JPH0386548A - 印刷用ドクター - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】

本発明は印刷用ドクター（以下ドクターと記す）に関す
るものである。

【従来の技術】

凹版印刷、又は凹版オフセット印刷に於いては、刷版全
体にインキを押し広げ、刷版表面に刻設された画線溝に
インキを供給するスキージング工程と、表面の不要なイ
ンキをかき取るドクタリング工程とが連続して行われて
いる。スキージング工程とドクタリング工程に於けるイ
ンキの歩留まりを向上させるためには、スキージングを
画線溝が刻設されたエリアより僅かに広幅に行い、スキ
ージング幅より僅かに広幅のドクターブレードを用いて
ドクタリングすることが望ましい。インキを押し広げる
ためのスキージは、刷版表面より僅かに浮かして操作す
るため、耐摩耗性を全く考慮する必要がないので成型性
に優れた適宜の樹脂を用いて両サイドがドクタリング方
向に湾曲した形状に形成されている。このため、インキ
を刷版表面に押し広げる際にスキージの両サイドからイ
ンキが食み出すことがなく、従ってインキは刷版全体に
大略均一に押し広げられる。一方、上記スキージングに
よって刷版全体に押し広げられたインキを画線溝に浸入
したインキを除いてかき取るためのドクターブレードは
、ドクタリングが刷版表面を擦りながら行われるため、
耐摩耗性に優れた素材で形成されなければならず、しか
も画線溝に進入したインキがドクタリング時にドクター
ブレードとの表面張力によって引き出されることがない
様にするためには、刃先部を極めて薄く形成しなければ
ならない。従って、ドクターブレードは極めて摩耗し難
い合金鋼、セラミック等によって形成されているが、こ
れらの素材は前記樹脂の様に湾曲した形状に形成するこ
とが困難であるから平板な形状に形成されて使用されて
いる。

【発明が解決しようとする課題】

しかしながら、刷版４の画線溝工リア４１より僅かに広
幅にスキージングされて押し広げられたインキ５に対し
、平板な形状のドクターブレード１１によってドクタリ
ソグすると、かき取られたインキ５１がドクターブレー
ド１１の前面部に溜ってくるにつれ、過剰となったイン
キがドクターブレード１１の両サイドから流れ出て刷版
４の両サイドに食み出しインキ５２として線状に残留す
る。このため、インキの歩留まりが低下するばかりか、
この状態で印刷すると刷版表面に残留した前記食み出し
インキＳ２によって正規印刷部の外側に不要な線が印刷
されるため、談合み出しインキ５２を拭きとらなければ
ならないと云う問題点があった。

【課題を解決するための手段】

本発明は上記した従来技術の課題を解決するためになさ
れたもので、ドクターブレードとドクターホルダーとが
同一幅に形成され、先端部をドクタリング方向に向けた
インキガイドが前記ドクターホルダーの両サイドに、ド
クタリング時刷版表面を摺動可能に取着されたことを特
徴とする印刷用ドクターを提供するものである。

【作用】

本発明のドクターに於いては、ドクターホルダーの両サ
イドに取着されたインキガイドが、ドクターブレードに
よってかき取られたインキの両サイドへの含み出しを防
止する。

【実施例】

つぎに本発明を図示の一実施例に基づいて詳細に説明す
る。 本発明のドクターはドクターブレード１、ドクターホル
ダー２、及び２枚のインキガイド３とからなる構造であ
る。 平板状のドクターブレード１は刷版４に刻設されたＩＷ
線溝エリア４工より広幅に形成されており、刃先部１１
を刷版４表面に平行にして同一幅のドクターホルダー２
に着脱自在に装着されている。該ドクターブレード１は
耐摩耗性に優れた合金鋼によって７５ｎの薄さに形成さ
れているため、繰り返しドクタリソグしても摩耗し難い
ばかりか、刷版４が液晶カラーデイスプレィ等に使用す
るカラーフィルターを印刷形成することの可能な、例え
ば１００ｎ幅と云う極細の画線溝が刻設されたものであ
っても、インキとの表面張力が小さく、従って優れたイ
ンキ切れ性を発揮するので、十分な量のインキを画線溝
に供給することが出来る。ドクターホルダー２は片面に
段部２１ａを有する支持部材２１と、平板な押え部材２
２とから構成されており、前記ドクターブレードｌを段
部２１ａに挿設し、押え部材２２を重ねて捩子２３を締
め付けることにより、ドクターブレード１が確実に固定
される。又、先端部をドクタリング方向に向けたインキ
ガイド３が、支持部材２１の両サイド端面に捩子３１に
よって取着されている。該インキガイド３の下端ｇ３２
はドクターブレードｌの刃先部１１と同一平面に形成さ
れているため、刃先部１１を刷版４の表面に摺接可能に
ドクターホルダー２を降下させると、インキガイド３の
下端部３２も刷版４表面に摺接する。 尚、図示していないがドクターホルダー２は、昇降及び
水平移動を可能とする駆動装置に適宜の手段によって着
脱自在に連結されるものである。 上記構成の本発明になるドクターを用いて、適宜のパタ
ーン、例えば液晶カラーデイスプレィに用いられるカラ
ーフィルターの精細パターンヲ印刷形成した際のドクタ
リング工程を説明すると、刷版４の上に供給したインキ
をスキージングによって所定のパターンが刻設された画
線溝工リア４１より幾分広目に大略均一に押し広げた後
、ドクターを刷版４側に降下させてドクターブレード１
を刷版４表面に摺接させ、矢印の方向に摺動させると刷
版４上に押し広げられていたインキ５は画線溝に入った
インキを除いてドクターブレードｌによってかき取られ
た。ドクターブレード１の進行方向には次第にかき取ら
れたインキ５１が溜って来たが、該ドクターブレード１
の両サイドにはドクターホルダー２に取着されたインキ
ガイド３が配設されているため、前記かき取られたイン
キ５１のサイド側への食み出しは防止された。 尚、本発明のドクターは、ドクターブレニド１の両サイ
ドにインキガイド３がドクタリング時に刷版４表面を摺
動可能に取着されてあれば良いので、その形状、寸法、
固定方法等は実施例に示した方法に限定されるものでは
ないし、ドクターホルダー２によるドクターブレード１
の固定方法についても特に限定するものではない。

【発明の効果】

以上説明した様に、本発明になるドクターはドクターブ
レードとドクターホルダーとが同一幅に形成され、先端
部をドクタリング方向に向けたインキガイドが前記ドク
ターホルダーの両サイドに、ドクタリング時刷版表面を
摺動可能に取着された構造であるから、ドクターブレー
ドによってかき取られたインキはインキガイドによって
ドクターブレードの外側に食み出さない様に囲われてお
り、従って使用するインキの歩留まりが向上すると共に
、刷版の上に不要なインキが残留することがないので拭
き取り作業が不要となったので、各種の印刷作業に於い
て実用的な効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は一実施例の説明図、第２図は従来例の説明図で
ある。 １・・・ドクターブレード、 １１・・・刃先部、 ２・・・ドクターホルダー、 ２１・・・支持部材、 ２２・・・抑え部材、 ３・・・インキガイド、 ４・・・刷版、 ４１・・・画線溝工リア、 ５・・・インキ、 ５２・・・食み出しインキ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ドクターブレードとドクターホルダーとが同一幅に形成
   され、先端部をドクタリング方向に向けたインキガイド
   が前記ドクターホルダーの両サイドに、ドクタリング時
   刷版表面を摺動可能に取着されたことを特徴とする印刷
   用ドクター。