JPH039094A

JPH039094A - スクロール型圧縮機

Info

Publication number: JPH039094A
Application number: JP1139217A
Authority: JP
Inventors: Kazuto Kikuchi; 菊池　和人
Original assignee: Sanden Corp
Current assignee: Sanden Corp
Priority date: 1989-06-02
Filing date: 1989-06-02
Publication date: 1991-01-16
Also published as: KR0160290B1; US5082432A; AU5618590A; DE69003012D1; DE69003012T2; EP0400951A1; CA2018207C; KR910001253A; CA2018207A1; EP0400951B1; AU621226B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は、主として車輌用空調装置に用いられるスクロ
ール型圧縮機に関する。

［従来の技術］従来、スクロール型圧縮機として、高圧タイプのものと
、低圧タイプのものとが知られている。

第７図は従来の高圧タイプのスクロール型圧縮機の一例
の断面図である。

第７図を参照して、従来の高圧タイプのスクロール型圧
縮機は、第１の板体２の一面に第１のうず巻体３を有す
る固定スクロール部材１、第２の板体５の一面に第２の
うず巻体６を有し上記固定スクロール部材１と組み合っ
て流体ポケット７を構成する可動スクロール部材４、上
記第１及び第２のうず巻体３６の周囲に構成された取込
空間９、上記可動スクロール部月４に偏心して連結され
た主軸］５、該主軸１５を回転可能に支持する軸受部２
６を有し且つ上記第１の板体２と協同して上記第２の板
体５の背面に中間圧室２９を構成する内部ブロック２５
、及び該内部ブロック２５と上記第２の板体５の間に備
えられ上記可動スクロール部材４の見掛は上の自転を阻
止する回転阻止機構３０を有する圧縮装置３１と、該圧
縮装置３コ、を取り囲んで該圧縮装置３１を取り囲む吐
出圧室４１を構成し旧つ該吐出圧室４１に通した吐出パ
イプ４２を有するケーシング４０とを含み、上記圧縮装
置３１は、上記ケーシング４０の外部から流体を吸入し
て上記吐出圧室４１内に圧縮した流体を吐出するように
成っている。

そして、圧縮途中の流体を中間圧室２９に導くために、
第２の板体５に連通孔６０を設け、流体ポケット７と中
間圧室２９とを連通させである。

また、軸受部２６と主軸］５との間に生じた間隙を通し
て、吐出圧室４１内の流体が中間圧室２９に進入しない
ようにするために、この部分を油膜によって面シールし
たり、特別な場合、軸受部２６に軸シール月６１が備え
られ、この軸シール月６１によってこの部分のンールか
行われている。

これにより、第２の板体５の背面に、中間圧（吐出圧よ
りも低く、吸入圧よりも高い圧力）か掛かるように成っ
ている。この結果、可動スクロール部材４が主軸］５の
軸方向に沿って固定スクロール部材１の方に押圧される
ため、流体ポケット７のンール性か高度に保たれるよう
に成っている。

第８図は従来の低圧タイプのスクロール型圧縮機の一例
の断面図である。

第８図を参照して、従来の低圧タイプのスクロール型圧
縮機は、第１の板体２の一面に第１のうず巻体３を有す
る固定スクロール部材１、第２の板体５の一面に第２の
うず巻体６を有し上記固定スクロール部材１と組み合っ
て流体ポケット７を構成する可動スクロール部材４、上
記第１及び第２のうず巻体３，６の周囲に構成された取
込空間９、上記可動スクロール部材４に偏心して連結さ
れた主軸１５、該主軸１５を回転可能に支持する軸受部
２６を有し且つ上記第１の板体２と協同して上記第２の
板体５の背面に中間圧室２９を構成する内部ブロック２
５、及び該内部ブロック２５と上記第２の板体５の間に
備えられ上記可動スクロール部材４の見掛は上の自転を
阻止する回転阻止機構３０を有する圧縮装置３１と、該
圧縮装置３］を取り囲んで該圧縮装置３］を取り囲む吸
入圧室４７を構成し且つ該吸入圧室４７に通じた吸入パ
イプ１２を有するケーシング４０とを含み、上記圧縮装
置３１は、上記吸入圧室４７内の流体を吸入して上記ケ
ーシング４０外に圧縮した流体を吐出するように成って
いる。

低圧タイプの場合も、圧縮途中の流体を中間圧室２９に
導くために、第２の板体５に連通孔６゜を設け、流体ポ
ケット７と中間圧室２９とを連通させである。また、軸
受部２６と主軸１５との間に生じた間隙を通して、中間
圧室２９内の流体が吸入圧室４７に漏れないようにする
ために、この部分を油膜によって面シールしたり、特別
な場合、軸受部２６に輔シール材６１が備えられ、この
輔シール材６１によってこの部分のシールが行われてい
る。これにより、低圧タイプのスクロール型圧縮機の場
合も、第２の板体５の背面に中間圧が掛けられ、可動ス
クロール部材４が主軸］５の軸方向に沿って固定スクロ
ール部材１の方に抑圧され、流体ポケット７のシール性
が高度に保たれるように成っている。

［発明が解決しようとする課題］従来のスクロール型圧縮機の場合、高圧タイプ、低圧タ
イプとも、上述のように、第２の板体に連通孔を穿設し
て、流体ポケットと中間圧室とを連通さ什、圧縮途中の
流体を中間圧室内に導入して中間圧室内の圧力が中間圧
となるように成っている。

このように、流体ポケット内の圧縮途中の流体を中間圧
室に導入させるようにした場合、流体ポケットは、その
容積を小さくしながら連通孔の所を通過するので、中間
圧室に導入される流体の圧力は、徐々に高くなる。そし
て、一つの流体ポケットか連通孔の所を通過し、次の流
体ポケットが連通孔に差し掛かると、中間圧室内の流体
は、この流体ポケット内に逆流し、中間圧室内の圧力は
、−旦下がる。そして、この流体ポケット内の圧力が高
くなると、再度、流体ポケット内の流体が中間圧室内に
導入される。

このため、定常運転状態においても、中間圧室内の中間
圧は、常に変動し、脈動状態となるので、第２の板体に
は、安定した背圧が掛からない。この結果、流体ポケッ
トのシール性が損なわれたり、可動スクロール部材の円
滑な円軌道運動が妨げられる等の不都合が生じた。

更に、上述のように中間圧室の気密性を高めるために、
軸受と主軸との間で油膜による面シールを行ったり、軸
受に軸シール材を備えたりする等の手段が講じられてい
るが、前者の場合は、磨耗等の問題を含めるとシール性
に問題があり、その信頼性は非常に低く、後者の場合は
、高価な軸シル材を用いなければならないので、コスト
の面で問題がある。

それ故に、本発明の課題は、中間圧室内の中間圧が安定
しているスクロール型圧縮機を提供することにある。

［課題を解決するための手段］請求項１記載の発明によれば、第１の板体の一面に第１
のうず巻体を有する固定スクロール部材、第２の板体の
一面に第２のうず巻体を有し上記固定スクロール部材と
組み合って流体ポケットを構成する可動スクロール部材
、上記第１及び第２のうず巻体の周囲に構成された取込
空間、上記可動スクロール部材に偏心して連結された主
軸、該主軸を回転可能に支持する軸受部を有し且つ上記
第１の板体と協同して上記第２の板体の背面に中間圧室
を構成する内部ブロック、及び該内部ブロックと上記第
２の板体の間に備えられ上記可動スクロール部材の見掛
は上の自転を阻止する回転阻止機構を有する圧縮装置と
、該圧縮装置を取り囲んで該圧縮装置を取り囲む吐出圧
室を構成し且つ該吐出圧室に通じた吐出パイプを有する
ケーシングとを含み、上記圧縮装置は、上記ケーシング
の外部から流体を吸入して上記吐出圧室内に圧縮した流
体を吐出するように成っているスクロール型圧縮機にお
いて、上記軸受部と上記主軸の間の拍動面の少なくとも
一方に第１の連通路か形成されており、該第１の連通路
は、上記吐出圧室内の吐出圧力を減圧して上記中間圧室
に導くものであり、上記圧縮装置は、第２の連通路を有
しており、該第２の連通路は、上記中間圧室と上記取込
空間とを連通ずるものであり且つ絞り効果を有するもの
であることを特徴とするスクロール型圧縮機か得られる
。

請求項２記載の発明によれば、第１の板体の一面に第１
のうず巻体を有する固定スクロール部材、第２の板体の
一面に第２のうず巻体を有し上記固定スクロール部材と
組み合って流体ポケットを構成する可動スクロール部材
、上記第１及び第２のうず巻体の周囲に構成された取込
空間、上記可動スクロール部材に偏心して連結された主
軸、該主軸を回転可能に支持する軸受部を有し且つ上記
第１の板体と協同して上記第２の板体の背面に中間圧室
を構成する内部ブロック、及び該内部ブロックと上記第
２の板体の間に備えられ上記可動スクロール部材の見掛
は上の自転を阻止する回転阻止機構を有する圧縮装置と
、該圧縮装置を取り囲んで該圧縮装置を取り囲む吸入圧
室を構成し且つ該吸入圧室に通じた吸入パイプを有する
ケーシングとを含み、上記圧縮装置は、上記吸入圧室内
の流体を吸入して上記ケーシング外に圧縮した流体を吐
出するように成っているスクロール型圧縮機において、
上記圧縮装置は、第１の連通路を有し、該第１の連通路
は、上記圧縮装置から吐出される流体の吐出圧力を減圧
して上記中間圧室に導くものであり、上記軸受部と上記
主軸の間の摺動面の少なくとも一方に第２の連通路が形
成されており、該第２の連通路は、上記中間圧室と上記
吸入圧室とを連通させるものであり且つ絞り効果を有す
るものであることを特徴とするスクロール型圧縮機が得
られる。

［作用］請求項１記載の発明の場合、内部ブロックの軸受部と主
軸の間の摺動面に形成された第１の連通路を通して、吐
出圧室内の流体が、中間圧室内に導入される。この際、
流体の圧力が減じられると共に、この減圧により流体の
圧力の脈動も消される。従って、中間圧室には、安定し
た中間圧が導入される。中間圧室内に導入された流体は
、第２１２の連通路を通って、取込空間に抜ける。この際、第２の
連通路は、絞り効果を有するので、流体は容易に取込空
間へ抜けることができない。この結果、第１の連通路を
通って中間圧室内に流入する流体と、第２の連通路を通
って取込空間に抜ける流体とが、釣り合い、中間圧が一
定に保たれる。

請求項２記載の発明の場合、圧縮装置から吐出される流
体が、第１の連通路を通して、中間圧室内に導入される
。この際、流体の圧力が減じられると共に、この減圧に
より流体の圧力の脈動も消される。従って、中間圧室に
は、安定した中間圧が導入される。中間圧室内に導入さ
れた流体は、内部ブロックの軸受部と主軸の間の摺動面
に形成された第２の連通路を通って、吸入圧室に抜ける
。

この際、第２の連通路は、絞り効果を有するので、流体
は容易に吸入圧室へ抜けることができない。

この結果、第１の連通路を通って中間圧室内に流入する
流体と、第２の連通路を通って吸入圧室に抜ける流体と
が、釣り合い、中間圧が一定に保たれる。

［実施例］第１図は請求項１記載の発明の一実施例による高圧タイ
プのスクロール型圧縮機の断面図である。

第１図を参照して、固定スクロール部材１は、第１の板
体２の一面に第１のうず巻体３を設けて成る。

可動スクロール部材４は、第２の板体５の一面に第２の
うず巻体６を設けて成る。可動スクロール部材４は、固
定スクロール部材１と組み合って、これらの部材１，４
間に流体ポケット７を構成する。

第１の板体２の周縁部には、周壁８が形成されている。

この第１の板体２と、第２の板体５と、周壁８と、第１
及び第２のうず巻体３，６とで、第１及び第２のうず巻
体３，６の周囲を取り囲む取込空間９が構成されている
。また、第１の板体２の中央部には、吐出孔１０が設け
られている。

周壁８には、取込空間９に通じた吸入孔１１が設けられ
ており、この吸入孔１１には、吸入パイプ１２が接続さ
れている。この吸入パイプ１２は、後述のケーシング４
０を貫通している。

主軸１５は、一端にバランスウェイト１６を有している
。バランスウェイト１６には、主軸１５の軸芯から偏心
した位置に孔１７が設けられている。この孔１７には、
ベアリング１８を介して、第２の板体５の他面に設けら
れたピン部１９か挿入されている。これにより、可動ス
クロール部材４は、主軸１５に偏心して連結され、主軸
１５が回転することにより、円軌道運動を行う。

内部ブロック２５は、主軸］５を回転可能に支持する軸
受部２６を有している。また、内部ブロック２５の一面
２７は、第２の板体５に摺接するように成っており、こ
の面２７の周縁部には、周壁２８が形成されている。こ
の周壁２８は、第１の板体２の周壁８に突き合わされて
いる。これにより、内部ブロック２５は、第１の板体２
と協同して、第２の板体５の背面に、中間圧室２９を構
成している。

内部ブロック２５と、第２の板体５のｌｉｌには、回転
阻止機構３０が備えられている。この回転阻止機構３０
により可動スクロール部材４は、見掛け−Ｅの自転を阻
止されている。

上述の固定スクロール部材１と、可動スクロル部材４と
、主軸コ５と、内部ブロック２５と、回転阻止機構３０
とで、圧縮装置３１が構成されている。

ケーシング４０は、圧縮装置３１を取り囲んで、圧縮装
置３１を取り囲む吐出圧室４１を構成するものである。

また、ケーシング４０は、吐出圧室４１に通じた吐出パ
イプ４２を有している。このケーシング４０は、ビーカ
ー状のケーシング本体４３と、このケーシング本体４３
の上端部を閉塞する蓋部４４とから成る。

ケーシング４０内に配置された圧縮装置３１は、吸入パ
イプ１２を通してケーシング４０の外部から流体を吸入
し、圧縮し、そして、圧縮した流体を吐出孔１０から蓋
部４４の内側の吐出圧室４１に吐出するように成ってい
る。蓋部４４の内側の吐出圧室４１に吐出された流体は
、圧縮装置３１に形成された通路３２を通り、ケーシン
グ本体４５］　６３の内側の吐出圧室４１に流入し、そして、吐出パイプ
４２を通り、ケーシング４０の外部へと流出するように
成っている。従って、吐出圧室４１内の圧力は、略吐出
圧と等しくなる。

一方、ケーシング４０内には、電動機４５か備えられて
いる。この電動機４５の回転子４６は、主軸１５に連結
されている。

第２図は第１図の■−■線での断面図である。

第２図をも参照して、上述の軸受部２６の主軸１５に対
する摺動面には、第１の連通路としての溝２６ａが形成
されている。この溝２６ａは、吐出圧室４１内の流体を
中間圧室２９に導入させるものであり、主軸１５の軸方
向に形成されている。

また、この溝２６ａは、細いものであり、ここを通って
中間圧室２９に流入する流体は、その圧力を減じられる
。従って、この溝２６ａを通って中間圧室２９に流入し
た流体の圧力は、中間圧となる。

尚、第１の連通路は、第３図に示す如く主軸１５の軸受
部２６に対する摺動面に形成することもでき、また、軸
受部と主軸の間の摺動面の両方に形成することもできる
。更に、軸受部と主軸との間の間隙を第１の連通路とす
ることもできる。これは、軸受部と主軸の間の摺動面の
全面に第１の連通路が形成されているのもとして考えら
れる。

このように、第１の連通路の形状も特に限定されない。

第１図に戻り、内部ブロック２５には、第２の連通路３
３か設けられている。この第２の連通路３３は、中間圧
室２つと取込空間９とを連通させるものである。この第
２の連通路３３は、細孔てあり、第２の連通路３３を通
って中間圧室２９から取込空間９へ流出する流体の量を
制限する。即ち、第２の連通路３３は、絞り効果を有す
る。これにより、上述の溝２６ａ（第１の連通路）を通
って中間圧室２９に流入する流体と、第２の連通路３３
を通って取込空間９へ流出する流体とが釣り合って、中
間圧力が略一定に保たれるように成っている。

尚、第２の連通路は、圧縮装置に設けられ、中間圧室と
取込空間とを連通させるものであれば良く、圧縮装置の
内部ブロック以外の部分、例えは、第１の板体に設けて
も構わず、その設置場所ｉｌｌ、特に限定されない。

第４図は請求項２記載の発明の一実施例による低圧タイ
プのスクロール型圧縮機の断面図である。

第４図を参照して、固定スクロール部材１は、第１の板
体２の一面に第１のうず巻体３を設けて成る。

可動スクロール部材４は、第２の板体５の一面に第２の
うず巻体６を設けて成る。可動スクロール部材４は、固
定スクロール部材］と組み合って、これらの部材１，４
間に流体ポケット７を構成する。

第１の板体２の周縁部には、周壁８が形成されている。

この第１の板体２と、第２の板体５と、周壁８と、第１
及び第２のうず巻体３，６とで、第１及び第２のうず巻
体３，６の周囲を取り囲む取込空間９が構成されている
。また、第］の板体２の中央部には、吐出孔１０が設け
られている。

この吐出孔］０には、吐出パイプ４２が接続されている
。

周壁８には、取込空間９に通じた吸入孔］］が設けられ
ている。

主軸１５は、一端にバランスウェイト１６を有している
。バランスウェイト１６には、主軸コ５の軸芯から偏心
した位置に孔１７が設けられている。この孔１７には、
ベアリング１８を介して、第２の板体５の他面に設けら
れたピン部１９が挿入されている。これにより、可動ス
クロール部材４は、主軸１５に偏心して連結され、主軸
１５が回転することにより、円軌道運動を行う。

内部ブロック２５は、主軸］５を回転可能に支持する軸
受部２６を有している。また、内部ブロック２５の一面
２７は、第２の板体５に摺接するように成っており、こ
の面２７の周縁部には、周壁２８が形成されている。こ
の周壁２８は、第１の板体２の周壁８に突き合わされて
いる。これにより、内部ブロック２５は、第１の板体２
と協同して、第２の板体５の背面に、中間圧室２９を構
］　９０成している。

内部ブロック２５と、第２の板体５との間には、回転阻
止機構３０か備えられている。この回転阻止機構３０に
より可動スクロール部材４は、見用は上の自転を阻止さ
れている。

上述の固定スクロール部材１と、可動スクロル部材４と
、主軸］５と、内部ブロック２５と、回転阻止機構３０
とで、圧縮装置３１が構成されている。

ケーシング４０は、圧縮装置３１を取り囲んで、圧縮装
置３］を取り囲む吸入圧室４７を構成するものである。

また、ケーシング４０は、吸入圧室４７に通じた吸入パ
イプ］２を有している。このケーシング４０は、ビーカ
ー状のケーシング本体４３と、このケーシング本体４３
の」二端部を閉塞する蓋部４４とから成る。

ケーシング４０内に配置された圧縮装置３１は、これに
形成された通路３２及び吸入孔］１を通して吸入圧室４
７内の流体を吸入する。この際、吸入圧室４７内の圧力
が下がるので、吸入パイプ１２を通して、吸入圧室４７
内に流体が吸い込まれる。吸入孔］コを通って圧縮装置
３］内に吸入された流体は、圧縮されて吐出孔１０から
吐出し、吐出パイプ４２を通って直接ケーシング４０外
へ流出するように成っている。従って、吸入圧室４７内
の圧力は、略吸入圧と等しくなる。

一方、ケーシング４０内には、電動機４５が備えられて
いる。この電動機４５の回転子４６は、主軸１５に連結
されている。

上述の第１の板体２には、第１の連通路３４が設けられ
ている。第１の連通路３４は、吐出孔コＯから吐出され
る流体を中間圧室２９に導入するものである。また、第
１の連通路３４は、細孔であり、ここを通って中間圧室
２９に流入する流体は、その圧力を減じられる。従って
、第１の連通路３４を通って中間圧室２９に流入した流
体の圧力は、中間圧となる。

尚、第１の連通路は、必ずしも第１の板体に設ける必要
はなく、例えば、細いパイプを用いて、圧縮装置から吐
出される流体を直接中間圧室に導入させるようにしても
構わない。

第５図は第４図の■−■線での断面図である。

第５図をも参照して、上述の軸受部２６の主軸］５に対
する摺動面には、第２の連通路としての＃　２６　ｂが
形成されている。この満２６ｂは、中間圧室２９と吸入
圧室４７とを連通さぜるものてあり、主軸］５の軸り向
に形成されている。また、この溝２６ｂは、細いもので
あり、ここを通って中間圧室２９から吸入圧室４７へ流
出する流体の量を制限する。即ち、この溝２６ｂは、絞
り効果を有する。これにより、上述の第１の連通路３４
を通って中間圧至２９に流入する流体と、溝２６ｂ（第
２の連通路）を通って吸入圧室４７へ流出する流体とか
釣り合って、中間圧力か略一定に保たれるように成って
いる。

尚、第２の連通路は、第６図に示す如く、主軸１５の軸
受部２６に対する摺動面に形成することもでき、また、
軸受部と主軸の間の摺動面の両方に形成することもてき
る。史に、軸受部と主軸との間の間隙を第２の連通路と
することもできる。

これは、軸受部と主軸の間の摺動面の全面に第２の連通
路が形成されているのもとして考えられる。

このように、第２の連通路の形状も特に限定されない。

［発明の効果］本発明は、第２の板体に安定した背圧を掛けることがで
きる。このため、流体ポケットのシール性が良く、また
、可動スクロール部利か円滑に円軌道運動を行うことか
できる。

また、本発明は、高価な輔シール材等を設ける必要かな
くなったので、コストを低減することかできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は５ｉｔ求項１記載の発明の一実施例による高圧
タイプのスクロール型圧縮機の断面図、第２図は第１図
の■−■線での断面図、第３図は他の実施例における第
２図と同じ部位での断面図、第４図は請求項２記載の発
明の一実施例による低圧タイプのスクロール型圧縮機の
断面図、第５図は　３４第４図のｖ−ｖ線での断面図、第６図は他の実施例にお
ける第５図と同じ部位での断面図、第７図は従来の高圧
タイプのスクロール型圧縮機の一例の断面図、第８図は
従来の低圧タイプのスクロル型圧縮機の一例の断面図で
ある。

Claims

【特許請求の範囲】１、第１の板体の一面に第１のうず巻体を有する固定ス
クロール部材、第２の板体の一面に第２のうず巻体を有
し上記固定スクロール部材と組み合って流体ポケットを
構成する可動スクロール部材、上記第１及び第２のうず
巻体の周囲に構成された取込空間、上記可動スクロール
部材に偏心して連結された主軸、該主軸を回転可能に支
持する軸受部を有し且つ上記第１の板体と協同して上記
第２の板体の背面に中間圧室を構成する内部ブロック、
及び該内部ブロックと上記第２の板体の間に備えられ上
記可動スクロール部材の見掛け上の自転を阻止する回転
阻止機構を有する圧縮装置と、該圧縮装置を取り囲んで
該圧縮装置を取り囲む吐出圧室を構成し且つ該吐出圧室
に通じた吐出パイプを有するケーシングとを含み、上記
圧縮装置は、上記ケーシングの外部から流体を吸入して
上記吐出圧室内に圧縮した流体を吐出するように成って
いるスクロール型圧縮機において、上記軸受部と上記主
軸の間の摺動面の少なくとも一方に第１の連通路が形成
されており、該第１の連通路は、上記吐出圧室内の吐出
圧力を減圧して上記中間圧室に導くものであり、上記圧
縮装置は、第２の連通路を有しており、該第２の連通路
は、上記中間圧室と上記取込空間とを連通するものであ
り且つ絞り効果を有するものであることを特徴とするス
クロール型圧縮機。２、第１の板体の一面に第１のうず巻体を有する固定ス
クロール部材、第２の板体の一面に第２のうず巻体を有
し上記固定スクロール部材と組み合って流体ポケットを
構成する可動スクロール部材、上記第１及び第２のうず
巻体の周囲に構成された取込空間、上記可動スクロール
部材に偏心して連結された主軸、該主軸を回転可能に支
持する軸受部を有し且つ上記第１の板体と協同して上記
第２の板体の背面に中間圧室を構成する内部ブロック、
及び該内部ブロックと上記第２の板体の間に備えられ上
記可動スクロール部材の見掛け上の自転を阻止する回転
阻止機構を有する圧縮装置と、該圧縮装置を取り囲んで
該圧縮装置を取り囲む吸入圧室を構成し且つ該吸入圧室
に通じた吸入パイプを有するケーシングとを含み、上記
圧縮装置は、上記吸入圧室内の流体を吸入して上記ケー
シング外に圧縮した流体を吐出するように成っているス
クロール型圧縮機において、上記圧縮装置は、第１の連
通路を有し、該第１の連通路は、上記圧縮装置から吐出
される流体の吐出圧力を減圧して上記中間圧室に導くも
のであり、上記軸受部と上記主軸の間の摺動面の少なく
とも一方に第２の連通路が形成されており、該第２の連
通路は、上記中間圧室と上記吸入圧室とを連通させるも
のであり且つ絞り効果を有するものであることを特徴と
するスクロール型圧縮機。