JPH0371144A - 電子写真感光体の製造方法 - Google Patents

電子写真感光体の製造方法

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JPH0371144A
JPH0371144A JP20759589A JP20759589A JPH0371144A JP H0371144 A JPH0371144 A JP H0371144A JP 20759589 A JP20759589 A JP 20759589A JP 20759589 A JP20759589 A JP 20759589A JP H0371144 A JPH0371144 A JP H0371144A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は特定のオキシチタニウムフタロシアニンの結晶
を電荷発生層に用いた電子写真感光体の製造方法に関す
るものである。
(従来の技術) 従来からフタロシアニン類、金属フタロシアニン類は良
好な光導電性を示し、例えば電子写真感光体などに使用
されている。また近年、従来の白色光のかわりにレーザ
ー光を光源とし、高速化、高画質、ノンインパクト化を
メリットとしたレーザープリンターが広く普及するに至
り、その要求に耐えうる感光体の開発が盛んである。特
にレーザー光のなかでも近年進展が著しい半導体レーザ
ーを光源とする方式が種々試みられており、この場合、
該光源の波長は800nm前後であることから800n
m前後の長波長光に対して高感度な特性を有する感光体
が強く望まれている。この要求を満たす有機系の光導電
材料としては、スクアリック酸メチン系色素、シアニン
系色素、ピリリウム系色素、チアピリリウム系色素、ポ
リアゾ系色素、フタロシアニン系色素等が知られている
。これらのうち、スクアリック酸メチン系色素、シアニ
ン系色素、ピリリウム系色素、チアピリリウム系色素は
分光感度の長波長化が比較的容易であるが繰返し使用す
るような実用上の安定性に欠けてお1− 2 リ、ポリアゾ色素は吸収の長波長化が困難であり、かつ
製造上難点がある。一方フタロシアニン系色素は■比較
的容易に合成できること、■600nm以上の長波長域
に吸収ピークを有すること、■中心金属や結晶系により
分光感度が変化し、半導体レーザーの波長域で高感度を
示すものがいくつか発表されていることなどから精力的
に研究開発が行なわれている。
フタロシアニン類は、中心金属の種類により吸収スペク
トルや光導電性が異なるだけでなく、結晶形によっても
これらの物性には差があり同じ中心金属を持つフタロシ
アニンでも、特定の結晶形が電子写真感光体に選択され
ている例がいくつか報告されている。例えばオキシチタ
ニウムフタロシアニンには種々の結晶形が存在し、その
結晶形の違いにより帯電性、暗減衰、感度等に大きな差
があることが報告されている。特開昭59−49544
号公報では、オキシチタニウムフタロシアニンの結晶形
としては、ブラッグ角(2θ±0.2°)=9.2°、
13.1°、20.7°、26.2°、27.1°に強
い回折ピークを与え− るものが好適であると記されており、X線回折スペクト
ル図が示されている。また特開昭59−166959号
公報では、オキシチタニウムフタロシアニンの蒸着膜を
テトラヒドロフランの飽和蒸気中に1〜24時間放置し
、結晶形を変化させて、電荷発生層としている。乙線回
折スペクトルは、ピークの数が少なく、かつ幅が広く、
ブラッグ角(2e)=7.5°、12.6°、13.0
’、25.4°、26.2°、28.6°強い回折ピー
クを示すことが示されている。更に時開64−1706
6号公報ではオキシチタニウムフタロシアニンの結晶形
としてはブラッグ角(2θ±0.2°)の主要ピークが
少なくとも9.5°±0.2°、9.7°±0.2°、
11.7°±0.2°、15°±0.2°、23.5°
±0.2°、24.1°±0.2°、27.3°±0.
2°に有するものが好適であると記されている。
本発明者らはこの様なオキシチタニウムフタロシアニン
の種々の結晶形について詳細に検討評価を行ったところ
、特にブラッグ角(2θ±0.2°)が27.3゜に主
たる回折ピークを示すオキシチタニウムフタロシアニン
が非常に感度が高く、優れた特性を有していることが明
らかになった。このようなX線の4− 回折スペクトルを示すオキシチタニウムフタロシアニン
を製造する方法はこれまでに幾つか報告されている。例
えば特願昭60−12194号ではジクロロチタニウム
フタロシアニンを、その濾液のpHが5〜7付近になる
まで十分熱水懸濁洗浄することにより27.3°に主た
る回折ピークを示ずオキシチタニウムフタロシアニンが
得られることを開示している。
また特開昭63−20365号公報ではα型オキシチタ
ニウムフタロシアニンの水性懸濁液に芳香族炭化水素溶
剤を添加し、加熱処理することにより得る方法を開示し
ている。
更に特開昭64−17066号公報ではα型オキシチタ
ニウムフタロシアニンを磨砕助剤、分散媒とともにサン
ドグラインダーで磨砕することにより得る方法を開示し
ている。
(発明が解決しようとする課題〉 しかしながら、このブラッグ角(2θ±0.2°)が2
7.3゜に主たる回折ピークを示ずオキシチタニウムフ
タロシアニンは更に詳細に検討した結果、その結晶型は
準安定型であり、電荷発生層を塗布するための分散液を
調液する際、機械的な磨砕力や分散媒等の分散条件によ
り、他のより安定な結晶型に変化しやすく、本来この結
晶型がもつ良好な電気特性がとの段階で損われてしまう
ことがわかった。
そこでこの様な結晶型をもつオキシチタニウムフタロシ
アニンの結晶型を保持したまま、安定な分散液を作成す
るために種々の分散条件について検討を行なったところ
、分散媒として特定のアルコール類を用い、バインダー
樹脂としてポリビニルアセタール樹脂を用いることによ
り、他の分散条件が多少変化しても安定な分散液を作成
できることを見出し本発明に至った。
すなわち本発明の要旨は、導電性基体上に、少なくとも
電荷発生層及び電荷移動層を積層してなる電子写真感光
体の製造方法において、そのX線回折スペクトルにおい
て、ブラッグ角(2θ±0.2°)が27.3°に主た
る回折ピークを示ずオキシチタニウムフタロシアニンの
結晶を炭素数5以下のアルコール類により分散させてな
る分散液を用いて、該オキ一 6− シチタニウムフタロシアニンの結晶がポリビニルアセタ
ール樹脂に分散された電荷発生層を形成することを特徴
とする電子写真感光体の製造方法にある。
以下本発明の詳細な説明する。
本発明で使用されるオキシチタニウムフタロシアニンと
しては、例えば下記一般式(1)から例えば下記(1)
または(2)に示す反応式にしたがって容易に合成する
ことができる。
(式中、Xはハロゲン原子をあられし、nはOから1ま
での数を表わす。) で示されるものが挙げられる。
前記一般式(1)において、Xが塩素原子でnが0がら
0.5までのものが好ましい。本発明に用いるオキシチ
タニウムフタロシアニンは例えば1,2−ジシアノベン
ゼン(オルソフタロジニトリル)とチタン化合物− すなわち、1,2−ジシアノベンゼンとチタンのハロゲ
ン化物を、不活性溶剤=Iコで加熱し反応させる。
チタン化合物としては、四塩化チタン、三塩化チタン、
四臭化チタン等を用いることができるが四塩化チタンを
用いることが好ましい。不活性溶剤としてはトリクロロ
ベンゼン、a−クロロナフタレン、p−クロロナフタレ
ン、α−メチルナフタレン、メトキシナフタレン、ジフ
ェニルエーテル、ジフェ− ニルメタン、ジフェニルエタン、エチレングリコールジ
アルキルエーテル、ジエチレングリコールジアルキルエ
ーテル、トリエチレングリコールジアルキルエーテル等
の反応に不活性な高沸点溶剤が好ましい。反応温度は通
常150℃〜300℃、特に180℃〜250℃が好ま
しい。反応後生威したジクロロチタニウムフタロシアニ
ンを濾別し、反応に用いた溶剤で洗浄し反応時に生成し
た不純物や未反応の原料を除く。
次にメタノール、エタノール、イソプロピルアルコール
等のアルコール類、テトラヒドロフラン、ジエチルエー
テル等のエーテル類等の不活性溶剤で洗浄し反応に用い
た溶剤を除去する。次いで得られたジクロロチタニウム
フタロシアニンは加水分解することによりオキシチタニ
ウムフタロシアニンとなる。この様にして生成したオキ
シチタニウムフタロシアニンは例えば酸ペースト法や、
ザンドグラインドミル等による機械的磨砕法により無定
形化処理した後、水中に懸濁し、クロルベンゼン、ジク
ロルベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素
溶媒を添加し加熱処理することにより、そのX線回折ス
ペクトルにおいて、ブラッグ角(2e±0.2°)が2
7.3°に主たる回折ピークを示すオキシチタニウムフ
タロシアニンの結晶を得ることができる。また本発明で
使用される結晶形オキシチタニウムフタロシアニンは、
上記の製造方法により製造される結晶形オキシチタニウ
ムフタロシアニンのみに限定されるものではなく、例エ
バ化の結晶形オキシチタニウムフタロシアニンからも適
当な処理により製造可能なのであって、いかなる製造方
法により製造される結晶形オキシチタニウムフタロシア
ニンであってもそのX線回折スペクトルにおいて、ブラ
ッグ角(2e+0.2°)が27.3゜に主たる明瞭な
回折ピークを示す限り包含するものである。
次にこの様な結晶型オキシチタニウムフタロシアニンは
本発明の製造法による、分散媒として炭素数が5以下の
アルコール類を用いて微粒化処理され、最終的にポリビ
ニルアセタール樹脂と混合さ一9= 0− れた状態で電荷発生層を塗布するための塗布液が調製さ
れる。
ここで炭素数が5以下のアルコール類としてはメタノー
ル、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブ
タノール、インブタノール、t−ブタノールN 8eC
−ブタノール、アミルアルコール、イソアミルアルコー
ル等を単独であるいは混合して使用することができる。
ポリビニルアセクール樹脂としては例えばポリビニルア
セトアセクール、ポリビニルプロピオナール、ポリビニ
ルブチラール、ポリビニルペンタナール等やこれらの共
重合体で、上記アルコール類に可溶なものを使用するこ
とができる。オキシチタニウムフタロシアニンを微粒化
処理する方法としては、公知の方法例えばボールミル、
サンドグラインドミル、遊星ミル、ロールミル等の方法
を用いることができる。
ポリビニルアセタール樹脂とオキシチタニウムフタロシ
アニン粒子との混合方法としては、例えばオキシチタニ
ウムフタロシアニン粒子を微粒化処理中に、ポリビニル
アセタール樹脂を粉末のまま、或いはそのアルコール溶
液を加え同時に分散する方法、微粒子分散液をポリビニ
ルアセクール樹脂のアルコール溶液中に混合する方法、
或いは逆に微粒子分散液中にポリマー溶液を混合する方
法等いずれの方法を用いてもかまわない。
次にここで得られた分散液は、塗布をするのに適した液
物性にするために、オキシチタニウムフタロシアニンの
結晶形を変化させない限り、種々の溶剤を用いて希釈し
てもかまわない。この様な溶剤としては例えばメタノー
ル、エタノール、プロパノール等のアルコール類;ジエ
チルエーテル、ジメトキシメタン、テトラヒドロフラン
、1,2−ジメトキシエタン等のエーテル類;アセトン
、メチルエチルケトン等のケトン類;酢酸メチル、酢酸
エチル等のエステル類等を使用することができる。
オキシチタニウムフタロシアニンとポリビニルアセター
ル樹脂との割合は、特に制限はないが、一般には樹脂1
00重量部に対してオキシチタニウムフタロシアニンが
30から500重量部の範囲より使用される。その電荷
発生層の膜厚は通常0.1pmからlpm、好ましくは
0.15pmから0゜6が11m好適である。
なおこの用にして作成した分散液を薄膜状にしてX線ス
ペクトルを測定した場合、例えばブラッグ角(2θ±0
.2°)で9.2°付近のピーク強度が変化して現れる
場合があるが、これは結晶形の変化を伴うものではなく
特に差し支えない。すなわち27.3°に主たる明瞭な
回折ピークを示す限り、他のピークに関してはその強度
比が変化しても特にかまわない。
この様にして調製された電荷発生層を塗布するための塗
布液は導電性支持体上に設けられるが、導電性支持体と
しては、アルミニウム、ステンレス鋼、銅、ニッケル等
の金属材料、表面にアルミニウム、銅、パラジウム、酸
化すず、酸化インジウム等の導電性層を設けたポリエス
テルフィルム、紙、ガラス等の絶縁性支持体が使用され
る。
導電性支持体と電荷発生層の間には通常使用されるよう
な公知のバリアー層が設けられていてもよい。
バリアー層としては、例えばアルミニウム陽極酸化被膜
、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム等の無機層、
ポリビニルアルコール、カゼイン0、ポリビニルピロリ
ドン、ポリアクリル酸、セルロース類、ゼラチン、デン
プン、ポリウレタン、ポリイミド、ポリアミド、等の有
機層が使用される。バリアー層の膜厚は0.1pmから
20pm、好ましくは0.111mから1011mの範
囲で使用されるのが最も効果的である。
つぎに電荷発生層上に電荷移動層が設けられるがそこに
使用される電荷移動材料としてはたとえば2,4.7−
ドリニトロフルオレノン、テトラシアノキノジメタンな
どの電子吸引性物質、カルバゾール、インドール、イミ
ダゾール、オキサゾール、ピラゾール、オキサジアゾー
ル、ピラゾリン、チアジアゾール、などの複素環化合物
、アニリン誘導体、ヒドラゾン化合物、芳香族アミン誘
導体、スチルベン誘導体、或いはこれらの化合物からな
る基を主鎖もしくは側鎖に有する重合体などの電子供与
性物質が挙げられる。これらの電荷移動材13 14− 料とともに必要に応じてバインダー樹脂が配合される。
好ましいバインダー樹脂としてはたとえばポリメチルメ
タクリレート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル等のビニ
ル重合体、及びその共重合体、ポリカーボネート、ポリ
エステル、ポリエステルカーボネート、ポリスルホン、
ポリイミド、フェノキシ、エポキシ、シリコーン樹脂等
があげられ、またこれらの部分的架橋硬化物も使用でき
る。また電荷移動層には、必要に応じて酸化防止剤、増
感剤等の各種添加剤を含んでいてもよい。
電荷移動層の膜厚は10〜4011m、好ましくは13
〜25pmの厚みで使用されるのがよい。
(発明の効果) 本発明の製造法によれば、電荷発生層を塗布するための
塗布液を調製する際オキシチタニウムフタロシアニンの
結晶型を変化させることなく、分散性の良好な塗布性に
優れた塗布液を調製することができる。更に本発明によ
り得られる電子写真感光体は、これまでに実用化されて
いるものと比較し特に非常に高い感度を示し、かつ残留
電位、帯電性等他の電気特性も良好な特性を示す。
(実施例) 以下に製造例及び実施例により本発明を更に具体的に説
明する。
(製造例) フタロジニトリル97.5 gをα−クロロナフタレン
750m1中に加え、次に窒素雰囲気下で四塩化チタン
22m1を滴下した。滴下後、昇温し攪拌しながら20
0〜220℃で3時間反応させた後、放冷し100〜1
30℃で熱時濾加し100℃に加熱したα−クロロナフ
タレン200m1で洗浄した。更に200m1のN−メ
チルピロリドンで熟熱洗処理(100℃、1時間)を3
回行なった。続いてメタノール300m1で室温にて懸
洗しさらにメタノール500m1で1時間熟熱洗を3回
行なった。この様にして得られたオキシチタニウムフタ
ロシアニンをサンドグラインドミルにて20時間磨砕処
理を行ない、続いて水400m1.オルソジクロロベン
ゼン40m1の懸濁液中に入れ、60℃で1時間加熱処
理を行なった。
この様にして得られたオキシチタニウムフタロシアニン
のX線回折スペクトルを図−1に示す。図−1から明ら
かなように、ブラッグ角(2e±0.2°)で27,3
゜に鋭いピークを示していることがわかる。次にオキシ
チタニウムフタロシアニンの吸収スペクトルを測定する
ために、後述する実施例−1の方法によリオキシチタニ
ウムフタロシアニンの分散液を調製し、その吸収スペク
トルを測定した結果を図10に示す。
実施例−工 製造例で製造したオキシチタニウムフタロシアニン10
重量部にメタノール200重量部を加え、サンドグライ
ンドミルで10時間粉砕、分散処理を行った。次にポリ
ビニルブチラール(電気化学工業(株)製、商品名デン
カブチラール、l−60000)5重量部の10%メタ
ノール溶液と混合し分散液を作成した。
この様にして得られた分散液をガラス基板上に乾燥後の
膜厚が0.411mとなるように電荷発生層を設けたサ
ンプルAを作成した。この状態で測定したX線回折スペ
クトルを図−2に示すがまったく結晶型は変17 化していないことが判る。次にこの分散液をポリエステ
ルフィルム上に蒸着したアルミニウム蒸着面の上にバー
コータにより乾燥後の膜厚が0.4pmとなるように電
荷発生層を設けた 次にこの電荷発生層の上に、次に示すヒドラゾン化合物
56重量部と H3 次に示すヒドラゾン化合物14重量部、及び下記のシア
ノ化合物1.5重量部 及びポリカーボネート樹脂(三菱化成(株)製、商品名
ノバレックス7030A)100重量部を1,4−ジオ
キサン−18= 1000重量部に溶解させた液をフィルムアプリケータ
により塗布し、乾燥後の膜厚が17pmとなるように電
荷移動層を設けた。この様にして得られた感光体を感光
体Aとする。
この感光体の初期電気特性として帯電圧、半減露光感度
及び残留電位を静電複写紙試験装置(川口電気製作新製
、モデル5P−428)により測定した。すなわち、暗
所でコロナ電流が2211Aになるように設定した印加
電圧によるコロナ放電により感光体を負帯電したときの
帯電圧Vo、次いで5.01uxの照度の白色光を連続
的に露光し、表面電位が一450■がら225■に半減
するのに要した露光量(El/2)、および露光から1
0秒後の残留電位’Vrを測定した。その結果を表1に
示す。
実施例2〜4 実施例1においてオキシチタニウムフタロシアニンの分
散媒としてメタノールのがわりにエタノール、n−プロ
パノール、n−ブタノールを用いた以外はすべて実施例
1と同様に行ない、サンプルB、C,D及び感光体B、
C,Dを作成した。サンプルB、C,DのXa回折スペ
クトルを図−3,4,5に示すが図−1に示すスペクト
ルのパターンと比較しまったく結晶型は変化していない
ことが判る。次にこれらの分散液の吸収スペクトルを図
−11から図13に示す。また感光体B、C,Dの電気
特性の測定結果を表1に示すがいずれも高い感度を示す
ことが判る。
比較例1〜4 実施例1においてオキシチタニウムフタロシアニンの分
散媒としてメタノールのかわりに各々1,2−ジメトキ
シエタン、1,4−ジオキサン、メチルエチルケトン、
1,2−ジクロロエタンを用いた以外はすべて実施例1
と同様に行ない、それぞれの分散液、サンプルE、F、
G、H及び感光体E、F、G、Hを作成した。それぞれ
の分散液の吸収スペクトルを図14から図17に、サン
プルE、F、G、HのX線回折スペクトルを図−6,7
,8,9に示す。図6及び図7においてはいずれも明ら
かにスペクトルのパターンが変化していることが判る。
また図8及び図9ではいずれもスペクトルのパターンが
変化していないようであるが、図16及び図17に示さ
れるそれらの分散液の吸収スペクトルを見るといずれも
680nm付近に特異的なピークが現れ、その結晶形に
何らかの変化が生じていることを示唆している。次に感
光体E、F、G、Hの電気特性の測定結果を表1に示す
がいずれも実施例に対し感度は低く、残留電位は高い結
果を示した。
表−1 21 =22 以上の結果から明らかなようにこの様な準安定な結晶形
をもつオキシチタニウムフタロシアニンを、その結晶形
を保持したまま分散する上で本発明の製造方法は非常に
優れた方法であると判断できる。
【図面の簡単な説明】
図−1は製造例で得られたオキシチタニウムフタロシア
ニンのX線回折スペクトル、図−2〜図−9はそれぞれ
、サンプルA−HのX線回折スペクトルを示す。また、
図−10〜図−13は、それぞれ実施例1〜4で得たオ
キシチタニウムフタロシアニンのアルコール分散液の吸
収スペクトル、図−14〜図−17は、それぞれ比較例
1〜4で得たオキシチタニウムフタロシアニンの分散液
の吸収スペクトルを示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)導電性基体上に、少なくとも電荷発生層及び電荷
    移動層を積層してなる電子写真感光体の製造方法におい
    て、そのX線回折スペクトルにおいてブラッグ角(2θ
    ±0.2゜)が27.3゜に主たる回折ピークを示すオ
    キシチタニウムフタロシアニンの結晶を炭素数5以下の
    アルコール類により分散させてなる分散液を用いて、該
    オキシチタニウムフタロシアニンの結晶がポリビニルア
    セタール樹脂に分散された電荷発生層を形成することを
    特徴とする電子写真感光体の製造方法。
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