器2工の出力も低下する。
この時の、光検出器21の出力をP2とすると、第3図
における前方光2の光出力は、第2図の状態のP、/P
1倍に低下する。
スイッチ23は、コントローラ24の指令により端子2
3b側に切り換えられ、光検出器2工の出力は第2の保
持回路26に入力される。第2の保持回路26は、この
ときの光検出器21の出力P2を記憶保持する。この記
憶保持動作は、コントローラ24からリセット信号が送
られるまで続けられる。
演算回路27は、光出力設定信号e工、第1の保持回路
25の出力P□、第2の保持回路26の出力P2をもと
に。
で表わされる演算を行ない、光出力補正信号e8を出力
する。
ここで、光ディスク7の装着後は、装着前に比較して前
方光2の光出力が低下するのであるから、P工>p、で
あり。
2 なる関係が成立している。よって、光出力補正信号e2
は、光出力設定信号eユをP工/P、倍に増大させた信
号となり、前方光2の光出力の低下分を補正する。
以上の動作が終了すると、第3図の状態から第1図の状
態となり、光ディスク7に対して情報の記録、再生、消
去を行なう状態となる。
スイッチ28は、コントローラ24の指令により28b
側に切り換えられ、差動増幅器14の基準入力端子(+
端子)14aには、光出力設定信号e□に代えて光出力
補正信号e、が入力される。
この結果、前方光2の光出力は、第3図の状態に比較し
て、f3 @ / e 1倍に増大する。ここで、8 
z / e工は(1)式より。
と表わされる。
従って、前方光2の光出力は、第2図に示す状態から第
3図に示す状態への変化でp z / p z倍に低下
し、第3図に示す状態から第1図に示す状態への変化で
P1/P、倍に増大することになる1両者の倍率を掛は
合わせると、 となり、第1図における前方光2の光出力を、第2図の
光出力と同じにできることを表わしている。
すなわち、光ディスク7で反射された光ビームがレーザ
チップ1aに戻るにもかかわらず、前方光2の光出力を
光出力設定信号e1で設定された値に制御できる。
ここで、第3図において、光検出器21の出力P、を第
2の保持回路26で保持する動作は、光ディスク7の記
録膜7aにおいてトラック番号、セクタ番号等を表わす
凹凸ビットが無い平坦な部分(以降、ミラー部と称す)
で行なわれるのが望ましい。凹凸ビットが有る部分では
、照射されたレーザスポットが凹凸ビットにより回折さ
れるため、光ディスク7からの反射光量が一定とならず
、レーザチップ1aへの戻り光量が変化するためである
。これに対し凹凸ビットが無いミラー部では。
回折の影響を受けないため、光ディスク7からの反射光
量は一定となり、レーザチップ1aへの戻り光量も一定
となるので、光検出器21の出力P8の検出を精度よく
確実に行なうことができる。
第4図は、光ディスク7において設けられるミラー部の
位置を示した図である。
光ディスク7の記録膜7aにおいては、第4図に示すよ
うに、データ記録エリア7bの内周側に内周ミラー部7
cまたは外周側に外周ミラー部7dが設けられるのが通
例である。この内周ミラー部7cまたは外周ミラー部7
dに光学系10によりレーザ光を照射し、このときの光
検出器21の出力P2を第2の保持回路26で保持すれ
ばよい。
また、ミラー部として、データ記録エリア7bの中に存
在する凹凸ビットの無い平坦な部分を利用してもよい。
第5図は、周知のサンプルサーボ方式光ディスクにおけ
るデータ記録エリアを拡大して示した図である。
サンプルサーボ方式光ディスクには、第5図に示すよう
に、ウォブルピット31a、31bとクロックビット3
2が、光ディスク製造時に予め凹凸ビットとして形成さ
れている。ウォブルピット31a、31bは、破線で示
すトラック中心に対して偏位して設けられており、トラ
ッキング制御のために用いられる。クロックビット32
は、トラック中心に設けられており、データの記録再生
時に同期をとるために用いられる。
ウォブルピット31bとクロックピット32との間のA
部は、ミラー部となっており、フォーカシング制御のた
めに用いられる。クロックピット32と次のウォブルピ
ット31aの間のB部に。
データが記録される。
このようなサンプルサーボ方式ディスクに対しては、光
学系10からのレーザ光がA部に照射された時の光検出
器21の出力P2を、第2の保持回路26で保持すれば
よい6 また、光ディスクが光磁気ディスクの場合は、データは
B部の磁化方向を局部的に変化させることによって記録
されるため、B部にピットが形成されたり、G部の反射
率が変わることはない。従って、光磁気ディスクの場合
は、B部も、A部と同様にミラー部として利用できる。
第6図は1周知の案内溝サーボ方式光ディスクにおける
データ記録エリアを拡大して示した図であり、(a)は
案内溝34の上にデータを記録する溝上記録の場合を示
し、(b)は案内溝の間にデータを記録する溝間記録の
場合を示す。
溝上記録の場合は、トラック番号、セクタ番号等を表わ
すプリピット部33と、トラッキング制御のための案内
$34とが、第6図(a)に示すように同一トラック上
に交互に形成されている。そして、データは、案内溝3
4に記録される。
このような溝上記録の光ディスクにおいては、プリピッ
ト部33と案内溝34との間の0部およびD部がミラー
部となっている。従って、光学系10からのレーザ光が
、0部あるいはD部に照射されたときの光検出器21の
出力P2を、第2の保持回路26で保持すればよい。
溝間記録の場合は、第6図(b)に示すように、案内溝
35は連続的に形成されており、トラック番号、セクタ
番号を表わすブリット部33は、隣接する案内7113
5の溝間に形成されている。データは、ブリット部33
の間のG部に記録される。
そして、E部およびF部はミラー部となっている。
従って、光学系10からのレーザ光が、E部あるいはF
部に照射されたときの光検出器21の出力P2を、第2
の保持回路26で保持すればよい。
また、光ディスクが光磁気ディスクの場合は。
データは、G部の磁化方向を局部的に変化させることに
よって記録されるため、G部にビットが形成されたり、
Gの反射率が変わることはない、従って光磁気ディスク
の場合は、G部を、E部およびF部と同様にミラー部と
して利用できる。
なお、以上説明した光検出器21の出力を第2の保持回
路26で保持する動作は、1枚の光ディスクに対しては
装着時に最低1回行なえばよい。
というのは、光ディスク7の記録膜7aは、均一に形成
されており、同一の光ディスク内における反射率の変動
は小さいため、レーザチップlaへの戻り光はほぼ一定
となるからである。
そして、光ディスク7を交換する場合は、第2図および
第3図を用いて説明した動作を繰り返せばよい、この時
、新たに装着する光ディスク7の反射率が、それまで装
着されていた光ディスク7の反射率と異なっていてもよ
い、すなわち、光ディスク7の反射率の相違により光検
出器21の出力P2が変化しても、(4)式において、
右辺は常に1となることから、前方光2の光出力を光出
力設定信号eiで設定された値に制御できる。
ところで、光ディスク装置においては、光ディスク7が
装着されたまま電源がOFFされ、後に、!源が再びO
Nされ、光ディスク7を交換することなく記録再生動作
を再開するような場合があり得る。このような場合は、
そのままでは、第2図で示した光検出器21の出カP工
を第1の保持回路25で保持する動作が行なえないため
、以下のようにする。
すなわち、第1の保持回路25を、電源がOFFされて
も保持内容を保持し続ける不揮発性メモリ(例えばスタ
ティックRAM)を用いて構成し、電源をOFFする前
に保持した値を、記録再生動作の再開時に用いるように
すればよい。
また、他の方法として、再び電源がONされたときに、
光学系10を図示しない送り機構により光ディスク7の
外周側に送り、光学系1oからの光ビームを記録膜7a
より外側に照射することにより、レーザチップ1aに光
ビームが戻らないようにし、この時の光検出器21の出
力P1を第1の保持回路25で保持してもよい。
さらに他の方法としては、再び電源がONされた後に、
対物レンズ6にフォーカシング動作を行なわせないデフ
ォーカス状態で光学系1oがら光ディスク7に光ビーム
を照射し、この時の光検出器21の出力P1を、第1の
保持回路25で保持してもよい。
デフォーカス状態においては、対物レンズ6の焦点は記
録膜7a上に位置しないため、光ビームは記録膜7aに
拡がりをもって入射することになる。そして、記録膜7
aで反射された光ビームは、前述と同じ経路を経てレー
ザチップ1aに戻るが、この場合、レーザチップlaの
位置では拡がりをもった光ビームとなるため、レーザチ
ップ1a自身に入射する戻り光量は、合焦時と比較して
著しく減少する。従って、光ディスク7が装着されてい
てもデフォーカス状態で光ビームを照射すれば、光検出
器2工の出力は、第2図に示す状態で得られる値にほぼ
一致する。
以上説明したように、本実施例によれば、光ディスク7
からの反射光が半導体レーザ1に戻るにもかかわらず、
前方光2の光出力を低下させることなく、光出力設定信
号e1で設定された所定値に制御できる。また、記録膜
7aの反射率が異なる光ディスク7に対しても前方光2
の光出力を所定値に制御できる。さらに、従来技術で用
いていた整形プリズム、前方光の一部を収束させる収束
レンズが不要となるため、適用する光学系1oの構成を
簡単にできる。
なお、本実施例を適用する光学系10は、第1図に示し
たものに限らず、光ビーム22を出射するものであれば
よく、その構成は問わない。
次に、本発明による第2の実施例について説明する。
第7図は、第2の実施例の構成を示すブロック図であり
、光ディスクの装着後の状態を示す。第8図は、同実施
例の動作を説明する説明図であり、光ディスクが装着さ
れる前の状態を示す。
本実施例は、半導体レーザ1.光学系10および駆動回
路を備えて構成される。
駆動回路は、差動増幅器14と、光検出器21と、コン
トローラ24と、A/D変換器41と。
MPU (マイクロ・プロセッシング・ユニット)42
と、メモリ43と、D/A変換器44とを備えて構成さ
れる。
なお、第7図において、半導体レーザ1、光学系10.
差動増幅器14、光検出器21およびコントローラ24
は、各々第1の実施例と同様であり、説明は省略する。
A/D変換器41は、光検出器21の出力(アナログ信
号)をデジタル信号に変換する。MPU(マイクロ・プ
ロセッシング・ユニット)42は。
デジタル信号として与えられる光出力設定信号e□に対
して前述の(1)式で表わされる演算処理を行なうと共
に、A/D変換器41の出力をメモリ43に格納したり
、メモリ43に格納されたデータを読み出したりする。
D/A変換器44は。
MPU42の出力をアナログ信号に変換する。
本実施例では、A/D変換器41、コントローラ24.
MPU42およびメモリ43により、第1の保持手段お
よび第2の保持手段が構成される。
また、MPU42により、演算手段が構成される。
(以下余白) 次に1本実施例の動作について、第7図および第8図を
用いて説明する。
第8図において、光出力設定信号e工は、MPU42に
入力される。光ディスク装着前においては、MPU42
は、コントローラ24の指令により、光出力設定信号e
1をそのままD/A変換器44に出力する。D/A変換
器44は、デジタル信号である光出力設定信号e□をア
ナログ信号に変換し、差動増幅器14へ出力する。
レーザチップ1aは、内部光検出器1bの出力信号と光
出力設定信号e1が等しくなるように。
差動増幅器14により駆動される。これによりレーザチ
ップ1aは、光出力設定信号e□で表わされる光出力で
発光する。
この時、前方光2のうち、ビームスプリッタ4で反射さ
れた光ビームは、全反射ミラー5および対物レンズ6を
経て収束されるが、光ディスクが装着されていないため
、拡散光となって直進し、光ディスク装置内で乱反射ま
たは吸収される。このため、レーザチップ1aに光ビー
ムは戻らない。
従って、前方光2は、従来技術で述べた光出力の低下な
しに、光出力設定信号e1で表わされる光出力に保たれ
る。
一方、前方光2のうち、ビームスプリッタ4を透過した
光ビーム22は、光検出器21に入射し、光電変換され
、電気信号となる。ここで、ビームスプリッタ4は、前
方光2のうち一定の割合だけ透過させるのであるから、
光検出器21の出力信号は、前方光2の光出力と比例関
係にあり、前方光2の光出力を検知できる。
光ディスク装着前の光検出器21の出力P工は、A/D
変換器41によりデジタル信号に変換され、MPU42
へ入力される。MPU42は、光検出器21の出力P工
をメモリ43の第1の領域43aに格納する。
以上の動作が終了すると、第7図に示すように光ディス
ク7が装着され、対物レンズ6の焦点が記録膜7aに位
置するように1周知のフォーカシング制御がなされる。
これにより、記録膜7aで反射された光ビームの一部が
レーザチップ1aに戻るようになり、前述の第1の実施
例と同様に、前方光2の光出力は、第8図に示した、光
ディスク装着前の状態と比較して低下する。これに応じ
て、光検出器2工の出力も低下する。この時の光検出器
21の出力をP2と表わすと、第7図における前方光2
の光出力は、第8図の状態のP、/ P8倍に低下する
光検出器21の出力P2は、A/D変換器41によりデ
ジタル信号に変換され、MPU42へ入力される。MP
U42は、光検出器21の出力P2をメモリ43の第2
の領域43bに格納する。
MPU42は、光出力設定信号e工、メモリ43の第1
の領域43aに格納された値P工、および、第2の領域
43bに格納された値P2をもとに、前述の(1)式で
表わされる演算を行ない、コントローラ24の指令によ
り、光出力補正信号e2を出力する。光出力補正信号e
2は、D/A変換器44でアナログ信号に変換され、差
動増幅器14に入力される。この結果、前方光2の光出
力は、e2 / e 1倍、すなわち、(3)式より、
21722倍に増大する。
従って、前方光2の光出力は、光ディスク7を装着する
ことによってp z / P 1倍に低下し、光出力設
定信号e工に代えて光出力補正信号e2を差動増幅器1
4に入力することにより−Pi/Pg倍に増大すること
になる。両者の倍率を掛は合わせると、前述の(4)式
のようになり、光ディスク7で反射された光ビームがレ
ーザチップlaに戻るにもかかわらず、前方光2の光出
力を光出力設定信号e1で設定される一定値に制御でき
る。
なお、光ディスク装着後に光検出器21の出力P2をメ
モリ43の第2の領域43bに格納する動作は、第1の
実施例と同様に、記録膜7aにおいて凹凸ピットが存在
しない平坦な部分に、光学系10から光ビームを照射し
て行なえばよい。
また、光ディスク7が装着されたまま電源OFFされ、
後に1!源がONされ、光ディスク7を交換することな
く記録再生動作を再開する場合は、メモリ43をスタテ
ィックRAM等の不揮発性メモリで構成し、電源をOF
Fする前に格納された値を、記録再生動作の再開時に用
いるようにすればよい。
または、第1の実施例と同様に、光学系10からの光ビ
ームを記録膜7aより外側に照射することにより、レー
ザチップ1aに光ビームが戻らないようにし、この時の
光検出器21の出力P1をメモリ43の第1の領域43
aに格納するようにしてもよい。
さらに、第1の実施例と同様に、再び電源がONされた
後に、デフォーカス状態で光学系10から光ディスク7
に光ビームを照射し、この時の光検出器21の出力P□
を、メモリ43の第1の領域43aに格納するようにし
てもよい。
以上説明したように1本実施例によっても、第1の実施
例と同様な効果が得られる。
本実施例の場合、さらにMPU42を用いることで、ス
イッチ等の切り換え手段が不要となり、構成の簡単化が
図れる。
なお、本実施例および以下の他の実施例において、MP
U42は、コントローラ24を構成するマイクロコンピ
ュータを用いてもよい。また、メモリ43も同様である
次に、本発明による第3の実施例について説明する。
第9図は、第3の実施例の構成を示すブロック図である
。なお、第9図においては、光学系10は光ディスク7
を取り除いた状態の平面図で示しである。
第9図に示すように、本実施例は、半導体レーザエ、光
学系10および開動回路を備えて構成されるが、開動回
路の光検出器に代えて光位置検出装置を用いた点を除い
ては、第2実施例と同一である。
光位置検出装置は、光位置検出器51と、その出力信号
を処理する回路とを有して構成される。
光位置検出器51は、帯状の受光部を有する光電変換素
子で、中央に共通電極51c、両端に各々独立の電極5
1aおよび51bを設けである。
この光位置検出器51は、光ビームの入射位置に応じて
両端の電極51a、51bに出力される電流が変化する
ものであり、固定体52に固定されている。これに対し
半導体レーザ1および光学系10からなる光ヘッド50
は1図示していない送り機構により光ディスクの半径方
向(矢印R方向)に駆動される。
処理回路は、減算器53、加算器54および割算器55
を備えている。減算器53は、光位置検出器51の一方
の電極51 aの電流を工、とし、他方の電極51bの
電流工2としたとき、差(i号(L−1,)を出力する
。加算器54は、和信号(I z + I 2 )を出
力する0割算器55は、(It−It)/(+、+L)
の演算を行なう。
次に、本実施例の動作について、引き続き第9図を用い
て説明する。
半導体レーザ1のレーザチップ1aを出射した前方光2
のうち、ビームスプリッタ4を透過した光ビーム22は
、光位置検出器51に照射される。
この時、光位置検出器5工には、照射された光ビーム2
2の光出力に比例した光電流工。が発生し、この光電流
1.が光ビーム入射位置と電極51a。
51bとの各々の距離に逆比例して分流され、電極51
a、51bに電流I8,1.とじて出方される。
ここで、第10図に示すように、光位置検出器51の中
心と電極51a、51bとの距離を息としく電極間の間
隔は2Qと表わされる)、光位置検出器51の中心に対
する光ビーム入射位置をXとすると、電極51a、51
bに出力される電流I4. I、は。
ここに、工。=I、+I、  ・・・・・・・・・(7
)と表わされる。さらに、(5)式、(6)式をまとめ
ると、 となる。
従って、第9図において、減算器53で差信号(ri−
工z)を演算し、加算器54で和信号(工、+工2)を
演算し、*算器55で(8)式の右辺に示されるように
(r Z  I t ) / (I 、+ 12 )を
演算することにより、光ビーム22の入射位置X、すな
わち、光ヘッド50のR方向の位置が検出できる。
ところで、和信号(I、+I2)は、(7)式より、光
電流1.と等価であり、照射された光ビーム22の光出
力と比例関係にある。また、光ビーム22は、前方光2
のうち一定の割合でビームスプリッタ4を透過したもの
であるため、和信号(Xt+工、)により、前方光2の
光出力を検出できる。
本実施例は、加算器54の出方である和信号(工□十エ
バを、A/D変換器41へ入力し、コントローラ24.
MPU42、メモリ43およびD/A変換器44を、第
2実施例と同様に動作させることによって、前方光2の
補正制御を行なうものである。
すなわち、光ディスク装着前においては、光出力設定信
号e工を、MPU42およびD/A変換器44を介して
、そのまま差動増幅器上4に入力し、半導体レーザ1を
elで表わされる光出力で発光させ、この時の加算器5
4の出力(工□+I、)を、A/D変換器411MPU
42を介してメモリ43の第1の領域43aにPlとし
て格納する。
そして、光ディスク装着直後の加算器54の出力(11
+L)を、メモリ43の第2領域43bにP2として格
納する。
これらの動作が終了すると、MPU42は。
p、、p2をもとに(1)式で表わされる演算を行ない
、光出力補正信号e2を出力し、D/A変換器44を介
して差動増幅器14に入力させる。これにより、前方光
2の光出力を補正制御できる。
以上説明したように1本実施例によれば、第1の実施例
および第2の実施例と同様に、光ディスクからの反射光
が半導体レーザlに戻るにもかかわらず、前方光2の光
出力を光出力設定信号e。
で設定される所定値に制御できる。また、従来技術で用
いていた整形プリズム、前方光の一部を収束させる収束
レンズが不要となるため、光学系の構成を簡単化できる
。また、前述の第1および第2の実施例で用いた光検出
器21の機能を光位置検出器51に兼用させることがで
きるため、構成を簡単にできる。
次に、本発明による第4の実施例について説明する。
第11図は第4の実施例の構成を示すブロック図であり
、第12図は第11図の要部を拡大して示した拡大斜視
図である。
本実施例は、光学系と光位置検出器に相違がある他は、
第3実施例と同様に構成される。
第11図に示すように、本実施例を適用する光学系は、
全反射ミラー5および対物レンズ6のみが可動光学系6
0として、光ディスクの半径方向(矢印R方向)に、図
示しない送り機構により送られ、コリメータレンズ3、
ビームスプリッタ4、検出レンズ8および光検出器9は
、固定光学系61として固定部に半導体レーザ1と共に
固定されている。すなわち、前述の光学系10を、ビー
ムスプリンタ4と全反射ミラー5との間で可動光学系6
0と固定光学系61とに分離した分離型光学系にしたも
のであり、それらの各部の機能は同様である。
62は、可動光学系60と一体に設けられた遮蔽板であ
り、第12図に示すように矢印R方向に対して傾斜した
直線状のスリット62aを有している。遮蔽板62には
、ビームスプリッタ4を透過した光ビーム22が照射さ
れ、その一部がスリット62aにより通過される。
63は、スリット62aを通過した光ビーム22aの入
射位置を検出する光位置検出器であり。
その検出JM理は、前述の第3の実施例で用いた光位置
検出器51と同様である。ここで光位置検出器63は、
第12@におけるF方向の光ビーム22aの入射位置を
検出する。
上記以外の構成は、前述の第3の実施例と同様であるの
で、説明は省略する。
次に、本実施例の動作について説明する。第11図にお
いて、可動光学系60がR方向に移動すると、遮蔽板6
2は、可動光学系6oと一体になって動く。そして、こ
の移動に伴い、光位置検出器63に入射する光ビーム2
2aのF方向の位置が変化する。
この入射位置の変化について、第13図を用いて説明す
る。
第13図は、本実施例における位置検出動作を説明する
動作説明図である。
第13図(a)に示すように、ビームスプリッタ4を透
過した光ビーム22は、遮蔽板62に照射される。この
うち、スリット62aを通過した光ビーム22a(ハツ
チングにより示す)は、光位置検出器63の受光部63
cに入射する。ここで、受光部63cは、図示のように
F方向に細長いため、光ビーム22aのうち中央部分の
みが受光部63cで検出されることになる6 そこで、可動光学系60がR方向に距離りだけ移動した
とすると、遮蔽板62も同量移動し、第13図(a)の
状態から同図(b)の状態となる。すなわち、スリット
62aを通過した光ビーム22aは、F(−)方向に移
動し、光位置検出器63の受光部63cへの入射位置も
、図中に示す距離dだけ移動する。従って、光ビーム2
2aの入射位置を光位置検出器63で検出すれば、可動
光学系60のR方向の位置を検出できる。
光位置検出器63に対する光ビーム22aの入射位置は
、第11図に示すように、電極63aに出力される電流
工、および電極63bに出力される電流工2を、前述の
第3の実施例と同様にして、減算器53、加算器54お
よび割算器55により(8〉式の演算を行なえば、検出
できる。
また、加算器54の出力である和信号(工、+I2)は
、前述の第3の実施例と同様に、前方光2の光出力と比
例関係にある。従って、加算器54の出力(Ii+Iり
をA/D変換器41へ入力し、コントローラ24、MP
U42、メモリ43およびD/A変換器44を、第3の
実施例と同様に動作させることにより、光ディスクから
の反射光がレーザチップlaに戻るにもかかわらず、前
方光2の光出力を光出力設定信号e1で設定される所定
値に制御できる。
以上説明したように本実施例によれば、前述の第3の実
施例と同様の効果がある。また、本実施例によれば、光
学系を可動光学系60と固定光学系61に分離した分離
型光学系に対しても、前方光2の補正制御が可能となる
以上述べた各実施例では、記録媒体として光ディスクを
示し、特に種類を限定していない。従って、上記各実施
例は、前述したように1種々の形式の記録媒体に適用す
ることができる。例えば。
好ましくは、光磁気ディスク、追記型光ディスク、再生
専用型光ディスクが挙げられる。
上記各実施例によれば、反射率が異なる光ディスクを装
着して、情報の記a/再生が安定に行なえるのみならず
1例えば、光磁気ディスクの記録/再生を行なうことが
できる情報記録/再生装置において、他の種類1例えば
、再生専用型ディスクの再生を可能とする。
[発明の効果] 本発明によれば、光ディスクからの反射光が半導体レー
ザに戻るにもかかわらず、前方光の光出力を所定値に制
御できるため、光ディスクへの記録、再生および消去動
作を安定化することができる。また、記録膜の反射率が
異なる光ディスクに対しても、前方光の光出力を所定値
に制御できるため、光ディスクの互換化を図ることがで
きる。
また、従来用いていた整形プリズム、収束レンズが不要
となるため、本発明を適用する光学系の構成を簡単にで
きる。
さらに、前方光の光出力を検出する光検出器の機能を、
光ディスク半径方向の光ヘッドの位置を検出する光位置
検出器に兼用させることができる。
このようにすれば、構成をより簡単にできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による第1の実施例の構成を示すブロッ
ク図、第2図および第3図は同実施例の動作を説明する
ためのブロック図、第4図は光ディスクにおけるミラー
部の位置を示す説明図、第5図および第6図は光ディス
クにおけるデータ記録エリアの拡大図、第7図は第2の
実施例の構成を示すブロック図、第8図は同実施例の動
作を説明するためのブロック図、第9図は第3の実施例
の構成を示すブロック図、第10図は同実施例に用いる
光位置検出器の構成および機能を示す説明図、第11図
は第4の実施例の構成を示すブロック図、第12図は同
実施例に用いる光位置検出器および遮蔽板を拡大して示
す拡大斜視図、第13図は同実施例における位置検出動
作を説明する動作説明図、第14図は従来の半導体レー
ザ駆動装置の構成を示すブロック図である。 1・・・半導体レーザ、7・・・光ディスク、10・・
・光学系、21・・・光検出器、25・・・第1の保持
回路、26・・・第2の保持回路、27・・・演算回路
、42・・・MPU、43・・・メモリ、51・・・光
位置検出器。 53・・・加算器、60・・・可動光学系、61・・・
固定光学系、62・・・遮蔽板、62a・・・スリット
、63・・・光位置検出器、ei・・・光出力設定信号
、e2・・・光出力補正信号。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、前方光および後方光を放射する半導体レーザと、前
    方光を記録媒体に集光照射する光学系と、後方光の光出
    力を検出する内部光検出器と、該内部光検出器の出力が
    所定値となるように前記半導体レーザへの供給電流を制
    御する駆動回路と、を備えた光ヘッド装置において、 前記前方光の一部を受光して光出力を検出する光検出器
    と、前記半導体レーザに戻り光がない状態における前記
    光検出器の出力を保持する第1の保持手段と、前記記録
    媒体からの反射光が前記半導体レーザに戻る状態におけ
    る前記光検出器の出力を保持する第2の保持手段とを設
    けると共に、該第1および第2の保持手段の出力を用い
    て光出力設定信号に対しての補正を行なう演算手段とを
    備えることを特徴とする光ヘッド装置。 2、前方光および後方光を放射する半導体レーザと、後
    方光の光出力を検出する内部光検出器と、該内部光検出
    器の出力が所定値となるように前記半導体レーザへの供
    給電流を制御する駆動回路と、を備えた半導体レーザ駆
    動装置において、前記前方光の一部を受光して光出力を
    検出する光検出器と、前記半導体レーザに戻り光がない
    状態における前記光検出器の出力を保持する第1の保持
    手段と、前記記録媒体からの反射光が前記半導体レーザ
    に戻る状態における前記光検出器の出力を保持する第2
    の保持手段とを設けると共に、該第1および第2の保持
    手段の出力を用いて光出力設定信号に対しての補正を行
    なう演算手段とを備えることを特徴とする半導体レーザ
    駆動装置。 3、前記第1の保持手段は、前記光検出器の出力を保持
    する動作を、前記記録媒体が装着される前に行なうこと
    を特徴とする請求項1記載の光ヘッド装置、または、請
    求項2記載の半導体レーザ駆動装置。 4、前記第1の保持手段は、前記光検出器の出力を保持
    する動作を、前記光学系からの光ビームを前記記録媒体
    の記録膜が存在しない箇所に照射しているときに行なう
    ことを特徴とする請求項1記載の光ヘッド装置、または
    、請求項2記載の半導体レーザ駆動装置。 5、前記第1の保持手段は、前記光検出器の出力を保持
    する動作を、前記光学系から前記記録媒体に照射する光
    ビームをデフォーカス状態にして行なうことを特徴とす
    る請求項1記載の光ヘッド装置、または、請求項2記載
    の半導体レーザ駆動装置。 6、前記第1の保持手段を、記憶要素として、電源が切
    断されても記憶内容を保持し続ける不揮発性メモリを用
    いて構成したことを特徴とする請求項1、3、4もしく
    は5記載の光ヘッド装置、または、請求項2、3、4も
    しくは5記載の半導体レーザ駆動装置。 7、前記第2の保持手段は、前記光検出器の出力を保持
    する動作を、前記光学系からの光ビームが前記記録媒体
    のミラー部に照射されたときに、行なうことを特徴とす
    る請求項1、3、4、5もしくは6記載の光ヘッド装置
    、または、請求項2、3、4、5もしくは6記載の半導
    体レーザ駆動装置。 8、前記演算手段は、前記第1および第2の保持手段の
    出力P_1、P_2と、前記前方光の光出力を設定する
    ための光出力設定信号e_1とが入力されることにより
    、 e_2=e_1・P_1/P_2 で表わされる光出力補正信号e_2を演算する機能を有
    するものであ一る請求項1、3、4、5、6もしくは7
    記載の光ヘッド装置、または、請求項2、3、4、5、
    6もしくは7記載の半導体レーザ駆動装置。 9、前記光検出器に代えて、前記前方光の一部を受光し
    て前記光学系の光ディスク半径方向の位置を検出する光
    位置検出装置を用い、該光位置検出装置により前記前方
    光の光出力を検出することを特徴とする請求項1、3、
    4、6、7もしくは8記載の光ヘッド装置、または、請
    求項2、3、4、5、6、7もしくは8記載の半導体レ
    ーザ駆動装置。 10、前方光および後方光を放射する半導体レーザと、
    前方光を記録媒体に照射する光学系と、前記後方光を検
    出して、その検出値に基づいてレーザ出力を所定値に制
    御する駆動回路とを備える光ヘッド装置において、 前記半導体レーザに、戻り光が実質的には入射していな
    い状態と、入射している状態とについて、各々前方光の
    光出力を検出する手段と、前記検出手段によって検出さ
    れた前記両状態についての検出値を用いて、光出力設定
    値に対する補正値を求める手段とを備え、前記補正値を
    用いてレーザ出力を制御することを特徴とする光ヘッド
    装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7490501B2 (en) 2002-10-01 2009-02-17 Amada Company, Limited Method of processing formed product, and metal cope and metal drag used for the method
US7583572B2 (en) 2003-10-16 2009-09-01 Hitachi, Ltd. Apparatus and method for calibrating laser power in an optical disk apparatus

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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