JPH0378454B2 - - Google Patents

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JPH0378454B2
JPH0378454B2 JP28276986A JP28276986A JPH0378454B2 JP H0378454 B2 JPH0378454 B2 JP H0378454B2 JP 28276986 A JP28276986 A JP 28276986A JP 28276986 A JP28276986 A JP 28276986A JP H0378454 B2 JPH0378454 B2 JP H0378454B2
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JP
Japan
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bag
mortar
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filled
pile
Prior art date
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JP28276986A
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English (en)
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JPS63134715A (ja
Inventor
Nobuhiro Sakaguchi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyoto Spacer Co Ltd
Original Assignee
Kyoto Spacer Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kyoto Spacer Co Ltd filed Critical Kyoto Spacer Co Ltd
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Publication of JPS63134715A publication Critical patent/JPS63134715A/ja
Publication of JPH0378454B2 publication Critical patent/JPH0378454B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 (a) 産業上の利用分野 本発明は、腹起こしの裏止め工事方法に関し、
特に、作業性が良く、また、親杭と腹起こしとの
間が狭くても裏止めが確実にできるようにした、
腹起こしの裏止め工事方法に関するものである。
(b) 従来の技術 一般に、オープンカツト工法等の仮設工事にお
いては、土端面に沿つてほぼ垂直に打ち込まれた
親杭と、土端面に沿つて水平に配置される腹起こ
しとの隙間を埋めるために、いわゆる、腹起こし
の裏止め工事が施工される。
従来の腹起こしの裏止め工事は、コンクリート
工場で混練されたモルタルを一度に2〜3m3ずつ
ミキサー車等によつて現場に運搬し、そのモルタ
ルを現場で土嚢袋に詰めて親杭と腹起こしとの間
に押し込めている。
(c) 発明が解決しようとする問題点 しかしながら、このような従来の腹起こしの裏
止め工事方法では、現場で土嚢袋にモルタルを詰
める作業に手間取る。
また、モルタルを詰めた土嚢袋は重いので、土
嚢袋を裏止めする箇所に運ぶ作業が重労働となる
うえ、モルタルを詰めた土嚢袋を親杭と腹起こし
との間に挿入する作業もかなり困難である。
すなわち、モルタルが土嚢袋内で凝固し始める
と外形を変形させることが困難になり、親杭と腹
起こしとの間隔が比較的広くてもモルタル入の土
嚢袋を挿入できなくなることがある。
また、その間隔が例えば20〜30mmというように
特に狭い場合には、モルタルの流動性が失われて
いなくても土嚢袋をその間隙に挿入できるように
変形させるのが不可能になる。その結果、例え
ば、人夫が5〜6人掛かりで1日に200〜250箇所
の裏止めができるに過ぎず、仮設工事に多額の費
用がかかるという問題がある。
また、土嚢袋にモルタルを詰めると土嚢袋の外
形は中膨れになり、親杭や腹起こしと土嚢袋とが
接触する面積が不十分になり、確実な裏止めがで
きなくなるという問題もある。
本発明は、上記の事情を考慮してなされたもの
であつて、作業性が良く、また、親杭と腹起こし
との間が狭くても裏止めが確実にできるようにし
た、腹起こしの裏止め工事方法を提供することを
目的とする。
(d) 問題点を解決するための手段 本発明では、上記の目的を達成するために次の
ような技術的手段が講じられている。
すなわち、まず、親杭と腹起こしとの間に袋を
配置し、この袋の開口の近傍部に腹起こしの上縁
上から土端に刺し込まれる釘を貫通させて土端と
腹起こしとに上記袋を支持させた後、混練したモ
ルタルを上記袋に充填するという手順が採られ
る。
上記袋の材質は特に限定されず、従来の土嚢袋
を使用することも可能である。しかしながら、ナ
イロン製の袋を使用することが袋の単価を安くす
ることができるので有利である。ナイロン製の袋
としてはナイロンフイルム製のものを使用するこ
とも、ナイロン繊維を編織した布製のものを使用
することも可能である。ナイロンフイルム製の袋
を使用する場合、フイルムの厚さは0.2mm程度で
十分である。このように薄いフイルムを使用でき
るのは、モルタルを充填するときに、モルタルの
重量全部が釘に負担されるのではなく、その重量
の一部分が、モルタルから親杭及び腹起こしに掛
かる側面圧により生じる摩擦力によつて分散され
るためであると思われる。また、袋の大きさは、
親杭と腹起こしとの間隔が最も大きくなる場合、
例えば、150mmに対応して適当に設定される。
上記袋へのモルタルの充填は、シヤベル等を使
用してもよいが、作業能率を高める観点からパイ
プ式移送手段を使用することが特に好ましい。
また、袋へのモルタルの充填を容易にするため
に、モルタルは現場で混練することが好ましい。
また、このように現場でモルタルを混練する場
合には、硬化時間が短い早硬セメントを使用し、
工事期間を短縮できる利点も得られる。
(e) 作用 本発明方法によれば、袋がモルタルを詰める前
に親杭と腹起こしとの間に挿入される。従つて、
モルタルを詰めた土嚢袋を挿入する場合に比べる
と極めて簡単に、しかも、短時間で袋を親杭と腹
起こしとの間に挿入できる。この袋に流動性が殆
ど失しなわれていない状態のモルタルを充填する
ので、親杭と腹起こしとの間隙が狭い場合でも広
い場合でも、短時間で、袋が許される限り大きな
面積にわたつて親杭および腹起こしに接するよう
にモルタルが充填される。従つて、従来のように
土嚢袋内にモルタルを詰めてから裏止めするのに
比べると、親杭と腹起こしとの間に容易に、か
つ、簡単に、しかも、迅速にモルタルを詰めるこ
とができ、作業性が高くなる。また、モルタルと
親杭及び腹起こしとの接触面積を十分大きくする
ことができ、親杭と腹起こしとの間隔が狭くても
確実な裏止めをすることができる作用を有するの
である。
上記袋へのモルタルの充填にパイプ式移送手段
を使用する場合は、シヤベル等を使用する場合に
比べて作業能率が一層高められ、かつ、袋の外側
へのモルタルの付着を防止できるので、仕上がり
の見栄えが良くなる作用を有するのである。
また、モルタルを現場で混練する場合には、流
動性が殆ど失われていないうちにモルタルを袋に
充填できるので、モルタルの充填が一層容易にな
り、また、硬化時間が短い早硬セメントを使用
し、工事期間を短縮することも可能になる。
上記のように現場でモルタルを混練し、パイプ
移送によつてモルタルを袋に充填する場合には、
例えば、従来は5〜6人掛かりでやつていた作業
を僅か2人掛かりでできるようになる。
(f) 実施例 以下、本発明を実施例図面に基づいて詳細に説
明するが、本発明はこれに限定されるものではな
い。
まず、第1図に示すように、土端面1に沿つて
ほぼ垂直に打ち込まれた各親杭2と、土端面1に
沿つてほぼ水平に配置される腹起こし3との間に
ナイロンフイルム製の袋4を配置し、腹起こし3
の上縁上から各親杭2の両横の土端面1に向かつ
て差し込まれるL字形状の釘5によりその袋4の
上端開口6の近傍を突き刺して当該袋4を釘5を
介して腹起こし3と土端面1とに支持させる。
上記袋4の材質は特に限定されず、従来の土嚢
袋を使用することも可能である。しかしながら、
ナイロン等の合成樹脂製の袋4を使用することが
袋4の単価を安くすることができるので有利であ
る。
ナイロン製の袋4としては上述のようにナイロ
ンフイルム製のものを使用することも、ナイロン
繊維を編織して布製のものを使用することも可能
であり、ナイロンフイルム製のものを使用する場
合には一層袋4の単価を安くすることができる。
ナイロンフイルム製の袋4を使用する場合、フ
イルムの厚さは0.2mm程度で十分である。このよ
うに薄いフイルムを使用できるのは、モルタルM
を充填するときに、モルタルの重量全部が釘に負
担されるのではなく、その重量の一部分が、モル
タルMから親杭2及び腹起こし3に掛かる側面圧
により生じる摩擦力によつて支持されるためであ
ると思われる。
この場合、第3図に示すように、袋4の上端部
を突出させてモルタルMを当該袋4に充填するこ
とにより、上記釘5がモルタルMによつて完全に
埋設されるのであり、該モノタルMが硬化するこ
とによつて、釘5がこの硬化したモノタルMをよ
り安全に支えることができるのである(このと
き、釘5はアンカーボルトのように機能する)。
また、袋4の大きさは、親杭2と腹起こし3と
の間隔が最も大きくなる場合、例えば、150mmに
対応して適当に設定される。
更に、袋4の丈(深さ)は腹起こし3の高さに
対応して適当に設定される。しかし、腹起こし3
の高さよりも深い袋4を上端開口6から適当に折
り返して使用することは可能である。
又、2以上の腹起こし3を平行に連設している
か、或いは2以上の腹起こし3を適度の間隔を隔
てて平設している場合、これらの上端から下端に
達する長手の袋4を準備し、この袋4にその上端
開口からモノタルMを充填して2以上の腹起こし
3の裏止めを同時にしてもよいのである。
更に、袋4の幅は一定にし、親杭2の幅が広い
場合には2個の袋4を横に並べて配置すればよい
のである。
ところで、図示しないが、親杭2と親杭2の間
に多数の袋4を互いに接触するように連設してモ
ノタルMを充填してもよく、このように構成する
ことにより親杭2を確実に固定しうるのである。
次に、現場で図示しないミキサーを使つてモル
タルMを混練し、ミキサーから延長されたパイプ
式移送装置7の吐出ノズル8を袋4の上端開口6
に刺し込んでモルタルMを袋4に充填する。
尚、コンクリート工場で混練されたモルタルM
をミキサー車で現場に運び、パイプ式移送装置7
で袋に詰めることや、コンクリート工場で混練さ
れ、ミキサー車で現場に運ばれたモルタルM或い
は現場で混練されたモルタルMをシヤベル等によ
つてすくつて袋4に詰めることも可能であるが、
作業性を高めるという観点から、上述のように現
場で混練したモルタルMをパイプ式移送装置7を
使つて袋4に充填することが最も好ましい。
袋4に充填されるモルタルMは殆ど流動性を失
つておらず、親杭2と腹起こし3との間で許され
る限り袋4を広げるように袋4に詰められる。従
つて、袋4は広い面積にわたつて親杭2および腹
起こし3に接触し、モルタルMも圧力によつて親
杭2および腹起こし3に押し付けられる。
この押し付け力によつて袋4のずれ下がりに対
する摩擦抵抗が発生するので、モルタルの荷重の
一部分がこの摩擦抵抗によつて支えられ、その結
果、釘5に作用する荷重は比較的軽く、比較的小
径の釘5を使用することができ、袋4の厚さも例
えば0.2mm程度に薄くすることができる。
また、袋4に充填されるモルタルは殆ど流動性
を失つていないので、例えば、親杭2と腹起こし
3との間隔が20〜30mm程度と狭い場合でもそれら
の間に流れ込む。従つて、従来では土嚢袋によつ
てある程度形状や大きさが決められているモルタ
ル入の土嚢袋を親杭2と腹起こし3との間に押し
込める場合に比べると、極めて簡単に、しかも、
短時間でモルタルを親杭2と腹起こし3との間に
確実に充填できることになる。
更に、上記のようにパイプ式移送装置7の吐出
ノズル8を袋4の上端開口6に刺し込んでモルタ
ルを袋4に充填する場合には、モルタルを袋4の
外側に溢れないようにして充填できるので、袋4
の外側がモルタルで汚れず、仕上がりの見栄えが
一層よくなる。
(g) 発明の効果 以上のように、本発明に係る腹起こしの裏止め
工事方法によれば、袋に予めモルタルを入れずに
袋を親杭と腹起こしとの間に挿入し、この後モル
タルを袋に充填するので、モルタルの凝固により
親杭と腹起こしとの間への挿入が困難になつた
り、不能になつたりする恐れがなく、容易に、か
つ、迅速に親杭と腹起こしとの間にモルタルを充
填することができ、作業性を著しく高めることが
できる効果を有するのである。
また、モルタルが殆ど流動性を失わない状態で
充填されるので、親杭と腹起こしとの間隔が狭い
場合でも、親杭と腹起こしとの間で許される限り
袋を広げるようにモルタルが袋4に詰められ、確
実に親杭と腹起こしとの間にモルタルを充填する
ことができる効果を有するのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は親杭と腹起こしとの間に袋を配置する
要領を示す斜視図、第2図はその袋にモルタルを
充填する要領を示す斜視図、第3図はモノタルを
充填後硬化させた状態を示す斜視図である。 1……土端面、2……親杭、3……腹起こし、
4……袋、5……釘、7……パイプ式移送装置、
8……吐出ノズル、M……モルタル。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 親杭と腹起こしとの間に袋を配置し、この袋
    の開口の近傍部に腹起こしの上縁上から土端に刺
    し込まれる釘を貫通させて土端と腹起こしとに上
    記袋を支持させた後、混練したモルタルを上記袋
    に充填することを特徴とする腹起こしの裏止め工
    事方法。 2 モルタルをパイプ式移送手段を介して上記袋
    に充填する特許請求の範囲第1項に記載の腹起こ
    しの裏止め工事方法。 3 現場において混練したモルタルを上記袋に充
    填する特許請求の範囲第1項又は第2項に記載の
    腹起こしの裏止め工事方法。
JP28276986A 1986-11-26 1986-11-26 腹起こしの裏止め工事方法 Granted JPS63134715A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28276986A JPS63134715A (ja) 1986-11-26 1986-11-26 腹起こしの裏止め工事方法

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JP28276986A JPS63134715A (ja) 1986-11-26 1986-11-26 腹起こしの裏止め工事方法

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Publication Number Publication Date
JPS63134715A JPS63134715A (ja) 1988-06-07
JPH0378454B2 true JPH0378454B2 (ja) 1991-12-13

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JP28276986A Granted JPS63134715A (ja) 1986-11-26 1986-11-26 腹起こしの裏止め工事方法

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Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0336317A (ja) * 1989-07-03 1991-02-18 Taisei Corp 腹起し材の裏込め工法
JPH0738233U (ja) * 1991-12-02 1995-07-14 鉄建建設株式会社 フック付き袋
KR100397958B1 (ko) * 2000-08-14 2003-09-19 박광돈 띠장을 분리하여 설치한 흙막이벽 지보구조 및 그 시공방법
KR100476838B1 (ko) * 2002-08-02 2005-03-17 최춘식 토류벽 시공에 있어서의 리프트 팩을 이용한 그라우팅 공법

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JPS63134715A (ja) 1988-06-07

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