JPH0375230A

JPH0375230A - 金型の芯出し装置

Info

Publication number: JPH0375230A
Application number: JP21239889A
Authority: JP
Inventors: Takahito Shirogane; 白銀　孝人
Original assignee: Olympus Optical Co Ltd
Current assignee: Olympus Corp
Priority date: 1989-08-18
Filing date: 1989-08-18
Publication date: 1991-03-29

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は、成形装置における金型の芯出し装置に関する
。

［従来の技術］一般に、上型と下型との間に熱可塑性のガラス材を挿入
し、上下型の押圧によりガラス製品を製造する成形装置
においては、上型と下型との芯出しを行う金型の芯出し
装置が設けられている。従来、金型の芯出し装置として
は、例えば特開昭６１−２１９２６号公報に開示される
ように、上型を保持して先端部にテーパ形状の案内面を
設けた上型支持体と、下型を保持して摺動可能な下型支
持体と、下型支持体の外周に嵌合し、先端部に上型支持
体の案内面に嵌合するテーパ形状の案内面を有する案内
筒とからなるものがある。また、特開昭６３−１４７８
３５号公報では、上型と下型とをプレス成形装置に取り
付けるに際し、上型および下型の各金型外周面に平面部
を設け、これら上型と下型との各平面部を同一平面内に
一致させるものが開示されている。

［発明が解決しようとする課題］しかし、特開昭６１−２１９２６号公報における金型の
芯出し装置では、案内筒を円滑に摺動させるためには、
案内筒と下型支持体の外周部との間に１０μｍ以上のク
リアランスが必要である。

また、金型の加工および組立てによる芯ずれ誤差も５μ
ｍ程度ある。したがって、芯ずれ量が最終精度で１０μ
ｍ以内を要求される光学レンズの場合等では、満足でき
るものではなかった。一方、特開昭６３−１４７８３５
号公報における金型の芯出し装置では、金型に平面部を
設けているために、金型形状が非対称となってしまい、
金型成形面の温度分布が不均一になってしまった。この
ため、金型成形面の転写精度が悪くなり、光学性能に悪
影響を与えていた。

本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので
、金型の芯ずれ精度が高く、しかも金型成形面の温度分
布の均一化を図ることができる金型の芯出し装置を提供
することを目的とする。

［課題を解決するための手段］上記目的を達成するために、本発明は、上型と下型との
間に熱可塑性のガラス材を挿入し、上下型の押圧により
ガラス製品を製造する成形装置の金型の芯出し装置にお
いて、上型または下型の基端面と当接する当て付け面を
有する型支持部材を設けるとともに、この型支持部材に
上型または下型を固定自在の固定装置を設け、上型およ
び下型の各外周面にそれぞれ少なくとも３点以上で接触
して上下型を同軸的に挟み込んで固定自在の挟み込み装
置を設けたものである。

すなわち、第１図に縦断面図を示すように、成形室ｌの
上ベース２と下ベース３とには、それぞれ略円柱形状の
上型支持体４と下型支持体５とが固設されている。上型
支持体４の下端面である当て付け面４ａには、上型６の
基端面（上端面）６ａが当接されている。また、上型支
持体４には、上型６を上型支持体４に固定自在の固定装
置７が取り付けられている。固定装置７は、上型支持体
４の上面から中心部まで挿通された引き棒８と、この引
き棒８の下端に取り付けられて上型支持体４を水平方向
に貫通するビン９と、ビン９に係合しかつ上型６に係合
する上型押え１０とから構成されている。

一方、下型支持体５には、下型１１が固着されている。

そして、上型６および下型１１には、第１図および第２
図に示すように、これらの各外周面６ａ、ｌｌａにそれ
ぞれ３点以上で接触して上型６と下型１１とを同軸的に
挟み込んで固定自在の挟み込み装置１２が係合されてい
る。挟み込み装置１２の内側面は、上下型６，１１の各
外周面６ａ、ｌｌａに当接する基準面１２ａとなってい
る。

［作　用コ上記構成の金型の芯出し装置において、上型６は、室温
時にあっては、上型支持体４の当て付け面４ａに軽く当
て付けられるように、固定装置７により保持する。すな
わち、上型押え１０を、上型６が当て付け面４上を移動
できる程度の力で引き棒８とビン９とを介して引っ張り
上げ、仮固定する。

この状態で、挟み込み装置１２により、上型６と下型１
１とを適当な力でクランプし、両者の横方向の芯ずれを
補正する。そして、クランプしたまま、上型６および下
型１１が例えばレンズを成形できるような温度となるま
で、成形室１内を所定の温度にした後、引き棒８を所定
の力で引っ張りあげて、上型６を上型支持体４に本固定
する。

この際、上型６と下型１１とは、挟み込み装置１２でク
ランプして同軸的に保持しているので、芯が合致した状
態となっている。このため、上ベース２、下ベース３、
上型支持体４、下型支持体５等は、高い温度になると変
形するが、その変形に相当する横方向の芯ずれは、上下
型６．１１に影響せずに補正される。このように、上型
６と下型１１との芯出しを行った後、レンズの成形工程
に移る。

［実施例］（第１実施例）第３図は、本実施例の金型の芯出し装置を示すもので、
成形室１は、上ベース２と下ベース３との間に円筒状の
成形室カバー１３を介装して形成されている。上ベース
２の下面には、略円柱状の上型支持体４が固設され、上
面には、エアシリンダ１４が固設されている。上型支持
体４には、固定装置７の引き棒８を挿通するための挿通
孔６ｂが上面から中心部まで設けられているとともに、
ビン９を貫通するためのＵ字状の溝６０が挿通孔６ｂの
下端から当て付け面６ａまで設けられている。固定装置
７の引き棒８の上端は、エアシリンダ１４のロッド１４
ａの下端に連結されている。

また、有底円筒状の上型押え１０には、その側面にビン
９の両端が係合されるとともに、その底面に上型６の上
部に設けたフランジ部６ｂが係合されている。

一方、略円柱形状の下型支持体５には、円柱状の下型１
１が焼きばめにより固着されている。ここに、下型１１
を固定するための下型支持体５の内径は、プレス成形時
の温度でも締まりばめとなるように設定されている。ま
た、下型支持体５の下端は、主軸１５に固定されており
、主軸１５の上下動に伴って上下動し、プレス成形でき
るようになっている。

そして、上型６および下型１１には、第３図および第４
図ａ、ｂ、ｃに示すように、挟み込み装置（芯出し治具
）１２が係合されている。挟み込み装置１５は、二つの
挟み込み片１６ａ、１６ｂと二つの基台１７ａ、ｂとば
ね１８と二つの取り出し片１９ａ、１９ｂとからなって
いる。一方の挟み込み片１６ａは、基準面１２ａがＵ字
状に形成されており、他方の挟み込み片１６ｂは、基準
面１２ａが平面に形成されている。また、一方の挟み込
み片１６ａは、基台１７ａに固着されており、他方の挟
み込み片１６ｂは、基台１７ｂに固着されている。基台
１７ａと基台Ｌ７ｂとは、ばね１８により互いに引き寄
せられ、挟み込み片１６ａ、１６ｂを介して上下型６．
１１の各外周面６ａ、ｌｌａにそれぞれ３点以上で接触
して上型６と下型１１とを同軸的に挟み込んで固定でき
るように設けられている。

また、各挟み込み片１６ａ、１６ｂには、凹状の切り欠
き部１６ｃ、１６ｄが形成されており、上型６と下型１
１とをクランプしてもそれらの成形面外周部と基準面１
２ａとが接触しないようになっている。さらに、各取り
出し片１９ａ、１９ｂには、挟み込み装置１２を高温下
でも取り外しできるように、取り出し用孔１９ｃ、１９
ｄが設けられている。

取り出し用治具２０は、第５図ａおよびｂに示すように
、固定板２１に二本のアーム２２ａ、２２ｂがカラー２
３　ａ、　　２３　ｂを介して取り付けられている。各
アーム２２ａ、２２ｂの基端には、グリップ２４ａ、２
４ｂが形成され、また先端には、取り出し片１９ａ、１
９ｂの取り出し用孔Ｌ９ｃ、１９ｄに嵌合するビン２５
ａ、２５ｂが固着されている。

このような構成の金型の芯出し装置において、上型６は
、室温時にあっては、上型支持体４の当て付け面４ａに
軽く当て付けられるように、固定装置７により保持する
。すなわち、エアシリンダ１４を作動して、上型押え１
０を、上型６が当て付け面４上を移動できる程度の力で
引き棒８とビン９とを介して引っ張り上げ、仮固定する
。

この際、上型６と下型１１とは、挟み込み装置１２でク
ランプして同軸的に保持しているので、芯が合致した状
態となっている。このため、上ベース２、下ベース３、
上型支持体４、下型支持体５等は、高い温度になると変
形するが、その変形に相当する横方向の芯ずれは、上下
型６，１１に影響せずに補正される。このように、上型
６と下型１１との芯出しを行った後、レンズの成形工程
に移る。

なお、挟み込み装置１２の取り外しは、取り出し用治具
２０のビン２５ａ、２５ｂを取り出し用孔１９ｃ、１９
ｄに嵌め込み、グリップ２４ａ。

２４ｂを握ることにより、基台１７ａ、１７ｂを開いて
行う。

以上のように、本実施例によれば、上型６と下型１１と
の横方向の芯ずれ精度を高めることができ、主軸１５の
移動による成形時の各種誤差を含めても、最終的な芯ず
れ精度を１０μｍ以内に高めることができる。また、上
型６、下型１１ともに対称的な形状とすることができ、
金型成形面の温度分布を均一化できるので、転写精度も
高めることができる。このため、光学レンズのプレス成
形装置では、高精度の光学レンズを成形することができ
る。さらには、挟み込み装置１２にあっては、切り欠き
部１６ｃ、１６ｄを設けたので、上型６と下型１１との
成形面を保護でき、組み付けも簡単にできる。

（第２実施例）本実施例は、第１実施例と比較して、挟み込み装置だけ
が異なるだけであり、その他の構成の説明は省略する。

本実施例の挟み込み装置３０は、第６図ａおよびｂに示
すように、二つの挟み込み片３１ａ、３１ｂの基準面３
２が、一方は平面に、他方はＶ字状にそれぞれ形成され
ている。そして、一方の挟み込み片３１ａは、Ｌ字状の
基台３３に固設されている。また、他方の挟み込み片３
１ｂは、ボールジヨイント３４を介して案内棒３５に連
結されている。案内棒３５には、その外周にねじ３６が
形成されており、端部にはハンドル３７が取り付けられ
ている。すなわち、ハンドル３７を回転させることによ
り、挟み込み片３１ｂを進退させることができるように
なっている。３８は、基台３３に貫通して形成された取
り出し用孔である。

本実施例の芯出し装置によれば、挟み込み装置３０の一
方の挟み込み片３１ｂは、ボールジヨイント３４で接続
されているので、挟み込み片３１ａ、３１ｂ等の加工精
度、組み立て精度が低いものであってもそれに関係なく
、ボールジヨイント３４でずれが吸収され、比較的簡単
にして高精度に芯ずれ精度を求めることができる。その
他の作用、効果は、第１実施例と同様である。

（第３実施例）本実施例の芯出し装置は、第７図に示すようなもので、
下型１１の側にも固定装置を設けたものである。すなわ
ち、下型支持体５ば、上型支持体４と同様の構成であり
、固定装置４０の引き棒４１、ビン４２および下型押え
４３は、固定装置７のものと同様である。ただし、固定
方法は、引き棒４１の下端に螺合したナツト４４を締め
付けることにより、主軸１５に固設したプレート４５を
介して下型１１を引っ張るものである。

本実施例によれば、下型１１の交換も容易になる。なお
、スペースに余裕があれば、ナツト４４ではなく、エア
シリンダ、油圧シリンダ等を用いても同様の効果を得る
ことができる。

その他の構成、作用、効果は、第１実施例と同様であり
、説明を省略する。

［発明の効果］以上のように、本発明の金型の芯出し装置によれば、高
温にした際の変形によるずれは、金型以外の部材で補正
され、金型における横方向の芯ずれ精度を高くすること
ができ、また上型と下型とを対称的にすることができる
ので、金型成形面の温度分布の均一化を図ることができ
る。これにより、転写精度も高めることができ、光学レ
ンズのプレス成形装置では、高精度の光学レンズを成形
することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の装置の概念を示す縦断面図、第２図は
第１図の要部を示す横断面図、第３図は本発明の第１実
施例を示す縦断面図、第４図ａ。ｂおよびＣはそれぞれ第３図における要部の平面図、正
面図および側面図、第５図ａおよびｂはそれぞれ取り出
し用治具の平面図および正面図、第６図ａおよびｂはそ
れぞれ本発明の第２実施例の要部を示す平面図および正
面図、第７図は本発明の第３実施例を示す縦断面図であ
る。４・・・上型支持体５・・・下型支持体６・・・上型７．４０−・・固定装置１１・・・下型１２．３０・・・挟み込み装置第１図第図１１１ｒ第図 ′ｌ？０

Claims

【特許請求の範囲】

（１）上型と下型との間に熱可塑性のガラス材を挿入し
、上下型の押圧によりガラス製品を製造する成形装置の
金型の芯出し装置において、上型または下型の基端面と
当接する当て付け面を有する型支持部材を設けるととも
に、この型支持部材に上型または下型を固定自在の固定
装置を設け、上型および下型の各外周面にそれぞれ少な
くとも３点以上で接触して上下型を同軸的に挟み込んで
固定自在の挟み込み装置を設けたことを特徴とする金型
の芯出し装置。