JPH0353803Y2 - - Google Patents

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JPH0353803Y2
JPH0353803Y2 JP1986142954U JP14295486U JPH0353803Y2 JP H0353803 Y2 JPH0353803 Y2 JP H0353803Y2 JP 1986142954 U JP1986142954 U JP 1986142954U JP 14295486 U JP14295486 U JP 14295486U JP H0353803 Y2 JPH0353803 Y2 JP H0353803Y2
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tube
insulating
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gas flow
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、軟鋼、ステンレス鋼、アルミニウ
ム、銅、真ちゆう等を溶断するためのプラズマ切
断トーチに関するものである。
〔従来の技術〕
プラズマ切断トーチは、芯管の先端に取付けた
電極と支持筒の先端に取付けた金属チツプの間に
高周波によるパイロツトアークを形成し、このパ
イロツトアークによつて、前記電極と母材間に金
属チツプに形設したプラズマ用孔を通じて主アー
クを発生させるもので、従来前記芯管と支持筒間
には、この間で高周波が飛んでしまうことがない
ように、四弗化エチレン樹脂を始めとする電気的
性質に優れた熱可塑性樹脂でなる絶縁筒が介設さ
れていた。また、芯管から導入したガスを作動ガ
スとしてのみでなく冷却ガスとして有効に用いる
ことにより電極やチツプを冷却し、これによつて
前記絶縁筒が過熱状態になるのを防止しようとし
ていた。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記のような熱可塑性樹脂でな
る絶縁筒を設けたプラズマ切断トーチでは、電極
やチツプの消耗あるいは冷却ガスの減少等による
芯管及び支持筒の異常発熱により、絶縁筒に部分
的に250℃程度の温度がかかり、これによつて絶
縁筒が容易に変形したり焼損してしまうというト
ラブルが煩出していた。また、従来のプラズマ切
断トーチでは100A以上の大容量で使用しようと
した場合にも、前記のような絶縁筒の変形や焼損
といつた問題が生じ、こうした大容量に対応する
ことができなかつた。即ち、このように絶縁筒が
変形したり焼損したりすると、必要な絶縁耐力や
沿面距離が得られなくなり、高周波が逃げてしま
う等の種々の問題が発生するため、プラズマ切断
トーチとしての使用に耐えないことになるのであ
る。上記のような絶縁筒の変形は、この絶縁筒が
熱可塑性樹脂でなるため、異常発熱が生じた際に
絶縁筒が蕩けた状態となつて起こるものと考えら
れ、この変形によつて絶縁筒を形成する樹脂がよ
り高熱な側に流れて焼損してしまつたり、あるい
は変形部分にガス流通路が形成されていた場合に
はこのガス流通路が閉ざされてしまいガスによる
冷却効果を受けられなくなつて焼損に至ることが
推測される。
本考案は上記のような事情に鑑みてなされたも
のであつて、絶縁筒の保形性を高めて、異常発熱
があつても絶縁筒の変形およびそれに関連する冷
却効果の低下を抑制して、大容量使用においても
その耐久性を十分に向上させることができるプラ
ズマ切断トーチを提供することを目的とする。
[問題点を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本考案に係るプラ
ズマ切断トーチは、先端に電極を取付けた芯管
に、絶縁耐力が10KV/mm以上のセラミツクスよ
りなる絶縁筒を外嵌させ、この絶縁筒にその先端
にチツプを取付けた支持筒を外嵌させて、前記芯
管及び支持筒の露出部分を絶縁材で覆わせ、前記
絶縁筒内または絶縁筒に接した部分に、前記芯管
内に導入したガスを絶縁筒の冷却用ガスとして流
動させるための冷却ガス流通路を形成したもので
ある。
[作用] 上記構成のプラズマ切断トーチによれば、芯管
と支持筒の間に、通常800℃以上の最高使用温度
を有する絶縁耐力が10KV/mm以上のセラミツク
スよりなる絶縁筒を介設したから、電極やチツプ
に異常発生が生じた場合にも、前記絶縁筒が変形
したりあるいは焼損してしまうことがない。ま
た、絶縁筒が熱変形しないから、芯管と支持筒間
の沿面距離が小さくなつたり、絶縁筒内もしくは
絶縁筒に接して形成したガス流通路が狭められた
り閉ざされたりすることがない。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。第1図乃至第5図は本考案の一実施例を示
し、同図において、 1はプラズマ切断トーチのトーチ本体であつ
て、このトーチ本体1はフエノール系あるいはエ
ポキシ系の熱硬化性樹脂でなり、芯管2、絶縁筒
3、支持筒4の上半分を被覆している。
芯管2は真ちゆうでなりトーチ本体1の中心軸
上に設けられている。この芯管2には中心軸に沿
つて貫通孔2aが貫設されており、且つ先端部外
周に雄ねじ2bが螺設されている。芯管2の先端
には内周に前記雄ねじ2bと螺合する雌ねじ5a
を螺設したキヤツプ状の銅製電極5が取付けられ
ている。5bは電極5の先端中心部に埋め込まれ
たハフニウム等でなるアーク発生部の電極材であ
る。また、前記貫通孔2aには一端側にガス供給
管6が連結されており、このガス供給管6連結側
に近い中間部の内周面には雌ねじ2cが螺設され
ている。そして、貫通孔2aはこの雌ねじ2c螺
設部分よりも電極5側の径が大径に形成されてい
る。前記雌ねじ2cには、前記貫通孔2aの大径
部を軸部と外周部に2分する隔壁用チユーブ7の
一端側外周に螺設した雄ねじ7aが螺合されてい
る。前記隔壁用チユーブ7の他端は芯管2の他端
から突出し、キヤツプ状である電極5の底部との
間に隙間aを設けて設定されている。
絶縁筒3は、前記芯管2の外周に螺設された雄
ねじ2dに、自身の内周に螺設された雌ねじ3a
を螺合させることによつて芯管2に外嵌されてい
る。
この絶縁筒3は、セラミツクスでなるもので例
えば絶縁耐力が10KV/mm、最高使用温度1000℃
といつたアルミナ系のセラミツクスが使用され
る。この絶縁筒3内には前記芯管2と隔壁用チユ
ーブ7間に形成された冷却通路8と連通する冷却
用のガス流通路9が形成されており、このガス流
却通路9は後述する支持筒4内に形成された筒状
空間10に連通しているが、芯管2と支持筒4の
間の沿面距離を十分なものとするため、前記ガス
流通路9は絶縁筒3内を軸方向に向けて冷却ガス
が移動するよう形成した後、前記筒状空間10に
連通している。
支持筒4は真ちゆうでなり、内筒4aと外筒4
bに分割されており、これらはろう付けされてい
る。内筒4aは前記絶縁筒3に外嵌されており、
下端にはチツプ11がねじ止めされている。また
内筒4aと外筒4bの間には筒状空間10が形成
されており、前述したように前記ガス流通路9と
連通している。前記内筒4aには筒状空間10の
下部近傍に連通するプラズマ作動ガス流出口12
が形成されており、絶縁筒3外周面のプラズマ作
動ガス流出口12に対向する箇所には環状溝13
が形成されている。そして、この環状溝13から
絶縁筒3を貫通してチツプ11と電極5との間の
プラズマ作動ガス流通路14に連通するプラズマ
作動ガス噴出口15が形成され、その噴出口15
はプラズマ作動ガス流通路14の接線にほぼ沿つ
ている。即ち、これらプラズマ作動ガス流通路1
4とプラズマ作動ガス噴出口15とで前記ガス流
通路9と連通するガス流通路が形成されている。
一方、外筒4bを貫通して筒状空間10の他端
に連通する冷却ガス流出口16が形成され、その
冷却ガス流出口16は筒状空間10内から斜め下
方へ延びると共に筒状空間10の接線にほぼ沿つ
ている。シールドカツプ17は、外筒4bにねじ
止めされると共にチツプ11に中央の貫通孔18
が遊嵌合し、かつチツプ11のフランジ部11a
を内筒4aの下面に押し付けるようにして設けら
れ、該シールドカツプ17の内面のフランジ部1
1aに対向する箇所には周方向適当間隔ごとに冷
却ガス流出溝19が形成されている。
尚、図において20はチツプ11の先端に穿設
されたプラズマ用孔である。また、21はシール
ドカツプ17の外周面に形成した環状溝に螺合さ
せたトーチ間隔調整用ガイド枠であつて、このガ
イド枠21の下端を工作物Aに当接させてトーチ
と工作物Aとの間に間隔を一定に保つことができ
るようにしている。22はシールドカツプ17と
外筒4bとの間に配設したOリングである。
上記構成において、電極5とチツプ11との間
に高周波放電を先導させてのパイロツトアークを
発生させてから電極5と工作物Aとの間に主アー
クを移行させるわけであるが、電極5の消耗等の
原因により絶縁筒3の環状溝13及び噴出口15
形成部分には、120A定格のプラズマ切断トーチ
においても250℃程度の発熱が生じることがある。
しかしながら、上記プラズマ切断トーチは、絶縁
筒3にアルミナ系セラミツクスを使用しているた
め、発熱によつて前記環状溝13や噴出口15が
変形することがなく、プラズマ作動ガスがプラズ
マ作動ガス流通路14に円滑に送られなかつた
り、変形により絶縁耐力が低下したりすることが
ない。
尚、本考案が上記実施例に限定されないのはも
ちろんであつて、絶縁筒に用いるセラミツクスと
しては絶縁耐力10KV/mm以上であれば、例えば
窒化珪素、炭化珪素、マイカセラミツク等の他の
セラミツクスを使用しても差支えない。また、絶
縁筒内もしくは絶縁筒に接して設けられるガス流
通路の形状も任意に設計変更しうるものである。
〔考案の効果〕
以上の説明から明らかなように、本考案による
プラズマ切断トーチによれば、芯管と支持筒との
間に介挿する絶縁筒を、絶縁耐力10KV/mm以上
のセラミツクスで構成としたことにより、絶縁筒
の保形性を向上でき、電極やチツプの消耗等に起
因して芯管や支持管が過熱されることがあつて
も、この絶縁筒が熱的に変形し、かつその変形に
ともなつて絶縁耐力が低下したり、さらには絶縁
筒内または絶縁筒に接した部分に形成されている
冷却ガス流通路が狭ばめられて冷却効果が低下あ
るいは消失してしまうような不都合を防止するこ
とができる。したがつて、絶縁破壊および高周波
の逃げの発生を極力抑制できるとともに、冷却ガ
スおよびプラズマ作動ガスの流量を所定通りに保
持することができ、長年月にわたる使用において
も、また大容量の連続使用においても、所定のプ
ラズマ切断を確実かつ安定良く行なうことができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図は本考案の一実施例を示し、第
1図は一部切欠き正面図、第2図は第1図の−
矢視図、第3図は第1図の−矢視図、第4
図は第1図の−矢視図、第5図は第1図の
ー矢視図である。 2……芯管、3……絶縁筒、4……支持筒、9
……冷却用のガス流通路(冷却ガス流通路)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 先端に電極を取付けた芯管に、絶縁耐力
    10KV/mm以上のセラミツクスよりなる絶縁筒を
    外嵌させ、この絶縁筒にその先端にチツプを取付
    けた支持筒を外嵌させて、前記芯管及び支持筒の
    露出部分を絶縁材で覆わせ、前記絶縁筒内または
    絶縁筒に接した部分に、前記芯管内に導入したガ
    スを絶縁筒の冷却用ガスとして流動させるための
    冷却ガス流通路を形成したことを特徴とするプラ
    ズマ切断トーチ。
JP1986142954U 1986-09-18 1986-09-18 Expired JPH0353803Y2 (ja)

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JPH0639276U (ja) * 1992-10-20 1994-05-24 株式会社小松製作所 プラズマ切断機用トーチ
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JP2006100078A (ja) * 2004-09-29 2006-04-13 Tama Tlo Kk プラズマトーチ

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