JPH038010Y2 - - Google Patents

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JPH038010Y2
JPH038010Y2 JP1984138762U JP13876284U JPH038010Y2 JP H038010 Y2 JPH038010 Y2 JP H038010Y2 JP 1984138762 U JP1984138762 U JP 1984138762U JP 13876284 U JP13876284 U JP 13876284U JP H038010 Y2 JPH038010 Y2 JP H038010Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 技術分野 従来、建築物の壁,天井,床等の構造部分を単
位パネル若しくは単位スラブとして量産し、建築
骨組構造にそれらのパネルを組付ける所謂PC工
法が行なわれて来た。斯かるパネルには、電力供
給,テレビジヨン・アンテナ、電話等のための配
線管と、それら配線管に接続されて、室内に於け
るコンセント、スイツチ、照明等の電気装置の装
着口、配線取出口を与えるための電気ボツクスが
予じめ埋込まれる。
本考案は、斯かるPC工法埋込用の電気ボツク
スに関する。
従来技術 従来、斯かるPC工法埋込用の電気ボツクスと
しては、一側面が開放した概して直方体状の金属
製ボツクスが用いられて来た。斯かる電気ボツク
スを形成している壁面には、一般には円形のノツ
クアウト部が形成されており、各種のパネルにお
ける配線管の配置と、ボツクスの配向とに応じ
て、1つ以上のノツクアウトを打ち抜き、接続用
スリーブを挿入して配線管に接続した後、コンク
リート等のパネル素材を型枠に流し込むことによ
つてパネル内に埋込まれていた。ノツクアウト部
は、一般に円周に沿つて複数の円孤状スリツトが
切られて、それらスリツト間の複数の連接部で、
ノツクアウト部の周囲の壁部に支持させるのが一
般であつた。
斯かる金属製の電気ボツクスは、腐蝕を生じ易
く、また電気絶縁性の面から問題があつた。また
パネルへの埋込み作業にあたつて、不使用のノツ
クアウト部のスリツトからノロが侵入する欠点が
あつた。
また、金属製の電気ボツクスは、プレス成型さ
れるため、肉厚が薄く、それらに電気器具を装着
するための装着部は、ボツクス壁に半田付けする
必要があつた。電気ボツクスに装着されるべき電
気器具は多種類に及び、これらの各々について異
なつたサイズの電気ボツクスを用意し、それらの
各々に異なつた配置の装着部を加工しなければな
らなかつた。
更に、パネルの厚みは建築物によつて異なり、
或るいはまた高層建築では、使用される階数によ
つて異なる場合もある。パネルの厚みが変われば
それらパネル内の補強構造体の埋込み位置が変わ
り、配線管のパネル表面からの埋込み深さもまた
変化する。従つて電気ボツクスの埋込み深さもま
た変更しなければならない。即ち異なつた埋込み
深さのために、異なつた深さを有する電気ボツク
スを用意しなければならない。
従つて、これらの変化の組合わせは大きな数と
なり、そのような多品種の電気ボツクスの生産、
流通、消費の各段階における管理がコスト高の原
因となつていた。
これらの問題の幾つかを解決するために塩化ビ
ニル樹脂製の電気ボツクスが提案されたが、パネ
ル素材の型枠への打ち込み、熱養生の際に破損が
生じたり、変形が生ずる等の欠点があり、また塩
化ビニル樹脂製の電気ボツクスの表面は、金属製
の電気ボツクスに比して、コンクリート等のパネ
ル素材との親和性が低いために、埋込み後のパネ
ル内での固定度が劣ると云う欠点があり、現在で
も塩化ビニル樹脂製の電気ボツクスは、PC工法
埋込み用としては余り用いられておらず、後付け
用の電気ボツクスとして一般に用いられている。
従来の塩化ビニル樹脂製の電気ボツクスに於て
は、ボツクス内壁に突出する肉厚部もしくはボス
を設け、ボスに雌ねじ金具を固定して、この雌ね
じに電気器具及び又は化粧覆板をねじ止めするよ
うになつている。電気ボツクスへの雌ねじ金具の
固定は、電気ボツクスの成型時に埋込む方法と、
電気ボツクスの成型時にボスに小さめの穴を形成
して、成型後に高周波加熱等によつて雌ねじ金具
を後付けする方法とがあつた。前者の方法は、成
型にモールド内で雌ねじ金具を適所に位置づけ、
かつ雌ねじ内に樹脂が流れ込まないよう配慮する
必要があり、後者の方法はボスへの雌ねじ金具の
固定強度が弱く、また雌ねじ金具の埋込み時に生
ずるバリの除去作業を必要としていた。
考案の目的 従つて、本考案の目的は、下記の通りである。
1 小数種類の部品を組合わせることによつて
PC工法埋込用に適した多種類の電気ボツクス
を簡単に形成し得るようにすること、 2 埋込後の電気ボツクスのパネル内での固定が
良好な塩化ビニル樹脂製電気ボツクスを提供す
ること、 3 パネル内に電気ボツクスを埋込む際にパネル
型枠内での電気ボツクスの位置決めが容易な電
気ボツクスを提供すること、 4 埋込み時にノロの侵入がない電気ボツクスを
提供すること、 5 雌ねじ金具とそれを支持するボス部の強度が
大きい電気ボツクスを提供すること、 6 雌ねじ金具を後付け(例えば高周波加熱によ
つて埋込み融着)する場合に、バリ除去作業の
必要をなくした電気ボツクスを提供すること、 7 耐衝撃性にすぐれた電気ボツクスを提供する
こと、 考案の構成 本考案によれば、上述の諸目的は、下記の構成
によつて達成される。
本考案に於ては、少数種類のサイズのボツクス
本体、少数種類の継枠部材、少数種類の装着部材
の3部品を必要に応じて組合わせて、多種類の電
気ボツクスを簡単に形成し得るようなつている。
詳述すれば、ボツクス本体は、それ自体が電気
ボツクスとして使用し得る基本部品であつて、四
つの側壁と、一つの底壁とを有する一面が開放し
た概して直方体状の外形を有し、その側壁の深さ
(開放面から底壁までの距離)は最小の深さに設
計されている。ボツクス本体の開放面は、電気器
具、継枠部材、装着部材を装着するのに用いられ
る。例えば、1個の壁面スイツチの如き電気器具
を装着し、2個以上のスイツチを並設し、或るい
はシヤンデリア等の値他の大きい電気器具を装着
するために、異なつた開放面寸法を有する個の
ボツクス本体を用意する。
継枠部材は、上記夫々のボツクス本体に嵌合さ
れて、埋込み深さを調整するための部材であつ
て、調整寸法の異なつたm個の継枠部材を上記ボ
ツクス本体の各種に関して用意する(×m個)。
装着部材は、異なつた電気器具を上記ボツクス
本体又はボツクス本体と継枠部材との組合わせに
装着するために異なつた装着構造を与える部材で
ある。例えば、2個のスイツチを並設するために
対向側壁に2対の雌ねじ金具を持つたスイツチボ
ツクスに、円形の装着基台を有する照明器具を円
形基台の円周に沿つた3点でねじ止めする場合な
どに、夫々に適した装着構造を与える必要があ
る。また予備の電線引出し口が設けられる場合に
は「めくら板」を装着する必要がある。斯かる装
着部材(またはめくら板を含めて)n個の装着部
材を上記ボツクス本体の各種類に関して用意する
(×n個)。
従つて、×m×n個の種類の電気ボツクスの
ために×(1+m+n)個の種類の部品を用意
すれば良い。
更に、ボツクス本体の一つ以上の壁の外側面に
一つ以上のノツクアウト部を形成し、それによつ
て配線管の様々な配列に対応できる。製品の種類
を減少することにより、製造、流通、消費の各段
階での管理は大幅に改善され、コストダウンを計
ることが出来る。
ノツクアウト部は、各壁の壁厚より僅かに小さ
い深さ寸法を有する溝によつて、周囲の壁部から
区画され、従つてノツクアウト部と、その周囲の
壁部とは極めて薄い溝底壁で完全に連接してお
り、ボツクスの内外側に連通するスリツトは形成
されていない。従つて、PC工法のパネルへの埋
込の際にノロの侵入が阻止される。またノツクア
ウト部の外表面は、周囲の壁部分の外表面より内
側に凹んでおり(肉薄になつている)、従つて各
壁面に複数のノツクアウト部を形成した場合に
は、打抜かれなかつたノツクアウト部は、埋込み
後の電気ボツクスのパネル内に於ける固定を強固
にさせる。
更に、ボツクス本体には、底壁にも、少なくと
も一つのノツクアウト部を設けることにより、例
えば天井からの電気器具の吊下げ用にも同一部品
を共用することを可能にすることが出来る。この
場合、電気ボツクスの底壁の背面もしくは外側か
ら2〜4本のスタツドを有する支持部品のスタツ
ドを挿通するための小径のノツクアウト用凹部を
も設けると良い。
ボツクス本体には、配線管に結合される少なく
とも一つのハブを予じめ形成しておくことによ
り、需要者の作業を省略することが出来る。
ボツクス本体、継枠部材、装着部材は、嵌合構
造によつて容易に組付けられ得るようにするのが
良く、その際、ボツクス本体の四側壁の内側に継
枠部材、装着部材の嵌合突起を嵌合させ、また継
枠部材の四側壁の内側に装着部材の嵌合突起を嵌
合させるようにすることとによつて、パネル内側
面の化粧面の厚さの変更に対応できるようにする
ことが出来る。それらの嵌合構造は、相互の接触
面を大きくして接着剤によつて接着され得るよう
にしても良いが、ボツクス本体及び/又は継枠部
材の雌ねじ金具と整列するように配置したボルト
挿通孔を継枠部材および装着部材に設けるのが良
い。
装着部材(めくら板を除く)には電気器具を受
入れるのに適したカラー部分を設け、不必要な開
放面を閉止するようにするのが望ましい。上述の
嵌合構造とカラー部とは、パネルへの電気ボツク
スの埋込みの際に、それらを型枠内に保持する凸
部と嵌合させて、それらを型枠の適所に保持する
のにも役立つ。
また、ボツクス本体、継枠部材、装着部材の嵌
合面の形状を概ね正方形とし、それら相互の嵌合
の際に、90゜の角度単位で、それらの配向を変更
し得るようにすることもまた望ましい。
本考案の好適な実施例では、雌ねじ金具を有す
るボス部は、雌ねじ金具の軸方向、もしくはボツ
クスの深さ方向の寸法よりも長くなされている。
これにより、雌ねじ金具を高周波加熱により後
付けする際に、バリがボスの孔内に留まるので、
仕上げ加工の手間が省け、また関係部分の強度も
増大する。
本発明に於ては、従来の塩化ビニル樹脂製の電
気ボツクスに於ける各壁の壁厚(約2mm)を2倍
の厚さ(約4mm)とし、所謂HI配合の塩化ビニ
ル樹脂を使用している。これによつてPC工法に
於けるコンクリーリ打込み時の衝撃に十分に耐
え、コンクリート養生の際に破損,変形を受ける
ことのない強度が得られることが分つた。
以上に、本考案の概要を述べたが、本考案の上
述の特徴、利点、ならびに他の特徴、利点は、以
下に述べる実施例の説明によつて更に明瞭となろ
う。
実施例の説明 第1図は、本考案の一実施例による電気ボツク
スのボツクス本体10の断面図、第2図は、その
平面図、第3図はその背面図である。このボツク
スは、1個のスイツチ、または2連のコンセント
等の装着に適したボツクス本体を示している。ボ
ツクス本体10は、四つの側壁11,12,1
3,14と、一つの底壁15とによつて、一面が
開放した概して直方体状の形状を有する。
図示の実施例では、側壁11には一つのノツク
アウト部16が、側壁13,14には夫々二つの
ノツクアウト部17,18,19,20が形成さ
れているものとして示されている。これらのノツ
クアウト部16〜20は、各側壁11,13,1
4の壁厚(例えば4mm)より僅かに小さい深さ寸
法(例えば3.9mm)を有する溝16′,17′,1
8′,19′,,20′によつて区画されており、各
ノツクアウト部の外側面16a,17a,18
a,19a,20aは肉薄(例えば2mm)になつ
ており、その周囲の壁部の外側面11a,13
a,14aよりも内側に凹んでいる。
四つの側壁11〜14のうちの対向する一対の
側壁11,12の各々の内側面には、底壁に向つ
て延長する少なくとも一つのボス部21,22が
夫々設けられ、各ボス部は、ボツクス本体10の
開放面から底壁に向つて予定寸法だけ近寄つたレ
ベルに電気器具、継枠部材又は装着部材を支持す
る支持面21′,22′と、それら支持面から深さ
方向に配向された孔21a,22aとそれら孔内
に嵌合固定された雌ねじ金具21b,22bとも
夫々持つている。
第1〜3図の実施例では、ボス部21,22は
雌ねじ金具21b,22bの軸方向もしくは深さ
方向(第1図に於て縦方向)の長さよりも充分に
長くなつている。これにより、ボス部21,22
自体の強度を高めると共に、雌ねじ金具21b,
22bを例えば高周波加熱して孔21a,22a
に後付けする際、バリが孔21a,22a内に保
持されて仕上げ加工を省略することが出来る。孔
21a,22a内に保持されたバリは、雌ねじ金
具21b,22bへのボルト(図示せず)の螺合
の際に支承を与えない。この寸法関係は、雌ねじ
金具21b,22bのボス21、22に対する結
合強度を増大させる。
第1〜3図に示した実施例では、底壁15にも
一つのノツクアウト部23が設けられており、こ
のノツクアウト部もまた、他のノツクアウト部1
6〜20と同様な溝23′,内側に凹んだ外側面
23aを有する。ノツクアウト部23に近接し
て、二つの小径の凹部23bが直径方向の両側に
形成されている。これらの凹部23bもまたノツ
クアウト部であつて、これらは、このボツクス本
体10が例えば天井から懸吊される小灯火用の基
台を固定するために用いられる場合に、2本のス
タツドを有する支持手段のスタツドをボツクス本
体10の背後から挿通するための孔として打抜か
れる。
また、第1〜3図の実施例に於ては、側壁12
に一つのハブ24が形成されているものとして示
されている。斯かるハブは、一つの電気ボツクス
に関して少なくとも一つは必要であり、従つて、
需要家の手数を省くために、予じめ少なくとも一
つのハブを設けるのが良い。
第4図は、第1〜3図の実施例のボツクス本体
10と必要に応じて組合わせて用いられる継枠部
材30の平面図を、第5図は第4図の5−5線に
於ける断面図を夫々示す。
継枠部材30は、両端が開放した四角筒状構造
を持つており、その四つの側壁31,32,3
3,34はボツクス本体10の側壁11〜14の
深さ方向の延長部を形成するよう外形寸法が定め
られている。四角筒状の一方の開放端(第5図の
下方の端)にボツクス本体10の開放面における
四側壁11〜14の内側面に嵌合する嵌合突起3
1a,32a,33a,34aが形成されてい
る。他方の開放端(第5図の上方の端)は電気器
具、装着部材を装着するための装着開放面として
用いられる。この装着開放面は場合によつては更
なる継枠部材30もまた装着し得る。
継枠部材の四側壁31〜34の対向する少なく
とも一対の側壁31,32の各々の内側面には、
深さ方向(第5図に於て縦方向)に延長するボス
部41,42が夫々設けられている。この実施例
では、ボス部41,42は第1〜3図のボツクス
本体10のボス部21及び22に対応して形成さ
れる。これらのボス部41,42は、上記装着開
放端から嵌合突起31a,32aに向つて予定寸
法だけ近寄つたレベルに、電気器具、を支持する
支持面41′,42′と、ボツクス本体10の雌ね
じ金具21b,22bと整列したねじ挿通孔41
a,42aとを有する。
第4図および第5図に示した実施例では、ボス
部41,42は、その嵌合突起31a,32aの
下側面に整列した下側面を有する補強部43,4
4が設けられているものとして示されている。
第6図及び第7図は、第1〜5図の実施例によ
るボツクス本体10および継枠部材30と必要に
応じて組合わせて用いられる装着部材50の平面
図及び第6図の7−7線に於ける断面図を夫々示
している。この装着部材50は、円形の基台部を
有する証明器具、引紐スイツチ等の電気器具等を
装着するための装着部材として用いられる。
装着部材50は、ボツクス本体10の開放面又
は継枠部材30の装着開放面における四側壁11
〜14又は31〜34の内側面に嵌合する嵌合突
起51,52,53,54と、装着されるべき電
気器具に適応した装着カラー55(この場合、円
筒状カラーとして示されている)を残して、ボツ
クス本体の開放面、継枠部材の装着開放面の不要
部分を閉止する板状部56とを有する。ボス部5
7,58は装着カカラー55の内側に突出して設
けられ、この実施例ではボス部の深さ方向寸法を
充分に与えるために傾斜部57a,58aを設
け、ボス部が補強されている。板状部56には、
ボツクス本体10の雌ねじ金具21b,22bと
整列するボルト挿通孔61,62が形成されてい
る。
第8図は、本考案の他の実施例によるボツクス
本体100の平面図を、第9図は、第8図の9−
9線に於ける断面図を示している。この実施例に
おけるボツクス本体100もまた、四つの側壁1
11,112,113,114と一つの底壁11
5とによつて、一面が開放した概して直方体状の
形状を有する。この実施例では開放面が概して正
方形をなしている。
側壁111および112には夫々一つのノツク
アウト部116および116′が側壁113,1
14には夫々二つのノツクアウト部117,11
8および119,120が形成されている。これ
らのノツクアウト部の構造は第1図に示したもの
と同じであり、従つてこれ以上詳述しない。
四側壁111〜114のうちの対向する一対の
側壁111,112の各々の内側面には、深さ方
向に延長する少なくとも一つのボス部121,1
22が夫々設けられており、これらのボス部に
は、第1〜3図に示したボス部と同様に孔121
a,122aと、雌ねじ金具121b,122b
とが設けられている。
この実施例でも底壁115に一つのノツクアウ
ト部123と、それに近接して等角度に離隔して
配置された4個の小径の凹部123bとを有す
る。これら等角度に離隔した小径の凹部123b
は、二つのスタツドを有する支持手段を90゜を単
位とする異なつた角度配置で位置づけるのに役立
つ。
側壁111,112には、夫々一つのハブ12
4,124′が形成されているものとして、示さ
れている。
第10図は、第8,9図に示したボツクス本体
100と必要に応じて組合わせて用いられる継枠
部材130の平面図を、第11図は第10図の11
−11線に於ける断面図である。継枠部材130
は、第4,5図に示した継枠部材30と殆んど同
じであるが、4つの側壁131〜134はボツク
ス本体100の概して正方形の開放面における四
側壁111〜114の深さ方向の延長部材を形成
するよう、外形を定められている。四角筒状に継
枠部材130の一方の開放端に(第11図の下方
の端)は、第5図の実施例と同様の嵌合突起13
1a,132a,133a,134aが形成され
て、それらはボツクス本体の四側壁111〜11
4の内側面に嵌合するようになつている。他方の
開放端は電気器具、装着部材を装着するための開
放面として用いられ、場合によつては更なる継枠
部材130も装着し得る。
この実施例では、三種類のボス部が形成されて
いる。第1のタイプのボス部は、一対の側壁13
3,134の各々の内側面に夫々形成されたボス
部141,142であつて、これらは、ボツクス
本体100の雌ねじ金具121b,,122bと
整列したボルト挿通孔141a,142bを有す
る。これらのボス141,142は、第5図の実
施例におけるボス41,42と同様の役割を持
つ。第2のタイプのボス部は、一対の側壁13
1,132の各々の内側面に夫々形成されたボス
部141′と142′とであつて、これらはボツク
ス本体100に於けるボス121,122と殆ん
ど同様の構造を有する。詳述すれば、それらは孔
141′a,142′aと雌ねじ金具141′b′,
142′bとを有し、電気器具の装着に用いられ
る。第3のタイプのボスは、一対の側壁131,
132の夫々の内側に形成されたボス141″,
142″とであつて、これらは、前述のボス14
1と141′、142と142′とを結合したもの
と考えれば良い。詳述すれば、これらのボスはボ
ツクス本体の雌ねじ金具121b,122bと整
列したボルト挿通孔141″aと142″aと雌ね
じ挿通孔141″b,142″bと、これら雌ねじ
挿通孔内に夫々固定された雌ねじ金具141″c
と142″cとを有する。
斯くて、ボルト挿通孔141a,142a,1
41″a,142″aは、ボツクス本体100に対
して、継枠部材130を90゜を単位とする異なつ
た角度配置で位置づけるのに用いられる。ボス部
141′,142′,141″,142″における雌
ねじ金具141′b,142′b,141″c,1
42″cは、例えば2個のスイツチを並べて装着
するのに用いられる。ボス部141,142,1
41′,142′には補強部143,144が共通
に設けられている。ボス部141″,142″は、
側壁131,132に対して広い面積で支持され
ているので補強部は形成されていない。
第12図は第8〜11図の実施例によるボツク
ス本体100および継枠部材130と必要に応じ
て組合わせられて用いられる装着部材150の平
面図、第13図は第12図の13−13線における断
面図である。この装着部材150は、小判型の基
台部を有する電気器具を装着するための装着部材
として用いられる。
装着部材150は、ボツクス本体100の開放
面又は継枠部材130の装着開放面における四側
壁111〜114又は131〜134の内側面と
嵌合する嵌合突起151,152,153,15
4と、装着されるべき電気器具に適応した形状の
装着カラー155(この場合小判型として示され
ている)を残して、ボツクス本体の開放面、継枠
部材の装着開放面の不要部分を閉止する板状部1
56とを有する。ボス部157,158は、装着
カラー155の内側に突出して設けらている。ボ
ス部157,158には、孔157a,158a
が設けられ、それらの中に雌ねじ金具157b,
158bが固定されている。
板状部156には、ボツクス本体100の雌ね
じ金具121b,122bと整列する4個のボル
ト挿通孔161,162,161′,162′が形
成されており、これによつて、装着部材150は
90゜を単位とする異なつた角度配置でボツクス本
体又は継枠部材に対して位置づけられる。
以上に述べた実施例は、例示的なものであつ
て、ボツクス本体は、開放面の形状、寸法の異な
つた複数種類のものを用意し、継枠部材は、それ
ら各ボツクス本体に関して異なつた深さ寸法を有
する複数種類のものを用意し、装着部材は、ボツ
クス本体の各種類に関して異なつた装着構造を有
する電気器具のための異なつた装着構造を有する
ものを用意することによつて、比較的少ない種類
の部材を組合わせることにより多数の種類の電気
ボツクスを簡単に形成できる。
ボツクス本体,継枠部材の開放面における嵌合
構造及び装着部材のカラーは、パネルへの埋込み
に際して型枠への位置決め固定のために利用でき
る。ノツクアウト部の外表面が周囲の壁の外表面
から凹んでいるので、パネルへの埋込も後に良好
な固定が得られる。また開放面を正方形状とする
実施例においては、電気器具の配向方向の変更が
可能となる。
ボス部の孔の深さ寸法を雌ねじ金具の深さ寸法
より大きくすることにより、バリの除去作業が省
略され、ボスの強度および雌ねじ金具の固定強度
が増大されている。
以上に本考案の若干の実施例を述べたが、本考
案は上述の実施例のみに限定されるものではな
く、様々な変形が可能である。
特に、継枠部材、装着部材のボス部にける雌ね
じ金具とそれを固定する孔とは、深さ方向寸法が
同一であつても良い。何故ならば、これらの部品
は底壁を持たないので、バリ除去作業が容易であ
るからである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例によるボツクス本
体の断面図、第2図は、第1図のボツクス本体の
平面図、第3図は、第1図のボツクス本体の背面
図、第4図は、第1〜3図のボツクス本体と必要
に応じて組合わせて用いられる継枠部材の一実施
例の平面図、第5図は、第4図の5−5線に於け
る断面図、第6図は、第1〜5図のボツクス本体
および継枠部材と必要に応じて組合わせて用いら
れる装着部材の一実施例の平面図、第7図は、第
6図の7−7線における断面図、第8図は、本考
案の他の実施例によるボツクス本体の平面図、第
9図は第8図の9−9線における断面図、第10
図は、第8図のボツクス本体と必要に応じて組合
わせて用いられる継枠部材の一実施例を示す平面
図、第11図は第10図の11−11線における断面
図、第12図は、第8〜11図の実施例によるボ
ツクス本体および継枠部材と必要に応じて組合わ
せて用いられる装着部材の一実施例の平面図、第
13図は、第12図の13−13線における断面図で
ある。 符号の説明、10……ボツクス本体、11〜1
4……側壁、15:底壁、16〜20……ノツク
アウト部、16′〜20′……ノツクアウト部の外
側面、21,22……ボス部、21a,22a…
…孔、21b,22b……雌ねじ金具、23……
ノツクアウト部、23a……ノツクアウト部の外
側面、23b……小径のノツクアウト、24……
ハブ、30……継枠部材、31〜34……側壁、
31a〜34a……嵌合突起、41,42……ボ
ス部、41a,42a……ボルト挿通孔、43,
44……補強部、50……装着部材、51〜54
……嵌合突起、55……カラー、56……板状
部、57,58……ボス部、57a,58a……
傾斜部、57b,58b……雌ねじ金具、61,
62……ボルト挿通孔。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) PC工法に於て、建築構造パネル内に、その
    パネル面から異なつた深さに配置される配線管
    と接続することができ、様々な電気器具を装着
    するために、少なくとも一種類のボツクス本体
    と、上記ボツクス本体に選択的に組合わせて用
    いられてパネル面からの埋込深さを調整する少
    なくとも一種類の継枠部材と、上記ボツクス本
    体又は継枠部材に選択的に組合わせて用いられ
    てパネル面に装着されるべき電気器具に適応し
    た装着構造を与える複数種類の装着部材との中
    から、一つのボツクス本体、又は一つのボツク
    ス本体と一つ以上の継枠部材及び/又は一つの
    装着部材とを選択的に組合わせて形成される
    PC工法における埋込用電気ボツクスであつて、 上記ボツクス本体は、四角筒を形成する四つ
    の側壁と、上記四角筒の一端を閉じる一つの底
    壁と、上記四角筒の他端に電気器具又は継枠部
    材又は装着部材を装着するための開放面とを有
    する概して直方体形状をなしており、上記各壁
    の何れか一つ以上の壁の外側面に一つ以上のノ
    ツクアウト部を有し、上記ノツクアウト部の
    各々は、それが設けられている壁の壁厚寸法よ
    りも僅かに小さい深さ寸法を有する溝によつて
    区画されており、各ノツクアウト部の外側面は
    その周囲の壁の外側面より内側に凹んだ表面を
    有し、上記四側壁のうちの対向する少なくとも
    一対の側壁の各々の内側面に底壁に向つて深さ
    方向に延長する少なくとも一つのボス部を夫々
    持つており、上記各ボス部は、上記開放面から
    底壁に向つて予定寸法だけ近寄つたレベルに電
    気器具、継枠部材又は装着部材を支持する支持
    面と、該支持面から深さ方向に配向された孔
    と、該孔に嵌合固定された雌ねじ金具とを夫々
    有し、 上記継枠部材は、上記ボツクス本体の深さ方
    向の延長壁を形成する四つの側壁より成る両端
    が開放した四角筒状構造を持つており、その四
    角筒の一方の開放端に、ボツクス本体の開放面
    に於ける四側壁の内側面と嵌合する嵌合突起を
    有し、他方の開放端に電気器具、更なる継枠部
    材又は装着部材を装着する装着開放面を有し、
    継枠部材の四側壁の対向する少なくとも一対の
    側壁の各々の内側面に深さ方向に延長する少な
    くとも一つのボス部が形成されており、上記ボ
    ス部の各々は上記継枠部材の上記装着開放面か
    ら嵌合突起に向つて予定寸法だけ近寄つたレベ
    ルに電気器具、更なる継枠部材又は装着部材を
    支持する支持面と、上記ボツクス本体のボス部
    の雌ねじ金具と整列したねじ挿通孔とを有し、 上記装着部材は、上記ボツクス本体の開放面
    又は上記継枠部材の装着開放面における四側壁
    の内側面に嵌合する嵌合突起と、装着されるべ
    き電気器具に適応した装着孔を残して上記ボツ
    クス本体の開放面又は継枠部材の装着開放面を
    閉じる頂壁とを有し、上記頂壁に上記ボツクス
    本体のボス部の雌ねじ金具と整列したねじ挿通
    孔と、上記装着孔の内側に突出して対向配置さ
    れた深さ方向に延長する少なくとも一対のボス
    部とを有し、上記ボス部の各々は深さ方向に配
    向された孔と、該孔に嵌合固定された電気器具
    を装着するための雌ねじ金具とを夫々有し、 それによつて、上記ボツクス本体、又はボツ
    クス本体と継枠部材及び/又は装着部材とを選
    択的に組み合わせて形成されるPC工法埋込用
    の電気ボツクス。 (2) 上記ボツクス本体の四側壁と底壁の内の少な
    くとも何れか一つに配線管と接続される少なく
    とも一つのハブが形成されている上記第1項記
    載の電気ボツクス。 (3) 上記ボツクス本体に複数のノツクアウト部が
    形成されており、その内の少なくとも一つがボ
    ツクス本体の底壁に形成されており、そのノツ
    クアウトの周辺に近接して電気器具を支持する
    ための支持桿を挿通するための二つ以上の小径
    のノツクアウト凹部が形成されている上記第1
    項又は第2項記載の電気ボツクス。 (4) 上記継枠部材の四側壁の対向する少なくとも
    一対の側壁の各々の内側面に電気器具を装着す
    るための少なくとも一つのボス部が夫々形成さ
    れており、それら各ボス部は深さ方向に配向さ
    れた孔と、該孔内に嵌合固定された雌ねじ金具
    とを夫々有する上記第1項〜第3項のうち、何
    れか1項記載の電気ボツクス。 (5) 上記装着部材は、装着されるべき電気器具に
    適応した装着孔のまわりに深さ方向に延長する
    カラー部を有し、上記電気器具を装着するため
    の雌ねじ金具を持つた少なくとも一対のボス
    が、上記カラー部の内側面に設けられている上
    記第1項〜第4項のうち、何れか1項記載の電
    気ボツクス。 (6) 上記ボツクス本体、継枠部材及び装着部材
    は、深さ方向から見たとき概して正方形状をな
    しており、上記継枠部材及び装着部材は、正方
    形状の二対の対向側縁部にボツクス本体の少な
    くとも一対のボスに於ける雌ねじ金具に整列す
    るねじ挿通孔を夫々持つており、それによつて
    ボツクス本体に関して継枠部材、装着部材を
    90°を単位とする異なつた角度配置で配向して
    装着し得るようになつている上記第1項〜第4
    項のうち、何れか1項記載の電気ボツクス。 (7) 上記ボツクス本体、継枠部材及び装着部材に
    於ける雌ねじ金具を有する各ボス部は、雌ねじ
    金具の深さ方向の寸法より大きい深さ寸法を有
    する上記第1項〜第6項のうち、何れか1項記
    載の電気ボツクス。
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