JPH0369863A - シリンダライナ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ディーゼル機関用の高強度複合のシリンダラ
イナに関する。

〔従来の技術〕

第３図に示す従来形シリンダライナは、ターカロイ鋳鉄
の一体鋳造により製作されていた。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところが前記従来形のターカロイ鋳鉄（Ｆｃ３０相当材
）の一体鋳造ライナでは、シリンダライナの高出力化、
高爆発圧力化のための高強度化要求（σ、≧６０ｋｇ／
ｎｕｎ”）を満足させることができず、又シリンダライ
ナの薄肉化及び多列（例えば７シリンダ等）シリンダの
センタピッチを縮小することが難しく、エンジンのコン
パクト化を阻害していた。

本発明の目的は、高強度を必要とする部分のみを、ＨＩ
Ｐ接合を適合した内外層よりなる２重構造とし、高強度
で低コストのシリンダライナを提供するにある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明のシリンダライナは、内周に内層材がＨＩＰ接合
された上部シリンダライナと、該上部シリンダライナの
下端部に溶接して接続された下部シリンダライナとを有
してなることを特徴としている。

〔作　用〕

高強度を必要とする上部シリンダライナのみに、ＨＩＰ
接合を適用した内外層よりなる２重構造としたためコス
トアップが抑えられ、薄肉軽量の高品質シリンダライナ
が製作可能となる。

〔実施例〕

以下第１〜２図を参照し本発明のシリンダライナについ
て説明する。

第１図は実施例の全体説明図、第２図は該実施例のシリ
ンダ上部で耐強度を必要とする部分を内外層よりなる２
重構造とし、且つ両層間をＨＩＰ接合装置を用い診作接
合している状況の説明図である。

前記シリンダライナ上部は、高強度低合金鋳鋼（ＳＣＰ
Ｈ材）よりなる外層２１に耐摩耗性の大きいターカロイ
鋳鋼の内層２２を嵌入し、さらに内層材側のみ軟調製キ
ャンニング容器２３を用いて内側より覆い、該容器２３
と外層材２１を電子ビーム又はアーク溶接によりシール
溶接する。これをＨＩＰ装置２８内に入れてアルゴンガ
ス加圧雰囲気内で８００〜１０００℃、Ｉ　Ｈｒ、　１
０００〜２０００ｋｇｆ／ｃｄで拡散接合する。

その後、ＨＩＰ溶接の終了した複合上部シリンダライナ
１０の素材の上、下端の突出部分を削り取り、内挿材で
あるキャンニング軟鋼容器２３を抜き去ると、これによ
り高強度低合金鋳鋼の外層２１と、耐摩耗性の大きいタ
ーカロイ鋳鉄の内層２２との接合面が密着接合し、一体
化された複合上部ライナが出来上る。

その後前記のようにして製作した　高強度上部シリンダ
ライナ部分１０と、強度を余り必要としない普通炭素鋳
鋼５ｃ４２よりなる下部シリンダライナ１３とを第１図
のように電子ビーム又はアーク溶接により接合し、一体
複合高強度シリンダライナを製作する。

このようにすれば、薄肉で軽量の大型機関用シリンダラ
イナをつくることができ上る。

〔発明の効果〕

本発明のシリンダライナは前記のとおり形威し＃功４、
高強度を必要とする部分のみＨＩＰ接合を適用した複合
ライナとし、下部は普通の鋳鋼製としたため、低コスト
で且高強度の薄肉、軽量大型長尺のディーゼル機関用シ
リンダライナが製作可能となり、機関長を短縮すること
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１〜２図は本発明に係るもので、第１図はシリンダラ
イナの全体縦断面図、第２図は上部シリンダライナのＨ
ＩＰ装置による２層ライナの製造方法を示す図、第３図
は従来形のターカロイ鋳鉄一体形鋳造ライナの断面図で
ある。 １０．２０・・・２層式の上部シリンダライナ、１１．
２１・・・外層、１２．２２・・・内層、１４．２４・
・・ＨＩＰ接合面、１３・・・下部シリンダライナ、２
８・・・ＨＩＰ接合装置。 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 内周に内層材がＨＩＰ接合された上部シリンダライナと
   、該上部シリンダライナの下端部に溶接して接続された
   下部シリンダライナとを有してなるシリンダライナ。