JPH037577Y2 - - Google Patents
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- JPH037577Y2 JPH037577Y2 JP691385U JP691385U JPH037577Y2 JP H037577 Y2 JPH037577 Y2 JP H037577Y2 JP 691385 U JP691385 U JP 691385U JP 691385 U JP691385 U JP 691385U JP H037577 Y2 JPH037577 Y2 JP H037577Y2
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- coil
- thyristor
- capacitor
- voltage
- charging
- Prior art date
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- 239000003990 capacitor Substances 0.000 claims description 65
- 238000007599 discharging Methods 0.000 claims description 27
- 238000010248 power generation Methods 0.000 claims description 8
- 230000002265 prevention Effects 0.000 description 12
- 230000001960 triggered effect Effects 0.000 description 6
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 4
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 230000001771 impaired effect Effects 0.000 description 1
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)
- Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〓産業上の利用分野〓
本考案はエンジンの無接点の点火装置に係り、
とくにエンジンに同期して駆動される磁石発電機
のエキサイタコイルの正方向の電圧で充放電用コ
ンデンサを充電し、この磁石発電機のエキサイタ
コイルの負方向の電圧で主サイリスタを導通させ
て上記充放電用コンデンサの電荷を点火コイルの
一次コイルに放電し、同二次コイルに高電圧を発
生させてエンジンを点火するようにしたエンジン
の点火装置に関する。
とくにエンジンに同期して駆動される磁石発電機
のエキサイタコイルの正方向の電圧で充放電用コ
ンデンサを充電し、この磁石発電機のエキサイタ
コイルの負方向の電圧で主サイリスタを導通させ
て上記充放電用コンデンサの電荷を点火コイルの
一次コイルに放電し、同二次コイルに高電圧を発
生させてエンジンを点火するようにしたエンジン
の点火装置に関する。
〓背景技術とその問題点〓
サイリスタ等の半導鎮体開閉素子を利用するこ
とによつて、無接点の点火装置を得ることが可能
になる。このような装置は、エンジンに同期して
駆動される例えばフライホイールに設けられた磁
石と、エキサイタコイルとから成る磁石発電機の
正方向の電圧で充放電用コンデンサを充電すると
ともに、上記正方向の電圧に続いてエキサイタコ
イルで発生される磁石発電の負方向の電圧でサイ
リスタを導働させ、充放電用コンデンサに蓄えら
れている電荷を急激に点火コイルの一次コイルに
放電し、この点火コイルの二次コイルに高電圧を
発生させるようにしており、この高電圧によつて
点火プラグの電極間に火花を発生させてエンジン
を点火するようにしたものである。
とによつて、無接点の点火装置を得ることが可能
になる。このような装置は、エンジンに同期して
駆動される例えばフライホイールに設けられた磁
石と、エキサイタコイルとから成る磁石発電機の
正方向の電圧で充放電用コンデンサを充電すると
ともに、上記正方向の電圧に続いてエキサイタコ
イルで発生される磁石発電の負方向の電圧でサイ
リスタを導働させ、充放電用コンデンサに蓄えら
れている電荷を急激に点火コイルの一次コイルに
放電し、この点火コイルの二次コイルに高電圧を
発生させるようにしており、この高電圧によつて
点火プラグの電極間に火花を発生させてエンジン
を点火するようにしたものである。
このような点火装置の上記充放電用コンデンサ
の充電回路は一定の時定数を有するために、コン
デンサの充電電圧が所定の値に達するまでには一
定の時間を要することになる。ところでエンジン
の回転数が高くなると、磁石発電機のエキサイタ
コイルが正方向の電圧を発生した後に続いて負方
向の電圧を発生させるまでの時間が短くなるため
に、充放電用コンデンサの充電電圧が低いうちに
このコンデンサが放電を起すようになる。従つて
エンジンが高速になればなるほど点火エネルギの
基礎になる充放電用コンデンサの充電電圧が低く
なり、失火を起す可能性が生ずるようになる。
の充電回路は一定の時定数を有するために、コン
デンサの充電電圧が所定の値に達するまでには一
定の時間を要することになる。ところでエンジン
の回転数が高くなると、磁石発電機のエキサイタ
コイルが正方向の電圧を発生した後に続いて負方
向の電圧を発生させるまでの時間が短くなるため
に、充放電用コンデンサの充電電圧が低いうちに
このコンデンサが放電を起すようになる。従つて
エンジンが高速になればなるほど点火エネルギの
基礎になる充放電用コンデンサの充電電圧が低く
なり、失火を起す可能性が生ずるようになる。
このような欠点を克服するために、実開昭59−
107060号公報には、高速においてもコンデンサに
十分な電荷が充電されるようにした点火装置が提
案されている。この装置は第3図に示されるよう
に、エキサイタコイル1がエンジンに同期して駆
動されるロータ2のマグネツト3によつて正方向
および負方向の発電出力を生ずるようになつてお
り、上記コイル1の正方向の出力Eb(第4図参
照)によつて充放電用コンデンサ4を充電してい
る。このコンデンサ4の電荷は、主サイリスタ5
の導通に同期して、ダイオード6を介して点火コ
イル7の一次コイル8に放電され、同二次コイル
9に高電圧を発生させ、点火プラグ10によつて
火花を発生させて点火を行なうようにしている。
107060号公報には、高速においてもコンデンサに
十分な電荷が充電されるようにした点火装置が提
案されている。この装置は第3図に示されるよう
に、エキサイタコイル1がエンジンに同期して駆
動されるロータ2のマグネツト3によつて正方向
および負方向の発電出力を生ずるようになつてお
り、上記コイル1の正方向の出力Eb(第4図参
照)によつて充放電用コンデンサ4を充電してい
る。このコンデンサ4の電荷は、主サイリスタ5
の導通に同期して、ダイオード6を介して点火コ
イル7の一次コイル8に放電され、同二次コイル
9に高電圧を発生させ、点火プラグ10によつて
火花を発生させて点火を行なうようにしている。
そしてこの点火装置においては、上記主サイリ
スタ5のゲートとカソードとの間に、そのゲート
がコンデンサ11と接続された補助サイリスタ1
2を設けるようにしている。コンデンサ11はエ
キサイタコイル1と同相に巻かれた補発電コイル
13の出力によつて、抵抗14およびダイオード
15を介して充電されるようになつており、この
コンデンサ11の電圧は第4図においてV2で示
されるように充電される。
スタ5のゲートとカソードとの間に、そのゲート
がコンデンサ11と接続された補助サイリスタ1
2を設けるようにしている。コンデンサ11はエ
キサイタコイル1と同相に巻かれた補発電コイル
13の出力によつて、抵抗14およびダイオード
15を介して充電されるようになつており、この
コンデンサ11の電圧は第4図においてV2で示
されるように充電される。
従つてエキサイタコイル1の出力が正側の出力
Ebから負側の出力Ecに転ずる際に、このコンデ
ンサ11のの電圧V2はサイリスタ12のゲート
トリガ電圧Vgを超えることになり、このサイリ
スタ12がトリガされている。従つてエキサイタ
コイル1の負方向の出力Ecが点火コイル7の一
次コイル8を通して主サイリスタ5のゲートに供
給されることが防止され、このエキサイタコイル
1の負方向の出力Ecによる電流は、同コイル1
から点火コイル7の一次コイル8を通つてサイリ
スタ12によつて側路され、主サイリスタ5のゲ
ートに加えられなくなつてしまう。
Ebから負側の出力Ecに転ずる際に、このコンデ
ンサ11のの電圧V2はサイリスタ12のゲート
トリガ電圧Vgを超えることになり、このサイリ
スタ12がトリガされている。従つてエキサイタ
コイル1の負方向の出力Ecが点火コイル7の一
次コイル8を通して主サイリスタ5のゲートに供
給されることが防止され、このエキサイタコイル
1の負方向の出力Ecによる電流は、同コイル1
から点火コイル7の一次コイル8を通つてサイリ
スタ12によつて側路され、主サイリスタ5のゲ
ートに加えられなくなつてしまう。
このようにしてサイリスタ12を用い、エキサ
イタコイル1の負方向の出力Ecによる充放電用
コンデンサ4の放電を阻止するとともに、コンデ
ンサ11の放電が終つたつぎのサイクルの最初の
エキサイタコイル1の負方向の出力Eaによつて
主サイリスタ5をトリガさせて、第4図において
θ1あるいはθ2で示す角度で充放電用コンデンサ4
を放電するようにしている。従つてこのような構
成によれば、充放電用コンデンサ4がV1で示さ
れるように十分に充電され、高い電圧にある状態
で放電が行なわれるために、高い点火エネルギが
発生されることになり、確実な火が行なわれるよ
うになる。さらに回転数の増加に伴つて、点火さ
れる回転角度がθ1からθ2に進角され、理想的な点
火動作が行なわれるようになる。
イタコイル1の負方向の出力Ecによる充放電用
コンデンサ4の放電を阻止するとともに、コンデ
ンサ11の放電が終つたつぎのサイクルの最初の
エキサイタコイル1の負方向の出力Eaによつて
主サイリスタ5をトリガさせて、第4図において
θ1あるいはθ2で示す角度で充放電用コンデンサ4
を放電するようにしている。従つてこのような構
成によれば、充放電用コンデンサ4がV1で示さ
れるように十分に充電され、高い電圧にある状態
で放電が行なわれるために、高い点火エネルギが
発生されることになり、確実な火が行なわれるよ
うになる。さらに回転数の増加に伴つて、点火さ
れる回転角度がθ1からθ2に進角され、理想的な点
火動作が行なわれるようになる。
ところがこのような点火装置によれば、高速時
に別の理由から失火が発生する。これは補発電コ
イル13によつて充電さるコンデンサ11の電圧
V2がエンジンの回転数の上昇に伴つて、第4図
において実線で示す状態から点線で示す状態に変
化することになり、エンジンの回転数の上昇に伴
つてコンデンサ11の充電電圧V2が高くなると
ともに、その放電時間も長くなるからである。従
つてつぎのサイクルでエキサイタコイル1が負方
向の出力Eaを生じたときにもコンデンサ11の
電圧V2がサイリスタ12のゲートトリガ電圧Vg
以上になつてしまい、このサイリスタ12がつぎ
のサイクルのエキサイタコイル1の負方向の出力
Eaによつて導通される。従つて主サイリスタ5
のゲートにゲートトリガ電流が供給されず、この
主サイリスタ5が導通されなくなつてコンデンサ
4の放電が行なわれなくなる。従つてこの場合に
は正常な点火動作が行なわれなくなり、失火状態
になつてしまう。
に別の理由から失火が発生する。これは補発電コ
イル13によつて充電さるコンデンサ11の電圧
V2がエンジンの回転数の上昇に伴つて、第4図
において実線で示す状態から点線で示す状態に変
化することになり、エンジンの回転数の上昇に伴
つてコンデンサ11の充電電圧V2が高くなると
ともに、その放電時間も長くなるからである。従
つてつぎのサイクルでエキサイタコイル1が負方
向の出力Eaを生じたときにもコンデンサ11の
電圧V2がサイリスタ12のゲートトリガ電圧Vg
以上になつてしまい、このサイリスタ12がつぎ
のサイクルのエキサイタコイル1の負方向の出力
Eaによつて導通される。従つて主サイリスタ5
のゲートにゲートトリガ電流が供給されず、この
主サイリスタ5が導通されなくなつてコンデンサ
4の放電が行なわれなくなる。従つてこの場合に
は正常な点火動作が行なわれなくなり、失火状態
になつてしまう。
〓考案の目的〓
本考案はこのような問題点に鑑みてなされたも
のであつて、充放電用コンデンサの充電直後の負
方向の電圧を側路するための補助サイリスタが、
磁石発電機のエキサイタコイルがつぎのサイクル
の最初の負方向の電圧を発生する前に確実に遮断
されるようにし、これによつて高速時における失
火を防止するようにしたエンジンの点火装置を提
供することを目的とするものである。
のであつて、充放電用コンデンサの充電直後の負
方向の電圧を側路するための補助サイリスタが、
磁石発電機のエキサイタコイルがつぎのサイクル
の最初の負方向の電圧を発生する前に確実に遮断
されるようにし、これによつて高速時における失
火を防止するようにしたエンジンの点火装置を提
供することを目的とするものである。
〓考案の概要〓
本考案は、エンジンに同期して駆動される磁石
発電機のエキサイタコイルの正方向の電圧で充放
電用コンデンサを充電し、前記磁石発電機のエキ
サイタコイルの負方向の電圧で主サイリスタを導
通させて前記充放電用コンデンサの電荷を点火コ
イルの一次コイルに放電し、同二次コイルに高電
圧を発生させてエンジンを点火するようにした点
火装置であつて、前記磁石発電機に補発電コイル
を設けるとともに、前記充放電用コンデンサを充
電する前記エキサイタコイルの正方向の電圧の発
生後に前記補発電コイルの出力電圧で所定時間導
通するる補助サイリスタを前記主サイリスタのゲ
ート・カソード間に設け、この補助サイリスタに
よつて前記充放電用コンデンサの充電直後の前記
エキサイタコイルの負方向電圧を側路するととも
に、このエキサイタコイルのつぎのサイクルの最
初の負方向電圧で前記主サイリスタを導通させる
ようにしたエンジンの点火装置において、前記補
助サイリスタのゲートにスイツチング素子を接続
し、前記補助サイリスタの導通後に前記充放電用
コンデンサの充電後の前記エキサイタコイルの負
方向電圧でこのスイツチング素子を導通させて前
記補助サイリスタのゲート電流を側路させるよう
にしたことを特徴とするエンジンの点火装置に関
するものであつて、このように補助サイリスタの
導通後に充放電用コンデンサの充電直後の負方向
の電圧でこのスイツチング素子を導通させて補助
サイリスタのゲート電流を側路させることによ
り、磁石発電機のエキサイタコイルのつぎのサイ
クルの最初の負方向電圧で主サイリスタを確実に
導通させて点火動作を行なうようにしたものであ
る。
発電機のエキサイタコイルの正方向の電圧で充放
電用コンデンサを充電し、前記磁石発電機のエキ
サイタコイルの負方向の電圧で主サイリスタを導
通させて前記充放電用コンデンサの電荷を点火コ
イルの一次コイルに放電し、同二次コイルに高電
圧を発生させてエンジンを点火するようにした点
火装置であつて、前記磁石発電機に補発電コイル
を設けるとともに、前記充放電用コンデンサを充
電する前記エキサイタコイルの正方向の電圧の発
生後に前記補発電コイルの出力電圧で所定時間導
通するる補助サイリスタを前記主サイリスタのゲ
ート・カソード間に設け、この補助サイリスタに
よつて前記充放電用コンデンサの充電直後の前記
エキサイタコイルの負方向電圧を側路するととも
に、このエキサイタコイルのつぎのサイクルの最
初の負方向電圧で前記主サイリスタを導通させる
ようにしたエンジンの点火装置において、前記補
助サイリスタのゲートにスイツチング素子を接続
し、前記補助サイリスタの導通後に前記充放電用
コンデンサの充電後の前記エキサイタコイルの負
方向電圧でこのスイツチング素子を導通させて前
記補助サイリスタのゲート電流を側路させるよう
にしたことを特徴とするエンジンの点火装置に関
するものであつて、このように補助サイリスタの
導通後に充放電用コンデンサの充電直後の負方向
の電圧でこのスイツチング素子を導通させて補助
サイリスタのゲート電流を側路させることによ
り、磁石発電機のエキサイタコイルのつぎのサイ
クルの最初の負方向電圧で主サイリスタを確実に
導通させて点火動作を行なうようにしたものであ
る。
〓実施例〓
以下本考案を図示の一実施例につき説明する。
第1図は本考案は一実施例に係るエンジンの点火
装置を示す回路図であつて、この点火装置は磁石
発電機の発電コイルを構成するエキサイタコイル
16を備えている。このエキサイタコイル16は
ダイオード17を介して充放電用コンデンサ18
に接続されている。さらに充放電用コンデンサ1
8はサイリスタ19およびダイオード20を介し
て点火コイル21の一次コイル22に接続されて
いる。同点火コイル21の二次コイル23は点火
プラグ24と接続されるようになつている。また
上記主サイリスタ19のカソードは、ゲートトリ
ガ電流を流すためのダイオード25と接続されて
いる。
第1図は本考案は一実施例に係るエンジンの点火
装置を示す回路図であつて、この点火装置は磁石
発電機の発電コイルを構成するエキサイタコイル
16を備えている。このエキサイタコイル16は
ダイオード17を介して充放電用コンデンサ18
に接続されている。さらに充放電用コンデンサ1
8はサイリスタ19およびダイオード20を介し
て点火コイル21の一次コイル22に接続されて
いる。同点火コイル21の二次コイル23は点火
プラグ24と接続されるようになつている。また
上記主サイリスタ19のカソードは、ゲートトリ
ガ電流を流すためのダイオード25と接続されて
いる。
上記主サイリスタ19のゲートは、補助サイリ
スタ26のアノードと、ダイオード27を介して
接続されている。また主サイリスタ19のゲー
ト・カソード間には抵抗29が接続されている。
そして上記補助サイリスタ26のアノードは、抵
抗30を介して点火コイル21の一次コイル22
と接続されている。また補助サイリスタ26のゲ
ーートはコンデンサ31とダイオード32を介し
て接続されており、しかもこのコンデンサ31に
対して並列に抵抗33が接続されている。そして
このコンデンサ31は、ダイオード34と抵抗3
5の直列回路を介して、補発電コイル37に接続
されている。この補発電コイル37は上記エキサ
イタコイル16と同相に巻かれており、マグネツ
ト41を備えるロータ42の回転によつて出力電
圧を発生するようになつている。
スタ26のアノードと、ダイオード27を介して
接続されている。また主サイリスタ19のゲー
ト・カソード間には抵抗29が接続されている。
そして上記補助サイリスタ26のアノードは、抵
抗30を介して点火コイル21の一次コイル22
と接続されている。また補助サイリスタ26のゲ
ーートはコンデンサ31とダイオード32を介し
て接続されており、しかもこのコンデンサ31に
対して並列に抵抗33が接続されている。そして
このコンデンサ31は、ダイオード34と抵抗3
5の直列回路を介して、補発電コイル37に接続
されている。この補発電コイル37は上記エキサ
イタコイル16と同相に巻かれており、マグネツ
ト41を備えるロータ42の回転によつて出力電
圧を発生するようになつている。
さらに本実施例に係る点火装置は、鎖線44で
示す失火防止回路を備えている。この失火防止回
路は失火防止サイリスタ36から構成されてい
る。サイリスタ36はコンデンサ31と接続され
るとともに、上記補発電コイル37と抵抗35、
ダイオード34および抵抗40を介して接続され
ている。さらにこのサイリスタ36のゲートは、
一対の抵抗38,39の直列回路の接続点と接続
されており、その接続点に生ずる電圧によつてト
リガされるようになつている。
示す失火防止回路を備えている。この失火防止回
路は失火防止サイリスタ36から構成されてい
る。サイリスタ36はコンデンサ31と接続され
るとともに、上記補発電コイル37と抵抗35、
ダイオード34および抵抗40を介して接続され
ている。さらにこのサイリスタ36のゲートは、
一対の抵抗38,39の直列回路の接続点と接続
されており、その接続点に生ずる電圧によつてト
リガされるようになつている。
つぎに以上のような構成になるこの点火装置の
動作について説明する。マグネツト41を備える
ロータ42が回転すると、エキサイタコイル16
および補発電コイル37はそれぞれ出力電圧を生
ずる。そしてエキサイタコイル16の出力は第2
図に示すように、その1サイクルの出力がEa,
Eb、およびEcのそれぞれの出力から構成される
ようになつており、これらの出力を順次発生す
る。そして正方向に出力Ebによつて、ダイオー
ド17を介して充放電用コンデンサ18が第1図
に示す極性に充電される。同時にエキサイタコイ
ル16と同相に巻かれた補発電コイル37が発生
する電圧は、低抗35およびダイオード34を介
してコンデンサ31に充電されるようになり、こ
のコンデンサ31を第1図に示す極性に充電す
る。これらのコンデンサ18,31の電圧V1,
V2の変化は第2図に示される通りである。
動作について説明する。マグネツト41を備える
ロータ42が回転すると、エキサイタコイル16
および補発電コイル37はそれぞれ出力電圧を生
ずる。そしてエキサイタコイル16の出力は第2
図に示すように、その1サイクルの出力がEa,
Eb、およびEcのそれぞれの出力から構成される
ようになつており、これらの出力を順次発生す
る。そして正方向に出力Ebによつて、ダイオー
ド17を介して充放電用コンデンサ18が第1図
に示す極性に充電される。同時にエキサイタコイ
ル16と同相に巻かれた補発電コイル37が発生
する電圧は、低抗35およびダイオード34を介
してコンデンサ31に充電されるようになり、こ
のコンデンサ31を第1図に示す極性に充電す
る。これらのコンデンサ18,31の電圧V1,
V2の変化は第2図に示される通りである。
そしてエキサイタコイル16の出力が正方向の
出力Ebから負方向の出力Ecに転ずると、この負
方向の出力Ecによつて、エキサイタコイル16、
点火コイル21の一次コイル22、抵抗30、お
よびダイオード27を通して主サイリスタ19の
ゲートにトリガ電流が供給されようとする。とこ
ろがこのときには、上述の如くコンデンサ31が
補発電ココイル37によつて充電されており、こ
のコンデンサ31の充電電圧によつて補助サイリ
スタ26がトリガされているために、主サイリス
タ19のゲートトリガ電流はこの補助サイリスタ
26によつて側路されることになり、、主サイリ
スタ19のトリガが妨げられる。従つてこの負方
向の出力Ecによる充放電用コンデンサ18の放
電が阻止され、コンデンサ18の電圧は第2図に
おいてV1で示すように、つぎのサイクルまでの
値が保持されることになる。このようにしてコン
デンサ18は充電に十分な時間が与えられること
になり、高い点火エネルギを蓄えることが可能に
なる。
出力Ebから負方向の出力Ecに転ずると、この負
方向の出力Ecによつて、エキサイタコイル16、
点火コイル21の一次コイル22、抵抗30、お
よびダイオード27を通して主サイリスタ19の
ゲートにトリガ電流が供給されようとする。とこ
ろがこのときには、上述の如くコンデンサ31が
補発電ココイル37によつて充電されており、こ
のコンデンサ31の充電電圧によつて補助サイリ
スタ26がトリガされているために、主サイリス
タ19のゲートトリガ電流はこの補助サイリスタ
26によつて側路されることになり、、主サイリ
スタ19のトリガが妨げられる。従つてこの負方
向の出力Ecによる充放電用コンデンサ18の放
電が阻止され、コンデンサ18の電圧は第2図に
おいてV1で示すように、つぎのサイクルまでの
値が保持されることになる。このようにしてコン
デンサ18は充電に十分な時間が与えられること
になり、高い点火エネルギを蓄えることが可能に
なる。
上記コンデンサ31に蓄えられている電荷は抵
抗33を通して放電されるが、その時定数が所定
の値を持つために、つぎのサイクルでエキサイタ
コイル16が負方向の出力Eaを発生するまで、
このコンデンサ31の電圧V2が補助サイリスタ
26のゲートトリガ電圧Vg以上に維持される場
合には、つぎのサイクルの最初の負方向の出力
Eaによるコンデンサ18放電が阻止され、失火
が起る可能性がある。(第4図参照)。そこでこの
ような失火を防止するために、失火防止用サイリ
スタ36を備える失火防止回路44によつてコン
デンサ31の放電を行なうようにし、主サイリス
タ19がエキサイタコイル16のつぎのサイクル
の負方向の出力Eaによつて必ず導通されてて点
火動作を行なうようにしている。
抗33を通して放電されるが、その時定数が所定
の値を持つために、つぎのサイクルでエキサイタ
コイル16が負方向の出力Eaを発生するまで、
このコンデンサ31の電圧V2が補助サイリスタ
26のゲートトリガ電圧Vg以上に維持される場
合には、つぎのサイクルの最初の負方向の出力
Eaによるコンデンサ18放電が阻止され、失火
が起る可能性がある。(第4図参照)。そこでこの
ような失火を防止するために、失火防止用サイリ
スタ36を備える失火防止回路44によつてコン
デンサ31の放電を行なうようにし、主サイリス
タ19がエキサイタコイル16のつぎのサイクル
の負方向の出力Eaによつて必ず導通されてて点
火動作を行なうようにしている。
この動作はエキサイタコイル16の負方向の出
力Ecによつて、エキサイタコイル16、点火コ
イル21の一次コイル22および抵抗38を介し
てて失火防止用サイリスタ36のゲートにトリガ
電流を供給することによつて行なわれるようにな
つている。失火防止用サイリスタ36をトリガす
ると、このサイリスタ36のアノード・カソード
間にはコンデンサ31の充電電圧が加わつている
ために、このサイリスタ36が導通し、コンデン
サ31の電荷は抵抗40によつて消費されるよう
に放電される。この放電の状態は第2図において
垂直線43で示されるようになつている。従つて
つぎのサイクルでエキサイタコイル16が負方向
の出力Eaを生ずる前に、コンデンサ31は完全
に放電してしまい、このコンデンサ31の放電回
路の時定数による失火は防止される。
力Ecによつて、エキサイタコイル16、点火コ
イル21の一次コイル22および抵抗38を介し
てて失火防止用サイリスタ36のゲートにトリガ
電流を供給することによつて行なわれるようにな
つている。失火防止用サイリスタ36をトリガす
ると、このサイリスタ36のアノード・カソード
間にはコンデンサ31の充電電圧が加わつている
ために、このサイリスタ36が導通し、コンデン
サ31の電荷は抵抗40によつて消費されるよう
に放電される。この放電の状態は第2図において
垂直線43で示されるようになつている。従つて
つぎのサイクルでエキサイタコイル16が負方向
の出力Eaを生ずる前に、コンデンサ31は完全
に放電してしまい、このコンデンサ31の放電回
路の時定数による失火は防止される。
一般にサイリスタは、アノード・カソード間が
導通すると、ゲート電流が停止されても導通をし
続ける性質を備えており、従つてエキサイタコイ
ル16の負方向の電圧Ecによつて補助サイリス
タ26が一旦導通すれば、その後にこのサイリス
タ26に加えられるゲート電流を遮断しても、サ
イリスタ36によつて導通状態が変化することは
ない。そしてこの補助サイリスタ26へ加えられ
るゲート電流の遮断のタイミングは、失火防止用
サイリスタ36のトリガのタイミングによつて決
定される。しかもこのトリガのタイミングは、一
対の抵抗38,39の接続点に生ずる電圧によつ
て決定されるために、これら一対の抵抗38,3
9を調整することによつて、補助サイリスタ26
が導通した後に失火防止用サイリスタ36を導通
させることができ、補助サイリスタ26の動作を
損なうことはない。
導通すると、ゲート電流が停止されても導通をし
続ける性質を備えており、従つてエキサイタコイ
ル16の負方向の電圧Ecによつて補助サイリス
タ26が一旦導通すれば、その後にこのサイリス
タ26に加えられるゲート電流を遮断しても、サ
イリスタ36によつて導通状態が変化することは
ない。そしてこの補助サイリスタ26へ加えられ
るゲート電流の遮断のタイミングは、失火防止用
サイリスタ36のトリガのタイミングによつて決
定される。しかもこのトリガのタイミングは、一
対の抵抗38,39の接続点に生ずる電圧によつ
て決定されるために、これら一対の抵抗38,3
9を調整することによつて、補助サイリスタ26
が導通した後に失火防止用サイリスタ36を導通
させることができ、補助サイリスタ26の動作を
損なうことはない。
このように本実施例に係るエンジンの点火装置
によれば、従来の回路に新たに失火防止用サイリ
スタ36と3つの抵抗38,39,40とを加え
るだけで、補助サイリスタ26を導通させた後に
コンデンサ31を強制的に放電させ、つぎにサイ
クルのエキサイタコイル16の負方向の出力Ea
によつて主サイリスタ19を確実に導通させ、正
しい点火動作を行なうことができるようになる。
従つてエンジンの回転数が上昇した場合における
失火を防止することができるようになる。
によれば、従来の回路に新たに失火防止用サイリ
スタ36と3つの抵抗38,39,40とを加え
るだけで、補助サイリスタ26を導通させた後に
コンデンサ31を強制的に放電させ、つぎにサイ
クルのエキサイタコイル16の負方向の出力Ea
によつて主サイリスタ19を確実に導通させ、正
しい点火動作を行なうことができるようになる。
従つてエンジンの回転数が上昇した場合における
失火を防止することができるようになる。
〓考案の効果〓
以上のように本考案は、補発電コイルの出力電
圧で所定の時間導通する補助サイリスタのゲート
にスイツチング素子を接続し、補助サイリスタの
導通後に充放電用コンデンサの充電直後の負方向
に電圧でこのスイツチング素子を導通させて補助
サイリスタのゲート電流を側路させるようにした
ものである。従つてこのような構成によれば、補
助サイリスタが導通した後にそのサイリスタがさ
らに継続してトリガされることがなくなり、つぎ
にサイクルの最初の負方向の電圧で主サイリスタ
を確実に導通させることができ、高速回転時にお
けるエンジンの失火を防止できるようになる。
圧で所定の時間導通する補助サイリスタのゲート
にスイツチング素子を接続し、補助サイリスタの
導通後に充放電用コンデンサの充電直後の負方向
に電圧でこのスイツチング素子を導通させて補助
サイリスタのゲート電流を側路させるようにした
ものである。従つてこのような構成によれば、補
助サイリスタが導通した後にそのサイリスタがさ
らに継続してトリガされることがなくなり、つぎ
にサイクルの最初の負方向の電圧で主サイリスタ
を確実に導通させることができ、高速回転時にお
けるエンジンの失火を防止できるようになる。
第1図は本考案の一実施例に係るエンジンの点
火装置を示す回路図、第2図はこの点火装置の動
作を示す波形図、第3図は従来のエンジンの点火
装置を示す回路図、第4図はこの点火装置の動作
を示す波形図である。 なお図面に用いた符号において、16……エキ
サイタコイル、18……充放電用コンデンサ、1
9……主サイリスタ、21……点火コイル、22
……一次コイル、23……二次コイル、26……
補助サイリスタ、31……コンデンサ、36……
失火防止用サイリスタ、37……補発電コイル、
44……失火防止回路である。
火装置を示す回路図、第2図はこの点火装置の動
作を示す波形図、第3図は従来のエンジンの点火
装置を示す回路図、第4図はこの点火装置の動作
を示す波形図である。 なお図面に用いた符号において、16……エキ
サイタコイル、18……充放電用コンデンサ、1
9……主サイリスタ、21……点火コイル、22
……一次コイル、23……二次コイル、26……
補助サイリスタ、31……コンデンサ、36……
失火防止用サイリスタ、37……補発電コイル、
44……失火防止回路である。
Claims (1)
- エンジンに同期して駆動される磁石発電機のエ
キサイタコイルの正方向の電圧で充放電用コンデ
ンサを充電し、前記磁石発電機のエキサイタコイ
ルの負方向の電圧で主サイリスタを導通させて前
記充放電用コンデンサの電荷を点火コイルの一次
コイルに放電し、同二次コイルに高電圧を発生さ
せてエンジンを点火するようにした点火装置であ
つて、前記磁石発電機に補発電コイルを設けると
ともに、前記充放電用コンデンサを充電する前記
エキサイタコイルの正方向の電圧の発生後に前記
補発電コイルの出力電圧で所定時間導通する補助
サイリスタを前記主サイリスタのゲート・カソー
ド間に設け、この補助サイリスタによつて前記充
放電用コンデンサの充電直後の前記エキサイタコ
イルの負方向電圧を側路するとともに、このエキ
サイタコイルのつぎのサイクルの最初の負方向電
圧で前記主サイリスタを導通させるようにしたエ
ンジンの点火装置において、前記補助サイリスタ
のゲートにスイツチング素子を接続し、前記補助
サイリスタの導通後に前記充放電用コンデンサの
充電後の前記エキサイタコイルの負方向電圧でこ
のスイツチング素子を導通させて前記補助サイリ
スタのゲート電流を側路させるようにしたことを
特徴とするエンジンの点火装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP691385U JPH037577Y2 (ja) | 1985-01-22 | 1985-01-22 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP691385U JPH037577Y2 (ja) | 1985-01-22 | 1985-01-22 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61123874U JPS61123874U (ja) | 1986-08-04 |
JPH037577Y2 true JPH037577Y2 (ja) | 1991-02-25 |
Family
ID=30484789
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP691385U Expired JPH037577Y2 (ja) | 1985-01-22 | 1985-01-22 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH037577Y2 (ja) |
-
1985
- 1985-01-22 JP JP691385U patent/JPH037577Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61123874U (ja) | 1986-08-04 |
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