JPH0374040A - イオン注入装置 - Google Patents

イオン注入装置

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JPH0374040A
JPH0374040A JP2102664A JP10266490A JPH0374040A JP H0374040 A JPH0374040 A JP H0374040A JP 2102664 A JP2102664 A JP 2102664A JP 10266490 A JP10266490 A JP 10266490A JP H0374040 A JPH0374040 A JP H0374040A
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direct drive
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Tsukasa Nogami
野上 司
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Nissin Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、イオンビームを電気的に走査すると共に、
それと実質的に直交する方向にウェーハを機械的に走査
するいわゆるハイブリッドスキャン方式のイオン注入装
置に関する。
〔従来の技術〕
この種のイオン注入装置の従来例を第9図に示す。
即ち、図示しない走査手段によってイオンビーム2をX
方向(例えば水平方向。以下同じ)に電気的に走査して
注入室(図示省略)内に導くと共に、ウェーハ4を保持
するホルダ150を注入室内に設け、これをホルダ駆動
装置156によって注入室内でX方向に直交するY方向
(例えば垂直方向、以下同じ)に機械的に走査するよう
にしている。
ホルダ駆動袋W156は、簡単に言えば、ホルダ150
をウェーハ4に対するイオン注入のための垂直状態とウ
ェーハ4のハンドリングのための水平状態との間で回転
させるホルダ起立装置152およびホルダ150をこの
ホルダ起立装置152と共にY方向に昇降させて機械的
に走査するホルダ昇降装置154を備えている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、上述の構成によれば、ホルダ昇降装置154
としては、モータによる回転運動を例えばウオーム歯車
等を用いて直線運動に変換する機構を用いているので、
そのストロークが長くなり、これら機構全体を注入室内
に収納すると真空容器が大きくなり、この種のイオン注
入装置の大型化を招来する。
また、ホルダ昇降装置154を大気中に配置すると、ホ
ルダ150を昇降させる直線運動を行うスライド軸15
3が、真空中である注入室と大気中との間を移動するた
め、その際空気等の巻き込み等が無いよう配慮する必要
がある。例えば、真空容器を貫通する前記スライド軸1
53が、複数に区画された室内を非接触状態でスライド
するように構成すると共に、各室内をそれぞれ別個の真
空ポンプで差動排気するようにしたいわゆるダイナミッ
クバキュームシール方式が試みられているが、その構成
が極めて複雑である他、注入室の到達真空度が悪く、そ
のため注入室用の真空ポンプの能力アップを図る必要が
ある、等といった不具合がある。
そこでこの発明は、上述の事柄に鑑み、殊更前述したよ
うなダイナミックバキュームシール方式を用いないで、
ウェーハを保持するホルダを支えるアームを注入室内に
配設されたモータの回転運動により揺動回転せしめ、そ
れによってウェーハをイオンビームが走査されるX方向
と実質的に直交するY方向に機械的に走査するようにし
たイオン注入装置を提供することを土たる目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、この発明のイオン注入装置は
、X方向に電気的に走査されたイオンビームが導かれる
注入室と、この注入室内にあってウェーハを保持するホ
ルダと、このホルダを注入室内でX方向と実質的に直交
するY方向に機械的に走査する水ルダ駆動装置とを備え
、かつこのホルダ駆動装置が、前記ホルダを支えるアー
ムと、注入室内に設けられていてこのアームを揺動回転
させる可逆転式のダイレクトドライブモータとを備える
ことを特徴とする。
その場合、前記ホルダ駆動装置が、前記アームに取り付
けられた第2の可逆転式のダイレクトドライブモータを
更に備え、そしてこの第2のダイレクトドライブモータ
の出力軸に前記ホルダが取り付けられていても良い。
また、前記ホルダ駆動装置が、注入室の側壁部に設けら
れた真空シール機能を有する軸受と、この軸受を貫通す
る主軸と、この主軸の注入室外側端部に出力軸が結合さ
れた第3のダイレクトドライブモータとを更に備え、そ
してこの出力軸の注入室内側端部に前記アームを揺動回
転させるダイレクトドライブモータが取り付けられてい
ても良い。
また、前記イオンビームがX方向に電気的に走査されか
つ平行ビーム化されたものでも良い。
また、前記注入室内にあってウェーハを保持する第2の
ホルダと、このホルダを注入室内でX方向と実質的に直
交するY方向に機械的に走査する第2のホルダ駆動装置
であって前記ホルダ駆動装置と同じ構成をしたものを更
に備えていても良い。
〔作用〕
上記構成によれば、ホルダ駆動装置のアーム駆動用のダ
イレクトドライブモータを正転および逆転させると、そ
れによってアームが揺動回転させられる。その結果、こ
のアームに支えられたホルダは、そこに保持したウェー
ハと共に、円弧を描くような形で、イオンビームの走査
方向であるX方向と実質的に直交するY方向に機械的に
走査される。
〔実施例〕
第1図は、この発明の一実施例に係るイオン注入装置の
要部を示す水平断面図である。この例では、イオンビー
ム2のビームラインの左右に同じ機構がほぼ左右対称に
設けられているので、以下においては主に右側(図の右
側)を例に説明する。
この実施例においては、図示しない真空ポンプによって
真空排気される注入室6内に、X方向に電気的に走査さ
れ、更に平行ビーム化されたイオンビーム2が導入され
る。
イオンビーム2を平行ビーム化する走査手段の一例を第
2図に示す、即ち、イオン源110から引き出され、か
つ必要に応じて質量分析、加速等が行われたイオンビー
ム2を、同一の走査電源116から互いに逆極性の走査
電圧(三角波電圧)が印加される二組の走査電極112
および114の協働によってX方向に走査して、走査電
極114から出射した時に平行ビームになるようにして
いる。もっとも、この例と違って、イオンビーム2を磁
場を利用して上記と同様に走査するようにしても良い。
第1図に戻って、上記のような注入室6の左右に、この
実施例では二つの互いに同一構造のホルダ駆動装置12
0が設けられている。
このホルダ駆動装置120は、少なくともホルダ8を支
えるアーム136と、注入室6内に設けられていてこの
アーム136を揺動回転させる可逆転式のダイレクトド
ライブモータ132とを備えることを特徴とする。
各ホルダ駆動装置120においては、この実施例では、
注入室6の側壁部に真空シール機能を有する真空シール
軸受122を設け、それに主軸124を前述したX方向
に貫通させて支持している。
注入室6の外側に可逆転式のダイレクトドライブモータ
(第3のダイレクトドライブモータ)126を取り付け
ており、その出力軸127を、歯車のようなものを介さ
ずにカップリング板12Bで直接、主軸124の注入室
外側端部に結合している。
一方、主軸124の注入室内側端部には、カップリング
130を介して、可逆転式のダイレクトドライブモータ
(第1のダイレクトドライブモータ)132をその出力
軸133が当該主軸124とほぼ直交するように取り付
けている。
このダイレクトドライブモータ132は、真空中に持ち
込めるように、例えばその内部と外部とがOリング(図
示省略)によって真空シールされており、かつその出力
軸133とモータケース間も例えば磁性流体を含む真空
シール部134によって真空シールされている。
そしてこのダイレクトドライブモータ132の出力軸1
33に、アーム136を歯車のようなものを介さずに直
接取り付けている。
このアーム136の先端部に、可逆転式のダイレクトド
ライブモータ(第2のダイレクトドライブモータ)13
8をその出力軸139が当該アーム136とほぼ直交す
るように取り付けている。
このダイレクトドライブモータ13Bも、真空中に持ち
込めるように、その内部と外部とがOリング(図示省略
)によって真空シールされており、かつその出力軸13
9とモータケース間も例えば磁性流体を含む真空シール
部140によって真空シールされている。
そしてこのダイレクトドライブモータ138の出力軸1
39に、それとほぼ直交するように、ウェーハ4を保持
するホルダ8を歯車のようなものを介さずに直接取り付
けている。従って、このホルダ8に保持されたウェーハ
4の表面を、第1図に示すように、イオンビーム2に向
けることができる。尚、ホルダ8は、この例ではベース
8aと、それとの間にウェーハ4を挟持するウェーハ押
え8bと、ウェーハ4を昇降させるウェーハ受ケ8Cと
を備えている。
上記構造によれば、ダイレクトドライブモータ126に
よって、主軸124を矢印りのように回転させて、その
先にアーム136等を介して取り付けられたホルダ8を
、所定の注入角位置(第1図中右側のホルダ8参照)と
、ウェーハ4のハンドリングのための水平位置(第1図
中左側のホルダ8参照)とに駆動することができる。
そして上記注入角位置で、ダイレクトドライブモータ1
32を矢印Eのように正転および逆転させてアーム13
6を揺動回転させると、アーム136の先端部に取り付
けられたホルダ8は、そこに保持したウェーハ4をイオ
ンビーム2に向けた状態で、円弧を措くような形で、X
方向と実質的に直交するY方向に機械的に走査される(
第3図も参照)。
しかもその時、ダイレクトドライブモータ138をダイ
レクトドライブモータ132と同時に同一方向(各モー
タの出力軸側より見て)かつ同一角度回転させると、第
3図に示すように、ホルダ8が円弧を描くように走査さ
れても、当該ホルダ8の絶対回転角はOoであってその
姿勢は不変である。従ってこのホルダ8に装着されたウ
ェーハ4の姿勢も不変である(例えば第3図中のウェー
ハ4のオリエンテーションフラット4aは、ホルダ8の
走査位置に拘わらず常に上側を向いている)。
両ダイレクトドライブモータ132および138を上記
のように駆動するには、例えば両者に同一パルスを供給
すれば良い。
アーム136の制御については、例えばホルダ8の垂直
速度成分がイオンビーム2のビーム電流に比例するよう
にアーム136の角速度を制御すれば、ウェーハ4の面
内においてドーズ量の均一なイオン注入が可能になる。
尚、この実施例のようにダイレクトドライブモータ13
8を設けて機械的走査時のウェーハ4の姿勢を一定にす
ることは必須ではないが、姿勢を一定にすると、ウェー
ハ4の姿勢が変化することによる不具合、例えばウェー
ハ4がアーム46の揺動回転に伴ってわずかに回ってそ
の中心部と周辺部とでドーズ量に差が生じ(より具体的
には前者の方が多くなる)、またイオンビーム2が平行
ビームでない場合にウェーハ4の結晶に対する注入角が
変化してイオンの注入深さが変化すること等を防止する
ことができ、それによってウェーハ面内におけるドーズ
量や注入深さ等の注入の均一性が一層向上する。
また、ダイレクトドライブモータ138によってホルダ
8を段階的に回転させることによって、イオンビーム2
に対するウェーハ4の回転角を所定角度ずつ変えながら
イオン注入(即ちステップ回転注入)を行うこともでき
る。
また、この実施例のようにイオンビーム2を平行ビーム
化することも必須ではないが、平行ビーム化すると、イ
オンビームが角度を持って走査されることによる不具合
、例えばウェーハ4上の各点においてイオンビームの入
射角が異な′す、ウェーハ4上に立体的な構造が形成さ
れている場合、場所によって陰のでき方が異なること等
を防止することができ、それによってウェーハ面内にお
ける注入の均一性が一層向上する。
また、この実施例によれば、ダイレクトドライブモータ
126によってアーム136およびホルダ8等のイオン
ビーム2に対する角度を変えることによって、ウェーハ
4に対するイオンビーム2の注入角度を変えることもで
きる。
ホルダ8を第1図中左側に示すようにウェーハ4のハン
ドリング位置に移動させるには、ダイレクトドライブモ
ータ126によってホルダ8を水平状態にすると共に、
ダイレクトドライブモータ132によってホルダ8を壁
側に移動させれば良い。
なおこの場合、ダイレクトドライブモータ126が注入
室6の外側、即ち大気圧側にあるが、この駆動力を注入
室6内へ伝達する部分の真空シールは、回転軸を真空シ
ールする真空シール軸受122によっており、その構成
は極めて簡単である。
また、ホルダ8上のウェーハ4を冷却するためにホルダ
8に冷媒を流す場合は、次のようにすれば良い。
即ち、各ダイレクトドライブモータ126.132およ
び138の中心部には貫通穴がおいているので、ホルダ
8の中心部に冷媒通路を有するホルダ軸を取り付け、そ
のホルダ軸をダイレクトドライブモータ138の中心穴
を貫通させ、アーム136に設けた回転継手で回転する
ホルダ軸に冷媒の供給および回収を行うようにし、この
回転継手に可撓性のあるチューブを接続してそれをダイ
レクトドライブモータ132の中心穴を通すと共に、ダ
イレクトドライブモータ126の中心穴を貫通する主軸
124を中空にして同チューブをその中を通して大気側
に引出し、これによって大気側から冷媒の供給および回
収を行うようにすれば良い。
ところで、この実施例においては、注入室6の後方部左
右の底部に、ウェーハ4を注入室6内と大気側との間で
1枚ずつ出し入れ(アンロードおよびロード)するため
の真空予備室80がそれぞれ隣接されている。
この真空予備室80の部分の断面図を第4図および第5
図に示す、第4図は真空予備室80の真空側弁88が閉
じかつ大気側弁90が開いた状態を、第5図は真空側弁
88が開きかつ大気側弁90が閉じた状態を示す、但し
、第5図には、後述するウェーハ搬送装置60の一部分
をも便宜上示している。
詳述すると、注入室6の底部に、真空ポンプ92によっ
て真空排気される真空予備室80が設けられており、そ
の上部には注入室6との間を仕切る真空側弁88が、下
部には大気側との間を仕切る大気側弁90が、それぞれ
設けられている。
真空側弁88は注入室6上に設けたエアシリンダ86に
よって、大気側弁90は下側のエアシリンダ102によ
ってガイド軸98を介して、それぞれ昇降され開閉され
る。尚、エアシリンダ86の上部に設けたレバー8日お
よびエアシリンダ82は、エアシリンダ86をロックす
るためのものである。
大気側弁90の上部には、ウェーハ4を載せる回転台9
4が設けられており、この回転台94は、モータ96に
よってウェーハ4のオリエンチーシランフラット合わせ
等のために回転させられると共に、デュアルストローク
シリンダ100によってウェーハ4のハンドリング等の
ために2段階に昇降させられる。
再び第1図に戻って、上記のような各真空予備室80か
ら水平状態にある各ホルダ8にかけての部分に、次のよ
うな構造のウェーハ搬送装置60がそれぞれ設けられて
いる。
即ち、第6図も参照して、真空予備室80と水平状態に
あるホルダ8との間のウェーハ4の搬送経路に沿って、
二つの溝付きのプーリー70および72間にタイミング
ベルト68がループ状に懸は渡されている。一方のプー
リー70には、正転および逆転可能なモータ74が連結
されている。
そして、このタイミングベルト68の上側および下側の
部分には、それぞれ連結金具66を介して、それぞれウ
ェーハ4を載置可能なロード側の搬送アーム61aおよ
びアンロード側の搬送アーム装置61bがそれぞれ取り
付けられている。
また、各搬送アーム61a、61bが回転せずにタイミ
ングベルト68に沿って移動するのをガイドするガイド
手段として、この実施例ではボールスプラインを採用し
ている。即ち、各搬送アーム61a、61bの根元部に
スプライン軸受64aおよび64bを取り付けると共に
、それらをそれぞれ貫通する上下2杢のスプライン軸6
2aおよび62bをタイミングベルト68に平行に配置
している。
このようなボールスプラインの代わりに、通常のガイド
軸を2本ずつ用いても良いが、ボールスプラインを用い
れば、1本のスプライン軸で、搬送アームが回転せずに
水平に安定−て走行するのをガイドすることができる。
尚、各スプライン軸62a、62bは、簡略化のために
丸棒で図示しているが、実際は、複数のボールの転勤溝
を有する丸棒状あるいは異形状のものである。
次に、上記のようなイオン注入装置の全体的な動作例を
第1図の右側の機構を中心に説明する。
ホルダ駆動装置120によってホルダ8を水平位置に移
動させ(この状態は、第1図中の左側のホルダ8参照)
、ウェーハ受け8cおよびウェーハ押え8bを図示しな
い駆動装置によって駆動して、先に装着していたウェー
ハ4を下段のアンロード用の搬送アーム61bに受は渡
しする位置まで上昇させる。
一方、真空予備室80側では、第5図を参照して、デュ
アルストロークシリンダ100の上下両方のシリンダを
動作させて回転台94を大きく上昇させて2点鎖線で示
すように上段のロード側の搬送アーム61aの位置まで
未注入のウェーハ4を持ち上げ、その状態でウェーハ搬
送装置60のモータ74によってタイミングベルト68
を駆動して、搬送アーム61aを真空予備室80上の位
置に、かつ搬送アーム61bをホルダ8上の位置に同時
に移動させ、そしてホルダ8のウェーハ受け8cを降下
させて先に注入法のウェーハ4を搬送アーム61bに載
せ、一方真空予備室80側でも回転台94を降下させて
未注入のウェーハ4を搬送アーム61aに載せる。
次に、ウェーハ搬送袋W、60のモータ74を先とは逆
転させ、注入法のウェーハ4を載せた搬送アーム61b
を真空予備室80上へ、未注入のウェーハ4を載せた搬
送アーム61aをホルダ8上へ移動させ、そして真空予
備室80側ではデュアルストロークシリンダ100の上
側のシリンダのみを動作させて回転台64によって搬送
アーム61bよりウェーハ4を受は取り(第5図中の実
線の状態)、ホルダ8側ではウェーハ受け8Cによって
搬送アーム61aよりウェーハ4を受は取る。
次いで、ウェーハ搬送装置60のモータ74を再び逆転
させて再搬送アーム61aおよび61bを中間の待機位
置まで移動させ(第1図の状m>、ホルダ8側ではウェ
ーハ受け8Cおよびウェーハ押え8bを降下させてウェ
ーハ4を保持し、ホルダ駆動装置120によってホルダ
8を第1図中に示すような注入状態まで移動させて注入
準備は完了する。
一方、真空予備室80側では、回転台94を降下させ、
かつ真空側弁88を閉じた後、当該真空予備室80内を
大気圧状態に戻して大気側弁9゜を開き(第4図の状1
り、図示しない大気側の搬送アーム装置によって注入法
のウェーハ4の搬出および次の未注入のウェーハ4の搬
入を行う、このとき並行して、注入室6内では、ホルダ
駆動装置120によってホルダ8を前述したようにY方
向に機械的に走査しながら、当該ホルダ8上のウェーハ
4にイオンビーム2を照射してイオン注入が行われる。
以降は、必要に応じて上記と同様の動作が繰り返される
尚、上記実施例のように、ホルダ8およびホルダ駆動装
置120を二つずつ設けていわゆるデュアルタイプにす
ることは必須ではないが(即ちこれらは一つずつでも良
いが)、デュアルタイプにすれば、一方の(例えば第1
図中の右側の)ホルダ8を上記のように走査しながらそ
こに装着したウェーハ4にイオン注入を行うことと並行
して、他方のホルダ8を水平状態にしてウェーハ4のハ
ンドリング(即ち注入法のウェーハ4の取り出しおよび
未注入のウェーハ4の装着)を行うことができる。即ち
、二つのホルダ8において交互にイオン注入およびウェ
ーハ4のハンドリングを行うことができ、イオン注入お
よびハンドリングのロス時間が殆ど無くなるのでスルー
プットが向上する。
しかもデュアルタイプにする場合、イオンビーム2のビ
ームライン(換言すればイオンビーム2の電気的な走査
系等)を一つにしておく方が構造が簡単で小型かつ経済
的となるが、第9図に示したような従来のイオン注入装
置では、もう−組のホルダ150およびホルダ駆動装置
156をイオンビーム2に対して図示のものとは対称に
配置(即ち図示のものの上側に下向きに配置)しようと
しても、ホルダ昇降装置154によってホルダ150を
Y方向に直線的に昇降させるだけであるから、上下のホ
ルダ150が互いにぶつかることになり、これを避けよ
うとすると上下のホルダ150およびホルダ駆動装置1
56を互いに大きく離さなければならず、装置が巨大化
する。しかも、ホルダ150に対するウェーハ4のハン
ドリング(着脱)位置が上下のホルダ150で大きく異
なるため、ウェーハ4の搬送ラインが上下二段になり、
また上側のホルダ150に対してウェーハ4を下向きに
ハンドリングしなければならない等、ウェーハ4のハン
ドリングが非常に困難になる。
これに対して上記実施例によれば、各アーム136およ
びホルダ8が円弧状に動くため、それらが互いに機械的
に干渉するのを避けながら二つのホルダ駆動装置120
を互いに近づけて配置することができ、従って当該イオ
ン注入装置の小型化を図ることができる。また、二つの
ホルダ8に対するウェーハ4のハンドリングが互いに同
一条件で可能なため、例えばこの実施例では互いに同一
高さでしかもどちらもウェーハ4の表面を上にして可能
なため、ウェーハ4のハンドリングが容易になる。その
結果、ハイブリッドスキャン方式でしかもビームライン
が一つのデュアルタイプのイオン注入装置であって実際
的なものを製作することが可能になる。
また、同種のイオン注入装置であってダイレクトドライ
ブモータを用いないものが同一出願人によって先に提案
されている(特願平1−19239号)が、それに比べ
てこの実施例のイオン注入装置は次のような利点を有し
ている。
即ち、上記出願のイオン注入装置を第7図および第8図
を参照して説明すると、このイオン注入装置においては
、X方向に電気的に走査して例えば平行ビーム化された
イオンビーム2が導入される注入室6の左右に、二つの
互いに同一構造のホルダ駆動装置floが設けられてい
る。
各ホルダ駆動装置10.は、注入室6の側壁に真空シー
ル軸受12を取り付け、それに支持軸14を貫通させ、
その大気側に歯車16を取り付け、モータ20および歯
車18によって支持軸14を矢印Aのように回転させて
、その先にアーム46を介して取り付けられたホルダ8
を設定された注入角位置と、ウェーハ4のハンドリング
のための水平位置とに駆動するようにしている。
支持軸14の真空側には、真空シール軸受38によって
中空のアーム軸40およびアーム46を回転自在に支え
ている。
アーム輪40の一端には、プーリー36を取り付けると
共に、タイミングベルト32によって、支持軸14の大
気側に取り付けたモータ24およびプーリー28と連結
しており、このモータ24によってアーム軸40を正逆
両方向に回転駆動してアーム46を矢印Bのように揺動
回転させてホルダ8をX方向と実質的に直交するY方向
に機械的に走査するようにしている。
アーム46の先端部には真空シール軸受52を取り付け
、ホルダ軸54およびホルダ8を回転自在に支えている
。そしてその先端部に、ウェーハ4を保持するホルダ8
がほぼ直角に取り付けられている。
ホルダ軸54にはプーリー50が取り付けられている。
また、アーム軸40の中心部には中間軸42が回転自在
に通されており、その両端にはプーリー34および44
が取り付けられている。このプーリー44と50とは互
いに同一直径であり、タイミングベルト48で互いに連
結されている。
また、支持軸14の大気側に取り付けたモータ22およ
びプーリー26とプーリー34とをタイミングベルト3
0で連結しており、このモータ22によってホルダ8を
例えば矢印Cのように段階的に回転させることができる
ようにしている。但し注入時の回転は行わないようにし
ており、その場合はアーム軸40が矢印Bのように回転
しても中間軸42はアーム軸40と一緒には回転しない
走査時のホルダ8の姿勢を説明すると、その時は上述し
たように中間軸42およびプーリー44は停止状態にあ
る。この状態でモータ24によってアーム46を例えば
第8図に示すように時計方向にθ°回転させた場合、ア
ーム46側から見るとプーリー44は反時計方向にθ°
回転したことになり、タイミングベルト48で接続しで
あるプーリー44と同一直径のプーリー50は、アーム
46側から見ると反時計方向にθ°回転する。従って、
ホルダ8は、アーム46の長さを半径にY方向に円弧を
描くように走査されるが、絶対回転角は0°であってそ
の姿勢は不変である。従ってこのホルダ8に装着された
ウェーハ4の姿勢も一定となる。
上記イオン注入装置も、基本的にはアーム46を揺動回
転させてウェーハ4を機械的に走査するものであるため
、第9図の従来例に対してはこの実施例のイオン注入装
置の場合とほぼ同様の効果が得られるが、ホルダ駆動装
置10がタイミングベルト駆動であるため、その構造が
複雑であると言える。
これに対してこの実施例のイオン注入装置では、ホルダ
駆動装置120にダイレクトドライブモータを採用して
いて、それらによって必要な個所を直接駆動するように
しているので、上記先行例のようにタイミングベルト、
そのためのプーリー歯車等を用いる場合に比べて、ホル
ダ駆動装置120の構造が大幅に単純化されている。
〔発明の効果〕
以上のようにこの発明によれば、ウェーハを保持するホ
ルダを支えるアームを揺動回転せしめ、それによってウ
ェーハをイオンビームが走査されるX方向と実質的に直
交するY方向に機械的に走査するホルダ駆動装置を備え
ているので、従来試みられている高価なダイナミックバ
キュームシール方式を用いなくて済み、その結果、殊更
に注入室用の真空ポンプの能力アップを図る必要がなく
、しかも経済的にこの種のイオン注入装置を構成するこ
とができる。
しかもこの発明では、ホルダ駆動装置にダイレクトドラ
イブモータを採用し、それによって必要な個所を直接駆
動するようにしたので、ホルダ駆動装置の構造を、ひい
ては当該イオン注入装置全体の構造を大幅に単純化する
ことができる。
また、アームに第2のダイレクトドライブモータを取り
付け、その出力軸にホルダを取り付ければ、機械的走査
時のウェーハの姿勢を一定に制御することができ、それ
によってウェーハ面内におけるドーズ量や注入深さ等の
注入の均一性を一層。
向上させることができる。また、この第2のダイレクト
ドライブモータによってホルダを段階的に回転させるこ
とによって、ステップ回転注入を行うこともできる。
また、注入室の側壁部に真空シール機能を有する軸受を
設け、これに主軸を貫通させ、この主軸の注入室外側端
部に第3のダイレクトドライブモータを結合し、同主軸
の注入室内側端部にアームを揺動回転させるダイレクト
ドライブモータを取り付ければ、この第3のダイレクト
ドライブモータによってアームおよびホルダ等のイオン
ビームに対する角度を変えてウェーハに対する注入角を
変えることができる。
また、イオンビームを平行ビーム化すれば、ウェーハ上
の各点におけるイオンビームの入射角を一定にすること
でき、それによってウェーハ面内における注入の均一性
を一層向上させることができる。
また、ホルダおよびホルダ駆動装置を二つずっ設ければ
、■二つのホルダ駆動装置の各ホルダにおいて交互にイ
オン注入およびウェーハのハンドリングを行うことがで
き、イオン注入およびハンドリングのロス時間が殆ど無
くなるのでスルーブツトが向上する、■各アームおよび
ホルダが円弧状に動くため、それらが互いに機械的に干
渉するのを避けながら両ホルダ駆動装置を互いに近づけ
て配置することができ、従って当該イオン注入装置の小
型化を図ることができる、■両ホルダに対するウェーハ
のハンドリングが互いに同一条件で可能になるため、ウ
ェーハのハンドリングが容易になる、という効果が得ら
れる。。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の一実施例に係るイオン注入装置の
要部を示す水平断面図である。第2図は、イオンビーム
の電気的な走査手段の一例を示す概略平面図である。第
3図は、第1図中のホルダ駆動装置による走査時のホル
ダの姿勢を説明するための図である。第4図および第5
図は、共に、第1図の線I−lに沿う断面図であるが、
互いに動作状態を異にしている。第6図は、第1図中の
ウェーハ搬送装置を示す斜視図である。第7図は、この
発明の先行例を成すイオン注入装置の一例の要部を示す
水平断面図である。第8図は、第7図中のホルダ駆動装
置による走査時のホルダの姿勢を説明するための図であ
る。第9図は、従来のイオン注入装置の要部を示す斜視
図である。 2・・・イオンビーム、4・・、ウェーハ、6・・・注
入室、8・・・ホルダ、120・・・ホルダ駆動装置、
122・・・真空シール軸受、124・・・主軸、12
6・・・第3のダイレクトドライブモータ、132・・
・第1のダイレクトドライブモータ、136・・・アー
ム、138・・・第2のダイレクトドライブモータ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)X方向に電気的に走査されたイオンビームが導か
    れる注入室と、この注入室内にあってウェーハを保持す
    るホルダと、このホルダを注入室内でX方向と実質的に
    直交するY方向に機械的に走査するホルダ駆動装置とを
    備え、かつこのホルダ駆動装置が、前記ホルダを支える
    アームと、注入室内に設けられていてこのアームを揺動
    回転させる可逆転式のダイレクトドライブモータとを備
    えることを特徴とするイオン注入装置。
  2. (2)前記ホルダ駆動装置が、前記アームに取り付けら
    れた第2の可逆転式のダイレクトドライブモータを更に
    備えており、そしてこの第2のダイレクトドライブモー
    タの出力軸に前記ホルダが取り付けられている請求項1
    記載のイオン注入装置。
  3. (3)前記ホルダ駆動装置が、注入室の側壁部に設けら
    れた真空シール機能を有する軸受と、この軸受を貫通す
    る主軸と、この主軸の注入室外側端部に出力軸が結合さ
    れた第3のダイレクトドライブモータとを更に備えてお
    り、そしてこの出力軸の注入室内側端部に前記アームを
    揺動回転させるダイレクトドライブモータが取り付けら
    れている請求項1または2記載のイオン注入装置。
  4. (4)前記イオンビームがX方向に電気的に走査されか
    つ平行ビーム化されたものである請求項1、2または3
    記載のイオン注入装置。
  5. (5)前記注入室内にあってウェーハを保持する第2の
    ホルダと、このホルダを注入室内でX方向と実質的に直
    交するY方向に機械的に走査する第2のホルダ駆動装置
    であって前記ホルダ駆動装置と同じ構成をしたものを更
    に備える請求項1、2、3または4記載のイオン注入装
    置。
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