JPH037481Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は機械式駐車装置の車両誘導装置に関す
るものである。

一般に、第２図に示すような機械式駐車装置の
場合には、確実にケージ１内に自動車２を搬入し
なければならないため、多くのドライバーはよく
わかる自分の車の前端をケージ１の前端ギリギリ
までもつていくような入れ方をする傾向があつ
た。このため、どうしても駐車装置の奥側に荷重
がかたよつて全ケージ内の自動車が全てこのよう
な搬入の仕方をすると奥側のスプロケツトに荷重
がかかりすぎ円滑な運転の障害になつてしまう。

そこで、第３図に示すように、ケージの前後に
それぞれ投光装置と受光装置からなる１対の光電
装置L₁，L₂を配置して、ケージ１の所定の範囲
内に自動車を誘導する方法、即ち光電装置L₁の
光線が自動車で遮られていればドライバーに前進
の合図を行ない、光電装置L₂の光線が自動車で
遮られていればドライバーに後進の合図を行なう
方法が考えられる。

しかし、このような装置では自動車の大きさに
応じて光電装置L₁，L₂の間隔を変化させるか、
又は一番車体の長い自動車を想定して予め余裕を
見て光電装置を設置しておくかしなければならな
い。そのため、全ての自動車を均等に負荷がかか
るケージ内中央に誘導することができない欠点が
ある。又、実開昭53−127496号公報のようにケー
ジの前後に設ける光電装置の数を増やして自動車
の停止精度を上げるようにしても、一定のゾーン
内に自動車を搬入しようとする技術的思想に変わ
りがなく、全ての自動車を均等に負荷がかかるケ
ージ内中央に誘導することはできない。

本考案は上記の点に鑑みなされたもので、不規
則に現われる多種類の自動車であつても全て常に
ケージの中央に誘導できる車両誘導装置を提供す
ることを目的とする。

以下、本考案の一実施例について図面を用いて
説明する。

第１図は本考案による一実施例装置の配置を示
す配置図、第４図は本考案による装置構成を示す
ブロツク図であり、図中１０，１１は駐車場内の
奥側と出入口側にそれぞれ設けられた超音波等に
よる距離計測装置で、自動車までの距離に対応す
る連続的な信号１０ａ，１１ａをそれぞれ出力す
る。１２は距離計測装置１０及び１１の出力信号
１０ａと１１ａを比較する比較装置で、信号１０
ａと１１ａとが略同じであれば出力信号１２ａを
表示案内装置１３に入力してドライバーに停止の
表示を行ない、万一信号１０ａが信号１１ａより
も所定値以上大きければ、出力信号１２ｂを表示
案内装置１３に入力してドライバーに前進の指示
を与え、逆に信号１１ａが信号(10)ａよりも所定値
以上大きければ、出力信号１２ｃを表示案内装置
１３に入力してドライバーに後進の指示を与え
る。

このような構成であれば、自動車の種類、即ち
車体の長い車であれ短い車であれ、常に自動車が
均等負荷のかかるケージの中央に搬入できるよう
にドライバーを誘導できるため、運転の不慣れな
ドライバーであつても安心して駐車装置を利用で
きるだけでなく、駐車場を管理する上にも偏荷重
を未然に防止でき機器の寿命を高めることができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による一実施例装置の配置を示
す配置図、第２図は機械式駐車装置の一例を示す
側面図、第３図は従来装置を示す図、第４図は本
考案による装置構成を示すブロツク図である。 １……ケージ、２……自動車、１０，１１……
距離計測装置、１２……比較装置、１３……表示
案内装置。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ケージを挾んで駐車場内の奥側と出入口側に
   自動車までの距離に対応する連続的な出力信号
   を発する距離計測装置を設け、該距離計測装置
   の前記出力信号どうしを比較する比較装置を備
   え、該比較装置の出力信号に応じて、前進、停
   止、後進の表示を行う表示案内装置を設けたこ
   とを特徴とする機械式駐車装置の車両誘導装
   置。 (2) 前記距離計測装置は超音波による装置である
   ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１
   項記載の機械式駐車装置の車両誘導装置。