JPH0376898A - グラビア印刷用塗工紙の製造方法 - Google Patents

グラビア印刷用塗工紙の製造方法

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JPH0376898A
JPH0376898A JP20961489A JP20961489A JPH0376898A JP H0376898 A JPH0376898 A JP H0376898A JP 20961489 A JP20961489 A JP 20961489A JP 20961489 A JP20961489 A JP 20961489A JP H0376898 A JPH0376898 A JP H0376898A
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coater
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Iwahiro Uchimoto
内本 岩宏
Kenji Endo
憲司 遠藤
Tadao Nakajima
中嶋 忠雄
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は下塗り及び上塗り2段のコーターにより顔料塗
工するグラビア印刷用塗工紙の製造方法の改良に関する
[従来の技術] 従来グラビア印刷用塗工紙は、その要求される品質、す
なわち、印刷の網点再現性のための高平滑性のために、
オフマシンのブレードコーターによる1段塗工ないしオ
ンマシンのコーターで下塗りをし、オフマシンのブレー
ドコーターで上塗りをする2段塗工で製造されている。
オフマシンのブレードコーターをオンマシンのコーター
と比較した場合に、 ■ 設備費が高くつく。
■ コーターにかかるまでに時間がかかるため、塗工原
紙の熱が放出され、塗料の乾燥エネルギーが余計にかか
る。
■ 抄紙機とコーターが独立しているため、オベレータ
−の人員を多く必要とする。
■ 製造工程数が多くなるため、製造工程中のロスが必
然的に多くなる。
■ 設備の設置面積を広く必要とする。
等の欠点がある。しかし、このような欠点があるにもか
かわらず、オフマシンのプレードコーターが広く使用さ
れているのは、品質の′優れた塗工紙たとえばグラビア
塗工紙の場合、高光沢、高平滑で網点再現性の優れたも
のが製造できるためである。
なお、この欠点を克服するため、オンマシンのプレード
コーターも設置されているが、1段塗工ではアフタード
ライヤー等の汚れから塗工量が制限されるため、オフマ
シンのプレード−コーターには品質が及ばないのが現状
である。
[発明が解決しようとする課ffl] 上述の通り、従来オフマシンコーターで製造されたグラ
ビア塗工紙と同等の品質のものを、オンマシンコーター
で製造することは大変困難であった。
本発明は、上記の問題点を解消し、オンマシンコーター
でオフマシンコーター並の品質を持つグラビア印刷用塗
工紙の製造方法を提供することを目的とする。
[1題を解決するための手段] 本発明者等は上記の目的を達成するため、種々検討の結
果、オンマシン2段のコーターで塗工するに際し、1段
目の下塗りにゲートロールコータ−12段目の上塗りに
ゲートロールコーターまたはベルババコーターを用い且
つこれに適した塗料を見出し、オフマシンコーターで得
られる印刷光沢、網点再現性と同等のグラビア印刷用塗
工紙が得られることに知見を得て本発明を完成するに至
った。
本発明は、下塗り及び上塗り2段のコーターで顔料塗工
するグラビア印刷用塗工紙の製造方法において、下塗り
をゲートロールコーター、上塗りをゲートロールコータ
−又はベルバパコーターで行い、且つ、下記の(イ〉 
(口〉に示す下塗り塗料及び上塗り塗料を用いることを
特徴とするグラビア印刷用塗工紙の製造方法である。
(イ) 顔料として、比表面積が7rd79以上の無機
微粉体を、顔料100重量部中に10重量部以上含む下
塗り塗料。
(ロ) 顔料として、粒径1μm以下の粒子が70重量
%以上で、且つ平均粒子径が0.70μ凱以下のクレー
を顔料100重量部中に60重量部以上含む上塗り塗料
また、下塗り塗料と上塗り塗料の塗工量の比が、2:8
〜8:2である前記のグラビア印刷用塗工紙の製造方法
である。
本発明の方法の第1の特徴は、グラビア印刷用塗工紙の
製造に際し、オンマシンの2段塗工とし、殊に1段目の
下塗りにゲートロールコータ−を用い、2段目の上塗り
にゲートロールコーター又はベルバパコーターを用いる
点にある。
塗工紙の多層塗工或いは二重塗工による製造は、特開昭
56−26565号公報などにより知られている。
特開昭56−26565号公報は、走行紙の二重塗工処
理方法の発明で、従来二つの塗工装置で二重塗工してい
たのを、同じパツキングロール上で異なった二つの塗工
ヘッドで二重塗工するもので、図面にはゲートロールコ
ータ−と見られるコーターとプレードコーターと組合せ
た二重塗工装置が見られる。しかしながら、同公報には
アート紙、コート紙の二重塗工ができ、二重塗工に伴な
う印刷上りが向上すると開示されているが、本願発明の
グラビア印刷用塗工紙の網点再現性、印刷光沢の向上に
ついての示唆はされていない。
本発明の2段塗工では、1段目はゲートロールコータ−
であるが、2段目はゲートロールコータ−又はベルバパ
コーターを用いる。
殊に1段目にゲートロールコーターを用いるのは、ゲー
トロールコータ−の場合、ブレードコーターと異なり、
■ブレードの交換不要、■両面同時に塗工可能、■装置
が簡単などの長所があるからである。しかし、一方、塗
工量を増やすとアプリケーターロールから紙が剥れると
きに発生するスプリットパターンによる塗エバターンの
程度が増大し、網点再現性が低下してくるという欠点が
あるが、本発明では2段塗工することにより1段当りの
塗工量が少なくなるので、塗エバターンの発生が抑えら
れ、ゲートロールの長所を最大限に発揮させることが可
能となる。
本発明はまた、2段塗工に当り、前記のように下塗り塗
料と上塗り塗料に用いる顔料の物性、組成を変えている
点に特徴がある。2段塗工或いは二重塗工に当り、下塗
り塗料、上塗り塗料の顔料の物性、組成を特定した提案
はいくつか見られる。
たとえば、特開昭60−139895号公報には、1段
目の塗工した塗料を乾燥した後、2段目の塗工を行う二
重塗工の下塗り塗料に用いる炭酸カルシウムの平均粒径
0.3〜1.0μ未満のものと、1.0〜3.0μのも
のとの混合割合が90:10〜10:90であり、更に
炭酸カルシウムとカオリンの割合が100:0〜50:
50である顔料を用いることが提案されている。そして
下塗り塗料の炭酸カルシウムの平均粒径の1.0μ未満
のものと1.0〜3.0μのものとの混合割合と炭酸カ
ルシウムとカオリンの混合使用を上記範囲とすることに
より、上塗り後の塗被紙の平滑性、光沢度及び表面強度
を改良するとしている。また、特開昭61−698号公
報には、多層塗被紙の下塗り塗料に用いる重質炭酸力ル
シュウムの2μTrL以下の粒子の含有量と上塗り塗料
に用いる重質炭酸カルシウムの2μ虱以下の粒子の含有
量を構成の一部とした提案がみられる。更に、特開昭6
2−263397号公報にも二重塗膜を施した塗工紙の
下塗り塗料の顔料粒子の少なくとも70%が粒径5μm
以下であるとの提案が見られる。
また、このほか特開昭63−196793号公報のダブ
ル塗工紙の発明には、下塗り塗料の顔料に重質炭酸カル
シウム50%以上、上塗り塗料の顔料に重質炭酸カルシ
ウムを50%以下それぞれ含有させることの記載があり
、その理由として下塗り塗料で50%未満では塗工紙の
耐ブリスター性が得られず、一方上塗り塗料で50%を
越えると塗工紙の白紙光沢が低下するとしている。特開
昭64−33297号公報の輪転オフセット印刷用紙用
顔料塗被組成物の発明には、下塗り塗料に重質炭酸カル
シウムを70〜100重量%含有することが記載されて
おり、実施例では重質炭酸カルシウム以外の顔料が、3
0部を超えるとドライビック、耐ブリスター適性ともに
著しく低下するとしている。
本発明においては、下塗り塗料の顔料に比表面積が7m
/g以上の無機微粉体を顔料100重量部中10重量部
以上使用することにより、塗工層の嵩が増大するため、
2段塗工のlIN被覆性、平滑性、網点再現性の向上効
果が一層向上する。なお、このような配合の塗料で1段
塗工すると網点再現性は良好であるが、光沢が出にくい
という欠点がある。しかし、塗料を2段に分けて塗工す
るということを利用して、上塗り塗料に光沢の出易い粒
径1μ■以下の粒子を60重蛋%以上含み、且つ、平均
粒子径が0.70μm以下であるクレーを配合すること
により光沢が出にくいという欠点をカバーし、更にロー
ル塗工の欠点である塗エバターンの発生を抑え、高光沢
で且つ、網点再現性の良いグラビア印刷用塗工紙が製造
できるのである。
本発明で使用する無機微粉体としては、たとえば軽質炭
酸カルシウム、ホワイトカーボン、酸性白土、焼成りレ
ー等があり、これらを単独ないし混合使用できるが、中
でも軽質炭酸カルシウムが好ましい。
下塗り塗料の顔料は比表面積7j/!J以上のものを顔
料100重量部中に10重機部以上含有させるが、比表
面積が7rtL/g未満の顔料を用いるか、又は10重
量部未満の含有では塗工紙の網点再現性が悪くなる。
また、上塗り塗料中の顔料に、粒径1μm以下の粒子が
701量%以上で、且つ、平均粒子径が0.70μm以
下のクレーを顔料100重量部中に60重量部以上含ま
せるが、クレーの粒径1μ7FL以下の粒子が70重量
%未満でも、また平均粒子径が0.70μ7F1以下の
クレーの含有量が60重量部未満でも串刺光沢が低下し
てしまう。
下塗り塗料と上塗り塗料の塗工量の比は、2:8〜8:
2が良く、この範囲をはずれるとゲートロールの場合、
塗エバターンが発生する。下塗り塗料が多すぎると印刷
光沢が低下し、また上塗り塗料が多すぎると網点再現性
が悪化し、2段塗工の効果がほとんどなくなる。
本発明において、上塗り、下塗りの塗料に使用するバイ
ンダーは特に制限はなく、たとえば澱粉、カゼイン、ポ
リビニルアルコール、スチレン−ブタジェン(SBR)
系、アクリル系、酢酸ビニル系の各ラテックス等があり
、これらを単独ないし混合使用できる。
その他、助剤として分散剤、PHI整剤、消泡剤、耐水
化剤、潤滑剤、蛍光染料等が必要に応じ適宜使用可能で
ある。
[実施例] 以下に本発明の実施例を示す。
実施例1 〈塗料の調製) 塗料の調製は下記の下塗り、上塗り塗料とも、コーレス
分散機に所定量の分散水を入れ、そこに分散剤、消泡剤
を添加した。次いで攪拌しながら顔料を投入し、30分
間分散し、顔料スラリーを調製した。なお、顔料スラリ
ー濃度は65%とした。
顔料スラリーに、ゆっくり攪拌しながら所定量のラテッ
クス、保水剤、蛍光染料、希釈水を加え、5分間混合し
、所定濃度の塗料を調製した。
五皇旦11 炭酸カルシウム             単位:重量
部*1 (白石工業:ブリリアント15)        40
クレー(シール工業:カオブライト)60SBRラテツ
クス (住友/ −jj 9 ッ’) : 5NX−4377
)       8分散剤 (東亜台底化学ニアロンT−40)        0
.3保水剤 (サンノブコ:モデイコールVD)       0.
5蛍光染料 (日本曹達:ケイコールCPNL)         
0.5PH調整剤−NaOHO,1 消泡剤 (サンノブコニフォーマスターAP )       
0.02塗料濃度58% $1 ブリリアント15の比表面積は       1
1.5Td、/a、L塗ヱυL魁          
      単位:重量部クレー(エンゲルハード:ウ
ルトラクロス)”’70クレー(シール工業:カオブラ
イト)*3308BRラテックス (住友/−カタ7 ’) : 5NX−4377)  
     8分散剤 (東亜合成化学ニアロンT−40>        0
.3保水剤 (サンノプコ:モデイコールVD)       0.
5蛍光染料 (日本曹達:ケイコールCPNL)         
0.5PH¥14整剤−Na0口          
   0.1消泡剤 (サンノブコニフォーマスターAP)       0
.02塗料濃度60% 傘2 ウルトラグロスの1μm以下粒子76重量%平均
粒径 0.51μ卵 $3 カオブライトの1μm以下粒子 57重量%平均
粒径 0,96μ卯 (塗工) ゲートロール及びベルババのコーターヘッドを供えたテ
ストオンマシンコーターを使用し塗工を行った。坪m4
G、0g/rItの原紙にゲートロールコータ−で下塗
り塗料59/m塗工し、次いで同じくゲートロールコー
タ−により上塗り塗料を597rd塗工した。なお、塗
料濃度は所定の塗工品になるよう調製した。
(仕上げ〉 上記の塗工紙をJ I S P8111の条件で調温し
た後、線圧1100N/a、処理速度5m/win、チ
ルドロール温度50℃の条件で、塗工面がチルドロール
に当たるようミニスーパーキャレンダーを2回通し処理
した。
(塗工紙品質評価) スーパーキャレンダー処理した塗工紙をJISp −8
111の条件で調湿し、網点再現性(網点欠落数)、印
刷光沢の各試験を行い、塗エバターンを目視評価した。
結果を表に示す。
試験方法 網点欠落数 ヘリオテスターにより、東洋インキIjOG−91スミ
を使用してグラビア印刷を行い、セルの深さ6μ汎の印
刷部5C!iを観察し、50%以上欠けた網点数をカウ
ントし、網点欠落数とした。
印刷光沢 セルの深さ12μ仇の印刷部光沢をJ I S P81
42の75度鏡面光沢度の測定法により測定し、印刷光
沢とした。
塗エバターン 塗工面を目視し、下記の評価基準により評価した。
5・・・塗エバターンが全くない 4・・・塗エバターンが微量発生 3・・・塗エバターンが塗工全面積の172未満発生2
・・・塗エバターンが塗工全面積の1!2以上発生1・
・・塗エバターンが塗工全面積のほぼ全面に発生実施例
2 表に示す通り、下塗り塗料をゲートロールコーターで塗
工量5a/rd、上塗り塗料をベルババコーターで5g
/Td塗工する以外は実施例1と全く同様にして本発明
の塗工紙を得た。
実施例3 実施例1において、下塗り塗料の比表面積7rd/Q以
上の炭酸カルシウムを15重量部とし、クレーを85重
量部とした以外は実施例1と全く同様にして本発明の塗
工紙を得た。
実施例4 実施例1において、上塗り塗料の1μm以下のクレー粒
子の配合層を60重量部、平均粒子径0.70μ仇以上
のクレーを40重量部とし、下塗り塗工量を4a/lL
1上塗り塗工量を6g/mとした以外は実施例1と全く
同様にして、本発明の塗工紙を得た。
比較例1 実施例1において、コーターをゲートロールのみの1段
とし、塗料は下塗り塗料を用い、塗工量を10Ql r
dとした以外は実施例1と全く同様にして、塗工紙を得
た。
比較例2 実施例1において、コーターをゲートロールのみの1段
とし、塗料は上塗り塗料を用い、塗工量を10(]/d
とした以外は実施例1と全く同様にして塗工紙を得た。
比較例3 実施例1において、下塗り塗料の顔料に比表面積5m1
0の炭酸カルシウム(備北粉化製ハイドロカー160〉
を40重量部、タレ−(シール工業製力オブライト)6
0重量部を用いた以外は実施例1と全く同様にして塗工
紙を得た。
比較例4 実施例1において、下塗り塗料の顔料に比表面積11.
5m/aの炭酸カルシウムを8重量部、クレーを92重
量部を用いた以外は、実施例1と全く同様にして塗工紙
を得た。
比較例5 実施例1において、上塗り塗料の顔料に1μm以下の粒
子が占める割合が61重量%で、平均粒子径0.72μ
卯のクレー(アングロアメリカ製アル)7グロス〉を7
0重量部、1μ■以下の粒子57重量%で、平均粒子径
0.96μ卯のクレーを30重量部を用いた以外は、実
施例1と全く同様にして塗工紙を得た。
比較例6 実施例1において、上塗り塗料の顔料に1μn以下の粒
子が占める割合が76重量%で、平均粒子径0.51μ
mのクレーを50重量部、1μ卯以下の粒子57重量%
で平均粒子径0.96μ机のクレーを50重量部を用い
た以外は実施例1と全く同様にして塗工紙を得た。
比較例7 実施例1において、ゲートロールで下塗り塗料9!II
/mを塗工し、次いで同じくゲートロールにより上塗り
塗料を1!:l/dを塗工する以外は実施例1と同様に
して塗工紙を得た。
比較例8 実施例1において、ゲートロールで下塗り塗料1g/r
tLを塗工し、次いで同じくゲートロールにより上塗り
塗料を9g/mを塗工する以外は実施例1と同様にして
塗工紙を得た。
上記の実施例、比較例で得られた塗工紙の試験結果を表
に示す。
なお、参考までに本発明下塗り塗料を用いてオンマシン
ブレードコーター(参考例1)、下塗り、上塗り塗料を
用いて1段目オンマシンゲートロールコータ−2段目オ
フマシンブレードコーター(参考例2)、上塗り塗料を
用いてオフマシンブレードコーター(参考例3)それぞ
れで塗工を行い、得られた塗工紙の品質評価を行なった
。その結果を表に示す。
表に示す結果によれば、本発明の下塗り、上塗り塗料を
用いてオンマシンのゲートロールコータ−2段(実施例
1,3.4)又は1段ゲートロールコータ−2段ベルバ
バコーター(実施例2)で塗工して得られた本発明のグ
ラビア印刷用塗工紙は、印刷光沢、網点再現性(網点欠
落数)にすぐれ、塗エバターンも発生しない。比較とし
て行なったゲートロールコーター1段のみでは、本発明
の下塗り塗料(比較例1)又は上塗り塗料(比較例2)
を用いても塗エバターンが発生し、網点欠落数も多い。
また、ゲートロールコーターの2段塗工で、下塗り塗料
の顔料の比表面積が7rd/a以下〈比較例3〉でも、
また配合量が10重社部以下(比較例4〉でも、印刷光
沢は出るが、網点欠落数が多く、グラビア印刷適性が悪
い。更に同じゲートロール2段塗工で、2段目の上塗り
塗料中のクレーの1μ肌以下の粒子が占める割合が70
重四%未満(比較例5)又はクレーの平均粒子径0.7
μm以下の配合量が60重量部未満〈比較例6〉の場合
は、印刷光沢が劣る。下塗り、上塗りの塗工量の比が下
塗りが多すぎるとく比較例7)塗エバターンが出て、印
刷光沢が上らず、反対に上塗りが多いと印刷光沢が上る
ものの、網点欠落数が急増し、印刷パターンも悪い。
なお、参考までに本発明の下塗り塗料を用いて従来のオ
ンマシンのブレードコーター1段(参考例1〉で塗工し
てみた所、印刷光沢が不足し、オンマシンのブレードコ
ーター1段では品質が不十分でブレードコーター1段用
の塗料には適していない。また、1段目をオンマシンの
ゲートロールコータ−2段目をオフマシンのブレードコ
ーターで塗工した場合(参考例2)及び本発明の上塗り
塗料を用いて従来のオフマシンのブレードコーター1段
で塗工した場合(参考例3〉の品質は、本発明の塗料を
使用して良好なグラビア印刷適性を示しており、本発明
の各実施例の塗工紙はオフマシンコーターを用いた塗工
紙のグラビア印刷適性と同程度の品質が得られることが
判った。
[発明の効果] 以上述べたように、本発明のグラビア印刷用塗工紙の製
造方法は、従来オンマシンコーターの顔料塗工ではオフ
マシンコーターで塗工したグラビア印刷用塗工紙並みの
品質が得られなかったのを、ゲートロールコータ−2段
又はゲートロールコータ−とベルバパコーターの組合せ
2段のオンマシン2段塗工に適した下塗り、上塗り塗料
を用いて顔料塗工を行うことにより、高光沢で且つ網点
再現性の優れたグラビア印刷用塗工紙を製造することを
可能にしたものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下塗り及び上塗り2段のコーターで顔料塗工するグ
    ラビア印刷用塗工紙の製造方法において、下塗りをゲー
    トロールコーター、上塗りをゲートロールコーター又は
    ベルババコーターで行い、且つ、下記の(イ)(ロ)に
    示す下塗り塗料及び上塗り塗料を用いることを特徴とす
    るグラビア印刷用塗工紙の製造方法。 (イ)顔料として、比表面積が7m^2/g以上の無機
    微粉体を、顔料100重量部中に10重量部以上含む下
    塗り塗料。 (ロ)顔料として、粒径1μm以下の粒子が70重量%
    以上で、且つ平均粒子径が0.70μm以下のクレーを
    顔料100重量部中に60重量部以上含む上塗り塗料。 2 下塗り塗料と上塗り塗料の塗工量の比が2:8〜8
    :2である請求項1記載のグラビア印刷用塗工紙の製造
    方法。
JP20961489A 1989-08-15 1989-08-15 グラビア印刷用塗工紙の製造方法 Pending JPH0376898A (ja)

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5576198A (en) * 1978-11-27 1980-06-09 Kanzaki Paper Mfg Co Ltd Production of casted coat paper
JPS61698A (ja) * 1984-06-07 1986-01-06 ジェイエスアール株式会社 多層塗被紙
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