JPH0367083A - スクロール形圧縮機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、可変容量形のスクロール形圧縮機、詳しくは
、固定及び可動スクロールを備え、圧縮途上の圧縮室に
開口する一対のバイパス孔をアンロータピストンの作動
で吸入側に連通又は遮断するようにしたスクロール形圧
縮機に関する。

（従来の技術） 従来、この種スクロール形圧縮機は、特願昭６３−１５
３３０２号において提案され、かつ、第４図に示したご
とく、固定スクロール（Ｓ）の上部側に一対のシリンダ
（Ｃ）を設けて、該各シリンダ（Ｃ）の内部にそれぞれ
アンロータピストンＣＰ’）を進退自由に介装すると共
に、前記各シリンダ（Ｃ）のピストン進出方向先端側に
、圧縮途上の圧縮室内に開口するバイパス孔（Ｈ）を設
ける一方、前記固定スクロール（Ｓ）の上方側に、前記
各シリンダ（Ｃ）におけるピストン（Ｐ）の背圧室（Ｒ
）を閉鎖する上蓋（Ｂ）を設けて、この上蓋（Ｂ）の内
部に、該上蓋（Ｂ）の上部側から導入される操作圧を前
記各シリンダ（Ｃ）の背圧室（Ｒ）に分配状に供給する
操作圧通路（Ａ）をドリル加工などで形成して、該通路
（Ａ）から前記各背圧室（Ｒ）に供給される操作圧で前
記各ピストン（Ｐ）を進退動させ、これに伴い前記各バ
イパス孔（Ｈ）を開閉操作して、前記圧縮室をバイパス
通路（Ｄ）を介して低圧吸入側に連通又は遮断させるこ
とにより、ロード運転とアンロード運転とを選択的に行
うようにしている。また、前記操作圧通路（Ａ）は、通
常、前記上蓋（Ｂ）の外周一部から所定の奥内部にまで
、ドリル加工により通孔（Ａ１）を形成して、この通孔
端部側に結栓（ａ）を設けると共に、前記上蓋（Ｂ）の
上方中央部に、前記通孔（Ａ１）に連通ずる導入孔（Ａ
２）を開設する一方、前記上蓋（Ｂ）の各背圧室（Ｒ）
との対応部位に、前記通孔（Ａ１）からの操作圧を各背
圧室（Ｒ）に導入させる通孔（Ａ３）をそれぞれ設けて
構成される。

（発明が解決しようとする課題） 所で、以上の構成では、前記上Ｍ　（Ｂ）への前記操作
圧通路（Ａ）の加工が非常に困難であり、しかも、前記
上Ｍ　（Ｂ）の肉厚を大きくする必要があって材料の無
駄が大きく、更に、型式が異なるような場合で、前記固
定スクロール（Ｓ）などの大きさが変更されると、前記
上蓋（Ｂ）や操作圧通路（Ａ）を変更する必要があるた
めに、異なる型式間での共用化ができないなどの問題が
あった。

本発明は以上のような問題に鑑みてなしたもので、その
目的は、操作圧経路の形成が簡単にできて、しかも、異
なる型式間での部品共用化が可能なスクロール形圧縮機
を提供することにある。

（課題を解決するための手段） 上記目的を達成するために、本発明では、固定及び可動
スクロール（２）（３）を備え、圧縮途上の圧縮室に開
口する一対のバイパス孔（２４）（２４）を、アンロー
タピストン（５）（５）の作動で吸入側に連通又は遮断
するようにしたスクロール形圧縮機において、前記各ピ
ストン（５）（５）の背圧室（２３）（２３）を閉鎖す
る閉鎖部（６１）ＣＦ３１’）をもった基板（６）を形
成して、この基板（６）の上面中央部に操作圧導入管（
７１）の接続継手（７）を突設すると共に、前記基板（
６）の上面で前記各背圧室（２３）（２３）の対応部に
、操作圧分配継手（８）（８）をそれぞれ突設して、該
各分配継手（８）（８）と前記接続継手（７）との間を
それぞれ直管（９）（９）を介して接続したことを特徴
とするものである。

（作用） 前記各背圧室（２３）（２３）に操作圧を導入する操作
圧経路は、前記基板（６）の上面中央部位に突設された
接続継手（７）と、前記各背圧室（２３）（２３）の対
応部位に突設さた分配継手（８）（８）と、該各分配継
手（８）（８）と前記接続継手（８）とを接続する直管
（９）（９）とで構成されるために、以上の各部品を前
記基板（６）側に組付けることにより、前記操作圧経路
が簡単に形成され、しかも、型式が異なるような場合は
、前記接続継手（７）や各分配継手（８）などが共用化
可能となるのである。

（実施例） 第２図及び第３図は可変容量形のスクロール形圧縮機を
示しており、密閉ケーシング（１）の内方上部に、固定
スクロール（２）と、該固定スクロール（２）に対し公
転駆動される可動スクロール（３）とを、架橋（４）を
介して上下対向状に支持すると共に、前記各スクロール
（２）（３）の各渦巻体（２ａ）（３ａ）間に形成され
る二系統の圧縮室（Ｘ）（Ｙ）内で、それぞれ吸入ボー
）（１１）（１１）から吸入される吸入流体を圧縮し、
この圧縮流体を前記固定スクロール（２）の中央上部側
に形成した吐出孔（１２）から、該吐出孔（１２）に設
けた吐出弁（１３）の開閉作動で外部に吐出させるよう
にしている。

また、前記固定スクロール（２）の上部側に、一対のシ
リンダ（２１）（２１）を相対向状に突設し、該各シリ
ンダ（２１）の内部に、それぞれアンロータピストン（
５）（５）を進退自由に介装させて、これらピストン（
５）を前記各シリンダ（２１）内に配設したスプリング
（２２）で、前記各シリンダ（２１）におけるピストン
（５）の上部側に形成した背圧室（２３）（２３）へと
常時付勢させると共に、前記各シリンダ（２１）のピス
トン進出方向先端側に、圧縮行程途中の前記各圧縮室（
Ｘ）（Ｙ）内に開口される一対のバイパス孔（２４）（
２４）を設ける一方、前記固定スクロール（２）の内部
に、前記各バイパス孔（２４）と各吸入室（１１）とを
連通させるバイパス通路（２５）を形成して、前記各シ
リンダ（２１）の背圧室（２３）にそれぞれ高圧又は低
圧の操作圧を導入させることで、前記各ピストン（５）
を進退動させ、これに伴い前記各バイパス孔（２４）を
開閉操作して、前記各圧縮室（Ｘ）（Ｙ）を前記バイパ
ス通路（２５）を介して前記吸入室（１１）側に連通又
は遮断させることにより、ロード運転とアンロード運転
とを選択的に行うようにしている。

しかして、以上の構成において、第１図で詳しく示した
ごとく、前記各背圧室（２３）を閉鎖する閉鎖部（６１
）（Ｅｌ１）をもった基板（６）を形成して、該基板（
６）の上面中央部に、操作圧導入管（７１）の接続継手
（７）を突設すると共に、前記基板（６）の上面におけ
る前記各背圧室（２３）との対応部に、操作圧の分配継
手（８）（８）をそれぞれ突設する一方、これら各分配
継手（８）と前記接続継手（７）とをそれぞれ直管（９
）（９）を介して接続させたのである。

具体的には、前記接続継手（７）を筒状に形成して、こ
の−吉例開口端部を前記基板（６）の上面中央部にロー
付は手段などで一体に固定し、他方開口部側に前記操作
圧導入管（７１）を接続して、該導入管（７１）にゲー
ジ付き継手（７２）を介して圧力管（７３）を接続する
と共に、前記継手（７）の上下方向中間部で両側に、そ
れぞれ前記各直管（９）を接続する接続口（７４）を形
成する。また、前記各分配継手（８）は、長さ方向−側
に径小の取付部（６１）を設けて、該取付部（６１）を
、前記基板（６）における前記背圧室（２３）との対応
部位に設けた取付孔（６２）に挿入してロー付けなどを
行うことで、前記基板（６）上に一体状に突設させると
共に、前記各分配継手（８）の側部に接続口（８２）を
開設し、この接続口（８２）と前記接続継手（７）の接
続口（７４）との間に前記直管（９）をそれぞれロー付
は手段などで接続させる。

そして、前記導入管（７１）から前記接続継手（７）に
供給された操作圧を、前記各直管（９）を介して前記各
分配継手（８）へと分配し、この各分配継手（８）から
前記各背圧室（２３）に供給される操作圧で、前記各ピ
ストン（５）の制御を行うのである。

以上のように、前記基板（６）の上面中央部に突設した
接続継手（７）と、前記基板（６）における各背圧室（
２３）の対応部位に突設した分配継手（８）と、この各
分配継手（８）と前記接続継手（８）とを接続する直管
（９）とを用いて、前記各背圧室（２３）に操作圧を導
入させることにより、操作圧の導入経路を簡単に形成で
き、しかも、型式が異なるような場合には、前記接続継
手（７）や各分配継手（８）などを共通部品となし、前
記各直管（９）の切断長さを変更して、前記基板（６）
を取替えるだけで、異なる型式に対応可能となる。

また、各図の実施例では、前記固定スクロール（２）の
上部側に、筒形状の油分離体（１０ａ）とデミスタカバ
ー（１０ｂ）とから成るデミスタ（１０）を固定して、
このデミスタ（１０）で前記固定スクロール（２）の吐
出孔（１２）から吐出される圧縮流体中の油を分離回収
するようにしている。そして、前記カバー（１０ｂ）の
上部側に設けた凹陥部（１０ｃ）に前記基板（６）を当
てがって、該基板（６）の上部側から２本の固定ボルト
（１０ｄ）を、前記カバー（１０ｂ）の裏面側に溶接し
たナラ）　（１０ｅ）へと螺締すると共に、前記基板（
６）と各シリンダ（２１）の上面との間を、各２本の計
４本のボルト（１０ｆ）で螺締することにより、前記基
板（６）を簡単に支持可能となし、また、該基板（６）
で前記デミスタ（１０）の安定性を保障するようにして
いる。

尚、前記カバー（１０ｂ）の外周部は、固定スクロール
（２）に結合する２本のボルト（１０ｇ）と、固定スク
ロール（２）を貫通して架橋（４）に結合する４本のポ
ル）（１０ｈ）とで固定している。

（発明の効果） 以上説明したように、本発明のスクロール形圧縮機では
、アンロータピストン（５）（５）の背圧室（２３）（
２３）を閉鎖する閉鎖部（６１）（６１）をもつ基板（
６）を形成して、この基板（６）の上面中央部に操作圧
導入管（７１）の接続継手（７）を突設すると共に、前
記基板（６）の上面で前記各背圧室（２３）（２３）の
対応部に、操作圧の分配継手（８）（８）をそれぞれ突
設して、この各分配継手（８）（８）と前記接続継手（
７）との間を、それぞれ直管（９）（９）を介して接続
するようにしたから、前記各背圧室（２３）（２３）に
操作圧を供給する操作圧経路を簡単に形成することがで
き、しかも、異なる型式間での部品共用化が可能となる
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明にかかるスクロール形圧縮機の要部を示
す断面図、第２図は同圧縮機の一部省略縦断面図、第３
図はその要部の平面図、第４図は従来例を示す断面図で
ある。 （２）・・・・・固定スクロール （２３）・・・・背圧室 （２４）・・・・バイパス孔 （３）・・・・・可動スクロール （５）・・・・・アンロータピストン （６）・・・・・基板 （６１）・・・・閉鎖部 （７）・・・・・接続継手 （７１）・・・・操作圧導入管 （８）・・・・・分配継手 （９）・・・・・直管 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １）固定及び可動スクロール（２）（３）を備え、圧縮
   途上の圧縮室に開口する一対のバイパス孔（２４）（２
   ４）をアンロータピストン（５）（５）の作動で吸入側
   に連通又は遮断するようにしたスクロール形圧縮機にお
   いて、前記各ピストン（５）（５）の背圧室（２３）（
   ２３）を閉鎖する閉鎖部（６１）（６１）をもつ基板（
   ６）を形成して、この基板（６）の上面中央部に操作圧
   導入管（７１）の接続継手（７）を突設すると共に、前
   記基板（６）の上面における前記各背圧室（２３）（２
   ３）の対応部に、操作圧の分配継手（８）（８）をそれ
   ぞれ突設して、この各分配継手（８）（８）と前記接続
   継手（７）との間を、それぞれ直管（９）（９）を介し
   て接続したことを特徴とするスクロール形圧縮機。