JPH0375651B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、交互に移動せしめられる綜こう枠か
ら成り、一方の綜こう枠に糸案内装置が取り付け
られ、他方の綜こう枠に、ほぼＵ字状に構成され
た２つの平行な枠条片を持つ針保持体が設けられ
て、糸案内素子を保持している、レノ耳を形成す
るための装置に関する。

〔従来の技術〕

冒頭に挙げた種類の装置は、例えばドイツ連邦
共和国実用新案第7931872号明細書から公知であ
る、これらの枠条片は、特に、糸案内素子の中に
配置された磁石が枠条片と直接接触する場合に、
大きい摩耗を受けることが明らかになつた。針保
持体の枠条片が、糸案内素子がもはや規定通りに
案内されなくなるほどに摩耗して、結合欠陥の恐
れが生ずる場合は、針保持体全部が交換されなけ
ればならず、それは金がかかる。

〔発明が解決しようとする課題〕

本発明の基礎になつている課題は、受ける摩耗
が一層小さい針保持体を提供することである。

〔課題を解決するための手段〕

この課題を解決するため本発明によれば、プラ
スチツクから成る枠条片が、糸案内素子に近い方
の側に、錆びない磁性鋼から成る条片を固定する
手段を持つている。

〔発明の効果〕

本発明によれば、枠条片がプラスチツクから成
るので、枠条片を軽く構成し、従つて綜こうの工
程数を高めることができる。枠条片は、プラスチ
ツクから成るにもかかわらず、糸案内素子に近い
側に金属の条件を持つているので、糸案内素子と
の摺動接触による摩耗を防止される。条片は摩耗
した場合容易に交換することができる。金属の条
片は錆びない磁性鋼から成つているので、水の噴
射を利用してよこ入れする無ひ織機にも使用で
き、磁石による糸案内素子の制動又は位置保持も
可能となる。

〔実施例〕

図面に実施例が示されている。

第１図によれば、レノ耳を形成するための装置
は交互に移動せしめられる綜こう枠から成り、一
方の綜こう枠に針保持体が配置されており、地方
の綜こう枠は糸案内装置を持つている。分かりや
すくするために、第１図には、糸案内装置を設け
られた第２の綜こう枠が省略されている。

第１図によれば、全体として１で示された針保
持体が綜こう枠２に配置されている。この針保持
体１は２つの平行な枠条片３及び４から成り、こ
れらの枠条片は糸案内素子５の案内のために使わ
れる（第２図）。ほぼＵ字状に構成された枠条片
３，４は、それぞれの脚の基部に溝６又は７を持
つている。これらの溝６又は７の中に金属条片８
又は９がある。従つて、両方の枠条片３，４の中
で案内される糸案内素子５は、これらの枠条片と
直接には接触しておらず、両側で金属条片８，９
に接触している。これらの金属条片が摩耗した場
合は、これらの金属条片を新しい金属条片に簡単
に取り替えることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はレノ耳を形成するための装置の側面
図、第２図は針が省かれている、針保持体の２つ
の平行な枠条片の断面図である。 ３，４……枠条片、５……糸案内素子、８，９
……条片。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 交互に移動せしめられる綜こう枠から成り、
   一方の綜こう枠に糸案内装置が取り付けられ、他
   方の綜こう枠に、ほぼＵ字状に構成された２つの
   平行な枠条片を持つ針保持体が設けられて、糸案
   内素子を保持しているレノ耳形成装置において、
   プラスチツクから成る枠条片３，４が、糸案内素
   子５に近い方の側に、錆びない磁性鋼から成る条
   片８，９を固定する手段を持つていることを特徴
   とする、レノ耳を形成するための装置。 ２ 金属条片８，９を固定する手段が、枠条片
   ３，４のそれぞれ脚の基部にある溝６，７である
   ことを特徴とする、請求項１に記載の装置。