JPH0364725A - 光走査装置 - Google Patents

光走査装置

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Publication number
JPH0364725A
JPH0364725A JP20203889A JP20203889A JPH0364725A JP H0364725 A JPH0364725 A JP H0364725A JP 20203889 A JP20203889 A JP 20203889A JP 20203889 A JP20203889 A JP 20203889A JP H0364725 A JPH0364725 A JP H0364725A
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JP
Japan
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optical system
light beam
polygon mirror
lens
optical
Prior art date
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Pending
Application number
JP20203889A
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English (en)
Inventor
Tomohiro Oikawa
及川 智博
Hiroshi Tomita
富田 寛
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0364725A publication Critical patent/JPH0364725A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、光走査装置に関し、特に像面湾曲の補正機能
を有する光走査装置に関するものである。
〔従来の妓術〕
一般に、原稿画像や画像信号に基づいて主走査と副走査
を行うことによって画像を再現させるための光走査装置
は、ディジタル複写機、1ノーザプリンタ、レーザプロ
ッタ、レーザファックス、レーザ製版機等々に広く用い
られている、このような光走査装置の一例として、第1
9図に示すものがある。
即ち、レーザダイオード等の光源lから射出された光束
は、コリメート光学系を形成するコリメータレンズ2に
よって平行光束化され、アパーチャー3で周辺光のカッ
トがなされ、このアパーチャー3を射出する光束は結像
光学系を形成するレンズ4で主走査線上に結像すべく集
束される。
このように構成された光束は、複数の偏向反射面を有す
る回転多面鏡5で偏向され、被走査媒体の一例である感
光体ドラム6において線状(主走査方向)に走査される
のであるが、線状結像レンズ4による結像面(主走査R
IA)が各種光学特性の有する残留誤差によって像面湾
曲が生じ第19図に破線で示すように円弧状に振れるこ
とになる。
従って、感光体ドラム6に沿って完全な直線走査とはな
らず感光体ドラム6上の光スポツト線が歪みその径が大
きくなってしまうという問題があり、これの解決を機械
的手段と光学的手段によって行うことが提案されている
上記機械的手段の一例としては、特開昭57−1482
0号公報や特開昭59−116603号公報に示されて
いるように回転多面鏡の移動角度に同期して、換言すれ
ば回転多面鏡の反射面による結像点の移動に同期して光
源の位置を光軸方向に移動(振動)させることによって
最終的な結像面が正確な一直線となるようにしているも
のがある。
また、上記光学的な手段の一例としては、特開昭58−
57108号公報に示されるように、光源は固定で、コ
リメータレンズ、集光レンズを偏向走査に伴って光軸方
向に移動(振動)させることにより最終的な結像面が正
確な一直線となるようにしているものがある。
一方、主走査の高速化を図るために回転多面鏡が用いら
れる場合が多く、この場合には、複数・の反射面の各々
の相対位置精度に誤差が生じるのが一般的であり、この
ために最終的な結像面に面倒れ誤差に基づくばらつきが
生じてしまう、これを補正するために、特開昭63−1
06618号公報に示されるような面倒れ補正光学系が
用いられている。即ち、この面何れ補正光学系は1回転
多面鏡で偏向された光束を被走査媒体(例えば感光体ド
ラム)上に結像する結像光学系を、偏向反射面と被走査
媒体とを幾何光学的に共役な関係になるようにすべく複
数レンズを球面とトーリック面の組合せで形成すること
によって面倒れ補正を行っている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述のように光源またはレンズを光軸方向に移動させる
ことによって主走査方向の像面湾曲は補正することがで
きるものの、光源の移動に伴って新たに副走査方向の像
面湾曲が生じ、この像面湾曲の補正も同時に行わなけれ
ばならない6ところが、光学系中のレンズには球面レン
ズが用いられているので、非点隔差があり、このために
光源もしくはレンズを光軸方向に移動することによって
主・副面走査方向の湾曲を無視できる程度まで少なくす
ることは極めて困難である。
また、光源等を移動せずに面倒れ補正光学系を用いた場
合には、X座標軸方向とY座標軸方向、換言すれば主・
副走査方向のそれぞれで異なるパワーを有するレンズ、
例えばシリンドリカルレンズが光路中に存在するので、
これに伴って主・副走査方向の像面湾曲が異なりこれら
の補正はしきれないのが現状である。
さて、一般に像面湾曲を機械的に補正する機構のない面
倒れ補正光学系においては、主・副走査の像面湾曲、f
θ特性(倍率誤差、リニアリティ)、球面収差、正弦条
件がfθレンズの設計条件としであるが、これらの各種
条件は互いに影響を及ぼし合う関係を有しているので、
すべての条件を良好にすることはきわめて困難である。
従って、これらの各種条件のうち像面湾曲を良好に補正
できれば、他の条件を良好にする設計自由度が大きくな
り、設計が容易となる。また、近年、走査光学系の高密
度化が進むにっれfθレンズ等の各種要求精度が高くな
り、レンズの構成枚数も増加してきているのでその調整
は一層困難となり、コストも上昇傾向にある。
そこで、本発明の目的は、面倒れ補正光学系を用いた光
走査装置に適用可能であると共に、fθレンズ、コリメ
ータ1ノンズ、シリンドリカル1ノンズ等のレンズ光学
系の設計が容易となり、かつ走査光学系の高密度化に対
しても複雑で枚数の多いレンズ系を使用しなくても充分
に対応でき高性能で安価な光走査装置を提供することに
ある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係る光走査装置は5上述の目的を達成するため
に、光源から射出した光束を平行光束化するコリメート
光学系と、このコリー1−光学系から射出する光束を線
状に結像する第1結像光孝系と、この第1.結像光学系
から射出した光束を偏向走査する偏向反射面な有する回
転多面鏡と、この回転多面鏡で偏向された光束によって
走査される被走査媒体と、この被走査媒体と上記回転多
面鏡この間に配置され、上記回転多面鏡の偏向反射面で
偏向される光束の偏向面と垂直な面内において上記偏向
反射面ヒ上記被走査媒体とを幾何光学的に共役な関係を
保つ第2結像光学系と、上記回転多面鏡による光束の走
査に伴ない上記第1結像光学系による光束を光軸方向に
移動さ1する面倒れ補正光学系とを有する光走査装置で
あって、上記回転多面鏡による線状走査に同期して、上
記第1結像光学系のうちの少なくとも線状結像1ノンズ
を、磁気回路中に移動白花に配置された可動コイル、ま
たは固定コイルに対して移動目在に配置された永久磁石
に固定して光軸方向に駆動するように構成したこヒを特
徴とするものである。
(作 用〕 本発明に係る光走査装置は、主走査線上に結像する第1
結像光学系のうちの少なくとも線状結像レンズを、磁気
回路中に移動目在に配置された可動コイルまたは永久磁
石により、回転多面鏡による光束走査に同期して像面湾
曲を打消す方向に移動させることによって最終的に得ら
れる再生画像を良好にできるようにしたものである。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面を用いて説明する。
第1図は1本発明の一実施例の光走査装置における像面
湾曲補正光学系のR鵬上面図であり、画像形成用の光源
である)メーザダイオード11−から送出された光束は
、コリメート光学系を形成するコリメータ1ノンズ」2
で平行光束化され、その後方に配置されたアパーチャ〕
3で周辺不要部分がカットされ線状光束こされる。この
線状光束は、第1結像光学系を形成する線状結像1ノン
ズの一例である第1のシリンドリカルレンズ14で、後
述する感光体ドラム21の局面に結像されるようになっ
ている。
尚、この第Jのシリンドリカルレンズ14は、詳しくは
後述するが、不動部(ベース)に弾性抜工6および支持
部材」、7を介して支持されており。
図示省略のボイスコイルモータへの通電によって、光軸
方向に駆動され得るようになっている。
この第1のシリンドリカルレンズ1.4を通った光束は
、偏向反射面を有する回転多面鏡の一例であるポリゴン
ミラー18によって偏向走査される。
そして、偏向走査された光束は、fθレンズ169と第
3のシリンドリカルレンズ20を順次に介し、被走査媒
体である感光体ドラム21の局面にスポット状に結像さ
れる、 このようなfθレンズ】9は、ポリゴン旦う−18のミ
ラー面で偏向される光束の偏向面と垂直な面内において
、このミラー面と感光体ドラム21辷を幾何光学的に共
役な関係を保つものである。
また、走査の端部の光束は、ミラー22aによって光検
出器22bに導かれ、この光検出器22bでデータ書込
みの同期の基準とされる。
そして、光検出器22bで得られる同期信号によって上
記ボイスコイルモータを駆動せしめ、第1のシリンドリ
カルレンズ】4を光軸方向に移動し、光学系の像面湾曲
を打消すように構成している。
第2図(A)は、第1図に示す光走査装置の光学系の偏
向走査面(主走査面)側の面で展開して概念的に示す光
路図で、第2図(B)は、偏向走査面に垂直、即ち副走
査面で展開して概念的に示す光路図である。
この光学系は、fOレンズ〕9がアナモフィックな光学
系であり1面倒れ補正は、副走査方向においてポリゴン
ミラー18のるラー面と像面を幾付光学的に共役な関係
に配置することによって行っている。
本発明の特徴である面倒れ補正光学系のうちの1つの構
成として第1のシリンドリカルレンズ14を第3図に示
すように光軸方向に移動することによって像面湾曲を補
正するものであるが、この第1のシリンドリカルレンズ
14の移動状態の詳細を第3図を用いて説明する。
同図において、第1のシリンドリカルレンズ14の移動
前の状態を実線で示し、移動後の状態を破線で表わしで
ある。
従って、第1のシリンドリカルレンズ14の移動量をΔ
cyとしたときの、結像位置の移動量をΔ工Sとし、移
動前の第1のシリンドリカルレンズ14の結像位置とf
θレンズ19の前側主点Hとの距離をSとし、fθレン
ズ19の像距離をS′とし、fθレンズ19の焦点距離
をfとすると、s=s’  ・f/ (S’ −f) S+Δcy=(S’ −Δ工s)・f/(S′−Δzs
−f)となり、従って Δcy=Δ工5−f2/(S′ −Δxs −f )(
S ’  −f )となる。
ここで、Δ工5((S’−f)とするとΔcy4Δs 
−f 2 / (S /   f ) 2=Δ工S/ボ
  ただし、m=s’/Sとなる。
今までの説明より像面湾曲量がΔ1gであった場合、第
1のシリンドリカルレンズ14をΔcy=Δ工s/rr
Fだけ移動すると副走査像面湾曲の補正ができることに
なる。
このとき、主走査に関しては、第2図(A)に示すよう
に、第1のシリンドリカルレンズ14のパワーがないの
で像面湾曲の変化はない。
また、補正前の像面湾曲の発生の具体例としては例えば
、第4図(A)に示すようになっていて、実線が副走査
方向の像面湾曲で、破線が主走査方向の像面湾曲を表し
ている。補正前の像面湾曲は主走査方向が小さくなる様
に設計されており、副走査方向の像面湾曲が小さくなる
様な考慮がなされていないため、像面溝゛曲は円弧状ま
たは放物線状になっている。この実施例における像面湾
曲量Δlsは、ポリゴンミラー18の走査半角で±30
° (ポリゴンミラー18の回転角にすれば±15°)
の位置で約10wとなっている。
このような像面湾曲の曲線は、正弦波または余弦波の一
部分で近似することができ、その補正量と像面湾曲量を
プロットすると第5図に示すようになる。
即ち、第4図(A)における±30°の像面湾曲量をΔ
工Sとすれば、このときの補正量Δ工Sは、Δ工S(θ
)=Δ工5(−cos(6θ)+1)とすれば良い。た
だし、θはポリゴンミラー18の回転角で、θ=Oで像
高比がOとなる。
本例では、ポリゴンミラー18のミラー面数が6である
ために1つのミラー面におけるポリゴンミラー回転角θ
は、±30” となる。
従って、この±30@の間に第1のシリンドリカルレン
ズ14がn (nは1以上の整数)周期だけ移動すれば
ポリゴンミラー19とのミラー面との同期が−とれるこ
とになる。つまり、ポリゴンミラー18のミラー面数が
N面の時には、ポリゴンミラー回転角θが±180″/
Nでn周期だけ第1のシリンドリカルレンズ14が移動
することになる。このようにすれば第4図(B)に示す
ように副走査方向の像面湾曲が補正できることになる。
次に、本発明の特徴である像面湾曲補正光学系のうちの
1つの構成として第6図(A)と第6図(B)に示すよ
うに、第2のシリンドリカルレンズ23を追加して設け
、この第2のシリンドリカルレンズ23を光軸方向に移
動することによって主走査方向の像面湾曲を補正するも
のであり、第6図(A)に偏向走査面(主走査面)側の
面を示す光路図と、第6図(B)に偏向走査面に垂直、
即ち副走査面を示す光路図とに示されるように、コリメ
ータレンズ12とポリゴンミラー18との間に主走査方
向にパワーを有する第2のシリンドリカルレンズ23を
配置し、前述の第1のシリンドリカルレンズ14と同様
に光軸方向移動を行い主走査方向の像面湾曲を補正する
ものである。
主走査平面において、第2のシリンドリ力ルレンズ23
の後側主点とf01ノンス19の前側主点との距離をd
 )、 I、、第2のシリンドリカルIノンズ23、f
(?Iノンズ]9の焦点距離をそれぞれfcy’   
fzθとすると、fO1ノンズ19の後側主点と、第2
のシリンドリカル1/ンズ23およびfθレンズ10の
総合焦点位置の距離Stは、S’ =ffa’ (fe
y’ −d)/(fcy’ +ffo−d)ヒ表わすこ
ヒができる。
また、コリメータレンズ】、2からの平行光束が第1−
ωシリンドリカル1ノンズ1−4を介して第2のシリン
ドリカル1/ンズ23に入側するから5このL含の像面
湾曲最をへINとして第2のシリンドリカルレンズ23
の対応する補正移動量をへ〇y′ とすると前述のAc
yの場合ど同様にして、Δcy′=ΔIM’ f fB
 /(Sr−ΔI)l−ffe’)・(SE−ffθ′
) ヒ表わすこLができる。
従って、前述の第1のシリンドリカルレンズ14とは独
立に第2のシリンドリカルレンズ23を移動させるヒ5
主走査方向ヒ副査方向の両方の像面湾曲をそれぞれ補正
することができる。
このようにしてなされる補正を行った具体的例どしては
、例えば特開昭62−172317号公報に示されるよ
うに、第7図の(A)、(B)、(C)および(D)の
それぞれに示す球面収差・正弦条件、像面湾曲、像面湾
曲およびfθ特性を有する光学系におl’%て、第1.
のシリンドリカルレンズ14の移動を、 Δys(0)=−Δ1s・eos(1813)+Δ工8
′とし、第2のシリンドリカルIノンズ23をΔ工M(
θ)= Δ1賀 ・ 5in(6θ )で像面湾曲が移
動するように補正を行っている、ここで、上述のN、n
の値は、N = 6で副走査方向においてはn=3、主
走査方向においてはn=1としである。
一方、主走査方向の面を示す第9図(A) 、ill:
副走査方向の面を示ず第9図(B)のように、fθレン
ズ1,9が主走査方向に配置された長尺状第3のシリン
ドリカル1ノンズ24を含んで面倒れ補正光学系を形成
した光走査装置において4’J、第1.のシリンドリカ
ルレンズ14を上述同様にして先軸方向に移動させるこ
辷によって像面湾曲の補正を行うこ辷ができることは勿
論である。
また、本発明は、第10図(A)に示す光学系にも適用
できる。
即ち、レーザ光源25からの射出光束は、コリメータレ
ンズ26で平行光束化され、ミラー27で折返された後
にポリゴンるジー28の反射面に射出される。このるラ
ー27は、全体光路を直線状に配置するヒ光学系の全体
寸法が長尺化するので機器のコンパクト化の要求に逆行
するために、同ミラー27による折返しによって光学系
の長手方向寸法を短縮化する意図で設けられているもの
である。
そして、ポリゴンミラー28によって偏向された光束は
6Il状結像レンズ29によってその射出光束が主走査
に対応する線状にされ、同レンズ29の後方に配置され
たfθレンズ30によって、ポリゴンミラー28で偏向
される光束の偏向面と垂直な面内において同ポリゴンる
ジー28のミラー面こ被走査媒体(感光体ドラ入31−
)とを幾何光孝的に共役辷なるような関係が保たれてい
る。
また、第10図(A)に示す光学系は、そのウェスト位
置が第10図(B)に示すように主走査方向の位置を実
線で示され、副走査方向の位置が破線で示されている。
さらに、像面湾曲は、第10図(C)に示すように主走
査方向の湾曲が実線で示され副走査方向の湾曲が破線で
示されでいる。
この場合、副走査方向の像面湾曲は実用」二において無
視で孝る植となっていて、主走査方向の像面湾曲を補正
するためには、線状結像[ノノズ29をポリゴンミラー
28の偏向角度に同期して光軸方向に振動(移11])
させるのであり、この振動は周波数F、振幅Δで行われ
ている。
そして、この像面湾曲の様子を表わす曲線と線状結像I
/ンズ29の振動を表わす曲線を重ね合せた特性を第1
1図に示す。
即ち、像面湾曲が一点鎖線で示され、振動が実線で示さ
れていて、同図の縦軸ε横軸ば兼用して用いられ、この
うち、横軸は像面湾曲の場合には感光体ドラム31の主
走査方向の位置座揮であり、振動の場合には時間軸であ
る。また、縦軸は、像面湾曲の場合には像面湾曲量で、
振動の場合には振動量(振幅)となっている。
従・って像面湾曲の変化周期に同期して振動を与えるこ
とによって像面湾曲を実用上無視できる程度まで低減さ
せることができる。この例における振動の周波数Fは、
例えば4.25KHzであり、振幅Δは235μmであ
る。
次に、上述の各側における線状結像レンズを振動させる
ための駆動手段の具体例について説明する。
本発明における駆動手段は、回転多面鏡による線状走査
に同期して少なくとも線状結像レンズを、例えば磁気回
路中に移動自在に配置された可動コイルに固定して光軸
方向に駆動するものであり、その基本構成としては第1
2図に示すような、リニア直流モータの一例であるボイ
スコイルモータを用いる。
即ち、不動部材には、磁極部材34と永久磁石35で形
成される磁気回路が固定され、磁極部材34は柱状部材
の中央を円環状に切欠いて凹部34′が形成され、この
凹部34′の外周寄りの面に環状の永久磁石35が固定
され、この永久磁石35の内壁と凹部34′の内壁をな
すセンターポール34′の外壁との間に所定間隔を有す
る磁気ギャップが形成されるようになっている。
この磁気ギャップ内には空心形の可動コイル36が嵌装
され、この可動コイル36の一端(図において左端)に
連結固定された弾性ばね37で周方向の回動が規制され
、水平方向の移動のみが許容されるようにされている。
この可動コイル36の基部には棒状のスライダ32が固
定され、その先端には後述するように、第1または第2
のシリンドリカルレンズが固定され、上記スライダ32
は、不動部材に固定された軸受部材33で上下方向の移
動が規制されている。
従って、可動コイル36に直流を通電することによって
磁気回路中を左右方向に移動し、スライダ32に固定さ
れた第1または第2のシリンドリカルレンズが光軸方向
に駆動されることになる。
ここで、第1のシリンドリカルレンズエ4の形状を第1
3図に示すように高さL工、奥行L2゜幅り、のそれぞ
れを約1amとし、同第1のシリンドリカルレンズ14
の材質をBK7とするとその密度ρは、2.54  (
g/aj)であるので、その大まかな質量は、 L、1XL2XL、Xρ=2.54 (g)となる。
ただし、ここでは、この第1のシリンドリカルレンズ1
4を固定するためのハウジング、スライダ32及び可動
コイル36の質量をすべて含めて。
移動物体の質量を10 (g)とする。
また、第1のシリンドリカルレンズ14をボイスコイル
モータに組込んだ具体例を第14図と第15図に示す。
第14図において、角筒状の磁気部材34の基部の板状
部材(図示せず)に連設固定されたセンターポール34
′の外方に角筒状の可動コイル39が移動自在に配置さ
れ、このような磁気部材34の内部空間に永久磁石38
が固定され、センターポール34′の外壁と磁気部材3
4の内壁との間に磁気ギャップが形成されている。そし
て、可動コイル39は後述の弾性部材である板ばねで支
持され、第1のシリンドリカルレンズ14の光軸方向(
紙面方向)の移動が許容され、上記紙面方向に直交する
面方向の移動が阻止されるようになっている。また、可
動コイル39には第1のシリンドリカルレンズ14が図
示しない支持部材を用いて固定されている。
従って、可動コイル39に通電することによって、永久
磁石38と磁気部材34とによる磁気回路中を移動(振
動)させることができる。
また、第15図に示すように、可動コイル39を形成す
る部材の先端部に第1のシリンドリカルレンズ14を固
定し、このようにされた可動コイル39の両端は板ばね
40,40でもって支持されている。そして、この可動
コイル39の近傍に永久磁石38が所定間隙を有して配
置されている。
従って、永久磁石38によって形成される磁気回路中に
可動コイル39が位Hされることになり、可動コイル3
9に通電することによって第1のシリンドリカルレンズ
1.4を光軸方向(矢印入方向)に移動させるここがで
きることになる。
この様な構成の駆動手段としてのボイスコイルモータで
第1のシリンドリカル1ノンズ14を駆動するために必
要とする推力を求めるために、先ず、第1のシリンドリ
カルレンズ14の支持系である板ばね40.40の設定
をする。
このときの客積の諸量を下記に示す。
n:枚数 E:ヤング率 b:板ばね幅 Q:板ばね長さ σ:ポアソン比 m:移動物体の質蓋 h:板ばね厚 に:ばね定数 また、k=n・(E−b−h’)/n’(1−a”)で
あるので、数値を代入すると、 k=82.6  (k/m)=809.8  (N/m
)辷なる。
従って、移動物体系の固有振動数fは、f= (1/2
π)f「71 であるので数値を代入すると、 f =45.3 (Hz) となる。
一方、ボイスコイルモータの必要最大推力Ffは、 Xmax  :最大ストローク(un)父:移動物体の
加速度(m/se♂) α:外乱加速度 そして、X、max=235X2=470 (μm)α
=0.2G とすると、 Ff=に−Xmax+m (g十父→−α)となる。
また、移動物体の最大加速度父は 父= (Xmax/ α) 2 s−f”で表わせる。
X、+sax/αは、像面湾曲補正のための調和振動の
振輻であり、周波数fを4゜25 (K&)kすれば。
父=(470x 10”’/α)(2πX4.25X 
10’) ”= 167.6 (km/see”)とな
る。
よって、必要最大推力F、を計算するk、Ff= (8
09゜8X470X10−’)+10xlO−” (9
,8+167.6xlO’+0.2X9.8)=167
6.5 (N)となり、可動コイル39への最大電流I
 1aaxを500 (mA)kするヒポイスコイルモ
ータの推力定数には、 K=Ff1500X10″”=3353 (N/A)と
なる。この場合、可動コイル39によるモータは2個使
用するから、1個当りの推力定数はに/2であるので。
3353/2= 1676.5 (N/A)  となる
従って、推力定数が1676゜5 (N/A)  を満
たすように磁気回路を設計すれば良いこヒになる。
また、ボイスコイル七−タ11個当りの推力定数を低減
するために複数のモータを並列に多段に設けても良い。
さらに、可動コイル39によって形成される、いわゆる
ムービングコイル式モータは、磁気回路が固定され、コ
イルが可動するものであるがコイルが固定で永久磁石が
移動する、いわゆるムービングマグネット式モータであ
っても良いことは勿論である。
さて、第1.のシリンドリカルレンズ14等の線状結像
レンズを振動させる際には、この振動が走査光学装置全
体に伝達され、他の光学素子も振動させてしまう。
線状結像レンズ以外の光学素子の振動は、走査ビームの
形状に悪影響を与え、最終的には被走査媒体の面上で所
定のビーム径とならないことになる。
また、線状結像レンズの振動によって走査光学系を含め
た機器の全体が共振し、機器の全体が微振動することも
考えられる6機器の全体が振動すると作像プロセスにも
悪影響を与え、最終的に得られる画像の品位が著るしく
低下する。
従って、線状結像レンズとその振動源は少なくとも走査
光学系に対して機械的な絶縁を図る必要がある。
この具体例の1つとしては、第16図に示すように、磁
気部材34に対して相対的に移動する可動コイル39に
一端が固定された板ばね40の他端を走査光学部材が取
付けられたベース41に固定せずに支持部材43を介し
て上述のベース41とは機械的に絶縁されているベース
42に固定している。
このようにすることによって、可動コイル39が像面湾
曲補正のために振動されたときに生じるエネルギーがベ
ース41に直接に伝達されて画像品位を低下させたり、
逆に、ベース41に設けられているプリンタ等の画像形
成部材に生じる振動のエネルギーが第1のシリンドリカ
ルレンズ14に直接伝達されて正規の像面湾曲補正の動
作に障害を与えることが防止されるのである。
また、第17図に示すようにベース42と支持部材43
の間に防振ゴム板43′を介在させれば、より有効に防
振を図ることができる。
一方、第18図に示すように板ばね40が固定された支
持部材43を防振ゴム板43′を介在させた場合には、
走査光学部材が取付けられた上述のベース41に取付け
ても良い。
この他、本発明は、上述した実施例のみに限定されるこ
となく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変形実施が
可能である。
〔発明の効果〕
以上の説明で明らかなように、本発明によれば。
線状結像レンズを像面湾曲を打消すように光走査周期に
同期させて振動させるように構成したので光学系全体の
像面湾曲が機械的に補正でき、他の光学部品、例えばf
θレンズ、コリメータレンズ、シリンドリカルレンズ等
のレンズ設計が容易となり、また、近年の走査光学系の
高密度化に対しても複雑で枚数の多いレンズ系を使用し
なくても高精度が得られ、画像品位が良好で、しかも安
価な光走査装置を提供することができる。しかも、この
振動源として電磁コイルの変位を用いているために可動
部の質量を著しく軽量化でき、これに伴って駆動用の電
源も小容量のもので良く、駆動の直線性も優れているた
めに高精度に像面湾曲補正を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明が適用できる光走査装置の光学系の一
例を模式的に示す光路図、第2図(A)は、上記第工図
に示される光学系を主走査方向に展開して概念的に示す
光路図、第2図(B)は。 同じく副走査方向に展開して概念的に示す光路図、第3
図は、線状結像レンズの移動に伴なう変化を説明するた
めの光路図、第4図(A)は、光走査光学系における像
面湾曲の一例を示す特性図、第4図(B)は上記第4図
(A)に示す像面湾曲に補正を施した場合の特性図、第
5図は、像面湾曲の補正の一例を示す線図、第6図(A
)は、本発明が適用できる光走査装置の光学系の他の例
を主走査方向に展開して示す光路図、第6図(B)は。 同じく副走査方向に展開して示す光路図、第7図(A)
ないし第7図(E)は、各種収差特性の補正前と後の状
態を示す図で、このうち、第7図(A)は、球面収差・
正弦条件の特性図、第7図(B)は、主走査方向の像面
湾曲の特性図、第7図(C)は、副走査方向の像面湾曲
の特性図、第7図(D)は、fθ特性、第7図(E)は
、補正後の像面湾曲の特性図、第8図は、線状結像レン
ズの移動に伴なう変化を説明するための線図、第9図(
A)は1本発明に係る光走査装置の光学系のさらに他の
実施例を主走査方向に展開して示す光路図、第9図(B
)は、同じく副走査方向に展開して示す光路図、第1O
図(A)は、本発明に係る光走査装置の光学系のさらに
他の実施例を主走査方向に展開して示す光路図、第10
図(B)は、第10図(A)に示す光路図における主・
副走査方向のウェスト位置を重ね合せて示す特性図。 第10図(C)は、同実施例の主・副走査方向の像面湾
曲を重ね合わせて示す特性図、第11図は、同じく線状
結像レンズの移動に伴なう変化を説明するための線図、
第12図は、本発明の実施例に用いられる駆動手段の基
本構造を模式曲番7二示ず一部破断面図、第13図は、
シリンドリカルレンズの名部寸法を示す斜視図、第14
図は、同駆動手段の要部を示す側断面図、第1−5図は
、本発明の駆動手段の他の実施例の要部を示す斜視図、
第16図は、駆動手段の振動が走査光学部組が数1jら
れたベースに伝達されないように振動源を絶@Lまた部
分の一例を示す側断面図、第1,7図は、同じく他の例
を示す側断面図、第18図は、更に他の例を示す側断面
図、第】、9図は、従来の光走査装置の光学系の一例を
示す光路図である。 11.25・・・・・・レーザダイオード(光源)、〕
、2?26・・・・・・コリメータ1ノンズ、14.2
0,23,24.29・・・・・・シリンドリカルレン
ズ(線状結像レンズ)、 18.28・・・・・・ポリゴンミラー(回転多面鏡)
、19.30・・・・・・fθレンズ、 2F、、、31・・・・・・感光体ドラム(被走査媒体
)、19.30・・・・・・fθレンズ(第2結像光学
系)、32・・・・・スライダ、     33・・・
・・・軸受部組、34・・・・・・磁気部材、    
34′・・・・・・凹部、34′・・・・・・センター
ボール。 35.38・・・・・・永久磁石、 36.39・・・・・・可動コイル、 37・・・・・・弾性ばね、    40・・・・・・
板ばね54、]、、42・・・・・・ベース、  43
・・・・・・支持部材、43’ 、43’・・・・・・
防振ゴム板7第 図 第 (A) 図 (8) 第 6 図 (A) (B) 第 7 図 (A) (B) (C) 球面収差・正弧条件 像面湾曲 像面湾曲 第 図 (A) (8) 簿 2 図 5 第 14 図 第 5 図 3つ 第 6 図 第 7 図 第 8 図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)光源から射出した光束を平行光束化するコリメー
    ト光学系と、このコリート光学系から射出する光束を線
    状に結像する第1結像光学系と、この第1結像光学系か
    ら射出した光束を偏向走査する偏向反射面を有する回転
    多面鏡と、この回転多面鏡で偏向された光束によって走
    査される被走査媒体と、この被走査媒体と上記回転多面
    鏡との間に配置され、上記回転多面鏡の偏向反射面で偏
    向される光束の偏向面と垂直な面内において上記偏向反
    射面と上記被走査媒体とを幾何光学的に共役な関係を保
    つ第2結像光学系と、上記回転多面鏡による光束の走査
    に伴ない上記第1結像光学系による光束を光軸方向に移
    動させる面倒れ補正光学系とを有する光走査装置であっ
    て、上記回転多面鏡による線状走査に同期して、上記第
    1結像光学系のうちの少なくとも線状結像レンズを、磁
    気回路中に移動自在に配置された可動コイル、または固
    定コイルに対して移動自在に配置された永久磁石に画定
    して光軸方向に駆動するように構成したことを特徴とす
    る光走査装置。
  2. (2)第1結像光学系のうちの少なくとも線状結像レン
    ズを駆動する磁気回路を支持する支持部材を、機械的絶
    縁部材を介して不動部材に固定したことを特徴とする請
    求項1記載の光走査装置。
JP20203889A 1989-08-03 1989-08-03 光走査装置 Pending JPH0364725A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002054895A (ja) * 2000-08-09 2002-02-20 Daicel Chem Ind Ltd 電気式イニシエータ及びそれを用いたイニシエータ組立体

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