JPH0379393B2 - - Google Patents

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JPH0379393B2
JPH0379393B2 JP2620583A JP2620583A JPH0379393B2 JP H0379393 B2 JPH0379393 B2 JP H0379393B2 JP 2620583 A JP2620583 A JP 2620583A JP 2620583 A JP2620583 A JP 2620583A JP H0379393 B2 JPH0379393 B2 JP H0379393B2
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JP
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weight
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styrene
hydrocarbon
dihydrodicyclopentadiene
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JP2620583A
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JPS59152970A (ja
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Masami Takeda
Kimya Mizui
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は粘着剤組成物に関する。更に詳しく
は、タツク、接着力、凝集力、段ボール保持力な
どの粘着性能をバランスよく備えた粘着剤組成物
に関する。 近年、感圧粘着剤として溶剤型、エマルジヨン
型などの従来型のものに加え、ホツトメルト型粘
着剤が多く使用されるようになつて来た。ホツト
メルト型粘着剤の主な用途としてはラベル、クラ
フトテープ、布テープなどが挙げられる。これら
のうちとくに段ボールなどの包装分野に用いられ
るテープ類用には、タツク、接着力、凝集力、段
ボール保持力などの粘着性能をバランスよく備え
たものが要求される。これらの性能はホツトメル
ト型粘着剤の主成分であるエラストマーおよび粘
着性付与剤(タツキフアイヤー)に大きく依存し
ているが、従来粘着性能をバランスよく備えた満
点できる粘着剤がなかつた。 本発明者らは、タツク、接着力、凝集力、ダン
ボール保持力などの粘着性能をバランス良く備え
た粘着剤組成物を鋭意検討した結果、エラストマ
ー成分を特定割合で配合させることにより、目的
の組成物が得られることを見い出し、本発明を完
成させるに至つた。 すなわち本発明は、(A)エラストマー、(B)不飽和
炭化水素と9,10−ジヒドロジシクロペンタジエ
ンまたはその誘導体とから実質的になる共重合体
であつて、前記不飽和炭化水素類の重合単位が約
20ないし98モル%、また9,10−ジヒドロジシク
ロペンタジエン類の重合単位が約80ないし2モル
%の範囲内の割合で共重合している炭化水素樹
脂、および(C)石油類の熱分解の際に得られ、芳香
族炭化水素を含む沸点範囲が140ないし280℃の留
分(a)と、石油類の熱分解の際に得られ、脂肪族炭
化水素を含む沸点範囲が−20ないし100℃の留分
(b)との共重合体であつて、比重が1.00ないし1.10
の範囲にある樹脂、を主成分とする粘着剤組成物
であつて、各成分の割合が(A)が100重量部に対し
(B)が20ないし100重量部および(C)が10ないし50重
量部であることを特徴とする粘着剤組成物であ
る。 本発明に係る組成物(A)の成分のエラストマーと
しては、通常ホツトメルト型粘着剤に用いられる
種々のエラストマーを用いることができる。例え
ば、スチレン−イソプレン−スチレンブロツクコ
ポリマー、スチレン−ブタジエン−スチレンブロ
ツクコポリマー、水素添加されたスチレン−イソ
プレン−スチレンブロツクコポリマーなどのブロ
ツクコポリマー、天然ゴム、スチレン−ブタジエ
ンゴム、ブチルゴム、イソプレンゴム、アクリル
ゴム、エチレン−極性単量体共重合体、エポキシ
ゴム、ウレタンゴムなどを挙げることができる。 これらの中では、スチレン−イソプレン−スチ
レンブロツクコポリマー、スチレン−ブタジエン
−スチレン−ブロツクコポリマー、水素添加され
たスチレン−イソプレン−スチレンブロツクコポ
リマーが好ましい。 また本発明に係る組成物に使用する(B)成分の炭
化水素樹脂は、不飽和炭化水素と9,10−ジヒド
ロジシクロペンタジエンまたはその誘導体とから
実質的になる共重合体であつて、前記炭化水素類
の重合単位が約20〜98モル%、また、9,10−ジ
ヒドロジシクロペンタジエン類の重合単位が約80
〜2モル%の範囲内の割合で共重合している炭化
水素樹脂である。 該炭化水素樹脂を形成する不飽和炭化水素は、
具体的には、例えばエチレン、プロピレン、1−
ブテン、2−ブテン、イソブチレン、1−ペンテ
ン、2−ペンテン、1−ヘキセン、2−ヘキセ
ン、3−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1
−ペンテン、1−ヘプテン、2−オクテンなどの
鎖状モノオレフイン、1,3−ブタジエン、イソ
プレン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエ
ン、1,3−ペンタジエン、2,3−ジメチル−
1,3−ヘキサジエン、1,4−ペンタジエン、
3,4,5−トリメチル−1,6−ヘプタジエン
などの鎖状ジオレフイン、1,2−ジメチリデン
シクロヘキサン、1,2−ジメチリデンシクロペ
ンタン、ビニルシクロヘキサン、リモネン、スチ
レン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン、イ
ソプロペニルトルエン、第3ブチルスチレン、ア
リルベンゼン、p−第3ブチルアリルベンゼンな
どの側鎖に不飽和結合を有する環状炭化水素が挙
げられる。 以上で例挙した炭化水素類の中で、樹脂性能の
点から特に好ましいものとしては、炭素数4〜6
の鎖状ジオレフイン、炭素数8〜10の芳香族アル
ケニル化合物、炭素数8〜10の1,2−ジメチリ
デン化合物などが挙げられる。 これらの炭化水素類は、それぞれ単独で、ある
いは2種以上の同族化合物の混合物、更にはモノ
オレフインとジオレフイン、モノオレフインと側
鎖に不飽和結合を有する環状炭化水素、ジオレフ
インと側鎖に不飽和結合を有する環状炭化水素、
モノオレフインとジオレフインと側鎖に不飽和結
合を有する環状炭化水素の混合物などとして用い
られる。 これらの不飽和炭化水素類と共重合される9,
10−ジヒドロジシクロペンタジエンまたはその誘
導体は、具体的には、例えば9−メチル−9,10
−ジヒドロジシクロペンタジエン、3,9−ジメ
チル−9,10−ジヒドロジシクロペンタジエン、
9−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロジシクロペン
タジエン、9−メトキシ−9,10−ジヒドロジシ
クロペンタジエン、9−アセチル−9,10−ジヒ
ドロジシクロペンタジエン、9−フエノキシ−
9,10−ジヒドロジシクロペンタジエン、9−イ
ソシアナート−9,10−ジヒドロジシクロペンタ
ジエン、リン酸水素ビス(9,10−ジヒドロジシ
クロペンタジエニル)などが挙げられる。 用いられる9,10−ジヒドロジシクロペンタジ
エン類は、実質的に純粋なものが用いられること
は当然であるが、これらの重合成分中に約60重量
%以上の純度を有していれば、この他にもシクロ
ペンテン、シクロペンタジエンオリゴマー(三量
体以上)の部分水素化物、イソプレン−シクロペ
ンタジエンコダイマーまたはオリゴマーの部分水
素化物などの重合性成分を含んでいてもよく、ま
た非重合性成分であるテトラヒドロジシクロペン
タジエンまたはその誘導体などを含んでいてもよ
い。ただし、生成炭化水素樹脂の色相を悪化さ
せ、またゲルの生成を伴うことがあるので、シク
ロペンタジエン、ジシクロペンタジエン、3量体
以上のシクロペンタジエンオリゴマーとその誘導
体などは、この重合成分中10重量%以下のものを
用いることが望ましい。 共重合触媒としては、前記炭化水素類の単独重
合および共重合触媒として公知のものがそのまま
使用できる。即ち、カチオン性触媒、アニオン性
触媒、イオン配位触媒、ラジカル触媒などが用い
られる。 重合温度としては、−数10℃ないし約150℃の範
囲が選択でき、また重合時としては、約1/2ない
し10時間の範囲内が用いられる。圧力は、常圧ま
たは加圧下という条件が一般に用いられる。共重
合反応終了後は、常法に従つて残存する触媒を処
理し、未反応成分と反応溶媒とを蒸留あるいは炭
化水素樹脂の貧溶媒中に加えることなどによつて
除去し、目的とする炭化水素樹脂を得ることがで
きる。 得られる炭化水素樹脂は、鎖状不飽和炭化水素
類の重合単位が約20〜98モル%であることが必要
であり、好ましくは約20〜60モル%、特に好まし
くは約40〜60モル%であり、また9,10−ジヒド
ロジシクロペンタジエンまたはその誘導体からな
る9,10−ジヒドロジシクロペンタジエン類の重
合単位が約80〜2モル%であることが必要であ
り、好ましくは約80〜40モル%、特に好ましくは
約60〜40モル%であり、一般に60℃以上、好まし
くは約80〜140℃の軟化点(JIS K−2531による
環状法)、約10000cps以下、好ましくは約500〜
10cpsの溶融粘度(エミラー粘度計、樹脂温度200
℃)および約300〜3000、好ましくは約400〜1000
の分子量〔GPC法(ポリスチレン換算法:数平
均分子量)〕を有している。 9,10−ジヒドロジシクロペンタジエン類の重
合単位が2モル%以下の場合、得られる炭化水素
樹脂の粘度を低くしようとすると軟化点が低くな
り、逆に軟化点を高くしようとすると粘度も高く
なつてしまうため、本発明の粘着剤用配合剤とし
て用いるには、満足な作業性と性能のバランスが
得られない。また、この重合単位が80モル%以上
では、9,10−ジヒドロジシクロペンタジエンの
構造に基因して、単独重合性が乏しくなるため、
例えば触媒濃度を異常に高くすることなどが必要
となり、製造上の困難性を増すばかりではなく、
品質的にも分子量を増加させ難いので、軟化点が
低く、色相に劣り、熱安定性も悪いといつた問題
を生じるようになる。 これに対して、本発明で規定された割合の各重
合単位の範囲内、特にその好ましい範囲内では、
軟化点の割に溶融粘度が低く、色相、耐熱性共に
すぐれた炭化水素樹脂が得られ、しかも9,10−
ジヒドロジシクロペンタジエン類を単独重合する
ときよりも、触媒の使用量が少なくてすむ。 次に本発明に係る組成物に使用する(C)成分は石
油類の熱分解の際に得られ、芳香族炭化水素を含
む沸点範囲が140ないし280℃の留分(a)と、石油類
の熱分解の際に得られ、脂肪族炭化水素を含む沸
点範囲が−20ないし100℃の留分(b)との共重合体
であつて、比重が1.00ないし1.10の範囲にある樹
脂であることが必要である。 沸点範囲が140ないし280℃の留分(a)には、主と
して炭素数が9の炭化水素留分を含有し、その他
に炭素数が10以上の炭化水素留分あるいは炭素数
が7および8の炭化水素留分を含有していても差
しつかえない。この不飽和炭化水素含有留分に
は、スチレン、α−メチルスチレン、β−メチル
スチレン、o−ビニルトルエン、m−ビニルトル
エン、p−ビニルトルエン、インデン、メチルイ
ンデンなどの芳香族系不飽和炭化水素、キシレ
ン、エチルベンゼン、クメン、エチルトルエン、
n−プロピルベンゼン、トリメチルベンゼン、イ
ンダン、メチルインダン、ナフタリン、メチルナ
フタリン、ジメチルナフタリンなどの芳香族系不
飽和炭化水素ジシクロペンタジエンなどの成分が
含まれている。また、この不飽和炭化水素含有留
分からキシレン、エチルベンゼンあるいはスチレ
ンなどの特定の成分を除去した留分あるいはこれ
らの特定の成分を含有しない不飽和炭化水素含有
留分を使用することもできる。またさらに、特開
昭52−125593に記載されているように、芳香族系
不飽和炭化水素留分をα,β−不飽和ジカルボン
酸無水物の存在下に予備加熱処理して精製したも
のを使用することができる。 また、沸点範囲が−20ないし100℃の留分(b)に
は、2−メチル−1−ブテン、2−メチル−2−
ブテン、1−ペンテン、2−ペンテン、1−ブテ
ン、2−ブテン、イソブチルなどのC5、C4を主
成分とするアルケン類;ピペリレン、イソプレ
ン、シクロペンタジエン、メチルシクロペンタジ
エン、ブタジエンなどのC5、C4を主成分とする
ジエン類;2−メチルブタン、2,2−ジメチル
プロパン、シクロペンタン、ブタンなどのC5
C4を主成分とする脂肪族系飽和炭化水素成分が
含まれている。これらの脂肪族系不飽和炭化水素
含有留分からイソプレン、シクロペンタジエンあ
るいはブタジエンなどの特定の不飽和炭化水素成
分を除去した留分を使用することもできる。前記
の沸点範囲の脂肪族系不飽和炭化水素含有留分の
うち任意の沸点範囲の留分を使用することができ
るが、沸点範囲が−10ないし50℃の脂肪族系不飽
和炭化水素含有留分を本発明に係る組成物の(C)成
分の樹脂に使用することが特に好ましい。 共重合触媒としては、留分(a)、(b)の成分である
不飽和炭化水素類の単独重合および共重合触媒と
して公知のものがそのまま使用できる。即ち、カ
チオン性触媒、アニオン性触媒、イオン配位触
媒、ラジカル触媒などが用いられるが、カチオン
性触媒が特に好ましい。 重合温度としては、−数10℃ないし150℃の範囲
が選択でき、また重合時間としては、約0.5ない
し10時間の範囲が用いられる。圧力は常圧または
加圧下という条件が一般に用いられる。共重合終
了後は、常法に従つて残存する触媒を処理し、本
反応成分および反応溶媒を使用した場合は、該反
応溶媒とを蒸留あるいは炭化水素樹脂の貧溶媒中
に加えることなどによつて除去し、目的とする炭
化水素樹脂を得ることができる。 得られる炭化水素樹脂は、比重が1.00ないし
1.10の範囲にあることが必要であり、好ましくは
1.03ないし1.07の範囲である。比重は主に共重合
させる留分(a)と留分(b)の重量割合を変えることに
よつて上記範囲内のものを得ることができる。比
重が上記範囲を外れると、本発明にかかる粘着剤
組成物の特徴的効果である段ボール保持力および
タツクのいずれもが低下するので、上記範囲にあ
ることが必要である。なお比重の測定はJIS
K4101に準拠し、20/20℃の値を示す。比重が上
記範囲内にある共重合体樹脂は、一般に約60℃以
上、好ましくは約80ないし110℃の軟化点(JIS
K−2531による環球法)、約400ないし1200、好ま
しくは約500ないし900の分子量〔GPC法(ポリ
スチレン換算法:数平均分子量)〕を有している。 次に各成分、(A)、(B)および(C)の割合は、(A)成分
100重量部に対し(B)成分が20ないし100重量部であ
ることが必要であり、好ましくは40ないし80重量
部であり、(C)成分は10ないし50重量部であること
が必要であり、好ましくは20ないし40重量部であ
る。(B)成分が100重量部よりも多いと、段ボール
保持力が低下し、20重量部より少ないと段ボール
保持力およびタツクのいずれもが低下する。また
(C)成分が10重量部より少ないと接着力が低下し、
50重量部よりも多いとタツクが低下する。従つ
て、各成分は上記重量割合にあることが必要であ
る。なお、タツク、接着力、凝集力および段ボー
ル保持力の各測定法は実施例において記載した。 各成分の混合は、常法に従いニーダーによる混
練によつて行うことができる。混練はニーダーや
配合条件によつても異なるが、通常140ないし170
℃に加熱したニーダーで20ないし60分行う。 本発明にかかる粘着剤組成物には、必要に応じ
可塑剤、安定剤、充填剤又な顔料などを使用する
こともできる。これらを使用するときは、通常ニ
ーダーによる混練の際添加すればよい。 可塑剤としては、芳香族系又は脂肪族系の鉱
油、植物油、フタール酸エステル、リン酸エステ
ル等を用いることができる。 安定剤としては、モノフエノール系、ビスフエ
ノール系、高分子型フエノール系などのフエノー
ル系酸化防止剤、硫黄系酸化防止剤、リン系酸化
防止剤、ベンゾフエノン系紫外線吸収剤、ベンゾ
トリアゾール系紫外線吸収剤などの酸化防止剤や
紫外線吸収剤を用いることができる。更に有機顔
料、無機充填剤などを加えることもできる。 本発明による粘着剤組成物はホツトメルト型粘
着剤としてラベル、グラフトテープ、布テープな
どに用いることができるが、とくにタツク、接着
力、凝集力、ダンボール保持力などの接着性能を
バランスよく備えているので、グラフトテープな
どに適している。 次に実施例によつて本発明を具体的に説明す
る。 参考例 1 ナフサ分解で得られるC5留分を150℃で3時間
加熱し、そこに含まれていたシクロペンタジエン
をジシクロペンタジエンに変換した。次に、蒸留
によつて軽留分を除くことにより、C5留分4.8%、
ベンゼン0.5%、ジシクロペンタジエン77.1%、
イソプレン−シクロペンタジエンコダイマー7.2
%、シクロペンタジエンオリゴマー8.2%および
不明成分2.2%からなる組成の粗製ジシクロペン
タジエンを得た。 金属製オートクレーブ中に、この粗製ジシクロ
ペンタジエン100重量部(1710g)およびパラジ
ウム系タブレツト状水添触媒(東洋シー、シー、
アイ社製品C31−1A)4重量部を仕込み、反応温
度50℃、水素圧10Kg/cm2の条件下で、12時間撹拌
しながら水素化反応を行つた。ロ過して触媒を除
き、蒸留して9,10−ジヒドロジシクロペンタジ
エン留分90重量部を得た。ガスクロマトグラフイ
ーの分析結果は、ペンタン類19.0%、9,10−ジ
ヒドロジシクロペンタジエン77.0%、ジシクロペ
ンタジエン0.1%以下、テトラヒドロジシクロペ
ンタジエン0.8%および不明成分3.2%の組成を示
した。 参考例 2、3 容量1のガラス製オートクレーブに所定量の
触媒および溶媒の一部(20ml)を仕込み、撹拌下
前記参考例で得られた所定量の9,10−ジヒドロ
ジシクロペンタジエン含有留分および表1に示す
1,3−ペンタジエン含有留分、更に溶媒の残り
を混合物として耐圧シリンダーよりゆつくり注入
する。この際、温度を60℃に保つように加温また
は冷却を行い、各単量体の注入を約15分間で行つ
た。更に、この温度で約2時間重合反応を継続し
た後、メタノールを加えて触媒を分離し、水洗し
た。重合油をグラスフイルターでロ過し、ゲルの
生成の有無をチエツクした後、ロ液を濃縮して炭
化水素樹脂を得た。得られた炭化水素樹脂の性状
は、次の表2に示される。
【表】
【表】
【表】 参考例 4 表3に記載の組成を有する沸点140ないし280℃
にナフサ分解留分(不飽和炭化水素成分含有率
49.3重量%)85gと表4に記載の組成を有する沸
点−20ないし+20℃のナフサ分解留分(不飽和炭
化水素成分含有率94.1重量%)15重量部の混合物
に三弗化ホウ素フエノール錯体触媒0.5重量部を
加えて30℃で2時間重合した後カセイソーダ水溶
液で触媒を分解除去後、水洗して蒸留により未反
応油および低重合物を除去し炭化水素樹脂47重量
部を得た。得られた樹脂の軟化点(JIS K−2531
環球法)は、93℃、色相(JIS K−5400ガードナ
ー法)6、数平均分子量(n、vpo)730、比
重(20/20℃、JIS K−4101)1.05であつた。
【表】
【表】
【表】 参考例 5〜12 ナフサ分解で副生するC5留分(沸点20〜45℃)
の組成およびこれをオートクレーブにより150
℃で3時間ヒートソークしたあと、蒸留でジシク
ロペンタジエンをカツトした沸点30ないし40℃の
C5留分を得た。このC5留分の組成を表5に示
す。 表5記載のC5留分および表3記載のナフサ分
解留分を表6に記載の条件で重合し参考例4と同
じ方法で後処理して樹脂を得た。樹脂の収量、物
性を表6に示す。
【表】
【表】
【表】 実施例1〜4、比較例1〜3 SISブロツクコポリマー(TR−1107、シエル
化学製)100重量部、可塑剤(シエルフレツクス
22R、シエル化学製)30重量部、安定剤(イルガ
ノツクス1010、ガイギー社製)3重量部に参考例
2ないし参考例4で得られた樹脂を表7の割合で
配合し、150℃、30分間ニーダーにより混練し粘
着剤を調製した。この粘着剤を195℃熱板上のポ
リエステルフイルム(25μ厚)の上で熱溶融し
(20分間)、アプリケーターを使用して50±5μの
厚みに塗布し、粘着テープを調製した。 次に、以下に示す試験方法により、粘着テープ
の性能評価を行つた。 (1) 粘着性(ボールNo.):J.Dow法により10℃と
20℃で測定した。 (2) 接着力(g/25mm巾):JIS Z−1524の方法
で20℃で測定した。 (3) 凝集力(mm/2hr):JIS Z−1524の方法で20
℃で測定した。 (4) 段ボール保持力(mm/2hr):被着体として銅
板の代りに段ボール(S−7)を使用するほか
は、凝集力と同様に測定した。 以上の試験方法により得られた結果を表7に示
す。本発明による粘着剤は優秀な粘着剤性能を示
したが、比較例のものはいずれもその性能が劣つ
ている。 比較例 4 参考例3の樹脂と芳香族系石油樹脂(三井石油
化学工業社製品、商品名ペトロジン#100)を表
7の割合で使用するほかは、実施例1と同様に行
つた。粘着剤性能が劣つていることがわかる。 比較例 5 参考例3の樹脂と脂肪族系石油樹脂(三井石油
化学工業社製品、商品名ハイレツツT−100X)
を表7の割合で使用するほかは実施例1と同様に
行つた。比較例4と同様の結果となつた。 比較例 6、7 SISブロツクコポリマー系粘着剤用樹脂として
市販されている樹脂(グツトイヤー社製品、ウイ
ングダツクプラス)を表7に示すように参考例2
の樹脂と併用または単独で使用するほかは、実施
例1と同様に行つた。やはり粘着剤性能は劣るこ
とがわかる。 実施例5〜12、比較例8 参考例2、3の9,10ジヒドロDCPD系樹脂
と、参考例5ないし12の芳香族炭化水素/脂肪族
炭化水素共重合樹脂を表8に示す割合で使用する
ほかは、実施例1と同様に行つた。本発明による
粘着剤組成物は優秀な粘着剤性能を示したが、(C)
として比重が大きい樹脂を使用した比較例8で
は、性能が劣つている。 比較例 9 表8に示す割合で各成分を使用したところ、粘
着剤性能が劣つている。
【表】
【表】
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (A) エラストマー、 (B) 不飽和炭化水素と9,10−ジヒドロジシクロ
    ペンタジエンまたはその誘導体とから実質的に
    なる共重合体であつて、前記不飽和炭化水素類
    の重合単位が約20ないし98モル%、また9,10
    −ジヒドロジシクロペンタジエン類の重合単位
    が約80ないし2モル%の範囲内の割合で共重合
    している炭化水素樹脂、および (C) 石油類の熱分解の際に得られ、芳香族炭化水
    素を含む沸点範囲が140ないし280℃の留分(a)
    と、石油類の熱分解の際に得られ、脂肪族炭化
    水素を含む沸点範囲が−20ないし100℃の留分
    (b)との共重合体であつて、比重が1.00ないし
    1.10の範囲にある樹脂、 を主成分とする粘着剤組成物であつて、各成分の
    割合が(A)が100重量部に対し(B)が20ないし100重量
    部および(C)が10ないし50重量部であることを特徴
    とする粘着剤組成物。 2 (A)がスチレン−イソプレン−スチレンブロツ
    クコポリマー、スチレン−ブタジエン−スチレン
    ブロツクコポリマー、水素添加されたスチレン−
    イソプレン−スチレンブロツクコポリマーの群か
    ら選ばれるエラストマーである特許請求の範囲第
    1項記載の粘着剤組成物。
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