JPH0390680A

JPH0390680A - セルロース系繊維布帛の耐久性撥水撥油ならびに防汚加工法

Info

Publication number: JPH0390680A
Application number: JP22886389A
Authority: JP
Inventors: Toshio Saito; 俊夫斉藤; Junzo Kinugasa; 衣笠　順三
Original assignee: Kanebo Ltd
Current assignee: Kanebo Ltd
Priority date: 1989-09-04
Filing date: 1989-09-04
Publication date: 1991-04-16

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、セルロース系繊維布帛の耐久性撥水１８油な
らびに防汚加工法に関する。

〔従来の技術）　　　′ 布帛に耐久性の撥水撥油性を付与する方法として、フン
素系ｔａ水撓油剤及びアミノプラスト樹脂とその触媒を
繊維に施与して加熱する方法（特開昭５６−１）８９７
０号公報）や布帛の表面にトリアジン系またはメラミン
系化合物を含む処理液を付与し、水分の存在下で反応さ
せ、次いで側鎖にパーフルオロアルキル基を有するフッ
素系ｔａ水撓油剤を含む処理液を付与した後熱処理する
方法（特開昭５５−１６３２６９号公報）が知られてい
る。

しかしこれ等の方法で加工すると布帛の風合が粗硬にな
り、またセルロース系繊維布帛に通用した場合洗濯耐久
性が不十分で洗濯５０回後にＪＩＳ　　Ｌ−１０９２（
スプレー法〉で８０点以上を確保出来ないという欠点が
ある。

本発明は上述の問題点に鑑みてなされたものであって、
従来のフッ素系↑８水１８油剤処理よりも著ｔＬ＜改良
された耐久性を有する新規の方法の提供を目的とする。

また本発明によるｔａ水Ｊｆｌ油性能は汚れがつきにク
ク、洗濯で落ちやすい耐久性のある防汚性能をも付帯し
ている。すなわちｔａ水ｆＪ１油性であるためたとえば
醤油、ソース、お茶、コーヒー等の水溶性汚れの他、汚
れが付着し時間が経つにつれ酸化凝結する血液や、水に
分散した細かい粒子が繊維内に物理的に入りこむインク
、墨汁等の汚れに対して特に防汚効果が著しい。

（問題点を解決するための手段）上述の目的は、セルロース系繊維布帛を連続的に走行さ
せながら、側鎖にパーフルオロアルキル基を有するフッ
素系撥水塙油剤、アミノプラスト樹脂及びその触媒から
なる処理液中に浸漬後、適宜箇所において押え部材で屈
曲せしめて処理液の溜部を経て絞り機構へ到達せしめ処
理液を付与し、次いで乾燥、熱処理することを特徴とす
るセルロース系繊維布帛の耐久性ｔｎ水撥油ならびに防
汚加工法により達成される。

以下本発明の詳細な説明する。

本発明のセルロース系繊維布帛とは、セルロース系繊維
を布帛重量の１／３以上好ましくは１／２以上含有する
織物、編物を言いセルロース繊維素繊維等があるが特に
綿、麻を含有するものに対して有効である。

本発明において、上記セルロース系繊維布帛を、まず、
側鎖にパーフルオロアルキル基を有するフッ素系ｔｎ水
ｔ８油剤、アミノプラスト樹脂及びその触媒からなる処
理液中に浸漬する。

本発明において用いる側鎖にパーフルオロキル基を有す
るフッ素系ｉａ水ｔｏ油剤は公知であり、たとえばバー
フルオルアルキルエステル基を有するものとしてアサヒ
ガードＡＧ−３１０アサヒガードＡＣ−７１０，アサヒ
ガードＡＣ−７３０及びアサヒガードＡＣ−７４０（い
ずれも商標、旭硝子株式会社製）　ジルコセソｌ−３Ｒ
及びジルコセット○Ｗニュー（いずれも商標、七福化学
株式会社製）など、パーフルオルアルキルスルホアミド
基を有するものとしてデイックガードＡ　−Ｈ８、デイ
ックガードＦ５０、デイックガードＦ５５、デイックガ
ードＦ６０、デイックガードＦ７０及びデイックガード
Ｆ８０（いずれも商標、大日本インキ株式会社製）など
が挙げられる。かかるフッ素糸撥水Ｔｎ油剤は固形分と
して布帛重量に対し１．２〜７，２重量％、好ましくは
１．１〜５．０重量％の量を用いるのが、ｔａ水１ｎ油
ならびに防汚性と風合面で好ましい。

本発明においてアミノプラスト樹脂としては、トリメチ
ロールメラミン、ヘキサメチロールメラミンなどのメラ
ミン系樹脂、ジメチロールジヒドロキシ尿素、ジメチロ
ールエチレン尿素、ジメチロールジメトキシエチレン尿
素、ジメチロールブチレン尿素、テトラメチロールアセ
チレンジ尿素、ジメチロールプロビレン尿素、ジメチロール５ヒドロキシプロピレン尿素など
の尿素系樹脂、ジメチロールウロンなどのウロン系樹脂
などを用いることができる。アミノプラスト樹脂は固形
分として布帛重量に対し０．６〜９．６重量％、好まし
くは１．２〜６．４重量％の量を用いるのが、１０水ｔ
ａ油ならびに防汚性と風合面で好ましい。

また、触媒としては潜在酸性触媒即ち加工浴では中性で
加熱（キユアリング）時に酸性となる塩化アンモニウム
、硫酸アンモニウム、リン酸水素２アンモニウムなどの
アンモニウム塩、２−アミノ−２−メチルプロパツール
、ハイドロクロリド等のアミノ塩、塩化マグネシウム、
硝酸亜鉛、塩化亜鉛、はうふつ化亜鉛、はうふつ化マグ
ネシウムのような金属塩が挙げられ、アミノプラスト樹
脂の固形分に対して４〜２０重量％程度、好ましくは１
０〜１６重置％程度使用するのが、効果及び経済性の点
で好ましい。

次に上記のごとく、処理液中に浸透した布帛を、適宜箇
所において押え部材で屈曲せしめて屈曲部に生ずる処理
液の溜部を絞て絞り機構へ送り、繊維に対して６０〜７
０重量％になるように絞り、処理液を付与する。

処理液の付与後に、好ましくは８０〜１３０℃で１０秒
間〜３分間乾燥する６次に更にたとえば１２０〜１８０
℃で１０秒間〜３分間加熱処理することにより耐久性あ
る？ａ水７０油防汚加工が達成される。

（作用）上記のように、セルロース系繊維布帛を処理液中に浸漬
させてこれを含浸せしめた後、絞り機構に到るまでの間
に、適宜箇所で押え部材により一方向へ押し出して屈曲
せしめるようにすると、屈曲部毎に自然の搾汁効果が得
られ、搾汁された処理液は屈曲部の近辺特に押え部材下
部でその抵抗をうける部分に溜り、大型槽通過と同じあ
るいはそれ以上の作用をし、フッ素ｔ０水ｔｎ油剤が布
帛に充分に浸透するようになる。

（実施例）まず、この発明の方法を実施する装置の一実施例を第１
図に基づいて説明する。

この装置は、樹脂等の処理液（４）を投入された浸漬槽
（３）と、左右一対のローラ（１）　、（２）で形成さ
れた絞り機構（１２）とその基本構成としている。

この左右一対のローラ（１）　、　（２）　　はマング
ル絞りを採用し、金属ローラ（１）とゴムローラ（２〉
　　とを対設させて適宜のニップ圧を設けている。また
、前記浸漬＋！（３）　はその上端が絞りｍ　１ｌｌ（
１２）の下方を覆うように延設され、処理液受けの作用
を備えている。浸漬槽（３）を挟んで絞り機構（１２）
の反対側には供給ロール（６）が設けられ、また浸漬槽
（３）内部には案内ロール（７）とが配設されている。

そして案内ロール（７）と絞り機１Ｊｌ（１２）との間
の適宜箇所（本実施例では４箇所）には押え部材である
ガイドロール（８）　、　（９）　、（１０）、（１）
）が設けられている。

上記ロール（６）　、（７）　、（８）　、（９）　、
（１０）、（１））及び絞り機構（１２）の左右一対の
ローラ（１）（２）はすべて互いにロール長手方向に沿
って略々平行となるように延設されている。

次に、上記の装置を用いて実施する本発明方法の実施例
を説明する。

先ず、布帛状物（５）を供給ロール（６〉　から浸漬槽
（３）内へ導入し、案内ロール（７）を通過させながら
処理液（４）中に浸漬し、これを含浸せしめる。

この布帛状物（５）を浸漬槽（３）から順次取り出し、
押え部材として作用するガイドロール（８）　、（９）
（１０）、（１））を経由せしめることにより前後上下
のいずれか一方に押し出した形で屈曲させながらその走
行経路を形成する。この時、ガイドロール（８）　、（
９）　、（１０）、（１））によって押え抵抗を与えら
れた部分の下部Ａには布帛状物（５）に含浸された処理
液が自然に滞留した状態となる。このように、適宜箇所
で屈曲作用を受けた布帛状物（５）は、その繊維内部に
充分に処理液が浸透・拡散された状態で絞り機構（１２
）のローラ（１）　、（２）間に送り込まれて余分な処
理液の除去作用を受けるのである。

尚、押え部材としてのガイドロール（８）　、（９）（
ｌＯ）、（１））はステンレス等の金属性ロール、ある
いはゴムエキスパンダー等、布帛状物（５）の特性によ
って適宜選択されうる。また、これらの取付状態は特に
限定されないが、布帛状物（５）の円滑な走行を重視す
れば、回転可能に取り付けることが好ましい。

更に、屈曲部については、その屈曲角度を適宜選択し、
装置が大型化しないようにすることが好ましい。

次に、この装置を用いて実施する本発明方法を具体的に
説明する。

実施例１布帛状物（５）として、綿１００％ブロード布（経５０
番手、緯５０番手、経密度１４４本／インチ、緯密度８
０本／インチ、目付１０２ｇ／ｍｔ　）を用い、通常の
毛焼、精練、晒、シルケットによる準備処理を施した。

水にアサヒガードＡＣ−３１０（旭硝子−社製側鎖にパ
ーフルオロアルキル基を有するフッ素系ｔａ　水ｔａ　
油剤、固形分２７　重ｉｔ％）　　１００　ｇ、スミテ
ックスレジンＭ−３（住友化学工業０菊社製アくノブラ
スト樹脂、固形分８０重量％）３０ｇ、スミテックスア
クセレータＡＣＸ　（住友化学工業（１）社製有機アミ
ン塩系触媒、固形分３５重量％）１０ｇ加え、１）に調
整した樹脂液を用い、この樹脂液を上記の布にホットテ
ンター型樹脂加工機を用いて第１図のパッド装置により
絞り率８０％で付与し、１２０℃にて３分間乾燥を行な
い、引き続き１５０℃にて３分間乾熱にて熱処理を行な
った。

比較例１実施例１と同様の準備処理後の生地を用い、水にアサヒ
ガードＡＣ３１０１００ｇを加え、１）に調整した樹脂
液を用い、この樹脂液を上記の布にホントテンター型樹
脂加工機を用いて第１図のパッド装置により絞り率８０
％で付与し、１２０℃にて３分間乾燥を行ない、引き続
き１５０℃にて３分間乾熱にし熱処理を行なった。

比較例２実施例１と同様の準備処理後の生地を用い、実施例１と
同様の樹脂液を上記の布にホントテンター型樹脂加工機
を用いて第１図のパッド装置よりガイドロール（８）　
、（９）　、（１０）、（１））を除いたバンド装置に
より絞り率８０％で付与し、１２０℃にて３分間乾燥を
行ない、引き続き１５０℃にて３分間乾熱にて熱処理を
行なった。

比較例３実施例１と同様のｆｓ備処理後の生地を用い、実施例２
と同様の樹脂液を上記の布にホットテンター型樹脂加工
機を用いて第１図のバンド装置よりガイドロール（８）
　、（９）　、（１０）、、（１））を除いたパッド装
置により絞り率８０％で付与し、１２０℃にて３分間乾
燥を行ない、引き続き１５０℃にて３分間乾熱にて熱処
理を行なった。

得られた実施例および比較例のブロード布の（８水、虐
油及び防汚性、ならびにそれらの耐久性をポリエチレン
シートの上に試験片１枚を表面を上にして平らに置き、
メスピペットに各々醤油、ソース、お茶、コーヒー、血
液（大）、インク、墨汁の汚れ液を取り、試験片のほぼ
中央に０．１ｍ１滴下する。

試験片の上にポリエチレンシートを被せ、この上に荷重
（約７ｇ／ｃｒｎ”）を載せ、６０秒間放置する。荷重
を除き、上に被せたポリエチレンシートを除去し、ティ
ッシュペーパーで汚れ液を可能な限り拭き取る。

次に試験片の一端をつまみ、室内に１時間放置シタノチ
、ＪＩＳ　　Ｌ−０２１７−１０３法の洗濯を行う、乾
燥後、試験片に残存している汚れを目視により判定する
（Ｏ：薄く残存、Δ：９通。

×：濃く残存）、３枚の試験片について試験し、３枚の
平均値で評価する。

第１表から明らかな様に、本発明の方法で加工したもの
は、ＩＱ水性及び撥油性の耐久性も顕著に向上し、かつ
耐久性ある優秀な防汚性を示した。

（発明の効果）以上詳述したように、本発明の加工方法によって、耐久
性あるｔ８水１８油性能ならびに防汚性能が複雑な処方
を用いることなく、また大型の加工装置を用いることな
く得られ、極めて有用なものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を実施するのに好適なバンド装置の実施
例を示す断面図である。符号の説明（１）・・・マングル、（２）・・・マングル、（３）
・・・浸漬槽、　　　　　（４）・・・処理液、（５）
・・・布帛状物、　　　　（６）・・・供給ロール、（
７）・・・案内ロール、（８）、（９）、（１０）、（１））　　・・・ガイド
ロール、（１２）・・・絞り機構、　　　　（Ａ）・・
・溜部。第図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）セルロース系繊維布帛を連続的に走行させながら
、側鎖にパーフルオロアルキル基を有するフッ素系撥水
撥油剤、アミノプラスト樹脂及びその触媒からなる処理
液中に浸漬後、適宜箇所において押え部材で屈曲せしめ
て処理液の溜部を経て絞り機構へ到達せしめ処理液を付
与し、次いで乾燥、熱処理することを特徴とするセルロ
ース系繊維布帛の耐久性撥水撥油ならびに防汚加工法。