JPH0366433B2 - - Google Patents
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- JPH0366433B2 JPH0366433B2 JP1087341A JP8734189A JPH0366433B2 JP H0366433 B2 JPH0366433 B2 JP H0366433B2 JP 1087341 A JP1087341 A JP 1087341A JP 8734189 A JP8734189 A JP 8734189A JP H0366433 B2 JPH0366433 B2 JP H0366433B2
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Landscapes
- Ropes Or Cables (AREA)
Description
[産業上の利用分野]
この発明は高強力低伸度繊維を用いて形成した
繊維複合材の端末を定着する繊維複合材の端末定
着方法に関する。 [従来の技術] 従来、高強力低伸度繊維に熱硬化性樹脂を含浸
し硬化させて棒状体、線状体、撚合体などに構成
してなる繊維複合材は特公昭57−25679号公報や
特公昭62−18679号公報などにより知られている。
このような高強力低伸度繊維を用いた繊維複合材
は、軽量で、耐蝕性に優れ、高強度、低伸度、低
リラクセーシヨンであるなど、種々の優れた物理
的、化学的特性を有し、このため従来の鋼線、ワ
イヤロープなどに代わる資材として、例えばプレ
ストレストコンクリート用の緊張材、プレテンシ
ヨン方式およびポストテンシヨン方式によるコン
クリート用の緊張材、あるいはアウトケーブルな
どとしての使用が検討されている。そしてこのよ
うな使用に当つては、繊維複合材の端末部を適正
に処理して確実かつ作業性よく、低コストで被定
着部に定着できるようにすることが重要である。 従来、繊維ロープ類の端末部を定着する際に
は、ロープにアイスプライスを施したり、ロープ
を相互にスプライスする方法が採られている。こ
れらの方法は、柔軟で解撚しやすいロープ構成の
場合には適用できるが、高強力低伸度繊維を熱硬
化性樹脂で集合硬化させてなる繊維複合材におい
ては適用が困難である。 また金属で形成された通常のワイヤロープの端
末を定着する方法としては、その端末部の外周を
複数割りのコーンで挾持し、このコーンと共にそ
の端末部をソケツト内に挿入してそのクサビ作用
で端末部を定着する方法が一般に知られている。 [発明が解決しようとする課題] しかしながら、上述のような繊維複合材はその
素材が繊維であるため、長手方向に対する引張り
力に対して高強力であるが、直径方向に対する剪
断力に弱いという特性があり、このためワイヤロ
ープに適用される上述のようなクサビ止め方式の
定着方法をそのまま繊維複合材に適用しようとす
ると、コーンのクサビ作用によりコーンの内周端
縁から繊維複合材に強力な剪断力が加わつてその
構成繊維が容易に破断し、安定した定着が困難と
なる。 この発明はこのような点に着目してなされたも
ので、その目的とするところは、繊維複合材への
剪断力の波及を防止して常に安定してその定着を
図ることができる繊維複合材の端末定着方法を提
供することにある。 [課題を解決するための手段] この発明はこのような目的を達成するために、
繊維複合材の端末部に低融点金属の鋳込により筒
状の定着部を形成し、この定着部の外周にコーン
を配し、このコーンと共に定着部をソケツト内に
挿入してそのクサビ作用で定着するようにしたも
のである。 [作用] 定着部はダイカストにより作業性よく能率的に
加工される。そしてこの定着部がその外周から加
えられる圧縮力で繊維複合材に緊密かつ強固に結
合する。そしてこの定着部の外周にコーンが設け
られ、このコーンのクサビ作用で繊維複合材の端
末が定着されるから、繊維複合材にコーンの剪断
力が直接及ぶようなことがなく、したがつて繊維
複合材の構成繊維の破断を招くことなく、その端
末を安定して定着することが可能となる。 [実施例] 以下、この発明の実施例について図面を参照し
て説明する。 第1図ないし第12図に第1の実施例を示し、
第1図において1が繊維複合材、2が上下二つ割
り構造のダイカスト金型、3が上下二つの割り構
造を冷間プレスの金型である。 第2図に繊維複合材1の構造例を示し、(a)のも
の炭素繊維、ポリアラミド繊維、炭化珪素繊維な
どの高強力低伸度繊維4…を多数本集束し、この
集束体にエポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹
脂、ポリウレタン樹脂などの熱硬化性樹脂を含浸
し、この集束体をプルトーシヨン方式により棒状
にし、さらに含浸した熱硬化性樹脂を加熱して硬
化させて棒状構造に構成したものである。 (b)のものは、炭素繊維、ポリアラミド繊維、炭
化珪素繊維などの高強力低伸度繊維4…を多数本
集束し、この集束体にエポキシ樹脂、不飽和ポリ
エステル樹脂、ポリウレタン樹脂などの熱硬化性
樹脂を含浸し、かつ賦形ダイスで成形しかつ余剰
樹脂を除去し、このような集束体を多数本撚合
し、その表面にタルクなどの粉末乾燥剤を塗布し
て乾燥させ、さらにその外周にポリエステル、ナ
イロンなどの合成繊維、あるいは高強力低伸度繊
維による被覆5を施し、こののち含浸した熱硬化
性樹脂を加熱して硬化させて線状構造に構成した
ものである。 (c)のものは、前記のように粉末乾燥剤を塗布
し、繊維による被覆5を施した線状体を7本、撚
合機に通して所定のピツチと撚り方向で撚合し、
こののち含浸した熱硬化性樹脂を加熱硬化させて
撚合構造に構成したものである。 この発明はこのようないずれの構造の繊維複合
材1であつても適用が可能である。 次に、繊維複合材1の端末部を処理して定着す
る工程について述べる。まず第1図bに示すよう
に、ダイカスト金型2内の中心軸部分に繊維複合
材1の端末部の一定区間を挿入し、この状態でダ
イカスト金型2内に融点が600℃以下の低融点金
属、例えばアルミ合金、亜鉛合金、鉛合金などの
金属を注入口2aから圧入して充填し、これを凝
固させて筒状の定着部6を得る。こののち定着部
6をダイカスト金型2内から取出し、この定着部
6を第1図dに示すように冷間プレス機の金型4
によりその外周から径方向に圧縮力を加えてプレ
スする。 このようにして得た定着部6を第9図および第
10図に示すように、複数割りコーン7,7(こ
の実施冷では二分割であるが三分割などであつて
もよい)で挾持し、これらコーン7,7と共に定
着部6をソケツト8内に挿入してそのクサビ作用
で定着部6をソケツト8に結合させ、このソケツ
ト8を解して繊維複合材1を被定着部に定着させ
る。コーン7,7のクサビ作用は定着部6を介し
て繊維複合材1に伝わり、したがつてコーン7,
7による剪断力が繊維複合材1に及ぶことがな
く、したがつて繊維複合材1の構成繊維が剪断力
で破断されることがない。なお、第9図および第
10図に示すコーン7,7およびソケツト8は汎
用型のものであるが、第11図に示すように、そ
の軸方向の長さを長寸にした特殊形状のコーン
7,7およびソケツト8を使用することも可能で
ある。 定着部6は低融点金属のダイカスト圧入方式で
形成され、さらに冷間プレスによりその外周から
圧縮力が加えられており、このため定着部6の構
成金属が繊維複合材1の素線間にまで充分に侵入
し、定着部6と繊維複合材1とが緊密かつ強固に
結合し、したがつて高い定着効率を得ることがで
きる。また定着部6は低溶融点合金により2〜3
秒という短時間で加工されるから、能率的に構成
することができると共に、繊維複合材1を熱的に
損傷させるようなこともない。さらに定着部6が
金属であるから、高温の使用環境においても問題
なく適応できる。また定着部6の不用後において
はこれを溶融して再使用することができる経済的
な利点がある。 ここで、具体的な実施例を示すと次の通りであ
る。 炭素繊維の長繊維を収束し、これにエポキシ樹
脂を含浸し、賦形ダイスで成形後、これを6本撚
り合わせ、その表面をポリエステル繊維で被覆し
て、2.5mmφの線状体とし、このような線状体を
7本撚合し、さらに各線状体に含浸している熱硬
化性樹脂を硬化させて、7.5mmφの繊維複合材を
得た。 この繊維複合材の端末を90mmの長さでダイカス
ト金型内に挿入した。ダイカスト金型内における
鋳込み部分の直径は12.7mmφ、長さは90mmであ
る。そしてこのダイカスト金型内に次表に示す化
学成分の亜鉛合金(融点390℃)を430℃に加温
し、150Kgf/cm2の圧力でダイカスト金型内に注
入し、冷却凝固させて定着部を得た。こののちこ
の定着部を冷間プレス機を溶いて0〜7.00t/cm2
の範囲の圧縮力で4方向からプレスした。そして
この定着部を汎用のPC鋼線用三つ割コーンで挟
み、ソケツト内に挿入して定着効率を測定した。 この測定結果を第12図に示し、6.12〜7.00t/
cm2の圧縮力を加えた場合においては、規定切断荷
重を越える定着荷重を得られ、充分に実際の使用
に供し得ることが分かる。またこの定着部に土木
学会施工指針である『撚合体の切断荷重の60%の
荷重を中心とし、±12.5Kgf/mm2の応力振幅』を
付与させたところ、その基準である2×106回の
繰り返し回数に耐え、疲労の観点からも問題ない
ことが分かる。
繊維複合材の端末を定着する繊維複合材の端末定
着方法に関する。 [従来の技術] 従来、高強力低伸度繊維に熱硬化性樹脂を含浸
し硬化させて棒状体、線状体、撚合体などに構成
してなる繊維複合材は特公昭57−25679号公報や
特公昭62−18679号公報などにより知られている。
このような高強力低伸度繊維を用いた繊維複合材
は、軽量で、耐蝕性に優れ、高強度、低伸度、低
リラクセーシヨンであるなど、種々の優れた物理
的、化学的特性を有し、このため従来の鋼線、ワ
イヤロープなどに代わる資材として、例えばプレ
ストレストコンクリート用の緊張材、プレテンシ
ヨン方式およびポストテンシヨン方式によるコン
クリート用の緊張材、あるいはアウトケーブルな
どとしての使用が検討されている。そしてこのよ
うな使用に当つては、繊維複合材の端末部を適正
に処理して確実かつ作業性よく、低コストで被定
着部に定着できるようにすることが重要である。 従来、繊維ロープ類の端末部を定着する際に
は、ロープにアイスプライスを施したり、ロープ
を相互にスプライスする方法が採られている。こ
れらの方法は、柔軟で解撚しやすいロープ構成の
場合には適用できるが、高強力低伸度繊維を熱硬
化性樹脂で集合硬化させてなる繊維複合材におい
ては適用が困難である。 また金属で形成された通常のワイヤロープの端
末を定着する方法としては、その端末部の外周を
複数割りのコーンで挾持し、このコーンと共にそ
の端末部をソケツト内に挿入してそのクサビ作用
で端末部を定着する方法が一般に知られている。 [発明が解決しようとする課題] しかしながら、上述のような繊維複合材はその
素材が繊維であるため、長手方向に対する引張り
力に対して高強力であるが、直径方向に対する剪
断力に弱いという特性があり、このためワイヤロ
ープに適用される上述のようなクサビ止め方式の
定着方法をそのまま繊維複合材に適用しようとす
ると、コーンのクサビ作用によりコーンの内周端
縁から繊維複合材に強力な剪断力が加わつてその
構成繊維が容易に破断し、安定した定着が困難と
なる。 この発明はこのような点に着目してなされたも
ので、その目的とするところは、繊維複合材への
剪断力の波及を防止して常に安定してその定着を
図ることができる繊維複合材の端末定着方法を提
供することにある。 [課題を解決するための手段] この発明はこのような目的を達成するために、
繊維複合材の端末部に低融点金属の鋳込により筒
状の定着部を形成し、この定着部の外周にコーン
を配し、このコーンと共に定着部をソケツト内に
挿入してそのクサビ作用で定着するようにしたも
のである。 [作用] 定着部はダイカストにより作業性よく能率的に
加工される。そしてこの定着部がその外周から加
えられる圧縮力で繊維複合材に緊密かつ強固に結
合する。そしてこの定着部の外周にコーンが設け
られ、このコーンのクサビ作用で繊維複合材の端
末が定着されるから、繊維複合材にコーンの剪断
力が直接及ぶようなことがなく、したがつて繊維
複合材の構成繊維の破断を招くことなく、その端
末を安定して定着することが可能となる。 [実施例] 以下、この発明の実施例について図面を参照し
て説明する。 第1図ないし第12図に第1の実施例を示し、
第1図において1が繊維複合材、2が上下二つ割
り構造のダイカスト金型、3が上下二つの割り構
造を冷間プレスの金型である。 第2図に繊維複合材1の構造例を示し、(a)のも
の炭素繊維、ポリアラミド繊維、炭化珪素繊維な
どの高強力低伸度繊維4…を多数本集束し、この
集束体にエポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹
脂、ポリウレタン樹脂などの熱硬化性樹脂を含浸
し、この集束体をプルトーシヨン方式により棒状
にし、さらに含浸した熱硬化性樹脂を加熱して硬
化させて棒状構造に構成したものである。 (b)のものは、炭素繊維、ポリアラミド繊維、炭
化珪素繊維などの高強力低伸度繊維4…を多数本
集束し、この集束体にエポキシ樹脂、不飽和ポリ
エステル樹脂、ポリウレタン樹脂などの熱硬化性
樹脂を含浸し、かつ賦形ダイスで成形しかつ余剰
樹脂を除去し、このような集束体を多数本撚合
し、その表面にタルクなどの粉末乾燥剤を塗布し
て乾燥させ、さらにその外周にポリエステル、ナ
イロンなどの合成繊維、あるいは高強力低伸度繊
維による被覆5を施し、こののち含浸した熱硬化
性樹脂を加熱して硬化させて線状構造に構成した
ものである。 (c)のものは、前記のように粉末乾燥剤を塗布
し、繊維による被覆5を施した線状体を7本、撚
合機に通して所定のピツチと撚り方向で撚合し、
こののち含浸した熱硬化性樹脂を加熱硬化させて
撚合構造に構成したものである。 この発明はこのようないずれの構造の繊維複合
材1であつても適用が可能である。 次に、繊維複合材1の端末部を処理して定着す
る工程について述べる。まず第1図bに示すよう
に、ダイカスト金型2内の中心軸部分に繊維複合
材1の端末部の一定区間を挿入し、この状態でダ
イカスト金型2内に融点が600℃以下の低融点金
属、例えばアルミ合金、亜鉛合金、鉛合金などの
金属を注入口2aから圧入して充填し、これを凝
固させて筒状の定着部6を得る。こののち定着部
6をダイカスト金型2内から取出し、この定着部
6を第1図dに示すように冷間プレス機の金型4
によりその外周から径方向に圧縮力を加えてプレ
スする。 このようにして得た定着部6を第9図および第
10図に示すように、複数割りコーン7,7(こ
の実施冷では二分割であるが三分割などであつて
もよい)で挾持し、これらコーン7,7と共に定
着部6をソケツト8内に挿入してそのクサビ作用
で定着部6をソケツト8に結合させ、このソケツ
ト8を解して繊維複合材1を被定着部に定着させ
る。コーン7,7のクサビ作用は定着部6を介し
て繊維複合材1に伝わり、したがつてコーン7,
7による剪断力が繊維複合材1に及ぶことがな
く、したがつて繊維複合材1の構成繊維が剪断力
で破断されることがない。なお、第9図および第
10図に示すコーン7,7およびソケツト8は汎
用型のものであるが、第11図に示すように、そ
の軸方向の長さを長寸にした特殊形状のコーン
7,7およびソケツト8を使用することも可能で
ある。 定着部6は低融点金属のダイカスト圧入方式で
形成され、さらに冷間プレスによりその外周から
圧縮力が加えられており、このため定着部6の構
成金属が繊維複合材1の素線間にまで充分に侵入
し、定着部6と繊維複合材1とが緊密かつ強固に
結合し、したがつて高い定着効率を得ることがで
きる。また定着部6は低溶融点合金により2〜3
秒という短時間で加工されるから、能率的に構成
することができると共に、繊維複合材1を熱的に
損傷させるようなこともない。さらに定着部6が
金属であるから、高温の使用環境においても問題
なく適応できる。また定着部6の不用後において
はこれを溶融して再使用することができる経済的
な利点がある。 ここで、具体的な実施例を示すと次の通りであ
る。 炭素繊維の長繊維を収束し、これにエポキシ樹
脂を含浸し、賦形ダイスで成形後、これを6本撚
り合わせ、その表面をポリエステル繊維で被覆し
て、2.5mmφの線状体とし、このような線状体を
7本撚合し、さらに各線状体に含浸している熱硬
化性樹脂を硬化させて、7.5mmφの繊維複合材を
得た。 この繊維複合材の端末を90mmの長さでダイカス
ト金型内に挿入した。ダイカスト金型内における
鋳込み部分の直径は12.7mmφ、長さは90mmであ
る。そしてこのダイカスト金型内に次表に示す化
学成分の亜鉛合金(融点390℃)を430℃に加温
し、150Kgf/cm2の圧力でダイカスト金型内に注
入し、冷却凝固させて定着部を得た。こののちこ
の定着部を冷間プレス機を溶いて0〜7.00t/cm2
の範囲の圧縮力で4方向からプレスした。そして
この定着部を汎用のPC鋼線用三つ割コーンで挟
み、ソケツト内に挿入して定着効率を測定した。 この測定結果を第12図に示し、6.12〜7.00t/
cm2の圧縮力を加えた場合においては、規定切断荷
重を越える定着荷重を得られ、充分に実際の使用
に供し得ることが分かる。またこの定着部に土木
学会施工指針である『撚合体の切断荷重の60%の
荷重を中心とし、±12.5Kgf/mm2の応力振幅』を
付与させたところ、その基準である2×106回の
繰り返し回数に耐え、疲労の観点からも問題ない
ことが分かる。
【表】
[発明の効果]
以上説明したようにこの発明によれば、繊維複
合材の端末部にダイカストにより金属製の定着部
を形成し、この定着部を介して繊維複合材の端末
部を被定着部に定着するようにしたから、繊維複
合材の構成繊維の破断を招くことなく、その端末
を安定して定着することができる。
合材の端末部にダイカストにより金属製の定着部
を形成し、この定着部を介して繊維複合材の端末
部を被定着部に定着するようにしたから、繊維複
合材の構成繊維の破断を招くことなく、その端末
を安定して定着することができる。
図面はこの発明の実施例を示し、第1図は繊維
複合材の端末部を処理して定着する方法の工程を
順に示す説明図、第2図は繊維複合材の構造例を
示す側面図、第3図は第2図中の−線に沿う
断面図、第4図は第2図中の−線に沿う断面
図、第5図は第2図中の−線に沿う断面図、
第6図は第1図中の−線に沿う断面図、第7
図は第1図中の−線に沿う断面図、第8図は
第1図中の−線に沿う断面図、第9図は定着
部をクサビ止めした状態の断面図、第10図はそ
の分解状態の断面図、第11図は特殊形状のコー
ンおよびソケツトで定着部をクサビ止めした状態
の断面図、第12図は定着部に加えた圧縮力と定
着部の切断荷重との関係を示すグラフ図である。 1……繊維複合材、2……ダイカスト金型、3
……冷間プレス機の金型、4……高強力低伸度繊
維、6……定着部、7……コーン、8……ソケツ
ト、9……ねじ、10……ナツト。
複合材の端末部を処理して定着する方法の工程を
順に示す説明図、第2図は繊維複合材の構造例を
示す側面図、第3図は第2図中の−線に沿う
断面図、第4図は第2図中の−線に沿う断面
図、第5図は第2図中の−線に沿う断面図、
第6図は第1図中の−線に沿う断面図、第7
図は第1図中の−線に沿う断面図、第8図は
第1図中の−線に沿う断面図、第9図は定着
部をクサビ止めした状態の断面図、第10図はそ
の分解状態の断面図、第11図は特殊形状のコー
ンおよびソケツトで定着部をクサビ止めした状態
の断面図、第12図は定着部に加えた圧縮力と定
着部の切断荷重との関係を示すグラフ図である。 1……繊維複合材、2……ダイカスト金型、3
……冷間プレス機の金型、4……高強力低伸度繊
維、6……定着部、7……コーン、8……ソケツ
ト、9……ねじ、10……ナツト。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 高強力低伸度繊維に熱硬化性樹脂を含浸して
硬化させてなる繊維複合材の端末部をダイカスト
金型内に挿入し、このダイカスト金型内に低融点
金属を注入し、この低融点金属により前記端末部
の外周に筒状の定着部を形成し、この定着部を冷
間プレス機でその外周から圧縮力を加えてプレス
し、このプレスした定着部を介して繊維複合材の
端末部を被定着部に定着することを特徴とする繊
維複合材の端末定着方法。 2 高強力低伸度繊維に熱硬化性樹脂を含浸して
硬化させてなる繊維複合材の端末部をダイカスト
金型内に挿入し、このダイカスト金型内に低融点
金属を注入し、この低融点金属により前記端末部
の外周に筒状の定着部を形成し、この定着部を冷
間プレス機でその外周から圧縮力を加えてプレス
し、このプレスした定着部を複数割りのコーンで
挾持し、このコーンと共に定着部をソケツト内に
挿入してそのクサビ作用により繊維複合材の端末
部を定着することを特徴とする繊維複合材の端末
定着方法。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1087341A JPH02269886A (ja) | 1989-04-06 | 1989-04-06 | 繊維複合材の端末定着方法 |
US07/502,457 US5027497A (en) | 1989-04-06 | 1990-03-30 | Method for forming fixing end portion of composite rope and composite rope |
KR1019900004678A KR920001932B1 (ko) | 1989-04-06 | 1990-04-04 | 섬유복합재의 단말정착 방법 및 단말 정착부를 갖는 섬유복합재 |
CA002013886A CA2013886C (en) | 1989-04-06 | 1990-04-04 | Method for forming fixing end portion of composite rope and composite rope having fixing end portion |
DE90106504T DE69002513T2 (de) | 1989-04-06 | 1990-04-05 | Verfahren zum Formen eines fixierten Endbereiches auf einem zusammengesetzten Kabel und zusammengesetzte Kabel mit fixierten Endbereichen. |
EP90106504A EP0391406B1 (en) | 1989-04-06 | 1990-04-05 | Method for forming fixing end portion of composite rope and composite rope having fixing end portion |
US07/692,296 US5211500A (en) | 1989-04-06 | 1991-04-26 | Composite rope having molded-on fixing member at end portion thereof |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1087341A JPH02269886A (ja) | 1989-04-06 | 1989-04-06 | 繊維複合材の端末定着方法 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02269886A JPH02269886A (ja) | 1990-11-05 |
JPH0366433B2 true JPH0366433B2 (ja) | 1991-10-17 |
Family
ID=13912168
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1087341A Granted JPH02269886A (ja) | 1989-04-06 | 1989-04-06 | 繊維複合材の端末定着方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH02269886A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS53114950A (en) * | 1977-03-16 | 1978-10-06 | Shinko Wire Co Ltd | Method of setting end of p*c*steel twisted wire |
JPS5719238A (en) * | 1980-07-03 | 1982-02-01 | Uematsu Shokai:Kk | Automatic feeder of long material |
JPS60158968A (ja) * | 1983-02-19 | 1985-08-20 | Nippon Flex Kogyo Kk | 鋼索の端末部品の鋳造方法 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5087370U (ja) * | 1974-11-21 | 1975-07-24 | ||
JPH0322318Y2 (ja) * | 1986-10-24 | 1991-05-15 | ||
JPH031519Y2 (ja) * | 1986-10-24 | 1991-01-17 |
-
1989
- 1989-04-06 JP JP1087341A patent/JPH02269886A/ja active Granted
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS53114950A (en) * | 1977-03-16 | 1978-10-06 | Shinko Wire Co Ltd | Method of setting end of p*c*steel twisted wire |
JPS5719238A (en) * | 1980-07-03 | 1982-02-01 | Uematsu Shokai:Kk | Automatic feeder of long material |
JPS60158968A (ja) * | 1983-02-19 | 1985-08-20 | Nippon Flex Kogyo Kk | 鋼索の端末部品の鋳造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02269886A (ja) | 1990-11-05 |
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