JPH0377558B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、駐車場内における車の位置検出を行
う方法に関する。

（従来の技術） 従来、リフト型の駐車場においては、車の駐車
位置はハード的に特定されているので、自動的に
自分の車が出し入れされるが、大駐車場など自分
で運転して空いている場所へ駐車を行う駐車場に
おいては、自分の車の所在位置は自分で覚えてお
くより方法がなかつた。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、上記の駐車方法では、車の駐車
位置を忘れてしまつた場合には即座に自分の駐車
位置を検出することができない。このことは大駐
車場になるに従つて顕著であり、自分の車を探す
のが困難であると共にいちいち車を点検して歩く
のは自動車の往来もあり、危険でもあつた。

本発明は、上記問題点を除去し、自分の車の駐
車位置を迅速かつ的確に認識できるトランスポン
デイングカードによる駐車場位置検出方法を提供
することを目的とする。

（問題点を解決するための手段） 本発明は、上記問題点を解決するために、駐車
する車内に残し、無線送受信機能を有すると共に
駐車場の駐車エリア及び個別識別に関する情報を
記憶するトランスポンデイングカードと、このカ
ードの情報を無線により収集する無線機と、該無
線機からの情報を処理し表示する検出板を設け、
該検出板から車内に残されたトランスポンデイン
グカードを探索し、その所在位置を検知すると共
に表示器へ表示するようにしたものである。

（作用） 本発明によれば、トランスポンデイングカード
には駐車場の駐車エリア及び個別識別情報を記憶
させ、車内に残しておくようにする。従つて、検
出板から駐車位置を探す場合には、駐車エリア毎
に設けられた無線機を介して前記トランスポンデ
イングカードの情報を収集し、そのカードの所在
位置を探索することができる。この探索結果は検
出板に表示される。

（実施例） 以下、本発明の実施例について図面に基づいて
詳細に説明する。

なお、ここでトランスポンデイングカード（以
下、TRCという）とはICカードに無線送受信機
能を付加したものをいう。

第１図は本発明にかかるTRCによる駐車場位
置検出システム構成図、第２図はTRCの構成図、
第３図は検出板の正面図、第４図はその検出板の
構成図である。

第１図において、１はTRC、２は施設に設け
られるLAN（ローカルエリアネツトワーク）など
の伝送路、３はローカル無線コントロール装置
（LRC）、４は無線機（TRT）、５はアンテナ
（ANT）であり、これらのLRC３、TRT４、
ANT５によつて固定局Ａが構成される。６は
車、７は検出板である。

TRC１は、第２図に示されるように、TRCの
全体的な管理制御を行う制御部１−１、固定局Ａ
との無線通信を行う送受信部１−２、通信制御手
順を書き込んだROM、データを記憶するRAM
などから成るメモリ１−３、データを入力するキ
ー入力部１−４などから構成される。

次に、検出板７の表面には、第３図に示される
ように、駐車場の配置と駐車位置を表示する表示
器８、テンキー９、車の探索用の開始キー１０、
印刷キー１１、プリンタ１２が設けられる。その
検出板７の構成は、第４図に示されるように、固
定局Ａからの情報を受ける受信部１３、車の探索
時に車を検出する車検出部１４、表示のための情
報を編集する編集部１５、検出板の表示器８への
表示の情報を送出するインターフエースから成る
表示部１６、プリンタ１２への情報を送出するイ
ンターフエースから成るプリンタ出力部１７、テ
ンキー９、開始キー１０、印刷キー１１などから
の入力情報を受けるインターフエースからなるキ
ー入力部１８、固定局Ａへ情報を送信する送信部
１９などからなる。

この実施例においては、施設の固定局には車の
駐車位置の各１台毎にその位置を監視できるアン
テナ５を設け、指定車を特定し、検出板７にその
位置を表示する。

この点について更に詳細に説明する。

まず、駐車場に到着すると受付で第２図に示さ
れるような入力キー付きTRC１を受け取る。受
付には検出板７が設置されているので、検出板７
の表示器８で空いている駐車エリアを確認し、そ
のエリアに移動することができる。そこで、車を
空いている所に駐車させた後、TRC１のキー１
−４を操作して暗証番号を入力する。その番号は
TRC１の持つ固有情報及び車の位置情報に付加
されて、メモリ１−３に格納される。なお、車の
位置情報はその場所に設置されている固定局Ａの
位置情報をTRC１が受信することによつてメモ
リ１−３に蓄積する。運転者は暗証番号を入力後
TRC１を車のダツシユボード等の上に置き車か
ら離れる。運転者が用事を済ませて駐車場に戻つ
てきて自分の車の駐車位置を探す場合には、第３
図に示されるような表示板の前に立ち、まず、検
出板７のテンキー９から自分が設定した暗証番号
を入力し、開始キー１０を操作する。すると、キ
ー入力部１８においては入力された暗証番号を車
検出部１４に送ると共に開始キー１０が操作され
ると送信部１９に駐車場のTRC１の検索を指示
する。TRC１から受信部１３を介して送信され
てくる情報とキー入力部１８で入力された暗証番
号が同一になるまで繰り返される。

しかし、駐車場全てをサーチしても暗証番号が
一致しない場合は“入力エラー”メツセージを表
示器８に表示する。

車検出部１４で暗証番号が一致すると、編集部
１５において、TRC１から送られてきた車の位
置情報をもとにその車の駐車位置とコースを編集
し、表示部１６を介して表示器８上に表示する。

この駐車位置を示すハードコピーが必要だと思
つた時は印刷キー１１を操作することにより、編
集部１５の内容（表示器の表示内容）をプリンタ
出力部１７を介してプリンタ１２に出力すること
ができる。

このプリンタは駐車位置が分かりづらいような
場所であつたり、同一暗証番号が複数箇所にセツ
トされて、複数の駐車位置が表示されたような場
合にハードコピーして、その駐車位置を探し出す
ようにする時に有用である。

また、各駐車場においては、暗証番号が入力さ
れた時には、その暗証番号と同時に位置表示信号
を送り、受信部１３−車検出部１４−編集部１５
−表示部１６を介して表示器８のその駐車位置に
LEDなどによる点灯表示を行うようにする。こ
のように構成すると、表示器８を一見するだけで
駐車状況を把握することができ、駐車しようとす
る人は空いている駐車エリアへすぐに向かうこと
ができる。

次に、TRCを用いた駐車料金精算方法につい
て説明する。

第５図はこの方法を実施するために用いる
TRCの構成図であり、前記したTRCに更にキー
１−４には駐車料金精算キー、表示部１−５及び
時計部１−６を付加するようにする。

そこで、このTRC２１は駐車場の入口で受領
する。この受領時にTRC２１のメモリ１−３に
その時刻を記憶させると共に表示部１−５に表示
する。そして、TRC２１は駐車場の出口で返却
する。この返却時にTRCのキー１−４の駐車料
金精算キーを操作すると、返却時までに要した駐
車時間とその料金を表示部１−５に表示すること
ができる。そのためにはメモリ１−３には所要時
間に対する料金を記憶したテーブルを格納してお
き、駐車時間の計算及び料金の精算を制御部１−
１で行うようにする。

また、TRCは時刻情報を持つことにより検出
板７においては各駐車エリアにおける車の駐車時
間の管理を行うことができる。例えば、長時間に
わたり駐車している車など異常はないかなどを監
視することができる。

なお、本発明は上記実施例に限定されるもので
はなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可
能であり、これらを本発明の範囲から排除するも
のではない。

（発明の効果） 以上、詳細に説明したように本発明によれば、
無線送受信機能を有すると共に駐車場の駐車エリ
ア及び個別識別に関する情報を記憶するトランス
ポンデイングカードと、駐車場の各駐車エリア毎
に設置され、かつ車内に置かれる前記トランスポ
ンデイングカードとの間で前記情報の授受を行う
無線通信手段と、該無線通信手段を用いて駐車位
置を探索する探索手段と各駐車エリアに関する情
報を表示する表示手段とを有する検出板とを設
け、該検出板からの探索指令に基づいて車の駐車
位置を探索し、該駐車位置を表示するようにした
ので、自分の車の駐車位置を迅速かつ的確に検出
することができる。

また、駐車している車を１台１台検知すること
ができるので、駐車場のエリア管理を行うことが
できる。また空きエリアの確認が容易であり駐車
場の効率的な運用を図ることができる。

更に、トランスポンデイングカードに料金精算
機能を持たせる場合には、駐車場の入口で当該
TRCを受けとり、出口で返却する際に該TRCの
時刻情報に基づいて時間管理及び、駐車料金精算
を迅速かつ的確に行わせることができる。

特に、このようなシステムをビルのコントロー
ルシステムとして適用する時には施設自体の機能
を高めることができ、利用者の便益に資するとこ
ろ大である。

このように本発明によれば、種々の利点を有
し、それによつてもたらされる効果は顕著であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るTRCによる駐車場位置
検出システム構成図、第２図はTRCの構成図、
第３図は検出板の正面図、第４図はその検出板の
構成図、第５図は他の実施例を示すトランスポン
デイングカードの構成図である。 １，２１……トランスポンデイングカード、１
−１……制御部、１−２……送受信部、１−３…
…メモリ、１−４……キー、２……伝送路
（LAN）、３……ローカル無線コントロール装置、
４……無線機、５……アンテナ、６……車、７…
…検出板、８……表示器、９……テンキー、１０
……開始キー、１１……印刷キー、１２……プリ
ンタ、１３……受信部、１４……車検出部、１５
……編集部、１６……表示部、１７……プリンタ
出力部、１８……キー入力部、１９……送信部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 無線送受信機能を有すると共に駐車場の駐車
   エリア及び個別識別に関する情報を記憶するトラ
   ンスポンデイングカードと、駐車場の各駐車エリ
   ア毎に設置され、かつ車内に置かれる前記トラン
   スポンデイングカードとの間で前記情報の授受を
   行う無線通信手段と、該無線通信手段を用いて駐
   車位置を探索する探索手段と各駐車エリアに関す
   る情報を表示する表示手段とを有する検出板とを
   設け、該検出板からの探索指令に基づいて車の駐
   車位置を探索し、該駐車位置を表示するようにし
   たことを特徴とするトランスポンデイングカード
   による駐車場位置検出方法。 ２ 前記表示手段は表示器上に各駐車エリアにお
   ける駐車の有無を表示するようにしたことを特徴
   とする特許請求の範囲第１項記載のトランスポン
   デイングカードによる駐車場位置検出方法。