JPH0368825B2 - - Google Patents
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- JPH0368825B2 JPH0368825B2 JP58249672A JP24967283A JPH0368825B2 JP H0368825 B2 JPH0368825 B2 JP H0368825B2 JP 58249672 A JP58249672 A JP 58249672A JP 24967283 A JP24967283 A JP 24967283A JP H0368825 B2 JPH0368825 B2 JP H0368825B2
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B32—LAYERED PRODUCTS
- B32B—LAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
- B32B27/00—Layered products comprising a layer of synthetic resin
- B32B27/12—Layered products comprising a layer of synthetic resin next to a fibrous or filamentary layer
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は織布または不織布の両面にポリオレフ
イン樹脂を押出しコートして積層シートを製造す
る方法に関する。 ポリオレフイン系樹脂を押出し機で加熱溶融
し、T−ダイにより成膜しながらプレスロールで
基材に貼り合わせるいわゆる押出しラミネート加
工は積層フイルム或いは積層シートを製造する方
法としてよく知られている。 押出しコートで形成される積層品の基材として
はプラスチツクフイルム、金属箔、紙および織布
や不織布等が一般的に使用される。一方押出しコ
ートに使用されるポリオレフイン系樹脂としては
ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸
ビニル共重合体、エチレン−エチルアクリレート
共重合体、イオン性共重合体等の熱可塑性樹脂が
ある。 基材の両面に押出しコートした積層品として
は、非感熱性プラスチツクフイルムの感熱性付与
を目的として、ポリエチレンを両面に押出し、パ
ン及びスナツク包材に供されるフイルム等があ
る。また高密度ポリエチレンを延伸して得られた
フラツトヤーンの織布に低密度ポリエチレンを30
〜70μ両面に押出しコートして製造される通称ク
ロスシートもよく知られている。 このように押出しコートによつて積層品を製造
する場合、特に要求される点の一つに基材と押出
しコートされた樹脂の層間接着がある。プラスチ
ツクフイルム、金属箔等では接着を目的として予
め接着剤又は接着促進剤を基材の表面に塗布する
アンカーコート処理がなされる。一方、フラツト
ヤーンと押出し樹脂との接着は、フラツトヤーン
がポリエチレン製の場合には押出しに使用される
樹脂にはポリエチレン或いはエチレン共重合体
が、フラツトヤーンがポリプロピレン製の場合に
は押出しに使用される樹脂にはポリプロピレンが
使用される。このことは基材と押出しされる樹脂
の相溶性のあることが必要条件であることを示し
ており、事実基材と押出しコートされる樹脂が異
なる場合基材がアンカーコート処理されないと基
材と押出し樹脂との接着はきわめて悪い。 しかし、織布や不織布の場合接着剤或は接着促
進剤のアンカーコート処理はプラスチツクフイル
ム基材に比べて処理剤の浸みこみが多く、コスト
面から使用できない。織布や不織布と押出し樹脂
の接着強さを上げる方法として押出しコート厚さ
を厚くし、加工温度を上げて溶融粘度を下げるこ
とにより基材と押出し樹脂のからみあいによる物
理的接着を高める方法がある。しかしこの方法を
採用すると押出された樹脂が織布または不織布基
材の隙間を透してラミネーターのチルロールの反
対側のプレスロールにへばりつくと云う欠点が出
る。そのため加工がかなりむづかしい。その上、
使われる基材と押出し樹脂との組合わせは種々雑
多である。特に基材にポリエステル、ナイロン、
アクリル等を用い、表面を形成する層がポリオレ
フイン系の樹脂である接着性の悪い組合せの要求
がきわめて多い。 そこで本発明者等は基材と押出しされる樹脂の
組合わせに限定されず、かつ基材との複合効果を
有する複合シートの製造法を鋭意研究した結果、
織布及び不織布の両面にオレフイン系樹脂を押出
しコートする場合、先に形成する層は、基材の厚
さより薄く成形し、次に形成される他面の樹脂層
は先にコートした層より厚く押出しコートするこ
とにより基材と押出しコートした樹脂層とが一体
化した積層シートを製造する方法を発明するに到
つた。 本発明について以下詳細に説明する。 本発明は天然繊維およびまたは合成繊維からな
る織布または不織布の両面にポリオレフイン系樹
脂を押出しコートして積層シートを製造する際先
に押出しコートによつて形成される層が、織布ま
たは不織布の厚さより薄いポリオレフイン系樹脂
で形成され次に形成される他面の樹脂層は先にコ
ートされた層より厚く押出しコートすることを特
徴とする積層シートを製造する方法に関する。 本発明で使用するラミネーターは、通常使用さ
れる押出しラミネーターであつて、押出機及び成
膜のためのT−ダイスを備え、さらに基材を連続
的に供給し、かつT−ダイスで成膜された樹脂膜
と基材とを貼り合わせるラミネート部とラミネー
ト成形された製品とを巻き取る部分とから成つて
いる。 使用するポリオレフイン系樹脂は具体的には低
密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、リニヤ
ー低密度ポリエチレン及びそれ等のブレンド物、
さらにエチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン
−エチルアクリレート共重合体、エチレン−アク
リル酸共重合体及びその金属塩、ポリプロピレン
樹脂を挙げることができ、押出ラミネート加工用
樹脂がが用いられる。通常、押出しラミネート加
工に用いられる樹脂の熔融流動指数M1は3〜
25g/10分である。 織布または不織布は天然繊維およびまたは合成
繊維からなるものでその素材は特に制限されな
い。織布または不織布の厚さは特に限定されな
い。押出しコーテイング加工に適用可能な範囲の
ものであればいづれの厚みの織布または不織布で
も適用し得る。本発明は気孔容積が85%以下20%
以上の織布または不織布に対して有効な加工方法
である。 ここで使用される織布また不織布の厚さ及び気
孔容積はJISL−1096、一般織物試験方法に示さ
れる方法により特定される厚さ及び気孔容積を云
う。 押出しラミネート樹脂層は、通常、スクリユー
回転数を吐出量の関係がわかつているので樹脂の
比重、コート巾、加工速度より算出してコントロ
ールすることができる。 樹脂層厚さ=
吐出量/コート巾×加工速度×樹脂の密度 押出しラミネーシヨンの条件は特に限定されな
い。用いる樹脂に適合した通常の条件が用いられ
る。通常、の加工速度(ラインスピード)は20〜
70m/min.である。 かくしてT−ダイスから成膜されて出て来るポ
リオレフイン系樹脂はいずれも基材との接着付与
を目的として、非常に低い溶融粘度であつて完全
な液体状態となつている。そのため特に加工方法
に考慮を払わなければ供給される基材に対し金属
チルロールで押えられる樹脂は基材の目を通しさ
らにラミネート部を形成するプレスロールにまで
浸透していきプレスロールまで達した樹脂はその
表面に粘着することになり基材上での膜成形が困
難となる。しかしT−ダイより成膜されて出て来
た溶融樹脂が基材の実質厚さより薄くした場合、
基材と溶融膜がプレスロールで加圧されたとして
も基材を通してさらにプレスロールに達すること
はない。さらに、後からコートされる樹脂層を先
にコートした樹脂層より厚く溶融押出コートする
ことにより先にコートした樹脂層と熱融着され、
基材と押出コートした樹脂層とを一体化すること
が可能である。 以下、本発明を実施例により具体的に説明する
がこれにより本発明が限定されるものではない。 実施例 1 基材として900デニールポリエステルモノフイ
ラメント、織り密度13×13本/inch、織布厚さ
0.3mm、気孔容積70%の織布を基材とした。MI8,
d0.917の低密度ポリエチレン(商品名:ペトロセ
ン203)を押出し機より樹脂温度310℃でT−ダイ
スより押出し、40m/mmin.の加工速度で基材に
0.15mmの厚さでコートした。次に他面に0.25mmの
厚さで同様に低密度ポリエチレンを押出しコート
し、ポリエチレンとポリエステル織布の複合シー
トを得た。尚、使用したラミネーターはスクリユ
ー径90φL/D=32の単軸のポリオレフイン用押
出機にリツプ開口長750mmのT−ダイスを備えた
成膜部及びロール面長650mmを持つラミネート成
形機である。 実施例 2 基材として1100デニールのポリプロピレン撚
糸、織密度25×25本/inch、織布厚さ0.25mm、気
孔容積60%の織布を使用し、T−ダイスより酢酸
ビニル含量20%、MI20のエチレン酢酸ビニール
共重合体(商品名:ウルトラセン633)を樹脂温
度220℃で押出し、40m/minの加工速度で基材
に先ず0.1mmのコートを行なつた。続いてもう一
方の面に0.3mmで押出しコートをし、複合シート
を得た。 実施例 3 ポリプロピレン製不織布、密度17g/m2、厚さ
0.03mm、気孔容積35%を基材とし、実施例1と同
様の条件で先に0.025mmの厚さに樹脂を押出し、
他面は0.03の押出しコートをして両面ポリエチレ
ン製の積層シートを得た。 比較例 1 実施例1と同様の基材及び押出し樹脂の組合わ
せで0.35mmの押出しコートを行なつた。押出され
た樹脂がラミネーターのバツクロールにとられ成
形できなかつた。 比較例 2 実施例2と同様な基材及び押出し樹脂の組合わ
せによつて押出しコートを行なつた。 先に押出しコート厚さ0.1mmで成形し、続いて
他面を0.08mmの厚さに押出しコートした。 実施例及び比較例で得た積層シートの性能を表
に示す。 【表】
イン樹脂を押出しコートして積層シートを製造す
る方法に関する。 ポリオレフイン系樹脂を押出し機で加熱溶融
し、T−ダイにより成膜しながらプレスロールで
基材に貼り合わせるいわゆる押出しラミネート加
工は積層フイルム或いは積層シートを製造する方
法としてよく知られている。 押出しコートで形成される積層品の基材として
はプラスチツクフイルム、金属箔、紙および織布
や不織布等が一般的に使用される。一方押出しコ
ートに使用されるポリオレフイン系樹脂としては
ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸
ビニル共重合体、エチレン−エチルアクリレート
共重合体、イオン性共重合体等の熱可塑性樹脂が
ある。 基材の両面に押出しコートした積層品として
は、非感熱性プラスチツクフイルムの感熱性付与
を目的として、ポリエチレンを両面に押出し、パ
ン及びスナツク包材に供されるフイルム等があ
る。また高密度ポリエチレンを延伸して得られた
フラツトヤーンの織布に低密度ポリエチレンを30
〜70μ両面に押出しコートして製造される通称ク
ロスシートもよく知られている。 このように押出しコートによつて積層品を製造
する場合、特に要求される点の一つに基材と押出
しコートされた樹脂の層間接着がある。プラスチ
ツクフイルム、金属箔等では接着を目的として予
め接着剤又は接着促進剤を基材の表面に塗布する
アンカーコート処理がなされる。一方、フラツト
ヤーンと押出し樹脂との接着は、フラツトヤーン
がポリエチレン製の場合には押出しに使用される
樹脂にはポリエチレン或いはエチレン共重合体
が、フラツトヤーンがポリプロピレン製の場合に
は押出しに使用される樹脂にはポリプロピレンが
使用される。このことは基材と押出しされる樹脂
の相溶性のあることが必要条件であることを示し
ており、事実基材と押出しコートされる樹脂が異
なる場合基材がアンカーコート処理されないと基
材と押出し樹脂との接着はきわめて悪い。 しかし、織布や不織布の場合接着剤或は接着促
進剤のアンカーコート処理はプラスチツクフイル
ム基材に比べて処理剤の浸みこみが多く、コスト
面から使用できない。織布や不織布と押出し樹脂
の接着強さを上げる方法として押出しコート厚さ
を厚くし、加工温度を上げて溶融粘度を下げるこ
とにより基材と押出し樹脂のからみあいによる物
理的接着を高める方法がある。しかしこの方法を
採用すると押出された樹脂が織布または不織布基
材の隙間を透してラミネーターのチルロールの反
対側のプレスロールにへばりつくと云う欠点が出
る。そのため加工がかなりむづかしい。その上、
使われる基材と押出し樹脂との組合わせは種々雑
多である。特に基材にポリエステル、ナイロン、
アクリル等を用い、表面を形成する層がポリオレ
フイン系の樹脂である接着性の悪い組合せの要求
がきわめて多い。 そこで本発明者等は基材と押出しされる樹脂の
組合わせに限定されず、かつ基材との複合効果を
有する複合シートの製造法を鋭意研究した結果、
織布及び不織布の両面にオレフイン系樹脂を押出
しコートする場合、先に形成する層は、基材の厚
さより薄く成形し、次に形成される他面の樹脂層
は先にコートした層より厚く押出しコートするこ
とにより基材と押出しコートした樹脂層とが一体
化した積層シートを製造する方法を発明するに到
つた。 本発明について以下詳細に説明する。 本発明は天然繊維およびまたは合成繊維からな
る織布または不織布の両面にポリオレフイン系樹
脂を押出しコートして積層シートを製造する際先
に押出しコートによつて形成される層が、織布ま
たは不織布の厚さより薄いポリオレフイン系樹脂
で形成され次に形成される他面の樹脂層は先にコ
ートされた層より厚く押出しコートすることを特
徴とする積層シートを製造する方法に関する。 本発明で使用するラミネーターは、通常使用さ
れる押出しラミネーターであつて、押出機及び成
膜のためのT−ダイスを備え、さらに基材を連続
的に供給し、かつT−ダイスで成膜された樹脂膜
と基材とを貼り合わせるラミネート部とラミネー
ト成形された製品とを巻き取る部分とから成つて
いる。 使用するポリオレフイン系樹脂は具体的には低
密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、リニヤ
ー低密度ポリエチレン及びそれ等のブレンド物、
さらにエチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン
−エチルアクリレート共重合体、エチレン−アク
リル酸共重合体及びその金属塩、ポリプロピレン
樹脂を挙げることができ、押出ラミネート加工用
樹脂がが用いられる。通常、押出しラミネート加
工に用いられる樹脂の熔融流動指数M1は3〜
25g/10分である。 織布または不織布は天然繊維およびまたは合成
繊維からなるものでその素材は特に制限されな
い。織布または不織布の厚さは特に限定されな
い。押出しコーテイング加工に適用可能な範囲の
ものであればいづれの厚みの織布または不織布で
も適用し得る。本発明は気孔容積が85%以下20%
以上の織布または不織布に対して有効な加工方法
である。 ここで使用される織布また不織布の厚さ及び気
孔容積はJISL−1096、一般織物試験方法に示さ
れる方法により特定される厚さ及び気孔容積を云
う。 押出しラミネート樹脂層は、通常、スクリユー
回転数を吐出量の関係がわかつているので樹脂の
比重、コート巾、加工速度より算出してコントロ
ールすることができる。 樹脂層厚さ=
吐出量/コート巾×加工速度×樹脂の密度 押出しラミネーシヨンの条件は特に限定されな
い。用いる樹脂に適合した通常の条件が用いられ
る。通常、の加工速度(ラインスピード)は20〜
70m/min.である。 かくしてT−ダイスから成膜されて出て来るポ
リオレフイン系樹脂はいずれも基材との接着付与
を目的として、非常に低い溶融粘度であつて完全
な液体状態となつている。そのため特に加工方法
に考慮を払わなければ供給される基材に対し金属
チルロールで押えられる樹脂は基材の目を通しさ
らにラミネート部を形成するプレスロールにまで
浸透していきプレスロールまで達した樹脂はその
表面に粘着することになり基材上での膜成形が困
難となる。しかしT−ダイより成膜されて出て来
た溶融樹脂が基材の実質厚さより薄くした場合、
基材と溶融膜がプレスロールで加圧されたとして
も基材を通してさらにプレスロールに達すること
はない。さらに、後からコートされる樹脂層を先
にコートした樹脂層より厚く溶融押出コートする
ことにより先にコートした樹脂層と熱融着され、
基材と押出コートした樹脂層とを一体化すること
が可能である。 以下、本発明を実施例により具体的に説明する
がこれにより本発明が限定されるものではない。 実施例 1 基材として900デニールポリエステルモノフイ
ラメント、織り密度13×13本/inch、織布厚さ
0.3mm、気孔容積70%の織布を基材とした。MI8,
d0.917の低密度ポリエチレン(商品名:ペトロセ
ン203)を押出し機より樹脂温度310℃でT−ダイ
スより押出し、40m/mmin.の加工速度で基材に
0.15mmの厚さでコートした。次に他面に0.25mmの
厚さで同様に低密度ポリエチレンを押出しコート
し、ポリエチレンとポリエステル織布の複合シー
トを得た。尚、使用したラミネーターはスクリユ
ー径90φL/D=32の単軸のポリオレフイン用押
出機にリツプ開口長750mmのT−ダイスを備えた
成膜部及びロール面長650mmを持つラミネート成
形機である。 実施例 2 基材として1100デニールのポリプロピレン撚
糸、織密度25×25本/inch、織布厚さ0.25mm、気
孔容積60%の織布を使用し、T−ダイスより酢酸
ビニル含量20%、MI20のエチレン酢酸ビニール
共重合体(商品名:ウルトラセン633)を樹脂温
度220℃で押出し、40m/minの加工速度で基材
に先ず0.1mmのコートを行なつた。続いてもう一
方の面に0.3mmで押出しコートをし、複合シート
を得た。 実施例 3 ポリプロピレン製不織布、密度17g/m2、厚さ
0.03mm、気孔容積35%を基材とし、実施例1と同
様の条件で先に0.025mmの厚さに樹脂を押出し、
他面は0.03の押出しコートをして両面ポリエチレ
ン製の積層シートを得た。 比較例 1 実施例1と同様の基材及び押出し樹脂の組合わ
せで0.35mmの押出しコートを行なつた。押出され
た樹脂がラミネーターのバツクロールにとられ成
形できなかつた。 比較例 2 実施例2と同様な基材及び押出し樹脂の組合わ
せによつて押出しコートを行なつた。 先に押出しコート厚さ0.1mmで成形し、続いて
他面を0.08mmの厚さに押出しコートした。 実施例及び比較例で得た積層シートの性能を表
に示す。 【表】
Claims (1)
- 1 天然繊維およびまたは合成繊維からなる織布
または不織布の両面にポリオレフイン系樹脂を押
出しコートして積層シートを製造する方法におい
て、先に押出しコートによつて形成される層が、
織布または不織布の厚さより薄いポリオレフイン
系樹脂で形成され、次に形成される他面の樹脂層
は先にコートされた樹脂層より厚く押出しコート
することを特徴とする積層シートを製造する方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58249672A JPS60143933A (ja) | 1983-12-29 | 1983-12-29 | 積層シ−トを製造する方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58249672A JPS60143933A (ja) | 1983-12-29 | 1983-12-29 | 積層シ−トを製造する方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60143933A JPS60143933A (ja) | 1985-07-30 |
JPH0368825B2 true JPH0368825B2 (ja) | 1991-10-29 |
Family
ID=17196484
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58249672A Granted JPS60143933A (ja) | 1983-12-29 | 1983-12-29 | 積層シ−トを製造する方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60143933A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE60204401T2 (de) * | 2001-09-07 | 2006-03-16 | Mitsui Chemicals, Inc. | Verfahren zur Herstellung einer Verbundfolie |
-
1983
- 1983-12-29 JP JP58249672A patent/JPS60143933A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60143933A (ja) | 1985-07-30 |
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