JPH0370423B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔概要〕 受信端に終端を接続することで整合する片整合
終端伝送路を複数用いて通信する装置において、
接続する相手装置に対応して該終端を切替える必
要がある場合、相手装置が送出する終端選択信号
により、自動的に相手装置が要求する終端が接続
された片整合終端伝送路の受信回路を選択するこ
とで、受信信号の誤り発生や、送受信回路の破損
等を防止する。

〔産業上の利用分野〕

本発明は受信端に終端を接続して伝送路の整合
を行う片整合終端伝送路に係り、特に接続する相
手装置に応じて受信回路の終端を切替える必要が
ある場合、相手装置から入力する終端選択信号に
より自動的に終端を切替える片整合終端伝送路の
終端自動切替方式に関する。

受信端に終端を持つことで、整合伝送を行う片
整合伝送路は、制御装置に対し端末装置、例えば
プリンタを接続するような場合に、信号の伝送路
として使用され、プリンタの送信信号を受信する
制御装置の受信回路には、プリンタのインタフエ
ース規格に基づき、適正なインピーダンスを持つ
終端が接続される。

この伝送路に機能の異なるプリンタを接続して
使用する場合、例えば低速のドツトプリンタや高
速のレーザプリンタ等を接続替えして使用する場
合、ドツトプリンタとレーザプリンタではインタ
フエース規格が異なるため、制御装置の受信回路
に接続される終端が異なる。

このように、一つの片整合終端伝送路を用い
て、インタフエース規格の異なるプリンタを接続
替えした時は、制御装置の受信回路の終端を誤り
無く切替えることが必要である。

〔従来の技術〕

第３図は従来の片整合終端伝送路の一例を説明
する図である。

伝送路１は例えば制御装置３の受信側と、プリ
ンタ４の送信側を接続し、伝送路２は制御装置３
の送信側と、プリンタ４の受信側を接続してお
り、この伝送路１にはスイツチ１１を経て終端７
と受信回路５が接続されている。そして、受信回
路５の出力はOR回路１３を経て制御装置３の受
信信号として送出される。

終端７はプリンタ４のインタフエース規格に従
つて定まるインピーダンスを持つ。

制御装置３がプリンタ４に送出する送信信号は
送信回路９と１０に入力し、スイツチ１２が接続
する送信回路９の出力が伝送路２に送出され、プ
リンタ４の受信回路に送出される。

プリンタ４が機能の異なるプリンタと交換され
た場合、インタフエース規格が異なることが多
く、伝送路１の終端を変更する必要が生じる。こ
の時人手によりスイツチ１１と１２が切替えら
れ、伝送路１にはスイツチ１２を経て終端８と受
信回路６が接続され、伝送路２にはスイツチ１２
を経て送信回路１０が接続される。

〔発明が解決しようとする問題点〕

従来は上記の如く、終端を変更する必要がある
相手装置と接続した場合、人手によりスイツチを
切替える必要がある。この時接続される相手装置
のインタフエース規格に合致した終端が接続され
るように、スイツチを切替えねばならないが、こ
のスイツチの設定を誤ると、伝送路の整合がとれ
ず、受信信号が誤つたり、送受信回路の破損等が
発生するという問題がある。

〔問題点を解決するための手段〕

第１図は本発明の原理ブロツク図である。

第１図は制御装置の構成を示し、伝送路１には
送信回路１４と終端７及び受信回路５が接続さ
れ、伝送路２には送信回路１５と終端８及び受信
回路６が接続される。又、プリンタの如き端末装
置から終端選択信号を送出する回線１８が設けら
れ、送信切替手段１７と終端切替手段１６に入
る。

送信切替手段１７は回線１８から入る終端選択
信号により、送信回路１４又は１５の選択を行う
イネーブルとデイセーブル信号を作成し、送信回
路１４及び１５に夫々送出する。送信回路１４，
１５は送信切替手段１７の送出するイネーブル信
号により送信信号を送出し、デイセーブル信号に
より、出力インピーダンスを終端７又は８のイン
ピーダンスに対し、影響しない程度に高くして送
信信号送出を停止する。

終端切替手段１６は回線１８から入る終端選択
信号に基づき、受信回路５及び６が送出する受信
信号を選択する。

プリンタが回線１８を経て送出した終端選択信
号により、終端切替手段１６はプリンタのインタ
フエース規格に合致した例えば終端７が接続され
た伝送路１の受信信号を受信した受信回路５の出
力を選択し、送信切替手段１７は送信回路１４に
デイセーブル信号を送信回路１５にイネーブル信
号を送出する。

従つて、送信回路１４は高インピーダンスとな
つて送信を停止し、送信回路１５は伝送路２に制
御装置の送信信号を送出する構成とする。

〔作用〕

上記構成とすることにより、伝送路１はプリン
タが必要とする適正なインピーダンスを持つ終端
７で整合されるため、正しく受信信号を伝送する
ことが出来る。又、同様に伝送路２が受信信号を
伝送する場合、適正なインピーダンスを持つ終端
８で整合され、正しく受信信号を伝送することが
出来る。

〔実施例〕

第２図は本発明の一実施例を示す回路のブロツ
ク図である。

制御装置３の伝送路１が接続される端子には送
信回路１４と終端７及び受信回路５が接続され、
伝送路２が接続される端子には送信回路１５と終
端８及び受信回路６が接続される。

プリンタ４が例えば低速のドツトプリンタであ
り、インタフエース規格が終端７を指定している
とすると、プリンタ４から回線１８には“１”が
送出され、伝送路１には送信回路２１が、伝送路
２には受信回路２２が接続される。

マルチプレクサ１９は回線１８から“１”が入
力するため、受信回路５の出力を受信信号として
送出し、受信回路６の出力は送出しない。送信回
路１５の出力回路は例えばトライステートで構成
され、“１”が入力するため、イネーブルとなつ
て送信信号を伝送路２に送出する。

送信切替手段１７のNOT回路２０は回線１８
から“１”が入力するため“０”を送信回路１４
に送出する。送信回路１４のトライステートは
“０”が入力することでデイセーブルとなり、出
力インピーダンスを高くすると共に送信動作を停
止する。

従つて、伝送路１は終端７のインピーダンスで
整合されるため、プリンタ４の送信回路２１の送
出する信号は正常に伝送される。

プリンタ４が例えば高速のレーザプリンタであ
り、インタフエース規格が終端８を指定している
とすると、プリンタ４から回線１８には“０”が
送出され、伝送路１には受信回路２４が、伝送路
２には送信回路２３が接続される。

マルチプレクサ１９は回線１８から“０”が入
力するため、受信回路６の出力を受信信号として
送出し、受信回路５の出力は送出しない。送信回
路１５は“０”が入力するため、出力回路のトラ
イステートがデイセーブルとなつて出力インピー
ダンスを高くすると共に送信動作を停止する。

送信切替手段１７のNOT回路２０は回線１８
から“０”が入力するため“１”を送信回路１４
に送出する。送信回路１４のトライステートは、
“１”が入力することでイネーブルとなつて送信
信号を伝送路２に送出する。

従つて、伝送路２は終端８のインピーダンスで
整合されるため、プリンタ４の送信回路２３の送
出する信号は正常に伝送される。

〔発明の効果〕

以上説明した如く、本発明は片整合終端伝送に
おいて、接続する相手装置に対応して、自動的に
伝送系の特性を乱さずに終端を切替えることが出
来るため、人手による終端の切替えが不要で、切
替えミスによる誤動作や送受信回路の破損を防止
出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の原理ブロツク図、第２図は本
発明の一実施例を示す回路のブロツク図、第３図
は従来の片整合終端伝送路の一例を説明する図で
ある。 図において、１，２は伝送路、３は制御装置、
４はプリンタ、５，６は受信回路、７，８は終
端、９，１０，１４，１５は送信回路、１１，１
２はスイツチ、１３はOR回路、１６は終端切替
手段、１７は送信切替手段、１８は回線、１９は
マルチプレクサ、２０はNOT回路である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 受信端に送信回路１４と終端７及び受信回路
   ５を接続し、該終端７により伝送路の整合を行う
   片整合終端伝送路１を複数用いて相手装置と通信
   する装置において、 該片整合終端伝送路１，２の送信端に接続され
   る相手装置のインタフエース規格に応じて送出さ
   れる終端選択信号に基づき送信回路１４，１５の
   切替えを行う信号を送出する送信切替手段１７
   と、 該終端選択信号に基づき受信回路５，６の出力
   を切替える終端切替手段１６とを設け、 該送信切替手段１７が送出する切替信号によ
   り、前記送信回路１４の出力インピーダンスを前
   記終端７のインピーダンスに対し、影響しない程
   度に高くさせると共に、送信動作を停止させ、該
   終端切替手段１６により送信を停止した送信回路
   １４が接続された片整合終端伝送路１に接続され
   た受信回路５の出力を受信信号として送出させる
   ことを特徴とする片整合終端伝送路の終端自動切
   替方式。