JPH0377390B2 - - Google Patents

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JPH0377390B2
JPH0377390B2 JP3726887A JP3726887A JPH0377390B2 JP H0377390 B2 JPH0377390 B2 JP H0377390B2 JP 3726887 A JP3726887 A JP 3726887A JP 3726887 A JP3726887 A JP 3726887A JP H0377390 B2 JPH0377390 B2 JP H0377390B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shape memory
memory alloy
shape
shaft
alloy plates
Prior art date
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Expired
Application number
JP3726887A
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English (en)
Other versions
JPS63205467A (ja
Inventor
Minoru Yabuki
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は形状記憶合金を利用したアクチユエー
ターの改良に関するものである。
〔従来の技術とその問題点〕
Ni−Ti合金などの形状記憶効果を利用したア
クチユエーターは種々のものが公知である。これ
らの多くのものは形状記憶合金自体に二方向特性
を持たせると高、低温側それぞれの形状を正確に
設定できないことから、一方向特性を有する形状
記憶合金を利用している。一方向性形状記憶合金
を使つて二方向の特性を得る方法としては、バイ
アス法と差動式二方向素子がある。これらの方法
としては低温で軟かく高温で硬い性質を利用した
もので例えばバイアス法としては第3図に示すも
のがある。
すなわち形状記憶合金コイル2とコイルばね1
2をストツパー3を介してシヤフト4に並列して
配置したもので低温のときはコイルばねのバイア
ス力により形状記憶コイルは収縮した形状となつ
ているが、形状記憶コイルを加熱して高温になる
とコイルばねのバイアス力に打勝つて形状記憶コ
イルが伸びてストツパーを図面上右方に押戻し、
シヤフトが右方に移動する。加熱を止めて低温に
なるとコイルばねのバイアス力が強くなり、形状
記憶コイルを押戻し、ストツパー、シヤフトを左
方に移動させる。このような動作を繰り返してシ
ヤフトに二方向の駆動力を得るものである。
また差動式は第3図のコイルばね12に代え
て、これも形状記憶コイルとし、左右2個の形状
記憶コイルを交互に加熱して上記と同様に二方向
の駆動力を得るものである。しかしこのようなバ
イアス式、差動式においてはいずれも加熱時に記
憶された形状へ復帰する性質を利用しているため
低温になると元の位置に戻つてしまう。移動させ
た位置に維持する場合は記憶形状を維持するに必
要な期間は常にその温度を保持する必要がある。
すなわち上記の第3図のバイアス式においてスト
ツパーを右方に移動し、そのまま一定時間を維持
したい場合は形状記憶コイルに一定時間継続し
て、一定の温度に保持する必要があつた。通常形
状記憶コイルの加熱方法としてはコイルに直接通
電し加熱する方法、熱風による加熱などが考えら
れているが、電流制御装置、タイマーなどの調整
装置、熱風加熱装置などが必要とされ、したがつ
てコスト高となり、また設置場所などの制約もあ
つてこの種の駆動装置の利用面に大きな障害とな
つていた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明者は上記の問題について検討した結果、
形状記憶合金を加熱して必要とする形状に復帰さ
せて一方向に駆動させ、加熱を止め冷却してもこ
の状態を維持しており、次に他方の形状記憶合金
を加熱すると他の一方向に駆動し、加熱を止め冷
却してもこの状態を維持する。すなわち低温時に
おいても任意の2位置を選択できるアクチユエー
ターを開発したものである。
〔問題点を解決するための手段および作用〕
本発明は複数の形状記憶合金板を弓状もしくは
円錐形状に記憶させ、この内の単数または複数の
形状記憶合金板を記憶形状と対称形に反転させて
シヤフトに並列して組合せ、該形状記憶合金板の
表面に面状発熱体を設け、面状発熱体に通電し、
形状記憶合金板を交互に加熱して反転させシヤフ
トを二方向に駆動させることを特徴とするアクチ
ユエーターである。
すなわち本発明は第1図に示すようにNi−Ti
合金などからなる形状記憶合金の短冊状の板を、
第1図aに示すように弓状に形状記憶させる。こ
れを第1図bの1のように記憶形状と対称形に反
転させたものを1枚と弓状に形状記憶させたもの
2と並列してストツパー3を介してシヤフト4に
挿通したものである。そして記憶合金板1,2は
その表面に面状発熱体5,5′設けられ、面状発
熱体に通電加工することにより形状記憶合金板
1,2が加熱できるようになつており、形状記憶
合金板は夫々電気的、熱的に絶縁してアクチユエ
ーターとしたものである。なお形状記憶合金板
1,2の上下端は固定具7,7′により固定され
ている。この作動について説明すると第1図bの
状態において形状記憶合金板1および2が低温で
安定であるとき面状発熱体5に通電し形状記憶合
金板1を所定の温度に加熱すると第1図cに示す
ように形状記憶合金板1は記憶された元の形状に
戻る。この際形状記憶合金2はbの記憶形状から
cのように飛び移り座屈して反転し、シヤフト4
は右方に駆動して加熱を止めて冷却されても、こ
の状態において安定静止する。次にこの状態のと
き面状発熱体5′に通電し形状記憶合金板2を加
熱すると第1図aのように形状記憶合金板2は記
憶された元の形状に戻り、形状記憶合金板1は飛
び移り座屈して反転し、シヤフト4は左方に駆動
し、この状態で安定静止する。上記の作動を繰り
返し行うことによりシヤフトに二方向の断続、ま
たは連続した駆動を付与することが可能となる。
しかして本発明は形状記憶合金板の少なくとも1
個を記憶形状から反転させて組合せてあるため、
これが作動時に飛び移り反転し座屈状態となるた
め冷却時に安定静止状態が維持できるものであ
る。
本発明において使用する形状記憶合金板の数は
2枚以上の複数枚が使用でき、この内の半数枚を
記憶形状から反転させて組合せたものとした方が
作動時の力のバランス上好ましい。また短冊状で
なく円板を円錐形状にしたものを使用してもよ
い。形状記憶合金としてはNi−Ti合金の他これ
にFe、Coなど第3元素を添加したNi−Ti系合
金、およびCu−Al−Ni、Cu−Au−ZnなどのCu
系合金の他通常使用される形状記憶合金が適用で
きる。また面状発熱体は、ポリエチレン、ポリエ
ステル、ナイロン、エチレン酢酸ビニルなどの可
撓性、耐熱性フイルムに、銅、カーボン、その他
の発熱物質をプリントなどにより設けたもの、そ
の他通常の面状発熱体が使用できる。
〔実施例〕
以下に本発明の一実施例について説明する。
第2図a,bに示すようにNi−Ti合金からな
る弓状の形状記憶合金板1,2の表面に面状発熱
体5,5′を夫々貼付けて設けこの中央の小孔に
シヤフト4を貫通させ、ストツパー3がカシメな
どにより取付けられている。さらに形状記憶合金
板1,2の両端部には絶縁体7,7′により絶縁
された端子8,8が設けられ面状発熱体に通電す
るようになつており絶縁ブロツク9,9′がケー
ス10,10′複数のボルト11により強固に組
込まれている。なお、シヤフト、ストツパーは絶
縁材で製作されているか、もしくは必要な絶縁処
理が施されている。
上記の第2図の形状記憶合金板の組合せは第1
図aに示す形状に記憶したものを第1図bの1の
如く常温において記憶形状と対称形に反転させて
組込んだものであり、一方の形状記憶合金板2
は、この形状に記憶したものを組込むものであ
る。
このアクチユエーターは第2図の状態において
常温で安定静止しているものである。そしてこの
状態のとき面状発熱体5に通電加熱すると形状記
憶合金板1が加熱されて記憶された元の形状に戻
り反転して点線Bに示すように右方に移動する。
この際形状記憶合金板2は点線B′のように飛び
移り反転し記憶した形状と逆の方向に座屈すると
共にシヤフト4は右方に移動し、この状態で安定
静止する。次に面状発熱体5′に通電加熱すると
形状記憶合金板2が加熱されて記憶した形状に戻
り反転してシヤフトは左方へ移動し、安定静止す
る。このように面状発熱体5,5′に交互に通電
すると形状記憶合金板が交互に加熱されて形状記
憶合金板が反転することによりシヤフトを移動
し、断続または連続させて駆動することが可能で
ある。
上記においては形状記憶合金板1を記憶させた
形状から反転させて組合せた例について説明した
が、反転させる合金板は1,2いずれでもよく、
最初の加熱は反転させた合金板に付与すれば、そ
の合金が元の形状に戻るため、その力により別の
合金板が反転して座屈状態となり、以後交互に加
熱することにより二方向の駆動が得られるもので
ある。
〔効果〕
以上に説明したように本発明によれば複数の形
状記憶合金板を交互に加熱することにより形状を
反転させてシヤフトを移動し二方向の往復運動を
付与することができると共に加熱を止めて低温に
なつてもその位置を維持することができる。また
必要な2位置を加熱することなく選択して維持す
ることができる。さらに加熱に面状発熱体を用い
るので、加熱条件が設定し易く、コンパクトで安
価であるなど多くの顕著な効果を有するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のアクチユエーターの作動状態
を示す模式図、第2図は本発明の一実施例を示す
図でありaは正面から見た縦断面、bは側面から
見た縦断面図、第3図は従来のアクチユエーター
を示す図である。 1……反転して組合せた形状記憶合金板、2…
…形状記憶合金板、3……ストツパー、4……シ
ヤフト、5,5′……面状発熱体、6,6′……固
定具、7,7′……絶縁体、8,8′……端子、
9,9′……絶縁物、10,10′……ケース、1
1……ボルト、12……コイルばね。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 複数の形状記憶合金板を弓状もしくは円錐形
    状に記憶させ、この内の単数または複数の形状記
    憶合金板を記憶形状と対称形に反転させてシヤフ
    トに並列して組合せ、該形状記憶合金板の表面に
    面状発熱体を設け、面状発熱体に通電し形状記憶
    合金板を交互に加熱して反転させシヤフトを二方
    向に駆動させることを特徴とするアクチユエータ
    ー。
JP3726887A 1987-02-20 1987-02-20 アクチユエ−タ− Granted JPS63205467A (ja)

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JP3726887A JPS63205467A (ja) 1987-02-20 1987-02-20 アクチユエ−タ−

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JP3726887A JPS63205467A (ja) 1987-02-20 1987-02-20 アクチユエ−タ−

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JPS63205467A JPS63205467A (ja) 1988-08-24
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JPH02118171U (ja) * 1989-03-08 1990-09-21
FR2991399B1 (fr) * 2012-06-04 2018-01-12 Centre National D' Etudes Spatiales (Cnes) Actionneur a enroulement en materiau a memoire de forme

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