JPH0378859B2 - - Google Patents

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JPH0378859B2
JPH0378859B2 JP21390683A JP21390683A JPH0378859B2 JP H0378859 B2 JPH0378859 B2 JP H0378859B2 JP 21390683 A JP21390683 A JP 21390683A JP 21390683 A JP21390683 A JP 21390683A JP H0378859 B2 JPH0378859 B2 JP H0378859B2
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JP
Japan
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tocopherol
methanol
tocopherols
oil
column
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JP21390683A
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JPS60109586A (ja
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Hiroaki Yuge
Hitoshi Toyoda
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Nisshin Seifun Group Inc
Original Assignee
Nisshin Seifun Group Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はトコフエロール類を含有する油状物か
らα−トコフエロールと非α−トコフエロールと
を分離精製する方法に関する。
従来これらの方法としてはα−トコフエロール
および非α−トコフエロール類を共に含有する油
脂をトコフエロール類の塩基性陰イオン交換樹脂
に対する溶媒(炭素数1〜5の脂肪族直鎖または
側鎖を有するアルコール類、アセトン、エチレン
グリコールモノメチルエーテルまたはこれらの一
つとベンゼン、石油エーテル、石油ベンジン、リ
グロイン、n−ヘキサンのうちの一つからなる混
合溶媒)による吸着能の差を利用して塩基性陰イ
オン交換樹脂を使用してα−トコフエロールと非
α−トコフエロール類とにそれぞれ分離する方法
(特公昭39−6682号公報参照)あるいはメチル化
天然トコフエロール濃縮油を炭化水素溶媒に溶解
し、得られた溶液をOH型の強塩基性イオン交換
樹脂で処理した後、メタノール、アルリルアルコ
ール、プロパルギルアルコール、ベンジルアルコ
ールおよびテトラヒドロフルフリールアルコール
からなる群から選択されたアルコール溶媒、該ア
ルコール溶媒と炭化水素溶媒との混合溶媒もしく
は該アルコール溶媒と該炭化水素溶媒との均一な
混合溶液を形成させるために第3の溶媒を加えて
形成した3種混合溶媒を使用して該OH型の強塩
基性イオン交換樹脂からα−トコフエロールを溶
出する方法(特公昭45−5774号公報参照)などが
ある。
しかしながらこれらの精製法はいずれも数種類
の溶媒を使用するため、操作が煩雑であるばかり
でなく、樹脂粒子の膨張および収縮が生起してカ
ラム内容積の変動が起り分離能が低下する欠点が
あつた。さらに酸性剤として酢酸を使用すること
が知られているが、この場合非α−トコフエロー
ル溶出液から酢酸を除去することが困難であるな
どの欠点があり、強塩基性イオン交換樹脂による
精製法の工業化は困難であつた。
本発明者らはこれら従来の欠点を解決すべく
種々研究を重ねた結果吸着剤として強塩基性イオ
ン交換樹脂を用い且つ溶媒としてメタノールのみ
を使用し、酸性剤としてメタノールとの分離が容
易な炭酸ガスを用いることによつてα−トコフエ
ロールと非α−トコフエロール類との分離能が向
上すると共に高回収率で目的物質を得ることがで
き、さらにα−トコフエロールの溶出後選択的に
それ以外のトコフエロール類(以下「非α−トコ
フエロール類」と称する)のみを溶出分離させる
ことができるので高純度の非α−トコフエロール
類が得られることを見出して本発明を完成するに
至つた。
次に本発明を詳細に説明する。
まず本発明方法の原料物質たるトコフエロール
類を含有する油状物(以下「トコフエロール油状
物」と称する)としては綿実油の脱臭工程から得
られた油滓、大豆油滓およびそれらの濃縮物、あ
るいは非α−トコフエロール(β、γ、δ−トコ
フエロール)のメチル化法により処理したメチル
化天然トコフエロール濃縮油などの植物油滓から
得られる天然トコフエロールおよびその処理物、
さらにはフイトールとメチル基置換したハイドロ
キノンとの縮合によつて得られる合成トコフエロ
ール類が挙げられる。
本発明方法はこれらの原料物質たるトコフエロ
ール油状物をメタノールに溶解する。このメタノ
ールに溶解されたトコフエロール油状物の処理量
としては後述する強塩基性イオン交換樹脂に対し
て全トコフエロールとして0.3〜0.01w/vの割合
が好ましい。次にこのトコフエロール油状物を溶
解したメタノール溶液を強塩基性イオン交換樹脂
を充填したカラム中を展開させるとグリセライド
類、ステロイド、炭化水素、高級アルコール、ろ
うなどの不純物含有区分がはじめに流出する。さ
らにカラムにメタノールを通液するとα−トコフ
エロールを含む溶出区分が得られる。
次にカラムに吸着された非α−トコフエロール
を炭酸ガス溶解メタノールで処理して非α−トコ
フエロールを強塩基性イオン交換樹脂から遊離さ
せた後、メタノールを通液して非α−トコフエロ
ールを流出させる。なお前記炭酸ガス溶解メタノ
ールの炭酸ガス濃度としては4〜6CO2/1
メタノールの範囲が好ましい。また炭酸ガス溶解
メタノールでの処理方法としてはカラムに直接炭
酸ガスを吹込むかあるいは炭酸ガス溶解メタノー
ルをカラムの塔頂から流下させるなどの方法によ
り実施することができる。
次にこのカラムに苛性アルカリのメタノール溶
液を通液して強塩基多孔性合成樹脂の再生を行
う。通常この再生に使用する苛性アルカリの濃度
は4〜8%程度が好ましい。
本発明に使用する強塩基性イオン交換樹脂とし
ては例えばダウエツクス1−X1、ダウエツクス
1−X2、ダウエツクス1−X4、アンバーライト
IRA−401、アンバーライトIRA−411、デユオラ
イトA−40LC、デユオライトA−42LCなどが挙
げられる。
本発明方法によれば(1)各処理に使用したメタノ
ールは回収再生が容易であること、(2)α−トコフ
エロールと非α−トコフエロール類との分離が良
好で且つ高回収率で得られること、(3)酢酸などの
除去し難い酸性剤を使用しないために非α−トコ
フエロール溶出区分から非α−トコフエロール類
を容易に回収することができ、また装置の材質制
限もないこと、(4)炭酸ガス溶解メタノールによる
溶出では非α−トコフエロール以外の夾雑物がほ
とんどなく高純度の非α−トコフエロール類が得
られること、(5)使用する溶媒が単一溶媒のため樹
脂粒子の膨張および収縮が少なくカラム内での変
動が少ないために分離状況が良好なこと、などの
種々の利点がある。
次に本発明をさらに具体的に説明するために実
施例を挙げるが本発明は以下の実施例に限定され
るものではない。
実施例 1 綿実油の脱臭工程から得られた油滓50gにメタ
ノール250mlを加え、5℃で1時間撹拌した。不
溶物を除去した後メタノール溶液を減圧下に溶媒
留去して、油状物21.8g(非α−トコフエロール
14.6%、α−トコフエロール14.3%)を得た。
次にガラス製カラム(3.2cm×30cm)にメタノ
ールで充填したダウエツクス1−X2(OH型、100
〜200メツシユ)150mlに、先に得た油状物21.8g
をメタノール80mlに溶解した液を1.23ml/分で流
入した。更にメタノールを2.02ml/分で通液し、
α−トコフエロールを含む溶出区分(400ml〜580
ml)180mlを減圧下に留去して油状物3.63g(α
−トコフエロール85.0%、γ−トコフエロール
0.5%)を得た。次にカラムの下部より充填した
樹脂中に炭酸ガス100ml/分を15分間吹込んだ後、
メタノールを2.53ml/分で通液し、得られた溶出
液250mlを減圧下に留去して油状物3.28g(非α
−トコフエロール96.3%、α−トコフエロールゼ
ロ)を得た。
カラムには1N苛性カリ−メタノール溶液500ml
を流入し、次にメタノール500mlで洗浄して樹脂
を再生した。
実施例 2 大豆油滓から得たトコフエロール濃縮物を5℃
でメタノール抽出し、メタノール不溶物を除いた
トコフエロール濃縮物(全トコフエロール68.0
%、うちα−トコフエロール7.5%)を得た。
実施例1で再生したカラムにメタノール40mlに
溶解したトコフエロール濃縮物(全トコフエロー
ル68.0%、うちα−トコフエロール7.5%)25.0g
を1.23ml/分で流入し、次にメタノールを2.00
ml/分で流入した。α−トコフエロールを含む溶
出液(403ml〜570ml)167mlを減圧下に留去して
油状物(α−トコフエロール83.2%、非α−トコ
フエロール3.0%)22.4gを得た。次に炭酸ガス
を飽和したメタノール1000mlを流入させ、トコフ
エロールを含む区分を得た後減圧下にメタノール
を留去して油状物15.1g(非α−トコフエロール
95.7%、α−トコフエロール0%)を得た。実施
例1と同様にして樹脂を再生した。
実施例 3 ダウエツクス1−X2(OH型)の代わりにアン
バーライトIRA−401(OH型)150mlを用いた他
は、実施例2と同様に行つた。トコフエロール濃
縮物(全トコフエロール68.0%、うちα−トコフ
エロール7.5%)25.0gより、α−トコフエロー
ル79.4%および非α−トコフエロール3.6%を含
む油状物2.31g、および93.8%の非α−トコフエ
ロールを含む油状物15.5gを得た。
実施例 4 大豆油滓から得たトコフエロール濃縮物(全ト
コフエロール46.2%)80gをイソプロピルエーテ
ル400mlに溶解し、オキシ塩化燐50gおよびパラ
ホルムアルデヒド15.0gを加え、40℃で5時間反
応させた。次に濃塩酸160mlを加え、30〜37℃で
激しく撹拌しながら亜鉛末60gを1時間かけて加
えた。不溶物を除いた後、イソプロピルエーテル
層を水洗し、脱水後溶媒を留去して淡黄色油状物
(全トコフエロール42.2%、うちα−トコフエロ
ール41.3%)47gを得た。5℃のメタノール300
mlで抽出し、トコフエロール濃縮物(全トコフエ
ロール58.6%、うちα−トコフエロール57.3%)
27.4gを得た。実施例2と同様に処理してα−ト
コフエロール87.3%および非α−トコフエロール
0.4%を含む油状物17.20gを得た。
実施例 5 ジヤケツト付ガラス製カラム(3.2cm×30cm)
にダウエツクス1−X2(OH型、100〜200メツシ
ユ)をメタノールで80ml充填し、ジヤケツト内に
温水を循環させて40℃前後に保温した。このカラ
ムに大豆油滓から得たトコフエロール濃縮物(全
トコフエロール63.5%、うちα−トコフエロール
7.1%)13.9gをメタノール30mlに溶解した液を
0.67ml/分で流入した。更にメタノールを1.14
ml/分で通液し、α−トコフエロールを含む溶出
区分(200〜620ml)420mlを減圧下に溶媒留去し
て油状物1.87g(α−トコフエロール47.7%、γ
−トコフエロール1.0%)を得た。次に実施例1
と同様にして炭酸ガスを樹脂中に吹き込んだ後メ
タノールを通液し、得られた溶出液200mlを減圧
下に留去して油状物6.97g(全トコフエロール
97.6%、α−トコフエロール0)を得た。実施例
1と同様にしてカラムを再生した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 トコフエロール類を含有する油状物をメタノ
    ールに溶解し、これを強塩基イオン交換樹脂の充
    填されたカラムに展開した後メタノールを通液し
    てα−トコフエロールを溶出させた後、炭酸ガス
    溶解メタノールでカラムを処理して非α−トコフ
    エロールを遊離溶出することを特徴とするトコフ
    エロール類の精製法。
JP21390683A 1983-11-16 1983-11-16 トコフエロ−ルの精製法 Granted JPS60109586A (ja)

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JPS60109586A JPS60109586A (ja) 1985-06-15
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JP6548087B2 (ja) * 2015-05-18 2019-07-24 国立大学法人東北大学 ビタミンe類の選択的な分離方法

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