JPH0373343A - グラビア電子彫刻装置 - Google Patents

グラビア電子彫刻装置

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JPH0373343A
JPH0373343A JP7739890A JP7739890A JPH0373343A JP H0373343 A JPH0373343 A JP H0373343A JP 7739890 A JP7739890 A JP 7739890A JP 7739890 A JP7739890 A JP 7739890A JP H0373343 A JPH0373343 A JP H0373343A
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Application number
JP7739890A
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English (en)
Inventor
Yoshiki Nosaka
野坂 良樹
Shinya Fujino
真也 藤野
Tomoatsu Hirabe
平部 友厚
Masayuki Uchida
雅之 内田
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はグラビア電子彫刻装置、特にスタイラスを用い
、画素に対応するセルを彫刻することによってグラビア
印刷用の刷版を行うグラビア電子彫刻装置に関する。
〔従来の技術〕
グラビア印刷用の刷版には、現在では主に2とおりの方
法が知られている。1つは、腐食方式と呼ばれる方法で
あり、版面に化学的な腐食処理を施して版を形成する方
法である。もう1つは電子彫刻方式と呼ばれる方法であ
り、スタイラスを版面に対して走査しながら、画素に対
応するセルを彫刻して版を形成する方法である。前者は
化学処理が必要なため不安定な要素が多いのに対し、後
者は物理処理であるために処理がしやすいというメリッ
トがある。
〔発明が解決しようとする課題〕
前述のように電子彫刻方式は、物理処理であるための数
々のメリットを有するが、腐食方式に比べて画質が低下
するという問題がある。特に、活字の輪郭部分が不鮮明
となり、シャープな活字を得ることができない。このた
め、小さな活字はど読みにくくなる。
そこで本発明は、電子彫刻方式によって、版面に良好な
画像を得ることのできるグラビア電子彫刻装置を提供す
ることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
(1)  本願第1の発明は、グラビア印刷用の刷版を
電子彫刻法によって行う装置において、所定の濃度値を
もった画素の集合として原稿画像を入力する画像入力部
と、 版面に各画素に対応したセルを彫刻するためのスタイラ
スと、このスタイラスを振動させる駆動装置と、スタイ
ラスを版面に対して走査する走査機構と、を有する彫刻
部と、 画素についての濃度値を、彫刻すべきセルの大きさを示
すセル幅値に変換する関数を用い、画像入力部で得られ
た濃度値に対応したセル幅値を発生し、このセル幅値を
彫刻部に与えることによって所望の大きさのセルを彫刻
させる機能を有する彫刻制御部と、 を設け、 彫刻制御部が、原稿画像を複数の画像領域ごとに分けて
採り扱い、異なる画像領域内の画素に対しては異なる関
数を用いた変換を行いうるようにしたものである。
(2)  本願第2の発明は、グラビア印刷用の刷版を
電子彫刻法によって行う装置において、所定の画像領域
ごとに別々の印画紙に用意された原稿画像に対して、所
定の解像度で走査を行い、所定の濃度値をもった画素の
集合で表現される画像データを各画像領域ごとに得る画
像入力部と、版面に各画素に対応したセルを彫刻するた
めのスタイラスと、このスタイラスを振動させる駆動装
置と、スタイラスを版面に対して走査する走査機構と、
を有する彫刻部と、 画素についての濃度値を、彫刻すべきセルの大きさを示
すセル幅値に変換する関数を用い、画(象入力部で得ら
れた画像データの濃度値に対応したセル幅値を発生し、
このセル幅値を彫刻部に与えることによって所望の大き
さのセルを彫刻させる機能を有する彫刻制御部と、 を設け、 彫刻制御部が、異なる画像領域内の画素に対しては異な
る関数を用いた変換を行いうるようにしたものである。
(3)  本願第3の発明は、グラビア印刷用の刷版を
電子彫刻法によって行う装置において、原稿画像を複数
の画像領域に分け、各画像領域ごとに、所定の濃度値を
もった画素の集合で表現される画像データを生成する画
像データ生成部と、この画像データ生成部で生成された
各画像データを入力する画像入力部と、 版面に各画素に対応したセルを彫刻するためのスタイラ
スと、このスタイラスを振動させる駆動装置と、スタイ
ラスを版面に対して走査する走査機構と、を有する彫刻
部と、 画素についての濃度値を、彫刻すべきセルの大きさを示
すセル幅値に変換する関数を用い、画像入力部で得られ
た画像データの濃度値に対応したセル幅値を発生し、こ
のセル幅値を彫刻部に与えることによって所望の大きさ
のセルを彫刻させる機能を有する彫刻制御部と、 を設け、 画像入力部が、画像データを入力する際に、この画像デ
ータが彫刻部に適した解像度となるような変換を行うよ
うにし、 彫刻制御部が、異なる画像領域内の画素に対しては異な
る関数を用いた変換を行いつるようにしたものである。
〔作 用〕
本発明によるグラビア電子彫刻装置では、濃度値をセル
幅値に変換するときに用いる関数が複数種類用意される
。また、原稿画像は複数の画像領域に分け、それぞれ別
々の画像データとして取り扱うことができる。オペレー
タは原稿画像上で性質の異なる画像、たとえば文字と写
真とを別々の画像領域として指定することができる。こ
のように別々の画像領域として指定された画像データに
対しては異なる関数が適用される。したがって、たとえ
ば文字を構成する画像については輪郭線が鮮明になるよ
うな関数を適用し、写真を構成する画像については柔ら
かい調子を与える関数を適用するというような使い分け
が可能になる。このため、全体として良好な画像を得る
ことができる。
〔実施例〕
基本的な実施例 以下、本発明を図示する実施例に基づいて説明する。第
1図は、本発明に係るグラビア電子彫刻装置の基本的な
実施例の構成図である。この装置は、画像入力部10.
彫刻制御部20、彫刻部30の3つの主要部から構成さ
れている。画像入力部10は、具体的には入力スキャナ
を構成しており、読取りシリンダー11と読取りヘッド
12とを有する。読取りシリンダー11は矢印の方向に
回転し、読取りヘッド12は紙面に垂直な方向に摺動す
る。したがって、読取りシリンダー11の周面に原稿を
貼り付ければ、読取りヘッド12をこの原稿面に対して
走査することができ、原稿を所定の解像度をもった画素
の集合として読取りヘッド12から読取ることができる
。すなわち、原稿を構成する各画素についての濃度値が
得られることになる。
第2図に原稿面の一例を示す。図の横方向が読取りシリ
ンダー11の回転軸方向であり、図の縦方向が読取りシ
リンダー11の円周方向である。
ここで−点鎖線Sは、読取りシリンダー11が1回転す
る間の読取りヘッド12の原稿面に対する軌跡を示す。
このように読取りシリンダー11が1回転するごとに、
読取りヘッド12は図の右方へ1ピッチ分動き、原稿の
全面が走査されることになる。
画像入力部10で得られた濃度値は、時系列で彫刻制御
部20に順次与えられる。彫刻制御部20は、後に詳述
するように、信号分配部21、画像領域指定部22、写
真調処理部23、および文字・ベタ調処理部24によっ
て構成され、画像入力部10から与えられた濃度値を彫
刻すべきセルの大きさを示すセル幅値に変換し、これを
彫刻部30に与える機能を有する。
彫刻部30は、彫刻シリンダー31と、セルを彫刻する
ためのスタイラス32と、このスタイラス32を振動さ
せる駆動装置33とを有する。スタイラス32の先端に
はダイヤモンド針32gが設けられており、スタイラス
32全体が支点32bを中心に振動する。したがって、
彫刻シリンダー31の版面をダイヤモンド針32aの先
端によって彫刻することができる。彫刻シリンダー31
は矢印の方向に回転し、スタイラス32は紙面に垂直な
方向に摺動する。したがって、ダイヤモンド針32aを
版面に対して走査することができ、原稿を構成する各画
素に対応した位置に、セルを彫刻することができる。こ
の版面の走査は第2図に示した原稿面の走査に対応する
ことになる。
第3図に、彫刻された1つのセルを示す。同図(a)は
版面に垂直な断面図、同図(b)は版面上方から見た図
である。上方から見ると、同図(b)のように、対角線
の長さがXおよびyの菱形をしている。ここで、長さX
の方向が彫刻シリンダー31の回転軸方向、長さyの方
向が彫刻シリンダー31の円周方向に相当する。このセ
ルの大きさは、スタイラス32の振幅角度θ1による振
動の中心位置によって定まる。第4図(a)に示すよう
に、図中の破線に示された位置を中心にスタイラス32
が振動している場合に比べ、同図(b)に示すように、
図中の破線に示された位置を中心に振動している場合の
方が、形成されるセルは大きくなる。
したがって、濃度値の大きな画素に対応したセルを彫刻
する場合にはダイヤモンド針32aの振動中心位置を版
面に近づけて振動させて大きなセルを彫刻し、濃度値の
小さな画素に対応したセルを彫刻する場合にはダイヤモ
ンド針32aの振動中心位置を版面から遠ざけて振動さ
せて小さなセルを彫刻するようにすれば、原稿の濃度分
布に対応したセルを形成することができる。スタイラス
32の振動は、駆動装置33によって制御される。
駆動装置33は、実際にはソレノイドなどで構成され、
彫刻制御部20から与えられるセル幅値に対応した電流
によって駆動される。
さて、ここで本発明の特徴である彫刻制御部20の動作
について説明する。この実施例の装置では、読取りヘッ
ド12から与えられる濃度値は0〜100%の範囲をと
る。彫刻制御部20は、この範囲で与えられる濃度値を
、セル幅値に変換し、このセル幅値に対応した電流を駆
動装置33に与える。駆動装置33はスタイラス32を
与えられた電流にみあった中心位置で振動させる。結局
、版面にはセル幅値で指定された大きさのセルが彫刻さ
れる。本発明の特徴は、信号分配部21によって、読取
りヘッド12から与えられる濃度値を、写真調処理部2
3または文字・ベタ調処理部24のいずれかに分配し、
それぞれ別々の関数を用いて濃度値をセル幅値に変換す
る点にある。
すなわち、写真調の画像を構成する画素についての濃度
値は、写真調処理部23において写真調用の関数を用い
てセル幅値に変換され、文字・ベタ調の画像を構成する
画素についての濃度値は、文字・ベタ調処理部24にお
いて文字・ベタ開用の関数を用いてセル幅値に変換され
ることになる。
信号の分配は、画像領域指定部22からの指示によって
制御される。この画像領域指定部22は、レイアウトス
キャナーとCRT装置などを組み合わせたハードウェア
によって構成され、オペレータからの指示に基づいて画
像領域の指定を行う。
たとえば、第2図に示すような原稿において、図のハツ
チングで示す領域Al、A2には、写真画像が割り付け
られており、残りの領域AOには文字またはベタ調の絵
柄が割り付けられているものとする。この場合、オペレ
ータは、画像領域指定部22に対して、領域AI、A2
が写真調の画像領域であり、領域AOが文字・ベタ調の
画像領域であることを指示する。このような指示は、た
とえば、各領域の四隅を座標入力装置によって入力する
ようにすればよい。画像領域指定部22は、このように
してオペレータから入力されたデータに基づいて、信号
分配部21に対して画像領域を指定する情報を与える。
信号分配部21は、この情報に基づいて、与えられた濃
度値をいずれに分配するかを決定する。たとえば、第2
図において、走査線S上の画素についての濃度値が時系
列で順次与えられた場合、区間aの画素についての濃度
値が与えられている間は、この濃度値を文字・ベタ調処
理部24に分配し、区間すの画素についての濃度値が与
えられている間は、この濃度値を写真調処理部23に分
配し、区間Cの画素についての濃度値が与えられている
間は、この濃度値を文字・ベタ調処理部24に分配する
という動作を行うことになる。結局、第2図の領域Al
、A2内の画素についての濃度値は、写真調処理部23
に分配され、領域AO内の画素についての濃度値は、文
字・ベタ調処理部24に分配されることになる。
さて、写真調処理部23および文字・ベタ調処理部24
では、与えられた濃度値がセル幅値に変換されるが、こ
の変換は次のようにそれぞれ異なった関数を用いて行わ
れる。第5図に示すグラフにおいて、縦軸は入力した濃
度値(%)を示し、横軸は出力するセル幅値(μm)を
示す。ここで、−点鎖線で示す関数Aは写真調処理部2
3で用いる関数を示し、実線で示す関数Bは文字・ベタ
調処理部24で用いる関数を示す。グラフから明らかな
ように、関数Aでは、濃度値が0%〜100%に増加す
るにしたがって、セル幅値が0μm〜150μmまで順
次増加してゆくような変換が行われる。これに対し関数
Bの特徴は次のとおりである。
(1)  6度値が所定の値C1より低い領域では、セ
ル幅値は常にOである。
(2)  濃度値が所定の値C2より高い領域では、セ
ル幅値は常に最大値W2 (この例では150μm)で
ある。
(3〉  濃度値が01とC2の間の中間領域では、セ
ル幅値はステップ状に変化しながら濃度値の増加にとも
なって最小値Wlから最大値W2まで増加する。
なおC1値は、概ね10〜60%の範囲、C2値は、4
0〜90%の範囲でC1<C2になるように設定し、W
l値は、概ね30μm〜150μmの範囲、W2値は、
使用するセル間ピッチにおける最大セル幅〜W1+10
μm程度の範囲に設定した場合に良好な文字再現が可能
である。特に、後述する第6図(b)に示したような良
好な版面作成結果は、C1値−40±10%、C2値−
60±10%、Wl値−110±30um。
W2値−150μmに各々設定した時に得られる。
なお、図中のカーブはセル間ピッチ125μmで彫刻す
る場合に使われるものであるが、ピッチを100μm、
185μmとする場合にはそれに応じたカーブを用いる
ことになる。
このように、関数Aと関数Bとはそれぞれ異なった特徴
をもっており、いずれの関数を用いるかによって彫刻結
果も異なったものになる。
第6図に、関数Aを用いた版面作成結果と関数Bを用い
た版面作成結果との比較を示す。同図(a) 、 (b
)ともに、原稿としては同じ「%」なる文字を用いたも
のであり、同図(a>は関数Aを用いて作成された版面
の活字、同図(b)は関数Bを用いて作成された版面の
活字を示す。紙面から少し距離をおいて両者を観察する
と、同図(b)の活字の方が同図(a)の活字に比べて
鮮明な活字になっていることがわかる。これは、上述し
たように、関数Aが3つの特徴を有するためである。こ
の3つの特徴は、それぞれ次のような効果を奏するもの
と考えられる。
(1)  濃度値が01までの画素については、セルは
全く彫刻されない。そして、濃度値がC1になるとセル
幅W1のセルが彫刻される。結局、濃度値01未満の画
素に対しては、セル幅W1未満のセルが彫刻されること
はない。したがって、版面にはセル幅W1以上の大きさ
のセルしか存在しなくなり、活字の輪郭部分の鮮明度を
向上させることができる。第6図(a)の活字では、活
字の輪郭部分に小さなセルが形成されているため、輪郭
がぼやけた柔らかい調子となっている。これに対し、同
図(b)の活字では、このような小さなセルが形成され
ていないため、鮮明な輪郭が得られている。
(2)  濃度値がC2より高い画素については、最大
幅W2のセルが彫刻される。したがって、全体的にセル
面積およびセル内容積が大きくなり、印刷時のインク量
が増大し、濃度の高い印刷が可能になる。第6図(b)
の活字は、同図(a)の活字に比べて濃度が高くなって
いる。
(3)  濃度値が01とC2の間の画素については、
セル幅がステップ状に変化する。したがって、活字を構
成するセルの大きさは、いくつかの種類に限定される。
これにより、活字の鮮明度が向上する。第6図(a)の
活字はいろいろな大きさのセルが入り乱れているが、同
図(b)の活字は数種類の大きさのセルのみから構成さ
れており、活字全体としての鮮明度が向上している。
結局、開数Aは柔らかいトーンを与える写真調の画像に
適しており、関数Bは鮮明度が要求される文字・ベタ調
の画像に適していることがわかる。
第1図に示す装置では、信号分配部21によって、写真
調の画像領域AI、A2内の画素の濃度値は、写真調処
理部23に分配されるため、写真調に適した関数Aが適
用されるが、一方では文字◆ベタ調の画像領域AO内の
画素の濃度値は、文字・ベタ調処理部24に分配される
ため、文字・ベタ調に適した関数Bが適用されることに
なる。したがって、彫刻部30で作成される版面ば、写
真調の画像は柔らかいトーンの写真にふされしいものと
なり、文字・ペタ調の画像は鮮明な読みやすいものとな
る。このようにして、全体的に良好な画像の版面が作成
できる。
その他の実施例 以上、本発明を基本的な実施例について説明したが、本
発明はこの他にも種々の態様で実施可能である。第7図
は、本発明に係るグラビア電子彫刻装置を含んだ刷版シ
ステムの全体構成を示すブロック図である。ここでは、
まず、このシステムの全体構成を説明し、その後で本発
明の他の実施例について述べることにする。
オペレー、夕は、はじめに、文字原稿1、版下原稿2、
写真原稿3を用意し、これらの各原稿上の画像を入力ス
キャナ41によって集版機42に取り込む。すなわち、
各原稿上の画像は、複数の画素の濃度値の集合からなる
画像データとして取り込まれることになる。なお、文字
の画像に関しては、文字原稿1を入力スキャナ41で取
り込む代わりに、電算写植機44から画像データとして
入力してもよい。集版機42では、これらの各画像デー
タが合成され、印刷のもとになる原稿画像が形成される
。この原稿画像は、出力スキャナ43によって、ポジフ
ィルム4の形で出力される。なお、このポジフィルム4
は、集版機42を用いることなしに、文字原稿1、版下
原稿2、写真原稿3から手作業によって直接作成するこ
とも可能である。
さて、続いて、このポジフィルム4の形で提供された原
稿画像を画像入力部10によって入力することになるが
、そのひとつの方法は、ポジフィルム4からネガの印画
紙5(ブロマイド)を作成し、彫刻用入力スキャナ13
を使って、この印画紙5を走査し、原稿画像を画像デー
タとして取り込み、これを彫刻制御部20に与える方法
である。
第1図に示した本発明の基本的な実施例の装置は、この
方法を行う装置である。ここで、第1図の画像入力部1
0は、第7図の彫刻用入力スキャナ13に対応すること
になる。入力した画像データが、彫刻制御部20に取り
込まれた後の処理は、既に述べたとおりである。すなわ
ち、画像領域指定部22により、原稿画像が写真調の領
域と、文字・ベタ調の領域とに分けられ、信号分配部2
1によって、画像データは写真調処理部23または文字
・ベタ調処理部24に分配される。これらの処理部では
、それぞれ異なる関数によって、画像データの濃度値を
セル幅値に変換する処理が行われ、変換されたセル幅値
に基づいて、彫刻部3oで彫刻が行われる。
本発明の別な実施例としては、フラットベットスキャナ
14を使って、ポジフィルム4上の原稿画像を直接画像
データとして取り込む方法である。
この方法は、印画紙5から彫刻用人力スキャナ13を使
って画像データを取り込む前述の方法と、原理的には全
く同じである。しかしながら、彫刻用人力スキャナ13
とフラットベットスキャナ14とは、取り込む画像デー
タの解像度に大きな差がある。彫刻用入力スキャナ13
は、彫刻部30における彫刻に適合した解像度で、画像
データを取り込む機能をもっている。したがって、彫刻
用人力スキャナ13で取り込んだ画像データは、フラッ
トベットスキャナ14で取り込んだ画像データに比べて
解像度はかなり低いものとなる。これは、逆に言えば、
フラットベットスキャナ14で取り込んだ画像データは
、彫刻部30を動作させるには解像度が高すぎるという
ことになる。そこで、この実施例の装置では、コンバー
タ15を設け、フラットベットスキャナ14で取り込ん
だ画像データの解像度が、彫刻部30の解像度に適合す
るように、画像データの変換を行っている。これは、た
とえば、フラットベットスキャナ14で取り込んだ高解
像度の画像データを構成する複数の画素を、この複数の
画素の濃度値の平均値を濃度値とする1つの大きな画素
に置き換え、低解像度の画像データを生成するような処
理をすればよい。
本発明の更に別な実施例としては、集版”機42で生成
した原稿画像の画像データを、コンバータ15に直接与
えてしまう方法がある。これは、集版機42から出力さ
れる画像データをそのままバスを通してコンバータ15
にオンラインで与えてしまってもよいし、磁気テープな
どを媒体として与えるようにしてもよい。この方法によ
れば、ポジフィルム4を作成する必要が全くないので、
処理時間の短縮を図ることができる。なお、集版機42
が作成する画像データは、フラットベットスキャナ14
で取り込んだ画像データと同様に高解像度のものである
ので、コンバータ15によって解像度の変換を行うこと
になる。
なお、彫刻用入力スキャナ13によってもともと低解像
度で取り込んだ画像データと、コンバータ15によって
解像度を低下させる変換を行って得られた画像データと
では、写真調処理部23および文字・ベタ調処理g24
において、それぞれ異なる関数を用いて濃度値をセル幅
値に変化するのが好ましい。彫刻用入力スキャナ13で
取り込んだ画像データに関しては、第5図に示すグラフ
において、写真調処理部23では関数Aを用い、文字・
ベタ調処理部24では関数Bを用いるのが好ましいこと
は、前述の基本的な実施例で述べたとおりである。これ
に対して、コンバータ15によって解像度を低下させる
変換を行って得られた画像データに関しては、第8図に
示すグラフのように、写真調処理部23では一点鎖線で
示す関数Cを用い、文字・ベタ調処理部24では実線で
示す開数りを用いるのが好ましい。ここで写真調のため
の関数Cは第5図の関数Aと全く同じ関数であるが、文
字・ベタ調のための関数りは第5図の関数Bとはやや異
なっている。この間数りの特徴は次のとおりである。
(1)  濃度値が所定の値C1より低い領域では、セ
ル幅値は常にOである。これは開数Bと共通した特徴で
ある。前述のように、第6図(a)に示すようなぼやけ
た柔らかい調子を同図(b)に示すような鮮明な活字に
することができる。
(2)  濃度値が100%のときにのみ、セル幅値が
最大値W2となる。実際に実験を行ったところ、このよ
うな設定により最良の結果が得られた。
(3)  濃度値がC1〜100%の間においては、セ
ル幅値は濃度値変化に対して指数関数的に増加する。一
般のスキャナは解像度がかなり高いため、シリンダー上
でのポジ線幅が細くなる傾向がある。
これは刷本上でのかすれの原因となる。このような指数
関数的カーブの採用により、各セルを太きくすることが
でき、刷本上でのかすれを防ぐことができる。
第1図に示した基本的な実施例では、彫刻部30にはス
タイラス32および駆動装置33を1組だけ設け、写真
調処理部23および文字・ベタ調処理部24から出力さ
れるセル幅値を、同じ駆動装置33に与えていたが、第
9図に示すように、スタイラス32および駆動装置33
を2組設け、写真調処理部23から出力されるセル幅値
によって第1のスタイラス32−1を駆動し、文字・ベ
タ調処理部24から出力されるセル幅値によって第2の
スタイラス32−2を駆動するというように、完全に独
立させることもできる。この場合は、スタイラス32−
1の針の先端を写真調の彫刻に適したものにし、スタイ
ラス32−2の針の先端を文字・ベタ調の彫刻に適した
ものにするというように、性質の異なるスタイラスを使
い分けることが可能になる。
また、上述の実施例では、画像を写真調と文字・ベタ調
との2つに分けて取り扱っているが、3以上に分けて取
り扱うことも勿論可能である。第10図は、5つの処理
部25−1〜25−5を設け、それぞれで異なる関数を
用いるようにしたものである。たとえば、処理部25−
1では文学調の画像を取扱い、処理部25−2〜25−
4では写真調の画像を取扱い、処理部25−5ではベタ
調の画像を取り扱うというよう4こし、それぞれ別個の
スタイラス32−1.32−2.32−3を用いるよう
にしている。しかも、同じ写真調でも、柔らかいトーン
の写真、普通のトーンの写真、固いトーンの写真と3つ
に分け、それぞれ処理部25−2.25−3.25−4
という別々な処理部で異なる関数を用いて処理するよう
にしている。
本発明は、画像領域の指定方法についても、種々の実施
態様が考えられる。前述の実施例では、いずれも、彫刻
制御部20内に設けられた画像領域指定部22によって
、オペレータが写真調の画像領域と、文字・ベタ調の画
像領域とを指定しているが、この指定を原稿画像が彫刻
制御部20に与えられる前に行うことも可能である。た
とえば、印画紙5から彫刻用入力スキャナ13に原稿画
像を取り込む方法を用いるのであれば、各画像領域ごと
に別々の印画紙5を用意すればよい。たとえば、原稿画
像のうち、写真調の画像領域についての画像のみを含む
第1の印画紙と、文字・ベタ調の画像領域についての画
像のみを含む第2の印画紙と、を別々に用意し、彫刻用
入力スキャナ13で、これらの印画紙を別個に取り込め
ばよい。信号分配部21によって、第1の印画紙につい
ての画像データを写真調処理部23に与え、第2の印画
紙についての画像データを文字・ベタ調処理部24に与
えるような処理を行えば、画像領域指定部22は不要に
なる。また、ポジフィルム4からフラットベットスキャ
ナ14に原稿画像を取り込む方法を用いるのであれば、
各画像領域ごとに別々のポジフィルム4を用意し、別々
に取り込みを行えばよい。更に、原稿画像を集版機42
からバスや磁気テープを介して直接コンバータ15に取
り込む方法を用いるのであれば、集版機42において画
像領域の指定を行うことができる。一般に、集版機42
は、画像表示用のデイスプレィを備えているので、オペ
レータはこのデイスプレィ上で画像領域の指定を容易に
行うことができる。
〔発明の効果〕
以上のとおり本発明によるグラビア電子彫刻装置では、
濃度値をセル幅値に変換するときに用いる関数を複数種
類用意し、性質の異なる画像に対しては異なる関数を適
用するようにしたため、全体として良好な画像を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係るグラビア電子彫刻装置
の全体構成図、第2図は第1図に示す装置に用いる原稿
を示す図、第3図は第1図に示す装置によって彫刻され
る1セルを示す図、第4図は第1図に示す装置における
スタイラスの振動状態を示す図、第5図は第1図に示す
装置において、濃度値をセル幅値に変換するために用い
る関数を示すグラフ、第6図(a)は第5図の関数Aを
用いて彫刻された活字を示す図、第6図(b)は第5図
の関数Bを用いて彫刻された活字を示す図、第7図は本
発明のグラビア電子彫刻装置を含んだ刷版システムの全
体構成図、第8図は第7図に示すシステムで用いる、濃
度値をセル幅値に変換するための関数を示すグラフ、第
9図および第10図は本発明の別な一実施例に係るグラ
ビア電子彫刻装置の構成図である。 1・・・文字原稿、2・・・版下原稿、3・・・写真原
稿、10・・・原稿入力部、11・・・読取りシリンダ
ー12・・・読取りヘッド、13・・・彫刻用人力スキ
ャナ、14・・・フラットベットスキャナ、15・・・
コンバータ、20・・・彫刻制御部、21・・・信号分
配部、22・・・画像領域指定部、23・・・写真調処
理部、24・・・文字・ベタ調処理部、25・・・処理
部、30・・・彫刻部、31・・・彫刻シリンダー、3
2・・・スタイラス、32a・・・ダイヤモンド針、3
2b・・・支点、33・・・駆動装置、41・・・人力
スキャナ、42・・・集版機、43・・・出力スキャナ
、44・・・電算写植機。 10画像入力部 30彫刻部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)グラビア印刷用の刷版を電子彫刻法によって行う
    装置であって、 所定の濃度値をもった画素の集合として原稿画像を入力
    する画像入力部と、 版面に前記各画素に対応したセルを彫刻するためのスタ
    イラスと、このスタイラスを振動させる駆動装置と、前
    記スタイラスを前記版面に対して走査する走査機構と、
    を有する彫刻部と、 画素についての濃度値を、彫刻すべきセルの大きさを示
    すセル幅値に変換する関数を用い、前記画像入力部で得
    られた濃度値に対応したセル幅値を発生し、このセル幅
    値を前記彫刻部に与えることによって所望の大きさのセ
    ルを彫刻させる機能を有する彫刻制御部と、を備え、 前記彫刻制御部が、前記原稿画像を複数の画像領域ごと
    に分けて採り扱い、異なる画像領域内の画素に対しては
    異なる関数を用いた変換を行いうるようにしたことを特
    徴とするグラビア電子彫刻装置。
  2. (2)グラビア印刷用の刷版を電子彫刻法によって行う
    装置であって、 所定の画像領域ごとに別々の印画紙に用意された原稿画
    像に対して、所定の解像度で走査を行い、所定の濃度値
    をもった画素の集合で表現される画像データを前記各画
    像領域ごとに得る画像入力部と、 版面に前記各画素に対応したセルを彫刻するためのスタ
    イラスと、このスタイラスを振動させる駆動装置と、前
    記スタイラスを前記版面に対して走査する走査機構と、
    を有する彫刻部と、 画素についての濃度値を、彫刻すべきセルの大きさを示
    すセル幅値に変換する関数を用い、前記画像入力部で得
    られた画像データの濃度値に対応したセル幅値を発生し
    、このセル幅値を前記彫刻部に与えることによって所望
    の大きさのセルを彫刻させる機能を有する彫刻制御部と
    、 を備え、 前記彫刻制御部が、異なる画像領域内の画素に対しては
    異なる関数を用いた変換を行いうるようにしたことを特
    徴とするグラビア電子彫刻装置。
  3. (3)グラビア印刷用の刷版を電子彫刻法によって行う
    装置であって、 原稿画像を複数の画像領域に分け、各画像領域ごとに、
    所定の濃度値をもった画素の集合で表現される画像デー
    タを生成する画像データ生成部と、この画像データ生成
    部で生成された各画像データを入力する画像入力部と、 版面に前記各画素に対応したセルを彫刻するためのスタ
    イラスと、このスタイラスを振動させる駆動装置と、前
    記スタイラスを前記版面に対して走査する走査機構と、
    を有する彫刻部と、 画素についての濃度値を、彫刻すべきセルの大きさを示
    すセル幅値に変換する関数を用い、前記画像入力部で得
    られた画像データの濃度値に対応したセル幅値を発生し
    、このセル幅値を前記彫刻部に与えることによって所望
    の大きさのセルを彫刻させる機能を有する彫刻制御部と
    、 を備え、 前記画像入力部が、画像データを入力する際に、この画
    像データが前記彫刻部に適した解像度となるような変換
    を行うようにし、 前記彫刻制御部が、異なる画像領域内の画素に対しては
    異なる関数を用いた変換を行いうるようにしたことを特
    徴とするグラビア電子彫刻装置。
JP7739890A 1989-05-24 1990-03-27 グラビア電子彫刻装置 Pending JPH0373343A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
US07/640,364 US5229861A (en) 1989-05-24 1990-05-24 Electronic gravure engraving apparatus including photo tone and character/solid tone processing
DE19904090808 DE4090808T1 (de) 1989-05-24 1990-05-24 Elektronisches tiefdruckgravurgeraet
PCT/JP1990/000665 WO1990014230A1 (en) 1989-05-24 1990-05-24 Electronic photogravure apparatus

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1-132336 1989-05-24
JP13233689 1989-05-24

Publications (1)

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JPH0373343A true JPH0373343A (ja) 1991-03-28

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JP7739890A Pending JPH0373343A (ja) 1989-05-24 1990-03-27 グラビア電子彫刻装置

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JP (1) JPH0373343A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003080662A (ja) * 2001-09-13 2003-03-19 Dainippon Printing Co Ltd グラビア印刷の印刷不良防止方法及びグラビア印刷版
JP2010538874A (ja) * 2007-09-20 2010-12-16 ヘル グラビア システムズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト 刷版を彫刻するための彫刻ヘッド

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