JPH0365388B2 - - Google Patents

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JPH0365388B2
JPH0365388B2 JP57075118A JP7511882A JPH0365388B2 JP H0365388 B2 JPH0365388 B2 JP H0365388B2 JP 57075118 A JP57075118 A JP 57075118A JP 7511882 A JP7511882 A JP 7511882A JP H0365388 B2 JPH0365388 B2 JP H0365388B2
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔〕 発明の目的 本発明は耐衝撃性樹脂組成物に関する。さらに
くわしくは、(A)(1)塩素化ポリエチレン、(2)塩素化
ポリエチレンにスチレンと少なくとも一種の他の
ビニル化合物とをグラフト共重合させることによ
つて得られるグラフト共重合体および(3)スチレン
と少なくとも一種の他のビニル化合物との共重合
体のうち、少なくとも一種を含有する耐衝撃性樹
脂(ただし、該耐衝撃性樹脂中に占める塩素化ポ
リエチレンおよびスチレンと少なくとも一種の他
のビニル化合物とによつてグラフト共重合された
塩素化ポリエチレンの合計量は5〜40重量%であ
る)ならびに(B)アルミニウムまたはアルミニウム
合金の粉末状物、繊維状物および/またはフレー
ク状物からなる耐衝撃性樹脂組成物に関するもの
であり、電磁波の遮蔽性が大であるばかりでな
く、金属製のものに比べ、軽量であり、かつ加工
や成形が容易である耐衝撃性樹脂組成物を提供す
ることを目的とするものである。 〔〕 発明の背景 産業の高度化および家庭生活の高水準化によつ
て電磁波の放射源が増大している。そのため、電
磁波の漏洩により、人体への危険な害および電子
機器関係におけるICの誤動作などの悪影響があ
り、社会的に重大な問題となつている。特に、電
子計算機、各種事務処理機器から放射される電磁
波がテレビ、音響機器に障害を与えている。 また、自動車の分野においても、エンジンをは
じめ、各種機器の自動制御装置、さらには速度
計、回転計などに電子機器が使用されるようにな
つている。さらに、マイクロ・コンピユーターを
塔載するに至つている。また、電話、ラジオ、テ
レビなどの電子機器が自動車内に設置し、居住性
を改善されてきている。これらの各種電子機器は
エンジン部分から放出される電磁波、さらには外
部からの電磁波によつて誤動作が生じるなどの障
害が発生している。 これらのことから、近年、電磁波の遮蔽とし
て、各種の方法が採用されている。 一般に、金属は電磁波を吸収または反射する性
質を有しているため、電子レンジ、種々の通信機
器の電磁波の遮蔽材として用いられて効果を発揮
している。また、同じ目的のためにプラスチツク
に金属の溶射、蒸着、塗装、メツキなどを施すこ
とも行なわれている。さらに、プラスチツクにカ
ーボン粉末および金属粉末のごとき添加剤を比較
的多量に混入することによつて得られる材料も使
用されている。 しかし、材料として金属を使用する方法または
プラスチツクに金属の溶射などの処理を施す方法
は、比重が大きいこと、加工性が劣ることとおよ
び処理方法が容易でなく、処理費用がかかること
などにおいて欠点がある。 また、添加剤を混入する方法については、この
添加剤を少量混入すれば、その効果をを十分に発
揮することができない。一方、多量に混入すれ
ば、効果を発揮することができるが、得られる成
形物の機械的強度が大幅に低下すると云う欠点が
ある。 〔〕 発明の構成 以上のようなことから、本発明者らは、これら
の欠点を有さず、かつ電磁波の遮蔽性能のすぐれ
た合成樹脂組成物を得ることについて種々探索し
た結果、 (A) (1)塩素化ポリエチレン、(2)塩素化ポリエチレ
ンにスチレンと少なくとも一種の他のビニル化
合物とをグラフト共重合させることによつて得
られるグラフト共重合体および(3)スチレンと少
なくとも一種の他のビニル化合物との共重合体
のうち、少なくとも一種を含有する耐衝撃性樹
脂(ただし、該耐衝撃性樹脂中に占める塩素化
ポリエチレンおよびスチレンと少なくとも一種
の他のビニル化合物とによつてグラフト共重合
された塩素化ポリエチレンの合計量は5〜40重
量%である。) ならびに (B) 「アルミニウムまたはアルミニウムを主成分
とする合金の粉末状物、繊維状物および/また
はフレーク状物」(以下「アルミニウムの粉末
状物など」と云う) からなる組成物であり、該組成物中に占める耐衝
撃性樹脂の配合割合は50〜95容量%である、耐衝
撃性樹脂組成が、電磁波の遮蔽性能が良好である
ばかりでなく、種々の特徴(効果)を有する樹脂
組成物であることを見出し、本発明に到達した。 〔〕 発明の効果 特に、本発明の特徴は各種金属のうちでもアル
ミニウムを選択したことにある。アルミニウムは
他の金属に比べて比重が小さいために耐衝撃性樹
脂と均一に混合することが容易であるばかりでな
く、柔軟性に富んでいるために混合時および成形
加工時に混合機および金型などを傷つけることが
小さく、加工性もすぐれている。さらに、鉄など
のように空気中の水分によつて侵されることもな
い。 すなわち本発明によつて得られる耐衝撃性樹脂
組成物は電磁波の遮蔽性能がきわめてすぐれてい
るばかりでなく、下記のごとき効果(特徴)を有
している。 (1) 軽量である。 (2) 曲げ強度および遮撃強度のごとき機械的強度
が良好である。 (3) 成形性がすぐれているため、任意の形状に加
工や成形が容易である。 (4) 電磁波遮蔽処理(たとえば、金属の溶射、導
電塗装、メツキなど)に要する二次加工費が不
要となり、大幅なコストダウンになる。 (5) 熱伝導性がすぐれているために電子機器のハ
ウジングに使用した場合、内部の放熱効率が良
くなる。 (6) 難燃性を容易に付与することができる。 本発明によつて得られる耐衝撃性樹脂組成物は
電磁波の遮蔽性能がきわめて良好であるみなら
ず、上記のごときすぐれた効果を有するため、多
方面にわたつて使用することができる。 代表的な用途を下記に示す。 (1) フアクシミリ、プリンター、ワードプロセツ
サーなどの事務機器のハウジング材 (2) テレビ、ビデオなどの民生家電機器、電子機
器、電子計算機、通信機器などの電気・電子機
器のハウジング機内部部品、 (3) 自動車の前記各種測定機器(速度計など)の
ハウジング材、エンジンなど自動制御機のハウ
ジング材、自動車に設置されるマイクロ・コン
ピユーター、電話、テレビ、ラジオなどのハウ
ジング材、さらには電気配線カバーのフアーネ
スチユーブのカバー、 〔〕 発明の具体的説明 (A) 耐衝撃性樹脂 本発明において使われる耐衝撃性樹脂は塩素化
ポリエチレンおよびスチレンと少なくとも一種の
他のビニル化合物とによつてグラフト共重合され
た塩素化ポリエチレンをそれらの合計量として5
〜40重量%(好ましくは10〜40重量%、好適には
15〜35重量%)含有するものである。該耐衝撃性
樹脂中には塩素化ポリエチレン、スチレンと少な
くとも一種の他のビニル化合物(たとえば、アク
リロニトリル、メチルメタクリレート)との共重
合体および/またはスチレンと少なくとも一種の
他のビニル化合物によつてグラフト共重合された
塩素化ポリエチレンからなるものである。 本発明の耐衝撃性樹脂は塩素化ポリエチレンと
前記共重合体とを混合させることによつて得られ
る組成物、塩素化ポリエチレンにスチレンと少な
くとも一種の他のビニル化合物とをグラフト共重
合させることによつて得られるグラフト共重合体
およびあらかじめ塩素化ポリエチレンに少量のス
チレンと少なくとも一種の他のビニル化合物とを
グラフト共重合させることによつて得られるグラ
フト共重合体にさらに前記の共重合体とを混合さ
せることによつて得られる組成物である。本発明
の耐衝撃性樹脂のうち、組成物を使用する場合、
あらかじめ組成成分を混合させることによつて得
られる組成物を使用してもよく、本発明の最終製
品である組成物を製造するさいにこれらを混合さ
せてもよい。本発明において耐衝撃性樹脂として
前記の組成物またはグラフト共重合体のうち、い
ずれを使用する場合でも最終製品である組成物の
耐衝撃性樹脂中のグラフト共重合されたおよびグ
ラフト共重合された塩素化ポリエチレンの配合割
合が前記の組成割合になるように配合させること
が重要である。 耐衝撃性樹脂の製造に使用される塩素化ポリエ
チレンはポリエチレン粉末または粒子を水性懸濁
液中で塩素化するか、或は有機溶媒中に溶解した
ポリエチレンを塩素化することによつて得られる
ものである(水性懸濁液中で塩素化することによ
つて得られるものが望ましい)。一般には、その
塩素含有量が20〜50重量%の非結晶性または結晶
性の塩素化ポリエチレンであり、特に塩素含量が
25〜45重量%の非結晶性の塩素化ポリエチレンが
好ましい。 前記ポリエチレンはエチレンを単独重合または
エチレンと多くとも10重量%のα−オレフイン
(一般には、炭素数が多くとも6個)と共重合す
ることによつて得られるものである。その密度は
一般には0.910〜0.970g/c.c.である。また、そ分
子量は5万〜70万である。 本発明において使われる耐衝撃性樹脂の具体例
としては、塩素化ポリエチレンにスチレンとアク
リロニトリルとをグラフト共重合させることによ
つて得られるグラフト物、塩素化ポリエチレンに
スチレンとメチルメタクリレートとをグラフト共
重合させることによつて得られるグラフト物、塩
素化ポリエチレンおよびスチレンとアクリロニト
リルとの共重合樹脂とのブレンド物、塩素化ポリ
エチレンおよびアクリル系樹脂とのブレンド物な
どがあげられる。前記アクリル系樹脂としては、
メタクリル酸エステルまたはアクリル酸エステル
を主成分とする重合体である。代表例としては、
アクリル酸メチル、アクリル酸ブチルおよび/ま
たはメチルメタクリレートを主成分とする重合体
があげられる。 (B) アルミニウムの粉末状物など 本発明において使われるアルミニウムまたはア
ルミニウム合金の粉末状物、繊維状物およびフレ
ーク状物のうち、粉末状物としては、その平均の
大きさは一般には250メツシユないし20メツシユ
である。また、繊維状物としては、その直径は一
般に0.0020〜0.20mmであり、長さが10mm以下のも
のが加工し易いため望ましい。さらに、フレーク
状物としては、断面積が0.1×0.1mmから5×5mm
を有する円形、正方形、長方形、四角形などの任
意の形状のものを用いることができるが、とりわ
けその厚さが0.1mm以下のものが望ましい。なか
でも、約1×1mmの断面積をもつ四角形状で厚さ
が約0.03mmのものが分散性が良好である。アルミ
ニウムのフレーク状物は耐衝撃性樹脂内での分散
性がよく、繊維状物のようにそれ自体でからまつ
て玉状物を形成することがない。また、成形時に
耐衝撃性樹脂の流れ方向に沿つて配合する傾向が
強く、同一混合量では導電性が良いばかりか、曲
げ弾性率などを向上させる。とりわけ、1mm×1
mmの表面積をもつフレーク状物は分散性の点から
最つとも好ましい。これらの粉末状物、繊維状物
またはフレーク状物は単独で使用してもよいが、
二種以上を併用することによつて本発明の目的を
達成するために少なく混合率で効果を発揮するこ
とができるため好適である。また、アルミニウム
合金中のアルミニウムの含有量は、通常80重量%
以上である。 (C) 配合割合 本発明の組成物中に占める耐衝撃性樹脂の配合
割合は90〜40容量%であり、85〜45容量%が望ま
しく、とりわけ80〜45容量%が好適である(すな
わち、アルミニウムの粉末状物の配合割合は10〜
60容量%であり、15〜55容量%が好ましく、特に
20〜55容量%が好適である)。該組成物中に占め
るアルミニウムの粉末状物の配合割合が10容量%
以下では、電磁波吸収に必要な導電性を充分に与
えない。一方、60容量%以上では、耐衝撃性樹脂
との均一状の混合が極めて困難であり、かりに均
一状の組成物ができたとしても、実用に耐え得る
強度を有していないために実用上不可能である。 (D) 組成物の製造、成形物の製造 本発明の組成物を製造するには、耐衝撃性樹脂
の業界において一般に使われているヘンシエルミ
キサーのごとき混合機を用いてドライブレンドし
てもよく、バンバリーミキサー、ニーダー、ロー
ルミルおよびスクリユー式押出機のごとき混合機
を使用して溶融混練することによつて得ることが
できる。このさい、あらかじめドライブレンド
し、得られる組成物(混合物)を溶融混練するこ
とによつて均一状の組成物を得ることができる。 特に、耐衝撃性樹脂を粉末状にして用いるほう
が、より均一に混合することができるために望ま
しい。 この場合、一般には溶融混練した後、ペレツト
状物に成形し、後記の成形に供する。 本発明の組成物を制御するさい、耐衝撃性樹脂
の分野において一般に用いられている酸素および
熱に対する安定剤、金属劣化防止剤、充填剤、滑
剤ならびに難燃化剤をさらに添加してもよい。 以上の溶融混練の場合でも、成形の場合でも、
いずれも使わる耐衝撃性樹脂の軟化点以上の温度
で実施しなければならないが、250℃以上の温度
で行なつた場合、耐衝撃性樹脂の一部が熱劣化を
生じることがあるため、この温度以下で実施しな
ければならないことは当然のことである。 成形方法としては、押出成形法、射出成形法お
よびプレス成形法があげられる。さらに、スタン
ピング法、押出シートを用いてのプレス成形法、
真空成形法などの成形法のごとき耐衝撃性樹脂の
分野において一般に使われている成形法も適用し
てよい。 本発明の組成物は、前記したごとく、加工性が
すぐれているため、前記の成形法によつて種々の
形状物に成形されて多方面に使用することができ
る。 〔〕 実施例および比較例 以下、実施例によつて本発明をさらにくわしく
説明する。 なお、実施例および比較例において、引張強度
はASTM D−638にしたがつて測定した。さら
に、曲げ強度および曲げ弾性率はASTM D−
790にしたがつて測定した。また、アイゾツト
(Izod)衝撃強度はASTM D−256にしたがい、
ノツチ付で測定した。また、体積固有抵抗試験は
抵抗計(タケダ理研社製、商品名デジタルマルチ
メーターTR−6856)を用い、厚さが2mmの試片
を用い、温度25℃湿度60%の雰囲気下で試片の抵
抗を測定し、下式に従つて算出した。 体積固有抵抗(Ω・cm)=S×R/t ここで、Sは固有抵抗率測定電極の電極面積で
あり、Rは試片の抵抗値であり、tは試片の厚さ
を表わす。また、電磁波の遮蔽効果の測定は、厚
さが3mmのシートを使つて10×10×30cmのサンプ
ル箱を製作し、箱の中にポータブル発振器を所定
の周波数(600MHz)に調節して入れた。この箱
を電磁暗室内に置き、受信アンテナで箱内の発振
器から出る電磁を検波器を経てマイクロ波用電力
計で測定した。シートから製作した箱を除いた状
態における発振器からの電磁も同様に計測し、サ
ンプル箱の有無による電界強度の比率をデジベル
(dB)で表わしてサンプルシートの電磁波減衰量
とした。 なお、実施例および比較例において用いたアル
ミニウム・フレーク、アルミニウム粉末およびア
ルミニウム繊維ならびに耐衝撃性樹脂は下記の形
状および物性を有するものである。 〔アルミニウム・フレーク〕 アルミニウム・フレークとして、断面積が1×
1mm、厚さが0.03mmの正方形のフレーク状アルミ
ニウム(以下「Alフレーク」と云う)を用いた。 〔アルミニウム粉末〕 アルミニウム粉末として、粒径が74〜150ミク
ロンのアルミニウム粉末(以下「Al粉末」と云
う)を使用した。 〔アルミニウム繊維〕 アルミニウム繊維として、長さが約6mm、径が
65ミクロンのアルミニウム・フアイバー(以下
「Al繊維」と云う)を使つた。 (ACS(1)の製造〕 20のオートクレーブにムーニー粘度が76塩素
化ポリエチレン〔塩素含有量40.6重量%、以下
「Cl−PE(a)」と云う〕1600g、ポリビニルアルコ
ール(けん化度95%)32.0gおよび8.0の水
(イオン交換水)を仕込んだ。ついで室温(約23
℃)において激しく撹拌した。この分散液に常温
において撹拌しながら単量体として4560gのスチ
レンと1520gのアクリロニトリル、滑剤として
320gの流動パラフイン、重合開始剤として16.0
gの第三級−ナチルパーアセテートおよび連鎖移
動剤として16.0gの第三級−ドデシルメルカブタ
ンを加えた。この反応系の懸濁液の上部を窒素ガ
スで置換した後、105℃に昇温した。この温度に
おいて撹拌しながら4時間重合を行なつた後、さ
らに145℃の温度において2時間重合を行なつた。
ついで、この反応系を室温まで放冷した後、得ら
れた重合体(グラフト物)を過し、充分に水洗
を行なつた。得られたグラフト物を50℃において
一昼夜減圧下で乾燥を行なつた。重合転化率(重
合に使用した単量体に対して)は95.4%であり、
若干粗い粉末状であつた。なお、このグラフト物
〔以下「ACS(1)」と云う〕のゴム状物の含有量は
20.3重量%であつた。 得られたACS(1)に対して2重量%のジブチル
チン マレート系安定剤〔三井有機合成社製、商
品名 スタン(Stann)BM〕を加え、ロールの
表面を180℃に設定したロールを用いて10分間混
練を行なつた。得られた混合物を200℃に設定し
たプレス機を用いて100Kg/cm2の加圧下で5分間
プレスした後、水冷プレス機を使つて100Kg/cm2
の加圧下で2分間プレスを行なつた。得られたプ
レス板のアイゾツト衝撃強度(ノツチ付)は8.0
Kg・cm/cmであり、引張強度は325Kg/cm2であつ
た。また、ビカツト軟化点は93.8℃であつた。 〔ACS(2)の製造〕 ACS(1)の製造において使つたCl−PE(a)の使用
量を6.0Kg、スチレンの使用量を1280gおよびア
クリロニトリルの使用量を320gにかえたほかは、
ACS(1)の場合と全く同じ条件で重合を行なつた。
重合終了後、ACS(1)の場合と同様に過・水
洗・乾燥を行ない、重合体(グラフト物)を製造
した。このグラフト物〔以下「ACS(2)と云う)
の重合転化率は95.3%であり、若干粗い粉末状で
あつた。なお、このACS(2)のゴム状物の含有率
は79.6%であつた。 〔混合物(1)の製造〕 前記のACS(1)のかわりに、ACS(2)とアクリロ
ニトリル−スチレン共重合樹脂(アクリロニトリ
ルの含有量23重量%、以下「AS」と云う)混合
割合が1:3になるようにACS(1)の場合と同じ
条件で溶融混練を行なつた。得られた混合物〔以
下「混合物(1)」と云う〕をACS(1)の場合と同様
にプレス板を製造した。得られたプレス板のアイ
ゾツト衝撃強度(ノツチ付)は7.8Kg・cm/cmで
あり、引張強度は330Kg/cm2であつた。また、ビ
カツト軟化点は93.7℃であつた。 〔混合物(2)の製造〕 ムーニー粘度が75の塩素化ポリエチレン(塩素
含有量36.2重量%、非晶性、原料ポリエチレンの
分子量約25万)100重量部および400重量部の前記
混合物を製造するさいに使用したASならびに安
定剤として2重量部の前記ジブチルチン マレー
ト系安定剤をACS(1)の場合と同様に溶融混練を
行なつた。得られた混合物〔以下「混合物(2)」と
云う〕をACS(1)の場合と同様にプレス板を製造
した。得られたプレス板のアイゾツト衝撃強度
(ノツチ付)は8.0Kg・cm/cmであり、引張強度は
340Kg/cm2であつた。また、ビカツト軟化点は
94.5℃であつた。 実施例1〜12、比較例1〜4 ACS(1)、ACS(2)、混合物(1)および混合物(2)な
らびにAlフレーク、Al繊維およびAl粉末を第1
表に示す配合割合であらかじめヘンシエルミキサ
ーを用いてそれぞれ5分間ドライブレンドを行な
つた。得られた各混合物を二軸押出機(径が30
mm)を使つて樹脂温度が200℃の条件下で溶融混
練しながらペレツト(組成物)を製造した。得ら
れたそれぞれの組成物をあらかじめ200℃に設定
した6オンスの射出成形機を使つて厚さが3mmの
試験片を製造した。 このようにして得られた各試験片の体積固有抵
抗値および透過減衰量の測定を行なつた。それら
の結果を第2表に示す。
【表】
【表】
【表】 以上の実施例および比較例の結果から、本発明
によつて得られる組成物はアルミニウムの粉末状
物を5〜50容量%混合することによつて電磁波遮
蔽材としての電磁波透過減衰量に効果を発揮し、
しかも通常の成形物としての引張り強度、曲げ強
度および衝撃強度ごとき機械的特性も充分保持さ
れていることが明らかである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (A) (1)塩素化ポリエチレン、(2)塩素化ポリエ
    チレンにスチレンと少なくとも一種の他のビニ
    ル化合物とをグラフト共重合させることによつ
    て得られるグラフト共重合体および(3)スチレン
    と少なくとも一種の他のビニル化合物との共重
    合体のうち、少なくとも一種を含有する耐衝撃
    性樹脂(ただし、該耐衝撃性樹脂中に占める塩
    素化ポリエチレンおよびスチレンと少なくとも
    一種の他のビニル化合物とによつてグラフト共
    重合された塩素化ポリエチレンの合計量は5〜
    40重量%である) ならびに (B) アルミニウムまたはアルミニウムを主成分と
    する合金の粉末状物、繊維状物および/または
    フレーク状物 からなる組成物であり、該組成物中に占める耐衝
    撃性樹脂の配合割合は50〜95容量%である耐衝撃
    性樹脂組成物。
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