JPH0380192A - マイクロ波プラズマcvd法によるダイヤモンド膜合成装置 - Google Patents
マイクロ波プラズマcvd法によるダイヤモンド膜合成装置Info
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Abstract
め要約のデータは記録されません。
Description
上にダイヤモンド膜を合成する装置に関し、特に、ダイ
ヤモンド膜の膜厚の均一化を図った気相合成装置に関す
る。
イクロ波を利用してプラズマ処理するCVD(Chem
ical Vapor Deposition ;化学
気相析出)法によるものが知られている。マイクロ波を
利用する利点として、(i)他の方法よりもプラズマが
長時間安定で、合成したダイヤモンドの結晶性が良いこ
と、(ii)プラズマ化できる混合ガス圧力の範囲が広
いこと、(iii )放電を起すための電極が反応室内
にないため、基板表面の汚染が少ないことなどが挙げら
れる。さらに、最近では大面積基板上にもダイヤモンド
膜を合成できる有効な装置が、同一発明者により既に提
案されている(特願昭63−185111号)。
可能にした、従来のダイヤモン1“膜合成装置の概念図
である。同図において、マイクロ波発振器■からの出力
電力は、導波管端部をテーバ状に拡大して成るマイクロ
波チャンバ2を経由して反応室3内に導かれる。反応室
3はマイクロ波を損失なく透過させうる、例えば石英等
の材質で構成され、該反応室3にはガス供給管4から炭
化水素ガスと水素ガスの混合ガスが導入され、排気管5
から一定流量で排気される。これにより反応室3の内部
は一定圧カに維持される。導入された混合ガスはマイク
ロ波電力によりプラズマ化され、基板台6の上に載置さ
れた大面積基板7の上にダイヤモンド膜を形成する。
径5インチ(127+nn+)の円形状ウェハ上ムこは
結晶性の良いダイヤモンド膜を形成することができる。
は基板全面にわたって、均一でないという問題点があっ
た。同図は基板の中心からの距離に対する膜厚の関係を
示すグラフであり、基板の中心部の膜厚は厚く、中心か
ら遠ざかる乙こつれて膜厚が薄くなる傾向を示し、膜厚
の均一な部分はウェハの僅かな中心部に限られてしまう
。
有する基板上に膜厚が均一なダイヤモンド膜を合成させ
ることば不可能であった。
記問題点を解消し、大面積を有する基板上に膜厚が均一
なダイヤモンド膜を合成させるマイクロ波プラズマCV
D法によるダイヤモンド膜合成装置を提供することにあ
る。
が置かれた反応室に、炭化水素と水素の混合ガス、また
は必要に応してこれに他の添加ガスを加えた混合ガスを
供給すると共に、前記反応室から該混合ガスを排気しな
がら任意のガス圧力に設定し、かつ前記反応室内にマイ
クロ波を導入し、前記混合ガスを励起してプラズマを発
生させ、前記基板上にダイヤモンド膜を合成するマイク
ロ波プラズマCVD法によるダイヤモンド膜合成装置に
おいて、前記反応室の周囲に電磁コイルを配設し、該コ
イルに電流を流して前記プラズマに磁界を印加したこと
を特徴とする。
ussの範囲で任意に可変であり、かつ磁界の方向は前
記基板の面にほぼ垂直にする。
て、高周波電界を受けて運動しているプラズマ中の荷電
粒子は、印加された磁界の方向と直角方向に回転運動を
行う。この回転運動により加速された荷電粒子はより高
いエネルギ状態となり、プラズマ密度が高くなる。
ウェハにダイヤモンド膜を形成させると、第2図に示す
ようにその膜厚は磁束密度Bを増加するに従い増加する
。基板の中心部と周辺部を比較すると、磁界のない場合
(B=0の場合)中心部が周辺部に対して厚いが、磁界
を加えてゆくと周辺部の厚さの増加の割合が大きく、一
定の磁束密度B1で両部が等しくなり、さらに磁界を強
くすると相対的に周辺部が厚くなる(B2の点)。これ
は以下のように説明される。
ズマ密度が高いが、磁界を加えた場合全体にプラズマ密
度が高まり、ダイヤモンド膜の合成が増進される。しか
し、さらに磁界を強くすると、よりプラズマ密度の高い
中心部においては、逆にプラズマがダイヤモンド膜をエ
ツチングする作用が生じるのに対し、基板周辺部ではさ
らにダイヤモンド膜の成長が促進されるためである。
ダイヤモンド膜の膜厚および結晶性等の合成条件を制御
することが可能となる。
詳しく説明する。
VD法によるダイヤモンド膜合成装置の主要部断面の概
念図である。同図において、マイクロ波発振器11で発
生したマイクロ波は、末端がテーパー状に拡大して成る
マイクロ波チャンバ12を経て、石英製反応室13に導
かれる。該反応室13にはガス供給管14からメタンガ
ス(CI+4) と水素ガス(+12)の混合ガス(容
積混合比1 :100) 、または必要に応してこれに
他の添加ガス(例えば、0□、 GO,COgなどのは
かH,O)を微量加えた混合ガスが導入され、反応室1
3内の圧力が一定に保持するように、図示しない真空ポ
ンプにより排気管15から一定流量で排気される。
台16上には、ダイヤモンド膜を合成させる基板■7の
面がマイクロ波の進行方向Wに対して直角になるように
、基板17を載置する。
囲むように、輪状形の電磁コイル18(図は該コイル巻
線の断面を示す)を配設し、該コイルの中心が反応室1
3の頂部と基板17との間のプラズマが形成される空間
から該基板17に至る領域にくるようにする。
ら電流を流したとき、該コイル18の中心軸上の磁束密
度の最も大きい部分が、前記領域にくるように、かつ磁
界の方向が基板17の面にほぼ垂直になるように該コイ
ル18を設置して、プラズマに磁界を印加するのである
。そして、前記電流を調整し、磁束密度の最大値が零か
ら少なくとも2500Gaussの範囲で任意に変化で
きるようにしである。
5GI(zのマイクロ波電力を反応室13に導くことに
より、反応室13の頂部と基板17の間にプラズマを発
生させるとともに、基板17をも加熱する。この場合、
反応室13内のガス圧力は約1〜100Torrにおい
て、安定してプラズマを維持することができる。
、基板17に直径5インチ(127+++m)の円形状
シリコンウェハを使用した場合、基板台16に図示しな
い外部電源を併用して補助加熱を行ない、該基板17の
温度を約80「Cにする。また、混合ガス流量300c
c/min。
もに、該プラズマに対し電磁コイル18により磁界を印
加した。このとき、第2図において基板17の中心部と
周辺部の膜厚がほぼ等しくなる磁界の磁束密度Bは、実
施例の合成条件において約1200Gaussであった
。そこで以上の条件により8時間の成膜処理を行なった
ところ、第3図の曲線■のように、基板(ウェハ)17
全面にわたり厚さ約6μmの均一なダイヤモンド膜が得
られた。なお、磁界を加えない場合は、第3図の曲線■
のように、基板中心部と周辺部で膜厚にかなりの差があ
ることは既に知られている。
とが分かるとともに、ダイヤモンド膜の結晶性の改善が
観察され、特に基板17の周辺部においてその改善が著
しいことも分かった。そして、ラマン分光分析によって
、基板17全体にわたってグラファイト成分のほとんど
見られない純粋のダイヤモンドに近いものであることが
確認された。
れるものではなく、同様な機能を果す他の態様の手段に
よってもよく、また本発明の技術は前記構成の範囲内に
おいて種々の変更、(=1加が可能であり g、 発明の効果 以上の説明から明らかなように本発明のマイクロ波プラ
ズマCVD法によるダイヤモンド膜合戒装置によれば、
反応室の周囲に電磁コイルを配設し、該コイルに電流を
流してプラズマに適切な磁界を印加したので、広い領域
、つまり大面積を有する基板上に、膜厚が均一なダイヤ
モンド膜を合成させることができる。
性も改善することができる。
VD法によるダイヤモンド膜合成装置の主要部断面の概
念図、第2図は同装置における磁界の磁束密度と基板上
のダイヤモンド膜厚との関係を示すグラフ、第3図は基
板の中心からの距離とダイヤモンド膜厚との関係を示す
グラフ、第4図は従来の同法によるダイヤモンド膜合成
装置の概念図である。 0 11・・・マイクロ波発振器、 12・・・マイクロ波チャンバ、 13・・・反応室、 17・・・基(反、 18・・・電磁コイル。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1)内部に基板が置かれた反応室に、炭化水素と水素の
混合ガス、または必要に応じてこれに他の添加ガスを加
えた混合ガスを供給すると共に、前記反応室から該混合
ガスを排気しながら任意のガス圧力に設定し、かつ前記
反応室内にマイクロ波を導入し、前記混合ガスを励起し
てプラズマを発生させ、前記基板上にダイヤモンド膜を
合成する装置において、前記反応室の周囲に電磁コイル
を配設し、該コイルに電流を流して前記プラズマに磁界
を印加したことを特徴とするマイクロ波プラズマCVD
法によるダイヤモンド膜合成装置。 2)前記磁界の方向が、前記基板の面にほぼ垂直になる
ように印加した特許請求の範囲第1項記載のマイクロ波
プラズマCVD法によるダイヤモンド膜合成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1216938A JP2805506B2 (ja) | 1989-08-23 | 1989-08-23 | マイクロ波プラズマcvd法によるダイヤモンド膜合成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP1216938A JP2805506B2 (ja) | 1989-08-23 | 1989-08-23 | マイクロ波プラズマcvd法によるダイヤモンド膜合成装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0380192A true JPH0380192A (ja) | 1991-04-04 |
JP2805506B2 JP2805506B2 (ja) | 1998-09-30 |
Family
ID=16696283
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1216938A Expired - Lifetime JP2805506B2 (ja) | 1989-08-23 | 1989-08-23 | マイクロ波プラズマcvd法によるダイヤモンド膜合成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2805506B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN117026216A (zh) * | 2023-07-19 | 2023-11-10 | 上海顺心谷半导体科技有限公司 | 具有循环冷却结构的金刚石膜制备用mpcvd设备 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61247696A (ja) * | 1985-04-25 | 1986-11-04 | Kobe Steel Ltd | ダイヤモンド気相合成装置 |
-
1989
- 1989-08-23 JP JP1216938A patent/JP2805506B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61247696A (ja) * | 1985-04-25 | 1986-11-04 | Kobe Steel Ltd | ダイヤモンド気相合成装置 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN117026216A (zh) * | 2023-07-19 | 2023-11-10 | 上海顺心谷半导体科技有限公司 | 具有循环冷却结构的金刚石膜制备用mpcvd设备 |
CN117026216B (zh) * | 2023-07-19 | 2024-04-26 | 上海顺心谷半导体科技有限公司 | 有循环冷却结构的金刚石膜制备用mpcvd设备 |
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JP2805506B2 (ja) | 1998-09-30 |
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