JPH05117866A - マイクロ波プラズマcvd装置 - Google Patents

マイクロ波プラズマcvd装置

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JPH05117866A
JPH05117866A JP30840491A JP30840491A JPH05117866A JP H05117866 A JPH05117866 A JP H05117866A JP 30840491 A JP30840491 A JP 30840491A JP 30840491 A JP30840491 A JP 30840491A JP H05117866 A JPH05117866 A JP H05117866A
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宏一 石堀
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義和 大平
Masaru Yagi
優 八木
Kunio Shibuki
邦夫 渋木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 マイクロ波によるプラズマへのエネルギー供
給効率を向上し、大面積基板に均一な薄膜を形成する。 【構成】 反応室内に伝送手段を介してマイクロ波を導
入することにより、ガスを励起してプラズマを発生さ
せ、基板上に薄膜を形成する装置において、前記伝送手
段を方形導波管と、長さが半波長程度のスリット状の結
合孔を複数個設けた共振孔形モード変換部と、前記反応
室を収容する円形導波管とから構成し、前記マイクロ波
を方形導波管モードから円形導波管の所定のモードに変
換するとともに、前記モード変換部と反応室のマイクロ
波導入窓との距離を変えることができる構造とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マイクロ波プラズマC
VD(ChemicalVapor Depositi
on)法、またはECR(Electron Cycr
otronResonance)形プラズマCVD法を
利用して、大面積基板に均一にダイヤモンド膜など各種
機能性薄膜の形成、またはエッチング処理をするための
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、基板上にダイヤモンド膜を気
相合成する装置として、マイクロ波を利用してプラズマ
処理するCVD法によるものが知られている。
【0003】図7は従来から用いられているマイクロ波
プラズマCVD装置の一例の概念図である。同装置を用
いて基板にダイヤモンド膜を合成させる場合について説
明する。周波数2.45GHzのマイクロ波発振器1の
出力電力は、標準導波管を拡大した拡大導波管2を経由
して反応室3に導かれる。反応室3はマイクロ波を損失
少く通過させうる、例えば石英等の材質で構成される。
該反応室3には、ガス供給管4より炭化水素ガス等の原
料ガスと水素ガスの混合ガスが導入され、排気管5より
一定流量で排気されることにより、反応室3の内部は一
定圧力に維持される。導入されたガスは、拡大導波管2
を通して供給されるマイクロ波電力によりプラズマ化さ
れ、基板台6の上に載置された基板7の上にダイヤモン
ド膜を形成する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来技術によれ
ば、直径約5インチ(125mm)の大面積基板7の上
に、結晶性の良いダイヤモンド膜が形成可能である。し
かし、ダイヤモンド膜の合成領域をさらに拡大しようと
すると以下のような問題点がある。
【0005】図7において、マイクロ波発振器1からの
マイクロ波電力は、矩形導波管をテーパー状に拡大して
成る同じく矩形状もしくは円筒状の拡大導波管2を経
て、反応室3に導入される。通常、矩形導波管を伝搬す
るマイクロ波の電界モードは、図6(b)に示されるよ
うに、電界がマイクロ波進行方向に直角なTE10モード
である。また、矩形導波管をそのまま拡大した場合、あ
るいは円筒状に拡大した場合の電磁界モードは、同じ形
態のTE10モード(矩形導波管)、あるいはTE11モー
ド(円形導波管)となる。このTE10あるいはTE11
ードは、TE形モードの基本モードであり、他のモード
と比較して同寸法で最も低い周波数の電磁波(マイクロ
波)を伝搬可能である。
【0006】言い換えれば、同じ周波数であれば最も断
面寸法を小さくできるという特長を持っている。そこ
で、これらTE10、TE11モードを用いて大形のプラズ
マを発生させようとする場合、導波管を拡大し過ぎると
他の複数の不用モードも同時に励起され易くなり、電界
が不均一となって、プラズマは結果的に分離したり不安
定となる。その結果、一つのまとまった大形のプラズマ
になりにくく、大面積基板の処理ができないという問題
点があった。また構造上、拡大導波管2と反応室3は、
その位置関係が固定されており、マイクロ波を反応室2
に効率良く導入し、最適状態のプラズマを生成させるに
は、必ずしも十分な調節機能を有しているとは言えなか
った。
【0007】このような問題点を解消するための1つの
試みとして、本発明者らは、特願平2−45292号出
願に記載されたマイクロ波プラズマCVD装置を提案し
た。その後も鋭意研究開発の努力を続けた結果、さらに
マイクロ波の供給効率の向上させ、プラズマの安定性お
よび均一性を向上させうることを発見した。本発明は上
述の問題点および新たな発見に鑑みなされたものであ
る。本発明の目的は、上述の問題点を解消し、反応室内
に大形プラズマを発生させ、大面積基板に均一な薄膜形
成、または均一なエッチング処理をすることができるマ
イクロ波プラズマCVD装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明の構成は、内部に基板が置かれた反応室にガス
を供給すると共に、排気しながら任意のガス圧力に設定
し、かつ前記反応室内に伝送手段を介してマイクロ波を
導入することにより、前記ガスを励起してプラズマを発
生させ、前記基板にダイヤモンド膜を形成するプラズマ
CVD装置において、次の(1)または(2)の特徴を
有する。 (1)前記伝送手段が、方形導波管と、長さが半波長程
度のスリット状の結合孔を複数個設けた共振孔形モード
変換部と、前記反応室を内部に収容する円形導波管とか
ら構成され、前記マイクロ波を前記モード変換部を介し
て方形導波管モードから円形導波管の所定モードに変換
すると共に、前記モード変換部と反応室のマイクロ波導
入窓との距離を変えることができる構造を有することを
特徴とする。 (2)前記(1)の特徴に加えて、前記導波管の周囲に
前記反応室を包囲するように電磁コイルを配設し、該コ
イルに電流を流して前記プラズマに磁場を印加すること
を特徴とする。
【0009】
【作用】本発明は以上のように構成されているので、共
振孔形モード変換部に設けられた長さが使用マイクロ波
波長の半波長程度のスリット状の複数個の結合孔を介し
て、マイクロ波の伝搬を磁気的に結合し、方形導波管の
TE10モードから円形導波管のTE01モードの他、TE
21、TE31、TE12モードなどに直接的にモード変換さ
れる。図6(a)ないし(e)により、その作用を詳し
く説明する。図示されているのは、共振孔形モード変換
部を有し、矩形導波管のTE10モードを円形導波管のT
01モードに変換する例である。同図(a)において、
末端が短絡された矩形導波管12a内を伝搬する電磁波
は、矩形導波管12aの中央軸方向に設けられた仕切板
18により2つに分けられて進む。終端近くの一方に
は、長さが管内波長λgの約1/2、中心の間隔が約λ
g/2でほぼ90°ずつの角度を成す2つの結合孔19
が導波管12aの側壁に設けられ、他方にも、仕切板1
8を境にして対称の位置に同じようにさらに2つの結合
孔19が設けられている。
【0010】同図(a)の矩形導波管12aの入口で仕
切板18により分離された2つの電磁波は同位相で伝搬
する。内部において2分割された導波管12aの片側の
側壁には、円形導波管12bの端部が直角に固着、接続
されている。矩形導波管12aと円形導波管12bは、
共通の前記側壁により隔てられ、該側壁に設けられた前
記4個の結合孔19が円形導波管12bの断面内におい
て対称になるよう配設されている。TE10モードの電界
成分は、図6(b)に示されているように、マイクロ波
の進行方向に対し垂直、つまり導波管断面に平行であ
る。磁界成分は、電界成分と直角であり(図6(b)の
点線)、電磁波の進行方向に平行に閉じた曲線を形成す
る。閉じた磁界成分は、1波長当り2組あり、隣あう閉
じた磁力線の巻く方向は、互に逆である。仕切板18で
分離された電磁波の一方は、隣あう2つの閉じた磁界成
分が2個の結合孔19を通して円形導波管12bに結合
されることにより、伝搬する。すなわち、円形導波管1
2bに入った磁界成分は、やはりその磁力線が電磁波の
進む方向に平行でかつ閉じた磁界成分を形成する。
【0011】2個の結合孔19の中心間の距離はλg/
2であり、2個の該結合孔19を通して、円形導波間1
2b側に入った2つの閉じた磁界成分の磁力線の方向
は、図6(e)のように円形導波管12b断面の中心、
もしくは外側に、同時に向かう。仕切板18で分離され
た他方の電磁波も、全く同じ原理により円形導波管12
bに伝搬する。結局のところ、結合孔19を通して矩形
導波管12aより円形導波管12bに結合された磁界成
分は、円形導波管12b内において、その磁力線が電磁
波の進行方向と平行であり、かつほぼ90°ずつの角度
を成した4つの閉じた磁界成分を形成する。従って、そ
の電界成分は図6(e)のごとく、閉じた磁界成分を貫
通するように、それ自身閉じた曲線を形成し、図6
(d)に示すように、円形導波管12bにおいて同心円
状の電界成分を有するTE01モードに変換されたことに
なる。
【0012】TE01モードの円形導波管は、同一周波数
において、他のモードの場合より大きな寸法にすること
が可能であり、理論上限界はない。従って、大形のプラ
ズマの発生が可能となる。さらに、本発明に使用される
モード変換部は、導波管による直接変換であり、大電力
のマイクロ波をほとんど損失なく変換できる。
【0013】さらに、本発明装置は、前記モード変換部
と反応室のマイクロ波導入窓との距離を変えることがで
きる構造となっている。このような構造を採用すること
により、マイクロ波を反射少なく、効率良く反応室に導
入することが可能となる。つまり導波管中の電磁波は進
行方向に周期的な疎密の電磁界分布を有しているので、
例えば図1に示したように、モード変換部(結合孔)1
9とマイクロ波導入窓13の距離Lを適当に調整するこ
とにより、マイクロ波導入窓13の位置における電界成
分を最小にし、反応室12c内の基板台上のプラズマの
位置で電界成分を最大にすることが可能である。かかる
条件においては、マイクロ波を効率良くプラズマに供給
でき、さらにマイクロ波の反射を最小におさえることが
可能となる。
【0014】通常、導波管のインピーダンスと負荷のイ
ンピーダンスを整合させるために、3スタブチューナー
が良く用いられるが、これは発振器と負荷側を見たイン
ピーダンスの整合調整を行うものであり、負荷であるプ
ラズマ反応室とそれに直接マイクロ波を供給する導波管
構造間そのもののインピーダンス整合をとることはでき
ない。かかる場合に、前記モード変換部と反応室のマイ
クロ波導入窓間の距離を変えることにより、より完全な
インピーダンス整合を行うことができるのである。ま
た、本発明の装置は、前記マイクロ波プラズマCVD法
の装置に、さらに電磁コイルにより磁場をプラズマに印
加する、所謂ECR形プラズマCVD法の装置として動
作させることが可能である。
【0015】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の好適な実施例
を例示的に詳しく説明する。実施例1 図1および図2は、本発明の一実施例を示すマイクロ波
プラズマCVD装置の図で、図1に概略説明図、図2は
図1のII−II線矢視による矩形導波管の断面図である。
図1および図2において、図示されないマイクロ波発振
器に接続された矩形導波管12aは、末端部付近におい
てその断面が短辺方向に拡大され、かつ仕切板18によ
り中央軸方向において二分されていると共に、その末端
は短絡されている。この二分された導波管12aの末端
部の各々の側壁には、長さが使用マイクロ波の管内波長
λgの1/2程度のスリット状で、その中心間の距離が
約λg/2で、互いに約90°の角度を成す結合孔19
が2個ずつ、計4個、放射状に設けられている。かつ該
結合孔19を有する側壁部に円形導波間12bが固着、
接続されている。円形導波管12bの内部には、円形導
波管12cが軸方向に並行移動しうる状態で配設されて
いる。円形導波管12cは反応室を兼ねており、真空室
20と一体となるように構成されている。反応室12c
の上端には、石英等のマイクロ波を損失なく透過しうる
窓13が設けられ、Oリング21により気密が保たれ
る。なお、マイクロ波導入窓13の形状は平板でも、ま
た上に凸形の湾曲状でも、いずれでもよい。ここで反応
室12cの外側及び円形導波管の内側において、各々が
重なり合う部分には、マイクロ波の漏洩を防ぐためのシ
ールド部24が設けられている。反応室12c内に配設
された基板台16の上には基板17が載置されている。
【0016】この状態において、ガス供給管14からメ
タンガス(CH4 )と水素ガス(H2 )の容積混合比を
1:100とする混合ガスを、流量400cc/min
で導入する。排気口15から、反応室12c内の圧力が
40Torrになるよう調節しながら排気し、基板台1
6を図示しない外部電源により通電加熱した。そして、
周波数2.45GHz、電力3kWのマイクロ波を反応
室12cに導入してプラズマを発生させた。ここで、反
応室12cのマイクロ波導入窓13とモード変換部の結
合孔19との距離Lを数段階に変えて、プラズマ生成の
状態を観察した。その結果、プラズマが反応室12cの
側壁やマイクロ波導入窓13に付着したり、あるいは片
寄ったり、分離したりせずに、基板17の上に安定に拡
がって生成される最適の条件のあることが判明した。そ
こで、基板17に直径6インチ(150mm)のシリコ
ン基板を使用して、4時間の成膜実験を行なったとこ
ろ、厚さ約3μmの均一なダイヤモンド膜が得られた。
その結晶は、ラマンスペクトル分析等により、天然のダ
イヤモンドに近いものであることが確認された。なお、
結合孔19と窓13間の距離を変える手段は、本実施例
の構造によるものに限定されるものではなく、同様の機
能を果すものであれば他の同様の手段によってもよい。
【0017】実施例2 図3は本発明のもう1つの実施例のマイクロ波プラズマ
CVD装置の概略説明図である。図3においては、図1
と同様に、結合孔19を通して矩形導波管12aのTE
10モードから円形導波管12bのTE01モードに変換さ
れたマイクロ波が、該円形導波管12bに導入される。
円形導波管12bの内側には、実施例1と同様に、円形
導波管12cが円形導波管12bに対して軸方向に移動
できるように構成されている。本実施例においては、円
形導波管12cの内部に石英製の容器が反応室23とし
て配設され、真空室20に載置されており、Oリング2
1により気密が保持されている。反応室23の内部に
は、図1と同様に基板17が基板台16の上に設置され
ている。このような構成の本実施例において、前記実施
例1と同じ合成条件のもとで、反応室23の上端と結合
孔19の距離Lを段階的に変化させる同様の操作を行な
い、プラズマを発生させた。その結果、同様に安定で拡
がったプラズマの得られる最適条件が存在することが確
認された。その条件の下で得られたダイヤモンド膜は均
一で、天然に近い結晶性を有するものであった。なお前
記基板台16には、その上に載置された基板17の位置
を図において上下、左右、前後に移動させるための位置
調整機構22が設けられており、該調整機構22は、外
部から調整つまみ22aにより任意に調整できるように
なっている。
【0018】実施例3 図4は本発明のさらにもう1つの実施例のマイクロ波プ
ラズマCVD装置の概略説明図を示す。同図は、図1に
示した前記実施例1と全く同じ構成の装置に、さらにソ
レノイド形電磁コイル25を円形導波管12bの周囲
に、反応室12cを包囲するように配設したものであ
る。該電磁コイル25に電流を流すことにより、磁場を
発生させ、プラズマに磁場を印加することができる。こ
の磁場によりプラズマ中の電離した粒子の運動をさらに
加速し、プラズマの強度を著しく高めることができる。
その結果、ダイヤモンド膜の成長速度を約2倍にするこ
とが可能になった。この場合印加する磁場強度は、数1
00Gauss〜数1000Gauss程度が好まし
い。
【0019】実施例4 図5は本発明のさらにもう1つの実施例のマイクロ波プ
ラズマCVD装置の概略説明図を示す。同図は前記実施
例2に示した図3と全く同じ構成の装置に、さらにソレ
ノイド形電磁コイル25を、実施例3と同じ様に反応室
23及び円形導波管12b、12cを包囲するように配
設したものである。本実施例においても、実施例3と全
く同様の効果を得ることができる。なお、位置調整機構
22により、基板台16は反応室23内において、上
下、左右、前後にその位置を動かすことが可能であり、
基板17をプラズマに対してより適した位置に設定でき
ることは、他の実施例1、2、3と同様である。
【0020】以上説明した各実施例の装置によれば、反
応室を拡大して大形で安定、高密度のプラズマを発生さ
せることができ、従来にない大面積の基板にダイヤモン
ド膜を形成可能である。本発明のように、矩形導波管モ
ードから円形導波管モードに変換するモード変換部と反
応室のマイクロ波導入窓との距離を変えることにより、
マイクロ波はプラズマのインピーダンスに十分整合して
プラズマに供給され、結果的に安定で十分に拡がったプ
ラズマが得られる。また、磁場を印加することにより、
ダイヤモンド膜の合成速度を向上させることができる。
なお、本発明の技術は前記実施例における技術に限定さ
れるものではなく、同様な機能を果す他の態様の手段に
よっても良く、また本発明の技術は前記構成の範囲内に
おいて種々の変更、付加が可能である。
【0021】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のマイクロ波プラズマCVD装置によれば、マイクロ波
伝送手段が方形導波管、共振孔形モード変換部および円
形導波管から構成され、マイクロ波を円形導波管の所定
モードに直接変換、すなわち大電力のマイクロ波をほと
んど損失なく変換して、プラズマに効率よく供給でき
る。また、前記モード変換部とマイクロ波導入窓との距
離を変える手段を持たせることにより、マイクロ波導波
管系とプラズマ反応部のインピーダンス整合が十分にと
れ、マイクロ波が効率良くプラズマに供給され、安定で
かつ十分に拡がったプラズマが得られ、大面積基板に均
一な薄膜を形成することができる。さらに、磁場をプラ
ズマに印加することにより、プラズマを高密度化させ
て、薄膜の成長速度をよりいっそう速くすることが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すマイクロ波プラズマC
VD装置の概略説明図である。
【図2】図1のII−II線矢視による矩形導波管の断
面図である。
【図3】本発明の第2の実施例のマイクロ波プラズマC
VD装置の概略説明図である。
【図4】本発明の第3の実施例の概略説明図である。
【図5】本発明の第4の実施例の概略説明図である。
【図6】(a)は本発明に使用されるモード変換部の主
要構造を示す斜視図、(b)ないし(e)は、同変換部
等の各モードにおける電磁界分布を説明した図である。
【図7】従来から用いられているマイクロ波プラズマC
VD装置の一例の概念図である。
【符号の説明】
1 マイクロ波発振器 2 拡大導波管 3 反応室 4 ガス供給管 5 排気管 6 基板台 7 基板 12a 矩形導波管 12b 円形導波管 12c 反応室(円形導波管) 13 マイクロ波導入窓 14 ガス供給管 15 排気口 16 基板台 17 基板 18 仕切板 19 結合孔(モード変換部) 20 真空室 21 Oリング 22 位置調整機構 22a 調整つまみ 23 反応室 24 シールド部 25 電磁コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 八木 優 神奈川県川崎市幸区塚越一丁目七番地 東 芝タンガロイ株式会社内 (72)発明者 渋木 邦夫 神奈川県川崎市幸区塚越一丁目七番地 東 芝タンガロイ株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に基板が置かれた反応室にガスを供
    給すると共に、排気しながら任意のガス圧力に設定し、
    かつ前記反応室内に伝送手段を介してマイクロ波を導入
    することにより、前記ガスを励起してプラズマを発生さ
    せ、前記基板にダイヤモンドあるいはダイヤモンド状炭
    素膜(DLC)を形成する装置において、 前記伝送手段が、方形導波管と、長さが半波長程度のス
    リット状の結合孔を複数個設けた共振孔形モード変換部
    と、前記反応室を内部に収容する円形導波管とから構成
    され、前記マイクロ波を前記モード変換部を介して、方
    形導波管モードから円形導波管の所定のモードに変換す
    るとともに、前記モード変換部と反応室のマイクロ波導
    入窓との距離を変えることができる構造としたことを特
    徴とするマイクロ波プラズマCVD装置。
  2. 【請求項2】 前記円形導波管の周囲に、前記反応室を
    包囲するように電磁コイルを配設し、該コイルに電流を
    流して前記プラズマに磁場を印加したことを特徴とする
    請求項1に記載のマイクロ波プラズマCVD装置。
JP30840491A 1991-10-28 1991-10-28 マイクロ波プラズマcvd装置 Expired - Lifetime JPH08978B2 (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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