JPH0372059B2 - - Google Patents

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JPH0372059B2
JPH0372059B2 JP58097759A JP9775983A JPH0372059B2 JP H0372059 B2 JPH0372059 B2 JP H0372059B2 JP 58097759 A JP58097759 A JP 58097759A JP 9775983 A JP9775983 A JP 9775983A JP H0372059 B2 JPH0372059 B2 JP H0372059B2
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JP
Japan
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propyl
methoxy
trans
hexahydroquinoline
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JP58097759A
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Meenaato Shausu Joon
Rii Gaaruburehito Uiriamu
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Eli Lilly and Co
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Eli Lilly and Co
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Description

【発明の詳細な説明】 米国特許4198415号は、プロラクチン阻害剤と
して、またパ−キンソン氏病の治療上有用である
一連のオクタヒドロピラゾロ[3,4−g]キノ
リンを開示している。そこに開示されている化合
物はド−パミンアゴニスト(ド−パミン作動性)
活性を有するとされている。高活性を示す薬物の
ひとつはキノリン窒素上にn−プロピル基を持つ
ている。
これらのオクタヒドロピラゾロ[3,4−g]
キノリンの製造上重要な中間体はトランス−d
−1−アルキル−6−オキソデカヒドロキノリン
であつて、その立体異性体のひとつ(4aα、8aβ
化合物)は米国特許4198415号の5欄に開示さ
れている。同じ中間体が、米国特許4235909号に
記載されている関連化合物、4,4a,5,6,
7,8,8a,9−オクタヒドロ−2H−ピロロ
[3,4−g]キノリン類の製造に使用されてい
る。オクタヒドロ−2H−ピロロ[3,4−g]
キノリン類は、プロラクチンの分泌を阻害し、パ
−キンソン氏病の実験モデルに活性を有するド−
パミンアゴニストであるという意味で、活性に関
してオクタヒドロ1H(および2H)−ピラゾロ
[3,4−g]キノリン類に類似している。
上記2件の特許に開示されているトランス−d
−1−アルキル−6−オキソデカヒドロキノリ
ンの合成法は、実施可能ではあるが、市販されて
いる出発原料から5工程を要する。さらに、収率
は商業的製法として望まれる程には高くない。
本発明はトランス−d−1−アルキル−6−
オキソデカヒドロキノリン類の改良製法に関し、
従来知られている方法に比して実施がより容易で
あり、より高い収率を与える。
本発明は、トランス−d−1−アルキル−6
−オキソデカヒドロキノリン類を製造するための
重要な新規中間体、すなわち式で表わされるト
ランス−オクタヒドロキノリンに関する。
[式中、RおよびR2は独立してC1−C3アルキ
ルを表わす。] 式で表わされるトランスのラセミ混合物は下
記の式で示される。
[式中、RおよびR2は前記と同意義とする。] 上記式のオクタヒドロキノリン化合物は、式 [式中、RおよびR2は前記と同意義とし、点
線は二重結合1個の存在を示す。] で表わされるヘキサヒドロキノリンを、式
MBH4またはMCNBH3[式中、Mはアルカリ金
属を表わす。]で表わされる還元剤と、非反応性
溶媒中で反応させることにより製造される。
還元剤におけるアルカリ金属の例としてはナト
リウム、カリウムまたはリチウムがあるが、好ま
しいのはナトリウムである。好ましい還元剤は、
水素化ホウ素ナトリウムまたは水素化シアノホウ
素ナトリウムである。還元剤の重要な特性は、そ
の立体選択的還元能である。相互に不活性な溶媒
として使用されるのは、例えばテトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジグライ
ム、C1−C3アルカノ−ル(特にメタノ−ルまた
はエタノ−ル)である。好ましい温度は、室温、
すなわち約20−25℃である。必要に応じて、少量
の鉱酸(例えば、HClまたはH2SO4)またはC1
C3アルカン酸(好ましくは、氷酢酸)を存在さ
せてもよい。
式で表わされる化合物の異性体混合物は、次
の各化合物からなる。
[式中、RおよびR2は前記と同意義とする。] 上記式におけるRおよびR2はC1−C3アルキル、
例えばメチル、エチルまたはn−プロピルなどで
ある。
既知化合物から出発し、本発明の中間体を経由
し、薬物活性化合物に至る全合成経路をフロ−チ
ヤ−トAに示す。その中で、RおよびR2は独立
してC1−C3アルキルを、Xはハロゲンまたはシ
ユウドハロゲンを、Mはアルカリ金属を、R1
Rまたはアリルを、それぞれ表わす。
フロ−チヤ−トAによれば、6−アルコキシキ
ノリン(例えば6−メトキシキノリン、購入可
能)を非反応性溶媒(例えばアセトニトリル)中
でアルキルもしくはアリルハライドまたはシユウ
ドハライド(好ましくはアルキルヨ−ダイド、
RI)で四級化する。ここで”シユウドハライド”
という用語は、メシルオキシやトシルオキシのよ
うに化学的にハロゲンと同様の作用をする基を意
味する。この四級化反応は、使用した溶媒の沸点
で好都合に実施される。第四級塩()は結晶性
物質である。この合成経路の第二工程において、
上記の塩は、貴金属触媒、例えば白金(酸化白金
として使用に供される)、パラジウム、ロジウム
などの存在下に、加圧水素化される。この水素化
は、好ましくは、酸性媒質、例えば氷酢酸中、加
熱しながら(すなわち、60−100℃で)実施され
る。低圧および高圧のいずれの条件も実施可能で
あつて、低圧水素化用の3.5−4.2Kg/cm2から高圧
水素化用の70.3Kg/cm2までの種々の圧力下で操作
され得る。例えば、の0.5モルを氷酢酸中酸化
白金を触媒とし、70.3Kg/cm2で還元して、1−ア
ルキル−6−メトキシ−1,2,3,4−テトラ
ヒドロキノリンをヨウ化水素酸塩(a)として
取得するには約10時間を要する。
遊離塩基は、上記塩の水溶液を塩基で処理
し、塩基に溶けないテトラヒドロキノリンを水と
混和しない溶媒で抽出することにより製造され
る。
第二の還元工程は、上記テトラヒドロキノリン
を、液体アンモニヤ中に溶かしたアルカリ金属、
例えばナトリウムまたはリチウムを用いるバ−チ
還元の条件下に還元する。キノリンは、通常テト
ラヒドロフランの溶液として、アルカリ金属の液
体アンモニヤ溶液に加えられる。還元混液を適当
な時間液体アンモニヤの温度で撹拌した後、無水
エタノ−ルを、青色が消えるまで加える。反応液
を常温に放置してアンモニヤを蒸発させる。残留
するテトラヒドロフラン溶液は式のヘキサヒド
ロフラン[すなわち、a(1−アルキル−6−
アルコキシ−1,2,3,4,4aS,5−ヘキサ
ヒドロキノリン,b(1−アルキル−6−アル
コキシ−1,2,3,4,4aR,5−ヘキサヒド
ロキノリン)およびc(1−アルキル−6−ア
ルコキシ−1,2,3,4,5,8−ヘキサヒド
ロフラン)]の混合物を含む。ヘキサヒドロキノ
リン異性体の混合物は、次いで式MBH4または
MCNBH3(Mはアルカリ金属)で表わされる還
元剤、例ええば水素化ホウ素ナトリウムまたは水
素化シアノホウ素ナトリウムを用いて立体選択的
に還元される。この反応にはテトラヒドロフラン
またはC1−C3アルカノ−ルが溶媒として用いら
れる。また、少量の鉱酸(例えば、HCl、
H2SO4)またはC1−C3アルカン酸(例えば、氷
酢酸)が加えられてもよく。好ましいのは氷酢酸
である。この還元は室温で実施される。
この還元の生成物は式のラセマ−ト[すなわ
ち、Va(1−アルキル−6−アルコキシ−1,
2,3,4,4aS,5,8,8aS−オクタヒドロ
キノリン)とVb(1−アルキル−6−アルコキシ
−1,2,3,4,4aR,5,8,8aR−オクタ
ヒドロキノリン)]である。このラセミ体を酸水
溶性、好ましくは塩酸で処理するとトランス−dl
−1−アルキル−6−オキソデカヒドロキノリン
()のラセミ混合物が得られる。式の6−オ
キソ化合物をジメチルホルムアミドジメチルアセ
タ−ルと反応させるとトランス−d−1−アル
キル−6−オキソ−7−ジメチルアミノメチレン
デカヒドロキノリン()を得る。式の中間体
は、さらに次に示すふたつの方法のいずれかの反
応に付される。すなわち、グリシンカリウム塩と
反応させ、次いで無水酢酸と反応させる、トラン
ス−dl−2−アセチル−5−アルキル−4,4a,
5,6,7,8,8a,9−オクタヒドロ−2H−
ピロロ[3,4−g]キノリン()が得られ、
この式の化合物を次いで塩基性加水分解に付す
ると、米国特許4235909号に記載されているトラ
ンス−d−5−アルキル−4,4a,5,6,
7,8,8a,9−オクタヒドロピロロ[3,4
−g]キノリン()が得られる。他方、式の
化合物をヒドラジンと反応させると、米国特許
4198415号に記載されているトランス−d−2
−アセチル−5−アルキル−4,4a,5,6,
7,8,8a,9−オクタヒドロ−1H(または2H)
−ピラゾロ[3,4−g]キノリン(ab
の互変異性体混合物が得られる。
上記化合物の製法を、以下に実例をもつて説明
する。
出発原料の製造。
参考例 1 1−n−プロピル−6−メトキシキノリウムヨ
−ダイドの製造 6−メトキシキノリン400gを、n−プロピル
ヨ−ダイド854.4gを含むアセトニトリル2.5に
溶かし、の溶液を窒素気流中で約18時間還流させ
ながら加熱した。反応混液を冷却し、減圧下に溶
媒を留去した。残渣をアセトンに溶かし、沈澱が
始まるまでエ−テルを加えた。器壁をこすつて結
晶を形成させた。こうして生成した結晶性1−n
−プロピル−6−メトキシキノリウムヨ−ダイド
を取した。得量,547.2g。mp111−115℃。Rf
(4:1,クロロホルム:メタノ−ル)=0.58。
液からさらに136.2gの目的物質を得た。NMRは、
上記の構造に適合した。
参考例 2 1−n−プロピル−6−メトキシ−1,2,
3,4−テトラヒドロキノリンの製造 参考例1で得た1−n−プロピル−6−メトキ
シキノリウムヨ−ダイドを水素化して1−n−プ
ロピル−6−メトキシ−1,2,3,4−テトラ
ヒドロキノリンを得た。典型的な操作は次のとお
りであつた。第四級塩163gを氷酢酸1917mlに溶
かし、酸化白金20gを加えた。水素化は、約100
℃、70.3Kg/cm2で行つた。約0時間後に、理論量
の水素が吸収された。水素化混液を過して触媒
を除去し、液から減圧下に溶媒を留去した。残
渣を水に解かし、この水溶液に炭酸水素ナトリウ
ムの飽和水溶液を加えて塩基性とし、エ−テルで
抽出した。上記の反応で生成した1−n−プロピ
ル−6−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒド
ロキノリンを含むエ−テル抽出液を水洗し、乾燥
した。エ−テルを減圧下に留去し、1−n−プロ
ピル−6−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒ
ドロキノリン92gを得た。収率90.6%。
上記の水素化は、4.22Kg/cm2程度の低圧でも実
施可能である。さらに、酸化白金に代えて、パラ
ジウム/炭素やロジウム/アルミナを用いて同等
もしくはより優れた結果を得ることもできる。
また、6−メトキシキノリンを四級化するのに
アリルハライド、例えばアリルブロマイドを使用
することもできる。生成するN−アリル−6−メ
トキシキノリニウムブロマイドを、酸化白金のよ
うな貴金属触媒で水素化すると最終的には上記と
同一の1−n−プロピル−6−メトキシ−1,
2,3,4−テトラヒドロキノリンを得る。
参考例 3 1−n−プロピル−6−メトキシ−1,2,
3,4,5,8−ヘキサヒドロキノリン、1−n
−プロピル−6−メトキシ−1,2,3,4,
4aR,5−ヘキサヒドロキノリンおよび1−n−
プロピル−6−メトキシ−1,2,3,4,
4aS,5−ヘキサヒドロキノリンの製造 アンモニヤ3を金属ナトリウム上で約1時間
乾燥した。こうして乾燥したアンモニヤ800mlを、
ガス導入管、乾燥管を付した冷却器および滴下ロ
−トを装着した三つ口フラスコに蒸留によつて導
入した。アンモニヤは磁気撹拌器で撹拌し、参考
例2で得た1−n−プロピル−6−メトキシ−
1,2,3,4−テトラヒドロキノリン40gを
THF((乾燥、蒸留済)200mlに溶かして加えた。
金属リチウム10gを約1cm3の大きさに切り、これ
を一度に液体アンモニヤ−テトラヒドロキノリン
−THF溶液に加えた。反応混液を約20分間撹拌
し、無水エタノ−ル約160mlを、15分間で滴加し
た。この混液を、外部から冷却することなく窒素
気流中で1夜撹拌し、この間にアンモニヤを蒸発
させた。水400mlを加え、ジクロロメタン200mlず
つで3回抽出した。ジクロロメタン層を合併し、
飽和塩化ナトリウム水で洗浄し、乾燥し、減圧下
に溶媒を留去した。こうして得た1−n−プロピ
ル−6−メトキシ−1,2,3,4,5,8−ヘ
キサヒドロキノリン、1−n−プロピル−6−メ
トキシ−1,2,3,4,4aR、5−ヘキサヒド
ロキノリンおよび1−n−プロピル−6−メチル
−1,2,3,4,4aS、5−ヘキサヒドロキノ
リンの混合物は、圧力0.03Torr.、温度域84−120
℃で蒸留された。収量、32.6g(80.5%)。
目的物質の製造 実施例 1 トランス−d−1−n−プロピル−6−メト
キシ−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オク
タヒドロキノリンの製造 水素化シアノホウ素ナトリウム4.4gを、乾燥蒸
留済THF250mlに溶かした溶液を調製した。参考
例3で得た1−n−プロピル−6−メトキシ−
1,2,3,4,5,8−ヘキサヒドロキノリ
ン、1−n−プロピル−6−メトキシ−1,2,
3,4,4aR、5−ヘキサヒドロキノリンおよび
1−n−プロピル−6−メトキシ−1,2,3,
4,4aS−ヘキサヒドロキノリンの混合物14.8gを
THF100mlに溶かして加え、次いで氷酢酸1.7ml
を加えた。この反応混液を室温で約1.25時間撹拌
し、この時点で氷酢酸1.7mlを加えた。撹拌をさ
らに30分間続け、全反応混液を水300mlに注加し
た。この水性混液全体をジクロロメタン200mlず
つ3回抽出した。有機層を合併し、等容積の水で
1回洗浄し、次いで乾燥した。溶媒を減圧下に留
去し、黄色粘稠の油状残渣を蒸留した。こうして
得たトランス−d−1−n−プロピル−6−メ
トキシ−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オ
クタヒドロキノリンは、圧力0.15−0.20Torr.、
温度70−140℃で蒸留された。得量、10g(収率66
%)。
実施例 2 トランス−d−1−n−プロピル−6−メト
キシ−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オク
タヒドロキノリンの製造 1−n−プロピル−6−メトキシ−1,2,
3,4,5,8−ヘキサヒドロキノリン、1−n
−プロピル−6−メトキシ−1,2,3,4,
4aR、5−ヘキサヒドロキノリンおよび1−n−
プロピル−6−メトキシ−1,2,3,4,
4aS、5−ヘキサヒドロキノリンの混合物10gを
エタノ−ル140mlに溶かした溶液、水素化シアノ
ホウ素ナトリウム2.19gおよびHC2mlを用い
て実施例1の操作を行い、実施例1と同一の沸点
域を有するトランス−d−1−n−プロピル−
6−メトキシ−1,2,3,4,4a,5,8,
8a−オクタヒドロキノリンを得た(収率95%)。
実施例 3 トランス−d−1−n−プロピル−6−メト
キシ−−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オ
クタヒドロキノリンの製造 1−n−プロピル−6−メトキシ−1,2,
3,4,5,8−ヘキサヒドロキノリン、1−n
−プロピル−6−メトキシ−1,2,3,4,
4aR,5−ヘキサヒドロキノリンおよび1−n−
プロピル−6−メトキシ−1,2,3,4,
4aS,5−ヘキサヒドロキノリンの混合物10gを
エタノ−ル140mlに溶かした溶液に氷酢酸2.5mlを
一度に加えた。水素化ホウ素ナトリウム1.32gの
エタノ−ル溶液を上記混液に滴加した。反応混液
を冷却し、窒素気流中で約16時間撹拌した。実施
例1の操作に従つて、生成物トランス−d−1
−n−プロピル−6−メトキシ−1,2,3,
4,4a,5,8,8a−オクタヒドロキノリンを
単離し、実施例1の生成物と同定した(収率82
%)。
実施例 4 トランス−d−1−n−プロピル−6−メト
キシ−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オク
タヒドロキノリンの製造 エタノ−ルの代りにイソプロパノ−ル140mlを
使用して実施例3の操作を行い。実施例1の生成
物と同一のトランス−d−1−n−プロピル−
6−メトキシ−1,2,3,4,4a,5,8,
8a−オクタヒドロキノリンを得た(収率52%)。
実施例 5 トランス−d−1−n−プロピル−6−メト
キシ−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オク
タヒドロキノリンの製造 エタノ−ルの代りにメタノ−ル140mlを使用し
て実施例3の操作を行い、実施例1の生成物と同
一のトランス−d−1−n−プロピル−6−メ
トキシ−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オ
クタヒドロキノリンを得た(収率92%)。
実施例 6 トランス−d−1−n−プロピル−6−メト
キシ−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オク
タヒドロキノリンの製造 水素化ホウ素ナトリウムを溶解するのにエタノ
−ル40mlを使用し、エタノ−ル140mlの代りにメ
タノ−ル100mlを使用して実施例3と同一の操作
を行い、実施例1の生成物と同一のトランス−d
−1−n−プロピル−6−メトキシ−1,2,
3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロキノリ
ンを得た(収率98%)。
実施例 7 トランス−d−1−n−プロピル−6−メト
キシ−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オク
タヒドロキノリンの製造 氷酢酸の使用を省いて実施例6の操作を行い、
実施例1の生成物と同一のトランス−d−1−
n−プロピル−6−メトキシ−1,2,3,4,
4a,5,8,8a−オクタヒドロキノリンを得た
(収率89%)。
実施例 8 トランス−d−1−n−プロピル−6−メト
キシ−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オク
タヒドロキノリンの製造 1−n−プロピル−6−メトキシ−ヘキサヒド
ロキノリンの混合物10g、エタノ−ル40mlに溶解
した水素化ホウ素ナトリウム1.07g、メタノ−ル
100mlおよび氷酢酸2.8mlを使用して実施例3の操
作を行い、実施例1の生成物と同一のトランス−
d−1−n−プロピル−6−メトキシ−1,
2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロキ
ノリンを得た(収率99%)。
活性物質の製造 参照例 4 トランス−d−1−n−プロピル−6−オキ
ソシ−1,2,3,4,4a,5,6,7,8,
8a−デカヒドロキノリンの製造 THF25mlに実施例1で得たトランス−d−
1−n−プロピル−6−メトキシ−1,2,3,
4,4a,5,8,8a−オクタヒドロキノリン3.1g
を溶解し、10%硫酸4mlを加え、この二層の混合
物を還流温度に約17時間加熱し、次いで希水酸化
ナトリウム水溶液に注加した。このアルカリ性水
溶液をジクロロメタンで抽出し、抽出液を乾燥
し、減圧下に溶媒を留去した。残留油状物質2.8g
はトランス−d−1−n−プロピル−6−オキ
ソデカヒドロキノリンを含み、0.1Torrにおいて
63−87℃の温度域で蒸留された。TLCは、この
蒸留分画全体が90%以上のトランス−d−1−
n−プロピル−6−オキソデカヒドロキノリンを
含むことを示した。
別法として、トランス−d−1−n−プロピ
ル−6−メトキシ−1,2,3,4,4a,5,
8,8a−ヘキサヒドロキノリン5.0gをTHF50ml
に溶かした。1N塩酸25mlを加え、窒素気流中で
0.5時間撹拌した。次いで、反応混液を14N水酸
化ナトリウム水溶液で塩基性とし、アルカリ性水
溶液をジクロロメタンで3回抽出した。有機抽出
液を合併し、乾燥し、減圧下に溶媒を留去し、残
渣として橙色透明な油状物4.8gを得た。TLCは、
少量の先行および尾行の不純物を含むシングルス
ポツトを示した。これを蒸留して、沸点77−87
℃/0.025Torrのトランス−d−1−n−プロ
ピル−6−オキソデカヒドロキノリンを得た。得
量、4.39g(94.1%)。
前述したように、トランス−d−1−アルキ
ル−6−オキソデカヒドロキノリンをジメチルホ
ルムアミドジメチルアセタ−ルと反応させると、
トランス−d−1−アルキル−6−オキソ−7
−ジメチルアミノメチレンデカヒドロキノリン
()が得られる。この中間体をグリシンカリウ
ム塩と反応させ、無氷酢酸で処理するとトランス
−d−2−アセチル−5−キノリン−4,4a,
5,6,7,8,8a,9−オクタヒドロ−2H−
ピロロ[3,4−g]キノリン()を与える。
このアセチル体をアルカリ性加水分解に付すると
トランス−d−5−アルキル−4,4a,5,
6,7,8,8a,9−オクタヒドロピロロ[3,
4−g]キノリン()を得る。本品はパ−キン
ソン氏症状もしくは過プロラクチン分泌を治療す
るのに有用なド−パミンアゴニストである(米国
特許4235909号)。また、7−ジメチルアミノメチ
レン化合物()をヒドラジン反応させると、ト
ランス−d−5−アルキル−4,4a,5,6,
7,8,8a,9−オクタヒドロ−1H−ピラゾロ
[3,4−g]キノリンおよび対応する2H化合物
aおよびb)からなる互変異性体混合物が得
られる。本品もまたド−パミンアゴニストとして
有用である(米国特許4198415号)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 式 [式中、RおよびR2は独立してC1−C3アルキ
    ルを表わす。] で表わされるトランス−オクタヒドロキノリン。 2 トランス−d−1−n−プロピル−6−メ
    トキシ−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オ
    クタヒドロキノリンである特許請求の範囲第1項
    記載の化合物。 3 式 [式中、RおよびR2は独立してC1−C3アルキ
    ルを表わし、点線は二重結合1個の存在を示す。] で表わされるヘキサヒドロキノリンを、非反応性
    溶媒中、式MCNBH3またはMBH4[式中、Mは
    アルカリ金属を表わす。]で表わされる還元剤と
    反応させて、式 [式中、RおよびR2は前記同義である。] で表わされるトランス−オクタヒドロキノリンを
    得ることを特徴とする製造方法。 4 還元剤が水素化シアノホウ素ナトリウムであ
    る特許請求の範囲第3項記載の方法。 5 非反応性溶媒がテトラヒドロフランである特
    許請求の範囲第4項記載の方法。 6 還元剤が水素化ホウ素ナトリウムである特許
    請求の範囲第3項記載の方法。 7 非反応性溶媒がメタノ−ルまたはエタノ−ル
    である特許請求の範囲第6項記載の方法。 8 反応を鉱酸の存在下に行う特許請求の範囲第
    3項,第4項または第6項記載の方法。 9 反応を氷酢酸の存在下に行う特許請求の範囲
    第3項,第4項または第6項記載の方法。 10 1−n−プロピル−6−メトキシ−1,
    2,3,4,5,8−ヘキサヒドロキノリン,1
    −n−プロピル−6−メトキシ−1,2,3,
    4,4aR,5−ヘキサヒドロキノリンおよび1−
    n−プロピル−6−メトキシ−1,2,3,4,
    4aS,5−ヘキサヒドロキノリンの混合物を、水
    素化シアノホウ素ナトリウムおよび氷酢酸と反応
    させてトランス−d−1−n−プロピル−6−
    メトキシ−1,2,3,4,4a,5,8,8a−
    オクタヒドロキノリンを得る特許請求の範囲第3
    項記載の方法。 11 1−n−プロピル−6−メトキシ−1,
    2,3,4,5,8−ヘキサヒドロキノリン,1
    −n−プロピル−6−メトキシ−1,2,3,
    4,4a,R,5−ヘキサヒドロキノリンおよび
    1−n−プロピル−6−メトキシ−1,2,3,
    4,4aS,5−ヘキサヒドロキノリンの混合物
    を、水素化ホウ素ナトリウムおよび氷酢酸と反応
    させてトランス−d−1−n−プロピル−6−
    メトキシ−1,2,3,4,4a,5,8,8a−
    オクタヒドロキノリンを得る特許請求の範囲第3
    項記載の方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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