JPH037090Y2 - - Google Patents

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JPH037090Y2
JPH037090Y2 JP1985172801U JP17280185U JPH037090Y2 JP H037090 Y2 JPH037090 Y2 JP H037090Y2 JP 1985172801 U JP1985172801 U JP 1985172801U JP 17280185 U JP17280185 U JP 17280185U JP H037090 Y2 JPH037090 Y2 JP H037090Y2
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shield cup
torch body
torch
tip
insulating
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、プラズマ切断用トーチの改良に関す
るものである。
従来の技術 プラズマ切断は、プラズマアークの切断作用を
利用して、鋼材、アルミ、銅板等の高速切断を行
うものであるが、このプラズマ切断を手動操作に
より行う際には、従来より、第4図、第5図に示
したようなプラズマ切断用トーチA′が使用され
る。
すなわち、このプラズマ切断用トーチA′は、
トーチ本体1の先端で、プラズマアークを発生す
る構造をなすもので、トーチ本体1は、ガス導管
3をエポキシ樹脂等の絶縁性素材で被覆して形成
されている。
ガス導管3は、導電性素材で形成されており、
作動ガスの通路を構成するとともに、切断電流及
び高周波電流の通電路を構成している。
そして、ガス導管3の先端部には、真鍮などの
熱伝導性の良好な合金で製された円筒状の導電性
接続部4が形成されており、この導電性接続部4
の外周には螺子部41が形成されている。
また、導電性接続部4の中心部には、ガス導管
3に通じる挿通孔4aが形成されており、この挿
通孔4aの外側には複数の貫通孔4bが軸方向に
形成されている。
6は電極5の先端に設けられたガスデストリビ
ユータであり、電極5の突出部5aを挿入する挿
通孔6aを有している。このデストリビユータ6
は、径方向に貫通する複数の配流孔6bを有して
いる。ガス導管3より導出された作動ガスの一部
は、挿通孔4aから貫通孔4bを通り、チツプ7
の冷却ガスとなり、そのままシールドカツプ8の
先端開口部8bより放出されるが、他の一部はガ
スデストリビユータ6の配流孔6bを通り挿通孔
6a内に放出されて旋回流となりチツプ7の挿通
孔7aよりプラズマアークの作動ガスとして放出
される。ガスデストリビユータ6の先端には、中
央部に挿通孔7aが形成されたチツプ7が電極5
と所定間隙を保持し、その先端部を覆うようにし
て設けられている。また、電極5は使用に伴つて
次第に消耗されていくので、交換する必要があ
る。このため、トチA′の先端部は分解可能な構
造となつており、電極5にガスデストリビユータ
6、チツプ7を順に重ねてあり、シールドカツプ
8内面の螺子部81を導電接続部4の外周に設け
た螺子部41とを螺合せることによつて該シール
ドカツプ8をトーチ本体1側に取着する。そし
て、シールドカツプ8の取着時には、これら各部
品が固定されるとともに部品間の接触により電気
的接続がなされるものである。なお、9は作動ガ
スの漏れを防止するために設けた気密用Oリング
である。
このような構造のプラズマ切断用トーチA′で
は、シールドカツプ8の基部端縁8aとトーチ本
体1の絶縁層11の段差端縁11aとの間を完全
に封止してしまうことはできず、それらは幾らか
の間隙を有する。このため、プラズマアークの発
生に必要な高周波電圧に対する絶縁部は、シール
ドカツプ8の内周とトーチ本体1の絶縁層11に
よつて覆われた部分だけとなる。
したがつて、このままで使用すると、高周波電
流の漏れによる悪影響を生じるため、従来では、
第4図、第5図に示したように、シリコンゴム等
の弾性絶縁物による円筒状絶縁カバー10をシー
ルドカツプ8の先端の方から嵌入してトーチ本体
1に装着し、絶縁カバー10の内面に形成された
凸部10aをシールドカツプ8の基部端縁8aと
トーチ本体1の絶縁層11の段差端縁11aとの
間隙11bに嵌入して固定し、絶縁カバー10に
より高周波の漏れを防止するようにしていた。
考案が解決しようとする問題点 しかしながら、上記のような構造のプラズマ切
断用トーチでは、弾性絶縁物による円筒状絶縁カ
バー10をシールドカツプ8の先端の方から嵌入
しなければならないので、トーチ本体1の外径が
大きくなり、手で操作するのが困難になる。
また、電極の交換時などにおいては、トーチ本
体1の外周に嵌着した円筒状絶縁カバー10がシ
ールドカツプ8を取り外す時に外れやすいので、
交換に手間を要し、分解作業が面倒になるなどの
問題点を有していた。
問題点を解決するための手段 本考案のプラズマ切断用トーチは、上記目的を
解決するため、トーチ本体の先端部の導電性接続
部の外周胴に、絶縁性のシールドカツプを着脱可
能に取着したプラズマ切断用トーチにおいて、ト
ーチ本体に設けられた導電性接続部の外周部に、
該トーチ本体の外周に設けられた絶縁層より一体
的に延出し、上記シールドカツプの内周面と十分
な沿面距離をもつて重合する絶縁部を設けるとと
もに、上記シールドカツプ基部端縁と上記トーチ
本体の外周に形成された絶縁層の段差端縁との間
に防塵用シール材を介在させトーチ本体先端部の
外周胴とシールドカツプ基部の外周胴が面一とな
るようにした構造にしたことを特徴とする。
考案の実施例 以下に、添付図とともに、本考案の一実施例を
説明する。
第1図は、本考案のプラズマ切断用トーチの一
実施例縦断面を示している。本実施例の構成のう
ち、第4,5図に示したものと対応する部分には
同一の参照符号を付してその説明を省略する。
トーチ本体1は、エポキシ等の絶縁性樹脂にて
形成した絶縁層11の中心部にガス導管3を設け
て構成されている。ガス導管3は、作動ガスの供
給路を構成するとともに、切断電流及び高周波電
流を通じる通電路を構成している。そして、この
ガス導管3の先端には、導電性接続部4が形成さ
れており、この導電性接続部4は、中央に電極5
の端部を挿入する挿通孔4aを設けており、その
挿通孔4aの外側に設けた複数の貫通孔4bに作
動ガスを通じて配流するような構造となつてい
る。導電性接続部4の挿通孔4a内に、一端が挿
入される電極5の他端は、ガスデストリビユータ
6の中央に設けられた挿通孔6a内に挿入され、
このこの挿通孔6aより突出した電極5の先端
は、更に中央に挿通孔7aを形成したチツプ7に
よつて保護される。ここに、ガスデストリビユー
タ6は、中央に形成された挿通孔6aに直交する
配流孔6bを径方向に形成している。ガス導管3
の先端より放出された作動ガスの一部は、挿通孔
4aから貫通孔4bを通り、チツプ7の冷却ガス
となり、そのままシールドカツプ8の先端開口部
8bより放出されるが、他の一部はガスデストリ
ビユータ6の配流孔6bを通り挿通孔6a内に放
出されて旋回流となりチツプ7の挿通孔7aより
プラズマアークの作動ガスとして放出される。
一方、導電性接続部4の先端外周には、螺子部
41が形成されており、この螺子部41にシール
ドカツプ8の内面中央に形成した螺子部81を螺
合させて、トーチ本体1の先端に、シールドカツ
プ8を取着する。
かくして、ガスデストリビユータ6、チツプ7
はこのシールドカツプ8の取着時に固定され、切
断電流及び高周波電流の通路となる。
なお、9は導電性接続部4とシールドカツプ8
の内周面に介在されたOリングであり、これによ
つて作動ガスがトーチ本体1の先端より外部に漏
出するのを防止している。
また、導電性接続部4の螺子部41の上部に
は、トーチ本体1の絶縁層11より一体的に延出
した絶縁部12が形成されており、この絶縁部1
2の外周面に、シールドカツプ8の内周面を十分
な距離だけ重合させて、導電性接続部4からの沿
面距離を十分に採つている。
このようにして突出した絶縁部12の延出基部
には、シールドカツプ8の基部端縁8aに対応し
た段差端縁11aが形成されており、この段差端
縁11aにシールドカツプ8の基部端縁8aを合
致させるようにし、トーチ本体先端部の外周胴と
シールドカツプ基部の外周胴が面一となるように
して、シールドカツプ8を導電性接続部4の螺子
部81に螺合させ取着させる。また、シールドカ
ツプ8の基部端縁8aと絶縁部12の段差端縁1
1aとの間には、防塵用のシール材13が介在さ
せ、このシール材13によつてプラズマ切断時に
生じる粉塵が侵入するのを防止すると共に高周波
電流の漏れを防止している。
第2図、第3図は、本考案プラズマ切断用トー
チの他の実施例図である。
この実施例では、トーチ本体1内に、防塵用、
気密用のシール材を別々に設けることなく、シー
ルドカツプ8と絶縁層11より一体的に延出した
絶縁部12との間に、シール材14を介在させ、
これによつて防塵と、気密を兼ねている。
このため、絶縁部12の外周にはシール材14
を嵌入するためのリング溝13aを形成してお
り、このリング溝13a内に嵌入されたシール材
14を、シールドカツプ8の装着時に、シールド
カツプ8の基部端縁8aに形成したテーパ部8c
で締めつける構造にしている。第一の実施例に比
べて、構造は一層簡単となり、トーチ本体も一層
スマートになる。
当然、シールド材はOリングでよく、その場合
シールドカツプとの接触部はテーパでなくても良
い。
考案の作用及び効果 以上の説明より理解されるように、本考案のプ
ラズマ切断用トーチによれば、トーチ本体の絶縁
層より一体的に延出した絶縁部と、シールドカツ
プの内周面とを十分に重合させて絶縁部の沿面距
離を十分に採つた構造となつているので、プラズ
マ切断時に生じる有害な高周波の漏れを確実に防
止できる。
また、本考案のプラズマ切断用トーチにおいて
は、トーチ本体先端部の外周胴とシールドカツプ
基部の外周胴が面一となるようにしているので、
トーチ本体の外部に、絶縁部材を設けるなどの構
造を採らないので、トーチの経を小さく、かつス
マートにでき、使い易いプラズマ切断用トーチが
得られる。
更に、シールドカツプを取着すれば、電極など
の部品を容易に取り外しできるので、分解、清掃
が極めて容易となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例要部縦断面図、第
2図は本考案の他の実施例の要部縦断面図、第3
図は、第2図のB部分の拡大縦断面、第4図は、
従来例の要部斜視図、第5図は、従来例の要部縦
断面図である。 符号の説明、A……プラズマ切断用トーチ、1
……トーチ本体、11……絶縁層、12……絶縁
部、3……ガス導管、4……導電性接続部、5…
…電極、6……ガスデストリビユータ、7……チ
ツプ、8……シールドカツプ、13,14……シ
ール材。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 トーチ本体の先端部の導電性接続部の外周胴
    に、絶縁性のシールドカツプを着脱可能に取着し
    たプラズマ切断用トーチにおいて、 トーチ本体に設けられた導電性接続部の外周部
    に、該トーチ本体の外周に設けられた絶縁層より
    一体的に延出し、上記シールドカツプの内周面と
    十分な沿面距離をもつて重合する絶縁部を設ける
    とともに、上記シールドカツプ基部端縁と上記ト
    ーチ本体の外周に形成された絶縁層の段差端縁と
    の間に防塵用シール材を介在させトーチ本体先端
    部の外周胴とシールドカツプ基部の外周胴が面一
    となるようにした構造にしたことを特徴とするプ
    ラズマ切断用トーチ。
JP1985172801U 1985-11-08 1985-11-08 Expired JPH037090Y2 (ja)

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JP1985172801U JPH037090Y2 (ja) 1985-11-08 1985-11-08

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JP1985172801U JPH037090Y2 (ja) 1985-11-08 1985-11-08

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JPS6282185U JPS6282185U (ja) 1987-05-26
JPH037090Y2 true JPH037090Y2 (ja) 1991-02-21

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61137680A (ja) * 1984-12-10 1986-06-25 サ−マル・ダイナミクス・コ−ポレ−シヨン ガス冷却式ブロ−アウト電極を有するプラズマア−ク・ト−チ

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JPS61137680A (ja) * 1984-12-10 1986-06-25 サ−マル・ダイナミクス・コ−ポレ−シヨン ガス冷却式ブロ−アウト電極を有するプラズマア−ク・ト−チ

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