JPH038344Y2 - - Google Patents

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JPH038344Y2
JPH038344Y2 JP1984154744U JP15474484U JPH038344Y2 JP H038344 Y2 JPH038344 Y2 JP H038344Y2 JP 1984154744 U JP1984154744 U JP 1984154744U JP 15474484 U JP15474484 U JP 15474484U JP H038344 Y2 JPH038344 Y2 JP H038344Y2
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sheet
corrugated
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laminated
hot melt
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は粉粒状または繊維状活性炭素を混抄し
たシート状物、並びに該シート状物から得られる
コルゲート状物を任意の形状に積層加工してなる
フイルタに関し、詳細には層間を接着して保形性
を高めたフイルタに関するものである。
〔従来の技術〕
従来の吸着装置としては粉状活性炭を容器内に
充填したものが汎用されていたが、吸着速度が遅
いうえに、吸着材の充填層が厚く通過流体の圧力
損失が大きくなるという欠点があつた。そこで本
出願人は特開昭53−115393公報で次の様なものを
提案している。これは粉粒状又は繊維状の活性炭
素をパルプに混抄して平面状シートとしたもの
と、該シートを波形に加工してコルゲート状シー
トとしたものを接着させて段ボール状に形成した
ものを材料とするものであつて、これを渦巻状に
巻込んだものが吸着用フイルタとして広く使用さ
れる様になりつつある。即ち第2図(断面図)に
示す様に平面状シート1にコルゲート状シート2
をコルゲート状シートの片面側の波形頂部3にお
いてスポツト的に接着したものを第4図に示す如
く渦巻状に巻込んでフイルタとして使用するもの
である。上記段ボールは第3図に示す様な過程で
製造される。まず中芯原紙10が原紙ロール12
より上段及び下段加工ロール4,5の間へ供給さ
れ、平面状のものをコルゲート状に成形する。得
られたコルゲートシート2の片面波形頂部3には
糊ロール6によつて糊(接着材)が塗布され、原
紙ロール9から供給される平面状シート1の片面
に接着され第2図に示す様な段ボールを形成す
る。尚糊としてはコーンスターチに若干の合成糊
を混入したものが汎用されているが、もとよりこ
れに限定される訳ではない。こうして成形された
活性炭素含有段ボールは第4図に示す如く渦巻状
に巻き込んで円柱状の積層フイルタとするか或は
第5図に示す如く偏平した渦巻状に巻込んで立方
体状積層フイルタとする。前者はそれ自身で一応
の保形性はあるが、後者はそれ自身で保形性を示
さないので矩形枠11の中に収納しておかなけれ
ばならない。
〔考案が解決しようとする問題点〕
コルゲートシート2の片面に平面状シート1を
接着させただけの段ボールをそのまま巻き込んだ
積層フイルタでは、例えばこれを第4図の鎖線に
沿つて切断し細い幅のものとすると、中心軸線方
向の外力Wに対して保形性が非常に弱く、第5図
で示した様な枠11が必要となり、これが無いと
きは少し外力を加えるだけで形が潰れてしまうと
いう欠点がある。仮に形が潰れてしまうことがな
くとも変形の繰り返しによつて素材同士が擦り合
わされているとシート中の活性炭素粒子がシート
から脱落し、隣接する部品類に悪影響を与えてし
まうという問題もある。
そこで活性炭素含有の段ボール積層フイルタに
おいて、一旦成形された形を長く保持することが
でき、活性炭素の脱落を生じる心配のない様な構
造を持つ積層フイルタを提供する必要があると考
え、種々研究を積み重ねた結果、本考案を完成す
るに至つた。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は粉粒状または繊維状活性炭素を混抄し
てなる段ボールを巻込んで積層状態に形成された
多孔性材料であつて、特に下記する様な構成とす
ることによつて前記問題点を解決したものであ
る。即ち波形に成形したコルゲート状シートの非
貼合わせ側の頂部とこれに接触している非貼合わ
せ側の平面状シートとが接触点においてホツトメ
ルト接着剤により接着された層間接着フイルタで
ある点に本考案の要旨が存在している。
〔作用〕
粉粒状または繊維状活性炭をパルプに混抄させ
吸着性を有する平面状シートを形成する。該平面
状シートのを素材としてこれをコルゲート状のシ
ートに成形すると共に、該コルゲートシートの片
面側における波形の頂部と平面状シートを接着し
て段ボール状のものを形成する。該段ボールはコ
ルゲートシートの片面側が開放され波方向には折
曲げが自由であるから、該段ボールを巻き込むこ
とによつて種々の形状の積層フイルタを形成する
ことが可能である。そして該段ボールにおけるコ
ルゲートシートの非貼合わせ側である開放側面の
波形頂部を、積層体内で相互に隣接し合つている
平面状シートの非貼合わせ側開放面(コルゲート
状シートを貼つた面と反対側の面)へホツトメル
ト接着剤を介して接着させてしまえば、コルゲー
トシートを挟んで平面状シートが両側に接合連鎖
される状態となる。従つてコルゲートシートと平
面状シートが接合して作り出す微少なトラス構造
によつて、如何なる方向からの外力に対しても、
強力な保形性を発揮することができる。
〔実施例〕
本考案の代表的な積層フイルタを第1図に示
し、その一部拡大図を第6図に示す。平面状シー
ト1の片面1aにコルゲートシート2の片面側波
形頂部3をその接点において接着させた活性炭混
抄段ボールを円柱状に巻き込んで行く。そうする
とコルゲートシートの開放されている側の面にお
ける波形頂部13が平面状シート1の開放側面1
bと接する状態となる。これらの接点においてコ
ルゲートシートにおける非貼合わせ側の波形頂部
13と平面状シート片面1bをホツトメルト接着
材で接着してしまえば、該円柱形積層フイルタは
強い保形性を持つことができる。又第1図の形状
の積層フイルタを上下から(より詳しく言えば円
柱体の任意の中心線と直交する方向から)押圧し
て偏平な形状(矩形体)にした後、前記の様に頂
部13と平面状シート片面1bを接着すれば、偏
平な形を保持したままの状態で保形される。即ち
この積層フイルタの一部では第7図に示す様に段
ボールを重ねて相互に接着したときの様な状態で
保形される部分が存在する。
これらのことから段ボールの状態であるときに
はどの様な形にも加工され、しかも頂部13と平
面状シート片面1bを接着させることによつて、
巻込み形成された状態をそのまま保持することが
できる。
以上の様な構成を取ることができる積層フイル
タを製造する方法としては第8,9,10図に示
す様なものが採用される。
(1) 第8図(説明図)に示す様にコルゲートシー
ト2の片面波形頂部3と平面状シートの片面1
aとを1つの糊ロール6を使つて接着させて段
ボールを形成する。ここまでは第13図と同じ
であるが、続いてコルゲートシート2の開放さ
れている面の波形頂部13へ別の糊ロール14
を適用して糊付溶融状態のホツトメルト接着剤
を塗布し、直ちに巻込みによる積層加工を行な
う。
(2) 第9図の方法では段ボールに成形するまでは
(1)と同じであるが次の工程ではコルゲートシー
トの波形頂部に塗布する接着材をホツトメルト
接着剤とする。ホツトメルト接着剤の種類は限
定されない。こうしてできた段ボールは次工程
で巻込みによる積層加工が行なわれるが、この
ままではホツトメルト接着剤が接着剤としての
機能を発揮しないので次に熱処理を施こすこと
によつて波形頂部13と平面状シートの片面1
bの接着を完了する。
(3) 第10図の方法では段ボール状に成形するま
では(1)と同じ工程であるが、この方法ではホツ
トメルト接着剤からなる薄網状シート17を用
いる。つまりコルゲートシート2の波形頂部へ
接着剤を塗布するのではなく、(2)の方法とは逆
に平面状シート1bへ接着剤を施しておく方法
である。その為プレスローラ7は非接着性の高
い特殊表面処理を施すと共に加温しておき、ホ
ツトメルト接着剤の薄網状シート17を平面状
シートの片面1bへ貼り付ける。尚この薄網状
シートは細いくもの巣の様に薄いものにしてお
く必要があり、これにより平面状シートの開放
面1b側における吸着性の低下を可及的に抑制
することができる。この様にしてできた段ボー
ルは(2)の場合同様、積層加工した後、熱処理を
施し接着を完了させる。本考案の層間接着フイ
ルタを製造するに当たつては上記の方法がもつ
とも有効であるが、これらの例示方法に限定さ
れるものではないことは云うまでもない。
〔考案の効果〕
本考案の層間接着フイルタは上記の様に構成さ
れているので、平面状シート面と平行な方向に作
用する外力に対しても十分な抵抗を示し積層加工
形状をくずすことがなく、優れた保形性を確保す
ることができた。また隣接する段ボール同士が擦
れ合うこともなくなるので活性炭がシート面から
脱落する量を殆んど無視し得るほどの量とするこ
とができた。さらにホツトメルト接着剤を使用し
ているので、任意のフイルタ形状に加工した後、
加熱して層間を接着保形でき、多様なフイルタ形
状に形成することができた。
【図面の簡単な説明】
様1図は本考案の代表的な実施例を示す斜視
図、第2図は従来の段ボールを示す断面図、第3
図はコルゲート状シートと平面状シートを接合す
る方法を示す説明図、第4図は従来の段ボールを
巻き込んで積層する方法を示す説明図、第5図は
従来の他例を示す斜視図、第6図は第1図の一部
拡大図、第7図は本考案の他の実施例を示す拡大
図、第8〜10図は本考案の段ボールを製造する
方法を示す概略図である。 1……平面状シート、2……コルゲートシー
ト、3,13……波形頂部、4……上段加工ロー
ル、5……下段加工ロール、6,14……糊ロー
ル、7,15……プレスローラ、9……原紙ロー
ル、10……中芯原紙、11……枠、12……中
芯原紙ロール、16……ホツトメルト接着剤塗布
装置、17……ホツトメルト接着剤シート、18
……ホツトメルト接着剤シートロール。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 粉粒状又は繊維状活性炭素を混抄させた平面状
    シートの片面に、該シートを波形に成形してなる
    コルゲートシートを貼合わせ、これらを巻込んで
    形成された多孔性材料において、前記コルゲート
    シートにおける非貼合わせ側の波形頂部と、平面
    状シートの非貼合わせ面とがその接触点でホツト
    メルト接着剤により接着されたものであることを
    特徴とする層間接着フイルタ。
JP1984154744U 1984-10-12 1984-10-12 Expired JPH038344Y2 (ja)

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JP1984154744U JPH038344Y2 (ja) 1984-10-12 1984-10-12

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JPS6167823U JPS6167823U (ja) 1986-05-09
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JPS53115393A (en) * 1977-03-16 1978-10-07 Toyobo Co Ltd Corrugated cardboard
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JPS5615823A (en) * 1979-07-17 1981-02-16 Toshimi Kuma Dehumidifying element and its manufacture

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