JPH0329258A - イオン注入装置およびイオン注入方法 - Google Patents

イオン注入装置およびイオン注入方法

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JPH0329258A
JPH0329258A JP9957790A JP9957790A JPH0329258A JP H0329258 A JPH0329258 A JP H0329258A JP 9957790 A JP9957790 A JP 9957790A JP 9957790 A JP9957790 A JP 9957790A JP H0329258 A JPH0329258 A JP H0329258A
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scanning
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、イオンビームを電気的に走査すると共に、
それと実質的に直交する方向にウェーハを機械的に走査
するいわゆるハイブリッドスキャン方式のイオン注入装
置およびイオン注入方法に関する。
〔従来の技術〕
この種のイオン注入装置の従来例を第8図に示す。
即ち、図示しない走査手段によってイオンビーム2をX
方向(例えば水平方向。以下同し)に電気的に走査して
注入室(図示省略)内に導くと共に、ウェーハ4を保持
するホルダ130を注入室内に設け、これをホルダ駆動
装置136,によって注入室内でX方向に直交するY方
向(例えば垂直方向.以下同じ)に機械的に走査するよ
うにしている。
ホルダ駆動装置136は、簡単に言えば、ホルダ130
をウェーハ4に対するイオン注入のための垂直状態とウ
ェーハ4のハンドリングのための水平状態との間で回転
させるホルダ起立装置132およびホルダ130をこの
ホルダ起立装置l32と共にY方向に昇降させて機械的
に走査するホルダ昇降装置134を備えている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、上述の構成によれば、ホルダ昇降装置134
としては、モータによる回転運動を例えばウォーム歯車
等を用いて直線運動に変換する機構を用いているので、
そのストロークが長くなり、これら機構全体を注入室内
に収納すると真空容器が大きくなり、この種のイオン注
入装置の大型化を招来する。
また、ホルダ昇降装置134を大気中に配置すると、ホ
ルダ130を昇降させる直線運動を行うスライド軸13
3が、真空中である注入室と大気中との間を移動するた
め、その際空気等の巻き込み等が無いよう配慮する必要
がある。例えば、真空容器を貫通する前記スライド軸1
33が、複数に区画された室内を非接触状態でスライド
するように構或すると共に、各室内をそれぞれ別個の真
空ポンプで差動排気するようにしたいわゆるダイナミッ
クバキュームシール方式が試みられているが、その構戒
が極めて複雑である他、注入室の到達真空度が悪く、そ
のため注入室用の真空ポンプの能力アップを図る必要が
ある、等といった不具合がある。
そこでこの発明は、上述の事柄に鑑み、殊更前述したよ
うなダイナξツクバキュームシール方式を用いないで、
ウェーハを保持するホルダを支えるアームをモータの回
転運動により揺動回転せしめ、それによってウェーハを
イオンビームが走査されるX方向と実質的に直交するY
方向に機械的に走査するようにしたイオン注入装置およ
びイオン注入方法を提供することを主たる目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達威するため、この発明のイオン注入装置は
、X方向に電気的に走査されたイオンビームが導かれる
注入室と、この注入室内にあってウェーハを保持するホ
ルダと、このホルダを支えるアームを揺動回転させて当
該ホルダを注入室内でX方向と実質的に直交するY方向
に機械的に走査するホルダ駆動装置とを備えることを特
徴とする。
また、この発明のイオン注入方法は、イオンビームをX
方向に電気的に走査すると共に、ウェーハを保持したホ
ルダを支えるアームを前記X方向と実質的に直交するY
方向に機械的に走査し、かつ前記ホルダを前記アームの
回転方法と逆方向に同じ角度回転させるようにしてウェ
ーハにイオンを注入するようにしたことを特徴とする.
〔作用〕 上記構成によれば、ホルダに保持されたウェーハは、ホ
ルダと共に、ホルダ駆動装置によって、イオンビームの
走査方向であるX方向と実質的に直交するY方向に機械
的に走査される。
その際、ホルダをアームの揺動回転に応じて上記のよう
に回転させると、機械的走査時のウェーハの姿勢を一定
にすることができる。
〔実施例〕
第l図は、この発明の一実施例に係るイオン注入装置の
要部を示す水平断面図である。この例では、イオンビー
ム2のビームラインの左右に同し機構がほぼ左右対称に
設けられているので、以下においては主に右側(図の右
側)を例に説明する。
この実施例においては、図示しない真空ポンプによって
真空排気される注入室6内に、その導入口6aから、X
方向に電気的に走査され、更に平行ビーム化されたイオ
ンビーム2が導入される。
イオンビーム2を平行ビーム化する走査手段の一例を第
2図に示す。即ち、イオン源110から引き出され、か
つ必要に応じて質量分析、加速等が行われたイオンビー
ム2を、同一の走査電#ll6から互いに逆極性の走査
電圧(三角波電圧)が印加される二組の走査電極112
および114の協働によってX方向に走査して、走査電
極114から出射した時に平行ビームになるようにして
いる。もっとも、この例と違って、イオンビーム2を磁
場を利用して上記と同様に走査するようにしても良い。
第1図に戻って、上記のような処理室6の左右に、この
実施例では二つの互いに同一構造のホルダ駆動装置IO
が設けられている。
この発明に用いられるホルダ駆動装置lOは、少なくと
もホルダ8を支えるアーム46を揺動回転させることに
より、ホルダ8に保持されたウェーハ4を注入室6内で
X方向に実質的に直交するY方向に機械的に走査する機
能を有することを特徴とする. 図示例の各ホルダ駆動装置lOは、この実施例では、注
入室6の側壁に真空シール軸受l2を取り付け、それに
支持軸14を貫通させ、その大気側(注入室6外側)に
歯車l6を取り付け、注入角可変用のモータ20および
歯車18によって、支持軸l4を矢印Aのように回転さ
せて、その先にアーム46を介して取り付けられたホル
ダ8を設定された注入角位置と、ウェーハ4のハンドリ
ングのための水平位置とに駆動するようにしている。
支持軸l4の真空側(注入室6内側)には、真空シール
軸受38によって中空のアーム軸40およびアーム46
を回転自在に支えている.このアーム軸40は、支持軸
l4を図示のような状態に回転させることによって、イ
オンビーム2の進行方向(ほぼ平行な姿勢を取ることが
できる。
アーム軸40の一端には、伝達手段を構成するものとし
て、プーリー36を取り付けると共に、タイミングベル
ト32によって、支持軸l4の大気側に取り付けた可逆
転式のモータ24およびプーリー28と連結しており、
このモータ24によってアーム軸40を正逆両方向に回
転駆動してアーム46を矢印Bのように揺動回転させて
ホルダ8をX方向と実質的に直交するY方向(この例で
は紙面表裏方向)に機械的に走査するようにしている. アーム46の先端部には真空シール軸受52を取り付け
、ホルダ軸54およびホルダ8を回転自在に支えている
。このホルダ軸54は、支持軸14を図示のような位置
に回転させることによって、イオンじ−ム2の進行方向
にほぼ平行な姿勢を取ることができる.そしてその先端
部に、ウェーハ4を保持するホルダ8がほぼ直角に取り
付けられている.ホルダ8は、この例ではベース8aと
、それとの間にウェーハ4を扶持するウェーハ押え8b
と、ウェーハ4を昇降させるウェーハ受け8Cとを備え
ている。
ホルダ軸54にはプーリー50が取り付けられている.
また、アーム軸40の中心部には中間軸42が回転自在
に通されており、その両端にはプーリー34および44
が取り付けられている。このプーリー44と50とは互
いに同一直径であり、それらと共に連結手段を構威する
タイ箋ングベルト48で互いに連結されている.従って
、ホルダ軸54と中間軸42とは同一の回転比で連結さ
れている。
また、支持軸14の大気側に取り付けたステップ回転用
のモータ22およびプーリー26とプーリー34とをタ
イミングベルト30で連結しており、このモータ22に
よってホルダ8を例えば矢印Cのように段階的に回転さ
せることができるようにしている.但し注入時の回転は
行わないようにしており、その場合はアーム軸40が矢
印Bのように回転しても中間軸42はアーム軸40と一
緒には回転しない。
尚、上記タイミングベルト30、32および48の代わ
りにチェーンを用いても良く、その時はそれに関連する
プーリーをチェーン歯車にすれば良い。
この実施例における走査時のホルダ8の姿勢を第3図を
も参照して説明すると、上述したようにその時はモータ
22は停止しており、従って中間軸42およびプーリー
44は停止状態にある。この状態でモータ24によって
、プーリー28、タイξングベルト32およびプーリー
36を介してアーム46を例えば第3図に示すように時
計方向にθ゜回転させた場合、アーム46側から見ると
プーリー44は反時計方向にθ゜回転したことになり、
タイξングベルト48で接続してあるプーリー44と同
一直径のプーリー50は、アーム46側から見ると反時
計方向にθ゜回転する。従って、ホルダ8およびそれに
保持されたウェーハ4は、アーム46の長さを半径にY
方向に円弧を描くように走査されるが、絶対回転角は0
゜であってその姿勢は不変である。従って例えば、ホル
ダ8にウェーハ4をそのオリエンテーションフラット4
aを下側にして装着した場合、ホルダ8の走査位置に拘
わらず常にオリエンテーションフラン}4aは下側にな
る。
上記例のように機械的走査時のウェーハ4の姿勢を一定
に制御することは必須ではないが、姿勢を一定に制御す
ると、ウェーハ4の姿勢が変化することによる不具合、
例えばウェーハ4がアーム46の揺動回転に伴ってわず
かに回ってその中心部と周辺部とでドーズ量に差が生じ
(より具体的には前者の方が多くなる)、またイオンビ
ーム2が平行ビームでない場合にウェーハ4の結晶に対
する注入角が変化してイオンの注入深さが変化すること
等を防止することができ、それによってウェーハ面内に
おけるドーズ量や注入深さ等の注入の均一性が一層向上
する。
但し、ホルダ8をアーム46の揺動回転に応じて上記の
ように、即ちアーム46の回転方向と逆方向に同じ角度
回転させる手段は、必ずしも上記実施例のものに限定さ
れるものではない。
また、上記例のようにイオンビーム2を平行ビーム化す
ることも必須ではないが、平行ビーム化すると、イオン
ビームが角度を持って走査されることによる不具合、例
えばウェーハ4上の各点においてイオンビームの入射角
が異なり、ウェーハ4上に立体的な構造が形威されてい
る場合、場所によって陰のでき方が異なること等を防止
することができ、それによってウェーハ面内における注
入の均一性が一層向上する. なお、アーム46の制御については、例えばイオンビー
ム2のビーム電流に比例してアーム46の角速度を制御
すれば、ウェーハ4の面内においてドーズ量の均一なイ
オン注入が可能になる。
ホルダ8を第1図中に2点鎖線で示すウェーハ4のハン
ドリング位置に移動させるには、モータ20によってホ
ルダ8を水平状態にすると共に、モータ24によってホ
ルダ8を壁側に移動させれば良く、そのようにすればホ
ルダ8は結果的に矢印Dのように移動したことになる. 注入室6の後方部左右の底部には、ウェーハ4を注入室
6内と大気側との間で1枚ずつ出し入れ(アンロードお
よびロード)するための真空予備室80がそれぞれ隣接
されている. この真空予備室80の部分の断面図を第4図および第5
図に示す。第4図は真空予備室80の真空側弁88が閉
じかつ大気側弁90が開いた状態を、第5図は真空側弁
88が開きかつ大気側弁90が閉じた状態を示す。但し
、第5図には、後述するウェーハ搬送装置60の一部分
をも便宜上示している。
詳述すると、注入室6の底部に、真空ボンブ92によっ
て真空排気される真空予備室80が設けられており、そ
の上部には注入室6との間を仕切る真空側弁88が、下
部には大気側との間を仕切る大気側弁90が、それぞれ
設けられている.真空側弁88は注入室6上に設けたエ
アシリンダ86によって、大気側弁90は下側のエアシ
リンダ102によってガイド軸98を介して、それぞれ
昇降され開閉される.尚、エアシリンダ86の上部に設
けたレバー88およびエアシリンダ82は、エアシリン
ダ86をロックするためのものである。
大気側弁90の上部には、ウェーハ4を載せる回転台9
4が設けられており、この回転台94は、モータ96に
よってウェーハ4のオリエンテーションフラット合わせ
等のために回転させられると共に、デュアルストローク
シリンダ100によってウェーハ4のハンドリング等の
ために2段階に昇降させられる. 再び第l図に戻って、上記のような各真空予備室80か
ら水平状態にある各ホルダ8にかけての部分に、次のよ
うな構造のウェーハ搬送装置60がそれぞれ設けられて
いる. 即ち、第6図も参照して、真空予備室80と水平状態に
あるホルダ8との間のウェーハ4の搬送経路に沿って、
二つの溝付きのプーリー70および72間にタイミング
ベルト68がループ状に懸け渡されている。一方のプー
リー70には、正転および逆転回能なモータ74が連結
されている。
そして、このタイミングベルト6Bの上側および下側の
部分には、それぞれ連結金具66を介して、それぞれウ
ェーハ4を載置可能なロード側の搬送アーム61aおよ
びアンロード側の搬送アーム装置6lbがそれぞれ取り
付けられている。
また、各搬送アーム61a,6lbが回転せずにタイミ
ングベルト68に沿って移動するのをガイドするガイド
手段として、この実施例ではボールスプラインを採用し
ている.即ち、各搬送アーム61a,6lbの根元部に
スプライン軸受64aおよび64bを取り付けると共に
、それらをそれぞれ貫通する上下2本のスプライン軸6
2aおよび62bをタイξングベルト68に平行に配置
している. このようなボールスプラインの代わりに、通常のガイド
軸を2本ずつ用いても良いが、ボールスプラインを用い
れば、1本のスプライン軸で、搬送アームが回転せずに
水平に安定して走行するのをガイドすることができる. 尚、各スプライン軸62a、62bは、簡略化のために
丸棒で図示しているが、実際は、複数のボールの転勤溝
を有する丸棒状あるいは異形状のものである。
次に、上記のようなイオン注入装置の全体的な動作例を
第1図の右側の機構を中心に説明する。
ホルダ駆動装置10によってホルダ8を第1図中に2点
鎖線で示す水平位置に移動させ、ウェーハ受け8cおよ
びウェーハ押え8bを図示しない駆動装置によって駆動
して、先に装着していたウェーハ4を下段のアンロード
用の搬送アーム6lbに受け渡しする位置まで上昇させ
る.一方、真空予備室80側では、第5図を参照して、
デュアルストロークシリンダ100の上下両方のシリン
ダを動作させて回転台94を大きく上昇させて2点鎖線
で示すように上段のロード側の搬送アーム61aの位置
まで未注入のウェーハ4を持ち上げ、その状態でウェー
ハ搬送装置60のモータ74によってタイミングベルト
68を駆動して、搬送アーム61aを真空予備室80上
の位置に、かつ搬送アーム6lbをホルダ8上の位置に
同時に移動させ、そしてホルダ8のウェーハ受け8Cを
降下させて先に注入済のウェーハ4を搬送アーム6lb
に載せ、一方真空予備室80側でも回転台94を降下さ
せて未注入のウェーハ4を搬送アーム61aに載せる. 次に、ウェーハ搬送装置60のモータ74を先とは逆転
させ、注入済のウェーハ4を載せた搬送アーム6lbを
真空予備室80上へ、未注入のウェーハ4を載せた搬送
アーム61aをホルダ8上へ移動させ、そして真空予備
室80側ではデュアルストロークシリンダ100の上側
のシリンダのみを動作させて回転台64によって搬送ア
ーム6lbよりウェーハ4を受け取り(第5図中の実線
の状態)、ホルダ8側ではウェーハ受け8cによって搬
送アーム61aよりウェーハ4を受け取る。
次いで、ウェーハ搬送装置60のモータ74を再び逆転
させて両搬送アーム61aおよび6lbを中間の待機位
置まで移動させ(第1図の状態)、ホルダ8側ではウェ
ーハ受け8cおよびウェーハ押え8bを降下させてウェ
ーハ4を保持し、ホルダ駆動装置10によってホルダ8
を第1図中に実線で示すような注入状態まで移動させて
注入4t備は完了する。
一方、真空予備室80側では、回転台94を降下させ、
かつ真空側弁88を閉した後、当該真空予備室80内を
大気圧状態に戻して大気側弁90を開き(第4図の状態
)、図示しない大気側の搬送アーム装置によって注入済
のウェーハ4の搬出および次の未注入のウェーハ4の搬
入を行う。このとき並行して、注入室6内では、ホルダ
駆動装置lOによってホルダ8を前述したようにY方向
に機械的に走査しながら、当該ホルダ8上のウ工−ハ4
にイオンビーム2を照射してイオン注入が行われる。
以降は、必要に応じて上記と同様の動作が繰り返される
. また、右側の機構と左側との機構との関係を説明すると
、一方の(例えば第1図中の右側の)ホルダ8を上記の
ように走査しながらそこに装着したウェーハ4にイオン
注入を行うことと並行して、他方のホルダ8を水平状態
にしてウェーハ4のハンドリング(即ち注入済のウェー
ハ4の取出しおよび未注入のウェーハ4の装着)を行う
ことができる。即ち、二つのホルダ8において交互にイ
オン注入およびウェーハ4のハンドリングを行うことが
でき、イオン注入およびハンドリングのロス時間が殆ど
なくなるのでスループットが向上する。
しかも、上記のようなホルダ駆動装置10によれば、従
来のイオン注入装置におけるホルダ駆動装置136の場
合と違って、各アーム46およびホルダ8が円弧状に動
くため、それらが互いに機械的に干渉するのを避けなが
ら二つのホルダ駆動装置10を互いに近づけて配置する
ことができ、従って当該イオン注入装置の小型化を図る
ことができる。
また、両ホルダ8に対するウェーハ4のハンドリングが
互いに同一条件で、即ちこの例では互いに同一高さでし
かもどちらもウェーハ4の表面を上にして可能になるた
め、ウェーハ4のハンドリングが容易になる. 第7図は、この発明の他の実施例に係るイオン注入装置
の要部を示す垂直断面図である。
この実施例においても、第1図の実施例の場合と同様に
、電気的にX方向に走査して平行ビーム化されたイオン
ビーム2が導入される注入室6の左右に、二つの前述し
たようなホルダ駆動装置10を設け、それによってウェ
ーハ4を装着した各ホルダ8をそれぞれX方向と実質的
に直交するY方向に機械的に走査するようにしている。
但しこの実施例では、各ホルダ8に対するウェーハ4の
ハンドリングの仕方が異なる。即ち、注入室6内におけ
る各ホルダ駆動装置10の下部に、カセット120を!
ピッチずつ紙面の表裏方向に移動させるカセット駆動機
構122がそれぞれ設けられており、各カセット駆動機
構122上には、複数枚のウェーハ4を収納したカセッ
ト120が、図示しない真空予備室を介して、それぞれ
装着される。
また、各カセット駆動機構122の下部は、ウェーハ垂
直搬送装置124がそれぞれ設けられている。各ウェー
ハ垂直搬送装置124は、先端部にウェーハ4の端部が
入る溝128を有していて矢印のように昇降させられる
押上げ板126をそれぞれ有しており、これによってウ
ェーハ4をl枚ずつカセット120とホルダ8との間で
搬送することができる。従ってこの実施例においても、
左右のホルダ8に対するウェーハ4のハンドリングは互
いに同一条件で可能である. この実施例の動作例を説明すると、図の右側のホルダ8
をホルダ駆動装置10によって実線で示す矢印Eのよう
にY方向に走査してそこのウ善一ハ4にイオン注入して
いる間に、左側のホルダ駆動装置10ではアーム46を
下方に回転させて、ウェーハ垂直搬送装置124によっ
てホルダ8に先に装着されていた注入済のウェーハ4を
カセットl20内に搬送すると共に、カセット駆動機構
122番こよってカセット120を1ピッチ駆動してカ
セット120内の未注入のウェーハ4をホルダ8に装着
して待機する. そして右側のホルダ8上のウヱーハ4に対するイオン注
入が完了すると、右側のアーム46を下方に回転させて
上記と同様にしてそのホルダ8に対するウェーハ4の交
換を行う。その間に、左側のホルダ駆動装置10ではホ
ルダ8を待機位置(ウェーハ交換位置)から注入位置に
移動させてスキャン動作を行わせてそこのウェーハ4に
対するイオン注入が行われる. 尚、第7図の実施例では、第1図の実施例と違って、ホ
ルダ8をウェーハ4のハンドリングのために水平状態に
する必要が無いので、注入角を可変にしないのであれば
、そのホルダ駆動装置10には、第1図で説明した支持
軸l4を矢印Aのように回転させる機構を必ずしも設け
る必要は無い。
また、第l図、第7図いずれの実施例においても、ホル
ダ8をステップ回転させる必要が無い場合は、ホルダ駆
動装置10にはそのための機構を必ずしも設ける必要は
無い。
また、上記両実施例のように、ホルダ8およびホルダ駆
動装置10を二つずつ設けていわゆるデュアルタイブに
することは必須ではないが(即ちこれらは一つずつでも
良いが)、デュアルタイプにすれば、二つのホルダ8上
のウェーハ4を交互に処理することができるのでスルー
プットが向上する。
しかもデュアルタイプにする場合、イオンビーム2のビ
ームライン(換言すればイオンビーム2の電気的な走査
系等)を一つにしておく方が構造が簡単で小型かつ経済
的となるが、第8図に示したような従来のイオン注入装
置では、もう一組のホルダ130およびホルダ駆動装置
136をイオンビーム2に対して図示のものとは対称に
配置(即ち図示のものの上側に下向きに配[)Lようと
しても、ホルダ昇降装置134によってホルダ130を
Y方向に直線的に昇降させるだけであるから、上下のホ
ルダ130が互いにぶつかることになり、これを避けよ
うとすると上下のホルダ130およびホルダ駆動装置1
36を互いに大きく離さなければならず、装置が巨大化
する.しかも、ホルダ130に対するウェーハ4のハン
ドリング(着脱)位置が上下のホルダ130で大きく異
なるため、ウェーハ4の搬送ラインが上下二段になり、
また上側のホルダ130に対してウェーハ4を下向きに
ハンドリングしなければならない等、ウェーハ4のハン
ドリングが非常に困難になる。
これに対して上記両実施例によれば、各アーム46およ
びホルダ8が円弧状に動くため、それらが互いに機械的
に干渉するのを避けながら二つのホルダ駆動装置10を
互いに近づけて配置することができ、従って当該イオン
注入装置の小型化を図ることができる.また、二つのホ
ルダ8に対するウェーハ4のハンドリングが互いに同一
条件で可能なため、ウェーハ4のハンドリングが容易に
なる.その結果、ハイブリッドスキャン方式でしかもビ
ームラインが一つのデュアルタイプのイオン注入装置で
あって実際的なものを製作することが可能になる。
なおこの発明は上述した実施例に限られることはなく、
モータの回転をアームに適当に伝えて、即ち直接あるい
は間接的に伝える等して、アームを揺動回転させるよう
にしても良いのは勿論である. 〔発明の効果〕 以上のようにこの発明によれば、ウェーハを保持するホ
ルダを支えるアームを揺動回転せしめ、それによってウ
ェーハをイオンビームが走査されるX方向と実質的に直
交するY方向に機械的に走査するホルダ駆動装置を備え
ているので、従来試みられている高価なダイナミックバ
キュームシール方式を用いなくて済み、その結果、殊更
に注入室用の真空ボンブの能力アップを図る必要が無く
、しかも経済的にこの種のイオン注入装置を構或するこ
とができる. また、この発明のイオン注入方法によれば、機械的走査
時のウェーハの姿勢を一定にすることができるので、ウ
ェーハ面内におけるドーズ量や注入深さ等の注入の均一
性を一層向上させることができる.
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の一実施例に係るイオン注入装置の
要部を示す水平断面図である。第2図は、イオンビーム
の電気的な走査手段の一例を示す概略平面図である。第
3図は、第1図のホルダ駆動装置による走査時のホルダ
の姿勢を説明するための図である。第4図および第5図
は、共に、第1図の線1−1に沿う断面図であるが、互
いに動作状態を異にしている。第6図は、第1図中のウ
ェーハ搬送装置を示す斜視図である。第7図は、この発
明の他の実施例に係るイオン注入装置の要部を示す垂直
断面図である.第8図は、従来のイオン注入装置の要部
を示す斜視図である。 2・・・イオンビーム、4・・・ウェーハ、6・・・注
入室、8・・・ホルダ、10・・・ホルダ駆動装置、2
4・・・モータ、32・・・タイミングベルト、40・
・・アーム軸、46・・.アーム。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)X方向に電気的に走査されたイオンビームが導か
    れる注入室と、この注入室内にあってウェーハを保持す
    るホルダと、このホルダを支えるアームを揺動回転させ
    て当該ホルダを注入室内でX方向と実質的に直交するY
    方向に機械的に走査するホルダ駆動装置とを備えること
    を特徴とするイオン注入装置。
  2. (2)イオンビームをX方向に電気的に走査すると共に
    、ウェーハを保持したホルダを支えるアームを前記X方
    向と実質的に直交するY方向に機械的に走査し、かつ前
    記ホルダを前記アームの回転方法と逆方向に同じ角度回
    転させるようにしてウェーハにイオンを注入するように
    したことを特徴とするイオン注入方法。
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