JPH0365037B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 (1) 発明の技術分野 本発明は、通信装置に関し、とくにその電源・
一般信号線の架回路の接続を独立した多層構成の
バスバーにより各回路ユニツト毎に架の前面側で
接続するようにしたことに関する。

(2) 従来技術と問題点 従来の通信装置は、第１図の斜視図に示すよう
に、枠形の架１の内部下方に装置全体に電源を供
給するための共通の電源ユニツト２、フイルタユ
ニツト３を実装し、通信機能を有した複数個の回
路ユニツト４を適宜数必要に応じて上下方向多段
に搭載実装し、電源ユニツト２からの電源は上下
に延び架に固定されたバスバー５で各回路ユニツ
ト４に供給接続し、一般信号は細線を編込んで作
られた架束線６を架に固定してこれにより必要信
号を各回路ユニツト間に接続するようにしてい
た。これらの配線接続はすべて架１の裏面で行わ
れていた。

上記のように、回路ユニツトの電源・フイルタ
等共通架回路を一ユニツトに集約していること
は、そのユニツトの故障時に通信装置内の全回路
ユニツトに障害を及ぼすことになる。また、装置
の最大数の回路ユニツト搭載分に応じ得るように
考慮されているので、必要とする小数の回路ユニ
ツトの場合にはその分不経済であるといつた問題
点があつた。

また、架の裏面に電源バスバー、一般信号線用
の架束線を固定して各回路ユニツトの裏面で接続
することは、設置後の保守作業が装置の裏面と前
面の両面で行わねばならないために、装置の裏面
を部屋の壁面に接して設置すること、および装置
同士を背中合せに接して設置するなどのレイアウ
トができない。従つて、壁や装置間とを離して装
置を部屋の中央方向に位置させて配置しなければ
ならず、その分、余分のスペースを必要とするも
のであつた。

さらに、架束線は製作するのに多大の工数と工
期を要し、誤編込みや輸送時等においての断線を
生じるなど、品質管理上の問題点があつた。

(3) 発明の目的 本発明は、上記従来の問題点に鑑み、架内に回
路ユニツトが上下方向多段に実装されるユニツト
において、装置の前面からのみの保守が可能で、
かつ経済的な実装が行える通信装置の提供を目的
とするものである。

(4) 発明の構成 上記目的を達成するための本発明の構成は、架
内に回路ユニツトが上下方向多段に実装される通
信装置において、各回路ユニツトに該回路ユニツ
ト対応の電源・フイルタ等の架回路部と、架の前
面の一側にケーブルダクトを設け、該ケーブルダ
クトの内側に架枠とは分離して上下方向の延びた
多層のバスバーを取付け、該バスバーにより回路
ユニツトの電源・フイルタ等の架回路部の電源
線・一般信号線とを各回路ユニツト毎に架の前面
側で接続するようにした通信装置である。

(5) 発明の実施例 以下、本発明の通信装置について、実施例によ
り図面を参照して詳細に説明する。

第２図は、本発明による通信装置の一実施例の
斜視図である。第２図において、１０は枠形の
架、１１は回路ユニツト１３内の一端部に設けら
れる電源回路、１２は電源回路１１と同様に回路
ユニツト１３内に設けられるフイルタ回路、１３
は回路ユニツト、１４は上下に延びた多層構成の
バスバー、１５は架１０内の上部に実装された架
上端子板ユニツト、１６はケーブルダクト、矢印
Ａは装置前面側であることを示している。

本実施例は、図に示したように架１０の内部に
回路ユニツト１３を上下方向多段（図の場合５
段）に実装し、最上部には架上端子板ユニツト１
５を実装している。回路ユニツト１３内にはプリ
ント板ユニツトでなる電源回路１１と、フイルタ
回路１２とが一端側に位置してプラグイン実装さ
れている。そうして他端側には多数の通信回路を
具えたプリント板ユニツトが並列にプラグイン実
装され、その前面に通信回線がコネクタ接続（何
れも図示省略）されている。これら電源回路１
１、フイルタ回路１２、プリント板ユニツトは回
路ユニツト１３の裏面に設けられたプリント板で
なるバツクボード（図示省略）とコネクタ接続に
よりプラグイン接続され、相互の電気回路の接続
がなされる。

電源回路１１およびフイルタ回路１２は、それ
が実装されている回路ユニツト１３に必要な容量
分のみとして小型化し、それぞれの回路ユニツト
に分散実装している。架１０の前面一側に架１０
の高さにほぼ相当して上下方向に延びたバスバー
１４が、架枠とは分離してケーブルダクト１６の
内側に着脱可能に係合させて取り付けられる。ケ
ーブルダクト１６は便宜上分離して示されている
が、実際には架１０の側端に固定されている。バ
スバー１４は電源・一般信号線をそれぞれの回路
ユニツト１３に供給接続し得るように多層構成し
たものである。そうして各回路ユニツト１３の個
所においてそれぞれに接続可能なように接続端子
が形成されている。

バスバー１４は架上端子板ユニツト１５、回路
ユニツト１３を実装する前に架１０内に持ち込み
ケーブルダクト１６の内面に係合支持させる。こ
のバスバー１４は架１０と分離したものであるか
ら、架１０とは製造工程が別の工程となり、工期
の短縮と管理が容易となる。

バスバー１４ケーブルダクト１６に支持させた
後に、回路ユニツト１３、架上端子板ユニツト１
５を多段に実装する。

装置外部から導入される電源・一般信号線等は
架上端子板ユニツト１５に一旦接続され、ここか
らバスバー１４の接続端子にそれぞれ接続線によ
りコネクタ接続される。そうして、各回路ユニツ
ト１３毎にバスバー１４の接続端子と電源回路１
１、フイルタ回路１２の前面とをそれぞれ接続線
の両端のコネクタによりコネクタ接続する。この
ようにして回路ユニツト１３内のプリント板ユニ
ツトとは回路ユニツト１３内の裏面のバツクボー
ドにより接続される。

(6) 発明の効果 以上のように、本発明によれば架回路部を相互
に接続するためのバスバーを前面に取付けたこと
により、通信装置の前面のみで保守操作が可能で
あり、装置の設置レイアウト上床面使用効率が向
上する。

さらに、電源回路、フイルタ回路をそれぞれの
回路ユニツトに必要な容量として実装したことに
より、未搭載回路ユニツトが生じたときにも従来
のような不経済となることはない。従つて、経済
的および品質管理上有利に製造できるといつた効
果大なるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の通信装置を裏面側から見た斜視
図、第２図は本発明の通信装置の一実施例の前面
側から見た斜視図、である。 図面において、１０は架、１１は電源回路、１
２はフイルタ回路、１３は回路ユニツト、１４は
バスバー、１６はケーブルダクト、をそれぞれ示
す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 架内に回路ユニツトが上下方向多段に実装さ
   れる通信装置において、各回路ユニツトに該回路
   ユニツト対応の電源・フイルタ等の架回路部と、
   架の前面の一側にケーブルダクトを設け、該ケー
   ブルダクトの内側に架枠とは分離して上下方向に
   延びた多層のバスバーを取付け、該バスバーによ
   り回路ユニツトの電源・フイルタ等架回路部の電
   源線・一般信号線とを各回路ユニツト毎に架の前
   面側で接続するようにしたことを特徴とする通信
   装置。