JP2608322B2 - 1α,25‐ジヒドロキシビタミンD▲下2▼類の製造法 - Google Patents
1α,25‐ジヒドロキシビタミンD▲下2▼類の製造法Info
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- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07J—STEROIDS
- C07J9/00—Normal steroids containing carbon, hydrogen, halogen or oxygen substituted in position 17 beta by a chain of more than two carbon atoms, e.g. cholane, cholestane, coprostane
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C401/00—Irradiation products of cholesterol or its derivatives; Vitamin D derivatives, 9,10-seco cyclopenta[a]phenanthrene or analogues obtained by chemical preparation without irradiation
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07J—STEROIDS
- C07J71/00—Steroids in which the cyclopenta(a)hydrophenanthrene skeleton is condensed with a heterocyclic ring
- C07J71/0036—Nitrogen-containing hetero ring
- C07J71/0042—Nitrogen only
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、1α,25−ジヒドロキシビタミンD2または
その24位エピマーの製造法、その製造法の実施において
用いられる中間体及び当該中間体の製造法に関する。
その24位エピマーの製造法、その製造法の実施において
用いられる中間体及び当該中間体の製造法に関する。
なお、上記1α,25−ジヒドロキシビタミンD2は、ビ
タミンD2類の中でも最も活性が高い化合物であり、また
その24位エピマーは、分化誘導作用など薬理活性の面か
ら最近、注目を集めている化合物である。
タミンD2類の中でも最も活性が高い化合物であり、また
その24位エピマーは、分化誘導作用など薬理活性の面か
ら最近、注目を集めている化合物である。
[従来の技術及びその問題点] 1α,25−ジヒドロキシビタミンD2の製造法として
は、H.F.DeLucaらによる方法(「Bioorganic Chemistr
y」,13,158(1985);及び特表昭60−501261)及びE.
G.Baggioliniらによる方法(「J.Org.Chem.」,51,3098
(1986))が知られている。
は、H.F.DeLucaらによる方法(「Bioorganic Chemistr
y」,13,158(1985);及び特表昭60−501261)及びE.
G.Baggioliniらによる方法(「J.Org.Chem.」,51,3098
(1986))が知られている。
しかし、前者の方法においては異性体が多く生成し、
各異性体を高速液体クロマトグラフィーなどにより分取
しなければならず、目的化合物たる1α,25−ジヒドロ
キシビタミンD2のみを合成する方法としては不適当であ
る。
各異性体を高速液体クロマトグラフィーなどにより分取
しなければならず、目的化合物たる1α,25−ジヒドロ
キシビタミンD2のみを合成する方法としては不適当であ
る。
また後者の方法は、工程数が非常に多いという欠点を
有している。
有している。
一方、その24位エピマーの製造法としては、前記同
様、H.F.DeLucaらによる方法(「Bioorganic Chemistr
y」,13,158(1985);及び特表昭60−501261)と、同
じく彼らによる方法(「J.Org.Chem.」,53,3450(198
8);及び「Tetrahedron Lett.」,28,6129(1987))
の2方法が知られている。
様、H.F.DeLucaらによる方法(「Bioorganic Chemistr
y」,13,158(1985);及び特表昭60−501261)と、同
じく彼らによる方法(「J.Org.Chem.」,53,3450(198
8);及び「Tetrahedron Lett.」,28,6129(1987))
の2方法が知られている。
しかし、前者の方法は、前記同様の理由で不適当であ
り、また、後者の方法は、収率が低く、かつ、出発顔料
が高価であるため工業的には十分でなく満足できるもの
ではない。
り、また、後者の方法は、収率が低く、かつ、出発顔料
が高価であるため工業的には十分でなく満足できるもの
ではない。
そこで、本発明者らは、(22E)−5,7,22−エルゴス
タトリエン−3β,25−ジオールに光照射と引続く異性
化とにより、25−ヒドロキシビタミンD2が得られる
(「Tetrahedron Lett.」25,3347(1984))事実に鑑
み、(22E)−5,7,22−エルゴスタトリエン−1α,3β,
25−トリオールおよび、その24位エピマーを同様に処理
することによりそれぞれ1α,25−ジヒドロキシビタミ
ンD2および、その24位エピマーが生成する可能性に着目
し、鋭意研究を重ねた結果上記(22E)−5,7,22−エル
ゴスタトリエン−1α,3β,25−トリオールおよび、そ
の24位エピマーからそれぞれ1α,25−ジヒドロキシビ
タミンD2および、その24位エピマーを製造する方法を新
たに開発し本発明を完成させた。
タトリエン−3β,25−ジオールに光照射と引続く異性
化とにより、25−ヒドロキシビタミンD2が得られる
(「Tetrahedron Lett.」25,3347(1984))事実に鑑
み、(22E)−5,7,22−エルゴスタトリエン−1α,3β,
25−トリオールおよび、その24位エピマーを同様に処理
することによりそれぞれ1α,25−ジヒドロキシビタミ
ンD2および、その24位エピマーが生成する可能性に着目
し、鋭意研究を重ねた結果上記(22E)−5,7,22−エル
ゴスタトリエン−1α,3β,25−トリオールおよび、そ
の24位エピマーからそれぞれ1α,25−ジヒドロキシビ
タミンD2および、その24位エピマーを製造する方法を新
たに開発し本発明を完成させた。
[問題点を解決するための手段] 本発明の上記目的は、新規化合物である(22E)−5,
7,22−エルゴスタトリエン−1α,3β,25−トリオール
(I a)および、その24位エピマー(I b)をそれぞれ光
照射および異性化反応に対して1α,25−ジヒドロキシ
ビタミンD2(II a)および、その24位エピマー(II a)
とすることによって達成される。
7,22−エルゴスタトリエン−1α,3β,25−トリオール
(I a)および、その24位エピマー(I b)をそれぞれ光
照射および異性化反応に対して1α,25−ジヒドロキシ
ビタミンD2(II a)および、その24位エピマー(II a)
とすることによって達成される。
即ち、本発明は(22E)−5,7,22−エルゴスタトリエ
ン−1α,3β,25−トリオール(I a)および、その24位
エピマー(I b)をそれぞれ光照射および異性化して1
α,25−ジヒドロキシビタミンD2(II a)および、その2
4位エピマー(II b)を製造する方法に関する。
ン−1α,3β,25−トリオール(I a)および、その24位
エピマー(I b)をそれぞれ光照射および異性化して1
α,25−ジヒドロキシビタミンD2(II a)および、その2
4位エピマー(II b)を製造する方法に関する。
本発明は、第二に上記方法において中間体として用い
られる新規化合物たる(22E)−5,7,22−エルゴスタト
リエン−1α,3β,25−トリオール(I a)および、その
24位エピマー(I b)にも関する。
られる新規化合物たる(22E)−5,7,22−エルゴスタト
リエン−1α,3β,25−トリオール(I a)および、その
24位エピマー(I b)にも関する。
本発明はさらに、上記(22E)−5,7,22−エルゴスタ
トリエン−1α,3β,25−トリオール(I a)および、そ
の24位エピマー(I b)の製造法にも関する。
トリエン−1α,3β,25−トリオール(I a)および、そ
の24位エピマー(I b)の製造法にも関する。
本発明の製造法における出発物質(III)から、それ
ぞれ中間体の(22E)−5,7,22−エルゴスタトリエン−
1α,3β,25−トリオール(I a)および、その24位エピ
マー(I b)を経て、最終生成物たる1α,25−ジヒドロ
キシビタミンD2(II a)および、その24位エピマー(II
b)を得るまでの合成経路を以下のスキームIに示す。
ぞれ中間体の(22E)−5,7,22−エルゴスタトリエン−
1α,3β,25−トリオール(I a)および、その24位エピ
マー(I b)を経て、最終生成物たる1α,25−ジヒドロ
キシビタミンD2(II a)および、その24位エピマー(II
b)を得るまでの合成経路を以下のスキームIに示す。
上記スキーム中、出発物質として用いられる式(II
I)の(22E)−5,7,22−エルゴスタトリエン−1α,3
β,ジオールジアセテートは、エルゴステロールから、
H.F.DeLucaらの方法(「Steroids」,30,671(1977))
または橋の方法(Bull.Chem.Soc.Jpa.」,61,3915(198
8))に従って製造することができる。その合成経路を
以下の合成スキームII−aおよびII−bに示す。
I)の(22E)−5,7,22−エルゴスタトリエン−1α,3
β,ジオールジアセテートは、エルゴステロールから、
H.F.DeLucaらの方法(「Steroids」,30,671(1977))
または橋の方法(Bull.Chem.Soc.Jpa.」,61,3915(198
8))に従って製造することができる。その合成経路を
以下の合成スキームII−aおよびII−bに示す。
上記スキームII−aに従い式(III)で示される出発
物質を調製する場合、式(III)で示される出発物質の
(22E)−5,7,22−エルゴスタトリエン−1α,3β−ジ
オールジアセテートは式(IX)で示される化合物から得
られるが、その際同時に、4,6−ジエン体が生成するの
で、式(III)の5,7−ジエン体のみを純粋に取り出すた
めには、精製が必要である。精製の方法としては、シリ
カゲルクロマトグラフィー、再結晶法などが例として挙
げられる。
物質を調製する場合、式(III)で示される出発物質の
(22E)−5,7,22−エルゴスタトリエン−1α,3β−ジ
オールジアセテートは式(IX)で示される化合物から得
られるが、その際同時に、4,6−ジエン体が生成するの
で、式(III)の5,7−ジエン体のみを純粋に取り出すた
めには、精製が必要である。精製の方法としては、シリ
カゲルクロマトグラフィー、再結晶法などが例として挙
げられる。
式(III)の化合物は、上記スキームIに示されるよ
うに、4−フェニル−1,2,4−トリアゾリン−3,5−ジオ
ンと反応させて、式(IV)のディールスアルダー型付加
反応生成物を生成させる。この反応は通常の有機溶媒、
例えばヘキサン、ベンゼン、トルエンのような炭化水素
系溶媒、アセトン、メチルエチルケトンのようなケトン
系溶媒、酢酸エチル、酢酸ブチルのようなエステル系溶
媒、クロロホルム、塩化メチレンのようなハロゲン系溶
媒中において、0゜〜室温の温度範囲で行なわれる。
うに、4−フェニル−1,2,4−トリアゾリン−3,5−ジオ
ンと反応させて、式(IV)のディールスアルダー型付加
反応生成物を生成させる。この反応は通常の有機溶媒、
例えばヘキサン、ベンゼン、トルエンのような炭化水素
系溶媒、アセトン、メチルエチルケトンのようなケトン
系溶媒、酢酸エチル、酢酸ブチルのようなエステル系溶
媒、クロロホルム、塩化メチレンのようなハロゲン系溶
媒中において、0゜〜室温の温度範囲で行なわれる。
上記反応において4−フェニル−1,2,4−トリアゾリ
ン−3,5−ジオンは、式(III)の化合物の等モル量以
上、好ましくは1.0〜1.5倍モル量以上用いて行なわれ
る。
ン−3,5−ジオンは、式(III)の化合物の等モル量以
上、好ましくは1.0〜1.5倍モル量以上用いて行なわれ
る。
またこの4−フェニル−1,2,4−トルアゾリン−3,5−
ジオンは、式(IX)から式(III)への化合物の反応に
おいて生成する5,7−ジエン体とのみ反応し、4,6−ジエ
ン体とは反応しないので、式(IX)の化合物から式(II
I)の化合物を得る反応後に、式(III)の化合物を精製
することなく使用しうる。
ジオンは、式(IX)から式(III)への化合物の反応に
おいて生成する5,7−ジエン体とのみ反応し、4,6−ジエ
ン体とは反応しないので、式(IX)の化合物から式(II
I)の化合物を得る反応後に、式(III)の化合物を精製
することなく使用しうる。
このように式(III)の5,7−ジエンをトリアゾリンで
保護した後、式(IV)の化合物をオゾン酸化及び還元的
後処理に付して式(V)のアルデヒドを得る。
保護した後、式(IV)の化合物をオゾン酸化及び還元的
後処理に付して式(V)のアルデヒドを得る。
この式(V)のアルデヒドを得る方法は、D.H.R.Bart
onらの教示する方法(「J.Chem.Soc.」,(c),1968
(1971))や、D.H.Williamsらの教示する方法(「J.Or
g.Chem」,46,3422(1968))に従って行うことがで
き、これらの方法によれば20位の炭素に関してエピメリ
化を起こすこともない。
onらの教示する方法(「J.Chem.Soc.」,(c),1968
(1971))や、D.H.Williamsらの教示する方法(「J.Or
g.Chem」,46,3422(1968))に従って行うことがで
き、これらの方法によれば20位の炭素に関してエピメリ
化を起こすこともない。
即ち、オゾン酸化は、1%のピリジンを含有する塩化
メチレン中において−60゜〜−78℃の温度範囲で、式
(IV)の化合物に対して等モル量または等モル量から幾
分過剰量のオゾンを吹き込むことによって行う。次い
で、このようにして生成したオゾニドを、オゾニドに対
し過剰量のジメチルスルフィド、ヘキサメチルホスホラ
ストリアミド、等による還元反応に付し、式(V)のア
ルデヒドを得る。この還元反応は、上記のオゾンの吹き
込みの際と同じ温度にて行なう。
メチレン中において−60゜〜−78℃の温度範囲で、式
(IV)の化合物に対して等モル量または等モル量から幾
分過剰量のオゾンを吹き込むことによって行う。次い
で、このようにして生成したオゾニドを、オゾニドに対
し過剰量のジメチルスルフィド、ヘキサメチルホスホラ
ストリアミド、等による還元反応に付し、式(V)のア
ルデヒドを得る。この還元反応は、上記のオゾンの吹き
込みの際と同じ温度にて行なう。
式(V)のアルデヒドより、式(A)で表わされるス
ルホンとの反応、及びそれに引き続く還元的脱離反応に
よって、式(VII)で表わされる22,23−トランスオレフ
ィンが得られる。この反応はP.J.Kocienski,B.Lythgoe
らの教示する方法(「J.Chem.Soc.Perkin I」,829(197
8)に従い行うことができる。即ち、式(V)のアルデ
ヒドは強有機塩基存在下に、式(A)で表わされる光学
活性なスルホンとの反応により、スキームIに示すよう
に式(VI)で表わされるβ−ヒドロキシスルホンとし
て、このものはそのまま、または式(VI′)で表わされ
るβ−アセトキシスルホンとした後、ナトリウムアマル
ガムにより還元的脱離を行ない式(VII)で表わされる2
2,23−トランスオレフィン(22E−オレフィン)が得ら
れる。式(V)のアルデヒドとスルホン(A)との反応
はテトラヒドロフラン中において、−60゜〜−78℃の温
度範囲で、n−ブチルリチウムやリチウムジイソプロピ
ルアミド(LDA)などの強有機塩基にてスルホン(A)
のアニオンを形成させ、次いでアルデヒド(V)を加え
ることにより行なわれる。使用されるスルホン(A)及
び有機塩基の量はアルデヒド(V)に対し、1.0〜5倍
モルの範囲で、好ましくは1.2〜2.0倍モルである。式
(VI′)のβ−アセトキシスルホンは式(VI)のβ−ヒ
ドロキシスルホンを生成した反応液に無水酢酸を加える
ことによって得られる。式(VI)もしくは式(VI′)の
化合物は、酢酸メチル−メタノール混液中あるいはNa2H
PO4で飽和したメタノール中、過剰量のナトリウムアマ
ルガムにて処理する。温度は−40℃〜室温の範囲で行な
われる。好ましくは−20℃〜0℃で反応させ、次いで室
温にて反応させる。この反応中に、式(VI)もしくは式
(VI′)の化合物中の1位及び3位のヒドロキシル基を
保護していたアセチル基は脱離する。
ルホンとの反応、及びそれに引き続く還元的脱離反応に
よって、式(VII)で表わされる22,23−トランスオレフ
ィンが得られる。この反応はP.J.Kocienski,B.Lythgoe
らの教示する方法(「J.Chem.Soc.Perkin I」,829(197
8)に従い行うことができる。即ち、式(V)のアルデ
ヒドは強有機塩基存在下に、式(A)で表わされる光学
活性なスルホンとの反応により、スキームIに示すよう
に式(VI)で表わされるβ−ヒドロキシスルホンとし
て、このものはそのまま、または式(VI′)で表わされ
るβ−アセトキシスルホンとした後、ナトリウムアマル
ガムにより還元的脱離を行ない式(VII)で表わされる2
2,23−トランスオレフィン(22E−オレフィン)が得ら
れる。式(V)のアルデヒドとスルホン(A)との反応
はテトラヒドロフラン中において、−60゜〜−78℃の温
度範囲で、n−ブチルリチウムやリチウムジイソプロピ
ルアミド(LDA)などの強有機塩基にてスルホン(A)
のアニオンを形成させ、次いでアルデヒド(V)を加え
ることにより行なわれる。使用されるスルホン(A)及
び有機塩基の量はアルデヒド(V)に対し、1.0〜5倍
モルの範囲で、好ましくは1.2〜2.0倍モルである。式
(VI′)のβ−アセトキシスルホンは式(VI)のβ−ヒ
ドロキシスルホンを生成した反応液に無水酢酸を加える
ことによって得られる。式(VI)もしくは式(VI′)の
化合物は、酢酸メチル−メタノール混液中あるいはNa2H
PO4で飽和したメタノール中、過剰量のナトリウムアマ
ルガムにて処理する。温度は−40℃〜室温の範囲で行な
われる。好ましくは−20℃〜0℃で反応させ、次いで室
温にて反応させる。この反応中に、式(VI)もしくは式
(VI′)の化合物中の1位及び3位のヒドロキシル基を
保護していたアセチル基は脱離する。
なお、式(A)で表わされる光学活性なスルホンはそ
れぞれスキームIIIに示すように、市販の光学活性な
(S)−(+)−3−ヒドロキシ−2−メチルプロピオ
ン酸メチルおよび、その(R)−(−)−体より合成す
ることができる。
れぞれスキームIIIに示すように、市販の光学活性な
(S)−(+)−3−ヒドロキシ−2−メチルプロピオ
ン酸メチルおよび、その(R)−(−)−体より合成す
ることができる。
式(VII)の化合物より、25位の水酸基を保護してい
るテトラヒドロピラニル基を除去して、式(VIII)で表
わされるジエンの保護されたトリオールが得られる。こ
のテトラヒドロピラニル基の除去は通常の酸性条件によ
る方法で行なわれる。即ち、酢酸−水、酢酸−水−テト
ラヒドロフランのような酸性条件下で、またはメタノー
ルもしくはエタノール中においてp−トルエンスルホン
酸、p−トリエンスルホン酸ピリジニウム、アンバーリ
スト15などで処理することにより行なわれる。好ましく
はエタノール中、式(VII)の化合物に対し0.01〜0.1倍
モルのp−トルエンスルホン酸ピリジニウムを用いて、
45゜〜60℃の温度範囲で行なわれる。
るテトラヒドロピラニル基を除去して、式(VIII)で表
わされるジエンの保護されたトリオールが得られる。こ
のテトラヒドロピラニル基の除去は通常の酸性条件によ
る方法で行なわれる。即ち、酢酸−水、酢酸−水−テト
ラヒドロフランのような酸性条件下で、またはメタノー
ルもしくはエタノール中においてp−トルエンスルホン
酸、p−トリエンスルホン酸ピリジニウム、アンバーリ
スト15などで処理することにより行なわれる。好ましく
はエタノール中、式(VII)の化合物に対し0.01〜0.1倍
モルのp−トルエンスルホン酸ピリジニウムを用いて、
45゜〜60℃の温度範囲で行なわれる。
式(VIII)の化合物は、還元反応に付し5,7−ジエン
の保護基を除去し式(I)で表わされる(22E)−5,7,2
2−エルゴスタトリエン−1α,3β,25−トリオールおよ
び、その24位エピマーとする。この反応は通常の方法に
よって行なわれる。即ち、式(VIII)の化合物に対し過
剰量の水素化アルミニウムリチウム(LiAlH4)を用いて
テトラヒドロフラン中においてその沸点温度で行なわれ
る。
の保護基を除去し式(I)で表わされる(22E)−5,7,2
2−エルゴスタトリエン−1α,3β,25−トリオールおよ
び、その24位エピマーとする。この反応は通常の方法に
よって行なわれる。即ち、式(VIII)の化合物に対し過
剰量の水素化アルミニウムリチウム(LiAlH4)を用いて
テトラヒドロフラン中においてその沸点温度で行なわれ
る。
式(I)で表わされる(22E)−5,7,22−エルゴスタ
トリエン−1α,3β,25−トリオールおよび、その24位
エピマーは、5,7−ジエンよりビタミンD類を合成する
一般的手法によりそれぞれ式(II)で表わされる1α,2
5−ジヒドロキシビタミンD2および、その24位エピマー
に変換できる。即ち、テトラヒドロフラン−エーテル
中、式(I)の(22E)−5,7,22−エルゴスタトリエン
−1α,3β,25−トリオールおよび、その24位エピマー
にそれぞれ光照射しプレビタミンDとした後、適当な溶
媒例えばエタノール中加熱することにより熱異性化し、
得られた生成物をクロマトグラフィー、再結晶により精
製し、式(II)で表わされる1α,25−ジヒドロキシビ
タミンD2および、その24位エピマーとする。
トリエン−1α,3β,25−トリオールおよび、その24位
エピマーは、5,7−ジエンよりビタミンD類を合成する
一般的手法によりそれぞれ式(II)で表わされる1α,2
5−ジヒドロキシビタミンD2および、その24位エピマー
に変換できる。即ち、テトラヒドロフラン−エーテル
中、式(I)の(22E)−5,7,22−エルゴスタトリエン
−1α,3β,25−トリオールおよび、その24位エピマー
にそれぞれ光照射しプレビタミンDとした後、適当な溶
媒例えばエタノール中加熱することにより熱異性化し、
得られた生成物をクロマトグラフィー、再結晶により精
製し、式(II)で表わされる1α,25−ジヒドロキシビ
タミンD2および、その24位エピマーとする。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、従来法に比べ
て効率よく1α,25−ジヒドロキシビタミンD2および、
その24位エピマーを製造する方法が提供される。
て効率よく1α,25−ジヒドロキシビタミンD2および、
その24位エピマーを製造する方法が提供される。
即ち、本発明によれば、異性体の分離も必要とせず、
工程数も比較的少なく、容易に1α,25−ジヒドロキシ
ビタミンD2および、その24位エピマーを製造することが
できる。
工程数も比較的少なく、容易に1α,25−ジヒドロキシ
ビタミンD2および、その24位エピマーを製造することが
できる。
以下、本発明を実施例により詳しく説明するが、これ
らは、本発明を限定するものではない。
らは、本発明を限定するものではない。
実施例 1 (22E)−5α,8α−(4−フェニル−1,2−ウラゾロ)
−6,22−エルゴスタジエン−1α,3β−ジオール・ジア
セテート(IV) (22E)−5,22−エルゴスタジエン−1α,3β−ジオ
ール・ジアセテート(IX)10.0g(20mmol)のヘキサン
(150ml)溶液に、1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダ
ントイン3.45g(12mmol)、炭酸水素ナトリウム400mg、
過酸化ラウロイル50mgを加え、次いで25分間攪拌還流し
た。冷却後、反応液より結晶を別し、液よりヘキサ
ンを留去した。得られた残留物を酢酸ブチル(80ml)に
溶解し、キナルジン14.3g(100mmol)の酢酸ブチル(70
ml)溶液に攪拌還流下に滴下した。さらに40分間還流
し、冷却後反応液を2N塩酸、水、飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、次いで硫酸マグネ
シウム(無水)で乾燥した。過後、濃縮し得られた粗
製の(22E)−5,7,22−エルゴスタトリエン−1α,3β
−ジオール・ジアセテート(III)をクロロホルム(50m
l)に溶解し、4−フェニル−1,2,4−トリアゾリン−3,
5−ジオン2.26g(13mmol)のアセトン(40ml)溶液を室
温にて攪拌下に滴下した。反応液を濃縮後、得られた残
留物をシリカゲルカラムクロマトグラブィー(溶出液:
ヘキサン−酢酸エチル(2:1))にて精製し泡状の表題
化合物(IV)3.5gを得た。
−6,22−エルゴスタジエン−1α,3β−ジオール・ジア
セテート(IV) (22E)−5,22−エルゴスタジエン−1α,3β−ジオ
ール・ジアセテート(IX)10.0g(20mmol)のヘキサン
(150ml)溶液に、1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダ
ントイン3.45g(12mmol)、炭酸水素ナトリウム400mg、
過酸化ラウロイル50mgを加え、次いで25分間攪拌還流し
た。冷却後、反応液より結晶を別し、液よりヘキサ
ンを留去した。得られた残留物を酢酸ブチル(80ml)に
溶解し、キナルジン14.3g(100mmol)の酢酸ブチル(70
ml)溶液に攪拌還流下に滴下した。さらに40分間還流
し、冷却後反応液を2N塩酸、水、飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、次いで硫酸マグネ
シウム(無水)で乾燥した。過後、濃縮し得られた粗
製の(22E)−5,7,22−エルゴスタトリエン−1α,3β
−ジオール・ジアセテート(III)をクロロホルム(50m
l)に溶解し、4−フェニル−1,2,4−トリアゾリン−3,
5−ジオン2.26g(13mmol)のアセトン(40ml)溶液を室
温にて攪拌下に滴下した。反応液を濃縮後、得られた残
留物をシリカゲルカラムクロマトグラブィー(溶出液:
ヘキサン−酢酸エチル(2:1))にて精製し泡状の表題
化合物(IV)3.5gを得た。
▲〔α〕25 D▼−139゜(c=1.09,CHCl3) NMR(CDCl3)δ 0.79と0.82(6H,各々d.J=3.7Hz,26−H3と27−H3)、0.
84(3H,s,18−H3)、0.89(3H,d.J=6.8Hz,28−H3)、
1.02(3H,d.J=6.6Hz,21−H3)、1.06(3H,s,19−
H3)、 3.25(1H,dd,J1=5.6Hz,J2=13.7Hz,9−H)、5.11(1
H,m,1−H)、5.20(2H,m,22−Hと23−H)、5.89(1
H,m,3−H)、6.33と6.45(2H,ABq,J=8.3Hz,6−Hと7
−H)、7.24−7.51(5H,m,−Ar−H) IR(KBr) 1750、1700、1600、1505、1395、1240、1030cm-1 質量スペクトル m/e 671(M+,0.3)、496(0.4)、436(8)、376(100)、
251(28)、209(23)、155(34)。
84(3H,s,18−H3)、0.89(3H,d.J=6.8Hz,28−H3)、
1.02(3H,d.J=6.6Hz,21−H3)、1.06(3H,s,19−
H3)、 3.25(1H,dd,J1=5.6Hz,J2=13.7Hz,9−H)、5.11(1
H,m,1−H)、5.20(2H,m,22−Hと23−H)、5.89(1
H,m,3−H)、6.33と6.45(2H,ABq,J=8.3Hz,6−Hと7
−H)、7.24−7.51(5H,m,−Ar−H) IR(KBr) 1750、1700、1600、1505、1395、1240、1030cm-1 質量スペクトル m/e 671(M+,0.3)、496(0.4)、436(8)、376(100)、
251(28)、209(23)、155(34)。
実施例 2 22−オキソ−5α,8α−(4−フェニル−1,2−ウラゾ
ロ)−23,24−ジノル−6−コレン−1α,3β−ジオー
ル・ジアセテート(V) (22E)−5α,8α−(4−フェニル−1,2−ウラゾ
ロ)−6,22−エルゴスタジエン−1α,3β−ジオール・
ジアセテート(ディールス・アルダー付加物(IV)10.0
0g(14.9mmol)を1%ピリジン−塩化メチレン混合液40
0mlに溶解した後、−65℃にて攪拌下にオゾン(0.07mmo
l/min)を4時間30分吹き込んだ。アルゴンを通してオ
ゾンを追い出した後、−65℃にてジメチルスルフィド20
mlを15分で滴下した。同温度下で1時間攪拌した後、1
時間かけて徐々に室温に戻した。反応液を2%塩酸400m
l、飽和食塩水で順次洗浄した後、硫酸マグネシウム
(無水)で乾燥した。過後、塩化メチレンを留去して
得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出液:ヘキサン−酢酸エチル(1:1))にて精製
し、5.99gの表題化合物(V)を得た。このものはベン
ゼンより再結晶し、(V)を4.40gの結晶として得た。
ロ)−23,24−ジノル−6−コレン−1α,3β−ジオー
ル・ジアセテート(V) (22E)−5α,8α−(4−フェニル−1,2−ウラゾ
ロ)−6,22−エルゴスタジエン−1α,3β−ジオール・
ジアセテート(ディールス・アルダー付加物(IV)10.0
0g(14.9mmol)を1%ピリジン−塩化メチレン混合液40
0mlに溶解した後、−65℃にて攪拌下にオゾン(0.07mmo
l/min)を4時間30分吹き込んだ。アルゴンを通してオ
ゾンを追い出した後、−65℃にてジメチルスルフィド20
mlを15分で滴下した。同温度下で1時間攪拌した後、1
時間かけて徐々に室温に戻した。反応液を2%塩酸400m
l、飽和食塩水で順次洗浄した後、硫酸マグネシウム
(無水)で乾燥した。過後、塩化メチレンを留去して
得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出液:ヘキサン−酢酸エチル(1:1))にて精製
し、5.99gの表題化合物(V)を得た。このものはベン
ゼンより再結晶し、(V)を4.40gの結晶として得た。
m.p191−193℃。
▲〔α〕25 D▼−131゜(c=1.06,CHCl3) NMR(CDCl3)δ 0.87(3H,s,18−H3)、1.07(3H,s,19−H3)、1.14(3
H,d,J=6.8Hz,21−H3)、 3.26(1H,dd,J1=5.4Hz,J2=14.2Hz,9−H)、5.12(1
H,m,1−H)、5.88(1H,m,3−H)、6.36と6.44(2H,AB
q,J=8.3Hz,6−Hと7−H)、7.26−7.51(5H,m,−Ar
−H)、9.55(1H,d,J=3.4Hz,22−H) IR(KBr) 2720、1740、1685、1605、1505、1405、1370、1250、12
30、1035cm-1 質量スペクトル m/e 603(M+,0.3)、428(0.3)、368(11)、308(100)、
235(20)、177(20)、141(57). 実施例 3 (22E)−5α,8α−(4−フェニル−1,2−ウラゾロ)
−25−テトラヒドロピラニルオキシ−6,22−エルゴスタ
ジエン−1α,3β−ジオール(VII a) スルホン(A1)1.70g(5.2mmol)の無水THF(60ml)
溶液に、アルゴン下、−65℃にてn−ブチルリチウム
(1.5Nヘキサン溶液、3.5ml、5.2mmol)を滴下し、同温
度にて30分攪拌した。次いで同温度にて22−オキソ−5
α,8α−(4−フェニル−1,2−ウラゾロ)−23,24−ジ
ノル−6−コレン−1α,3β−ジオールジアセテート
(アルデヒド(V))2.40g(4.0mmol)の無水THF(25m
l)溶液を滴下し、同温でさらに30分攪拌した。その
後、飽和塩化アンモニウム水溶液1mlを滴下し、反応液
を室温にした。反応液は飽和塩化アンモニウム水溶液に
注ぎ酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層は飽和食塩水
で洗浄後、硫酸マグネシウム(無水)で乾燥した。過
後、酢酸エチルを留去して得られた残留物(β−ヒドロ
キシスルホンVI aを含む)をNa2HPO4で飽和したメタノ
ール330mlに溶解し、ナトリウムアマルガム(5%,18.3
g)を加え、0℃にて15時間、室温にて3時間攪拌し
た。上澄みを取り、メタノールを留去した後、残留物に
水を加え酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層は飽和食
塩水で洗浄後、硫酸マグネシウム(無水)で乾燥した。
過後、酢酸エチルを留去して得られた残留物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:ヘキサン−酢
酸エチル(1:4))にて精製し0.87gの表題化合物(VII
a)を得た。
H,d,J=6.8Hz,21−H3)、 3.26(1H,dd,J1=5.4Hz,J2=14.2Hz,9−H)、5.12(1
H,m,1−H)、5.88(1H,m,3−H)、6.36と6.44(2H,AB
q,J=8.3Hz,6−Hと7−H)、7.26−7.51(5H,m,−Ar
−H)、9.55(1H,d,J=3.4Hz,22−H) IR(KBr) 2720、1740、1685、1605、1505、1405、1370、1250、12
30、1035cm-1 質量スペクトル m/e 603(M+,0.3)、428(0.3)、368(11)、308(100)、
235(20)、177(20)、141(57). 実施例 3 (22E)−5α,8α−(4−フェニル−1,2−ウラゾロ)
−25−テトラヒドロピラニルオキシ−6,22−エルゴスタ
ジエン−1α,3β−ジオール(VII a) スルホン(A1)1.70g(5.2mmol)の無水THF(60ml)
溶液に、アルゴン下、−65℃にてn−ブチルリチウム
(1.5Nヘキサン溶液、3.5ml、5.2mmol)を滴下し、同温
度にて30分攪拌した。次いで同温度にて22−オキソ−5
α,8α−(4−フェニル−1,2−ウラゾロ)−23,24−ジ
ノル−6−コレン−1α,3β−ジオールジアセテート
(アルデヒド(V))2.40g(4.0mmol)の無水THF(25m
l)溶液を滴下し、同温でさらに30分攪拌した。その
後、飽和塩化アンモニウム水溶液1mlを滴下し、反応液
を室温にした。反応液は飽和塩化アンモニウム水溶液に
注ぎ酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層は飽和食塩水
で洗浄後、硫酸マグネシウム(無水)で乾燥した。過
後、酢酸エチルを留去して得られた残留物(β−ヒドロ
キシスルホンVI aを含む)をNa2HPO4で飽和したメタノ
ール330mlに溶解し、ナトリウムアマルガム(5%,18.3
g)を加え、0℃にて15時間、室温にて3時間攪拌し
た。上澄みを取り、メタノールを留去した後、残留物に
水を加え酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層は飽和食
塩水で洗浄後、硫酸マグネシウム(無水)で乾燥した。
過後、酢酸エチルを留去して得られた残留物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:ヘキサン−酢
酸エチル(1:4))にて精製し0.87gの表題化合物(VII
a)を得た。
NMR(CDCl3)δ 4.85(1H,m,3−H)、5.15−5.42(2H,m,22−Hと23−
H)、6.18と6.34(2H,ABq,J=8.3Hz,6−Hと7−
H)、7.2−7.4(5H,m,−Ar−H) IR(KBr) 3420、1745、1685、1600、1505、1405、1315、1130、10
25、980cm-1 質量スペクトル m/e 512(M+−トリアゾリン,0.3)、428(3)、410(2
2)、324(3)、251(5)、177(22)、119(28)、8
5(100)、59(94)。
H)、6.18と6.34(2H,ABq,J=8.3Hz,6−Hと7−
H)、7.2−7.4(5H,m,−Ar−H) IR(KBr) 3420、1745、1685、1600、1505、1405、1315、1130、10
25、980cm-1 質量スペクトル m/e 512(M+−トリアゾリン,0.3)、428(3)、410(2
2)、324(3)、251(5)、177(22)、119(28)、8
5(100)、59(94)。
実施例 4 (22E)−5,7,22−エルゴスタトリエン−1α,3β,25−
トリオール(I a) (22E)−5α,8α−(4−フェニル−1,2−ウラゾ
ロ)−25−(2′−テトラヒドロピラニルオキシ)−6,
22−エルゴスタジエン−1α,3β−ジオール(VII a)
0.84g(1.2mmol)の95%エタノール6mlを溶液に、p−
トルエンスルホン酸ピリジニウム15mgを加え50℃にて1
時間攪拌した。反応液よりエタノールを留去した後、残
留物に飽和食塩水を加え酢酸エチルで抽出した。酢酸エ
チル層は硫酸マグネシウム(無水)で乾燥した。過
後、酢酸エチルを留去し残留物として粗製の(VIII a)
を得た。これはさらに精製することなく次の工程に用い
たが、分析用サンプルはエタノール−エーテルより再結
晶した(結晶は1/4Et2Oを含む)。
トリオール(I a) (22E)−5α,8α−(4−フェニル−1,2−ウラゾ
ロ)−25−(2′−テトラヒドロピラニルオキシ)−6,
22−エルゴスタジエン−1α,3β−ジオール(VII a)
0.84g(1.2mmol)の95%エタノール6mlを溶液に、p−
トルエンスルホン酸ピリジニウム15mgを加え50℃にて1
時間攪拌した。反応液よりエタノールを留去した後、残
留物に飽和食塩水を加え酢酸エチルで抽出した。酢酸エ
チル層は硫酸マグネシウム(無水)で乾燥した。過
後、酢酸エチルを留去し残留物として粗製の(VIII a)
を得た。これはさらに精製することなく次の工程に用い
たが、分析用サンプルはエタノール−エーテルより再結
晶した(結晶は1/4Et2Oを含む)。
m.p209−212℃。
▲〔α〕25 D▼−86.4゜(c=0.22,CHCl3) NMR(CDCl3)δ 0.84(3H,s,18−H3)、0.93(3H,s,19−H3)、0.98(3
H,d,J=7.1Hz,28−H3)、1.05(3H,d,J=6.6Hz,21−
H3)、1.13と1.16(6H,各々s,26−H3と27−H3)、1.21
(t,J=7.1Hz,Et2O)、3.15(1H,dd,J1=7.1Hz,J2=14H
z,9−H)、3.48(q,J=7.1Hz,Et2O)、385(1H,m,1−
H)、4.90(1H,m,3−H)、5.35(2H,m,22−Hと23−
H)、6.26と6.41(2H,ABq,J=8.3Hz,6−Hと7−
H)、7.30−7.45(5H,m,−Ar−H) IR(KBr) 3530、3470、1745、1680、1505、1415、1150、1035cm-1 質量スペクトル m/e 428(M+,トリアゾリン,18)、350(15)、324(25)、2
51(15)、177(90)、119(100)。
H,d,J=7.1Hz,28−H3)、1.05(3H,d,J=6.6Hz,21−
H3)、1.13と1.16(6H,各々s,26−H3と27−H3)、1.21
(t,J=7.1Hz,Et2O)、3.15(1H,dd,J1=7.1Hz,J2=14H
z,9−H)、3.48(q,J=7.1Hz,Et2O)、385(1H,m,1−
H)、4.90(1H,m,3−H)、5.35(2H,m,22−Hと23−
H)、6.26と6.41(2H,ABq,J=8.3Hz,6−Hと7−
H)、7.30−7.45(5H,m,−Ar−H) IR(KBr) 3530、3470、1745、1680、1505、1415、1150、1035cm-1 質量スペクトル m/e 428(M+,トリアゾリン,18)、350(15)、324(25)、2
51(15)、177(90)、119(100)。
(VIII a)を含む上記残留物を無水THF80mlに溶解
し、水素化アルミニウムリウチム0.73gを加え還流下
に、1.5時間攪拌した。次いで氷冷下に水0.7ml、10%水
酸化ナトリウム水溶液0.7ml、水2.1mlを順次加え、室温
下に30分攪拌し、硫酸マグネシウム(無水)で乾燥し
た。過後、THFを留去して得られた残留物をエタノー
ルより再結晶し、0.28gの表題化合物(I a)を得た。
し、水素化アルミニウムリウチム0.73gを加え還流下
に、1.5時間攪拌した。次いで氷冷下に水0.7ml、10%水
酸化ナトリウム水溶液0.7ml、水2.1mlを順次加え、室温
下に30分攪拌し、硫酸マグネシウム(無水)で乾燥し
た。過後、THFを留去して得られた残留物をエタノー
ルより再結晶し、0.28gの表題化合物(I a)を得た。
m.p222−224℃。
▲〔α〕25 D▼−55゜(c=0.12,MeOH) NMR(CDCl3)δ 0.64(3H,s,18−H3)、0.95(3H,s,19−H3)、1.00(3
H,d,J=7.1Hz,28−H3)、1.05(3H,d,J=6.8Hz,21−
H3)、1.13と1.17(6H,各々s,26−H3と27−H3)、3.77
(1H,m,1−H)、4.04(1H,m,3−H)、5.35(3H,m,22
−Hと23−Hと7−H)、5.73(1H,m,6−H) IR(KBr) 3520、3350、1655、1610、1465、1370、1135、1070、97
5cm-1 質量スペクトル m/e 428(M+,4)、353(2)、312(2)、251(5)、255
(5)、145(8)、81(15)、59(100)。
H,d,J=7.1Hz,28−H3)、1.05(3H,d,J=6.8Hz,21−
H3)、1.13と1.17(6H,各々s,26−H3と27−H3)、3.77
(1H,m,1−H)、4.04(1H,m,3−H)、5.35(3H,m,22
−Hと23−Hと7−H)、5.73(1H,m,6−H) IR(KBr) 3520、3350、1655、1610、1465、1370、1135、1070、97
5cm-1 質量スペクトル m/e 428(M+,4)、353(2)、312(2)、251(5)、255
(5)、145(8)、81(15)、59(100)。
UV(EtOH)λmax282nm。
実施例 5 1α,25−ジヒドロキシビタミンD2(II a) (22E)−5,7,22−エルゴスタトリエン−1α,3β,25
−トリオール(I a)100mg(0.23mmol)をエーテル(95
0ml)−THF(50ml)の混合液に溶解し、水冷・窒素気流
下に、1.5%硝酸カリウム水溶液をフィルターに用い、
高圧水銀ランプで3分間光照射した。反応液より溶媒を
留去し得られたプレDを含む残留物をエタノール30mlに
溶解し、11時間還流した。エタノールを留去し得られた
残留物をHPLC分取〔カラム:メルク社製,LiChrosorb S
i60(7μm),φ25×250mm;溶出液:4%メタノール−
塩化エチレン;流速8.0ml/min;検出264nm〕にて精製
し、22mgの表題化合物(II a)を得た。このものはヘキ
サン−エーテルより再結晶した。
−トリオール(I a)100mg(0.23mmol)をエーテル(95
0ml)−THF(50ml)の混合液に溶解し、水冷・窒素気流
下に、1.5%硝酸カリウム水溶液をフィルターに用い、
高圧水銀ランプで3分間光照射した。反応液より溶媒を
留去し得られたプレDを含む残留物をエタノール30mlに
溶解し、11時間還流した。エタノールを留去し得られた
残留物をHPLC分取〔カラム:メルク社製,LiChrosorb S
i60(7μm),φ25×250mm;溶出液:4%メタノール−
塩化エチレン;流速8.0ml/min;検出264nm〕にて精製
し、22mgの表題化合物(II a)を得た。このものはヘキ
サン−エーテルより再結晶した。
m.p168−170℃。
▲〔α〕25 D▼+48゜(c=0.07,EtOH) NMR(CDCl3)δ 0.56(3H,s,18−H3)、1.00(3H,d,J=6.8Hz,28−
H3)、1.04(3H,d,J=6.8Hz,21−H3)、1.13と1.17(6
H,各々s,26−H3と27−H3)、4.23(1H,m,3−H)、4.42
(1H,m,1−H)、5.00(1H,narrow m,19−H)、5.32
(3H,m,19−Hと22−Hと23−H)、6.01(1H,d,J=10.
6Hz,7−H)、6.38(1H,d,J=10.6Hz,6−H) IR(KBr) 3400,1640,1460,1380,1370,1350,1300,1265,1220,1140,
1055,975cm-1 質量スペクトル m/e 428(M+,5)、410(9)、392(12)、352(6)、269
(10)、197(15)、152(23)、134(100)。
H3)、1.04(3H,d,J=6.8Hz,21−H3)、1.13と1.17(6
H,各々s,26−H3と27−H3)、4.23(1H,m,3−H)、4.42
(1H,m,1−H)、5.00(1H,narrow m,19−H)、5.32
(3H,m,19−Hと22−Hと23−H)、6.01(1H,d,J=10.
6Hz,7−H)、6.38(1H,d,J=10.6Hz,6−H) IR(KBr) 3400,1640,1460,1380,1370,1350,1300,1265,1220,1140,
1055,975cm-1 質量スペクトル m/e 428(M+,5)、410(9)、392(12)、352(6)、269
(10)、197(15)、152(23)、134(100)。
UV(EtOH)λmax265.5nm。
実施例 6 (24R,22E)−5α,8α−(4−フェニル−1,2−ウラゾ
ロ)−25−テトラヒドロピラニルオキシ−6,22−エルゴ
スタジエン−1α,3β−ジオール(VII b) スルホン(A2)1.62g(5.0mmol)の無水THF(20ml)
溶液に、アルゴン下、−70℃にてn−ブチルリチウム
(1.5Nヘキサン溶液、3.3ml、5.0mmol)を滴下し、同温
度にて15分攪拌した。次いで同温度にて22−オキソ−5
α,8α−(4−フェニル−1,2−ウラゾロ)−23,24−ジ
ノル−6−コレン−1α,3β−ジオールジアセテート
(アルデヒド(V)、1.50g(2.5mmol))の無水THF(1
5ml)溶液を滴下し、同温でさらに30分攪拌した。その
後、飽和塩化アンモニウム水溶液1mlを滴下し、反応液
を室温にした。反応液は飽和塩化アンモニウム水溶液に
注ぎ酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層は飽和食塩水
で洗浄後、硫酸マグネシウム(無水)で乾燥した。過
後、酢酸エチルを留去して得られた残留物(β−ヒドロ
キシスルホンVI bを含む)をNa2HPO4で飽和したメタノ
ール(200ml)に溶解し、ナトリウムアマルガム(5%,
11.4g)を加え、0℃にて18時間、室温にて4時間攪拌
した。上澄みを取り、メタノールを留去した後、残留物
に水を加え酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層は飽和
食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウム(無水)で乾燥し
た。過後、酢酸エチルを留去して得られた残留物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:ヘキサン
−酢酸エチル(1:4))にて精製し、0.46gの表題化合物
(VII b)を得た。
ロ)−25−テトラヒドロピラニルオキシ−6,22−エルゴ
スタジエン−1α,3β−ジオール(VII b) スルホン(A2)1.62g(5.0mmol)の無水THF(20ml)
溶液に、アルゴン下、−70℃にてn−ブチルリチウム
(1.5Nヘキサン溶液、3.3ml、5.0mmol)を滴下し、同温
度にて15分攪拌した。次いで同温度にて22−オキソ−5
α,8α−(4−フェニル−1,2−ウラゾロ)−23,24−ジ
ノル−6−コレン−1α,3β−ジオールジアセテート
(アルデヒド(V)、1.50g(2.5mmol))の無水THF(1
5ml)溶液を滴下し、同温でさらに30分攪拌した。その
後、飽和塩化アンモニウム水溶液1mlを滴下し、反応液
を室温にした。反応液は飽和塩化アンモニウム水溶液に
注ぎ酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層は飽和食塩水
で洗浄後、硫酸マグネシウム(無水)で乾燥した。過
後、酢酸エチルを留去して得られた残留物(β−ヒドロ
キシスルホンVI bを含む)をNa2HPO4で飽和したメタノ
ール(200ml)に溶解し、ナトリウムアマルガム(5%,
11.4g)を加え、0℃にて18時間、室温にて4時間攪拌
した。上澄みを取り、メタノールを留去した後、残留物
に水を加え酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層は飽和
食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウム(無水)で乾燥し
た。過後、酢酸エチルを留去して得られた残留物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:ヘキサン
−酢酸エチル(1:4))にて精製し、0.46gの表題化合物
(VII b)を得た。
NMR(CDCl3)δ 4.85(1H,m,3−H)、5.15−5.40(2H,m,22−Hと23−
H)、6.19と6.35(2H,ABq,J=8.3Hz,6−Hと7−
H)、7.2−7.4(5H,m,−Ar−H) IR(KBr) 3430、1750、1690、1605、1505、1410、1310、1135、10
30、985cm-1 質量スペクトル m/e 428(M+−トリアゾリン−ジヒドロピラン,10)、410
(7)、350(12)、177(40)、119(100)。
H)、6.19と6.35(2H,ABq,J=8.3Hz,6−Hと7−
H)、7.2−7.4(5H,m,−Ar−H) IR(KBr) 3430、1750、1690、1605、1505、1410、1310、1135、10
30、985cm-1 質量スペクトル m/e 428(M+−トリアゾリン−ジヒドロピラン,10)、410
(7)、350(12)、177(40)、119(100)。
実施例 7 (24R,22E)−5,7,22−エルゴスタトリエン−1α,3β,
25−トリオール(I b) (24R,22E)−5α,8α−(4−フェニル−1,2−ウラ
ゾロ)−25−テトラヒドロピラニルオキシ−6,22−エル
ゴスタジエン−1α,3β−ジオール(VII b)0.87g(1.
3mmol)の95%エタノール(6ml)の溶液に、p−トリエ
ンスルホン酸ピリジニウム(15mg)を加え50℃にて1時
間攪拌した。反応液よりエタノールを留去した後、残留
物に飽和食塩水を加え酢酸エチルで抽出した。酢酸エチ
ル層は硫酸マグネシウム(無水)で乾燥した。過後、
酢酸エチルを留去し残留物として粗製の(VIII b)を得
た。これらはさらに精製することなく次の工程に用いた
が、分析用サンプルはエタノール−エーテルより再結晶
した(結晶は1/4Et2Oを含む)。
25−トリオール(I b) (24R,22E)−5α,8α−(4−フェニル−1,2−ウラ
ゾロ)−25−テトラヒドロピラニルオキシ−6,22−エル
ゴスタジエン−1α,3β−ジオール(VII b)0.87g(1.
3mmol)の95%エタノール(6ml)の溶液に、p−トリエ
ンスルホン酸ピリジニウム(15mg)を加え50℃にて1時
間攪拌した。反応液よりエタノールを留去した後、残留
物に飽和食塩水を加え酢酸エチルで抽出した。酢酸エチ
ル層は硫酸マグネシウム(無水)で乾燥した。過後、
酢酸エチルを留去し残留物として粗製の(VIII b)を得
た。これらはさらに精製することなく次の工程に用いた
が、分析用サンプルはエタノール−エーテルより再結晶
した(結晶は1/4Et2Oを含む)。
m.p212−215℃。
▲〔α〕25 D▼−95.6゜(c=0.25,CHCl3) NMR(CDCl3)δ 0.83(3H,s,18−H3)、0.92(3H,s,19−H3)、0.98(3
H,d,J=7.1Hz,28−H3)、1.04(3H,d,J=6.4Hz,21−
H3)、1.12と1.15(6H,各々s,26−H3と27−H3)、1.21
(t,J=7.1Hz,Et2O)、3.14(1H,dd,J1=4.4Hz,J2=13.
7Hz,9−H)、3.48(q,J=7.1Hz,Et2O)、3.83(1H,m,1
−H)、4.90(1H,m,3−H)、5.32(2H,m,22−Hと23
−H)、6.25と6.40(2H,ABq,J=8.1Hz,6−Hと7−
H)、7.30−7.45(5H,m,−Ar−H) IR(KBr) 3530、3450、1745、1680、1505、1420、1155、1035cm-1 質量スペクトル m/e 428(M+,トリアゾリン,22)、350(16)、324(48)、2
51(20)、177(75)、119(100)。
H,d,J=7.1Hz,28−H3)、1.04(3H,d,J=6.4Hz,21−
H3)、1.12と1.15(6H,各々s,26−H3と27−H3)、1.21
(t,J=7.1Hz,Et2O)、3.14(1H,dd,J1=4.4Hz,J2=13.
7Hz,9−H)、3.48(q,J=7.1Hz,Et2O)、3.83(1H,m,1
−H)、4.90(1H,m,3−H)、5.32(2H,m,22−Hと23
−H)、6.25と6.40(2H,ABq,J=8.1Hz,6−Hと7−
H)、7.30−7.45(5H,m,−Ar−H) IR(KBr) 3530、3450、1745、1680、1505、1420、1155、1035cm-1 質量スペクトル m/e 428(M+,トリアゾリン,22)、350(16)、324(48)、2
51(20)、177(75)、119(100)。
(VIII a)を含む上記残留物を無水THF(70ml)に溶
解し、水素化アルミニウムリウチム(0.65g)を加え還
流下に1時間攪拌した。次いで氷冷下に水(0.7ml)、1
0%水酸化ナトリウム水溶液(0.7ml)、水(2.1ml)を
順次加え、室温下に30分攪拌し、硫酸マグネシウム(無
水)で乾燥した。過後、THFを留去して得られた残留
物をエタノールより再結晶し、0.31gの表題化合物(I
b)を得た。
解し、水素化アルミニウムリウチム(0.65g)を加え還
流下に1時間攪拌した。次いで氷冷下に水(0.7ml)、1
0%水酸化ナトリウム水溶液(0.7ml)、水(2.1ml)を
順次加え、室温下に30分攪拌し、硫酸マグネシウム(無
水)で乾燥した。過後、THFを留去して得られた残留
物をエタノールより再結晶し、0.31gの表題化合物(I
b)を得た。
m.p214−217℃。
▲〔α〕24 D▼−16.2゜(c=0.14,MeOH) NMR(CDCl3)δ 0.65(3H,s,18−H3)、0.95(3H,s,19−H3)、0.99(3
H,d,J=6.8Hz,28−H3)、1.05(3H,d,J=6.8Hz,21−
H3)、1.13と1.17(6H,各々s,26−H3と27−H3)、3.77
(1H,m,1−H)、4.08(1H,m,3−H)、5.35(3H,m,7−
Hと22−Hと23−H)、5.74(1H,m,6−H) IR(KBr) 3510、3360、1660、1610、1465、1385、1145、1075、97
0cm-1 質量スペクトル m/e 428(M+,42)、251(60)、225(62)、157(100)、14
5(80)。
H,d,J=6.8Hz,28−H3)、1.05(3H,d,J=6.8Hz,21−
H3)、1.13と1.17(6H,各々s,26−H3と27−H3)、3.77
(1H,m,1−H)、4.08(1H,m,3−H)、5.35(3H,m,7−
Hと22−Hと23−H)、5.74(1H,m,6−H) IR(KBr) 3510、3360、1660、1610、1465、1385、1145、1075、97
0cm-1 質量スペクトル m/e 428(M+,42)、251(60)、225(62)、157(100)、14
5(80)。
UV(EtOH)λmax282nm。
実施例 8 (24R)−1α,25−ジヒドロキシビタミンD2(II b) (24R,22E)−5,7,22−エルゴスタトリエン−1α,3
β,25−トリオール(I b)(100mg,0.23mmol)をエーテ
ル(950ml)−THF(50ml)の混合液に溶解し、水冷・ア
ルゴン気流下に、1.5%硝酸カリウム水溶液をフィルタ
ーに用い、高圧水銀ランプで3分間光照射した。反応液
より溶媒を留去して得られた残留物をHPLC分取〔カラ
ム:メルク社製,LiChrosorb Si60(7μm),φ25×2
50mm;溶出液:5%メタノール−塩化メチレン;流速8.0ml
/min;検出265nm〕にて精製し、28mgのプレDを得た。
β,25−トリオール(I b)(100mg,0.23mmol)をエーテ
ル(950ml)−THF(50ml)の混合液に溶解し、水冷・ア
ルゴン気流下に、1.5%硝酸カリウム水溶液をフィルタ
ーに用い、高圧水銀ランプで3分間光照射した。反応液
より溶媒を留去して得られた残留物をHPLC分取〔カラ
ム:メルク社製,LiChrosorb Si60(7μm),φ25×2
50mm;溶出液:5%メタノール−塩化メチレン;流速8.0ml
/min;検出265nm〕にて精製し、28mgのプレDを得た。
NMR(CDCl3)δ 0.72(3H,s,18−H3)、0.99(3H,d,J=6.8Hz,28−
H3)、1.05(3H,d,J=6.6Hz,21−H3)、1.13と1.17(6
H,各々s,26−H3と27−H3)、1.76(3H,s,19−H3)、4.0
5(1H,m,3−H)、4.19(1H,m,1−H)、5.31(2H,m,22
−Hと23−H)、5.51(1H,m,9−H)、5.76と5.92(2
H,ABq,J=12.9Hz,6−Hと7−H) 上記プレDをエタノール(15ml)に溶解し、1時間還
流した。エタノールを留去して得られた残留物をHPLC分
取〔カラム:メルク社製,LiChrosorb Si60(7μ
m),φ25×250mm;溶出液:5%メタノール−塩化メチレ
ン;流速7.0ml/min;検出265nm〕にて精製し、11.8mgの
表題化合物(II b)を得た。このものはヘキサン−メチ
レンより再結晶した。
H3)、1.05(3H,d,J=6.6Hz,21−H3)、1.13と1.17(6
H,各々s,26−H3と27−H3)、1.76(3H,s,19−H3)、4.0
5(1H,m,3−H)、4.19(1H,m,1−H)、5.31(2H,m,22
−Hと23−H)、5.51(1H,m,9−H)、5.76と5.92(2
H,ABq,J=12.9Hz,6−Hと7−H) 上記プレDをエタノール(15ml)に溶解し、1時間還
流した。エタノールを留去して得られた残留物をHPLC分
取〔カラム:メルク社製,LiChrosorb Si60(7μ
m),φ25×250mm;溶出液:5%メタノール−塩化メチレ
ン;流速7.0ml/min;検出265nm〕にて精製し、11.8mgの
表題化合物(II b)を得た。このものはヘキサン−メチ
レンより再結晶した。
m.p150−152℃。
▲〔α〕23 D▼+74゜(c=0.16,EtOH) NMR(CDCl3)δ 0.56(3H,s,18−H3)、0.99(3H,d,J=6.8Hz,28−
H3)、1.03(3H,d,J=6.6Hz,21−H3)、1.12と1.17(6
H,各々s,26−H3と27−H3)、4.22(1H,m,3−H)、4.42
(1H,m,1−H)、4.99(1H,narrow m,19−H)、5.32
(3H,m,19−Hと22−Hと23−H)、6.01(1H,d,J=11.
2Hz,7−H)、6.37(1H,d,J=11.2Hz,6−H) 質量スペクトル m/e 428(M+,6)、410(7)、392(10)、352(5)、334
(6)、269(9)、251(10)、134(100)、105(4
6)。
H3)、1.03(3H,d,J=6.6Hz,21−H3)、1.12と1.17(6
H,各々s,26−H3と27−H3)、4.22(1H,m,3−H)、4.42
(1H,m,1−H)、4.99(1H,narrow m,19−H)、5.32
(3H,m,19−Hと22−Hと23−H)、6.01(1H,d,J=11.
2Hz,7−H)、6.37(1H,d,J=11.2Hz,6−H) 質量スペクトル m/e 428(M+,6)、410(7)、392(10)、352(5)、334
(6)、269(9)、251(10)、134(100)、105(4
6)。
UV(EtOH)λmax265nm。
Claims (3)
- 【請求項1】式(I) (式中、R1およびR2は、R1=Meの時にR2=Hであり(24
S)、R2=Meの時にR1=Hである(24R)ものとする) で示される(22E)−5,7,22−エルゴスタトリエン−1
α,3β,25−トリオールまたはその24位エピマーを光照
射に付した後、異性化して式(II) (式中、R1およびR2は上記した通りとする) で示される1α,25−ジヒドロキシビタミンD2またはそ
の24位エピマーを製造する方法。 - 【請求項2】式(I) (式中、R1およびR2は、R1=Meの時にR2=Hであり(24
S)、R2=Meの時にR1=Hである(24R)ものとする) で示される(22E)−5,7,22−エルゴスタトリエン−1
α,3β,25−トリオールとその24位エピマー。 - 【請求項3】式(III) で示される(22E)−5,7,22−エルゴスタトリエン−1
α,3β−ジオールジアセテートを4−フェニル−1,2,4
−トリアゾリン−3.5−ジオンと反応させて式(IV) で示されるディールスアルダー付加反応型生成物(IV)
とし、 この生成物(IV)をオゾン酸化反応に付し、次いで還元
的後処理に付することによって式(V) で示されるアルデヒド化合物(V)とし、 このアルデヒド化合物(V)を式(A) (式中、R1およびR2は、R1=Meの時にR2=Hであり、R2
=Meの時にR1=Hであるものとする) で示されるスルホン化合物との反応及びそれに続く還元
的脱離反応に付すことにより式(VII) (式中、R1およびR2は上記した通りとする)で示される
(22E)−オレフィン化合物(VII)とし、 この(22E)−オレフィン化合物(VII)の25位の水酸基
を保護しているテトラヒドロピラニル基を除去して式
(VIII) (式中、R1およびR2は上記した通りとする) で示されるトリオール化合物(VIII)とし、 このトリオール化合物(VIII)を還元反応に付し、5,7
−ジエンの保護基を除去して式(I) (式中、R1およびR2は上記した通りとする) で示される(22E)−5,7,22−エルゴスタトリエン−1
α,3β,25−トリオールまたはその24位エピマーを製造
する方法。
Priority Applications (5)
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US07/333,547 US5087709A (en) | 1988-04-11 | 1989-04-04 | Process for the preparation of 1α,25-dihydroxyvitamin D2 and the 24-epimer thereof |
EP89106124A EP0337305B1 (en) | 1988-04-11 | 1989-04-07 | Process for the preparation of 1-alpha,25-dihydroxy-vitamin D2 and the 24-epimer thereof |
DE68919887T DE68919887T2 (de) | 1988-04-11 | 1989-04-07 | Verfahren zur Herstellung von 1-alpha,25-dihydroxy-vitamin D2 und dessen 24-Epimer. |
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JP63-87269 | 1988-04-11 | ||
JP63329178A JP2608322B2 (ja) | 1988-04-11 | 1988-12-28 | 1α,25‐ジヒドロキシビタミンD▲下2▼類の製造法 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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EP (1) | EP0337305B1 (ja) |
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KR (1) | KR970007949B1 (ja) |
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EP0636139B1 (en) * | 1992-04-15 | 1999-11-17 | Sri International | Isolation of steroids containing a 5,7-diene functionality from a sterol mixture |
US5194431A (en) * | 1992-07-08 | 1993-03-16 | Wisconsin Alumni Research Foundation | 24-cyclopropane vitamin D derivatives |
ES2575003T3 (es) * | 2008-03-12 | 2016-06-23 | Opko Ireland Global Holdings, Limited | 1,25-Dihidroxivitamina D2 estabilizada y método de preparación de la misma |
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---|---|---|---|---|
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IE58277B1 (en) * | 1983-05-09 | 1993-08-25 | Wisconsin Alumni Res Found | 1 , 25-dihydroxylated vitamin d2 compounds and intermediates in the preparation thereof |
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US4717721A (en) * | 1985-05-30 | 1988-01-05 | Howard W. Bremer | Sidechain homo-vitamin D compounds with preferential anti-cancer activity |
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