JPH0382743A - 低熱膨張焼結合金及びその製造方法並びに圧縮装置 - Google Patents
低熱膨張焼結合金及びその製造方法並びに圧縮装置Info
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- JPH0382743A JPH0382743A JP21794589A JP21794589A JPH0382743A JP H0382743 A JPH0382743 A JP H0382743A JP 21794589 A JP21794589 A JP 21794589A JP 21794589 A JP21794589 A JP 21794589A JP H0382743 A JPH0382743 A JP H0382743A
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C2230/00—Manufacture
- F04C2230/20—Manufacture essentially without removing material
- F04C2230/22—Manufacture essentially without removing material by sintering
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- Powder Metallurgy (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、低熱膨張焼結合金、特に強度および塑性加工
性に優れた低熱膨張焼結合金およびその製造方法、低熱
膨張部材の製造方法、圧縮装置に関する。
性に優れた低熱膨張焼結合金およびその製造方法、低熱
膨張部材の製造方法、圧縮装置に関する。
最近の工業技術の進歩に伴い、超精密加工の必要性が増
大し、それに伴い、精度維持上、加工機械の熱変形の防
止が重要な問題となり、種々の対策がとられるようにな
った。低熱膨張材料の適用もその一つの手段である。
大し、それに伴い、精度維持上、加工機械の熱変形の防
止が重要な問題となり、種々の対策がとられるようにな
った。低熱膨張材料の適用もその一つの手段である。
低熱膨張材料としては、Fe−Ni二元合金あるいはF
e−Ni−Co三元合金のインバーが知られているが、
欠点として機械加工性、鋳造性等が極めて悪いことがあ
げられる。このような問題点を解決するために、例えば
特公昭60−51547号公報、特開昭62−6364
8号公報に記載のように、低熱膨張鋳鉄が提案されてい
る。この低熱膨張鋳鉄のミクロ組織を第10図に示す。
e−Ni−Co三元合金のインバーが知られているが、
欠点として機械加工性、鋳造性等が極めて悪いことがあ
げられる。このような問題点を解決するために、例えば
特公昭60−51547号公報、特開昭62−6364
8号公報に記載のように、低熱膨張鋳鉄が提案されてい
る。この低熱膨張鋳鉄のミクロ組織を第10図に示す。
上記従来の低熱膨張鋳鉄は、第10図に示すように、マ
トリックス中に黒鉛が晶出しているため良好な機械加工
性および鋳造性を有するが、その黒鉛の粒径が50〜6
0μmと大きいものであるため、強度が低く、高荷重の
かかる機械部品に適用できない、また鍛造などの塑性加
工が困難なため、製品の形状付与は鋳造あるいは機械加
工によらざるを得ない、等の問題があった。
トリックス中に黒鉛が晶出しているため良好な機械加工
性および鋳造性を有するが、その黒鉛の粒径が50〜6
0μmと大きいものであるため、強度が低く、高荷重の
かかる機械部品に適用できない、また鍛造などの塑性加
工が困難なため、製品の形状付与は鋳造あるいは機械加
工によらざるを得ない、等の問題があった。
本発明の目的は、低熱膨張性を保持しつつ、強度および
塑性加工性に優れた低熱膨張焼結合金およびその製造方
法、低熱膨張部材の製造方法、圧縮装置を提供すること
にある。
塑性加工性に優れた低熱膨張焼結合金およびその製造方
法、低熱膨張部材の製造方法、圧縮装置を提供すること
にある。
本発明について述べる前に、本発明を完成するに至った
経緯について説明する。本発明者らは、強度および塑性
加工性を向上させるためにはマトリックス中の黒鉛を微
細にすることが有効であることに着目し、黒鉛の微細化
を図る方法として、[鉄溶湯を急冷凝固して黒鉛の生成
を抑制し、非平衡相としてセメンタイトを微細に生成さ
せた後、黒鉛化処理を行うことが有効であるとの考えに
至った。
経緯について説明する。本発明者らは、強度および塑性
加工性を向上させるためにはマトリックス中の黒鉛を微
細にすることが有効であることに着目し、黒鉛の微細化
を図る方法として、[鉄溶湯を急冷凝固して黒鉛の生成
を抑制し、非平衡相としてセメンタイトを微細に生成さ
せた後、黒鉛化処理を行うことが有効であるとの考えに
至った。
その結果の一例について述べる。第5図及び第6図に5
8%Fe−2,0%C−37%Ni−1%5i−1%M
nよりなる低熱膨張焼結合金をガスアトマイズした粉末
のミクロ組織を示す。第5図はアトマイズまま、第6図
は900℃X1h(7)熱処理後のミクロ組織である。
8%Fe−2,0%C−37%Ni−1%5i−1%M
nよりなる低熱膨張焼結合金をガスアトマイズした粉末
のミクロ組織を示す。第5図はアトマイズまま、第6図
は900℃X1h(7)熱処理後のミクロ組織である。
図から明らかなように、急冷凝固によって合金中の炭素
は微細なセメンタイトとして析出するが、それは不安定
であるために、加熱することによって簡単に微細な黒鉛
に変態することがわかる。
は微細なセメンタイトとして析出するが、それは不安定
であるために、加熱することによって簡単に微細な黒鉛
に変態することがわかる。
急冷凝固による黒鉛の微細化は、水またはガスアトマイ
ズ粉を金属基体表面に溶射後に、セメンタイトを黒鉛化
する熱処理を施すことによっても遠戚される。
ズ粉を金属基体表面に溶射後に、セメンタイトを黒鉛化
する熱処理を施すことによっても遠戚される。
本発明は、このような知見に基づいてなされたものであ
る。すなわち、本発明に係る低熱膨張焼結合金は、重量
%でCは0.5〜2.4%、Siは1%以下、Mnは1
%以下、Ni又はNi+Coは32〜46%、残部はF
eを有するオーステナイト鋼からなり、マトリックス中
に粒径10μm以下の黒鉛が分散した組織を有するもの
である。
る。すなわち、本発明に係る低熱膨張焼結合金は、重量
%でCは0.5〜2.4%、Siは1%以下、Mnは1
%以下、Ni又はNi+Coは32〜46%、残部はF
eを有するオーステナイト鋼からなり、マトリックス中
に粒径10μm以下の黒鉛が分散した組織を有するもの
である。
また、本発明に係る低熱膨張焼結合金は、重量%でSi
は1%以下、Mnは1%以下、Ni又はNi十Goは3
2〜46%、残部はFe、Cおよび不可避的不純物から
なり、マトリックス中に粒径10μm以下で且つ面積率
が2〜10%の範囲で黒鉛が分散した組織を有するもの
である。本発明の低膨張焼結合金の20〜100℃にお
ける熱膨張係数は3.5X10−″/℃以下である。
は1%以下、Mnは1%以下、Ni又はNi十Goは3
2〜46%、残部はFe、Cおよび不可避的不純物から
なり、マトリックス中に粒径10μm以下で且つ面積率
が2〜10%の範囲で黒鉛が分散した組織を有するもの
である。本発明の低膨張焼結合金の20〜100℃にお
ける熱膨張係数は3.5X10−″/℃以下である。
本発明に係る低熱膨張焼結合金の製造方法は。
重量%でCは0.5〜2.4%、Siは1%以下、Mn
は1%以下、Ni又はN i + Coは32〜46%
、残部はFeおよび不可避的不純物からなる混合物を溶
湯にする工程と、その溶湯をアトマイズしてオーステナ
イト+セメンタイト組織からなる粉末にする工程と、そ
の粉末を熱間静水圧加圧して前記セメンタイトの黒鉛化
を図りマトリックス中に粒径10μm以下の黒鉛を分散
させる工程と、を含むものである。
は1%以下、Ni又はN i + Coは32〜46%
、残部はFeおよび不可避的不純物からなる混合物を溶
湯にする工程と、その溶湯をアトマイズしてオーステナ
イト+セメンタイト組織からなる粉末にする工程と、そ
の粉末を熱間静水圧加圧して前記セメンタイトの黒鉛化
を図りマトリックス中に粒径10μm以下の黒鉛を分散
させる工程と、を含むものである。
また、本発明に係る低熱膨張焼結合金の製造方法は、重
量%でSiは1%以下、Mnは1%以下、Ni又はNi
+Coは32〜46%、残部はFe。
量%でSiは1%以下、Mnは1%以下、Ni又はNi
+Coは32〜46%、残部はFe。
Cおよび不可避的不純物からなる混合物を溶湯にする工
程と、その溶湯をアトマイズしてオーステナイト+セメ
ンタイト組織からなる粉末にする工程と、その粉末を熱
間静水圧加圧して前記セメンタイトの黒鉛化を図りマト
リックス中に粒径10μm以下で且つ面積率が2〜10
%の範囲で黒鉛を分散させる工程と、を含むものである
。上記の低熱膨張焼結合金に熱間塑性加工を施すことに
より後述するスクリューロータ等の各種製品を成形する
ことができる。
程と、その溶湯をアトマイズしてオーステナイト+セメ
ンタイト組織からなる粉末にする工程と、その粉末を熱
間静水圧加圧して前記セメンタイトの黒鉛化を図りマト
リックス中に粒径10μm以下で且つ面積率が2〜10
%の範囲で黒鉛を分散させる工程と、を含むものである
。上記の低熱膨張焼結合金に熱間塑性加工を施すことに
より後述するスクリューロータ等の各種製品を成形する
ことができる。
次■こ本発明に係る低熱膨張部材の製造方法は、重量%
でCは0.5〜2.4%、Siは1%以下。
でCは0.5〜2.4%、Siは1%以下。
Mnは1%以下、Ni又はN i + G oは32〜
46%、残部はFeおよび不可避的不純物からなる混合
物を溶湯にする工程と、その溶湯をアトマイズしてオー
ステナイト+セメンタイト組織からなる粉末にする工程
と、その粉末を金属基体表面に溶射後、熱処理して前記
セメンタイトの黒鉛化を図りマトリックス中に粒径10
μm以下の黒鉛を分散させる工程と、を含むものである
。
46%、残部はFeおよび不可避的不純物からなる混合
物を溶湯にする工程と、その溶湯をアトマイズしてオー
ステナイト+セメンタイト組織からなる粉末にする工程
と、その粉末を金属基体表面に溶射後、熱処理して前記
セメンタイトの黒鉛化を図りマトリックス中に粒径10
μm以下の黒鉛を分散させる工程と、を含むものである
。
また、本発明に係る低熱膨張部材の製造方法は。
重量%でSiは1%以下、Mnは工%以下、Ni又はN
i十Coは32〜46%、残部はFe、Cおよび不可避
的不純物からなる混合物を溶湯にする工程と、その溶湯
をアトマイズしてオーステナイト+セメンタイト組織か
らなる粉末にする工程と、その粉末を金属基体表面に溶
射後、熱処理して前記セメンタイトの黒鉛化を図りマト
リックス中に粒径10μm以下で且つ面積率が2〜10
%の範囲で黒鉛を分散させる工程と、を含むものである
。
i十Coは32〜46%、残部はFe、Cおよび不可避
的不純物からなる混合物を溶湯にする工程と、その溶湯
をアトマイズしてオーステナイト+セメンタイト組織か
らなる粉末にする工程と、その粉末を金属基体表面に溶
射後、熱処理して前記セメンタイトの黒鉛化を図りマト
リックス中に粒径10μm以下で且つ面積率が2〜10
%の範囲で黒鉛を分散させる工程と、を含むものである
。
本発明に係る圧縮機用のスクリューロータは、少なくと
も歯形部位が前記低熱膨張焼結合金で形成されているも
のである。
も歯形部位が前記低熱膨張焼結合金で形成されているも
のである。
本発明に係る圧縮装置は、噛み合ったオス及びメス一対
のスクリューロータの回転によってガスを圧縮する圧縮
装置において、前記スクリューロータは少なくとも歯形
部位は前記低熱膨張焼結合金で形成されているものであ
る。
のスクリューロータの回転によってガスを圧縮する圧縮
装置において、前記スクリューロータは少なくとも歯形
部位は前記低熱膨張焼結合金で形成されているものであ
る。
本発明に係る合金は1粒径の小さい黒鉛が分散している
ことによって、低熱膨張性を保持しつつ、強度及び塑性
加工性が向上する。
ことによって、低熱膨張性を保持しつつ、強度及び塑性
加工性が向上する。
上記組成の限定理由について以下に説明する。
Cはマトリックス中に黒鉛を晶出させ、機械加工性を付
与させるために添加されるが、0.5%以下では機械加
工性を劣化させ、2.4%以上では黒鉛量が多くなり熱
膨張係数を増加させるため好ましくない、Siは脱酸剤
として添加されるが、1%以上含有すると、熱膨張係数
を増加させる。
与させるために添加されるが、0.5%以下では機械加
工性を劣化させ、2.4%以上では黒鉛量が多くなり熱
膨張係数を増加させるため好ましくない、Siは脱酸剤
として添加されるが、1%以上含有すると、熱膨張係数
を増加させる。
Mnは脱酸剤および機械的性質を向上させるために添加
されるが、1%以上では熱膨張係数を増加させると共に
機械加工性を悪化させるために好ましくない。NiはF
e中へのCの溶解度を減じて黒鉛化を助長する元素であ
るが、所望する熱膨張係数を得るためには、Ni量を3
2〜46%に限定することが好ましい。一方、COは熱
膨張係数に対してNiと等価の効果を有するため、本発
明はCoが含有される場合にはNi+Coiで32〜4
6%と規定される。
されるが、1%以上では熱膨張係数を増加させると共に
機械加工性を悪化させるために好ましくない。NiはF
e中へのCの溶解度を減じて黒鉛化を助長する元素であ
るが、所望する熱膨張係数を得るためには、Ni量を3
2〜46%に限定することが好ましい。一方、COは熱
膨張係数に対してNiと等価の効果を有するため、本発
明はCoが含有される場合にはNi+Coiで32〜4
6%と規定される。
本発明の低熱膨張焼結合金において1強度および熱間塑
性加工性の向上は、上記組成のマトリックス中に10μ
m以下の黒鉛を分散させることによって達成される。又
は粒径10μm以下で且つ面積率が2〜10%の範囲で
黒鉛を分散させることによって達成される。ここで、面
積率とは任意の単位面積当りに占める黒鉛粒子の総面積
をいう。
性加工性の向上は、上記組成のマトリックス中に10μ
m以下の黒鉛を分散させることによって達成される。又
は粒径10μm以下で且つ面積率が2〜10%の範囲で
黒鉛を分散させることによって達成される。ここで、面
積率とは任意の単位面積当りに占める黒鉛粒子の総面積
をいう。
本発明の製造方法では、低熱膨張焼結合金急冷粉末中の
セメンタイトの黒鉛化は、熱間静水圧加圧成形時あるい
は溶射後の熱処理によって行われるが、熱間静水圧加圧
温度は、低熱膨張焼結合金の成分に応じて900〜12
00℃の範囲で選択される。
セメンタイトの黒鉛化は、熱間静水圧加圧成形時あるい
は溶射後の熱処理によって行われるが、熱間静水圧加圧
温度は、低熱膨張焼結合金の成分に応じて900〜12
00℃の範囲で選択される。
一方、従来の低熱膨張鋳鉄では全体の冷却速度が遅いこ
とによって50〜60μmの大きな黒鉛が晶出するため
に、鍛造などの塑性加工が困難であったが、本発明の低
熱膨張焼結合金は黒鉛が10μm以下であるために、塑
性加工してもクラックが発生しない。低熱膨張焼結合金
の成分にもよるが、鍛造比5以上で黒鉛は強度に影響を
及ぼさなくなり、炭素を含有せず、他の主要成分が同量
のものと同等の強度を示すようになる。
とによって50〜60μmの大きな黒鉛が晶出するため
に、鍛造などの塑性加工が困難であったが、本発明の低
熱膨張焼結合金は黒鉛が10μm以下であるために、塑
性加工してもクラックが発生しない。低熱膨張焼結合金
の成分にもよるが、鍛造比5以上で黒鉛は強度に影響を
及ぼさなくなり、炭素を含有せず、他の主要成分が同量
のものと同等の強度を示すようになる。
次に、本発明の低熱膨張焼結合金を構成するマトリック
ス中の黒鉛の面積率とサイズの規定理由について説明す
る。
ス中の黒鉛の面積率とサイズの規定理由について説明す
る。
黒鉛は機械加工性を確保するために必要であるが、面積
率で10%以上では、低熱膨張性および強度を損なうの
で好ましくなく、2%以下では黒鉛の潤滑効果がなくな
り1機械加工性を劣化するので好ましくない。よって黒
鉛の面積率は2〜10%と規定する。
率で10%以上では、低熱膨張性および強度を損なうの
で好ましくなく、2%以下では黒鉛の潤滑効果がなくな
り1機械加工性を劣化するので好ましくない。よって黒
鉛の面積率は2〜10%と規定する。
一方、黒鉛サイズは強度および塑性加工性に強く作用し
、微細であることが良い。サイズが10μm以上ではそ
の効果が小さくなる。よって黒鉛のサイズは10μm以
下、望ましくは5μm以下と規定する。
、微細であることが良い。サイズが10μm以上ではそ
の効果が小さくなる。よって黒鉛のサイズは10μm以
下、望ましくは5μm以下と規定する。
以下、本発明の実施例について説明する。
実施例1
55.6%Fe−2,4%C−39%Ni−1%5i−
1%M、 nよりなる低熱膨張焼結合金のガスアトマイ
ズ粉末を直径100a+、長さ500劇の軟鋼パイプ中
に充填後、100100O/al、1130’CX1h
の条件で熱間静水圧加圧成形した。
1%M、 nよりなる低熱膨張焼結合金のガスアトマイ
ズ粉末を直径100a+、長さ500劇の軟鋼パイプ中
に充填後、100100O/al、1130’CX1h
の条件で熱間静水圧加圧成形した。
第i図及び第2図にそのミクロ組織を示す、第1図は本
発明材、第2図は比較材のミクロ組織を示す。比較材は
、本発明材と同組成で、従来の砂型鋳造材で作られたも
のである。本発明材の組織は、マトリックス中に0.3
〜4μmの黒鉛が均一分散したオーステナイト組織を有
し、比較材に比べて黒鉛が著しく微細化されていること
がわかる。
発明材、第2図は比較材のミクロ組織を示す。比較材は
、本発明材と同組成で、従来の砂型鋳造材で作られたも
のである。本発明材の組織は、マトリックス中に0.3
〜4μmの黒鉛が均一分散したオーステナイト組織を有
し、比較材に比べて黒鉛が著しく微細化されていること
がわかる。
第1表に引張試験結果を示すが、本発明材は比較材に比
べて強度、特に耐力が大幅に向上していることがわかる
。また、黒鉛が存在しているために、機械加工性は同等
であった。
べて強度、特に耐力が大幅に向上していることがわかる
。また、黒鉛が存在しているために、機械加工性は同等
であった。
その後、本発明材および比較材を1100℃の温度で鍛
造した。第3図及び第4図に鍛造後のミクロ組織を示す
。第3図は比較材、第4図は本発明材のミクロ組織を示
す。比較材では、黒鉛を起点としてクラックが発生して
いるのに対し、本発明材はクランクが認められず、塑性
加工性に優れていることがわかる。なお、本発明材の2
0〜100℃における熱膨張係数は比較材と同等で、約
3.5xlO−’/’Cであった。
造した。第3図及び第4図に鍛造後のミクロ組織を示す
。第3図は比較材、第4図は本発明材のミクロ組織を示
す。比較材では、黒鉛を起点としてクラックが発生して
いるのに対し、本発明材はクランクが認められず、塑性
加工性に優れていることがわかる。なお、本発明材の2
0〜100℃における熱膨張係数は比較材と同等で、約
3.5xlO−’/’Cであった。
実施例2
56.8%Fe−1,2%C−34%Ni−5%Co−
1%5i−1%Mnよりなる低熱膨張焼結合金のガスア
トマイズ粉末を実施例1と同じ条件で熱間静水圧加圧成
形した。実施例1と同様な組織および引張試験結果が得
られた。
1%5i−1%Mnよりなる低熱膨張焼結合金のガスア
トマイズ粉末を実施例1と同じ条件で熱間静水圧加圧成
形した。実施例1と同様な組織および引張試験結果が得
られた。
実施例3
64%Fe−36%Niよりなる直径50mm、長さ5
00nnの金属芯材外周に実施例1と同じ粉末を30n
n+厚さまで溶射後、1100℃の温度で鍛造した。溶
射は50〜80Torrの減圧下、A r / Hzガ
ス雰囲気中で行い、電流および電圧はそれぞれ700A
、65Vとした。外層部を本発明材とすることによって
、低熱膨張性を保持しつつFe−Ni合金の欠点である
難加工性を大幅に改善することができた。
00nnの金属芯材外周に実施例1と同じ粉末を30n
n+厚さまで溶射後、1100℃の温度で鍛造した。溶
射は50〜80Torrの減圧下、A r / Hzガ
ス雰囲気中で行い、電流および電圧はそれぞれ700A
、65Vとした。外層部を本発明材とすることによって
、低熱膨張性を保持しつつFe−Ni合金の欠点である
難加工性を大幅に改善することができた。
実施例4
64%Fe−36%Niよりなる金属芯材外周に61.
9%Fe−1,2%C−36%Ni −0,6%5i−
0,3%Mnよりなる低熱膨張焼結合金のガスアトマイ
ズ粉末を実施例1と同じ条件で熱間静水圧加圧成形し、
1100℃で鍛造後に第7図及び第8図に示すメス・オ
ススクリューロータ1,2を製作した。7,8は軸を示
す。ロータの寸法はメスロータ外径53mn、オスロー
タ外径63m、長さ87.5nnである。また、このロ
ータと同寸法の従来の構造用炭素鋼よりなるメス・オス
スクリューロータを製作した。
9%Fe−1,2%C−36%Ni −0,6%5i−
0,3%Mnよりなる低熱膨張焼結合金のガスアトマイ
ズ粉末を実施例1と同じ条件で熱間静水圧加圧成形し、
1100℃で鍛造後に第7図及び第8図に示すメス・オ
ススクリューロータ1,2を製作した。7,8は軸を示
す。ロータの寸法はメスロータ外径53mn、オスロー
タ外径63m、長さ87.5nnである。また、このロ
ータと同寸法の従来の構造用炭素鋼よりなるメス・オス
スクリューロータを製作した。
上記2種類の材質のロータを第9図に示す圧縮装置に組
み込んで圧縮効率の比較を行った。3はカーボンリング
、4は軸受、5はケーシング、6はカバーを示す。吐出
圧カフkgf/a&、吸込流量1000aJ/hとして
圧縮効率を比較した。
み込んで圧縮効率の比較を行った。3はカーボンリング
、4は軸受、5はケーシング、6はカバーを示す。吐出
圧カフkgf/a&、吸込流量1000aJ/hとして
圧縮効率を比較した。
本発明の材質からなるロータは、従来ロータに比べて熱
膨張係数が約2分の1であるために、室温の組み立て時
にロータ間のギャップを2分の1にすることができた。
膨張係数が約2分の1であるために、室温の組み立て時
にロータ間のギャップを2分の1にすることができた。
その結果、従来の圧縮装置では圧縮効率が65%であっ
たが、本発明の圧縮装置は68%となり、圧縮効率を大
幅に向上させることができた。
たが、本発明の圧縮装置は68%となり、圧縮効率を大
幅に向上させることができた。
以上説明したように本発明によれば、粒径の小さい黒鉛
を分散させたことにより、低熱膨張性および機械加工性
を損なうことなく、強度の向上を図ることができるので
、熱変形を嫌い、高荷重のかかる精密機械部品、工作機
械等に広範囲に適用することができる。さらに、塑性加
工が可能なので、製品形状付与の自由度が大幅に向上す
る。
を分散させたことにより、低熱膨張性および機械加工性
を損なうことなく、強度の向上を図ることができるので
、熱変形を嫌い、高荷重のかかる精密機械部品、工作機
械等に広範囲に適用することができる。さらに、塑性加
工が可能なので、製品形状付与の自由度が大幅に向上す
る。
又、本発明に係る製造方法によれば、上記低熱膨張焼結
合金を簡単に作ることができる。
合金を簡単に作ることができる。
又1本発明に係る圧縮装置によれば圧縮効率を大幅に向
上させることができる。
上させることができる。
第1図は本発明に係る実施例↓の焼結合金の金属組織を
示す写真、第2図は従来の砂型鋳造材の金属組織を示す
写真、第3図は従来の砂型鋳造材鍛造後の金a組織を示
す写真、第4図は本発明の実施例1の焼結合金の鍛造後
の金属m織を示す写真、第5図は本発明材のガスアトマ
イズ粉末の金属組織を示す写真、第6図はその熱処理後
の金属組織を示す写真、第7図及び第8図は本発明のス
クリューロータの構造を示す平面図および縦断面図、第
9@はロータを圧J1機ケーシングに組み込んだ圧縮装
置の要部断面図、第10図は従来の低熱膨張鋳鉄の金属
組織を示す写真である。 1・・・オスロータ、2・・・メスロータ、3・・・カ
ーボンリング等、4・・・軸受、5・・・ケーシング、
6カバー、7,8・・・軸。
示す写真、第2図は従来の砂型鋳造材の金属組織を示す
写真、第3図は従来の砂型鋳造材鍛造後の金a組織を示
す写真、第4図は本発明の実施例1の焼結合金の鍛造後
の金属m織を示す写真、第5図は本発明材のガスアトマ
イズ粉末の金属組織を示す写真、第6図はその熱処理後
の金属組織を示す写真、第7図及び第8図は本発明のス
クリューロータの構造を示す平面図および縦断面図、第
9@はロータを圧J1機ケーシングに組み込んだ圧縮装
置の要部断面図、第10図は従来の低熱膨張鋳鉄の金属
組織を示す写真である。 1・・・オスロータ、2・・・メスロータ、3・・・カ
ーボンリング等、4・・・軸受、5・・・ケーシング、
6カバー、7,8・・・軸。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、重量%で、C0.5〜2.4%、Si1%以下、M
n1%以下、Ni又はNi+Co32〜46%、残部F
eを有するオーステナイト鋼からなり、マトリックス中
に粒径10μm以下の黒鉛が分散した組織を有する低熱
膨張焼結合金。 2、重量%で、C0.5〜2.4%、Si1%以下、M
n1%以下、Ni又はNi+Co32〜46%、残部F
eを有するオーステナイト鋼からなり、マトリックス中
に粒径10μm以下で且つ面積率が2〜10%ので黒鉛
が分散した組織を有する低熱膨張焼結合金。 3、重量%で、C0.5〜2.4%、Si1%以下、M
n1%以下、Ni又はNi+Co32〜46%、残部F
eを有する溶湯をアトマイズしてオーステナイト+セメ
ンタイト組織からなるオーステナイト鋼粉末にする工程
と、その粉末を熱間静水圧加圧して前記セメンタイトの
黒鉛化を図りマトリックス中に粒径10μm以下の黒鉛
を分散させる工程と、を含む低熱膨張焼結合金の製造方
法。 4、重量%で、C0.5〜2.4%、Si1%以下、M
n1%以下、Ni又はNi+Co32〜46%、残部F
eを有する溶湯をアトマイズしてオーステナイト+セメ
ンタイト組織からなるオーステナイト鋼粉末にする工程
と、その粉末を熱間静水圧加圧して前記セメンタイトの
黒鉛化を図りマトリックス中に粒径10μm以下で且つ
面積率が2〜10%の範囲で黒鉛を分散させる工程と、
を含む低熱膨張焼結合金の製造方法。 5、重量%で、C0.5〜2.4%、Si1%以下、M
n1%以下、Ni又はNi+Co32〜46%、残部F
eを有する溶湯をアトマイズしてオーステナイト+セメ
ンタイト組織からなるオーステナイト鋼粉末にする工程
と、その粉末を金属基体表面に溶射後、熱処理して前記
セメンタイトの黒鉛化を図りマトリックス中に粒径10
μm以下の黒鉛を分散させる工程と、を含む低熱膨張部
材の製造方法。 6、重量%で、Si1%以下、Mn1%以下、Ni又は
Ni+Co32〜46%、残部Feを有する溶湯をアト
マイズしてオーステナイト+セメンタイト組織からなる
オーステナイト鋼粉末にする工程と、その粉末を金属基
体表面に溶射後、熱処理して前記セメンタイトの黒鉛化
を図りマトリックス中に粒径10μm以下で且つ面積率
が2〜10%の範囲で黒鉛を分散させる工程と、を含む
低熱膨張部材の製造方法。 7、圧縮機用のスクリューロータの少なくとも歯形部位
は請求項1又は2記載の低熱膨張焼結合金で形成されて
いる圧縮機用スクリューロータ。 8、噛み合ったオス及びメス一対のスクリューロータの
回転によってガスを圧縮する圧縮装置において、前記ス
クリューロータは少なくとも歯形部位は請求項1又は2
記載の低熱膨張焼結合金で形成されていることを特徴と
する圧縮装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1217945A JP2741256B2 (ja) | 1989-08-24 | 1989-08-24 | 低熱膨張焼結合金及びその製造方法並びに圧縮装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1217945A JP2741256B2 (ja) | 1989-08-24 | 1989-08-24 | 低熱膨張焼結合金及びその製造方法並びに圧縮装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0382743A true JPH0382743A (ja) | 1991-04-08 |
JP2741256B2 JP2741256B2 (ja) | 1998-04-15 |
Family
ID=16712169
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1217945A Expired - Lifetime JP2741256B2 (ja) | 1989-08-24 | 1989-08-24 | 低熱膨張焼結合金及びその製造方法並びに圧縮装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2741256B2 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5396906A (en) * | 1977-02-04 | 1978-08-24 | Tohoku Metal Ind Ltd | Production of sintered alloy having low thermal expansion and rotary cutting property |
JPS60142081A (ja) * | 1983-12-29 | 1985-07-27 | Hitachi Ltd | 圧縮機 |
JPH0211737A (ja) * | 1988-06-28 | 1990-01-16 | Ngk Spark Plug Co Ltd | 摺動部材用Fe−Ni基多孔質焼結体 |
-
1989
- 1989-08-24 JP JP1217945A patent/JP2741256B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5396906A (en) * | 1977-02-04 | 1978-08-24 | Tohoku Metal Ind Ltd | Production of sintered alloy having low thermal expansion and rotary cutting property |
JPS60142081A (ja) * | 1983-12-29 | 1985-07-27 | Hitachi Ltd | 圧縮機 |
JPH0211737A (ja) * | 1988-06-28 | 1990-01-16 | Ngk Spark Plug Co Ltd | 摺動部材用Fe−Ni基多孔質焼結体 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2741256B2 (ja) | 1998-04-15 |
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