JPH038872A - 導電性繊維の製造方法 - Google Patents

導電性繊維の製造方法

Info

Publication number
JPH038872A
JPH038872A JP14165389A JP14165389A JPH038872A JP H038872 A JPH038872 A JP H038872A JP 14165389 A JP14165389 A JP 14165389A JP 14165389 A JP14165389 A JP 14165389A JP H038872 A JPH038872 A JP H038872A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pyrrole
fiber
polymer
conductive
fibers
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14165389A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadayoshi Koizumi
忠由 古泉
Hikari Sakamoto
光 坂本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kuraray Co Ltd filed Critical Kuraray Co Ltd
Priority to JP14165389A priority Critical patent/JPH038872A/ja
Publication of JPH038872A publication Critical patent/JPH038872A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は極めて浸れた導電性を示す合成繊維及び、該繊
維を含有する織編物、不織布、例えば制電服、導電服等
に関するものである。
(従来の技術) 従来、導電性を有する繊維としては金属繊維、合成繊維
の表面に金属をメツキした繊維、金属や金属化合物ある
いはカーボンブラックなどの導電性物質をポリマー内に
練り込んだSaW、更にカーボンブラックや金属等の導
電粒子を分散させた重合体と非導電性の重合体を用いた
複合w1推等がある。
又、特開昭81−282479号公報には、レギュラー
ポリエステル繊維にピロールを含浸後、沃素と溶解助剤
の沃化カリ溶液で処理して得られた、電気抵抗値が10
3Ω/am程度の導電性ポリエステル繊維が開示されて
いる。更に、特開昭82−299575号公報には、合
成繊維に酸化剤と電子を授受する制御物質を含浸させ、
次いでピロールの蒸気を20°C以下の雰囲気のもとで
付与させて繊維表面部にピロールの重合体を形成させる
ことによって、体積固有抵抗値が5×10−Ω・am以
下の導電性繊維製品が得られると記載されている。
(発明が解決しようとする課題7) これらの導電性5auaはいずれも幾多の欠点を有し、
満足出来るものではなかった。例えば、金属繊維では屈
曲回復性がないため使用時又は加工時の屈曲により導電
性が低下すること、他の繊維との混合が難しいこと、金
属特育の色調があること等の欠点がある。
合成繊維の表面に金属をメツキした繊維では、多くの工
程と高度の技術を必要とし、製造コストが高く、更に使
用時や加工時の摩擦や屈曲により剥離住易いという欠点
がある。
次に金属や金属化合物あるいはカーボンブラック等の導
電物質をポリマー内へ練り込んだmgllでは、金属添
加のため製糸性に問題があり、且つ繊維の強度が低下す
るという欠点がある。更にカーボンブラックや金属粉な
どの導電粒子を分散させた重合体と非導電性の重合体と
からなるサイドバイサイド型痕合繊維、あるいは導電粒
子を分散させた重合体が繊維表面に一部露出するように
頃合紡糸した繊維では、上記のような製糸性不良、低繊
維強度等の間層は改善されるが、使用中に導電成分と非
導電成分の剥離により導電成分が脱落する等の欠点があ
る。そこで導電粒子を分散した重合体上りなる導電性成
分を芯成分とし、非導電性の重合体を鞘成分とする芯鞘
型複合繊維が提案されているが、これは絶縁層で被覆さ
れているために繊維全体の導電性はあまり良くない。
更に、繊維の表面にピロール重合体を形成させた上記特
開昭81−282479号公報に記載の導電性繊維は、
使用条件によっては、導電性能として決して満足のゆく
ものではなく、又、特開昭62299575号公報に開
示された導電性繊維はその導電性能は優れているものの
、製造段階てピロールの蒸気の雰囲気下に24時間以上
処理しなければ、良好な性能は得られず、効率が悪いの
で実用性の低いものであった。
(課題を解決するたの手段) 本発明の目的は、極めて高い導電性能を有し、加工性お
よび糸品質ら良好な、導電性繊維を効率のよい方法で提
供することであり、本発明者らは、上記目的を達成する
ために鋭意、検討した結果、繊維として特定の結晶性を
有するものを進び、該繊維に対してピロール重合体を形
成することによって、制電服等に適用した場合に優れた
除電性能を有する導電性繊維が得られることを見い出し
本発明に達した。
即ち、本発明は、高分子重合体からなる繊維にピロール
を付与し、該ピロールを重合させることによって導電性
繊維を製造するにあたり、高分子重合体として比重法に
よる結晶化度が20%以下の重合体を使用することを特
徴とする導電性繊維の製造方法である。
本発明において、ピロ、−ル処理を受ける高分子重合体
は繊維形成能を有し、例えば、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、
ナイロン等のポリアミド、ポリプロピレン等のポリオレ
フィン、アクリル系重合体、ポリビニルアルコール系重
合体、ポリ塩化ビニル系重合体等種々の高分子重合体を
使用することができるが、紡糸後ピロール処理を受ける
時点において結晶化度が20%以下になっていることが
必要である。
また、上記高分子重合体よりなる繊維は単一重合体で構
成されていてもよいし、二種以上の重合体が複合や混合
された繊維であってもよい。更に、繊維断面についても
丸型以外の種々の異型断面への適用が可能である。
結晶化度20%以上の繊維の製造方法については、使用
する高分子重合体の種類により紡糸条件等が変化するの
で一律に特定できないが、当業者が、上記の如き高分子
重合体に関する従来の紡糸技術の範囲内でその条件を適
宜選択することによって所望の結晶化度を得ることがで
きるものである。
これらの非品性繊維を用いることにより、ピロール溶液
及び酸化剤溶液の被処理物質への浸透、吸着が繊維の表
面部のみでなく内部まで良好となり繊維全体の導電性を
高めることが出来る。
このピロール処理及び酸化剤による導電加工は繊維、紡
績糸、織編物のいずれの段階でも可能である。しかしな
がら、工程途中では被処理物質の表層部に形成されるピ
ロール重合物の剥離、脱落等の可能性を考慮すると織編
物等の製品段階で加工するのが良い。処理方法としては
、例えば被処理物質となる繊維を先ずピロール溶液に浸
漬するなどしてピロールの付与を行う。ピロールを付与
する方法については特に限定されず、常温浸漬、加A浸
漬、パッド及びスプレー後の蒸熱法などいずれの方法で
も良い。
ただしピロールは空気中の酸素によってわずかつづ酸化
するため密閉容器内での付与が好ましい。
処理濃度、温度、時間は被処理物質のポリマー組成、繊
度等により適宜選択すればよいが、一般にピロール溶液
の濃度は7重量%以上が好ましく、特に10重量%以上
が好ましい。処理温度は0〜60℃特に20〜40℃が
好ましく、処理時間は8分以上が好ましく、特に10分
以上が好ましい。
次にピロールの重合は、ピロールを含浸させた繊維を酸
化剤を含んだ溶液中に浸漬して行うことによってできる
。酸化剤としては、沃素等のノ10ゲン物質及び金属の
ハロゲン化物、例えば、沃化第一銅、塩化第二銅、塩化
第二鉄などが用いられる。酸化剤の使用量は繊維の重合
体組成の種類、及びピロールの付与量等により選択すれ
ばよいが、一般に、酸化剤を含んだ溶液のflk度は、
1重量%以上が好ましく、特に1.5重量%以上がよい
。浸漬時間は8分以上が好ましく、特に10分以上が好
ましい。また処理温度は0〜60℃、特に20〜40℃
が好ましい。
この場合酸化剤をあまり過剰に使用すると酸化剤により
被処理物(繊維)か彼覆されるため導電性能が低下する
ので、酸化剤の溶液濃度は60重量%以下である事が好
ましい。逆に、あまり少なすぎると酸化重合反応及び沃
素の置換が不十分であり、ピロールの付与量に相当する
導電性能か得られにくい。従って、各繊維のピロールの
付与量に応じて所望の導電性能を示す様に酸化剤濃度を
定める必要がある。
以下、具体的にポリエステル系繊維について説明すると
、先づ通常のポリエチレンテレフタレートを用いる場合
、繊維としMo%以下の結晶化度にするには、例えば、
紡糸速度1..500m/分以下で得られた繊維を半延
伸したり、セミPOY(紡糸速度: 1,500〜2.
20h/分)、MOY(紡糸速度二2.200〜3.0
00m/分) 、POY (紡糸速度: 3.000〜
3,800m/分)の製造条件をとることによって容易
に製造することができる。
又、例えば、ポリエチレンテレフタレートと非品性のコ
ポリエステルを用い、常法に従い芯鞘型あるいはサイド
バイサイド型にした複合繊維を使用することができる。
ここで、非品性性のコポリエステルとしては、イソフタ
ル酸、5−ナトリウムスルホイップタル酸、4−ナトリ
ウムスルホ−26−ナフタレンジカルボン酸等の芳香族
ジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸等の脂肪族ジカ
ルボン酸、ブタンジオール、ヘキサンジオール、ポリエ
チレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリ・
ブチレングリコール、ペンタエリスリトール等の多価ア
ルコール、ヒドロキシ安息香酸等のオキシカルボン酸等
を共重合したポリエチレンテレフタレート等を用いるこ
とができる。
このような、結晶化度が20%以下に調整されたポリエ
ステル繊維に対し、次に、ピロールの付与が行なわれる
が、この付与は例えば、ピロール溶液に繊維又は繊維製
品を浸漬することによって行うことができる。ピロール
溶液はピロールをエタノール等のアルコールに溶かした
ものを使用することができ、ピロールの濃度は7〜50
重量%が好ましく、より好ましくは10〜30重量%で
ある。また、浸漬時間は10分以上とることが望ましく
、溶液の温度は0〜60℃が好ましく、特に20〜40
℃がよい。
本発明においては、ピロール濃度が低すぎると重合時に
ピロール重合物の形成量が少なくなり導電性能が発揮さ
れない。一方、ピロール濃度か高すぎると重合後に繊維
表面に過剰に形成されたピロール重合物が後工程や使用
時において脱落しやすくなり好ましくない。
次に、ピロール付与されたポリエステル繊維を前記の酸
化剤溶液に浸漬しピロールの重合反応とピロールの沃素
置換を同時行わせることにより、5X to−’Ω・a
m以下の初期体積固有抵抗値を有する優れた導電性能が
付与される。この場合、酸化剤溶液濃度は1.5重量%
以上が好ましく、浸漬時間は10分以上が好ましい。ま
た、処理温度は20〜40℃とするのが好ましい。
以上のように本発明の製造方法によって得られる導電性
繊維は、従来のピロール処理を受けた同様の繊維と比較
して極めて優れた導電性能を有するものであり、制電服
等として優れた品質を長期間に亘り発揮するものである
(実施例) 以下、実施例を挙げ本発明を具体的に説明するが、本発
明は何らこれらに限定されるものではない。
尚、実施例中、体積固有抵抗値は下式に基いて求められ
た値である。
ρ:体積固有抵抗値(Ω・am) R:電気抵抗値(Ω) D;繊度(デニール) Q :測定される繊維長(am) d:繊維の密度(gr/am’) ここで、電気抵抗値は、電流計(SANWA製)を用い
て測定電圧1.5■、測定温度20”C1測定繊椎長1
0c+nとして計測した。
実施例1 通常のポリエチレンテレフタレート([η]=0.6)
を紡糸速度3.500m/分で紡糸し、比重法による結
晶化度が15%のポリエステル繊維(150デニール/
48フイラメント)を得た。該繊維を1=3の浴比のピ
ロール液(20重量%)に20℃で30分間浸漬した後
、沃素溶液(3重量%)に20℃で30分間浸漬し酸化
重合を行った。重合後、水洗、アルコール洗浄を行い乾
燥した。得られた繊維の体積固有抵抗値は初期のもので
4.OX 10−’Ω・am、 10回の決心後におい
てもa、ox 10−’Ω・amであり、洗濯耐久性に
も極めて優れたものであった。
実施例2 酸化剤として塩化第2鉄を用い、ピロール溶液の濃度、
浸漬処理時間及び酸化剤溶液の濃度、浸漬処理時間を第
1表に示すとおりにする外は実施例1と同様にして導電
性繊維を製造した。得られた繊維の初期体積固有抵抗値
は1.7X 10”1Ω・amであり、洗濯後において
も9.8X to−’Ω・cmと浸れた導電性を保持し
ていた。
実施例3.4 ポリエチレンテレフタレートを芯成分とし、5−ナトリ
ウムスルホイソフタル酸を20モル%共重合したポリエ
チレンテレフタレート共重合体を鞘成分とした複合繊維
を常法に従って溶液紡糸して得られたステープルから構
成される乾式不織布を使用し、ピロール溶液の濃度及び
浸漬処理時間、酸化剤の種類、濃度、浸漬処理時間を第
1表に示すとおりにして実施例1と同様にして導電性w
&維を得た。実施例3で得られた繊維の導電性能は3、
IX to−’Ω・amの初期体積固有抵抗値を有し極
めて良好なものであった。
比較例1.2 通常のポリエチレンテレフタレート繊維(結晶化度50
%)を用いて実施例1と同様の処理を行ったが、第1表
に示すとおり初期体積固有抵抗値が10′Ω・amオー
ダーと不十分であり、洗濯後の該抵抗値は106Ω・c
lIlオーダーとなり、耐久性の低いものしか得られな
かった。
(発明の効果) 本発明の製造方法によれば、極めて高い導電性を有する
繊維や繊維製品を高効率で安易に受ることが可能であり
、制電服をはじめ、高いレベルでの導電性が要求される
製品に対して様々な応用が可能である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)高分子重合体からなる繊維にピロールを付与し、
    該ピロールを重合させることによつて導電性繊維を製造
    するにあたり、高分子重合体として比重法による結晶化
    度が20%以下の重合体を使用することを特徴とする導
    電性繊維の製造方法。
JP14165389A 1989-06-02 1989-06-02 導電性繊維の製造方法 Pending JPH038872A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14165389A JPH038872A (ja) 1989-06-02 1989-06-02 導電性繊維の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14165389A JPH038872A (ja) 1989-06-02 1989-06-02 導電性繊維の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH038872A true JPH038872A (ja) 1991-01-16

Family

ID=15297051

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14165389A Pending JPH038872A (ja) 1989-06-02 1989-06-02 導電性繊維の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH038872A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06136667A (ja) * 1992-10-26 1994-05-17 Achilles Corp 導電性衣料品及びその製造方法
US5906758A (en) * 1997-09-30 1999-05-25 The Esab Group, Inc. Plasma arc torch
JP2005264395A (ja) * 2004-03-19 2005-09-29 Gunze Ltd 導電性繊維及びその製造方法
JP2006233349A (ja) * 2005-02-23 2006-09-07 Nicca Chemical Co Ltd 導電性繊維基材の製造方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06136667A (ja) * 1992-10-26 1994-05-17 Achilles Corp 導電性衣料品及びその製造方法
US5906758A (en) * 1997-09-30 1999-05-25 The Esab Group, Inc. Plasma arc torch
JP2005264395A (ja) * 2004-03-19 2005-09-29 Gunze Ltd 導電性繊維及びその製造方法
JP2006233349A (ja) * 2005-02-23 2006-09-07 Nicca Chemical Co Ltd 導電性繊維基材の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3679541A (en) Sheath/core bicomponent filaments and process of preparing same
EP0302590B1 (en) Method for making electrically conductive materials
US4975317A (en) Electrically conductive textile materials and method for making same
CN1261929A (zh) 降静电纤维及其制备方法
JPH038872A (ja) 導電性繊維の製造方法
JPH0384066A (ja) 抗菌作用を有する樹脂組成物およびその製造方法
JPH03500878A (ja) 弗素化炭素質物品
JP3354556B2 (ja) 易染色性二軸延伸ポリエステルフィルム
JPS6330432B2 (ja)
JPH01306608A (ja) 導電性繊維の製法
JPS62299575A (ja) 導電性繊維製品及びその製造法
JPS6354806B2 (ja)
JPH06136620A (ja) 芯鞘型中空複合繊維の製造方法
JP3865143B2 (ja) 研磨材
JPS61201008A (ja) 導電性モノフイラメントの製造方法
JPS5825086B2 (ja) 導電性高分子成形物の製造方法
JPH0340813A (ja) 耐熱性良好な複合繊維
RU2001164C1 (ru) Электропровод ща нить
JPS5860015A (ja) 導電性複合繊維の製造法
JPH01272824A (ja) 導電性繊維およびその製造方法
JPS58171419A (ja) 金属表面を有するポリエステル成型物の製造法
JPH06128878A (ja) ポリエステル系繊維の改質方法
JPS59217759A (ja) カルコゲナイド系導電性高分子重合体
JPS639043B2 (ja)
JPH0261175A (ja) 導電性重合体成形物の製造方法