JPH0364498B2 - - Google Patents

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JPH0364498B2
JPH0364498B2 JP59502223A JP50222384A JPH0364498B2 JP H0364498 B2 JPH0364498 B2 JP H0364498B2 JP 59502223 A JP59502223 A JP 59502223A JP 50222384 A JP50222384 A JP 50222384A JP H0364498 B2 JPH0364498 B2 JP H0364498B2
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compound
vitamin
bone
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dihydroxyvitamin
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JP59502223A
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JPS60501261A (ja
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Hekutaa Efu Deruuka
Hainritsuhi Kee Shunoozu
Rafuaru Aaru Shishinsukii
Yoko Tanaka
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Wisconsin Alumni Research Foundation
Original Assignee
Wisconsin Alumni Research Foundation
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Publication of JPS60501261A publication Critical patent/JPS60501261A/ja
Publication of JPH0364498B2 publication Critical patent/JPH0364498B2/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D317/00Heterocyclic compounds containing five-membered rings having two oxygen atoms as the only ring hetero atoms
    • C07D317/08Heterocyclic compounds containing five-membered rings having two oxygen atoms as the only ring hetero atoms having the hetero atoms in positions 1 and 3
    • C07D317/10Heterocyclic compounds containing five-membered rings having two oxygen atoms as the only ring hetero atoms having the hetero atoms in positions 1 and 3 not condensed with other rings
    • C07D317/14Heterocyclic compounds containing five-membered rings having two oxygen atoms as the only ring hetero atoms having the hetero atoms in positions 1 and 3 not condensed with other rings with substituted hydrocarbon radicals attached to ring carbon atoms
    • C07D317/18Radicals substituted by singly bound oxygen or sulfur atoms
    • C07D317/24Radicals substituted by singly bound oxygen or sulfur atoms esterified
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P19/00Drugs for skeletal disorders
    • A61P19/08Drugs for skeletal disorders for bone diseases, e.g. rachitism, Paget's disease
    • A61P19/10Drugs for skeletal disorders for bone diseases, e.g. rachitism, Paget's disease for osteoporosis
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P3/00Drugs for disorders of the metabolism
    • A61P3/02Nutrients, e.g. vitamins, minerals
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C401/00Irradiation products of cholesterol or its derivatives; Vitamin D derivatives, 9,10-seco cyclopenta[a]phenanthrene or analogues obtained by chemical preparation without irradiation
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07JSTEROIDS
    • C07J71/00Steroids in which the cyclopenta(a)hydrophenanthrene skeleton is condensed with a heterocyclic ring
    • C07J71/0036Nitrogen-containing hetero ring
    • C07J71/0042Nitrogen only

Description

請求の範囲 1 次の群から選ばれた化合物。 及び (式中、R1、R2及びR3の各々は互いに同じでも
異なつていてもよく、水素及びアシル基からなる
群から選ばれ、Xはアルキル又はアリール基又は
同位体で標識付けされたアルキル又はアリール基
から選ばれる。ただし、上記化合物が5,6−シ
ス化合物で、そのC−24−メチル置換基がS−配
列をもち、そしてXがメチル基であるときは、
R1、R2及びR3の全てが水素であることはない。) 2 Xがメチル基である特許請求の範囲第1項記
載の化合物。 3 C−24の不せい中心が(R)−配列をもつ特
許請求の範囲第1項記載の化合物。 4 C−24の不せい中心が(S)−配列をもつ特
許請求の範囲第1項記載の化合物。 5 化合物が1α、25−ジヒドロキシ−24−エピ
−ビタミンD2である特許請求の範囲第1項記載
の化合物。 6 化合物が1α、25−ジヒドロキシ−5,6−
トランス−ビタミンD2である特許請求の範囲第
1項記載の化合物。 7 化合物が1α、25−ジヒドロキシ−5,6−
トランス−24−エピ−ビタミンD2である特許請
求の範囲第1項記載の化合物。 8 次の群から選ばれた化合物。 及び (式中、R1、R2及びR3の各々は互いに同じでも
異なつていてもよく、水素及びアシル基からなる
群から選ばれ、Xはアルキル又はアリール基又は
同位体で標識付けされたアルキル又はアリール基
又は同位体で標識付されたアルキル又はアリール
基から選ばれる。ただし、上記化合物が5,6−
シス化合物で、そのC−24−メチル置換基がS−
配列をもち、そしてXがメチル基であるときは、
R1、R2及びR3の全てが水素であることはない。) を調製するに当り次式のケタール 又は (式中、R1及びR2は上記で規定した通りであ
る。)温度50〜100〓(10〜38℃)で酸性条件下で
加水分解に付し、生成したケトンをグリニヤール
試薬と反応させることを特徴とする方法。 9 加水分解をp−トルエンスルホン酸を用いて
行う特許請求の範囲第8項記載の方法。 技術分野 本発明はビタミンD2系列の1α、25−ジヒドロ
キシル化化合物とその調製方法に関する。 より詳しくは、本発明は1α、25−ジヒドロキ
シビタミンD2とその(24)−エピマー、対応の
5,6−トランス−異性体、ある種のC−25−ア
ルキルもしくはアリール誘導体さらにはこれらの
化合物のアシル誘導体に関する。 背 景 動物及び人間のカルシウムとリン酸塩の物質代
謝の制御物質としてビタミンDのヒドロキシル化
形の重要性は、今までに、特許や一般の文献中の
多くの開示を通して十分認識されており、これら
の結果、ヒドロキシビタミンD誘導体はカルシウ
ム物質代謝の疾患と関連の骨の病気の治療と処理
用の薬剤としての臨床的及び獣医学的用途の増加
をみつつある。ビタミンD3は生体内では25−ヒ
ドロキシビタミンD3に次いで1α,25−ジヒドロ
キシビタミンD3にヒドロキシル化されることが
知られており、ここで後者は一般にビタミンD3
の活性ホルモン形として受け入れられているもの
である。同様に、非常に有効なビタミンD2代謝
物質、1α,25−ジヒドロキシビタミンD2(1α,25
−(OH)2D2)がビタミンD2から25−ヒドロキシ
ビタミンD2(25−OH−D2)を経て形成された。
これら両ヒドロキシル化型ビタミンD2化合物は
単離され、同定された(デルーカら、米国特許第
3585221号、同3880894号)。ビタミンD2から誘導
されたこれらの代謝物質は炭素24の()−立体
化学性によつて特徴づけられる。 発明の開示 ビタミンD2系の1α,25−ジヒドロキシル化化
合物とその調製方法がここに開発された。特に、
この発明は、下記に示した一般構造及びをも
つ化合物とそれを調製するのに都合のよい方法を
提供する。 (式中、R1、R2及びR3の各々は互いに同じでも
異なつていてもよく、水素及びアシル基からなる
群から選ばれ、Xはアルキル又はアリール基又は
同位体で標識付けされたアルキル又はアリール基
から選ばれる。これらの構造において炭素24の不
せい中心は(R)もしくは(S)配列をもちう
る。ただし、上記化合物が5,6−シス化合物
で、そのC−24−メチル置換基がS−配列をも
ち、そしてXがメチル基であるときは、R1、R2
及びR3の全てが水素であることはない。) 本方法によつて得ることができる化合物の具体
例は、1α,25−ジヒドロキシビタミンD2、対応
の(24)−エピマー、1α,25−ジヒドロキシ−
24−エピビタミンD2、それぞれの5,6−トラ
ンス−異性体、つまり、5,6−トランス−1α,
25−ジヒドロキシビタミンD2と5,6−トラン
ス−1α,25−ジヒドロキシ−24−エピビタミン
D2、さらには、これらの化合物のC−25−アル
キルもしくはアリール同族体、つまり、上に示し
た式中Xがエチル、プロピル、イソプロピルもし
くはフエニル基である化合物を包含する。 ここで用語“アシル”は、可能な全ての異性型
を含む炭素数1〜6の脂肪族アシル基(アルカノ
イル基)例えばホルミル、アセチル、ブチリル、
イソブチリル、バレリルなど、芳香族アシル基
(アロイル基)、例えば、ビンゾイル又は、メチ
ル、ハロもしくはニトロ置換ベンゾイル基又は一
般式ROOC(CH2oCO−、もしくはROOCCH2
O−CH2CO−(ここでnは0〜4の値をもつ整数
(0と4を含む)、Rは水素又はアルキル基であ
る。)をもつジカルボン酸から誘導されたアシル
基を意味する。そのようなジカルボン酸アシル基
の代表的なものは、オキサリル、マロニル、スク
シノイル、ダルタリル、アジピル及びジグリコリ
ルである。用語“アルキル”は、全ての異性体形
を含み、炭素数1〜6の炭素水素基を示し、例え
ば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、
ブチル、イソブチルなどを意味する。用語“アリ
ール”は、フエニル、ベンジル又はアルキル置換
のフエニル基異性体を言う。 本発明の化学プロセスの具体例は添付されたプ
ロセス・スキームに描かれている。このプロセ
スの以下の説明中、数字(例えば
ど)は、プロセス・スキームでそのように番号
の付された特定の生成物を表示する。C−24にお
ける置換基(メチル)に対する波線は、この置換
基がもしくは配列のいずれをとつていてもよ
いことを示している。 本発明の方法の好適な出発物質は構造()の
ビタミンD−ケタール誘導体である。一般に、化
合物()を24エピマーの混合物として用
い(例えば1α,25−ジヒドロキシビタミンD2
合物の両C−24−エピマーが必要とされるときの
ような場合)、個々の24エピマーの分離は
この方法の後の段階で行うのが都合がよい。しか
しながら、()の純24又は純24エピマーも
また出発原料として等しく好適であり、これによ
つて前者の化合物は、指示した合成工程によつて
処理されて(24)−1α,25−ジヒドロキシ生成
物を提供し、後者の化合物は、同様に処理され
て、対応の(24)−1α,25−ジヒドロキシル化
生成物を生じる。 出発物質()はシクロビタミンD誘導体を経
て所望の1α−ヒドロキシル化形に転換される
(デルーカら、米国特許第4195027号及び第
4260549号)。このように化合物()をトルエン
スルホニルクロリドで常法により処理すると、対
応のC−3−トシル化物()を生じるが、それ
はアルコール性媒体中でソルボリシスに付されて
新規な3,5−シクロビタミンD誘導体()を
生成する。メタノール中でのソルボリシスでは構
造()においてZ=メチルのシクロビタミンを
生ずる。しかるに他のアルコール例えばエタノー
ル、2−プロパノール、ブタノールなどをこの反
応で用いると、Zがアルコールから派生したアル
キル基、例えば、エチル、イソプロピル、ブチル
などである類似のシクロビタミンD化合物(
を与える。中間体()を二酸化セレンとヒドロ
ペルオキシドでアリル酸化に付すと構造()の
1α−ヒドロキシ−類似体を生じる。化合物(
を引き続いてアセチル化して構造(、R1=ア
セチル)の1−アセテートを与える。もし望むな
ら、他の1−O−アシル化物(構造、ここで
R1=アシル、例えばホルメート、プロピオネー
ト、ブチレート、ベンゾエートなど)が類似の通
常のアシル化反応によつて調製される。この1−
O−アシル化誘導体は、次いで、酸触媒のソルボ
リシスに付される。このソルボリシスを水を含む
溶媒中で行うと構造(、R1=アシル R2=H)
の5,6−シス−ビタミンD中間体と対応の5,
6−トランス−化合物(構造、R1=アシル、
R2=H)が約3〜4:1の比で得られる。これ
らの5,6−シスと5,6−トランス−異性体は
この段階で、例えば高性能液体クロマトグラフイ
ーによつて分離できる。もし望むなら、C−1−
O−アシル基は塩基性加水分解によつて除くこと
ができ、R1とR2=Hの化合物()と()を
得ることができる。また、もし望むなら、これら
の1−O−モノアシレートをC−3−ヒドロキシ
基の位置で通常のアシル化条件を用いてさらにア
シル化して構造()又は()(ここでR1及び
R2は互いに同じでも異なつていてもよい。アシ
ル基を示す)の対応の1,3−ジ−O−アシル化
物を得ることができる。あるいは代りに構造
)のヒドロキシシクロビタミンは低分子量の
有機酸を含有する媒体中で酸触媒ソルボリシスに
付され、構造()と()(ここでR1=H、R2
=アシルであり、ここでアシル基はソルボリシス
反応に用いた酸に由来する)の5,6−シス及び
トランス化合物を得る。 この方法の次の段階は、ケタール保護基を除去
し、対応の25−ケトンを製造することである。ケ
タールのケトンへの転換はケタール加水分解に要
求される酸性条件下で起きる22(23)−2重結合の
23(24)−共役位置への異性化を相伴うことなく達
成しなければならないのでこの段階は非常に重要
なものである。さらにまた、条件を、不安定なア
リルC−1−酸素官能基の離脱を避けるように選
ばなければならない。この転換は、有機酸触媒を
用い穏やかな温度で注意深く加水分解を行うこと
によつてうまく実現することができる。こうし
て、5,6−シス−化合物()を水性アルコー
ル中でp−トルエンスルホン酸で処理して対応の
ケトン()を与える。この反応の間のC−1酸
素官能基の目的としない離脱を避けるため、化合
物(6)のC−1−ヒドロキシ基を保護する(例え
ば、R1=アシル、R2=水素又はアシル)のが有
利である。 ケトン()を引き続いてメチルグリニヤール
試薬と反応させると目的の構造()の1α,25
−ジヒドロキシビタミンD2化合物を与える。も
し上記方法において用いられた出発物質が2つの
C−24−エピマーの混合物なら、化合物()は
24とR−エピマー(それぞれ9a9b)の混合
物で得られるであろう。このエピマー混合物の分
離はクロマトグラフイー法によつて行うことがで
き、1α,25−ジヒドロキシビタミンD2(構造9a
24−立体化学)とその24−エピマー、構造
9bの1α,25−ジヒドロキシ−24−エピビタミン
D2が両者純粋な形で得られる。このようなエピ
マーの分離は、もちろん、化合物が混合物として
用いられるのなら不要である。 構造()の5,6−トランス−25−ケタール
中間体が類似の方法でケタール加水分解に付され
ると、構造(10)の5,6−トランスケトン中間
体を与え、これはメチルマグネシウムブロミド又
は類似との試薬とのグリニヤール反応構造(11
の5,6−トランス−1α,25−ジヒドロキシビ
タミンD2を、このプロセスに用いられる出発物
)の性質によつて24もしくは24−エピマ
ーとして、又は両エピマーの混合物として与え
る。もしエピマー混合物として得られたなら、エ
ピマーはクロマトグラフイーによつて分離して、
5,6−トランス−1α,25−ジヒドロキシビタ
ミンD211a)とその24−エピマー、構造式
11b)の5,6−トランス−1α,25−ジヒドロ
キシ−24−エピタビタミンD2を得る。これらの
5,6−トランス−中間体を用いる反応段階は、
上述の5,6−シス化合物に適用することができ
る方法と全く類似の方法で行うことができる。 新規な側鎖ケトンの構造()又は(10)は、
様々な1α,25−ジヒドロキシビタミンD2側鎖類
似体の調製に用いることができるという点で最も
有用でかつ用途が多い中間体である。特に、これ
らのケトー中間体は下記の側鎖一般式を有する
5,6−シス−もしくは5,6−トランス−1α,
25−ジヒドロキシビタミンD2類似体の調製に役
立たせることがでる。 (ここでXはアルキル又はアリール基である。) 例えば、ケトン()をエチルマグネシウムブ
ロミドで処理すると、上に示した側鎖一般式にお
いてXがエチル基である、対応のヒドロキシビタ
ミンD2類似体を与える。同様に()をイソプ
ロピルマグネシウム又はフエニルマグネシウムブ
ロミドで処理するとXがそれぞれイソプロピル又
はフエニルである側鎖類似体を与える。構造
10)の5,6−トランス−25−ケトン中間体を
アルキル又はアリールグリニヤール試薬で類似の
方法で処理するとXが用いたグリニヤール試薬か
ら導かれたアルキル又はアリール基である側鎖を
もつ5,6−トランス−ビタミンD2類似体を与
える。 ケト中間体()又は(10)の、同位体で標識
付けしたグリニヤール試薬(例えばC3H3MgBr、
14CH3MgBr、C2H3MgBrなど)との反応によ
り、1α,25−ジヒドロキシビタミンD2又はその
トランス異性体及び対応のC−24−エピマーを同
位体標識付けした形で、つまり、上に示した側鎖
のXがC3H314CH3、C2H313CH3又は他の
同位体標識付けしたアルキルもしくはアリール基
から選ばれたものである化合物として調製するの
に好都合な手段を提供することもまた明白であ
る。 上記の5,6−シス又はトランス−1α,25−
ジヒドロキシ−ビタミンD2のアルキル又はアリ
ール同族体は非常に大きな親油性が要求されるよ
うな場合には親化合物の有効な置換基であり、一
方上述の同位体標識した化合物では、分析的な応
用の試薬として用途を見出すことができる。 さらに、治療用の応用には、上記構造及び
で表わされるフリーのヒドロキシ化合物(ここで
R1、R2及びR3=H)が一般に用いられるが、あ
る種のそのような応用においては、対応のヒドロ
キシ−保護誘導体が有効かつ好ましいであろう。
そのようなヒドロキシ−保護誘導体は、例えば上
記一般式及びで表わされR1、R2及びR3の1
つ又は2つ以上がアシル基を示すアシル化化合物
である。 そのようなアシル誘導体は、フリーのヒドロキ
シ化合物を通常のアシル化手法、例えば、ヒドロ
キシビタミンD2生成物のいずれかをアシルハリ
ド又は酸無水物と、ピリジンもしくはアルキルピ
リジンのような適当な溶剤中で処理することによ
り、都合よく調製することができる。反応時間、
アシル化剤、温度及び溶剤を適当に選択すること
によつて、この技術分野で周知の如く、部分もし
くは完全にアシル化された、上記構造又は
表わされるアシル化誘導体が得られる。例えば、
1α,25−ジヒドロキシビタミンD29a)をピリジ
ン溶剤中で無水酢酸で室温で処理すると1,3−
ジアセテートを与えるが、一方、同じ反応を昇温
下で行うと、対応の1,3,25−トリアセテート
を生ずる。この1,3−ジアセテートはさらにC
−25位を異なつたアシル基でアシル化できる。例
えばベンゾイルクロリド又は無水コハク酸で処理
して、1,3−ジアセチル−25−ベンゾイル−又
は1,3−ジアセチル−25−スクシノイル−誘導
体をそれぞれ得る。1,3,25−トリアシル誘導
体を穏やかな塩基中で選択的な加水分解に付して
1,3−ジヒドロキシ−25−O−アシル化合物を
提供することができる。ここでフリーのヒドロキ
シ基は、もし望むなら異なるアシル基で再アシル
化することができる。同様に、1,3−ジアシル
誘導体は部分アシル加水分解に付して1−O−ア
シル及び3−O−アシル化合物を得ることがで
き、それはさらに異なるアシル基で再アシル化す
ることができる。他のヒドロキシビタミンD2
成物(例えば、9b、11又はそれらの対応
の25−アルキル又はアリール類似体)の同様の処
理によつて構造又は(ここでR1、R2及びR3
のいずれか、又は全てはアシルである)で表わさ
れる対応の目的のアシル誘導体を与える。 以前より知られているビタミンD2代謝物質同
様、1α,25−ジヒドロキシビタミンD29a)、本
発明の新規化合物は、著しいビタミンD様活性を
示し、そしてこのように広範囲の治療又は獣医学
上の応用において公知のビタミンD2又はD3の望
ましい代替物となる。これに関し、特に好ましい
生成物は、構造9b11a及び11b又はこれらのア
シル化誘導体である。この新規な化合物は種々の
疾患例えばビタミンD抵抗のくる病、骨軟化症、
副甲状腺機能低下症、骨発育異常症、偽副甲状腺
機能低下症、骨粗鬆症、パージエツト病及び医学
の業務において公知の類似の骨とミネラル関連の
疾病状態などの結果として起る様々のカルシウム
及びリンのアンバランス状態の改善又は矯正に使
用することができる。この化合物はまた動物のミ
ネラル不均衡状態例えば、授乳熱状態、家禽類の
足虚弱症又は鶏の卵殻の品質改善の治療などに用
いることができる。それらの骨粗鬆症の治療に対
する用途は特に注目すべき価値がある。 女性が閉経期において骨について著しい損耗を
患い究極的には骨欠乏症の疾患をひき起し、つい
には、脊椎骨の圧搾、骨折と長い骨の骨折を自然
に起す結果となる。この疾患は閉経期後、骨粗鬆
症として一般的に知られ、米国及び、女性の寿命
が少なくとも60〜70才にとどく、その他の国にお
いて、重要な医学的な問題となつている。一般に
この疾患はしばしば骨の痛みと肉体的活動の減少
を伴ない、骨の減少というX線による証拠と共に
1つ又は2つ以上の脊椎の圧搾骨折によつて診断
される。この疾患は、カルシウム吸収能力の減
少、性ホルモン特にエストロゲン及びアンドロゲ
ンのレベルの低下及び負のカルシウムバランスを
伴なつて起るということが知られている。 この疾患を治療する方法は顕著に変わつてき
た。例えば、カルシウム自体を補給するのは、そ
の疾患を予防又は治療するには成功しなかつた。
性ホルモン、特に、閉経期後の婦人に経験される
骨の急速な損耗を予防するのに有効であることが
報告されているエストロゲンの注射は、その発が
ん可能性に対する恐れのために困難であつた。他
の処理方法については、種々の結果が再び報告さ
れているが、その中には多量に投薬するビタミン
Dとカルシウムフツ化物とを組合わせることがあ
る。このアプローチの主たる問題はフツ化物は構
造的に好ましくない骨、いわゆる巣状骨を誘導
し、これに加えて、骨折の発生を増大させ、フツ
化物を多量に投与することによつて胃腸の反応を
起すという多くの副作用を作り出すということで
ある。 同様の症状は老人性骨粗鬆症及びステロイド誘
発の骨粗鬆症にあり、後者は長期間ある疾患状態
に対して糖質コルチコイド(コルチコステロイ
ド)治療を行うことにより生ずると認められてい
る。 種々のビタミンD3の代謝物質が、骨の損耗の
証拠を見せているか又はそのような生理学的な傾
向を有する哺乳類の体内においてカルシウム吸収
量及び維持量を増加させるが、それは生理学的要
求に応答して骨中のカルシウムを流動化する相補
的ビタミンD様特性によつても特徴づけられる。
本発明の化合物のエピ化合物特に24−エピ−1α,
25−ジヒドロキシビタミンD2(24−エピ−1,25
−(OH)2D2)は骨の損耗によつて特徴づけられ
る哺乳類の生理学的疾患の予防又は治療に対して
傑出して好適である。なぜなら、それらは腸カル
シウム輸送を増加させ骨ミネラル化に作用するよ
うなカルシウム物質代謝に影響を与えるビタミン
D様と認られる特性のいくつかを現わすが、それ
らは高投与量でも、血清カルシウムレベルを増加
させないからである。この観察された特性は、こ
の化合物を投与しても骨を流動化しないことを明
白にしている。この事実は、投与するとこの化合
物は骨をミネラル化する能力と共に、骨の損耗で
証拠づけられる広く行き渡つたカルシウム疾患例
えば、閉経期後骨粗鬆症、老人性骨粗鬆症、及び
ステロイド誘発骨粗鬆症の予防又は治療に対して
理想的な化合物であることを示している。この化
合物は、骨の損耗が指標となる他の疾病状態の予
防又は治療用例えば透析の結果、骨の損耗に直面
するような腎臓透析を受ける患者の治療用に容易
に応用することができることは明白である。 下記の実施例は、骨の損耗を示す疾患状態の予
防又は治療に対する傑出した適正に貢献する24−
エピ−1,25−(OH)2D2の特性を説明する助け
になるであろう。 参考例 1 乳離れしたばかりの雄のラツトをスダらのジヤ
ーナル・オブ・ニユートリシヨン(Journal of
Nutrition)100、1049〜1052(1970)に記載され
たビタミンD欠乏食の、0.02%カルシウムと0.3
%のリンを含むように変更した特別食の条件下に
おいた。この特別食で2週間後、この動物に1,
25−ジヒドロキシビタミンD2又は24−エピ−1,
25−ジヒドロキシビタミンD2を、プロパンジオ
ールの5%エタノール液中0.1mlを皮下注射で毎
日与えた。最後の投与の12時間後、動物を殺し、
血液カルシウム及び腸カルシウム輸送を測定し
た。これらの測定結果を、投与した化合物の指示
レベルに対して第1図及び第2図に示す。第2図
に示した腸カルシウム輸送の測定は、マーチン及
びデルーカのアメリカン・ジヤーナル・オブ・フ
イジオロジー(American Journal of
Physiology)216、1351〜1359(1969)の方法に
よつて行つた。 参考例 2 乳離れしたばかりの雄のラツトを前記のスダら
に記載された高カルシウム(1.2%カルシウム)、
低リン(0.1%リン)の特別食の条件でおいた。
ラツトにこの特別食を3週間の間与え、そしてそ
れを2つのグループに分けた。1つのグループに
は1,25(OH)2D2を与え、もう一方には、24−
エピ−1,25(OH)2D2を与えたが、両グループ
共プロパンジオール中5%のエタノール液0.1ml
中で、第3図のデータの点によつて示される化合
物の投与レベルだけ皮下に与えた。この投薬を7
日間毎日継続したのち、動物を殺し、血清無機リ
ン量を測定した。結果を第3図に示す。 ラツトの大腿骨を取り出し骨の灰分を測定し
た。大腿骨を付着した結合組織がないように切断
し、無水アルコール中で24時間ジエチルエーテル
中で24時間、ソツクスレー抽出器を用いて抽出し
た。この骨を600〓で24時間で灰化した。灰分重
量を恒量を測定することによつて決定した。結果
を第4図に示す。 上記実施例1及び2に記載された2つの研究の
結果は、骨のミネラル化の生起と腸のカルシウム
輸送の刺激に対して、24−エピ−1,25−
(OH)2D2は1α,25−ジヒドロキシビタミンD3
(1,25−(OH)2D2)とおよそ同程度の有効性を
もつことを説明している。手短かにいえば、第2
図と第4図の2つのグループの間には実質的な意
味のある違いはないということである。他方、低
リン特別食の場合に、骨の流動化から生ずる血清
無機リンの増大は1,25−(OH)2D2によつて非
常に著しく影響を受けるが24−エピ−1,25
(OH)2D2によつては殆ど刺激されないというこ
とである。同様に約750pmol/dayという極度に
投与量が高い血清カルシウムレベル(第1図)に
おいてさえ指摘されるように骨からのカルシウム
の流動化において、24−エピ化合物はどのような
結果も示さなかつた。一方、1,25−ジヒドロキ
シビタミンD2は、かるかに低い投与量でも流動
化の効果は明白である。低カルシウム特別食によ
るラツトの血清カルシウムの上昇が、骨の流動化
の可能性の評価の尺度となり、かつ、低リン特別
食の動物中の血液リンの向上がまた骨流動化の尺
度となるので、これらの結果は24−エピ−1,25
−(OH)2D2は予想外の性質をすなわち腸内カル
シウム輸送と新しい骨のミネラル化を完全に刺激
することができるが、骨カルシウムの流動化に最
小の有効性を有し、この化合物を骨の損耗をはつ
きり示す病気の状態の治療に特に好適であるよう
にさせる特性を示している。 24−エピ−1,25−(OH)2D2の、上述したよ
うな特異な性質は、これまで実現し得なかつた方
法及び程度で、様々のビタミンD応答プロセス
(腸内カルシウム吸収、骨ミネラル流動化及び骨
ミネラル化)を制御するめつたにない機会を提供
する。この可能性は、本発明のエピ化合物は、哺
乳動物に対し、単独で(適当なかつ受容できる賦
形剤と)又はD−様活性の全スペクトルを示す他
のビタミンD誘導体と組合わせて投与されるとい
う事実から正起する。このような手段により、そ
れ故、24−エピ類似体の活性特性を他のビタミン
D代謝物質又は類似体の一般的な活性と結合する
ことが可能となる。24−エピ−1,25−
(OH)2D2の単独投与は、上に示したように、腸
カルシウム輸送と骨ミネラル化を刺激するが、骨
ミネラル流動化は全く起さないか又は最小であ
る。しかし、後者の活性は既知のビタミンD誘導
体(例えば、1,25−(OH)2D3、1α,25−
(OH)2D2、1α−OH−D3及び関係の類似体)を
1種又は2種以上同時投与することによつて誘導
することができる。投与する化合物の相対量を調
節することによつて、腸カルシウム吸収対骨ミネ
ラル流動化プロセスの相対的強度に関する制御度
を、これまで知られたビタミンD誘導体でなし得
なかつた方法で発揮させることができる。24−エ
ピ化合物と他のビタミンD化合物の同時投与によ
る骨流動化活性は、ある程度の骨流動化が要求さ
れるような状態の時に特に有利である。例えば、
ある環境下では、新しい骨が犠牲される前に骨を
最初に流動化しなければならない。そのような状
態下では、骨流動化を誘導するビタミンD又はビ
タミンD誘導体、例えば1α−ヒドロキシビタミ
ンD3又はD2、1α,25−ジヒドロキシビタミンD3
又はD2、25−ヒドロキシビタミンD3又はD2、24,
24−ジフルオロ−25−ヒドロキシビタミンD3、
24,24−ジフルオロ−1α,25−ジヒドロキシ−
ビタミンD3、24−フルオロ−25−ヒドロキシビ
タミンD3、24−フルオロ−1α,25−ジヒドロキ
シビタミンD3、2β−フルオロ−1α−ヒドロキシ
ビタミンD3、2β−フルオロ−25−ヒドロキシビ
タミンD3、2β−フルオロ−1α,25−ジヒドロキ
シ−ビタミンD3、26,26,26,27,27,27−ヘ
キサフルオロ−1α,25−ジヒドロキシ−ビタミ
ンD3、26,26,26,27,27,27−ヘキサフルオ
ロ−25−ヒドロキシビタミンD3、24,25−ジヒ
ドロキシビタミンD3、1α,24,25−トリヒドロ
キシビタミンD3、25,26−ジヒドロキシビタミ
ンD3、1α,25,26−トリヒドロキシビタミンD3
を24−エピ−1,25(OH)2D2と組合わせて24−
エピ化合物と骨流動化ビタミンD化合物の比率を
調節して処置養生を行うと、所望の医学的、生理
学的目的を達成するまで、骨の流動化度を調節す
るようにできる。好適でかつ有効な混合物は、例
えば1α,25−ジヒドロキシビタミンD2と1α,25
−ジヒドロキシ−24−エピビタミンD39a9b
の結合、対応の5,6−トランス化合物(11a
11b)の混合物、又は、これらの遊離のヒドロキ
シ化合物又はそれらのアシル化型としての4つの
化合物の他の組合せである。 本発明の化合物又はそれらの他のビタミンD誘
導体もしくは他の治療剤との結合体は、注射又は
点滴によつて無菌の非経口溶液として経口投与、
皮膚を通して又は坐薬の形として消化管から容易
に投与される。その化合物は1日当り0.1〜100μ
gの投与量で与えるのが有利である。骨粗鬆症に
関しては1日当り約0.5〜25μgの投与量が一般に
有効である。この化合物は、単独で又は他のビタ
ミンD誘導体と組合わせて投与され、組合わせる
各化合物の割合は、向けられた特定の病気の状態
及び目的の骨ミネラル化度及び/又は骨流動化度
による。好ましい化合物が24−エピ−1α,25−
(OH)2O2であるところの骨粗鬆症の治療におい
て、24−エピ化合物の実際の使用量は決定的では
ない。全ての場合、その化合物を骨ミネラル化を
誘導するのに十分な量用いるべきである。1日当
り24−エピ−化合物又は骨流動化−誘導ビタミン
D誘導体と組合わせたその化合物を約25μgより
過剰な量用いることは、一般的に所望の結果を達
成するために不必要であり、経済的に適切な実施
ではない。実際上、目指す目的が病気状態の治療
であるときは、化合物を高投与量用いるが、予防
目的のためには低投与量が一般に用いられる。し
かしいずれの場合でも、当業者に周知の如く与え
られる投薬量は、投与される特定の化合物、治療
されるべき病気、患者の状態及び他の適当な医療
上の実際の、薬の活性と患者の応答を修正を必要
とさせることがらによつて調製されることが理解
されるべきである。 化合物の投薬形は、この技術分野で周知の如く
それらを非毒性の薬学的に受容できる担体と組合
わせて調製することができる。このような担体は
コーン・スターチ、ラクトース、スクロース、ピ
ーナツツオイル、オリーブ油、ごま油及びプロピ
レングリコールのような固体又は液体のいずれで
もよい。もし固体担体が用いられるなら、投薬形
は錠剤、カプセル、粉末、トローチ、又はひし形
ドロツプとすることができる。もし液体担体が用
いられたならソフトゼラチンカプセル、シロツプ
又は懸濁液、乳化液又は溶液を投薬形とすること
ができる。また、そ投薬形は、保存、安定化、湿
潤又は乳化剤のような補助剤、溶解促進剤などを
含有してもよい。それらはまた治療上価値ある物
質、例えば、他のビタミン類、塩、糖類、タンパ
ク質、ホルモン又は他の医薬化合物を含有してい
てもよい。 本発明方法は下記の実施例3〜9によつてさら
に詳しく説明される。これらの実施例において、
アラビア数字で示される特定の生成物(例えば、
化合物など)はプロセス・スキーム
でそのように番号を付された構造を言う。 参考例 3 1α−ヒドロキシ−3,5−シクロビタミンD
、Z=メチル) 化合物()(50mg)(24エピマーの混合
物として)のドライピリジン(300μ)中溶液
をp−トルエンスルホニルクロリド50mgで4℃で
30時間処理した。その混合物を撹拌下氷/飽和
NaHCO3上に注ぎ、生成物をベンゼンで抽出し
た。一緒にした有機層をNaHCO3水溶液、H2O、
CuSO4水溶液及び水で洗浄し、MgSO4上で乾燥
し、蒸発させた。 粗3−トシル誘導体()を撹拌下無水メタノ
ール(10ml)とNaHCO3(150mg)で55℃で8.5時
間加熱しソルボリシスに付した。反応混合物を室
温にまで冷却し、減圧下で〜2mlにまで濃縮し
た。ベンゼン(80ml)を次に加え、有機層を水で
洗浄し、乾燥し、蒸発させた。生成したシクロビ
タミン(、Z=メチル)は、さらに精製せずに
次の酸化に用いることができる。 CH2Cl2(4.5ml)中の粗生成物()を氷冷し
た、SeO2(5.05mg)及びt−BuOOH(16.5μ)
の、無水ピリジン(50μ)を含むCH2Cl2(8ml)
溶液に添加した。0℃で15分間撹拌後、反応混合
物を室温に温めた。さらに30分間おいたのち、混
合物を分液漏斗に移し、10%NaOH(30ml)で振
とうした。エーテル(150ml)を加え、分離した
有機相を10%NaOH、水で洗浄し、乾燥後蒸発
させた。油状の残留物をシリカゲル薄層プレート
(20×20cmプレート、AcOEt/ヘキサン4:6)
上で精製し、1α−ヒドロキシ誘導体(、Z=
メチル)20mgを得た。マススペクトル
470(M+、5)、438(20)、87(100);NMR
(CDCl3)δ0.53(3H、s、18−H3)、0.63(1H、
m、3−H)、4.19(1H、d、J=9.5Hz、6−
H)、4.2(1H、m、1−H)、4.95(1H、d、J=
9.5Hz、7−H)、5.17と5.25(2H.各m、19−H2)、
5.35(2H、m、22−Hと23−H). 参考例 4 化合物()のアセチル化 シクロビタミン(、Z=メチル)(18mg)の
ピリジン(1ml)と無水酢酸(0.33ml)溶液を55
℃で2時間加熱した。混合物を氷冷の飽和
NaHCO3中に注ぎ、ベンゼンとエーテルで抽出
した。有機抽出物を一緒にし水、飽和CuSO4及び
NaHCO3水溶液で洗浄し、乾燥し蒸発して1−
アセトキシ誘導体(、Z=メチル、アシル=ア
セチル)(19mg)を得た。マススペクトル
e:512(M+、5)、420(5)、87(100);NMR
(CDCl3)δ0.53(3H、s、18−H3)、4.18(1H、
d、J=9.5 Hz、6−H)、4.97(2H、m、7−
Hと19−H)、5.24(2H、m、1−Hと19−H)、
5.35(2H、m、22−Hと23−H)。 参考例 5 1α−アセトキシ−3,5−シクロビタミン
)(R1=アセチル)のソルボリシス シクロビタミン()(4.5mg)のジオキサン/
H2Oの3:1混液(1.5ml)中の溶液を55℃で加
熱した。p−トルエンスルホン酸(水20μ中の
1mg)を次いで添加し、15分間加熱を続けた。混
合物を飽和NaCHO3/氷中に注ぎ、ベンゼンと
エーテルが抽出した。有機相をNaHCO3と水で
洗浄し、MgSO4上で乾燥した。溶剤を蒸発させ
ると、化合物()(ここでR1=アセチル、R2
H)と()(ここでR1=アセチル、R2=H)を
含む残留物が得られ、これは、溶離剤としてヘキ
サン中の2%2−プロパノールを用いるHPLC
(6.2mm×25cmZorbax−Sil)上のクロマトグラフ
イーで分離された。もし必要なら、生成物を再ク
ロマトグラフイーによつてさらに精製することが
できる。 参考例 6 化合物()のケタール加水分解によりケトン
)を得る。 ケタール(、R1=アセチル、R2=H)(1.35
mg)のエタノール(1.5ml)溶液中に、p−トル
エンスルホン酸(水45μ中の0.34mg)を添加し、
混合物を還流下で30分間加熱した。反応混合物を
希NaHCO3中に注ぎ、ベンゼンとエーテルで抽
出した。有機抽出物を一緒にして、水で洗浄し、
MgSO4上で乾燥し、そして蒸発させた。粗混合
物の高圧液体クロマトグラフイー(4%2−プロ
パノール/ヘキサン、6.2mm×25cmZorbax−Sil)
は、未反応のケタール()(0.12mg、48mlで集
められる)を若干と、次のデータで特徴づけられ
る目的のケトン(、R1=アセチル、R2=H)
(0.36mg、52mlで集められる)を与える。マスス
ペクトル:454(M+、9)、394(17)、376
(10)、134(23)、43(100);NMR(CDCl3)δ0.53
(3H、s、18−H3)、1.03(3H、d、J=6.5
Hz、21−H3)、1.13(3H、d、J=7.0 Hz、28−
H3)、2.03(3H、s、CH3COO)、2.12(3H、s、
CH3CO)、4.19(1H、m、3−H)、5.03(1H、
m、19−H)、5.33(3H、ブロードm、19−H、
22−Hと23−H)、5.49(1H、m、1−H)、5.93
(1H、d、J=11 Hz、7−H)、6.37(1H、d、
J=11 Hz、6−H);UV(EtOH)λnax266nm、
250nm、λnio255nm 実施例 1 ケトン()のメチルマグネシウムブロミドと
の反応による生成物(9a)と(9b)の取得 ケトン(、R1=アセチル、R2=H)の無水
エーテル中で過剰のCH3MgBr(エーテル中の
2.85M溶液)で処理した。反応混合物を室温で30
分間撹拌して、次いでNH4Cl水溶液で反応を停
止させ、ベンゼン、エーテル及びCH2Cl2で抽出
した。有機相を希NaHCO3で洗浄し、MgSO4
で乾燥し、蒸発させた。こうして得られた(9a
と(9b)の混合物を高性能液体クロマトグラフ
イー(6%2−プロパノール/ヘキサン、4.6mm
×25cm、Zorbax−Sil)にかけると溶出の順に、
純エピマー(9a)と(9b)を得た。1α,25−ジ
ヒドロキシビタミンD29a):UV(EtOH)λ
max265.5nm、λ mix227.5nm;マススペクト
428(M+、6)、410(4)、352(4)、287(6)、
269(10)、251(10)、152(42)、134(100)、59(99)

NMR(CDCl3)δ0.56(3H、s、18−H)、1.01
(3H、d、J=6.5 Hz、28−H3)、1.04(3H、
d、J=6.5 Hz、21−H3)、1.14と1.18(6H、各
s、26−H3と27−H3)、4.24(1H、m、3−H)、
4.43(1H、m、1−H)、5.01(1H、m、19−H)、
〜5.34(3H、ブロードm、19−H、22−Hと23−
H)、6.02(1H、d、J=11 Hz、7−H)、6.39
(1H、d、J=11 Hz、6−H)。 1α,25−ジヒドロキシ−24−エピビタミンD2
9b):UV(EtOH)λmax265.5nm、λmin277.5n
m;マススペクトル、428(M+、13)、410
(9)、352(7)、287(11)、269(15)、251(13)、152(5
2)、
134(100)、59(97). 実施例 2 化合物()の5,6−トランス−1α,25−
ジヒドロキシビタミンD2化合物(11)aと(11
bへの転換 ケタール中間体(、R1=アセチル、R2=H)
の加水分解を実施例4に記載した条件を用いて行
うと、対応の5,6−トランス−25−ケトンの構
造(10、R1=アセチル、R2=H)を提供し、次
いでこのケトンを実施例5と類似の条件を用いて
メチルマグネシウムブロミドと反応させると、エ
ピマー(11a)と(11b)を与えるが、これは、
高性能液体クロマトグラフイー(HPLC)によつ
て分離して純粋な1α,25−ジヒドロキシ−5,
6−トランス−ビタミンD211a)と1α,25−ジ
ヒドロキシ−5,6−トランス−24−エピビタミ
ンD211b)を得ることができる。もし、要求さ
れるなら、構造上の指定は、公知の手法によつて
それぞれの5,6−シス化合物9a9bへの異性
化によつて確認することができる。 5,6−トランス−1α,25−ジヒドロキシビ
タミンD2(11a):UV(EtOH)λmax273.5nm、
λmin230nm;マススペクトル428(M+
8)、410(3)、287(3)、269(7)、251(34)、134(100
)、
59(78). 5,6−トランス−1α,25−ジヒドロキシ−
24−エピビタミンD2(11b):UV(EtOH)
λmax273.5nm、λmin230nm;マススペクトル
m/428(M+、10)、410(4)、352(4)、287(5)、269
(9)、251(8)、152(37)、134(100)、59(82). 実施例 3 1α,25−ジヒドロキシビタミンD2化合物のア
ルキル及びアリール類似体の調製 ケトン中間体()(R1=アセチル、R2=H)
をそれぞれ (a) エチルマグネシウムブロミド (b) プロピルマグネシウムブロミド (c) イソプロピルマグネシウムブロミド (d) ブチルマグネシウムブロミド (e) フエニルマグネシウムブロミド と、実施例7に記載したと類似の条件を用いて対
応させると、下記式で示される対応のヒドロキシ
ビタミンD2が得られる。 上記式中、Xは、それぞれ下記の通りである。 (a) エチル (b) プロピル (c) イソプロピル (d) ブチル (e) フエニル 5,6−トランス−ケトン中間体(10)(R1
アセチル、R2=H)を上に掲げたグリニヤール
試薬で同様に処理すると、下記で示される式をも
つ対応の5,6−トランス−ヒドロキシビタミン
D2生成物が得られる。 上記式中、Xは、それぞれ下記の通りである。 (a) エチル (b) プロピル (c) イソプロピル (d) ブチル (e) フエニル 本発明方法に好適な出発原料は構造(1)のビタミ
ンD−ケタール誘導体であり、それは、英国特許
明細書2127023号又は米国特許第4448721号に記載
のプロセス・スキームとに従つて得ることが
できる。一般に、(例えば両C−24−エピマーが
要望される時は)24と24エピマーの混合物と
して化合物(1)を用い、個々の24と24エピマー
の分離を後程行うのが都合がよい。しかしなが
ら、(1)の純24−又は純24−エピマーも同じく
好適であり、前者は24−1α,25−ジヒドロキ
シ生成物を提供し、後者は対応の24−−生成物
を提供する。
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