JPH038883A - 抄紙機用サクションロールのクリーニング方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、抄紙機用サクションロールのサクションホー
ルをクリーニングする方法に関するものである。

（従来の技術及び解決しようとする課題）抄紙機用サク
ションロールは、多湿紙の水分ヲ吸引するためのサクシ
ョンホールがその全領域にわたる軸方向及び周方向に並
列して多数設けられている。

サクションホールは直径数ｍｍで、数ｍｍのピッチにて
分布し、その数は数十万前後にも及ぶ。

上記サクションロールによる多湿紙の脱水は、サクショ
ンロールの表面にフェルトを当てがい、これに多湿紙を
載せ、サクションロールの回転下に、多湿紙を押圧ロー
ルでプレスしながら、その離水をサクションホールを通
じてロール内に吸引することにより行なわれる。

上記サクションロールを長期間使用することにより、サ
クションホールにパルプかすか堆積して抄紙効率が低下
し、又、パルプがすの堆積部で白水が濃化することによ
り、サクションホール部分からの腐食が進行しやすい。

そのため、定期的にロール外表面より、ドリル等にてサ
クションホールのクリーニングを行なっている。

前記の如く、サクションホールは直径が３〜５ｍｍの小
孔であって、１木のロールに５万〜５０万個も開設され
ているため、孔の１個毎に人手によってクリーニングを
行なうことは、極めて煩わしく非能率的である。

又、第３図に示す如く、高合金製ロールシェル（２）の
外表面に円筒状ゴムカバー（３）を装着して、クツショ
ン性を付与したサクションロール（１）も使用されてい
る。該サクションロールはゴムカバー（３）及びロール
シェル（２）に夫々一連に貫通する小孔（２１）が開設
され、該小孔（２１）（３１）によってサクションホー
ル（５）が形成される。

上記サクションロール（１）は、ロールシェル（２）に
小孔（２１）を穿設した後、ゴムカバー（３）を被せて
、該ゴムカバー（３）にロールシェル（２）の小孔（２
１）との対応位置に小孔（３１）を開設して製作される
。

ドリルにてゴムカバー（３）に小孔（３１）を穿設する
際、ロールシェル（２）の小孔（２１）への傷付きを防
止するために、該小孔（２１）の直径よりも小径のドリ
ルで、ゴムカバー（３）の小孔（３１）を開設している
。

従って、ゴムカバー（３）の小孔（２１）はロールシェ
ル（２）の小孔（２１）よりも小さいため、サクション
ロール（１）のクリーニング時に、ゴムカバー（３）の
小孔（３１）からロール内にドリルを挿入しても、ドリ
ルに対して死角となる部分が生じて、ロールシェル（２
）の小孔（２１）の内面を完全にはクリーニング出来な
い問題がある。

本発明は、高圧水によってサクションホールを洗浄する
ことにより、ドリルによるクリーニングよりも、遥かに
能率的に且つ確実にクリーニングできる方法を明らかに
するものである。

（課題を解決する手段） 本発明のサクションロールのクリーニング方法は、サク
ションロール（１）内からサクションホール（５）を通
じてロール外方へ向けて高圧水を噴射し、サクションホ
ール（５）に付着したパルプかすを高圧水と一緒に吹き
飛ばすことを特徴とする。

（作用及び効果） サクションホール（５）を通じてロール内から外部に高
圧水を噴射して、サクションホール（５）に付着したパ
ルプかすを高圧水と一緒に吹き飛ばすことが出来、従来
のドリルによるクリーニングに比べて遥かに能率的にサ
クションホールのクリーニングを行なうことができる。

又、ゴムカバー（３）を装着したサクションロール（１
）に於て、ロールシェル（２）の小孔（２１）よりも、
ゴムカバー（３）の小孔（３１）が小さい場合でも、高
圧水はロールシェル（２）の小孔（２１）からゴムカバ
ー（３）の小孔（２１）を通って外部に噴射されるため
、ロールシェル（２）の小孔縁とゴムカバー（３）の小
孔縁とがなす段部の隅々まで高圧水が行き渡って、パル
プかすを洗い流すことができる。

（実施例） 第１図は、本発明の実鬼状態を示している。

実施例の抄紙機用サクションロール（１）は、高合金製
ロールシェル（２）の外表面に円筒状ゴムカバー（３）
が嵌挿され、両端には端板（図示せず）が取外し可能に
装着される。

該ゴムカバー（３）には、多湿紙の水分を吸引するため
の小孔（３１）がその全領域に亘る軸方向及び周方向に
並列して多数設けられている。

ロールシェル（２）にも上記ゴムカバー（３１）に対応
してそれと同数の小孔（２１）が穿設されている。

上記小孔（２１）（３１）は直径３〜５ｍｍで、数ｍｍ
のピッチにて分布し、その数は数十万前後にも及ぶ。

ロールシェル（２）の小孔（２１）は、ゴムカバー（３
）の小孔（３１）の孔径よりも小さい。

サクションロール（１）のクリーニングに使用する高圧
水噴射装置（６）は、円筒状の中空筐体（６１）の周面
に、前後に夫々３本の脚板（６２）が等間隔に突設され
、各脚板（６２）の先端にサクションロール（１）の内
面を転動する車輪（６３）が枢支されている。

筐体（６１）の前面を回転可能に貫通して、筒軸が（６
４）が突設され、該筒軸の先端に筒軸と直交して複数本
の高圧水噴射ノズル（６５）が等間隔に突設されている
。

筒袖（６４）は筐体（６１）内に配備した回転駆動装置
（６７）に連繋され、該筒軸の基端には回転継手（６８
）を介して、高圧水供給ホース（６９）が接続されてい
る。

然して、サクションロール（１）のクリーニング作業は
次の手順にて行なう。

サクションロール両端の端板（図示せず）を取り外し、
高圧水噴射装置（６）をサクションロール（１）内に入
れる。

筒軸（６４）を回転させながら、ノズルの先端から３０
０　ｋｇｆ／ｃｍ”程度の高圧水を噴射する。

筒軸（６４）の回転によってノズル（６５）も回転し、
高圧水は、サクションロール（１）の内面に衝突する。

高圧水の噴射点がサクションホール（５）に一致する毎
に、サクションホールを通じて高圧水が外部に噴射し、
サクションホールに堆積したパルプかすを高圧水と一緒
に吹き飛ばすことができる。

実施例の様に、ロールシェル（２）の孔径よりも、ゴム
カバー（３）の孔径が小さい場合でも、高圧水はロール
シェル（２）の小孔（２１）からゴムカバー（３）の小
孔（２１）を通って、外部に噴射されるため、ロールシ
ェル（２）の小孔縁とゴムカバー（３）の小孔縁とがな
す段部の隅々まで、高圧水が行き渡って、パルプかすを
洗い流すことができる。

高圧水噴射装置（１）を前進させることにより、極めて
能率的にサクションホールのクリーニングを行なうこと
ができる。

高圧水噴射装置（１）をサクションロール（１）の他端
まで移動させれば、−旦装置をサクションロール（１）
から出して１８０°方向転換させて、再びサクションロ
ール（１）に入れて、上記クリーニング作業を行なうこ
とにより、サクションロール（１）の全長に亘ってサク
ションホール（５）を斑なくクリーニングできる。

本発明は上記実施例の構成に限定されることはなく、特
許請求の範囲に記載の範囲で種々の変形が可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、クリーニング中のサクションロールの断面図
、第２図は第１図■−■線に沿う断面図で、第３図はサ
クションロールの壁面の断面図である。 （１）・・・サクションロール　（２）・・・ロールシ
ェル（３）・・・ゴムカバー　　（５）・・・サクショ
ンホール（６）・・・高圧水噴射装置

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）周面に多数の貫通サクションホール（５）が開設
   され、周面に押圧される多湿紙からサクションホール（
   ５）を通じて吸引脱水を行なう中空サクションロール（
   １）のサクションホール（５）をクリーニングする方法
   であって、サクションロール（１）内からサクションホ
   ール（５）を通じてロール外に高圧水を噴射し、サクシ
   ョンホール（５）に付着したパルプかすを高圧水と一緒
   に吹き飛ばすことを特徴とするサクションロールクリー
   ニング方法。