JPH0374697B2 - - Google Patents

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JPH0374697B2
JPH0374697B2 JP6391285A JP6391285A JPH0374697B2 JP H0374697 B2 JPH0374697 B2 JP H0374697B2 JP 6391285 A JP6391285 A JP 6391285A JP 6391285 A JP6391285 A JP 6391285A JP H0374697 B2 JPH0374697 B2 JP H0374697B2
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JP6391285A
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
[発明の技術分野] 本発明は加硫ゴム製品の製造の際に用いるゴム
配合油とその製造方法に関し、更に詳しくは、ゴ
ム製品の機械的強度、とりわけ低温特性の向上に
とつて有用なゴム配合油とその製造方法に関す
る。 [発明の技術的背景とその問題点] 従来から、加硫ゴム製品の製造分野では、主に
ゴムを柔軟にして加工性を付与するために各種の
ゴム配合油が配合されている。このようなゴム配
合油には、配合することによつてゴム製品の機械
的強度が低下しないこと、またゴム製品を長時間
使用してもゴム配合油が揮発したり又はゴムから
分離してブリードしないこと、などの性能が要求
される。 このようなことから、ゴム配合油には一般に高
沸点の石油留分が使用されている。そしてその使
用量は、ゴムに対し多くとも等量であることが通
例であつた。 しかしながら、これら石油留分を配合したゴム
製品は、その機械的強度が必ずしも充分に満足の
いく水準にまで高まらず、しかも低温下における
ゴム弾性が不充分であり、更には配合量を多くす
ることには限界があつて増量目的が充足されな
い、という問題点がある。 [発明の目的] 本発明は上記問題点を解消し、ゴムへの配合量
を多くすることができ、配合後のゴム製品の機械
的強度を向上せしめ、低温下でのゴム弾性も向上
せしめる新規なゴム配合油とその製造方法の提供
を目的とする。 [発明の概要] 本発明のゴム配合油は、鉱油、100重量部当り
ポリエチレン5〜35重量部を鉱油に配合して、グ
ラフト重合したものであつて、その分子量分布に
3つのピークを有し、その最も分子量の高いピー
クの分子量が2×105〜1×106であることを特徴
とするものであり、その製造方法は、ポリエチレ
ンをパラフイン系鉱油に溶解する工程(第1工
程);得られた溶液に過酸化物を配合してラジカ
ル重合させる工程(第2工程);ついで反応生成
物にストリツピング処理を施す工程(第3工
程);とから成ることを特徴とする。 まず、第1工程においては基油であるパラフイ
ン系鉱油にポリエチレンを溶解せしめる。パラフ
イン系鉱油としては、従来からゴム製品のプロセ
スオイルとして使用されているものであれば何で
あつてもよいが、40℃、100℃における動粘度が
それぞれ5〜800cSt、2〜40cStであり、かつ、
アニリン点が70〜145℃の鉱油が好ましい。動粘
度が上記下限値より小さいものはゴム製品のブリ
ード量を増大させ、また上記上限値より大きいも
のは粘度が高くなりすぎてゴムへの均一配合が困
難となつて加工性の低下を招く。また、アニリン
点が70℃より低下すると、ゴム製品の耐老化性、
例えば耐候性が劣化し、また145℃を超えた場合
はゴムとの相溶性が悪くなると同時にブリード増
大を招く。これらパラフイン系鉱油のうち、例え
ばダイアナプロセスオイルPW380、ダイアナプ
ロセスオイルPW−LV(いずれも出光興産(株)製の
商品名)として市販されている2次水素化油はと
くに好適なものである。 ポリエチレンとしては、粘度平均分子量が
20000以上のものが好ましく、この値が10000より
小さいポリエチレンを用いた場合は得られたゴム
製品の硬度が低下すると同時にブリートが増大す
る。しかし、この粘度平均分子量があまりに大き
いポリエチレンは上記パラフイン系鉱油への溶解
度が低下するのでその上限値は500000であること
が好ましい。とくに50000〜300000のものは好適
である。 パラフイン系鉱油と上記ポリエチレンの配合量
は、ポリエチレンが鉱油中にほぼ均一に分散させ
ることができればいかなる方法を適用してもよい
が、とくに加熱してポリエチレンを鉱油に溶解せ
しめることが好ましい。このときの加熱温度は通
常185〜225℃である。 ポリエチレンの配合量は、基油であるパラフイ
ン系鉱油100重量部にたいし5〜35重量部である
ことが好適で、5重量部未満の場合は得られたゴ
ム製品の低温下におけるゴム弾性が低下し、また
35重量部より多い場合はゴム製品の機械的強度の
低下とブリード量増大を招くからである。 第2工程は、第1工程で得られた配合物に過酸
化物を配合してラジカル重合を進める工程であ
る。 この工程で過酸化物はフリーラジカル触媒とし
て機能し第1工程の配合物の重合を促進する。こ
のような過酸化物としては、例えば、ジクミルパ
ーオキサイド、t−ブチルクミルパーオキサイ
ド、1,3−ビス(t−ブチルパーオキシ−イソ
プロピル)ベンゼン、2,5−ジメチル−2,5
−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、ジブチ
ルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−
ジ(t−ブチルパーオキシ)−ヘキシン−3、な
どのジアルキルパーオキサイド;1,4,4−ト
リメチルペンチル−2−ハイドロパーオキサイ
ド、ジイソプロピルベンゼンハイドロパーオキサ
イド、クメンハイドロパーオキサイド、t−ブチ
ルハイドロパーオキサイドなどのハイドロパーオ
キサイド;のような有機過酸化物のそれぞれ1種
又は2種以上を適宜に組合わせたものが好適であ
る。とくにジクミルパーオキサイドは好ましい。 過酸化物の配合は、第1工程で得られた配合物
を一旦、120〜150℃にまで冷却しついでここに過
酸化物を徐々に添加するという方法が好ましい。
第1工程の配合物がポリエチレンの溶解した溶液
である場合には、ここに過酸化物を溶解せしめる
ことになる。 このときの過酸化物の配合量は、第1工程で用
いたポリエチレンの重量にたいし5〜10重量%量
であることが好ましい。5重量%より少ない場合
はラジカル重合が円滑に進まず、10重量%を超え
ると添加効率が低下するのみならず熱経歴と共に
ゴムの硬化が過度に進行するなどの問題が生ずる
ことがある。 第3の工程は、上記第2工程で得られた反応生
成物にストリツピング処理を施し、本発明のゴム
配合油と過酸化物分解成分を分離する工程であ
る。 ストリツピング処理時の条件は、圧1〜2mm
Hg、温度185〜225℃、時間は約2時間であるこ
とが好ましい。 かくして得られたゴム配合油は、常法により、
原料ゴム及びその他公知の配合剤とともに配合さ
れて、前述した有用なゴム製品を提供することが
できる。 [発明の実施例] 実施例1〜4及び比較例1〜6 (1) ゴム配合油の製造 まず、パラフイン系鉱油として第1表に示し
た性状のダイアナプロセスオイルPW380、ダ
イアナプロセスオイルPW−LV(いずれも商品
名、出光興産(株)製の2次水素化油)を用意し、
ポリエチレンとして第2表に示した性状のポリ
エチレンL0114H(商品名、出光石油化学(株)製)
及びペトロセンPE208(商品名、東洋曹達(株)製)
を用意した。
【表】
【表】 第1表に示した鉱油のそれぞれ100重量部と
第2表のポリエチレンのそれぞれ25重量部とを
ステンレス鋼製容器の中にいれて200℃に加熱
しポリエチレンを溶解せしめた。 溶液を130℃にまで冷却したのちここにジク
ミルパーオキサイド(東京化成製、試薬1級)
5重量部を徐々に添加し全量を溶解せしめ、つ
いで再び200℃にまで加熱して約2時間の撹拌
下でラジカル重合反応を進めた。 反応終了後、温度200℃のまま、圧1mmHgで
約2時間ストリツピングしてパーオキサイド断
片などの低沸点物を除去して本発明のゴム配合
油4種類を得た。 すなわち、ダイアナプロセスオイルPW380
−ポリエチレンL−0114H、ダイアナプロセス
オイルPW380−ペトロセンPE208、ダイアナ
プロセスオイルPW−LV−ポリエチレンL−
0114H、ダイアナプロセスオイルPW−LV−
ペトロセンPE208のような組合せによつて得ら
れたゴム配合油である。それぞれをこの順序に
実施例1オイル、実施例2オイル、実施例3オ
イル、実施例4オイルと呼ぶ。 なお、比較のために、プロセスオイル
PW380 100重量部にポリエチレンL−0114H
又はペトロセンPE208 25重量部をそれぞれ単
に溶解せしめたもの(それぞれを比較例1オイ
ル、比較例2オイルと呼ぶ)、プロセスオイル
PW−LV 100重量部にポリエチレンL−
0114H又はペトロセンPE208 25重量部を単に
溶解せしめたもの(それぞれを比較例3オイ
ル、比較例4オイルと呼ぶ)を製造した。ま
た、プロセスオイルPW380を比較例5オイル、
プロセスオイルPW−LVを比較例6オイルと
した。 実施例1〜4の各オイル及び比較例1オイ
ル、比較例2オイル、比較例3オイル、比較例
4オイルの計8種類のゴム配合油について、そ
れぞれのDSCにおける吸熱ピーク温度、200℃
における粘度、GPC(ゲルパーミエーシヨンク
ロマトグラフイー)のよるピーク分子量を測定
し、その結果を第3表に示した。
【表】 なお、実施例1オイルと比較例1オイルにつ
いては、その分子量分布の態様を図に示した。
図で破線が実施例1オイルの場合、実線が比較
例1オイルの場合を示す。 (2) 加硫ゴムの製造 エチレンプロピレンゴム(商品名:
EPT4095、三井石油化学(株)製)100重量部、カ
ーボンブラツク(商品名:旭カーボン60H、
MAFタイプ、旭カーボン(株)製)140重量部、亜
鉛華(1号、JISK−1410−1962で規定するも
の)5重量部、ステアリン酸(和光純薬製、試
薬特級)1重量部、及び上記したゴム配合油
140重量部をバンバリーミキサーに投入し120℃
で5分間混練した。 得られた混練物を表面温度60℃のオープンロ
ール中に移し、ここに硫黄1重量部、2−メル
カプトベンゾチアゾール1重量部、テトラメチ
ルチウラムモノサルフアイド1.5重量部を添加
したのち6回通過させ、最後に160℃にて15分
間かけてプレス成形し加硫ゴム試片を得た。 得られた各試片の室温下における物性を下記
仕様で測定した。 硬度(Hs):JISK−6301に準拠、タイプAに
よる試験 引張試験:JISK−6301に準拠 引張弾性率:ひずみ量100%における引張
弾性率M100(Kgf/cm2)値 引張強さ:破断時の応力(TB:Kgf/cm2) 引張伸び:(EB,%) 動的粘弾性:東洋ボールドウイン(株)製バイブロ
ン型装置を用い、液体窒素温度から80℃の測
定温度範囲、昇温速度2℃/分、周波数(振動
数)110Hzの条件下で測定し、tanδがピーク値
を示す温度で判定 以上の結果を一括して第4票に示した。
【表】 [発明の効果] 第4表の結果から明らかなように、本発明方法
で製造したゴム配合油を用いると、各種の比較例
オイルの場合と比べてゴム試片のtanδピーク温度
が5〜15℃低い。これは鉱油の構成分子とポリエ
チレンが結合したことによりポリエチレン分子鎖
の部分的可動性(micro brown mobility)が増
大したことを明示するものといえる。また第4表
からは、基油としてプロセスオイルPW380より
も低温流動性が優れたプロセスオイルPW−LV
に代えた場合にはゴム試片のtanδピーク温度が更
に10〜20℃低下していることからして、用いたプ
ロセスオイルの低温流動性それ自体が成形した加
硫ゴム製品の低温特性に反映していることが明ら
かである。 このように本発明方法は、機械的強度大、とり
わけ優れた低温特性を有するゴム製品を可能たら
しめるゴム配合油を製造する方法としてその工業
的価値は極めて高い。
【図面の簡単な説明】
図は、実施例1オイルと比較例1オイルの
GPCによる分子量分布の状態を示す図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 鉱油100重量部当りポリエチレン5〜35重量
    部を鉱油にグラフト重合したものであつて、この
    ものがその分子量分布に3つのピークを有し、そ
    の最も分子量の高いピークの分子量が2×105
    2×106であることを特徴とするゴム配合油。 2 ポリエチレンをパラフイン系鉱油に配合する
    工程、得られた配合物に過酸化物を配合してラジ
    カル重合させる工程、ついでストリツピング処理
    を施す工程とから成ることを特徴とするゴム配合
    油の製造方法。
JP6391285A 1985-03-29 1985-03-29 ゴム配合油及びその製造方法 Granted JPS61223043A (ja)

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