JPH0374342A - 2,3―ジクロロ―1―プロパノールの連続的製法及びその装置 - Google Patents

2,3―ジクロロ―1―プロパノールの連続的製法及びその装置

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JPH0374342A
JPH0374342A JP20922889A JP20922889A JPH0374342A JP H0374342 A JPH0374342 A JP H0374342A JP 20922889 A JP20922889 A JP 20922889A JP 20922889 A JP20922889 A JP 20922889A JP H0374342 A JPH0374342 A JP H0374342A
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chlorine
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は塩酸媒体中でアリルアルコールに塩素を(=I
加させて2,3−ジクロロ−1−ブ[1パノールを連続
的に製造する方法及びこれに用いられる装備に関する。
〔従来の技術〕
塩酸媒体中でアリルアルコールに塩素を付加させる2、
3〜ジクロロ−1−プロパノールの製造方法は例えば特
公昭37−17206号、特開昭591283/lo号
、特開昭59−128341号、特開昭6025817
1@等に開示されている。特に高濃度の塩酸中で反応さ
せることにまり高収率で2,3−ジクロロ−1−プロパ
ノールが得られることが知られてあり、塩酸濃度が重要
な要因の一つであることは明らかであるが、連続的に商
業的規模で製造づるための具体的な方策は提供されてい
ない。
本出願人は先に塩酸媒体中で、アリルアルコール、塩素
及び塩化水素を同時に導入して反応させる方法を提案し
、塩化ア1ノルやエーテル結合を有する化合物の副生を
抑え、高収率で2,3−ジクロロ−1−プロパノールを
製造できることを示した(特開昭62−19544号、
同26243@)。しか()ながらこの回分乃至半回分
式の方法から得られる情報を用いて連続的に2,3−ジ
クロロ−1−プロパノールを製造しようとでると、逐次
反応や並行反応による副生物が生成し、2,3−ジクロ
ロ−1プロパノールの収率は5%前後の低下は免れなか
つ1こ。
これを避(ブるためには通常デユーブラー式あるいは多
槽式の反応器が用いることが考えられるが、アリルアル
コールへの塩素の付加反応は周知のように多罪の発熱を
伴うので、除熱に工夫を要する。
またこの反応は低温程高収率が得られるが、反応混合物
の粘性が高く、これらのことから、例えば車通のチュー
ブラ−式では熱交換器の効率をよくするために線速度を
大きくとる必要があり、長大な反応管を要することとな
って必ずしも実用的でない。一方アリルアルコールへの
塩素の付加反応は速いことも知られてあり、したがって
除熱方式が適切であれば、それ程長い滞留時間は必要で
はない。それ故、撹拌槽を複数個用いる多槽式では除熱
速度に限界があり効率的でない。撹拌槽と外部冷却器を
組合せる方式も一般的には知られているが上記の反応に
ついては実行可能な方法として従来提供されていない。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は以上の点に鑑み、工業的規模において塩酸媒体
中でアリルアルコールと塩素との反応により高濃度の2
,3−ジクロロ−1−プロパノールを連続的に高収率で
製造する方法及び装置を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明はすなわち、アリルアルコールと塩素との塩酸媒
体中におCプる反応により2,3−ジクロロ1−プロパ
ノールを製造するに際し、導管内に塩酸媒体を含む反応
混合物を冷却して循環させ、この循環液にアリルアルコ
ール及び塩素ガスを連続的に導入して上記導管経路内で
反応させ、供給されたアリルアルコールの総モル数に相
当する生弓 酸物と塩酸媒体の一部とを含む反応混合物を取出し、該
反応混合物より回収された塩酸を上記循環液に導入し、
この循環液の顕然て反応熱を吸収させることを特徴と゛
する2、3−ジクロロ−1−プロパノール(以下D e
 l−(と略記する)の連続的製法及びこれに使用され
る装置である。
本発明はさらに上記循環液より取出された反応混合物中
に含まれる塩酸を生成物と分離回収して循環液にリザイ
クルさせる工程をも含む。づ゛なわち循環液より取出さ
れた反応混合物を0〜2気圧(ゲージ圧)の条件下に加
熱して塩化水素ガスを放散させ、放散後の液を10〜4
0℃に冷却して上層(水性層)と下@(油層)に分離し
、上層に分離する2、3−ジクロロ−1−プロパノール
及び塩化水素を含有する水溶液を抜出し、新たに供給さ
れる塩酸を合せた液に、先に放散させた塩化水素ガスを
0〜50℃及び0〜・2気圧(ゲージ圧)の条件下に吸
収させて20〜40重最%の塩化水素を含む水溶液と1
ノ、この水溶液を上記循環液に導入することを特徴とす
るものである。
本発明方法を図面により説明する。第1図は本発明を実
施するのに好適な装置の1例を示す。
本発明に使用される塩素化反応器は、熱交換器(3)、
静的ミキサー(6)、気液分離器(8)、循環ポンプ(
2)を導管(反応管)(1)で環状に接続している。反
応管仝休は十分に保冷し、熱交換器(3)と気液分離器
(8)のジャケットには冷媒を循環して冷却している。
反応管(1)で形成される経路には循環ポンプ(2)に
より塩酸媒体を含む反応混合物が冷却されながら循環し
ている。この循環液には管(4)よりアリルアルコール
が導入され、また管(5)よりは塩素ガスか導入される
3、この塩素導入管(5)はアリルアルコール導入管(
4)と近接して配置されてd3す、供給されたアリルア
ル」ル、塩素は循環液と共に静的ミギーリー(6)に導
かれ混合される。このミキサー(6)を出た反応混合物
から少くとも供給されたアリルアル」−ルの総モル量に
相当づるDC口生生成が管(7)により取出される。残
部は気液分離器(8)に入り循環液中にその分圧力だ(
ブ混入してくる排ガスを管(9)より排出し、循環ポン
プ(2)によって再循環される。この際、生成物と共に
系外に出される塩化水素を補うための回収液が管(23
)より導入される。
以上の塩素化工程に43いて用いられるアリルアルコー
ルは無水のものでもよく最大40重量%の水を含むもの
でもよい。回収液は水、塩化水素。
DC口その他の副生物からなっており、20〜40重重
%の塩化水素を含んでいる。この回収液及び等モルの塩
素とアリルアルコールとは反応管(1)内の循環液に供
給され、熱交換器(3)により除熱されて一20〜+1
0℃の温度条件下で反応に供せられる。
反応混合物中のDCH濃度は10〜40重量%となるよ
うに塩素どアルコールの供給量を調節する。
DC口の濃度が10重量%未満では単位容積あたりの生
産量の減少、生成物の単位量あたりに要する液の冷却、
加熱のためのエネルギーの増大を招く等不経済である。
また40重量%を越えるS度では特にエーテル類の副生
量が増えDC口の収率が低下するので好ましくない。ま
た管(23)より回収液を導入した循環液中の塩酸温度
は15〜30重量%に保たれる。管(7)より連続的に
取出される反応混合物中のアリルアルコール濃度は実質
的にゼロにすべきである。アリルアルコールと塩素とは
等モルで反応させるのが望ましいが、原料の1Iiil
i、度や運転制御の精度からみて困難な場合が多いので
、そのような場合は塩素を約10モル%以下の範囲で過
剰に供給すればよい。過剰の塩素が存在するど反応混合
物の熱安定性が増すという利点もある。アリルアルコー
ル及び塩素の導人位若にり反応混合物の取出し口までの
反応帯域中の滞留時間は5〜30秒で必要かつ十分であ
る。また反応管中で混合の効果を高めるための、反応混
合物の線速度は少くとも0.5m/秒が必要である。静
的ミキサ(6)は駆動部分の全く無い静止型混合反応器
であり、スタティックミキザー、ハイミキナーISGミ
キサー、LPDミキザー等の名称で市販されている。
第1図において管(7)より取出された反応混合物は塩
酸放散塔(10)に導かれ、塔頂ガスとして塩化水素ガ
スが管(11)により塩酸吸収塔(17)に導かれる。
塩酸放散塔(10)は0〜2気圧(ゲージ圧〉の圧力条
件下、約108〜130℃の温度で運転される。−5缶
出液として生成物を含む液が管(12)により10〜4
0℃に冷却されて分液槽(13)に送られて静置され、
上層(水性層〉と下層(油層〉に分液される。適当な滞
留時間の後、下層は管(14)より、上層は管(15)
より、それぞれ抜出される。上層の少くとも一部は管(
15)(16)を通って塩酸吸収塔(17)に送られ、
残分は管(18)を通って管(14)より導かれる下層
の液と合せて粗製品となる。
塩酸吸収塔(17)には管(16)により導かれる上層
のほか、管(19)より新たに塩酸が供給されるが、こ
の上層の量は新たに供給される濃度15〜36重量%の
塩酸の量と共に、反応混合物中に必要な塩化水素と水の
量から容易に計算することができる。
この回収された上層(水性層〉は主として10〜30重
量%のDC口、1〜8重置%の3−クロロ1.2−プロ
パンジオールその他油分、 10〜21重量%の塩化水
素を含有している。
管(11)よりの回収ガスは分圧分の水分と微量の油分
を含んでいるが、実質的には塩化水素のみと言える。こ
の回収ガスはそのままあるいは昇圧して塩酸吸収塔(1
7)に供給され、管(16)より導かれる水性層と、必
要ならば管(19)より導かれる塩酸に吸収される。吸
収熱は管(20)により冷媒を流して吸収させる。塩酸
吸収塔(17)は吸収させるべき塩化水素の量と吸収液
の吸収能ノJに応じて操作温度と圧力を定めればよい。
本発明者らが調査したDC口と水との混合物への常圧に
おける塩化水素の溶解度を第1表に示す。
1 第1表 これにより所望の反応条件に応じて塩酸吸収塔(17)
の運転条件を容易に定めることができる。
0〜2気圧(ゲージ圧)の範囲で加圧し、水冷温度で運
転し、冷却のコストを下げることも可能であり、種々の
条件の組合せが存在する。
所定の塩化水素を吸収させた回収液は、20〜40重量
%の塩化水素を含有するが、この回収液の温度が所定の
反応温度より高い場合には冷却器(21)で顕然分を除
去し、冷却しておくことが望ましい。
2 加圧下に吸収させた場合は減圧弁(22)を通して管(
23)により気液分離器(8)に導入される。なおこの
回収液の導入位置は反応管(1)の任意の位置であって
もよい。
また本発明において、塩素化反応器は第1図の装置を組
合せて2段式又はそれ以上の多段式にすることも可能で
ある。すなわら2段目装置には生成物取出し管(7)よ
り取出された生成物を含む反応混合物が導入され第1段
目と同じく反応管内を循環する。1段目と2段目の比率
は反応工学的考察により容易に決定できるが1:1とす
るのが適当である。また1段目と2段目の生成物取出し
管のアリルアルコール濃度は実質的にゼロとなるように
すべきである。2段目の反応管より取出された生成物を
含む反応混合物は、第1図と同様な回収装置によって混
合物中に含まれる塩化水素分は塩酸として回収され、各
段の塩素化反応装置に導かれる。このような2段式を3
段式あるいはそれ以上の多段式にすれば収率上有利であ
るが経済性を考慮して適宜決定すればよい。
(作用) 本発明法の基本的な反応機構は次式に示される。
(主反応) AA+α2」−α−−−上ンDCロ十四−(i〉(副反
応〉 A A −+−CU2 +1−120 ”う、MCl−
1十目α (ii)AA+Cff2+AA*−”→[T
口刊−1c&  (山〉但し、−1式において AA :アリルアルコール MCH:3−クロロ−1,2−プロパンジオール へA*:AA、DCH,MC口のようなヒドロギシ基を
有する化合物を 代表させたもの 11口:エーテル類 に1 、 l<2. k3 :式(i ) (ii) 
(iii>の反応速度定数 これより次式の反応速度式が得られる。
5 d [DCH]/dt−に+  [AA]  [C12
2]  [Cf!−]     (iv)d [MC口
]/dt=に2  [AA]  [Cj!2コ [口2
’O]    (V)d [ET11]/d t=に3
 [AA] [Ci!2] [AA” ]   (vi
)但し上式において[]はその戒分の濃度を表わす。
式(iv>  (v)  (vi)よりM CI−1又
はE丁目の生成比は、 d [DC目]/d[MO口]=に+  [α E/に
2[口20]   (viild[Dcl−1]/d[
ETH]−に+[C1]/に3 [AAI′]   (
viil)となる。
上記式(v山により反応の場におけるα−濃度の高い程
DC口の生成比が高くなるので有利であり、本発明のご
とく媒体となる塩酸濃度は工業的に不都合のない程度に
大にするのがよい。
また本発明は上記のように反応管による循環方式を採用
するものであるが、撹拌槽による連続式に比へ新たに生
じた生成物の一部についてみれば、平均滞留時間を短く
することができ、かつ反応領域においてはチューブラ−
反応器類似の反応器が形成され、管の軸方向における反
応混合液の混合6 が抑えられるので、逐次反応が起こる機会が少くなり、
主としてエーテルからなる副生物の生成が抑えられる。
また上記(iii )式によりAA8とC12がAAと
共にE丁目の生成に関与すると考えられるので、AA*
の反応速度への寄与は近似的にAAの初11FJa度で
代表させることができる。このような点より、アリルア
ルコール及び塩素のための導入管を複数個所配置すると
、アリルアルコールの初期!#1度を無限小に近づける
ことができるので式(viii)の[へへ*]が小さく
なり、エーテルの生成比をさらに小さくするのに効果が
ある。
このようにすれば回分式に近似した連続式の反応を行う
ことができる。
またアリルアルコールと塩素との反応は周知のように極
めて早い。したがって両者を速やかに接触させる程有利
であり、本発明のごとくアリルアルコールと塩素とを同
時にしかも反応管中の近接した位置に導入することはこ
の目的にそうものである。
本発明において塩酸媒体中でアリルアルコールに塩素を
付加させてD CHを得るためには、反応混合物(循環
液)中の塩化水素ill!度を15〜30重量%に保つ
必要がある。したがって塩化水素を回収。
リサイクルする工程が必然的に有用である。そこでこの
回収液が反応管に入るのに先立って塩酸放散塔で反応混
合物より一旦放散された塩化水素ガスを、分液槽で分離
された水性層に吸収させることが、DC日の工業的製法
において非常に有効となる。すなわらD Cl−1の生
成反応がきわめて大きな発熱(1モル当り約47kca
l)を伴うので、反応管中に塩化水素ガスを供給すると
その溶解熱をも同時に吸収せねばならず反応温度、塩酸
濃度の調整が困難となる。本発明方法によれば、反応管
では反応熱のみ除去すればよいことになる。
〔実施例〕
以下実施例、比較例により、本発明方法を説明する。な
お例中組戊はいずれも重量基準である。
実施例1 第1図に示したフローの装置を用いてアリルアルコール
の塩素化を行った。塩素化反応装置は伝熱面積10ホの
カーベイト製熱交換器(3)、エレメント数20のセラ
ミック製静的ミキサー(6)、容積1oouのガラスラ
イニング製容器からなる気液分離器(8)、循環ポンプ
(2)を径25#のフッ素樹脂ライニング管からなる導
管(反応管)(1)で環状に接続した。反応装置全体は
十分に保冷し、熱交換器と気液分離器のジャケラ1〜に
は冷媒を循環して冷却した。塩素導入管(5)とアリル
アルコール導入管(4)は近接して配置されており、こ
の位置から反応混合物取出し管(7)までの距離は20
mである。反応混合物は循環ポンプ(2)により環状に
組立てられた反応管(1)内を循環し、その保有液量は
約200.11である。管(4)よりアリルアルコール
(純分72.4%)を9.9k(]/時、管(5)より
塩素を8.9k(]/時の割合で供給し、静的ミキサー
(6)を経て正味の生成物を含む反応混合物を65.1
kM時の割合で管(7)より取出した。循環液中の塩化
水素濃度は26.3%であり、温度O℃、圧力圧力圧気
圧−ジ圧)で反応させた。管(7)より取出された反応
混合物は塩酸放散塔(10)に導かれる。この塩酸放散
塔(10)は容量100flのガラスライニング容器に
カーボンラシヒリングを充填したガラス製の塔を立て、
塔頂成分はカーペイ1〜製凝縮器を通し、凝縮液は還流
させ実質的に塩化水素からなるガス成分は11.5k(
1γ時の割合で塩酸吸収塔(17)に導いた。この放散
塔は塔頂1気圧(ゲージ圧)。
塔底温度130℃で運転され、塔底成分を53.5kM
時の割合で抜出し冷却器で約20℃に冷却して分液槽(
13)に導いた。分液槽は容量200毬のガラスライニ
ング製容器で液供給口、上層及び下層の抜出し口を有し
静置後、分液された上@(水性層)は35.1kM時の
割合で抜出し、そのうち33.0kg/時を塩酸吸収塔
(1γ)に導いた。残りは下層(油層)と合流し、20
.6k(]/時の割合で粗製品を得た。ガスクロマトグ
ラフ法による分析によれば、粗製品中15.0kM時の
D CHが生成しており、これは供給アリルアルコール
基準で収率94,2%に相当する。
なお反応混合物中のD CHa度は34,8%であった
塩酸吸収塔(17)には上記リサイクル液としての上層
と濃度34.7%の塩酸とをそれぞれ33. OkM時
及9 び1.7kg/時で供給し吸収液とした。これに前記の
塩酸放散塔(10)の塔頂から回収された塩化水素ガス
が吸収される。塩酸吸収塔はカーベイト製套管式で套側
に冷却水を流し、温度40℃1圧力0.5気圧(ゲージ
圧)で運転した。吸収液合計34.8kgの組成は塩化
水素15.6%、水59.6%、DC日22.0%、そ
の他部分2.8%であった。この液は塩化水素を吸収後
0℃に冷却し減圧弁を経て気液分離器(8)に導入する
ことによって反応管にリサイクルされた。この管(23
)よりリサイクルされる液は46、3k(]/時で塩化
水素36.6%、水44.8%、DC口16.5%の組
成であった。
実施例2 実施例1で用いたのと同じ装置に塩素を8.1k(]/
時、無水アルコールを6.5kg/時の割合で供給し、
圧力O気圧(ゲージ圧)、温度−5℃で反応させた。循
環液中の塩化水素濃度は23.8%であった。反応混合
物を65.5k(]/時の割合で取出し、塩酸放散塔(
10)に供給した。塩酸放散塔は圧力O気圧(ゲージ圧
)、塔底温度iio’cで運転した。塔0 頂からは塩化水素ガスを8.7kg/時の割合で回収し
、塩酸吸収塔(17)に導いた。塔底成分は実施例1と
同様に分液し、上層及び下層をそれぞれ38.8kM時
、 18.1kg/時の割合で抜出し、上層を吸収液と
して塩酸吸収塔に導いた。下層のガスクロマトグラフ法
による分析から、DC日が供給アリルアルコールに基づ
いて94,1%の収率で生成していた。なお反応混合物
中のDCHは32.7%であった。
吸収塔(17)に供給される上層は塩化水素6.3kM
時、水23.7kM時、 DCH7,8k(]/時、そ
の他部分1.OkM時から戒っており、これに濃度15
.6%の塩酸を3.4kM時の割合で加えて吸収液とし
、温度40℃、圧力O気圧(ゲージ圧)で放散塔よりの
塩化水素ガスを吸収させた。この液は一5℃に冷却後、
反応管(1)にリサイクルされた。リサイクルされる液
は50.9kM時の割合で組成は塩化水素30.4%、
水52,3%、DC口15.4%であった。
比較例 第2図に示す装置を用い塩酸媒体におCブるアリルアル
コールと塩素との反応を行った。
1 2 生成物取出し管(203)より下の容量か700−の1
4”Jきカラス製撹拌槽(反応容器> (201)を用
い−(管(20G)よりアリルアルコール、 @(20
9)より塩素ガス(20?)塩化水素ガス(208)の
混合ガス。
管(210)より塩酸、管(211)よウリ1ノイクル
された調節水を供給し、管(212)より排ガスを排出
さt!ながら反応させ、連続的に管(203)より生成
物を反応混合物受器(204)に取出した。ガラス製撹
拌槽(201)及び受器(204)は冷却浴(213)
、 [214)によって冷却される。各原料の供給最9
反応条件及び結果を第2表に示ず。
第2表 供給量 含水アリルアルコール(NIf171.5%)塩素 塩化水素ガス(塩素と混合) 35%塩酸 調節水 混合ガスのモル比(Cb/l−1α) 塩M濃度 反応温度 滞留時間 生成物取出し口のアリルアルコール濃度供給アリルアル
コール基準の収率 2.3−ジクロロ−1−プロパノール 3−クロロ−1,2−プロパンジオールエーテル類 * 調節水の内訳 塩化水素   0.134 k(1/hr水     
  0.508   n l) CI−10,163 MC口    0042 その他    0.004 0、197kg/hr O,+82  n 330 0.127 851 0.28 30.1 % 0℃ 30分 90、0% 5.9% 25% 3 〔発明の効果〕 以上のように本発明方法及び装置によれば塩酸媒体中に
あCブるアリルアルコールと塩素との反応により2,3
−ジクロロ−1−プロパノールを製造する工程を、工業
的規模に適した連続法により効率よく行うことができる
。特に本発明においては補充する塩化水素を水溶液の形
で行うので塩素化反応器では反応熱のみ除去すればよく
、本反応のように低温で行うための冷凍機の能力が少く
て済み経済的である。また一定の除熱能力があるとすれ
ば、反応器の単位体積当りの反応量を大きくとることが
できる。そして十分な塩化水素吸収能力を有する回収液
にこれを吸収させることにより、吸収時の温度を塩素化
反応温度と独立に設定することができるので、除熱のた
めに水のような低コストの冷媒を用いることも可能であ
る。また回収液の塩化水素濃度を検定することにより、
反応器中の塩酸濃度制御の精度を上げることができる。
ざらに回収液中にはアリルアルコールが存在しないので
、反応系中に、高濃度のアリルアルコール4 と回収液に含まれるDC口、MCl−1その他の抽分と
が共存することがなく、これらの共存による副反応を低
減させるという大きな効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法を実施する装置の概略図を示し、第
2図は比較例に使用した実験室規模の2.3−ジクロロ
−1−プロパノールの’13i4H置の概略図を示す。 1・・・導管(反応管)、2・・・循環ポンプ。 3・・・熱交換器。 4・・・アリルアルコール導入管。 5・・・塩素ガス導入管、  6・・・静的ミキザー7
・・・生成物取出し管、  8・・・気液分離器。 10・・・塩酸放散塔、13・・・分液槽。 17・・・塩酸吸収塔、    20・・・冷媒配管。 201・・・反応容器、204・・・反応混合物受器。 205・・・温度計。 206・・・アリルアルコール導入管。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)アリルアルコールと塩素との塩酸媒体中における
    反応により2,3−ジクロロ−1−プロパノールを製造
    するに際し、導管内に塩酸媒体を含む反応混合物を冷却
    して循環させ、この循環液にアリルアルコール及び塩素
    ガスを連続的に導入して上記導管経路内で反応させ、供
    給されたアリルアルコールの総モル数に相当する生成物
    と塩酸媒体の一部とを含む反応混合物を取出し、該反応
    混合物より回収された塩酸を上記循環液に導入し、この
    循環液の顕然により反応熱を吸収させることを特徴とす
    る2,3−ジクロロ−1−プロパノールの連続的製法。
  2. (2)循環液中におけるアリルアルコールと塩素との反
    応温度が−20〜+10℃である請求項1に記載の製法
  3. (3)循環液中におけるアリルアルコールと塩素との反
    応滞留時間が5〜30秒である請求項1又は2に記載の
    製法。
  4. (4)請求項1における塩酸を回収するにあたり、循環
    液より取出された反応混合物を0〜2気圧(ゲージ圧)
    の条件下に加熱して塩化水素ガスを放散させ、放散後の
    液を10〜40℃に冷却して上層と下層に分離し、上層
    に分離する2,3−ジクロロ−1−プロパノール及び塩
    化水素を含有する水溶液を抜出し新たに供給される塩酸
    を合せた液に、先に放散させた塩化水素ガスを0〜50
    ℃及び0〜2気圧(ゲージ圧)の条件下に吸収させて2
    0〜40重量%の塩化水素を含む水溶液とすることを特
    徴とする2,3−ジクロロ−1−プロパノールの製法。
  5. (5)上層液の2,3−ジクロロ−1−プロパノール濃
    度が10〜30重量%であり、塩化水素濃度が10〜2
    1重量%である請求項4に記載の製法。
  6. (6)新たに供給される塩酸の濃度が10〜36重量%
    である請求項4に記載の製法。
  7. (7)下層より抜出される液が2,3−ジクロロ−1−
    プロパノールの粗製品である請求項4に記載の製法。
  8. (8)アリルアルコールと塩素との塩酸媒体中における
    反応により、2,3−ジクロロ−1−プロパノールを製
    造するための装置であって、塩酸媒体を含む反応混合物
    を循環させ少くとも一部で上記反応を行わせる第1の導
    管経路及び該導管経路より取出される反応混合物より塩
    酸を回収する第2の導管経路よりなり、第1の導管経路
    にはアリルアルコール導入管、塩素ガス導入管、上記ア
    リルアルコールと塩素ガスとを混合させる静的ミキサー
    、反応混合物の取出し管、回収された塩酸を含む水溶液
    の導入管、排ガスを分離排出させる気液分離器、循環用
    ポンプ及び循環液冷却用熱交換器を設け、第2の循環経
    路には、第1の循環経路より取出された反応混合物を加
    熱し塩化水素ガスを放散させる塩酸放散塔、放散後の液
    を冷却して上層と下層とに分離するための分液槽、及び
    該分液槽より抜出された上層の液に上記塩化水素ガスを
    吸収させて第1の導管経路に戻すための塩酸吸収塔を設
    けたことを特徴とする装置。
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